JPH0474290B2 - - Google Patents

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JPH0474290B2
JPH0474290B2 JP63006922A JP692288A JPH0474290B2 JP H0474290 B2 JPH0474290 B2 JP H0474290B2 JP 63006922 A JP63006922 A JP 63006922A JP 692288 A JP692288 A JP 692288A JP H0474290 B2 JPH0474290 B2 JP H0474290B2
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molding
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Publication of JPH0474290B2 publication Critical patent/JPH0474290B2/ja
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C03GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
    • C03BMANUFACTURE, SHAPING, OR SUPPLEMENTARY PROCESSES
    • C03B35/00Transporting of glass products during their manufacture, e.g. hot glass lenses, prisms

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  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Materials Engineering (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Casting Or Compression Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
  • Processing And Handling Of Plastics And Other Materials For Molding In General (AREA)
  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、光学素子のプレス成形装置に関し、
プレス成形後の後加工を不要とした高精度光学素
子を連続的に製造できる光学素子製造装置に関す
る。
(従来の技術) 近年、所定の表面精度を有する成形用型内に光
学素子材料を収容してプレス成形することによ
り、研削及び研摩等の後加工を不要とした高精度
光学面を有する光学素子を成形する方法が開発さ
れている。
このようなプレス成形法を用い、しかも光学素
子の連続成形に好適する光学素子成形方法は、例
えば特開昭59−150728号公報或いは特開昭61−
26528号公報に示されたように、光学素子の成形
用素材を成形用型内に収容配置して、この素材を
型内で保持したまま加熱部と成形部と冷却部とを
有する連続炉内に順次取入れ、加熱部にて成形用
型とともに成形用素材を成形可能な温度まで加熱
軟化した後、成形部にてプレスし、次に冷却部に
てプレス時における成形用型の状態を維持したま
ま成形用素材がガラス転移点以下になるまで冷却
し、しかる後型内から成形品を取出すという工程
を含むものである。
(発明が解決しようとする問題点) しかしながらこのような工程中、光学素子の成
形用素材が成形可能な温度まで加熱される過程に
おいて、該成形用素材は成形用型内にて型の表面
に接触するか、又は近接した状態にあるため、プ
レス成形前に成形用素材と型の表面が反応してこ
の型表面が侵されてしまうという問題点があつ
た。特に、光学素子の成形用素材が鉛含有ガラス
素材である場合、ガラス素材と型表面の間隔が1
mm程度の非接触状態であつても、加熱後において
は型表面にガラス素材中の鉛成分が付着して該型
表面は急速に侵され、型の表面精度が著しく低下
してしまう。
本発明者等は、このような問題点を解決すべ
く、プレス成形時における成形用型のガラス成分
