JPH06183584A - 吸着装置 - Google Patents
吸着装置Info
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- JPH06183584A JPH06183584A JP41617690A JP41617690A JPH06183584A JP H06183584 A JPH06183584 A JP H06183584A JP 41617690 A JP41617690 A JP 41617690A JP 41617690 A JP41617690 A JP 41617690A JP H06183584 A JPH06183584 A JP H06183584A
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- plate
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- sucked
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Abstract
(57)【要約】
〔目的〕 多数枚積載された連結材を吸着ミスすること
なく一枚ずつ確実に吸着させ、装置の稼働率を向上させ
る。 〔構成〕 積載板2の上面に段差部材11,12を固定
し連結材の一部を予め上方に膨出湾曲させて積載する。
昇降自在となされた吸着盤3の下面に、上記連結材の膨
出湾曲された部分のみが吸着されるように複数の吸盤1
5を設ける。上記吸着盤3の下降により該吸盤15を介
して連結材を吸着し、その後に上記吸着盤3を上昇させ
る。 〔効果〕 連結材は積載板に積載された時点で互に分離
する。本装置の作動により吸盤15を介して連結材を吸
着した状態で吸着盤3が上昇すると、上昇の瞬間に連結
材が湾曲し、この連結材の湾曲により最上の連結材とそ
の下の連結材とが離脱分離し一枚の連結材のみが吸着さ
れた状態で上昇する。
なく一枚ずつ確実に吸着させ、装置の稼働率を向上させ
る。 〔構成〕 積載板2の上面に段差部材11,12を固定
し連結材の一部を予め上方に膨出湾曲させて積載する。
昇降自在となされた吸着盤3の下面に、上記連結材の膨
出湾曲された部分のみが吸着されるように複数の吸盤1
5を設ける。上記吸着盤3の下降により該吸盤15を介
して連結材を吸着し、その後に上記吸着盤3を上昇させ
る。 〔効果〕 連結材は積載板に積載された時点で互に分離
する。本装置の作動により吸盤15を介して連結材を吸
着した状態で吸着盤3が上昇すると、上昇の瞬間に連結
材が湾曲し、この連結材の湾曲により最上の連結材とそ
の下の連結材とが離脱分離し一枚の連結材のみが吸着さ
れた状態で上昇する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えばクラフト紙等か
らなるシート状の連結材を複数のタイルに貼付し、該複
数のタイルを互いに連結する際に使用される吸着装置に
関し、特に上記連結材を一枚ずつ吸着する吸着装置に関
する。
らなるシート状の連結材を複数のタイルに貼付し、該複
数のタイルを互いに連結する際に使用される吸着装置に
関し、特に上記連結材を一枚ずつ吸着する吸着装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】タイルの施工を簡易迅速に行うために、
複数のタイルを例えばクラフト紙等の連結材により互い
に連結し、該複数のタイルをユニットとしたものが広く
使用されている。この連結材によるタイルの連結工程
は、先ず、複数枚積載されている連結材を吸着装置によ
り一枚ずつ吸着する工程と、この吸着装置により吸着さ
れた連結材を水平面上に所定枚数整列させられたタイル
の裏面に貼付する工程とから概略構成されている。そこ
で、以下、上記連結材を吸着する従来の吸着装置につい
て簡単に説明する。
複数のタイルを例えばクラフト紙等の連結材により互い
に連結し、該複数のタイルをユニットとしたものが広く
使用されている。この連結材によるタイルの連結工程
は、先ず、複数枚積載されている連結材を吸着装置によ
り一枚ずつ吸着する工程と、この吸着装置により吸着さ
れた連結材を水平面上に所定枚数整列させられたタイル
の裏面に貼付する工程とから概略構成されている。そこ
で、以下、上記連結材を吸着する従来の吸着装置につい
て簡単に説明する。
【0003】この吸着装置50は、図8に示すように、
連結材Cが多数枚積載されている積載板51と、この積
載板51の上方に設けられてなるとともに図示しない昇
降駆動部により昇降自在となされた吸着盤52と、この
吸着盤52の下面に形成された複数の吸盤53とを備え
てなるものである。なお、上記積載板51には、多数枚
の連結材Cを位置決めするための位置決め棒54,55
が植立されている。一方、上記吸着盤52には、該吸着
盤52が下降した際に上記位置決め54,55が挿通す
る挿通穴56,57が穿設されている。また、上記吸着
盤52の下面に形成された吸盤53は、図9中●で示す
ように、連結材Cの略全面を吸着するように該連結材C
の形状に対応して複数形成されてなるものである。
連結材Cが多数枚積載されている積載板51と、この積
載板51の上方に設けられてなるとともに図示しない昇
降駆動部により昇降自在となされた吸着盤52と、この
吸着盤52の下面に形成された複数の吸盤53とを備え
てなるものである。なお、上記積載板51には、多数枚
の連結材Cを位置決めするための位置決め棒54,55
が植立されている。一方、上記吸着盤52には、該吸着
盤52が下降した際に上記位置決め54,55が挿通す
る挿通穴56,57が穿設されている。また、上記吸着
盤52の下面に形成された吸盤53は、図9中●で示す
ように、連結材Cの略全面を吸着するように該連結材C
の形状に対応して複数形成されてなるものである。
【0004】そして、上述のように構成された従来の吸
着装置50では、図示しない昇降駆動部の駆動により上
記吸着盤52を下降駆動させ、上記複数の吸盤により多
数枚積載された連結材Cの上面の略全体を前記複数の吸
盤53により上記吸着盤52に吸着保持して、その後に
上昇駆動させるようになされている。なお、このように
吸着保持された連結材Cは、図示しない水平駆動部によ
り所定枚数整列させられたタイル上に移動させられ、前
記連結材Cの貼付工程に移行させられる。
着装置50では、図示しない昇降駆動部の駆動により上
記吸着盤52を下降駆動させ、上記複数の吸盤により多
数枚積載された連結材Cの上面の略全体を前記複数の吸
