JPH06182243A - 床廃材細片化装置及びこれを搭載する床材剥離装置 - Google Patents

床廃材細片化装置及びこれを搭載する床材剥離装置

Info

Publication number
JPH06182243A
JPH06182243A JP4356759A JP35675992A JPH06182243A JP H06182243 A JPH06182243 A JP H06182243A JP 4356759 A JP4356759 A JP 4356759A JP 35675992 A JP35675992 A JP 35675992A JP H06182243 A JPH06182243 A JP H06182243A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
waste material
floor
floor waste
fragmentation
blade
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP4356759A
Other languages
English (en)
Inventor
Takeshi Mizuno
毅 水野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Individual
Original Assignee
Individual
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Individual filed Critical Individual
Priority to JP4356759A priority Critical patent/JPH06182243A/ja
Publication of JPH06182243A publication Critical patent/JPH06182243A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Crushing And Pulverization Processes (AREA)
  • Knives (AREA)
  • Processing Of Solid Wastes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、床廃材を細片化する細片化処理部
を備えることにより、床廃材の搬出作業の作業性が高め
られるとともに、廃棄場への輸送コストを低減できる床
廃材細片化装置及びこれを搭載する床材剥離装置を提供
することを目的とするものである。 【構成】 本発明は、床廃材を細片化する細片化処理部
を備えることを特徴とするものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、床廃材細片化装置及び
これを搭載する床材剥離装置に関する。
【0002】
【従来の技術】店舗や事務所に使用される建物の床構造
としては、鉄筋コンクリートスラブの上にモルタル等の
下地層を敷き、下地層の上面に床材としてプラスチック
タイルや、合成樹脂製のフローリングを接着したものが
多い。
【0003】そして、この店舗や事務所においては、販
売体制や事務機構の改革に伴って建物の床材を張り替え
ることが少なくなく、このような場合には、既設の床材
及び接着材を下地層から剥離して除去した後、新しい床
材を下地層に接着するという手順が採られる。
【0004】既設の床材及び接着材を剥離し、除去する
作業は、比較的最近まで手作業に頼っていたが、近年で
は、台車と、台車に搭載された床材剥離用ブレード及び
走行装置とを備える床材剥離装置が開発され、実用化さ
れる段階に達している。
【0005】床材剥離装置には、操縦者が装置に随伴し
て歩行する歩行操縦型のものと、操縦者が装置に乗車す
る乗車操縦型のものとがある。また、ブレードは固定式
のものと振動式のものとがあり、固定式のブレードはア
ームを介して台車に昇降可能に支持されてなり、一方、
振動式のものはその下端が前後振動可能に台車に支持さ
れ、起振装置で振動されるように構成されている。
【0006】ところで、床材剥離装置を用いて床材を剥
離すると、当然のことながら床廃材が生成する。例えば