による侵食を防止して該成形用型の耐久性及び表
面精度を維持し、高精度光学素子を連続的かつ量
産的に製造することができる光学素子製造装置に
ついて既に提案してある。
本発明は、この製造装置において、繰返し使用
される成形用型の温度サイクルの効率を向上する
ため、光学素子(成形品)の冷却部から再び成形
工程に成形用型を戻す際の回送を、迅速に行なえ
るように工夫したものである。
(問題点を解決するための手段) 本発明は、上記問題点を解決するため、成形室
にて成形用素材および成形用型を加熱し、前記成
形用型で前記成形用素材を加圧し、光学素子を成
形するとともに、この光学素子を冷却室に移送し
て冷却するようにした光学素子製造装置におい
て、前記成形用型は、パレツトによつて前記成形
室、冷却室に順次移送されるように前記パレツト
上に載置され、また、前記成形室は、そのパレツ
ト搬入側に前記成形用素材の取入れのための素材
取入室を設け、前記冷却室は、そのパレツト搬出
側に、光学素子を取出す成形品取出室を設け、更
に、前記成形品取出室から回送路を介して前記素
材取入室に前記パレツトを移送するための移送手
段を装備している。
(作用) このように、成形用型をパレツトに載せて、循
環的に搬送することにより、また、移送手段で成
形品取出室から回送路を介して素材取入室にパレ
ツトを移送することで、成形用型を、可及的に温
度降下を避けるようにして、移送することができ
るのである。
(実施例) 以下、本発明の実施例について図面を参照しな
がら説明する。
第1図は本装置全体の概略平面図であり、第2
〜6図は工程順における本装置各部の断面図であ
る。
第1図に示すように、この装置の全体的構成
は、素材取入室1と、加熱部2、素材移替部3お
よびプレス部5よりなる成形室と、移送路(後述
する)を介して前記成形室に連続する徐冷部6よ
りなる冷却室と、成形品取出室7と、前記成形品
取出室7と素材取出室1とを結ぶ回送路(後述す
る)とから成るものである。そして、この実施例
では、素材取入室1、加熱部3、素材移替部3お
よびプレス部5は、同一ライン上にあり、前記徐
冷部6は、これと平行に配置されていて、全体と
して、循環した回路を構成している。
加熱部2の入口近傍には第1の移送室21が構
成され、この第1の移送室21に上記素材取入室
1が設けられている。又、プレス部5の出口近傍
には第2の移送室22が構成され、徐冷部6の入
口には第3の移送室23が構成され、これら第2
と第3の移送室は移送路25で連結されている。
さらに、徐冷部6の出口付近には第4の移送室
24が構成されている。この第4の移送室24に
は素材取出室7が設けられ、第4の移送室24と
上記第1の移送室21とは回送路26で連結され
ている。これらの各室各部は連続的な循環経路を
成す成形室59を構成し、加熱部2、素材移替部
3及びプレス部5を加熱するヒーター57と徐冷
部6を加熱するヒーター58とが設けられてい
る。
11は、この成形室内を移送せしめられるパレ
ツトである。パレツト11上には素材載置台12
とプレス成形用の上型13及び下型14とが一定
の間隔を有して配設されている。上型13及び下
型14のプレス成形面には、夫々光学素子機能面
を成形するための鏡面13a,14aが施されて
いる。
パレツト11を上記成形室中にて移送せしめる
手段として、第1の移送室21には押出しシリン
ダー51(A1とする)が設けられ、この押出し
シリンダーによりパレツト11はプレス部5に移
動せしめられる。第2の移送室22には引出しシ
リンダー52(B2とする)と押出しシリンダー
53(A2とする)とが設けられ、引出しシリン
ダー52によりプレス部5に移動せしめられたパ
レツト11が第2の移送室22に引出され、押出
しシリンダー53により該第2の移送室に移動さ
れたパレツト11が第3の移送室23にまで押出
される。第3の移送室23には押出しシリンダー
54(A3とする)が設けられ、この押出しシリ
ンダーにより当該第3の移送室23に移動せしめ
られたパレツト11が第4の移送室24直前まで
押出される。第4の移送室24には引出しシリン
ダー55(B4とする)と押出しシリンダー56
(A4とする)とが設けられ、引出しシリンダー
55により第4の移送室24直前まで移動された
パレツト11が該第4の移送室24にまで引出さ
れ、押出しシリンダー56によりパレツト11を
再び第1の移送室21まで押出す。かくして、パ
レツト11はこれらシリンダーの押出し或いは引