盤53により上記吸着盤52に吸着保持して、その後に
上昇駆動させるようになされている。なお、このように
吸着保持された連結材Cは、図示しない水平駆動部によ
り所定枚数整列させられたタイル上に移動させられ、前
記連結材Cの貼付工程に移行させられる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の吸着装置50では、上記吸盤53により連結材Cを
吸着した後に図示しない昇降駆動部により上昇駆動する
際に、多数枚積載された連結材Cの内の最上の連結材C
のみならず、上から二枚目又は三枚目の連結材Cまで、
一緒に上昇してしまう場合が多く、極めて稼働率の低下
を来している。特に、連結材Cがクラフト紙やクロス紙
等の薄い紙材からなる場合には、複数枚の連結材Cが同
時に上昇させられてしまう場合が多い。これは、多数枚
の原紙を図9に示す形状に切断加工して連結材Cを製造
する際に生ずるバリ等により、上下の連結材Cが互いに
切断部において付着していたり、通気性が高いクラフト
紙により連結材Cが成形されている場合や、さらには、
前記連結材Cの積載位置が多少位置ずれを生じていたり
するのが原因である。
来の吸着装置50では、上記吸盤53により連結材Cを
吸着した後に図示しない昇降駆動部により上昇駆動する
際に、多数枚積載された連結材Cの内の最上の連結材C
のみならず、上から二枚目又は三枚目の連結材Cまで、
一緒に上昇してしまう場合が多く、極めて稼働率の低下
を来している。特に、連結材Cがクラフト紙やクロス紙
等の薄い紙材からなる場合には、複数枚の連結材Cが同
時に上昇させられてしまう場合が多い。これは、多数枚
の原紙を図9に示す形状に切断加工して連結材Cを製造
する際に生ずるバリ等により、上下の連結材Cが互いに
切断部において付着していたり、通気性が高いクラフト
紙により連結材Cが成形されている場合や、さらには、
前記連結材Cの積載位置が多少位置ずれを生じていたり
するのが原因である。
【0006】そこで、本発明は、上述した従来の吸着装
置が有する課題を解決するために提案されたものであっ
て、多数枚積載された連結材を吸着ミスすることなく一
枚ずつ確実に吸着することができ、稼働率を向上させる
ことができる吸着装置を提供することを目的とするもの
である。
置が有する課題を解決するために提案されたものであっ
て、多数枚積載された連結材を吸着ミスすることなく一
枚ずつ確実に吸着することができ、稼働率を向上させる
ことができる吸着装置を提供することを目的とするもの
である。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するために提案されたものであって、複数枚のタイル
を互いに連結するシート状の連結材を、一枚ずつ吸着す
る吸着装置であって、上記シート状の連結材が複数枚積
載される積載板と、この積載板上に積載される多数枚の
連結材の少なくとも一部が上方に湾曲膨出して積載され
るよう該積載板の上面に固定されてなる段差部材と、上
記積載板の上方に設けられてなるとともに少なくとも昇
降自在となされた吸着盤と、この吸着盤の下面に設けら
れてなるとともに上記積載板に積載される連結材の湾曲
膨出した部分を吸着する複数の吸盤と、を備えてなるこ
とを特徴とするものである。
成するために提案されたものであって、複数枚のタイル
を互いに連結するシート状の連結材を、一枚ずつ吸着す
る吸着装置であって、上記シート状の連結材が複数枚積
載される積載板と、この積載板上に積載される多数枚の
連結材の少なくとも一部が上方に湾曲膨出して積載され
るよう該積載板の上面に固定されてなる段差部材と、上
記積載板の上方に設けられてなるとともに少なくとも昇
降自在となされた吸着盤と、この吸着盤の下面に設けら
れてなるとともに上記積載板に積載される連結材の湾曲
膨出した部分を吸着する複数の吸盤と、を備えてなるこ
とを特徴とするものである。
【0008】
【作用】本発明に係る吸着装置によれば、積載板上に段
差部材が固定されてなるので、該積載板上に多数枚のシ
ート状の連結材を積載することにより、該連結材は上記
段差部材の高さに対応して上方に湾曲膨出する。したが
って、連結材同士が相互に付着している場合であって
も、上記積載板上に積載された時点で互いに分離され
る。さらに、この吸着装置を構成する吸着盤には、上記
積載板上に積載された連結部材が上方に湾曲膨出した部
分を吸着する複数の吸盤が設けられているので、該吸着
盤が下降駆動された時に上記吸盤は確実に連結材を吸着
する。
差部材が固定されてなるので、該積載板上に多数枚のシ
ート状の連結材を積載することにより、該連結材は上記
段差部材の高さに対応して上方に湾曲膨出する。したが
って、連結材同士が相互に付着している場合であって
も、上記積載板上に積載された時点で互いに分離され
る。さらに、この吸着装置を構成する吸着盤には、上記
積載板上に積載された連結部材が上方に湾曲膨出した部
分を吸着する複数の吸盤が設けられているので、該吸着
盤が下降駆動された時に上記吸盤は確実に連結材を吸着
する。
【0009】そして、連結材が吸盤により吸着された状
態で上昇させられる時、上記連結材は、複数の吸盤によ
り上方に湾曲膨出した部分のみが吸着されているので、
上記吸着盤の上昇の際に先ず該膨出した部分のみが上昇
させられてから次に他の部分が遅れて上昇させられる。
すなわち、この吸着装置により吸着盤が上昇する瞬間
に、複数の吸盤により吸着された連結材は、さらに湾曲
させられる。したがって、最上の連結材とこの連結材の
下に積載されている連結材とが切断加工の際に発生した
バリ等により互いに付着している場合であっても、この
連結材の湾曲により、最上の連結材の下に積載されてい
る連結材は該最上の連結材から離脱分離させられ、該最
上の連結材のみが吸着されて上昇させられる。
態で上昇させられる時、上記連結材は、複数の吸盤によ
り上方に湾曲膨出した部分のみが吸着されているので、
上記吸着盤の上昇の際に先ず該膨出した部分のみが上昇
させられてから次に他の部分が遅れて上昇させられる。
すなわち、この吸着装置により吸着盤が上昇する瞬間
に、複数の吸盤により吸着された連結材は、さらに湾曲
させられる。したがって、最上の連結材とこの連結材の
下に積載されている連結材とが切断加工の際に発生した
バリ等により互いに付着している場合であっても、この
連結材の湾曲により、最上の連結材の下に積載されてい
る連結材は該最上の連結材から離脱分離させられ、該最
上の連結材のみが吸着されて上昇させられる。