図17に示すように、この床廃材101は、ブレード1
02の先端から帯状になって立ち上がり、例えば1〜2
m程度の長さで人為的に折り分けられたり、自然に剥離
作業中の衝撃で不特定の長さで折れたりする。
【0007】またブレード102の幅方向両端の下部に
は、一対のナイフ103がブレード102の前方に突出
するように固定され、ブレード102で剥離された床廃
材をこれらのナイフ103で切断することにより、床廃
材の幅を例えば30〜60cm程度に揃えるようにしてい
る。
【0008】なお、図19に示すように、このナイフ1
03の刃先104は斜め前上方に向けられ、且つ床廃材
101の下面から床廃材101に切り込むようにしてい
る。
【0009】ブレード102で剥離された床廃材101
は、一旦周囲に散らかされ、人手によって集めて建物の
外に待機するトラックまで運び、トラックに載せて廃棄
場まで運送している。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】この床廃材の搬出にお
いては、床廃材の長さが不定であるため、取扱いが不安
定になり、一度に多数枚の床廃材を持って出ることがで
きないので、作業性が低くなる。
【0011】また、寸法の大きい場合には、床廃材の振
り回し等に大きな空間が必要であるので、室内の壁、階
段などが邪魔になり、一層作業性が低くなるという問題
がある。
【0012】更に、寸法が不定であるため、トラックに
整然と積み込むことができず、荷姿が大きくなるので廃
棄場への輸送コストが高くなるという問題がある。
【0013】特に、床廃材の折分け、室内から屋外のト
ラックへの搬出、トラックへの積み込み、トラックによ
る輸送などに供なって周囲に細片化された床廃材が飛散
し、作業環境が悪化するので衛生性を高める上で不利に
なるとともに、飛散した床廃材の回収処理という面倒な
作業が必要になる。
【0014】加えて、ナイフ103によって床廃材の幅
寸法を揃える場合、床から剥離された床廃材101の下
側から切り込むので、剥離された床廃材101が下地層
から浮き上がり、上滑りして確実に床廃材101に切り
込むことができず、確実に幅寸法を揃えることができな
いという問題がある。
【0015】また、この場合、ブレード102が摩耗し
た時にブレード102の下面を研磨してブレード102
の切れ味を回復する必要があるが、この研磨の際に研磨
具でナイフ103を傷つけないようにするため、ナイフ
103をブレード102から取り外す必要があり、研磨
作業の工数が多くなるという問題もある。
【0016】そして、床廃材101に確実に切り込ませ
るためには、ナイフ103の刃先104をブレード10
2の刃先よりもかなり前方に突出させておく必要がある
ため、横方向の力が刃先104にかかると簡単にナイフ
103が曲がり、交換しなければならないという問題が
ある。
【0017】本発明は、上記技術的課題をを解消するた
めに完成されたものであって、床廃材を細片化する細片
化処理部を備えることにより、床廃材の搬出作業の作業
性が高められるとともに、廃棄場への輸送コストを低減
できる床廃材細片化装置及びこれを搭載する床材剥離装
置を提供することを目的とするものである。
【0018】
【課題を解決するための手段】本発明の床廃材細片化装
置は、上記の目的を達成するため、床廃材を細片化する
細片化処理部を備えることを特徴とする。
【0019】本発明の床廃材細片化装置がより明確に理
解されるように、具体的に説明すれば、以下の通りであ
る。
【0020】細片化処理部は、与えられる床廃材を剪断
作用、へき開作用、あるいは剪断作用とへき開作用との
相乗作用により細片化するように構成されていればよ
い。
【0021】ここで、剪断作用とは、床廃材の厚さ方向
の断面(滑り面)の両側に互いに平行で向きが反対の応力
を加えて、その断面の結晶の滑りによる破壊を発生させ
る作用であり、へき開作用とは、床廃材に最大許容歪み
以上に大きい塑性変形を与晶のへき開による脆性破壊を
発生させる作用である。
【0022】この床廃材を剪断作用、へき開作用、ある
いは剪断作用とへき開作用との相乗作用により細片化す
る細片化処理部としては、円筒ないし円柱状のローラ本
体と、このローラ本体の表面から突出させた多数の刃体
とを備え、両ローラは、互いに刃体の回転領域を部分的