出し動作により各工程に移送され、本装置の成形
室59内を移動する。なお、パレツト11は成形
室59内に設けられたレール28上に載置され、
各シリンダーの押出し或は引出しにより該レール
上を移動する。
次に、上記成形室59の各部について説明す
る。
又、素材取入室1及び成形品取出室7の夫々に
は、第6図に示すように、上型13を持上げるた
めの持上げハンド20、上型13が持上げられた
際、素材15を取り入れ又は成形品18を取り出
すオートハンド19が設けられている。
さらに、素材移替部3には、加熱後の素材15
を載置台12から下型14上に載置するオートハ
ンド16が設けられている。このオートハンド
は、第4図に示すように、下端部が二股状に分岐
し、各々の腕に吸着手段が設けられている。素材
移替え時には、この吸着手段により素材15と上
型13を同時に吸着した後、素材15を上型13
が除去された下型14上まで回転し、次いで素材
15のみの吸着を解除することにより素材15を
下型14上に載置することができる。
なお、本装置において成形室59の内部は、上
型13及び下型14を形成する型材が高温下で酸
化されるのを防止するよう不活性ガス雰囲気に保
つため、真空排気の後N2ガス等の非酸化性ガス
を充填する必要があり、上記の持上げハンド2
0、オートハンド16、19及びプレスロツド1
7等と成形室59外壁との摺動部分には充分のシ
ールドを施してある。
次に、上記回送路26について、第7図及び第
8図a〜eを参照しながら説明する。
第7図は回送路26の周辺を示す概略平面図で
あり、第8図a〜eは第7図に示す第4の移送室
24におけるパレツト11の移動動作を示す斜視
図である。
第7図及び第8図においてパレツト11は、第
1図に示すパレツトをより詳細に示してあり、隣
接する各パレツトの熱伝導の影響を防止するよう
各パレツトの接触する外周部には切欠き部11a
が設けられている。
第7図において、加熱部2と第1の移送室21
の近傍(28a)及び徐冷部6と第4の位相室2
4の近傍(28b)には、該レール28の熱膨張
の影響を緩和するために断続部28a、28bが
設けてある。
51,55,56は上述した押出し及び引出し
シリダーであり、これら各シリンダーと成形室5
9との摺動部には成形室59内を上述したような
不活性ガス雰囲気に保つための密閉シールド60
が施されている。
第8図a〜eにおいて、55a,56aは、各
シリダー55,56のロツドを示し、ロツド55
aはロツド56aの下方に設けられ、各ロツドが
互いに交差するように構成されている。ロツド5
5aの先端には引欠け片55bが固着され、冷却
室6からのパレツト11を引出す際、ロツド55
aの先端を徐冷部6における先頭のパレツト11
とこれに後続するパレツト11との間にまで移動
し、ロツド55aを回転させてこの先端の引欠け
片55bをパレツト11の切欠き部11aに挿入
し、シリンダー55を作動させて引欠け片55b
により切欠き部11aをひつかけた状態でパレツ
ト11を第4の移送室24まで引出す。しかる
後、成形品18を取出して、押出しシリンダー5
6を作動させ、該シリンダーのロツド56aの先
端をパレツト11の側部に押当て回送路26の後
端即ち第1の移送室21まで押出す。なお、説明
の便宜上、第8図a〜eにおけるロツドと成形室
59の摺動部は概略的に示してある。又、パレツ
ト11上の上下型13,14及び素材載置台12
は図示を省略してある。
次に、各押出しシリンダー及び引出しシリンダ
ーの作動タイミングについて第9図及び第10図
を参照しながら詳細に説明する。
第9図は、第1図を模式的に示した図であり、
第10図はシリンダーの作動タイミングを示すチ
ヤート図である。
第9図に示す本装置の模式図には上記各押出し
シリンダー及び引出しシリンダーに付した符号A
1〜A4及びB1〜B4が示してある。又、図中
V1〜V4は上記各押出しシリンダー及び引出し
シリンダーに接続してこれらのシリンダーに圧力
制御を行なう圧力調整バルブであり、これらのバ
ルブはコントローラーCに接続されている。図
中、C1〜C4は各バルブに送る制御信号を示
す。又、第10図に示すタイミングチヤートにお
いて、縦軸には各押出しシリンダーA1〜A4及
び引出しシリンダーB1〜B4が示してあり、横
軸にはこれらシリンダーの作動時期が示してあ
る。
この成形室59内の成形工程4及び徐冷部6に
は予め必要数のパレツト11が複数配列されてい