【0010】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
ながら詳細に説明する。先ず、本発明の第1実施例につ
いて説明する。
ながら詳細に説明する。先ず、本発明の第1実施例につ
いて説明する。
【0011】この第1実施例に係る吸着装置1は、所定
枚数のタイルの裏面に連結材としてのクラフト紙を貼付
してユニットタイルを製造する工程で使用されるもので
あり、図1に示すように、クラフト紙Cが多数枚積載さ
れる積載板2と、この積載板2の上方に設けられてなる
吸着盤3とを備えている。
枚数のタイルの裏面に連結材としてのクラフト紙を貼付
してユニットタイルを製造する工程で使用されるもので
あり、図1に示すように、クラフト紙Cが多数枚積載さ
れる積載板2と、この積載板2の上方に設けられてなる
吸着盤3とを備えている。
【0012】上記積載板2は、図2に示すように、略正
方形状に成形された鉄板からなり、図2中二点鎖線で示
すように、多数の透孔Hが穿設されてなるクラフト紙C
が前後二段積載される面積を有するものである。そし
て、この積載板2には、図1に示すように、後述する二
対の位置決め棒が挿通される挿通穴2aが穿設されてい
る。また、上記積載板2の下方には、ベース板4が固定
され、このベース板4の上面には、上記積載板2に穿設
された挿通穴2aに挿通されるとともに上方に突出して
なりクラフト紙Cに穿設された上記透孔Hに挿通されて
該クラフト紙Cをを位置決めするための二対の位置決め
棒5,6,7,8が植立されている。また、このベース
板4の下方には、二つのエアシリンダ9,10が配設さ
れ、該エアシリンダ9,10のシリンダロッド9a,1
0aは、該ベース板4に穿設された挿通穴4aに挿通さ
れるとともに先端は前記積載板2の下面に固着されてな
る。したがって、前記積載板2は、上記エアシリンダ
9,10の駆動操作により、昇降自在となされ、該積載
板2上に積載されるクラフト紙Cの残量に応じて高さ調
整し得るようになされている。
方形状に成形された鉄板からなり、図2中二点鎖線で示
すように、多数の透孔Hが穿設されてなるクラフト紙C
が前後二段積載される面積を有するものである。そし
て、この積載板2には、図1に示すように、後述する二
対の位置決め棒が挿通される挿通穴2aが穿設されてい
る。また、上記積載板2の下方には、ベース板4が固定
され、このベース板4の上面には、上記積載板2に穿設
された挿通穴2aに挿通されるとともに上方に突出して
なりクラフト紙Cに穿設された上記透孔Hに挿通されて
該クラフト紙Cをを位置決めするための二対の位置決め
棒5,6,7,8が植立されている。また、このベース
板4の下方には、二つのエアシリンダ9,10が配設さ
れ、該エアシリンダ9,10のシリンダロッド9a,1
0aは、該ベース板4に穿設された挿通穴4aに挿通さ
れるとともに先端は前記積載板2の下面に固着されてな
る。したがって、前記積載板2は、上記エアシリンダ
9,10の駆動操作により、昇降自在となされ、該積載
板2上に積載されるクラフト紙Cの残量に応じて高さ調
整し得るようになされている。
【0013】そして、上記積載板2の上面には、本発明
の構成要素である段差部材11,12,13,14が上
記各位置決め棒5,6,7,8に対応して固定されてい
る。これらの各段差部材11,12,13,14は、上
記各位置決め棒5,6,7,8が挿通されている挿通穴
2aと同軸且つ同径の挿通穴11a,12a,13a,
14aを有するとともに、上記各位置決め棒5,6,
7,8が挿通される透孔Hの面積よりも広い面積を有す
る筒状体により構成されている。
の構成要素である段差部材11,12,13,14が上
記各位置決め棒5,6,7,8に対応して固定されてい
る。これらの各段差部材11,12,13,14は、上
記各位置決め棒5,6,7,8が挿通されている挿通穴
2aと同軸且つ同径の挿通穴11a,12a,13a,
14aを有するとともに、上記各位置決め棒5,6,
7,8が挿通される透孔Hの面積よりも広い面積を有す
る筒状体により構成されている。
【0014】一方、前記吸着盤3の下面には、上記積載
板2上に多数枚積載されたクラフト紙Cの最上のクラフ
ト紙Cの上面を吸着する吸盤15が複数設けられてい
る。これらの吸盤15はニトリルゴムにより成形されて
なるものであり、図1に示すように、伸縮自在となされ
た吸引ホース16aを介してこの吸着盤3に接続されて
なる吸引装置16の作動により外気を吸引するものであ
る。そして、これらの吸盤15は、図2中●で示すよう
に、上記各位置決め棒5,6,7,8が挿通される透孔
Hの周部のみを吸着する位置に設けられている。また、
上記吸着盤3の上方には、平板状のスライド板17が二
本のスライド軸17aにより水平方向にスライド可能に
配設され、このスライド板17と上記吸着盤3との間に
は二つのエアシリンダ18,19が固定されており、こ
れらのエアシリンダ18,19の駆動操作により、該吸
着盤3が前記積載板2方向又はその逆方向に昇降駆動さ
れるようになされている。なお、上記吸着盤3には、挿
通孔3aが穿設され、上記エアシリンダ18,19の駆
動により積載板2方向に下降した際、前記二対の位置決
め棒5,6,7,8の先端側が挿通されるようになされ
ている。
板2上に多数枚積載されたクラフト紙Cの最上のクラフ
ト紙Cの上面を吸着する吸盤15が複数設けられてい
る。これらの吸盤15はニトリルゴムにより成形されて
なるものであり、図1に示すように、伸縮自在となされ
た吸引ホース16aを介してこの吸着盤3に接続されて
なる吸引装置16の作動により外気を吸引するものであ
る。そして、これらの吸盤15は、図2中●で示すよう
に、上記各位置決め棒5,6,7,8が挿通される透孔
Hの周部のみを吸着する位置に設けられている。また、
上記吸着盤3の上方には、平板状のスライド板17が二
本のスライド軸17aにより水平方向にスライド可能に
配設され、このスライド板17と上記吸着盤3との間に
は二つのエアシリンダ18,19が固定されており、こ
れらのエアシリンダ18,19の駆動操作により、該吸
着盤3が前記積載板2方向又はその逆方向に昇降駆動さ
れるようになされている。なお、上記吸着盤3には、挿
通孔3aが穿設され、上記エアシリンダ18,19の駆
動により積載板2方向に下降した際、前記二対の位置決
め棒5,6,7,8の先端側が挿通されるようになされ
ている。
【0015】上述のように構成された第1実施例に係る
吸着装置1によれば、先ず、多数枚のクラフト紙Cが上
