JPH05116964A - 光学素子のプレス成形装置 - Google Patents

光学素子のプレス成形装置

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JPH05116964A
JPH05116964A JP3195065A JP19506591A JPH05116964A JP H05116964 A JPH05116964 A JP H05116964A JP 3195065 A JP3195065 A JP 3195065A JP 19506591 A JP19506591 A JP 19506591A JP H05116964 A JPH05116964 A JP H05116964A
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裕之 久保
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    • C03GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
    • C03BMANUFACTURE, SHAPING, OR SUPPLEMENTARY PROCESSES
    • C03B11/00Pressing molten glass or performed glass reheated to equivalent low viscosity without blowing
    • C03B11/06Construction of plunger or mould
    • C03B11/08Construction of plunger or mould for making solid articles, e.g. lenses
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C03GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
    • C03BMANUFACTURE, SHAPING, OR SUPPLEMENTARY PROCESSES
    • C03B2215/00Press-moulding glass
    • C03B2215/80Simultaneous pressing of multiple products; Multiple parallel moulds

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  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Materials Engineering (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 共通の胴型に対して、少なくとも複数対の型
部材を装備し、その上型部材を摺動動作し、ガラス素材
に対してプレス成形する場合、寸法誤差の如何に拘ら
ず、上記上型部材を所定量、降下して、成形品の厚さを
高い精度に保持した状態で、能率的に光学素子のプレス
成形ができるようにした、生産性の良い、光学素子のプ
レス成形装置を提供する。 【構成】 胴型(100)内で、上記胴型(100)に
摺動する成形用型部材(101、102)を用いて、軟
化状態にあるガラス素材(G)をプレスし、上記型部材
(101、102)の成形面に対応した光学機能面を上
記ガラス素材に形成するようにした光学素子のプレス成
形装置において、少なくとも、上記胴型(100)内で
摺動する上型部材(101)および下型部材(102)
は複数組であり、上記上型部材(101)を操作する操
作部材(202)は、それぞれ、共通のホルダ−ブロッ
ク(203)に保持されるとともに、上記ホルダ−ブロ
ック(203)に対して弾持機構(208)により下向
きに弾持されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば、非球面レンズ
などの高精度な光学素子をプレス成形で形成する場合に