る。説明の便宜上、このようなパレツトの各々に
は既に成形用素材15が供給されているものと
し、以下の説明では成形用素材の移替え及びプレ
ス成形等の成形動作は省略する。
まず、引出しシリンダー52(B2)を作動さ
せてプレス部5にてプレス成形の終了したパレツ
ト11を第2の移送室22にまで移動する(T0
〜T2)。次いで、押出しシリンダー51(A1)
を作動させ、成形工程4の先頭のパレツト11を
プレス部5まで移動すると同時に押出しシリンダ
ー53(A2)を作動させて既に第2の移送室2
2に移動したパレツト11を第3の移送室23に
まで押出す(T2〜T4)。このように、押出しシリ
ンダー51,53(A1,A2)を同時に作動す
ることにより、プレス成形の終了した成形品18
を迅速に徐冷部6に移送して製造時間全体を短縮
することができる。又、この時、第2の移送室2
2は空室となり、次段階での引き出しシリンダー
52(B2)の引出し動作に備えることができ
る。
次に、第3の移送室23に移動したパレツト1
1を押出しシリンダー54(A3)により第4の
移送室24の方向に押出して既に徐冷部6に配列
されたパレツト11の先頭を第4の移送室24の
直前にまで移動する(T4〜T6)。又、この押出し
シリンダー54(A3)の押出し動作と同時に押
出しシリンダー56(A4)を作動させて既に第
4の移送室24に移動してあつたパレツト11を
第1の移送室21にまで押出す(T4〜T6)。
次いで、引出しシリンダー55(B4)を作動
して第4の移送室24の直前にまで移動した先頭
のパレツト11をこの第4の移送室にまで引き出
す(T6〜T8)。
上述したように、押出しシリンダー54,55
(A3,A4)を同時に作動することにより、第
4の移送室が空室となり迅速に引出しシリンダー
55を作動して徐冷部6における成形品の滞在時
間を短くし製造時間全体を短縮化できる。
なお、成形用素材15の取入れ及び成形品18
の取出しは、引出しシリンダー55(B4)によ
り徐冷部6の先頭のパレツト11が第4の移送室
24に引出されてから押出しシリンダー56(A
4)押出し動作までの間に成形品18の取出しを
行ない(T8〜T4)、次いで押出しシリンダー56
(A4)により該パレツトが第1の移送室21に
押出されてから押出しシリンダー51(A1)の
押出し動作までの間に素材15の取入れを行なう
(T6〜T2)。
次に、上述のように構成された装置の各工程に
おける動作について第1図の全体平面図及び第2
図〜第6図に示すプレス成形工程順に従つて説明
する。第2図は素材15が配置されていない状態
のパレツト11を示す。
まず、上記したように、上下型13,14の型
材の酸化防止のために、成形室59の内部を不図
示の真空ポンプにより1×10-2Torrまで真空排
気した後、N2ガス又はその他の引酸性ガスを充
填する。
次いで、ヒーター57,58に通電し、炉内温
度を所定値にまで昇温する。昇温完了後、素材取
入室1にて上記雰囲気置換室を通し、オートハン
ドを用いて素材15を素材取入室1にあるパレツ
ト11の載置台12上に配置する(第3図)。
次に、上述した如く押出しシリンダー51,5
3,54,55及び引出しシリンダー52,56
を作動して順次パレツト11が成形品取出室7か
ら素材取入室1に送られてくるたびに素材15を
上記の方法で各々の載置台12上に配置する。こ
のような動作を繰り返し行うことにより、最初の
パレツト11に供給された素材15と上型13及
び下型14が素材移替部3付近においてプレス成
形に必要な温度にまで加熱された時点で素材15
の下型14への移替えを行なう。なお、この時、
素材15と上型13及び下型14とは略同温度に
まで加熱されていることが望ましい。こうするこ
とにより、移替後の素材15の温度が上型13或
いは下型14の温度によつて変化することなく最
適なプレス温度条件下でプレス成形を行なうこと
ができる。そして、素材移替部3において、オー
トハンド16により上型13を持上げ、素材15
を下型14上に移替える。この後、押出しシリン
ダー51を押出して素材15の移替えが完了した
パレツト11をプレス部5の位置に移動させる
(第4図)。
次いで、プレス用ロツド17を作動させ、所定
のプレス圧にて、上型13を押圧し、素材15に
対するプレス成形を行なう(第5図)。
次ぎに、プレス用ロツド17の押圧を解除し、
上型13は下型14上に載置したままで押出しシ