記積載板2上に積載された時点で、前記各位置決め棒
5,6,7,8が挿通された該クラフト紙Cの透孔Hの
周部のみが上記段差部材11,12,13,14により
該段差部材11,12,13,14の高さと同じ高さ上
方に湾曲膨出する。したがって、クラフト紙Cの製造の
際に発生したバリ等によりクラフト紙同士が相互に付着
している場合であっても上記段差部材11,12,1
3,14による湾曲膨出により相互に分離される。
吸着装置1によれば、先ず、多数枚のクラフト紙Cが上
記積載板2上に積載された時点で、前記各位置決め棒
5,6,7,8が挿通された該クラフト紙Cの透孔Hの
周部のみが上記段差部材11,12,13,14により
該段差部材11,12,13,14の高さと同じ高さ上
方に湾曲膨出する。したがって、クラフト紙Cの製造の
際に発生したバリ等によりクラフト紙同士が相互に付着
している場合であっても上記段差部材11,12,1
3,14による湾曲膨出により相互に分離される。
【0016】そして、上述のように多数枚のクラフト紙
Cが積載板2上に積載されると、前記シリンダ18,1
9の駆動により吸着盤3が積載板2方向に下降され、図
3に示すように、該吸着盤3の下面に設けられた複数の
吸盤15が、クラフト紙Cの最上のクラフト紙C1 の上
面であって、上方に湾曲膨出した部分に当接する。これ
らの吸盤15が上記クラフト紙C1 に当接すると、前記
吸引装置16の作動により上記最上のクラフト紙C1 が
上記吸盤15に吸着される。
Cが積載板2上に積載されると、前記シリンダ18,1
9の駆動により吸着盤3が積載板2方向に下降され、図
3に示すように、該吸着盤3の下面に設けられた複数の
吸盤15が、クラフト紙Cの最上のクラフト紙C1 の上
面であって、上方に湾曲膨出した部分に当接する。これ
らの吸盤15が上記クラフト紙C1 に当接すると、前記
吸引装置16の作動により上記最上のクラフト紙C1 が
上記吸盤15に吸着される。
【0017】そして、このクラフト紙C1 の吸着が終了
した時点で、再び上記エアシリンダ18,19の駆動に
より吸着盤3が上昇させられる。この時、上記クラフト
紙C1 は各位置決め棒5,6,7,8が挿通されている
該クラフト紙の透孔Hの周部のみが吸盤15により保持
されるに止まり、両端側は自由端とされているので、上
記吸着盤3の上昇の瞬間には先ず該透孔Hの周部のみが
上昇させられ、次いで他の部分が遅れて上昇させられ
る。すなわち、図4に示すように、この吸着装置1によ
り吸着盤3が上昇する瞬間に、吸盤15により吸着され
たクラフト紙C1の両端側は下方に湾曲させられる。し
たがって、積載板2上に積載された最上のクラフト紙C
1 とこのクラフト紙C1 の下に積載されているクラフト
紙C2 とが、積載板2上にセットされた時点で分離され
ていない場合であっても、上記クラフト紙C1 の湾曲に
より、最上のクラフト紙C1 の下に積載されているクラ
フト紙C2 は該クラフト紙C1 から必ず分離させられ、
最上のクラフト紙C1 のみが上昇させられる。
した時点で、再び上記エアシリンダ18,19の駆動に
より吸着盤3が上昇させられる。この時、上記クラフト
紙C1 は各位置決め棒5,6,7,8が挿通されている
該クラフト紙の透孔Hの周部のみが吸盤15により保持
されるに止まり、両端側は自由端とされているので、上
記吸着盤3の上昇の瞬間には先ず該透孔Hの周部のみが
上昇させられ、次いで他の部分が遅れて上昇させられ
る。すなわち、図4に示すように、この吸着装置1によ
り吸着盤3が上昇する瞬間に、吸盤15により吸着され
たクラフト紙C1の両端側は下方に湾曲させられる。し
たがって、積載板2上に積載された最上のクラフト紙C
1 とこのクラフト紙C1 の下に積載されているクラフト
紙C2 とが、積載板2上にセットされた時点で分離され
ていない場合であっても、上記クラフト紙C1 の湾曲に
より、最上のクラフト紙C1 の下に積載されているクラ
フト紙C2 は該クラフト紙C1 から必ず分離させられ、
最上のクラフト紙C1 のみが上昇させられる。
【0018】さらに、本実施例に係る吸着装置1では、
前述のように段差部材11,12,13,14が設けら
れ、吸盤15によるクラフト紙Cの吸着はこれらの段差
部材11,12,13,14により上方に湾曲した部分
のみを吸着するようになされているので、積載板2上に
積載されたクラフト紙Cの最後のクラフト紙Cを吸着す
る際に、上記積載板2上に付着した塵埃をも吸引するこ
とがない。したがって、この吸着装置1によれば、クラ
フト紙Cの吸着ミスを防止することができるのみなら
ず、上記吸盤15の詰まり等をも有効に防止することが
できる。
前述のように段差部材11,12,13,14が設けら
れ、吸盤15によるクラフト紙Cの吸着はこれらの段差
部材11,12,13,14により上方に湾曲した部分
のみを吸着するようになされているので、積載板2上に
積載されたクラフト紙Cの最後のクラフト紙Cを吸着す
る際に、上記積載板2上に付着した塵埃をも吸引するこ
とがない。したがって、この吸着装置1によれば、クラ
フト紙Cの吸着ミスを防止することができるのみなら
ず、上記吸盤15の詰まり等をも有効に防止することが
できる。
【0019】なお、このように吸着装置1により吸着さ
れたクラフト紙Cは、図示しないスライド機構により二
本のスライド軸17a,17aに沿って前記スライド板
17が水平方向にスライドさせられ、該クラフト紙Cを
所定枚数のタイルに貼付する工程に移行させられる。
れたクラフト紙Cは、図示しないスライド機構により二
本のスライド軸17a,17aに沿って前記スライド板
17が水平方向にスライドさせられ、該クラフト紙Cを
所定枚数のタイルに貼付する工程に移行させられる。
【0020】したがって、上述のように構成されたこの
第1実施例に係る吸着装置1によれば、積載板2上に多
数枚積載されたクラフト紙Cは、確実に一枚ずつ吸着さ
れた状態で上昇させられ、次の工程に移行させられるの
で、極めて稼働率を向上させることができる。
第1実施例に係る吸着装置1によれば、積載板2上に多
数枚積載されたクラフト紙Cは、確実に一枚ずつ吸着さ
れた状態で上昇させられ、次の工程に移行させられるの
で、極めて稼働率を向上させることができる。
【0021】次に、本発明の第2実施例に係る吸着装置
について説明する。
について説明する。
【0022】この吸着装置20は、図5又は図6に示す
ように、前記第1実施例に係る吸着装置1に、さらに二
対のほぐし部材21,22,23,24が設けられてい
る所に特徴を有するものである。