に重複させて両ローラの刃体どうしが噛み合うように配
置され、更に、上記ローラの一方または両方を駆動する
駆動装置を備えるものをその例として挙げることができ
る。
【0023】上記ローラ本体は、円筒形あるいは円柱形
に形成してあればよく、その素材は所要の強度が得られ
るものであれば特に限定されない。また、ローラ本体の
素材は刃体の素材と同種の素材であっても異種の素材で
あってもよい。
【0024】このローラ本体及び刃体の素材としては、
合成樹脂、金属等が代表的であるが、機械的強度に優れ
た金属を使用することが好ましい。金属の中では、価格
が低廉で熔接、鍛接、鍛造、鋳造、切削、研磨など種々
の加工が容易に行なえる鉄、鋼等を用いることが好まし
い。
【0025】また、上記のように、ローラ本体と刃体と
は異種の素材で構成しても良いが、これらの連結強度を
高めるため同種の素材を用いることが好ましい。同種の
素材を用いる場合には、ローラ本体と刃体とを別体に形
成して組立たり、熔接したり、鍛接したりして一体化し
てもよく、例えば鋳造、鍛造、押出、引抜などによって
一体成形してもよい。
【0026】更に、ローラ本体及び刃体は複数の部分に
分割形成し、ボルトなどにより互いに連結して一体化し
てもよい。
【0027】上記刃体は、ローラ本体の周方向、軸心方
向または周方向と軸心方向との両方向に適当な間隔をお
いて設けられる。即ち、刃体は、各ローラの周方向に適
当な間隔を置いて突設され、各ローラの軸心と平行にロ
ーラ本体の軸心方向の全長にわたって連続または断続さ
せたり、各ローラの周方向に適当な間隔を置いて突設さ
れ、ローラ本体の周面に螺旋状に連続または断続させた
り、各ローラの軸心方向に適当な間隔を置いて突設さ
れ、周方向に連結または断続させたりすることができ
る。
【0028】床廃材の細片化を図る上では、これら配置
が異なる刃体を組み合わせることが有利であり、例えば
各ローラの周方向に適当な間隔を置いて突設され、各ロ
ーラの軸心と平行にローラ本体の軸心方向の全長にわた
って連結または断続する刃体あるいは各ローラの周方向
に適当な間隔を置いて突設され、ローラ本体の周面に螺
旋状に連続または断続する刃体と、各ローラの軸心方向
に適当な間隔を置いて突設され、周方向に連続または断
続する刃体とを組み合わせたり、互いに螺旋方向が逆に
なる各ローラの周方向に適当な間隔を置いて突設され、
ローラ本体の周面に螺旋状に連続または断続する刃体を
組み合わせたりすることができる。
【0029】両ローラの配置は、床廃材を細片化する上
で非常に重要であり、両ローラの刃体の回転領域を互い
に部分的に重複させて両ローラの刃体どうしが噛み合う
ように両ローラを配置することが必要である。両ローラ
の刃体どうしが噛み合う深さは、床廃材の厚さから一方
のローラの刃体の先端と対向する他方のローラのローラ
本体との間に床廃材の厚さ以上の寸法が残される範囲の
間であればよい。
【0030】両ローラの刃体どうしが噛み合う深さが床
廃材の厚さよりも浅い場合には、床廃材が細片化されな
くなる恐れが生じるので好ましくない。また、両ローラ
の刃体どうしが噛み合う深さが一方のローラの刃体の先
端と対向する他方のローラのローラ本体との間に床廃材
の厚さが残されない場合には、両ローラ間に挟まった床
廃材が両ローラの回転を妨害するので好ましくない。
【0031】上記刃体の先端はエッジのない半円筒状、
半楕円状に形成することができるが、床廃材の細片化を
容易にするため、刃体の先端にエッジを形成し、刃体に
押圧される床廃材を剪断できるようにすることが好まし
い。又、刃体の先端にエッジを形成する場合には、エッ
ジを鈍角にする方法、直角にする方法、あるいは鋭角に
形成することが考えられるが、エッジの剪断能力を高め
るという観点からはエッジを鋭角に形成することが好ま
しい。
【0032】この刃体の間隔は両ローラの刃体どうしが
干渉しないように設定してあれば特に限定されず、各ロ
ーラの刃体の間隔を刃体の厚さよりも大きくしてもよ
く、また、各ローラの刃体の間隔を刃体の厚さとほぼ同
じにしてもよい。
【0033】この各ローラの刃体の間隔を刃体の厚さと
ほぼ同じにする場合には、両ローラの刃体と刃体との間
に挟まれる床廃材が両刃体によって剪断されるので、床
廃材の細片化を図る上で有利になる。
【0034】上記駆動装置は、両ローラの一方または両