リンダー51の作動させてパレツト11をプレス
部5から該プレス部5の出口付近に移動する。さ
らに、このパレツト11を引出しシリンダー52
により引出して第2の移送室22に移動した後、
押出しシリンダー53により押出し、移送路25
を経て移送室23に移送する。
次いで、パレツト11は押出しシリンダー54
の押出しにより、成形品の取出室7の方向に押出
されるが、押出し方向の前方には他のパレツト1
1が配列された状態にあるので、上述のような動
作が継続する中で、当該パレツト11が徐冷部6
の出口付近に致る間上型13と下型14内で保持
された成形品18は徐冷部6を通過し、ここで
徐々に冷却せしめられる。
かくして、徐冷部6の先頭位置まで移動したパ
レツト11は引出しシリンダー55により成形品
取出室7に到る。
次に、持上げハンド20を作動して上型13を
除去し、オートハンド19により成形品18を取
出す。(第6図)そして、この成形品取出しの完
了したパレツト11を押出しシリンダー56の押
出しにより回送路26を経て素材取入室1に移送
し、該素材取入室1にて再び上述の動作を行な
う。
以上説明したような実施例装置によれば、上述
した回送路26により、冷却後においてパレツト
11即ち上下型13,14を成形工程4へ効率良
く移動して次のプレス成形に供給することがで
き、光学素子の連続成形及び成形時間の短縮化に
有効である。なお、上記実施例では、回走路26
にあるパレツト11は、押出しシリンダー56で
素材取入室1に移送するが、他の適当な移送手段
でこれを行なつてもよい。素材15はプレス成形
の直前まで素材載置台12上に配置され上型3及
び下型14から分離された状態にあるため、素材
15と型13,14との反応が防止される。勿
論、プレス成形時及びその後の徐冷時において素
材15と型13,14との反応を生じることは妨
げられないが、プレス成形後の降温下にあつて
は、プレス成形時ほどの反応も生じず、上述した
反応時間の短縮効果と合わせ、型の耐久性向上に
有益となる。
又、本実施例装置によれば、上述したように型
の耐久性が保証されると共に、成形面の侵食が防
止され、比較的長期間に渡り成形面の鏡面性が保
持されるから、高精度光学素子の連続製造に好適
する。
さらに又、成形用素材15と上下型13,14
とは同一載置台12上に並列状態に載置して移送
されるから載置台の移動時における両者間の相対
的な位置変化が発生せず、上述したようなフイン
ガーを用いて成形用素材を的確に移替えることが
できる。 ここで、第11図を参照して、回送路
26の他の実施例について説明する。
この実施例は、上述した回送路26に型部材の
取り出し手段を備えたものである。
上述した第1図に示す実施例装置において、型
部材13,14がパレツト11に載置されて加熱
工程、プレス工程、冷却工程、回送工程、加熱工
程…と繰り返し使用されるなかで、ガラス反応物
質の付着や型表面の酸化が進み、型表面の劣化が
次第に進行するのは避けられない。
本実施例は、このような事態に対処して成され
たもので、劣化の進んだ成形用型を正常な型部材
に交換することにより、成形品の表面精度の劣化
を防止している。
第11図に示す型部材の取出し手段は、第1図
に示す回送路26の途中に設けられたものであ
る。同図において、上述した図面における部分と
同一部分には同一の符号を用いてある。
同図に示すように、この取出し手段は、回送路
26の天井に開口部26aが設けられ、この開口
部26aの上方に気密性保持のためのシールド6
8を介して設けられた開口部26aの開閉を行う
ゲートバルブ62と、該ゲートバルブ62を介し
て付設された取換室64と、この取換室内で型部
材Aの取り上げ動作を行うフインガー66とから
成る。
ゲートバルブ62はゲート制御手段74に接続
され、この制御手段により開閉がコントロールさ
れる。
取換室64の上方には気密性軸受け67が設け
られ、この気密性軸受けにフインガーアーム69
が上下動可能に連結されている。フインガーアー
ムはリフト制御手段70に接続され、これにより
該アームの上下動がコントロールされる。
取換室64内は、雰囲気置換手段72により真
空又は非酸化雰囲気に変えられる。
このような型部材の取出し手段を用いて押出し
シリンダー56により回送路26に回送されてき
たパレツト11上の型部材Aを取り出すには、ま
ず雰囲気置換手段72によつて取換室64内の室
内雰囲気を真空状態或は非酸化雰囲気に保ち、ゲ
ート制御手段74によつてゲート62を開く。次
