JPH06183753A - 光学素子製造法およびその装置 - Google Patents

光学素子製造法およびその装置

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JPH06183753A
JPH06183753A JP2597592A JP2597592A JPH06183753A JP H06183753 A JPH06183753 A JP H06183753A JP 2597592 A JP2597592 A JP 2597592A JP 2597592 A JP2597592 A JP 2597592A JP H06183753 A JPH06183753 A JP H06183753A
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文孝 吉村
Isamu Shigyo
勇 執行
Tomomasa Nakano
智政 中野
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    • C03GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
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    • C03B29/00Reheating glass products for softening or fusing their surfaces; Fire-polishing; Fusing of margins
    • C03B29/04Reheating glass products for softening or fusing their surfaces; Fire-polishing; Fusing of margins in a continuous way
    • C03B29/06Reheating glass products for softening or fusing their surfaces; Fire-polishing; Fusing of margins in a continuous way with horizontal displacement of the products
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C03GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
    • C03BMANUFACTURE, SHAPING, OR SUPPLEMENTARY PROCESSES
    • C03B25/00Annealing glass products
    • C03B25/04Annealing glass products in a continuous way
    • C03B25/06Annealing glass products in a continuous way with horizontal displacement of the glass products
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 成形用素材を成形用型と分離した状態で加熱
工程を通過させ、プレス成形の際に、前記加熱された成
形用素材を的確に成形用型に移替え、成形用型の成形面
における表面精度を維持し、耐久性を向上することを目
的とする。 【構成】 加熱部、成形部、冷却部を一連の循環ルート
に配置し、ここに、複数の成形用型を順次、移送して、
前記成形用型に装填した光学素子成形用素材から光学素
子を製造するようにした光学素子製造法において、前記
光学素子成形用素材と前記成形用素材を加圧成形するた
めの前記成形用型とを、前記加熱部において同時に並列
移送しつつ加熱し、前記成形用型にプレス圧力を加える
前に、前記成形用素材を前記成形用型の中に移し替え
て、その後、前記成形用型に成形圧力を加えて、光学素
子を成形することを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光学素子をプレス成形
によって構成する光学素子製造法およびその装置に関
し、特に、プレス成形後の後加工を不要とした高精度光
学素子を連続的に製造できる光学素子製造法およびその