方を一方向に駆動するように構成してもよいが、両ロー
ラの一方または両方を正転方向と逆転方向とに切替え駆
動できるように構成し、床廃材が過剰に噛み込んだ時
に、一旦逆転させて噛み込んだ床廃材を吐き戻して過負
荷状態を解消できるようにすることが好ましい。
【0035】へき開作用により床廃材を細片化するもの
としては、例えば、回転軸と、回転軸から径方向に連出
された一つ又は2以上の破砕アームと、回転軸を回転駆
動する駆動装置とを備えるもの、対をなすプーリと、対
をなすプーリにわたって巻掛けられた無端状のベルト
と、ベルトから回動外側方向に突出させた1又は2以上
の破砕アームと、ベルトを回動させる駆動装置とを備え
るものなどがその例として挙げられる。
【0036】本発明においては、細片化処理部で細片化
された床廃材をそのまま床上に落下させ、ほうき、電気
掃除機などによって掃き集め、あるいは吸引して回収
し、適当な袋、箱などの容器に入れて搬出、輸送するよ
うにしてもよい。
【0037】しかし、床廃材をほうき、電気掃除機など
によって集める作業に要する人手を省くため、細片化処
理部で細片化された床廃材を回収する回収部を設けるこ
とが至当である。
【0038】この回収部は、細片化処理部によって細片
化された床廃材を回収するように構成してあればよく、
例えば、回収部に回収された床廃材を回収部から掃き出
したり、落下させたりして袋、箱等の容器に移し替える
ように構成してもよい。
【0039】しかし、回収された床廃材の取扱を容易に
するとともに、周囲に微粉状に細片化された床廃材が飛
散することを防止するため、例えば、上記回収部に、細
片化処理部で細片化された床廃材を回収する回収容器を
開口させた状態に、かつ、着脱自在に保持する容器保持
具を設け、この容器保持具で回収容器を開口させた状態
に保持することにより、例えば、細片化処理部あるいは
後述する搬送装置から落下する細片化された床廃材を回
収容器に受け入れ、回収容器ごと細片化された床廃材を
回収部から取り出せるように構成することができる。
【0040】この回収部の設置箇所は特に限定されず、
例えば細片化処理部の下方に配置することができる。こ
の場合には、細片化処理部で細片化され、自重落下する
床廃材をそのまま細片化処理部の下方で回収部に受ける
ことができ、全体的な構成を簡単にすることができる。
【0041】この回収部を細片化処理部の下方以外の箇
所に設置する場合には、細片化処理部で細片化された床
廃材を上記回収部に搬送する搬送装置を設ける必要があ
る。
【0042】この搬送装置は、細片化された床廃材を搬
送できるものであればよく、床廃材の細片化の程度によ
ってその形式を選択することができる。すなわち、比較
的大きく細片化される場合には細片化処理部の下方と回
収部の上方との間でベルトやバケットを循環させて搬送
することができ、更に、細かく細片化する場合には風送
することができる。
【0043】ベルトを循環させる搬送装置は、例えば、
細片化処理部の下方と回収部の上方とにわたって回動す
るベルトと、このベルトを駆動する駆動装置とを備え、
又、バケットを循環させる搬送装置は、例えば、細片化
処理部の下方と回収部の上方とにわたって循環する1又
は2以上のバケットと、このバケットを駆動する駆動装
置とを備える。
【0044】また、風送する搬送装置は、例えば、細片
処理部から回収部にわたって設けられるダクトと、この
ダクト内に細片処理部から回収部の方向に流れる気流を
形成する気流形成装置と、回収部で気流と細片化された
床廃材とを分離する分離装置とを設け、分離装置で気流
から分離された床廃材を回収部に落下させるように構成
される。
【0045】上記気流装置としては、細片化処理部から
分離装置に気流を圧送するものと、細片化処理部から分
離装置に気流を吸引するものとが考えられる。
【0046】ベルトやバケットを循環させる循環式の搬
送装置と風送式の搬送装置とでは後者の方が構成が簡単
であり、また、ダクトの径路を適宜設定するだけで簡単
に複雑な搬送経路を設定でき、しかも、床廃材の微粉が
周囲に飛散することを防止できるので有利である。
【0047】本発明の床材剥離装置は、台車と、台車の
前部に搭載された床材剥離用ブレードと、台車を走行さ
せる走行装置とを備える床材剥離装置において、上記の
目的を達成するため、上記台車に上述の床廃材細片化装