に、リフト制御手段74によつてアーム69を下
降してパレツト11上に載置している型部材Aを
フインガー66にて把持し、アーム69を上昇す
ることにより型部材Aを取換室64内に引きあ
げ、しかる後、ゲート62を閉じる。その後、該
取換室から型部材を取り出し、別の新しい型部材
をフインガー66に把持して取換室64の雰囲気
を調整した後、ゲート62を開き、新しい型部材
をパレツト上に載置する。
なお、型部材の交換が必要かどうかは、取出し
室7から取り出した成形品18の表面性状から判
断することにより知ることができる。
このような回送路26に設けられた型部材の取
出し手段により、必要に応じて型表面の劣化した
成形用型を正常な成形用型に容易に交換すること
ができ、表面精度の良好な成形品を永続的に得る
ことが可能となる。
(発明の効果) 以上説明したように本発明によれば、冷却工程
と成形工程の間に設けた回送路により、冷却後の
パレツト即ち成形用型を成形工程へ効率良く移動
することができ、光学素子の連続成形に好適し、
成形時間の短縮化に有効である。
又、本発明は、成形用型と成形用素材との反応
が最も著しい高温加熱時に両者が分離した状態に
あり、プレス成形の際に成形用素材を成形用型内
に移替えるようにしてあるため、成形用型の成形
用素材との反応による侵食が防止され、成形用型
の耐久性及び成形面の精度保持に有効である。
従つて、本発明装置は高精度光学素子をプレス
成形により連続的に製造するのに好適している。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明装置全体の概略平面図であり、
第2〜6図は工程順における本発明装置各部の断
面図であり、第7図は回送路26の周辺を示す概
略平面図であり、第8図a〜eは第7図に示す第
4の移送室におけるパレツトの移動動作を示す斜
視図であり、第9図は、第1図を模式的に示した
図であり、第10図はシリンダーの作動タイミン
グを示すチヤート図であり、第11図は回送路の
他の実施例を示す縦断面図である。 1……素材取入室、2……加熱部、3……素材
移替部、4……成形工程、5……プレス部、6…
…徐冷部、11……パレツト、12……素材載置
台、13……上型、14……下型、17……プレ
ス用ロツド、26……回送路、28……レール、
51,53,54,56……押出しシリンダー、
52,55……引出しシリンダー、59……成形
室。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 成形室にて成形用素材および成形用型を加熱
    し、前記成形用型で前記成形用素材を加圧し、光
    学素子を成形するとともに、この光学素子を冷却
    室に移送して冷却するようにした光学素子製造装
    置において、前記成形用型は、パレツトによつて
    前記成形室、冷却室に順次移送されるように前記
    パレツト上に載置され、また、前記成形室は、そ
    のパレツト搬入側に前記成形用素材の取入れのた
    めの素材取入室を設け、前記冷却室は、そのパレ
    ツト搬出側に、光学素子を取出す成形品取出室を
    設け、更に、前記成形品取出室から回送路を介し
    て前記素材取入室に前記パレツトを移送するため
    の移送手段を装備していることを特徴とする光学
    素子の製造装置。
JP692288A 1987-11-20 1988-01-18 光学素子製造装置 Granted JPH01183422A (ja)

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Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS61256929A (ja) * 1985-05-10 1986-11-14 Olympus Optical Co Ltd プレス用ゴブとプレスレンズの搬送方法とその装置
JPS62113727A (ja) * 1985-11-14 1987-05-25 Olympus Optical Co Ltd 光学素子の成形方法
JPS62288119A (ja) * 1986-06-03 1987-12-15 Olympus Optical Co Ltd 光学素子成形装置

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