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、所定の表面精度を有する成形用型
内に光学素子材料を収容してプレス成形することによ
り、研削及び研磨等の後加工を不要とした高精度光学面
を有する光学素子を構成する製造法が開発されている。
【0003】このようなプレス成形に依る製造法を用
い、しかも光学素子の連続成形に好適する光学素子製造
法は、例えば、特開昭59−150728号公報あるい
は特開昭61−26528号公報に示されたように、光
学素子の成形用素材を成形用型内に収容配置して、この
素材を型内で保持したまま加熱部と成形部と冷却部とを
有する連続炉内に順次取入れ、加熱部にて成形用型とと
もに成形用素材と成形可能な温度まで加熱軟化した後、
成形部にてプレスし、次に冷却部にてプレス時における
成形用型の状態を維持したまま成形用素材がガラス転移
点以下になるまで冷却し、しかる後型内から成形品を取
出すという工程を含むものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながらこのよう
な工程中、光学素子の成形用素材が成形可能な温度まで
加熱される過程において、該成形用素材は成形用型内に
て型の表面に接触するか、又は近接した状態にあるた
め、プレス成形前に成形用素材と型の表面が反応してこ
の型表面が侵されてしまうという問題点があった。特
に、光学素子の成形用素材が鉛含有ガラス素材である場
合、ガラス素材と型表面の間隔が1mm程度の非接触状
態であっても、加熱後においては型表面にガラス素材中
の鉛成分が付着して該型表面は急速に侵され、型の表面
精度が著しく低下してしまう。
【0005】本発明者等は、このような問題点を解決す
べく、プレス成形時における成形用型のガラス成分によ
る侵食を防止して該成形用型の耐久性及び表面精度を維
持し、高精度光学素子を連続的かつ量産的に製造するこ
とができる光学素子製造装置について既に提案してあ
る。
【0006】
【発明の目的】本発明はこのような光学素子の製造法お
よびその装置において、特に、成形用素材を成形用型と
分離した状態で加熱工程を通過させ、プレス成形の際
に、前記加熱された成形用素材を的確に成形用型に移替
え、成形用型の成形面における表面精度を維持し、耐久
性を向上することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上述した問題点を解決す
るために、本発明の光学素子製造法では、加熱部、成形
部、冷却部を一連の循環ルートに配置し、ここに、複数
の成形用型を順次、移送して、前記成形用型に装填した
光学素子成形用素材から光学素子を製造するようにした
光学素子製造法において、前記光学素子成形用素材と前
記成形用素材を加圧成形するための前記成形用型とを、
前記加熱部において同時に並列移送しつつ加熱し、前記
成形用型にプレス圧力を加える前に、前記成形用素材を
前記成形用型の中に移し替えて、その後、前記成形用型
に成形圧力を加えて、光学素子を成形することを特徴と
する。
【0008】また、その装置は、光学素子成形用素材と
該成形用素材をプレス成形する成形用型とが分離した状
態で加熱工程を通過し、プレス成形の際に前記成形用素
材を前記成形用型に移替えてプレス成形する光学素子製
造装置において、前記成形用素材と前記成形用型とを並
列状態に載置して前記各工程を移送させる載置台と、上
下動及び回動可能なフィンガーから成り前記成形用素材
を前記成形用型に移替える移替手段とを備えたことを特
徴とする。
【0009】
【作用】上述した本発明において、成形用素材は、例え
ば、成形用型と分離した状態で載置台に載置されたまま
加熱工程にて加熱され、プレス成形の際に成形用型に移
替えられてプレス成形される。従って、成形用素材は成
形用型との反応が最も著しい高温加熱時において、前記
素材と型とは分離された状態におかれ、成形用型が成形
用素材の反応によって侵される時間が著しく短縮され
る。
【0010】なお、成形用素材の移替え手段としては、
上下動及び回動可能なフィンガーから成るものが設けら
れている。この成形用素材の移替え手段に、例えば、真
空装置に接続された吸着手段を設け、加熱後の成形用素
材と成形用型(上型)とを該フィンガーにより吸着し、
夫々をフィンガーに保持したまま上記成形用素材が上記
成形用型の下型上に位置するまで回動した後、上記成形
用素材を吸着した方のフィンガーの保持を解除して該成