ように、前記第1実施例に係る吸着装置1に、さらに二
対のほぐし部材21,22,23,24が設けられてい
る所に特徴を有するものである。
【0023】上記二対のほぐし部材21,22,23,
24は、上記積載板2の上面から起立してなり上記クラ
フト紙Cの両端側に対向してなる細長状の起立棒21
a,22a,23a,24aと、この起立棒21a,2
2a,23a,24aの上端に固定され該起立棒21
a,22a,23a,24aからクラフト紙C方向に突
出してなるバネ板部21b,22b,23b,24bと
から構成されている。なお、本実施例における上記バネ
板部21b,22b,23b,24bは、薄い塩化ビニ
ル板により長方形状に成形されてなるものである。
24は、上記積載板2の上面から起立してなり上記クラ
フト紙Cの両端側に対向してなる細長状の起立棒21
a,22a,23a,24aと、この起立棒21a,2
2a,23a,24aの上端に固定され該起立棒21
a,22a,23a,24aからクラフト紙C方向に突
出してなるバネ板部21b,22b,23b,24bと
から構成されている。なお、本実施例における上記バネ
板部21b,22b,23b,24bは、薄い塩化ビニ
ル板により長方形状に成形されてなるものである。
【0024】そして、上述のように構成されたこの第2
実施例に係る吸着装置20によれば、上記エアシリンダ
18,19の駆動により吸盤15により吸着されたクラ
フト紙Cが上昇されると、該クラフト紙Cの両端は、前
記ほぐし部材21,22,23,24を構成するバネ板
部21b,22b,23b,24bに当接するととも
に、図7に示すように、強制的に下方に湾曲させられ
る。したがって、上記複数の吸盤15により吸着された
クラフト紙Cが二枚重なっている場合であっても、この
バネ板部21b,22b,23b,24bによる湾曲に
より確実に一枚のみ吸着された状態で次の工程に移行さ
れる。
実施例に係る吸着装置20によれば、上記エアシリンダ
18,19の駆動により吸盤15により吸着されたクラ
フト紙Cが上昇されると、該クラフト紙Cの両端は、前
記ほぐし部材21,22,23,24を構成するバネ板
部21b,22b,23b,24bに当接するととも
に、図7に示すように、強制的に下方に湾曲させられ
る。したがって、上記複数の吸盤15により吸着された
クラフト紙Cが二枚重なっている場合であっても、この
バネ板部21b,22b,23b,24bによる湾曲に
より確実に一枚のみ吸着された状態で次の工程に移行さ
れる。
【0025】このように、この第2実施例に係る吸着装
置20では、クラフト紙Cを積載板2上にセットした段
階と、吸盤15による吸着の瞬間の段階と、さらに吸着
した後に上昇させる段階との三段階でクラフト紙Cが一
枚のみ上昇されて次の工程に移行するようにされている
ので、前記第1実施例に係る吸着装置1よりも一層吸着
ミスを生ずることなく確実に一枚のクラフト紙Cのみを
次の工程に移行させることができ極めて稼働率の高いも
のとすることができる。
置20では、クラフト紙Cを積載板2上にセットした段
階と、吸盤15による吸着の瞬間の段階と、さらに吸着
した後に上昇させる段階との三段階でクラフト紙Cが一
枚のみ上昇されて次の工程に移行するようにされている
ので、前記第1実施例に係る吸着装置1よりも一層吸着
ミスを生ずることなく確実に一枚のクラフト紙Cのみを
次の工程に移行させることができ極めて稼働率の高いも
のとすることができる。
【0026】なお、上記各実施例では、連結材としてク
ラフト紙を吸着するものを示して説明したが、本発明に
係る吸着装置は、上述のようなクラフト紙を吸着するも
のに限定されず、例えばクロス紙等の他の連結材を吸着
するものであっても良い。
ラフト紙を吸着するものを示して説明したが、本発明に
係る吸着装置は、上述のようなクラフト紙を吸着するも
のに限定されず、例えばクロス紙等の他の連結材を吸着
するものであっても良い。
【0027】また、上記各実施例では、本発明を構成す
る段差部材を、多数枚積載された二段のクラフト紙がそ
れぞれ二箇所上方に膨出湾曲するように配設されたもの
を示して説明したが、該段差部材の配設箇所は、クラフ
ト紙の形状や透孔の形成位置に対応して一箇所のみが上
方に膨出湾曲するように配設されてなるものであっても
良い。
る段差部材を、多数枚積載された二段のクラフト紙がそ
れぞれ二箇所上方に膨出湾曲するように配設されたもの
を示して説明したが、該段差部材の配設箇所は、クラフ
ト紙の形状や透孔の形成位置に対応して一箇所のみが上
方に膨出湾曲するように配設されてなるものであっても
良い。
【0028】
【発明の効果】上記実施例の説明からも明らかなよう
に、本発明に係る吸着装置によれば、積載板上に段差部
材が固定されてなるので、該積載板上に多数枚のシート
状の連結材を積載することにより、該連結材は上記段差
部材の高さに対応して上方に湾曲膨出する。したがっ
て、連結材同士がバリ等により相互に付着している場合
であっても、上記積載板上に積載された時点で互いに分
離させることができる。また、この吸着装置を構成する
吸着盤には、上記積載板上に積載された連結部材が上方
に湾曲膨出した部分を吸着する複数の吸盤が設けられて
いるので、該吸着盤が下降駆動された時に上記吸盤によ
り確実に連結材を吸着することができる。
に、本発明に係る吸着装置によれば、積載板上に段差部
材が固定されてなるので、該積載板上に多数枚のシート
状の連結材を積載することにより、該連結材は上記段差
部材の高さに対応して上方に湾曲膨出する。したがっ
て、連結材同士がバリ等により相互に付着している場合
であっても、上記積載板上に積載された時点で互いに分
離させることができる。また、この吸着装置を構成する
吸着盤には、上記積載板上に積載された連結部材が上方
に湾曲膨出した部分を吸着する複数の吸盤が設けられて
いるので、該吸着盤が下降駆動された時に上記吸盤によ
り確実に連結材を吸着することができる。
【0029】さらに、連結材が吸盤により吸着された状
態で上昇させられる瞬間に、複数の吸盤により吸着され
た連結材は、さらに湾曲させられる。したがって、多数
枚の連結材が積載板上に積載された時点で未だに相互に
付着している場合であっても、この連結材の上昇時にお
ける湾曲により、確実に一枚の連結材のみを吸着させる
ことができる。
態で上昇させられる瞬間に、複数の吸盤により吸着され
た連結材は、さらに湾曲させられる。したがって、多数
枚の連結材が積載板上に積載された時点で未だに相互に
付着している場合であっても、この連結材の上昇時にお