置を搭載したことを特徴としている。
【0048】以下、本発明の床材剥離装置がより明確に
理解されるように、具体的に説明するが、ここでは床材
剥離装置の説明は上記との説明との重複を避けるために
省略し、これを搭載する構成を中心に説明することにす
る。
【0049】本発明の床材剥離装置において、上記床廃
材細片化装置を台車のどの部分に搭載するかは特に限定
されない。しかしながら、ブレードにより床構造から剥
離された床廃材がブレードの前面に立ち上がることを考
慮すれば、できるだけブレードに近い台車の前部に床廃
材細片化装置の細片化処理部を搭載することが好まし
い。
【0050】また、ブレードにより床構造から剥離され
た床廃材を細片化処理部で確実に細片化するために、必
要に応じて、ブレードから立ち上がる床廃材を細片化処
理部に案内する導入案内具を設けることができる。特に
細片化処理部を台車の前部以外の部分に搭載する場合に
はこの導入案内具を設ける必要がある。
【0051】床材剥離装置には細片化処理部、あるいは
これとともに必要に応じて設けられる導入案内具のみを
搭載し、細片化された床廃材を一旦周囲に飛散させ、ほ
うき、電気掃除機などによって掃き集め、あるいは吸引
して回収するようにしてもよい。しかし、床廃材をほう
き、電気掃除機などによって集める作業に要する人手を
省くため、上記の回収部を台車に設けることが好まし
い。
【0052】この回収部を搭載する箇所は特に限定され
ず、回収部を細片化処理部の下方に配置したり、細片化
処理部の下方以外の箇所に設けたりすることができる。
ただし、回収部を細片化処理部の下方以外の箇所に設け
る場合には、上記の搬送装置を設ける必要がある。
【0053】加えて、本発明の他の床材剥離装置は、台
車と、台車の前部に搭載された床材剥離用ブレードと、
ブレードの幅方向両端の下部にブレードの前方に突出す
るように固定された一対のナイフと、台車を走行させる
走行装置とを備える床材剥離装置において、上記の目的
を達成するために、上記ナイフの前端に形成した切刃が
ブレードの前面下端から斜め前上方に延びて、斜め前下
方に向けられることを特徴とする。
【0054】
【作用】本発明の床廃材細片化装置によれば、細片化処
理部によって床廃材が細片化されるので、床廃材を例え
ば一定の大きさ及び形状に形成された袋、箱等の回収容
器に入れて屋内から屋外に搬出したり、トラックに載せ
て輸送したりすることができる。
【0055】また、本発明の床材剥離装置においては、
上記床廃材細片化装置を搭載するので、床材の剥離をし
ながらその細片化処理を行なうことができ、床廃材を例
えば一定の大きさ及び形状に形成された後、箱等の回収
容器に入れて屋内から屋外に搬出したり、トラックに載
せて輸送したりすることができる上、床張替え工事の工
期を短縮することができる。
【0056】更に、本発明の他の床材剥離装置において
は、ブレードにより床面から剥離される床廃材は、その
弾力性によってブレードの方向に押し付けられる。この
ようにブレードに押し付けられながら床面から立ち上が
る床廃材に上方からナイフの刃先が切り込むことにな
り、ナイフの刃先が床廃材に確実に切り込まれて床廃材
を切断する。その結果、確実に床廃材の幅寸法が安定良
く切り揃えられ、床廃材の取扱性を高めることができ
る。
【0057】また、ナイフの刃先をブレードの前面下端
から斜め前上方に延ばしてあるので、ナイフの先端に下
地層やこれに接着している床材から横方向の力が作用す
る恐れがなくなり、刃先の突出量が少ないので、横方向
の力によってナイフが曲がる恐れも殆どなくなる。
【0058】
【実施例】以下、本発明の床廃材細片化装置の一実施例
について図1ないし図7に基づいて具体的に説明する
が、本発明はこれに限定されるものではない。図1の構
成図に示すように、この床廃材細片化装置は、細片化処
理部1と、回収部2と、これらを覆うケーシング3とを
有し、このケーシング3の上面4には前後方向(左右方
向でもよい。)に長い長方形の投入口5が、また下部の
前面には縦方向に長い長方形の容器挿抜口6が、それぞ
れ開口させてある。また、ケーシング3の前面には、必
要に応じてこの挿抜口6を開閉する扉7が設けられてい
る。
【0059】上記細片化処理部1は、与えられる床廃材
Wを剪断作用、へき開作用あるいは剪断作用とへき開作