使用する光学素子のプレス成形装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】近年、研削・研磨による光学素子加工方
法に代わり、加熱軟化させた光学用成形ガラス素材を成
形型内で直接プレス成形する方法が注目されている。
【0003】通常、この種の成形には、胴型内で、上記
胴型に摺動する成形用型部材を用いて、軟化状態にある
ガラス素材をプレスし、上記型部材の成形面に対応した
光学機能面を上記ガラス素材に形成するようにした光学
素子のプレス成形装置が用いられる。ここで重要なこと
は、所要の光学精度を得るために、光学素子が高い精度
の厚さで成形されるように、プレス成形時の上型部材の
降下量は、厳密に設定される必要があることである。こ
のため、上記上型部材と胴型との間には調整用のスペ−
サなどが装備されている。
【0004】一方、作業効率を向上するために、1つの
胴型内に複数対の上・下型部材を配置し、これらを、共
通のプレス操作機構で操作して、同時に複数個の光学素
子成形品を得ることが出来るように、プレス成形装置を
構成することが提唱されている。
【0005】
【発明が解決しようとしている課題】しかるに、上記成
形装置では、プレス成形過程において、共通の操作部材
で、各上型部材を降下する場合、操作部材と各上型部材
との寸法誤差のために、確実に全ての上型部材を所定
量、降下することができず、あるいは、何れかに過剰負
荷が加わって、熱間での摺動不良、カジリ現象を引き起
こし、上型部材を損傷するなどの問題がある。
【0006】
【発明の目的】本発明は上記事情に基いてなされたもの
で、共通の胴型に対して、少なくとも複数対の型部材を
装備し、その上型部材を摺動動作し、ガラス素材に対し
てプレス成形する場合、寸法誤差の如何に拘らず、上記
上型部材を所定量、降下して、成形品の厚さを高い精度
に保持した状態で、能率的に光学素子の連続プレス成形
ができるようにした、生産性の良い、光学素子のプレス
成形装置を提供しようとするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】このため、本発明では、
胴型内で、上記胴型に摺動する成形用型部材を用いて、
軟化状態にあるガラス素材をプレスし、上記型部材の成
形面に対応した光学機能面を上記ガラス素材に形成する
ようにした光学素子のプレス成形装置において、少なく
とも、上記胴型内で摺動する上型部材および下型部材は
複数組であり、上記上型部材を操作する操作部材は、そ
れぞれ、共通のホルダ−ブロックに保持されるととも
に、上記ホルダ−ブロックに対して弾持機構により下向
きに弾持されている。
【0008】
【実施例】以下、本発明の実施例を、図面を参照して具
体的に説明する。図示のプレス成形装置は、図1および
図2に示すように、ガラス素材(ガラスブランク)を成
形型1内に装填し、プレス操作機構2の操作で上記成形
型1の可動部(後述)を働かせることにより、プレス成
形するもので、このプレス成形は、好ましくは、窒素ガ
ス雰囲気などの不活性ガス雰囲気中で行われる。このた
めに、上記成形型1、プレス操作機構2などは、気密構
造の成形チャンバ−3内に装備される。
【0009】上記成形チャンバ−3は、架台10上に配
置され、ガラス素材の搬入および成形品の搬出のための
出入口301にゲ−トバルブ11を装備していて、これ
を介して外部と連通されている。また、上記架台10に
は、上記成形チャンバ−3に隣接して成形型交換チャン
バ−12が配設してあり、この交換チャンバ−12はゲ
−トバルブ13を介して、上記成形チャンバ−3に連通
している。
【0010】また、上記成形チャンバ−3内には、上記
成形型1に対するガラス素材の導入および成形品の導出
を行うための入換え手段4が装備されている。上記入換
え手段4は、上記成形チャンバ−3の床を貫通して、外
部から上記成形チャンバ−3内へ垂直に導入した回転軸
401の上端に、吸着ハンド402を装着し、上記吸着
ハンド402の先端に吸着パッド403を設けたもの
で、上記回転軸401は、架台10に設けたシリンダ機
構14のピストンロッド14Aに回転自在に連結され、
上記ピストンロッド14Aの動作で、軸方向に上下動作