ける湾曲により、確実に一枚の連結材のみを吸着させる
ことができる。
【0030】さらにまた、本発明に係る吸着装置によれ
ば、段差部材により上方に湾曲した部分のみを吸着する
ようになされているので、積載板上に積載されたクラフ
ト紙の最後のクラフト紙を吸着する際、上記積載板上に
付着した塵埃をも同時に吸引されることがなく、上記吸
盤の詰まり等を有効に防止することができる。
ば、段差部材により上方に湾曲した部分のみを吸着する
ようになされているので、積載板上に積載されたクラフ
ト紙の最後のクラフト紙を吸着する際、上記積載板上に
付着した塵埃をも同時に吸引されることがなく、上記吸
盤の詰まり等を有効に防止することができる。
【図1】本発明の第1実施例に係る吸着装置を模式的に
示す正面図である。
示す正面図である。
【図2】本発明の第1実施例に係る吸着装置を構成する
積載板上にクラフト紙が積載されている状態及び該積載
されたクラフト紙が吸盤により吸着される箇所を模式的
に示す平面図である。
積載板上にクラフト紙が積載されている状態及び該積載
されたクラフト紙が吸盤により吸着される箇所を模式的
に示す平面図である。
【図3】本発明の第1実施例に係る吸着装置を構成する
吸着盤がクラフト紙の上面に当接した状態を模式的に示
す正面図である。
吸着盤がクラフト紙の上面に当接した状態を模式的に示
す正面図である。
【図4】本発明の第1実施例に係る吸着装置によりクラ
フト紙が上昇させられるとともに湾曲させられた状態の
要部を示す正面図である。
フト紙が上昇させられるとともに湾曲させられた状態の
要部を示す正面図である。
【図5】本発明の第2実施例に係る吸着装置を模式的に
示す正面図である。
示す正面図である。
【図6】本発明の第2実施例に係る吸着装置を構成する
積載板に段差部材及びほぐし部材が配設されている状態
を示す平面図である。
積載板に段差部材及びほぐし部材が配設されている状態
を示す平面図である。
【図7】本発明の第2実施例に係る吸着装置によりクラ
フト紙を吸着して上昇させた状態の要部を示す正面図で
ある。
フト紙を吸着して上昇させた状態の要部を示す正面図で
ある。
【図8】従来の吸着装置を模式的に示す正面図である。
【図9】従来の吸着装置を構成する積載板上に連結材が
積載されている状態及び吸盤により連結材が吸着される
箇所を示す平面図である。
積載されている状態及び吸盤により連結材が吸着される
箇所を示す平面図である。
1 吸着装置 2 積載板 3 吸着盤 11 段差部材 12 段差部材 13 段差部材 14 段差部材 15 吸盤 20 吸着装置 C クラフト紙
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成3年4月4日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0003
【補正方法】変更
【補正内容】
【0003】 この吸着装置50は、図8に示すよ
うに、連結材Cが多数枚積載されている積載板51と、
この積載板51の上方に設けられてなるとともに図示し
ない昇降駆動部により昇降自在となされた吸着盤52
と、この吸着盤52の下面に形成された複数の吸盤53
とを備えてなるものである。なお、上記積載板51に
は、多数枚の連結材Cを位置決めするための位置決め棒
54,55が植立されている。一方、上記吸着盤52に
は、該吸着盤52が下降した際に上記位置決め54,5
5が挿通する挿通穴56,57が穿設されている。ま
た、上記吸着盤52の下面に形成された吸盤53は、図
9中黒丸で示すように、連結材Cの略全面を吸着するよ
うに該連結材Cの形状に対応して複数形成されてなるも
のである。
うに、連結材Cが多数枚積載されている積載板51と、
この積載板51の上方に設けられてなるとともに図示し
ない昇降駆動部により昇降自在となされた吸着盤52
と、この吸着盤52の下面に形成された複数の吸盤53
とを備えてなるものである。なお、上記積載板51に
は、多数枚の連結材Cを位置決めするための位置決め棒
54,55が植立されている。一方、上記吸着盤52に
は、該吸着盤52が下降した際に上記位置決め54,5
5が挿通する挿通穴56,57が穿設されている。ま
た、上記吸着盤52の下面に形成された吸盤53は、図
9中黒丸で示すように、連結材Cの略全面を吸着するよ
うに該連結材Cの形状に対応して複数形成されてなるも
のである。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0012
【補正方法】変更
【補正内容】
【0012】 上記積載板2は、図2に示すよう
に、略正方形状に成形された鉄板からなり、図2中二点
鎖線で示すように、多数の透孔Hが穿設されてなるクラ
フト紙Cが前後二段積載される面積を有するものであ
る。そして、この積載板2には、図1に示すように、後
述する二対の位置決め棒が挿通される挿通穴2aが穿設
されている。また、上記積載板2の下方には、ベース板
4が固定され、このベース板4の上面には、上記積載板
2に穿設された挿通穴2aに挿通されるとともに上方に
突出してなりクラフト紙Cに穿設された上記透孔Hに挿
通されて該クラフト紙Cを位置決めするための二対の位
置決め棒5,6,7,8が植立されている。また、この
ベース板4の下方にはエアシリンダ9が配設され、該エ
アシリンダ9のシリンダロッド9aは、該ベース板4に
穿設された挿通穴4aに挿通されるとともに先端は前記
積載板2の下面に固着されてなる。したがって、前記積
載板2は、上記エアシリンダ9の駆動操作により、昇降
自在となされ、該積載板2上に積載されるクラフト紙C
の残量に応じて高さ調整し得るようになされている。
に、略正方形状に成形された鉄板からなり、図2中二点
鎖線で示すように、多数の透孔Hが穿設されてなるクラ
フト紙Cが前後二段積載される面積を有するものであ
る。そして、この積載板2には、図1に示すように、後
述する二対の位置決め棒が挿通される挿通穴2aが穿設
されている。また、上記積載板2の下方には、ベース板
4が固定され、このベース板4の上面には、上記積載板
2に穿設された挿通穴2aに挿通されるとともに上方に
突出してなりクラフト紙Cに穿設された上記透孔Hに挿
通されて該クラフト紙Cを位置決めするための二対の位
置決め棒5,6,7,8が植立されている。また、この
ベース板4の下方にはエアシリンダ9が配設され、該エ
アシリンダ9のシリンダロッド9aは、該ベース板4に
穿設された挿通穴4aに挿通されるとともに先端は前記