形用素材を下型上に載置する。このとき、上型の保持は
解除せず、再び元の位置に回動した後、該上型を下型上
に載置してこれら上下型内に上記成形用素材を収容保持
する。しかる後、この下型上に素材が載置された載置台
をプレス成形工程に移送して上記成形用素材をプレス成
形する。また、上記移替え手段に用いられるフィンガー
としては、真空装置による吸着手段、或はその他の機械
的な把持手段等を適用することができる。また、成形用
素材と成形用型とは同一載置台上に並列状態に載置して
移送されるから載置台の移動時における両者間の相対的
な位置変化が発生せず、上述したようなフィンガーを用
いて成形用素材を移替える場合、この位置決め精度にく
るいが生じることがない。
【0011】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
ながら説明する。
【0012】図1は本装置全体の概略平面図であり、図
2〜図6は工程順における本装置各部の断面図であり、
図7は素材移替部周辺の斜視図であり、図8は各シリン
ダーの作動タイミングを示す図であり、図9は素材移替
え手段近傍の斜視図であり、図10(A)〜(G)は図
9の素材移替え手段の作動を示す概略断面図であり、図
11は素材移替え手段の作動タイミングを示す図であ
る。
【0013】図1に示すように、この装置の全体的構成
は、素材取入室1、加熱部2、素材移替部3、プレス部
5、徐冷部6及び成形品取出室7から成るものである。
素材取入室1、加熱部2、素材移替部3及びプレス部5
は、同一ライン上にあり、これらのラインと並列して徐
冷部6が配設されている。
【0014】加熱部2の入口近傍には第1の移送室21
が構成され、この第1の移送室21に上記素材取入室1
が設けられている。又、プレス部5の出口近傍には第2
の移送室22が構成され、徐冷部6の入口には第3の移
送室23が構成され、これら第2と第3の移送室は移送
路25で連結されている。
【0015】さらに、徐冷部6の出口付近には第4の移
送室24が構成されている。この第4の移送室24には
素材取出室7が設けられ、第4の移送室24と上記第1
の移送室21とは回送路26で連結されている。これら
の各室各部は連続的な循環経路を成す成形室59を構成
し、加熱部2、素材移替部3及びプレス部5を加熱する
ヒーター57と徐冷部6を加熱するヒーター58とが設
けられている。
【0016】11は、この成形室内を移送せしめられる
パレットである。パレット11上には素材載置台12と
プレス成形用の上型13及び下型14とが一定の間隔を
有して配設されている。上型13及び下型14のプレス
成形面には、夫々光学素子機能面を成形するための鏡面
13a,14aが施されている。
【0017】パレット11を上記成形室中にて移送せし
める手段として、第1の移送室21には押出しシリンダ
ー51(A1とする)が設けられ、この押出しシリンダ
ーによりパレット11はプレス部5に移動せしめられ
る。第2の移送室22には引出しシリンダー52(B2
とする)と押出しシリンダー53(A2とする)とが設
けられ、引出しシリンダー52によりプレス部5に移動
せしめられたパレット11が第2の移送室22に引出さ
れ、押出しシリンダー53により該第2の移送室に移動
されたパレット11が第3の移送室23にまで押出され
る。第3の移送室23には押出しシリンダー54(A3
とする)が設けられ、この押出しシリンダーにより当該
第3の移送室23に移動せしめられたパレット11が第
4の移送室24直前まで押れる。第4の移送室24には
引出しシリンダー55(B4とする)と押出しシリンダ
ー56(A4とする)とが設けられ、引出しシリンダー
55により第4の移送室24直前まで移動されたパレッ
ト11が該第4の移送室24にまで引出され、押出しシ
リンダー56によりパレット11を再び第1の移送室2
1まで押出す。かくして、パレット11はこれらシリン
ダーの押出し或いは引出し動作による各工程に移送さ
れ、本装置の成形室59内を移動する。なお、パレット
11は成形室59内に設けられたレール28上に載置さ
れ、各シリンダーの押出し或は引出しにより該レール上
を移動する。
【0018】ここで、各押出しシリンダー及び引出しシ
リンダーの作動タイミングについて図7及び図8を参照
しながら詳細に説明する。
【0019】図7に示す本装置の模式図には上記各押出
しシリンダー及び引出しシリンダーに付した符号A1〜
A4及びB1〜B4が示してある。又、図中V1〜V4