されるようになっているとともに、上記ピストンロッド
14Aに設けた電動モ−タ15によりギヤ列16を介し
て回転動作されるようになっている。
【0011】しかして、上記吸着パッド403にガラス
素材を吸着した状態で、上記シリンダ機構14の制御お
よび上記電動モ−タ15の回転制御に基く上記回転軸4
01の軸方向動作および回動動作で、上記吸着パッド4
03を上記成形型1内に導入し、また、上記吸着パッド
403で成形品を吸着した状態で、上記回転軸401の
逆方向の軸方向動作および回動動作で、上記成形型1内
から取出すように機能する。
【0012】上記出入口301の下方に位置して、上記
架台10の上には、成形チャンバ−3に対する上記ガラ
ス素材および成形品の搬入・搬出手段17が配置してあ
る。上記搬入・搬出手段17は、シリンダ機構18から
上方に延びるピストンロッド18Aに入換えチャンバ−
171を装着するとともに、上記入換えチャンバ−17
1の上端に在る開口171Aから上下に出入りできる置
き台172を装備し、上記置き台172を上記入換えチ
ャンバ−171内に設けた昇降手段(例えば、ピストン
・シリンダ機構)173で昇降できるようにしてある。
【0013】しかして、上記成形チャンバ−3に対して
ガラス素材あるいは成形品を搬入・搬出するときには、
置き台172にガラス素材を載せた状態で、上記シリン
ダ機構18の制御により、ピストンロッド18Aを上昇
させ、入換えチャンバ−171を上昇して、その開口1
71Aを上記ゲ−トバルブ11に気密に接触させる。こ
の状態で、上記入換えチャンバ−171内を所定の雰囲
気に置換し、上記ゲ−トバルブ11を開放して、上記成
形チャンバ−3と入換えチャンバ−171とを連通し、
更に、上記昇降手段173で、上記置き台172を上記
成形チャンバ−3内に導入し、入換え手段4に対してガ
ラス素材の受渡しおよび成形品の受取りを行うのであ
る。そして、このあと、上記昇降手段173を逆に動作
し、上記置き台172を入換えチャンバ−171に戻
し、ゲ−トバルブ11を閉じ、シリンダ機構の働きで、
上記入換えチャンバ−171を降下し、上記置き台17
2からの成形品の取出し、および、そこへの新たなガラ
ス素材の持込みを行うことができる。
【0014】この実施例では、上記置き台172へのガ
ラス素材の持込み、そこからの成形品の取出しには、所
要のロボット19が用いられる。上記ロボット19は、
吸着手段などを用いて、ストッカ−20からガラス素材
を上記置き台172へ置き換えると共に、上記置き台1
72から所要個所へ成形品を持ち出すものである。すな
わち、上記ロボット19は、X軸ア−ム191、Y軸ア
−ム192を有し、上記両ア−ムの働きで、上記Y軸ア
−ム192に設けた吸着ハンド193をX・Y軸方向に
移動操作できるようにしてある。また、上記ストッカ−
20は、フレ−ム20A上に電動モ−タ20Bを設け、
その回転軸にパレット20Cを固定したもので、上記電
動モ−タ20Bの駆動で、パレット20Cを旋回し、上
記ロボット19に対応した個所で、成形品の受取り、ガ
ラス素材の引き渡しを行うのである。なお、この実施例
では、別に冷却台21が用意されていて、上記吸着ハン
ド193で置き台172から取出した成形品を一時的に
上記冷却台21に置き、所望温度まで自然、あるいは強
制冷却する。
【0015】上述の成形型1は、図3に示すように、成
形用の胴型100に、その中心に対して四方に分散配置
された4組の下型部材101および上型部材102を上
下摺動自在に組み込んだ、4個取りの構造になってお
り、上述の吸着パッド403によるガラス素材の受け入
れ、および、成形品の取出しのために、上記胴型100
の側部に出入り用の開口100Aを形成している。そし
て、上記胴型100は上記成形チャンバ−3内におい
て、パレット5上に配置・固定されている。上記パレッ
ト5は、上記交換チャンバ−12内のガイドレ−ル6A
を介して、上記交換チャンバ−12から上記ゲ−トバル
ブ13を通して上記成形チャンバ−3内に敷設されたガ
イドレ−ル6Bへと案内され、上記成形チャンバ−3内
のプレス位置に設置されるようになっている。また、上
記型部材101および102には、上記胴型100内へ