用との相乗作用により細片化するように構成されていれ
ばよく、この実施例では、床廃材Wを剪断作用あるいは
剪断作用とへき開作用との相乗作用により細片化するよ
うに構成されている。
【0060】即ち、円筒ないし円柱状のローラ本体9
と、このローラ本体9の表面から突出させた多数の刃体
10とを有する一対のローラ8を備え、両ローラ8は、
互いの刃体10の回転領域を互いに部分的に重複させて
両ローラ8の刃体10どうしが噛み合うように配置さ
れ、両ローラ8を互いに他方に対して逆回転させるよう
に駆動装置11で駆動するように構成している。
【0061】このローラ8は一体に形成してもよいが、
この実施例では、床廃材Wを細かく細片化するため、図
2の分解斜視図に示すように、両端の軸12を有する端
板13と、軸心方向の所定の厚さを有する多数の部分1
4にローラ8を分割形成し、これらの部分14を両端板
13の間で位相を所定角度ずつずらして厚さ方向に並
べ、一方の端板13及び各部分14に挿通され、他方の
端板13に螺締される複数本の連結ボルト15によって
連結して一体化している。
【0062】上記ローラ本体9は、円筒形あるいは円柱
形に形成してあればよく、その素材は所定の強度が得ら
れるものであれば特に限定されない。
【0063】ローラ本体9の素材としては、合成樹脂、
アルミニウム、ステンレス鋼、鉄、鋼などの金属等が使
用されるが、この実施例では、これらの素材の中から機
械的強度に優れ、しかも鋭利な切先を形成できる鋳鋼、
可鍛鋳鋼、可鍛鋼を含む鋼でローラ本体9を形成してい
る。
【0064】刃体10としては、例えば図3の斜視図に
示すように、ローラ本体9の周方向に適当な間隔を置い
て突設され、且つ各ローラ8の軸心と平行にローラ本体
9の軸心方向に全長にわたって連続(または断続)させた
刃体10a、例えば図4の斜視図に示すように、ローラ
本体9の周方向に適当な間隔をおいて突設され、且つロ
ーラ本体9の周面に螺旋状に連続(または断続)させた刃
体10b、例えば図5の斜視図に示すように、各ローラ
8の軸心方向に適当な間隔をおいて突設され、周方向に
連続(または断続)させた刃体10c、あるいは、これら
を組み合わせたものが考えられる。
【0065】この実施例では、床廃材Wの細片化を図る
ために、例えば図2及び図6の側面図に示すように、ロ
ーラ8の周方向に適当な間隔をおいて突設されたローラ
8の軸心と平行な刃体10aと、ローラ8の軸心方向に
適当な間隔を於いて突設され、周方向に断続する刃体1
0cとを設けている。
【0066】また、ここでは、ローラ8の軸心と平行な
刃体10aを、周方向に断続する刃体10cを境にして分
割形成し、順に回転方向の位相を軸心に平行な刃体10
aの周方向の間隔の整数分の1(例えば、3分の1)ずつ
ずらせて設けることにより、ローラ8に作用する曲げ応
力の回転方向によるばらつきを小さくし、ローラ8の特
定方向への曲がりが発生することを防止している。
【0067】ローラ8の軸心に平行な刃体10aとロー
ラ本体9とは異種の素材で構成してもよく、また、例え
ば一体鋳造、鍛造、一体物の切削加工などによって一体
に形成してもよいが、ここでは、鋭利な切刃が形成で
き、しかも刃体10aの成形及び研摩を容易にするた
め、ローラ本体9とは別体に形成される薄鋼板で刃体1
0aを形成している。この刃体10aは、成形、研摩され
た後、例えばローラ本体9に形成したL字溝9aに差し
込まれ、加締めにより固定される。
【0068】また、この刃体10aの先端は、半円筒状
に形成してもよいが、刃体10aの剪断能力を高めるた
め、図7の断面図に示すように、V字形(または逆V字
形)に形成され、また、ナイフエッジ状のエッジ16aが
形成される。
【0069】ローラ8の周方向に断続する刃体10c
は、ローラ本体9と別体に形成してもよいが、両者の連
結強度を高めるため、例えば一体鋳造、鍛造、一体物の
切削加工などによってローラ本体9と一体に形成され
る。
【0070】この実施例では、円板状の鋼材の外周囲を
鍛造によって刃体10cの輪郭形状に成形した後、ロー
ラ本体9に対応する部分を切削加工によって切除するこ
とにより刃体10cとローラ本体9とが一体に形成され
る。
【0071】また、この刃体10cの先端は半円筒形に
形成してもよいが、刃体10cの剪断能力を高めるた