は上記各押出しシリンダー及び引出しシリンダーに接続
してこれらのシリンダーに圧力制御を行なう圧力調整バ
ルブであり、これらのバルブはコントローラーCに接続
されている。図中、C1〜C4は各バルブに送る制御信
号を示す。又、図8に示すタイミングチャートにおい
て、縦軸には各押出しシリンダーA1〜A4及び引出し
シリンダーB1〜B4が示してあり、横軸にはこれらシ
リンダーの作動時期が示してある。
【0020】この成形室59内の成形工程4及び徐冷部
6には予め必要数のパレット11が複数配列されてい
る。説明の便宜上、このようなパレットの各々には既に
成形用素材15が供給されているものとし、以下の説明
では成形用素材の移替え及びプレス成形等の成形動作は
省略する。
【0021】まず、引出しシリンダー52(B2)を作
動させてプレス部5にてプレス成形の終了したパレット
11を第2の移送室22にまで移動する(T0 〜T
2 )。次いで、押出しシリンダー51(A1)を作動さ
せ、成形工程4の先頭のパレット11をプレス部5まで
移動すると同時に押出しシリンダー53(A2)を作動
させて既に第2の移送室22に移動したパレット11を
第3の移送室23にまで押出す(T2 〜T4 )。このよ
うに、押出しシリンダー51,53(A1,A2)を同
時に作動することにより、プレス成形の終了した成形品
18を迅速に徐冷部6に移送して製造時間全体を短縮す
ることができる。又、この時、第2の移送室22は空室
となり、次段階での引き出しシリンダー52(B2)の
引出し動作に備えることができる。
【0022】次に、第3の移送室23に移動したパレッ
ト11を押出しシリンダー54(A3)により第4の移
送室24の方向に押出して既に徐冷部6に配列されたパ
レット11の先頭を第4の移送室24の直前にまで移動
する(T4 〜T6 )。又、この押出しシリンダー54
(A3)の押出し動作と同時に押出しシリンダー56
(A4)を作動させて既に第4の移送室24に移動して
あったパレット11を第1の移送室21にまで押出す
(T4 〜T6 )。
【0023】次いで、引出しシリンダー55(B4)を
作動して第4の移送室24の直前にまで移動した先頭の
パレット11をこの第4の移送室にまで引き出す(T6
〜T8 )。
【0024】上述したように、押出しシリンダー54,
55(A3,A4)を同時に作動することにより、第4
の移送室が空室となり迅速に引出しシリンダー55を作
動して徐冷部6における成形品の滞在時間を短くし製造
時間全体を短縮化できる。
【0025】なお、成形用素材15の取入れ及び成形品
18の取出しは、引出しシリンダー55(B4)により
徐冷部6の先頭のパレット11が第4の移送室24に引
出されてから押出しシリンダー56(A4)押出し動作
までの間に成形品18の取出しを行ない(T8 〜T
4 )、次いで押出しシリンダー56(A4)により該パ
レットが第1の移送室21に押出されてから押出しシリ
ンダー51(A1)の押出し動作までの間に素材15の
取入れを行なう(T6 〜T2 )。
【0026】次に、図9、図10(A)〜(G)及び図
11を参照しながら加熱部2で加熱された成形用素材1
5の移替え手段の実施例について説明する。
【0027】図9には、本実施例における素材移替手段
としてオートハンド4が設けられている。このオートハ
ンドは加熱部2とプレス部5との間の素材移替部3の炉
体について摺動するように設けられたアーム40と、こ
のアームの下端に固着された二股フィンガー41a、4
1bとから成るものである。二股フィンガー41a、4
1bの端部には夫々吸着面43a,43bが設けられて
いる。各吸着面43a,43bはパレット11上に一定
間隔で載置された素材載置台12と上下型13,14に
対応した状況に配置されている。アーム40の内部には
2個の吸着用真空孔42a,42bが設けられ、各真空
孔は二股フィンガーの分岐に従って各フィンガーの吸着
面43a,43bにまで伸張している。真空孔42a,
42bは夫々不図示の真空装置に接続され、二股フィン
ガーの一方は成形用素材15の吸着用(41a)として
用いられ、他方は上型13の吸着用(41b)として用
いられる。又、アーム40は成形用室59の外部に設け
られた不図示の駆動用シリンダー及びモータに接続され
て、上記シリンダーにより上下動し、又は上記モータに
より回動する。上記真空装置、駆動用シリンダー及びモ
ータは夫々コントローラーに接続され後述する作動タイ
ミングに従って制御される。