の挿入量を制限するためのフランジ部101Aおよび1
02Aがそれぞれ形成してある。
【0016】上述のプレス操作機構2は、図1および図
3に示すように、上記プレス位置において、上記ガイド
レ−ル6Bの下側に押上用の操作部材201を配置して
あり、また、成形型1の上方に、各上型部材102に対
応して4個のプレス用の操作部材202を配置し、これ
らを共通ホルダ−ブロック203で保持している。上記
操作部材201は、その上端を、上記成形チャンバ−3
の底部に設けた環状の部材204を介して、上記成形チ
ャンバ−3の外部から内部に挿入できる構造になってお
り、また、その下端を、押上用のシリンダ−機構205
から上方に延びるピストンロッド206に連結してい
る。また、上記操作部材201の上端には、上記下型部
材101に共通する突上げ駒207が取付けてあって、
上記胴型100に対して摺動させながら、上記下型部材
101を、下スペ−サ101Dを介して、共通に押し上
げることができるようになっている。
【0017】上記操作部材202は、上端にストッパ−
用の大径部202Aを形成し、上記ホルダ−ブロック2
03の下端に設けた摺動部203Aで案内されて上下に
動作できる状態になっており、上記ホルダ−ブロック2
03内に設けた弾持機構208で、上記大径部202A
が上記摺動部203Aに接するまで、下向きに弾持され
ている。なお、この実施例では、上記弾持機構208に
は、操作部材202の動作方向に皿ばねを重ねた構造を
採用しているが、他の適当な機構、構成のものを採用し
ても良い。
【0018】上記ホルダ−ブロック203の上端には共
通ロッド209が連結してあり、上記共通ロッド209
は、上記成形チャンバ−3の天井部を貫通して、その内
部から外部に延びていて、上記成形チャンバ−3の上部
に配置したプレス用のシリンダ−機構210から下方に
延びるピストンロッド211に連結されている。
【0019】上記上型部材102は、それぞれ、その中
心に位置して、その頂部に小径の当て駒104を装着し
てあり、上記操作部材202が降下してきた時、その中
心でプレス圧を受けるようになっている。また、上記上
型部材102には、その上部に位置してフランジ部10
2Bが形成してあり、前述のフランジ部102Aには、
環状の引き上げ部材105が載せられている。そして、
上記フランジ部102Bと上記引き上げ部材105との
間には、上記上型部材102の中心で引き上げ力が働く
ように、ジャイロ式のユニバ−サル・ジョイント106
が介装されている。
【0020】上記ユニバ−サル・ジョイント106は、
特に、この実施例では、図6および図7に示すように、
上記上型部材102の摺動方向と直交する面において互
いに90度の位相をずらせて配置された各一対の半球形
突起状の支持部106Aおよび106Bを、上記上型部
材102および上記引き上げ部材105に対応させて、
リング106Cに設けた構成になっている。また、上記
胴型100内への上記上型部材102の降下量を規制す
るため、上記フランジ部102Aと上記胴型100の頂
部との間には、環状のスペ−サ102Cが配設されてい
る。また、上記胴型100内への上記下型部材101の
上昇量を規制するため、前述のフランジ部101Aの上
には、環状のスペ−サ101Bが配設されている。ま
た、上記下型部材101の高さ位置を規制するため、上
記フランジ101Aと上記突上げ駒207との間には環
状のスペ−サ101Dが配設されている。
【0021】また、この実施例では、上記ホルダ−ブロ
ック203の下端に設けた支持フランジ部203Bに取
付けられたフック部材212が、その下端の爪部212
Aで上記引き上げ部材105のフランジ部105Aを吊
持するようになっている。なお、必要なら、図5に示す
ように、上記フック部材212に対して上記引き上げ部
材105を一体的に構成しても良い。
【0022】なお、上記実施例において、上下型部材1
01および102に対して温度制御を行うため、電熱ヒ
−タ−(図示せず)が導入されている。また、上下型部
材101および102に対して冷却制御を行うため、冷
却パイプ213および214が導入されている。また、
冷却媒体導入のための導入通路215および216が、