め、切削加工及び研磨加工により、図7に示すように、
その先端の両側縁を鋭角のエッジ16cに形成してあ
る。
【0072】両ローラ8の配置は、床廃材Wを細片化す
る上で非常に重要であり、図1あるいは図6に示すよう
に、両ローラ8の刃体10の回転領域A1、A2を互い
に部分的に重複させて両ローラ8の刃体10(10a、1
0c)どうしが噛み合うように両ローラ8を配置すること
が必要である。
【0073】両ローラ8の刃体10(10a、10c)どう
しが噛み合う深さは、図6に示すように、刃厚が薄いナ
イフ状の場合、即ち、ローラ8の軸心に平行な刃体10
aの場合には、床廃材Wを切断しきるため、エッジ16
aが他方のローラ本体9に接する深さまで深くすること
が好ましい。
【0074】また、刃厚が分厚い場合、即ち、周方向に
断続する刃体10cの場合、刃先と他方のローラ本体9
との間に挟み混まれる床廃材Wの厚さt以上の間隔が残
るようにすることが好ましい。
【0075】両ローラ8の刃体10(10a、10c)どう
しがが噛み合う深さが床廃材Wの厚さtよりも浅い場合
には、床廃材Wが細片化されなくなる恐れが生じるので
好ましくない。
【0076】又、両ローラ8の刃体10(10a、10c)
どうしが噛み合う深さが一方のローラ8の刃体10(1
0a、10c)の先端と対向する他方のローラ8のローラ
本体9との間に床廃材Wの厚さtが残らない程度に深い
場合には、両ローラ8間に挟まった床廃材Wが両ローラ
8の回転を妨害するので好ましくない。
【0077】刃体10(10a、10c)の間隔は両ローラ
8の刃体10(10a、10c)どうしが干渉しないように
設定してあれば特に限定されず、各ローラ8の刃体10
(10a、10c)の間隔が刃体10(10a、10c)の厚さ
よりも大きい場合には細片化するメカニズムとしてへき
開作用が占める割合が大きくなり、刃体10(10a、1
0c)の厚さとほぼ同じである場合には、主として剪断作
用による細片化が行なわれる。
【0078】この実施例では、軸心に平行な刃体10a
の間隔はこの刃体10aの厚さよりも大きい周方向に断
続する刃体10cのピッチと等しく設定してあり、従っ
て、一方のローラ8の周方向に連続する刃体10cの間
で周方向に隣接する二つの軸心に平行な刃体10aと他
方のローラ8からその二つの刃体10aの間に噛み込む
軸心方向に平行な刃体10aとによって床廃材Wがへき
開作用及び剪断作用によって細片化されることになる。
【0079】また、周方向に断続する刃体10cはその
刃体10cの厚さとほぼ同じに設定してあるので、一方
のローラ8の互いに隣接する周方向に断続する二つの刃
体10cとこれらの間に他方のローラ8から突入する周
方向に断続する刃体10とによって床廃材Wが剪断作用
によって細片化される。
【0080】駆動装置11は、両ローラ8を互いに他方
の逆回転方向となるように駆動するようにしてあれば、
駆動方向を1方向としてもよいが、ここでは、駆動方向
を正転方向と逆転方向とに切り替え駆動できるように構
成し、床廃材Wが過剰に噛み込んだ時に、一旦両ローラ
8を逆転させて噛み込んだ床廃材Wを吐き戻すことによ
り、過負荷状態を解消できるようにしている。
【0081】上記細片化処理部1で細片化された床廃材
Wをそのまま床上に落下させ、ほうき、電気掃除機など
によって掃き集め、あるいは吸引して回収し、適当な
袋、箱などの容器に入れて搬出、輸送するようにしても
よい。
【0082】しかし、この実施例では、床廃材Wをほう
き、電気掃除機などによって集める作業に要する人手を
省くため、両ローラ8によって細片化された床廃材Wを
回収する回収部2が設けてある。
【0083】この回収部2は、細片化処理部1によって
細片化された床廃材Wを回収するように構成してあれば
よく、例えば、回収部2に回収された床廃材Wを回収部
2から掃き出したり、落下させたりして袋、箱等の容器
に移し替えるように構成してもよい。
【0084】しかし、この実施例では、回収された床廃
材Wの取扱を容易にするとともに、周囲に微粉に細片化
された床廃材Wが飛散することを防止するため、例えば
図1に示すように、上記回収部2に、細片化処理部1で
細片化された床廃材Wを回収する回収容器17を開口さ
せた状態に、かつ、着脱自在に保持する容器保持具18
を設け、この容器保持具18で回収容器17を開口させ