【0028】なお、上記吸着面のうち、少なくとも加熱
された素材15を吸着するフィンガー41aの吸着面4
3aはモリブデン等の融着を起しにくい材料を用いるの
が好ましい。又アーム40と成形室59との摺動部分に
は十分のシール剤を施し該成形室内の気密性を保持する
必要がある。
【0029】ここで、上記オートハンド4の作動につい
て、図10(A)〜(G)を参照しながら説明する。図
10(A)〜(G)はオートハンド4の作動状況を示す
断面図である。又、この作動状況を説明するにあたり、
図11に示すオートハンド4の作動タイミング図及び図
8に示す上記各押出し及び引出しシリンダーの作動タイ
ミング図において用いた押出し及び引出しシリンダーの
作動時期(T0 〜T14)を参照しながら説明する。
【0030】まず、取入室1にて供給された素材15を
素材載置台12上に載置したまま、シリンダー51の押
出し動作により移送し、加熱部2を通過させて所定のプ
レス温度まで加熱する。次いで、このパレット11を移
替え部3まで移送する。この時の場所が図10(A)に
示してあり、二股フィンガー41a,41bの各吸着面
43a,43bに対して夫々上型13及び素材載置台1
2が対向状態にある。
【0031】まず、図10(B)に示すように、不図示
の上下駆動用シリンダーによりオートハンド4全体を吸
着面43a,43bが各々対向する上型13及び素材1
5に近接するまで下降(T4 〜T5 )した後、図10
(C)に示すように、不図示の真空装置により各フィン
ガーで上型13及び素材15を同時に吸着し(T5 )オ
ートハンド4を上昇する(T5 〜T6 )。この時下型1
4は開放状態となる。次いで、図10(D)に示すよう
に、このオートハンド4をフィンガー41aに吸着され
た素材15が下型14上に位置するまで旋回する(T6
〜T7 )。ここで、図10(E)に示すように、オート
ハンド4を下降して(T7 〜T8 )素材15を下型14
内に接近させ、フィンガー41aの吸着を解除して該素
材15を下型14上に載置する(T8 )。この時、上型
13はフィンガー41bに吸着保持されたままの状態に
ある。次いで、図10(F)に示すように、再びオート
ハンド4を上昇して(T8 〜T9 )元の状態に復帰し、
フィンガー41bに吸着保持された上型13を下型14
上に戻して(T9 〜T10)オートハンド4を下降した
(T10〜T11)後、図10(F)に示すように、この吸
着を解除して上型13を下型14上に載置し(T11)素
材15を上下型13,14内に収容する。こうして、加
熱後の素材15を載置台12から上下型内に移替る動作
が終了する。そして、オートハンド4を上昇した(T11
〜T12)後、このパレット11をシリンダー51により
プレス部まで移送してプレス成形を行なう。
【0032】次ぎに、上記成形室59の各部について説
明する。
【0033】素材取入室1及び成形品取出室7の夫々に
は、図6に示すように、上型13を持上げるための持上
げハンド20、上型13が持上げられた際素材15を取
入れ又は成形品18を取出すオートハンド19が設けら
れている。
【0034】なお、本装置において成形室59の内部
は、上型13及び下型14を形成する型材が高温下で酸
化されるのを防止するよう不活性ガス雰囲気に保つた
め、真空排気の後、N2 ガス等の非酸化性ガスを充填す
る必要があり、又この成形室の気密性を保つよう上記の
持上げハンド20、オートハンド16、19及びプレス
ロッド17等と該成形室の外壁との摺動部分には充分の
シールドを施してある。
【0035】次に、上述のように構成された装置の各工
程における動作について図1の全体平面図及び図2〜図
6に示すプレス成形工程順に従って説明する。図2は素
材15が配置されていない状態のパレット11を示す。
【0036】まず、上記したように、上下型13,14
の型材の酸化防止のために、成形室59の内部を不図示
の真空ポンプにより1×10-2Torrまで真空排気し
た後、N2 ガス又はその他の非酸化性ガスを充填する。
【0037】次いで、ヒーター57,58に通電し、炉
内温度を所定値にまで昇温する。昇温完了後、素材取入
室1にて上記雰囲気置換室を通し、オートハンドを用い
て素材15を素材取入室1にあるパレット11の載置台
12上に配置する(図3)。
【0038】次に、上述した如く押出しシリンダー5
1,53,54,55及び引出しシリンダー52,56
を作動して順次パレット11が成形品取出室7から素材
取入室1に送られてくるたびに素材15を上記の方法で