それぞれ、操作部材201および202に形成されてお
り、上下型部材101および102に形成した冷却媒体
導入部101Bおよび102Dに連通してある。なお、
上下の型部材を冷却する冷却方式には、上述の構成の
外、例えば、ロッド209のセンタ−導入部よりホルダ
−203のセンタ−部分にガス導入路を設け、ホルダ−
下端に設けたパイプアダプタ−(図示せず)を介して上
型部材201へと冷却媒体を導入するとともに、ロッド
201、センタ−導入部215を介して導入される冷却
媒体を、突上げ駒207のセンタ−部分を経由して胴型
下部に導くようにしてもよい。
【0023】しかして、上記プレス操作機構2を用い
て、ガラス素材をプレス成形する時には、先ず、図4
(a)に示す状態から、上記シリンダ機構210の働き
で、上記ホルダ−ブロック203を上昇させ、フック部
材212を介して上記上型部材102を引き上げ、所
謂、型開きをなす。そして、先述の吸着ハンド402に
より、ガラス素材を成形型1内に導入し、再び、上記ホ
ルダ−ブロック203を下降すると、図4(b)に示す
ように、上記上型部材102は上記ガラス素材上に降下
する。その後、更に、上記シリンダ機構210を稼動
し、上記ホルダ−ブロック203を降下すると、上記操
作部材202が当て駒104を介して、上記上型部材1
02の中心にプレス圧を加える(その後、シリンダ機構
205は操作部材201を押上げ、突上げ駒207を介
して下型部材101を上向きに押圧する)。従って、上
記胴型100と上記上型部材102との摺動部分に、温
度制御上必要なクリアランスがあっても、上型部材の姿
勢が垂直に保たれた状態で降下でき、結果として、水平
方向に関して、上下型部材101、102の各成形面の
位置ずれがなく、成形された光学素子の光軸に対する光
学機能面の位置を正しく保持した状態で、成形できる。
【0024】特に、本発明では、共通のシリンダ機構2
10で、4組の上下型部材101、102を同時に駆動
する関係から、上記上型部材102および操作部材20
2の寸法誤差を吸収する必要がある。しかし、上記操作
部材202は、弾持機構208で弾持されているので、
図4(c)に示すように、上記上型部材102のフラン
ジ部102Aがスペ−サ102Cを介して胴型100の
頂部に当たった後、更に、上記ホルダ−ブロック203
が降下しても、その位置で降下を終了することができ
る。このため、寸法誤差の如何に拘らず、上記上型部材
102を所定量、降下して、成形品の厚さを高い精度に
保持した状態で、能率的に(すなわち、同時に4個の)
光学素子のプレス成形ができる。
【0025】また、成形後、型開きを行うため、上記シ
リンダ機構210を稼動し、上記ホルダ−ブロック20
3を上昇すると、図4(d)に示すように、フック部材
212が引き上げ部材105を持ち上げるが、この時、
上記ユニバ−サル・ジョイント106が働いて、自動調
心作用をなし、従って、上記上型部材102は、その中
心で、引き上げ力を受けるので、上記クリアランスの範
囲で傾くことがなく、垂直に上昇できる。
【0026】上述の成形型交換チャンバ−12には、成
形型交換手段7が装備してある。上記成形型交換手段7
は、入換え手段701を備えていて、これによって、上
記ガイドレ−ル6Aに沿って、成形型1を載置・固定し
たパレット5を、上記ゲ−トバルブ13を介して、成形
チャンバ−3内のガイドレ−ル6Bに移送するようにな
っている。
【0027】上記入換え手段701は、上記成形型交換
チャンバ−12内に延びるロッド702の先端に、結合
ハンド703を取付けるとともに、その基端部にスラス
トベアリング704を介してアクチュエ−タ705を装
着しており、また、上記アクチュエ−タ705に装備し
たモ−タ706によって、L字クランク707を介して
上記ロッド702を回動操作できる構成になっており、
また、上記アクチュエ−タ705を駆動する時、上記ロ
ッド702と平行に配置したガイドレ−ル708に沿っ
て上記アクチュエ−タ705を移動することで、上記ロ
ッド702をその長手方向に移動できるように構成され
ている。
【0028】しかして、上記モ−タ706の動作で、ロ
ッド702を回動し、この動作で、上記パレット5に対