積載板2の下面に固着されてなる。したがって、前記積
載板2は、上記エアシリンダ9の駆動操作により、昇降
自在となされ、該積載板2上に積載されるクラフト紙C
の残量に応じて高さ調整し得るようになされている。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0014
【補正方法】変更
【補正内容】
【0014】 一方、前記吸着盤3の下面には、上
記積載板2上に多数枚積載されたクラフト紙Cの最上の
クラフト紙Cの上面を吸着する吸盤15が複数設けられ
ている。これらの吸盤15はニトリルゴムにより成形さ
れてなるものであり、図1に示すように、伸縮自在とな
された吸引ホース10aを介して後述する第1の昇降板
16に固定されてなる吸引装置10の作動により外気を
吸引するものである。そして、これらの吸盤15は、図
2中黒丸で示すように、クラフト紙Cの周部のみを吸着
する位置に設けられている。また、上記吸着盤3は、該
吸着板3の上方に配設されてなる第1の昇降板16に支
軸16a,16aにより支持されてなり、これらの支軸
16a,16aにはコイルスプリング16b,16bが
外嵌装されている。なお、これらの支軸16a,16a
の下端は上記吸着板3の上面に固定されてなる一方、上
端側は上記第1の昇降板16に穿設された透孔内に挿通
されるとともにナット16c,16cが螺着され、後述
するエアシリンダ19の駆動による第1の昇降板16の
下降距離の誤差を吸収し得るようになされている。そし
て、上記第1の昇降板16の上方には、スライド板17
が二本のスライド軸17aにより水平方向にスライド可
能に配設されており、さらにこのスライド板17の上方
には第2の昇降板18が配設され、この第2の昇降板1
8と上記第1の昇降板16とは支持棒18a,18aに
より連結されている。また、上記スライド板17の上面
には、上記支持棒18a,18aをガイドするガイド管
17b,17bが配設されているとともに、シリンダロ
ッド19aの先端が上記第2の昇降板18に固定されて
なるエアシリンダ19が設けられている。したがって、
この吸着装置1では、上記エアシリンダ19の駆動を介
して上記第1及び第2の昇降板16,18を昇降駆動さ
せ、これによって上記吸着盤3を昇降駆動し得るように
なされている。なお、上記吸着盤3には、挿通孔3aが
穿設され、上記エアシリンダ19の駆動により積載板2
方向に下降した際、前記二対の位置決め棒5,6,7,
8の先端側が挿通されるようになされている。
記積載板2上に多数枚積載されたクラフト紙Cの最上の
クラフト紙Cの上面を吸着する吸盤15が複数設けられ
ている。これらの吸盤15はニトリルゴムにより成形さ
れてなるものであり、図1に示すように、伸縮自在とな
された吸引ホース10aを介して後述する第1の昇降板
16に固定されてなる吸引装置10の作動により外気を
吸引するものである。そして、これらの吸盤15は、図
2中黒丸で示すように、クラフト紙Cの周部のみを吸着
する位置に設けられている。また、上記吸着盤3は、該
吸着板3の上方に配設されてなる第1の昇降板16に支
軸16a,16aにより支持されてなり、これらの支軸
16a,16aにはコイルスプリング16b,16bが
外嵌装されている。なお、これらの支軸16a,16a
の下端は上記吸着板3の上面に固定されてなる一方、上
端側は上記第1の昇降板16に穿設された透孔内に挿通
されるとともにナット16c,16cが螺着され、後述
するエアシリンダ19の駆動による第1の昇降板16の
下降距離の誤差を吸収し得るようになされている。そし
て、上記第1の昇降板16の上方には、スライド板17
が二本のスライド軸17aにより水平方向にスライド可
能に配設されており、さらにこのスライド板17の上方
には第2の昇降板18が配設され、この第2の昇降板1
8と上記第1の昇降板16とは支持棒18a,18aに
より連結されている。また、上記スライド板17の上面
には、上記支持棒18a,18aをガイドするガイド管
17b,17bが配設されているとともに、シリンダロ
ッド19aの先端が上記第2の昇降板18に固定されて
なるエアシリンダ19が設けられている。したがって、
この吸着装置1では、上記エアシリンダ19の駆動を介
して上記第1及び第2の昇降板16,18を昇降駆動さ
せ、これによって上記吸着盤3を昇降駆動し得るように
なされている。なお、上記吸着盤3には、挿通孔3aが
穿設され、上記エアシリンダ19の駆動により積載板2
方向に下降した際、前記二対の位置決め棒5,6,7,
8の先端側が挿通されるようになされている。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0016
【補正方法】変更
【補正内容】
【0016】 そして、上述のように多数枚のクラ
フト紙Cが積載板2上に積載されると、前記シリンダ1
9の駆動により吸着盤3が積載板2方向に下降され、図
3に示すように、該吸着盤3の下面に設けられた複数の
吸盤15が、クラフト紙Cの最上のクラフト紙C1の上
面であって、上方に湾曲膨出した部分に当接する。これ
らの吸盤15が上記クラフト紙C1に当接すると、前記
吸引装置10の作動により上記最上のクラフト紙C1が
上記吸盤15に吸着される。
フト紙Cが積載板2上に積載されると、前記シリンダ1
9の駆動により吸着盤3が積載板2方向に下降され、図
3に示すように、該吸着盤3の下面に設けられた複数の
吸盤15が、クラフト紙Cの最上のクラフト紙C1の上
面であって、上方に湾曲膨出した部分に当接する。これ
らの吸盤15が上記クラフト紙C1に当接すると、前記
吸引装置10の作動により上記最上のクラフト紙C1が
上記吸盤15に吸着される。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0017
【補正方法】変更
【補正内容】
【0017】 そして、このクラフト紙C1の吸着
が終了した時点で、再び上記エアシリンダ19の駆動に
より吸着盤3が上昇させられる。この時、上記クラフト
紙C1は各位置決め棒5,6,7,8が挿通されている
該クラフト紙の透孔Hの周部のみが吸盤15により保持
されるに止まり、両端側は自由端とされているので、上
記吸着盤3の上昇の瞬間には先ず該透孔Hの周部のみが
上昇させられ、次いで他の部分が遅れて上昇させられ
る。すなわち、図4に示すように、この吸着装置1によ
り吸着盤3が上昇する瞬間に、吸盤15により吸着され
たクラフト紙C1の両端側は下方に湾曲させられる。し
たがって、積載板2上に積載された最上のクラフト紙C