各々の載置台12上に配置する。このような動作を繰り
返し行うことにより、最初のパレット11に供給された
素材15と上型13及び下型14が素材移替部3付近に
おいてプレス成形に必要な温度にまで加熱された時点で
素材15の下型14への移替えを行なう。なお、この
時、素材15と上型13及び下型14とは略同温度にま
で加熱されていることが望ましい。こうすることによ
り、移替後の素材15の温度が上型13或いは下型14
の温度によって変化することなく最適なプレス温度条件
下でプレス成形を行なうことができる。そして、素材移
替部3において、オートハンド4により上型13を持上
げ、素材15を下型14上に移替える。この後、押出し
シリンダー51を押出して素材15の移替えが完了した
パレット11をプレス部5の位置に移動させる(図
4)。
【0039】次いで、プレス用ロッド17を作動させ、
所定のプレス圧にて、上型13を押圧し、素材15に対
するプレス成形を行なう(図5)。
【0040】次ぎに、プレス用ロッド17の押圧を解除
し、上型13は下型14上に載置したままで押出しシリ
ンダー51の作動させてパレット11をプレス部5から
該プレス部5の出口付近に移動する。さらに、このパレ
ット11を引出しシリンダー52により引出して第2の
移送室22に移動した後、押出しシリンダー53により
押出し、移送路25を経て移送室23に移送する。
【0041】次いで、パレット11は押出しシリンダー
54の押出しにより、成形品の取出室7の方向に押出さ
れるが、押出し方向の前方には他のパレット11が配列
された状態にあるので、上述のような動作が継続する中
で、当該パレット11が徐冷部6の出口付近に至る間上
型13と下型14内で保持された成形品18は徐冷部6
を通過し、ここで徐々に冷却せしめられる。
【0042】かくして、徐冷部6の先頭位置まで移動し
たパレット11は引出しシリンダー56により成形品取
出室7に至る。
【0043】次ぎに、持上げハンド20を作動して上型
13を除去し、オートハンド19により成形品18を取
出す。そして、この成形品取出しの完了したパレット1
1を押出しシリンダー55の押出しにより回送路26を
経て素材取入室1に移送し、該素材取入室1にて再び上
述の動作を行なう。
【0044】以上説明したような実施例装置によれば、
素材15はプレス成形の直前まで素材載置台12上に配
置され上型13及び下型14から分離された状態にある
ため、素材15と型13,14との反応が防止される。
勿論、プレス成形時及びその後の徐冷時において素材1
5と型13,14との反応が生じることは妨げられない
が、プレス成形後の降温下にあっては、プレス成形時ほ
どの反応も生じず、上述した反応時間の短縮効果と合
せ、型の耐久性向上に有益となる。
【0045】又、本実施例装置によれば、上述したよう
に型の耐久性が保証されると共に、成形面の侵食が防止
され、比較的長期間に渡り成形面の鏡面性が保持される
から、高精度光学素子の連続製造に好適する。
【0046】さらに又、成形用素材15と上下型13,
14とは同一載置台12上に並列状態に載置して移送さ
れるから載置台の移動時における両者間の相対的な位置
変化が発生せず、上述したようなフィンガーを用いて成
形用素材を的確に移替えることができる。
【0047】以下、本発明の他の実施例について図12
を参照しながら説明する。本実施例における光学素子製
造装置は、上記実施例がライン状の工程経路を有し、パ
レットの移動を押出し又は引出しシリンダーで行なうよ
うに構成したのに対し、ロータリーテーブルを用いてパ
レットの回転移動を行なう構成を有するものである。全
体的構成は、図7に示すように、不図示の駆動装置によ
るロータリーテーブル36上に素材取入室31(成形品
取出室を兼ねる)、加熱部32、素材移替部33、プレ
ス部34及び徐冷室35から成り、このテーブル上にパ
レット37を一定ピッチで配置し、このパレット37上
に素材載置台38と型39が所定間隔で配置されたもの
である。この装置に対して上記実施例同様のオートハン
ド4を設け、加熱された素材をプレス成形の際に成形用
型に移替えるよう構成できる。この装置のその他の基本
的な動作及び効果は、本装置がロータリーテーブル形式
で動作してパレットの移動が行なわれる点以外は上記実
施例と略同様である。
【0048】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