する上記結合ハンド703の係脱操作をなし、また、上
記アクチュエ−タ705の働きで、上記パレット5を、
上記ガイドレ−ル6Aに沿って移動することができる。
これによって、上記入換え手段701の制御により、上
記パレット5を、上記ゲ−トバルブ13を介して成形チ
ャンバ−3のガイドレ−ル6Bにもたらし、プレス操作
機構2のプレス位置にセットし、あるいは、逆に、そこ
から成形型交換チャンバ−12へと引戻すことができ
る。
【0029】また、上記成形型交換手段7は、パレット
5を移動するパレット置換手段711を備えている。上
記パレット置換手段711は、上記ガイドレ−ル6Aの
長手方向と直交する方向に進退するピストンロッド71
2Aを備えたシリンダ機構712を、上記成形型交換チ
ャンバ−12の一側に装備し、また、上記ピストンロッ
ド712Aの先端に、2つのステ−ジ713A、713
Bを有する送り台713を装着したものである。そし
て、上記各ステ−ジ713A、713Bには、それぞれ
上述のガイドレ−ル6Aが装備してある。なお、上記成
形型交換チャンバ−12の他側には、成形型1の出し入
れのための開口があり、そこに扉12Aが装備してあ
る。
【0030】しかして、予め、扉12Aをあけて、上記
シリンダ機構712を働かせ、送り台713を上記成形
型交換チャンバ−12の開口から外にせりださせて、例
えば、上記ステ−ジ713Aのガイドレ−ル6A上に、
新たな成形型1を搭載したパレット5を載せ、そして、
上記シリンダ機構712を逆に働かせ、上記送り台71
3を戻して、図2に示すように、シリンダ機構712の
ある側に片寄せ、扉12Aを閉じて、上記成形型交換チ
ャンバ−12内のガス置換を行っておくと、この状態で
は、上記ステ−ジ713Bのガイドレ−ル6Aが、上記
成形型交換チャンバ−12の中央(パレット入換え位
置)に位置している。
【0031】従って、上記入換え手段701の働きで、
成形チャンバ−3から、使用済みの成形型1を、これを
載せたパレット5とともに、空のステ−ジ713B上に
取出すことができる。また、その後、上記シリンダ機構
712を働かせて、上記成形型交換チャンバ−12の中
央に上記ステ−ジ713Aを位置させ、再び、上記入換
え手段701を働かせることで、ガイドレ−ル6A上か
ら成形チャンバ−3のガイドレ−ル6Bへと新たな成形
型1をパレット5とともに、移送でき、プレス操作機構
2のプレス位置にセットすることができる。なお、使用
済みの成形型1は、成形チャンバ−3に対する新たな成
形型1の入換え後、扉12Aを開放して、パレット5上
より取出すことができる。
【0032】次に、本発明に係る上記プレス成形装置を
用いて、具体的に光学素子成形品を成形する工程を、ガ
ラス素材を中心に、その搬入・成形・搬出の順序で説明
する。なお、ここで成形される光学素子は、8ミリ・ビ
デオカメラなどに用いられる非球面レンズである。
【0033】ガラス素材Gは、予め球形に成形されたガ
ラスブランクで、先ず、ストッカ−20のパレット20
C上に置かれる。そして、電動モ−タ20Bの駆動で、
その回転軸が180度回転されると、ロボット19が稼
動されて、その位置に吸着バンド193をもたらし、上
記パレット20Cから4個のガラス素材を吸着・保持す
る。次に、上記ロボット19の動作で、吸着バンド19
3は置き台172上に上記ガラス素材Gを置く。上記置
き台172上のガラス素材は、適当な温度に予め加温さ
れており、先述のように、搬入・搬出手段17の働き
で、成形チャンバ−3内に搬入され、例えば、400℃
程度に加温された、入換え手段4の吸着パッド403で
吸着・保持され、成形型1内に導入される。ここでは、
予め、上記上下型部材101、102が、例えば、ガラ
ス粘度で1016ポアズ程度の温度に加温されている。そ
して、先述のように、シリンダ機構210の働きで、上
型部材102が降下し、ガラス素材Gを上下型部材10
1、102の間では挟持した状態で、先述の電熱ヒ−タ
−213、214などの働きで、ガラス粘度で1010.5
ポアズ程度に加温し(下型部材101の温度をガラス粘
度で約109.5 、上型部材102の温度をガラス粘度で
約1010.0とする)、そこで、例えば、上型部材102