1とこのクラフト紙C1の下に積載されているクラフト
紙C2とが、積載板2上にセットされた時点で分離され
ていない場合であっても、上記クラフト紙C1の湾曲に
より、最上のクラフト紙C1の下に積載されているクラ
フト紙C2は該クラフト紙C1から必ず分離させられ、
最上のクラフト紙C1のみが上昇させられる。
が終了した時点で、再び上記エアシリンダ19の駆動に
より吸着盤3が上昇させられる。この時、上記クラフト
紙C1は各位置決め棒5,6,7,8が挿通されている
該クラフト紙の透孔Hの周部のみが吸盤15により保持
されるに止まり、両端側は自由端とされているので、上
記吸着盤3の上昇の瞬間には先ず該透孔Hの周部のみが
上昇させられ、次いで他の部分が遅れて上昇させられ
る。すなわち、図4に示すように、この吸着装置1によ
り吸着盤3が上昇する瞬間に、吸盤15により吸着され
たクラフト紙C1の両端側は下方に湾曲させられる。し
たがって、積載板2上に積載された最上のクラフト紙C
1とこのクラフト紙C1の下に積載されているクラフト
紙C2とが、積載板2上にセットされた時点で分離され
ていない場合であっても、上記クラフト紙C1の湾曲に
より、最上のクラフト紙C1の下に積載されているクラ
フト紙C2は該クラフト紙C1から必ず分離させられ、
最上のクラフト紙C1のみが上昇させられる。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0024
【補正方法】変更
【補正内容】
【0024】 そして、上述のように構成されたこ
の第2実施例に係る吸着装置20によれば、上記エアシ
リンダ19の駆動により吸盤15により吸着されたクラ
フト紙Cが上昇されると、該クラフト紙Cの両端は、前
記ほぐし部材21,22,23,24を構成するバネ板
部21b,22b,23b,24bに当接するととも
に、図7に示すように、強制的に下方に湾曲させられ
る。したがって、上記複数の吸盤15により吸着された
クラフト紙Cが二枚重なっている場合であっても、この
バネ板部21b,22b,23b,24bによる湾曲に
より確実に一枚のみ吸着された状態で次の工程に移行さ
れる。
の第2実施例に係る吸着装置20によれば、上記エアシ
リンダ19の駆動により吸盤15により吸着されたクラ
フト紙Cが上昇されると、該クラフト紙Cの両端は、前
記ほぐし部材21,22,23,24を構成するバネ板
部21b,22b,23b,24bに当接するととも
に、図7に示すように、強制的に下方に湾曲させられ
る。したがって、上記複数の吸盤15により吸着された
クラフト紙Cが二枚重なっている場合であっても、この
バネ板部21b,22b,23b,24bによる湾曲に
より確実に一枚のみ吸着された状態で次の工程に移行さ
れる。
【手続補正7】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図1
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】
【手続補正8】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図3
【補正方法】変更
【補正内容】
【図3】
【手続補正9】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図4
【補正方法】変更
【補正内容】
【図4】
【手続補正10】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図5
【補正方法】変更
【補正内容】
【図5】
【手続補正11】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図7
【補正方法】変更
【補正内容】
【図7】
Claims (1)
- 【請求項1】 複数枚のタイルを互いに連結するシ
ート状の連結材を、一枚ずつ吸着する吸着装置であっ
て、上記シート状の連結材が複数枚積載される積載板
と、この積載板上に積載される多数枚の連結材の少なく
とも一部が上方に湾曲膨出して積載されるよう該積載板
の上面に固定されてなる段差部材と、上記積載板の上方
に設けられてなるとともに少なくとも昇降自在となされ
た吸着盤と、この吸着盤の下面に設けられてなるととも
に上記積載板に積載される連結材の湾曲膨出した部分を
吸着する複数の吸盤と、を備えてなることを特徴とする
吸着装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP41617690A JPH06183584A (ja) | 1990-12-29 | 1990-12-29 | 吸着装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP41617690A JPH06183584A (ja) | 1990-12-29 | 1990-12-29 | 吸着装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06183584A true JPH06183584A (ja) | 1994-07-05 |
Family
ID=18524417
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP41617690A Pending JPH06183584A (ja) | 1990-12-29 | 1990-12-29 | 吸着装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06183584A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102658979A (zh) * | 2012-04-24 | 2012-09-12 | 贵州博典建材化工科技有限公司 | 用于泡沫料浆填芯砌块生产过程中的砌块解码分层输送方法 |
-
1990
- 1990-12-29 JP JP41617690A patent/JPH06183584A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102658979A (zh) * | 2012-04-24 | 2012-09-12 | 贵州博典建材化工科技有限公司 | 用于泡沫料浆填芯砌块生产过程中的砌块解码分层输送方法 |
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