成形用型と成形用素材との反応が最も著しい高温加熱時
に両者が分離した状態にあり、プレス成形の際に成形用
素材を成形用型内に移替えるようにしているため、成形
用型の成形用素材との反応による侵食が防止され、成形
用型の耐久性及び成形面の精度保持に有効である。
【0049】また、その装置において、成形用素材と成
形用型とは同一載置台上に並列状態に載置して移送され
るから、載置台の移動時における両者間の相対的な位置
変化が発生せず、上述したようなフィンガーを用いて成
形用素材を的確に移替えることができる。
【0050】このようにして、本発明の製造法およびそ
の装置は、高精度光学素子をプレス成形により連続的に
製造するのに好適するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明装置の全体的平面図である。
【図2】工程順における各部の断面図である。
【図3】工程順における各部の断面図である。
【図4】工程順における各部の断面図である。
【図5】工程順における各部の断面図である。
【図6】工程順における各部の断面図である。
【図7】素材移替部周辺の斜視図である。
【図8】シリンダーの作動タイミングを示す図である。
【図9】素材移替手段周辺の斜視図である。
【図10】(A)〜(G)は素材移替え手段の作動を示
す断面図である。
【図11】素材移替手段の作動タイミングを示す図であ
る。
【図12】本発明の他の実施例を示す概略平面図であ
る。
【符号の説明】
1 素材取入室 2 加熱部 3 素材移替部 4 オートハンド 5 プレス部 6 徐冷部 11 パレット 12 素材載置台 13 上型 14 下型 17 プレス用ロッド 59 成形室

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 加熱部、成形部、冷却部を一連の循環ル
    ートに配置し、ここに、複数の成形用型を順次、移送し
    て、前記成形用型に装填した光学素子成形用素材から光
    学素子を製造するようにした光学素子製造法において、
    前記光学素子成形用素材と前記成形用素材を加圧成形す
    るための前記成形用型とを、前記加熱部において同時に
    並列移送しつつ加熱し、前記成形用型にプレス圧力を加
    える前に、前記成形用素材を前記成形用型の中に移し替
    えて、その後、前記成形用型に成形圧力を加えて、光学
    素子を成形することを特徴とする光学素子製造法。
  2. 【請求項2】 前記成形用型は一対の上下型からなり、
    上記移し替えに際しては、前記成形用素材と前記上型と
    を同時に持ち上げて、前記下型に前記成形用素材を装填
    することを特徴とする請求項1に記載の光学素子製造
    法。
  3. 【請求項3】 光学素子成形用素材と該成形用素材をプ
    レス成形する成形用型とが分離した状態で加熱工程を通
    過し、プレス成形の際に前記成形用素材を前記成形用型
    に移替えてプレス成形する光学素子製造装置において、
    前記成形用素材と前記成形用型とを並列状態に載置して
    前記各工程を移送される載置台と、上下動及び回動可能
    なフィンガーから成り前記成形用素材を前記成形用型に
    移替える移替手段とを備えたことを特徴とする光学素子
    製造装置。
  4. 【請求項4】 前記成形用素材の移替え手段は、前記フ
    ィンガーに設けられた吸着手段と、前記フィンガーが上
    下動の下降位置で前記成形用素材と前記成形用型を吸着
    保持するとともにこのフィンガーを回動することにより
    成形用素材が成形用型内に移替えられるようにしたこと
    を特徴とする請求項3に記載の光学素子製造装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR101160092B1 (ko) * 2010-04-02 2012-06-26 엠피닉스 주식회사 유리광학소자 제조장치 및 유리광학소자의 제조방법
WO2018049729A1 (zh) * 2016-09-14 2018-03-22 深圳市力沣实业有限公司 一种玻璃三维成型热压耐磨系统
CN113941680A (zh) * 2021-09-17 2022-01-18 北京航星机器制造有限公司 一种高温真空条件下体积多向成形装置及制备方法

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