に400kgの荷重を掛けて、プレス成形する。次に、
上記プレス圧を100kg程度に下げ、また、上下型部
材101、102の冷却媒体導入部101B、102D
に冷却媒体を導入し、ガラス粘度で1010.5から1013
ポアズ程度まで、温度を下げ、そこで、上記プレス圧を
除く。その後、冷却を継続し、成形品の温度が、ガラス
粘度で1014.5ポアズになったら、上記電熱ヒ−タ−2
13、214のオン・オフ制御などで、上下型部材10
1、102に温度差を与え(上型部材をより低い温度に
する)、成形品の温度を、ガラス粘度で1016ポアズ程
度まで下げ、上記上型部材102を上昇し、型開きをし
て、先の吸着パッド403で成形品を下型部材101と
上型部材102の間から取り出す。
【0034】この後は、成形品は、上記入換え手段4の
逆の働きで、置き台172へ戻され、上記搬入・搬出手
段17で、成形チャンバ−3から取出され、更に、ロボ
ット19の働きで、一時的に冷却台21に置かれ、適当
な温度に冷却後、外部に取出される。
【0035】なお、上記実施例では、成形型1は4組の
上下型部材101、102を共通の胴型100内で稼動
するようにしたが、図8に示すように、1組の上下型部
材101、102について、先述のようなユニバ−サル
・ジョイント106の構造を採用しても良い。この場
合、フック部材212を直に上記ユニバ−サル・ジョイ
ント106の片側に接する構成としてもよい。
【0036】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように、少なく
とも、胴型内で摺動する上型部材および下型部材は複数
組であり、上記上型部材を操作する操作部材は、それぞ
れ、共通のホルダ−ブロックに保持されるとともに、上
記ホルダ−ブロックに対して弾持機構により下向きに弾
持されているので、共通の胴型に対して、少なくとも複
数対の型部材を装備し、その上型部材を摺動動作し、ガ
ラス素材に対してプレス成形する場合、寸法誤差の如何
に拘らず、上記上型部材を所定量、降下して、成形品の
厚さを高い精度に保持した状態で、能率的に光学素子の
プレス成形ができ、生産性を向上できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示すプレス成形装置の概略
正面図である。
【図2】本発明のプレス成形装置の概略平面図である。
【図3】本発明の要部を示す正面断面図である。
【図4】本発明の要部の動作状況を説明する正面断面図
である。
【図5】本発明の変形例を説明する正面断面図である。
【図6】本発明のユニバ−サル・ジョイントの一実施例
の正面図である。
【図7】上記ユニバ−サル・ジョイントの斜視図であ
る。
【図8】本発明の他の実施例を説明するための正面断面
図である。
【符号の説明】
1 成形型 100 胴型 101 下型部材 102 上型部材 104 当て駒 105 引き上げ部材 106 ユニバ−サル・ジョイント 2 プレス操作機構 201、202 操作部材 203 ホルダ−ブロック 208 弾持機構 212 フック部材 G ガラス素材

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 胴型内で、上記胴型に摺動する成形用型
    部材を用いて、軟化状態にあるガラス素材をプレスし、
    上記型部材の成形面に対応した光学機能面を上記ガラス
    素材に形成するようにした光学素子のプレス成形装置に
    おいて、少なくとも、上記胴型内で摺動する上型部材お
    よび下型部材は複数組であり、上記上型部材を操作する
    操作部材は、それぞれ、共通のホルダ−ブロックに保持
    されるとともに、上記ホルダ−ブロックに対して弾持機
    構により下向きに弾持されていることを特徴とする光学
    素子のプレス成形装置。
  2. 【請求項2】 上記弾持機構は、上記操作部材の動作方
    向に皿ばねを多数、重ねて構成した構造であることを特
    徴とする請求項1に記載の光学素子のプレス成形装置。
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