た状態に保持することにより、細片化処理部1から落下
する細片化された床廃材Wを回収容器17に受け入れ、
回収容器17ごと細片化された床廃材Wを回収部2から
取り出せるように構成している。
【0085】この回収容器17は、細片化された床廃材
Wを収容して運搬できる容器であれば特に限定されず、
硬質あるいは半硬質の箱状の容器、あるいは軟質の袋状
の容器などを用いることができる。
【0086】また、回収容器17の素材は、特に限定さ
れず、その回収容器17の形態に対応して種々選定する
ことができる。例えば袋状の回収容器17の場合には、
天然繊維、合成繊維などの織布や不織布、紙、紙に補強
糸、合成樹脂フィルム、合成樹脂シート、金属箔などを
ラミネートしたラミネート紙、合成樹脂フィルム、合成
樹脂シートなどの素材を用いることができ、箱状の回収
容器17の場合には、木、合成樹脂フィルム、合成樹脂
シート、合成樹脂パネル、金属板などを用いることがで
きる。
【0087】この実施例では、回収容器17としては、
特にコストが安価な合成樹脂フィルムで作られた袋を用
いている。
【0088】上記容器保持具18は、回収容器17の形
態に対応して、回収容器17を開口させた状態に保持で
きるように構成され、ここでは、上面が開放された直方
形の箱状に形成され、回収容器17をこの容器保持具1
8内に挿入し、回収容器17の口側部分を容器保持具の
上縁部から外側に折り返すことにより回収容器17を口
を明けた状態に保持するようにしている。
【0089】回収容器17は上記ケーシング3外でこの
容器保持具18に着脱され、容器保持具18ごとケーシ
ング3の挿抜口6からケーシング3に出し入れされる。
【0090】例えば後述する床材剥離装置により床構造
から剥離された床廃材Wは、幅寸法がほぼ一定である
が、長さが不定の帯板状に折られている。作業者がこの
寸法不定の床廃材Wを例えば1枚ずつケーシング3の投
入口5に投入すると、駆動装置11で正転方向に駆動さ
れる一対のローラ8の間に床廃材Wが噛み込まれ、両ロ
ーラ8の回転によりケーシング3内に引き込まれながら
次々と両ローラ8の間に噛み込んで行く。
【0091】両ローラ8の間に噛み込んだ床廃材Wは、
両ローラ8の刃体10の間に挟まれ、剪断作用及びへき
開作用によってローラ8の周方向及び軸心方向の適当な
大きさに細片化され、自重で下方の回収部2に落下す
る。
【0092】上記回収部2には容器保持具18によって
回収容器17が開口した状態に保持されており、この開
かれた口に細片化処理部1から落下する細片化された床
廃材Wが落下し、回収容器17内に回収される。ここ
で、微細に細片化された床廃材Wはケーシング3内で空
中に浮遊するが、時間の経過とともに鎮静されて回収容
器17内に降下する。従って、ケーシング3外に微細に
細片化された床廃材Wが飛散することが防止される。
【0093】適量の床廃材Wが細片化処理され、回収容
器17に回収されると、挿抜口6の扉7を開き、細片化
された床廃材Wを収容した回収容器17を容器保持具1
8ごとケーシング3外に引き出し、回収容器17の口を
封した後、細片化された床廃材Wを収容した回収容器1
7を容器保持具18から抜き取り、新しい回収容器17
を容器保持具18に保持させてケーシング3内に挿入
し、扉7を閉じてから床廃材Wの細片化処理が再開され
る。
【0094】従って、作業者は、床廃材Wを投入口に入
れるという軽作業を行なうだけで細片化処理できるとと
もに、細片化された床廃材Wを所定の形状の回収容器1
7に回収できる。
【0095】また、回収された床廃材Wは回収容器17
ごと建物の外に搬出し、トラックに積み込んで廃棄場に
運送することができる。回収容器17は、所定の形状に
形成されているので、搬出時の取扱が容易になるととも
に、トラックへの積込み時に回収容器17を整然と並べ
たり積み上げたりすることができるので、密に積載する
ことができ、一度に多量の床廃材Wを運送することがで
きる。
【0096】この床廃材Wは回収容器17に封入されて
いるので、屋外への搬出等、トラックへの積込み時及び
トラックによる運送時に周囲に微細な床廃材Wが飛散す
る恐れがなく、衛生性が著しく高められる。
【0097】本発明の他の実施例に係る床廃材細片化装
置では、例えば図8の構成図に示すように、細片化処理
部19が縦軸心回りに回転する回転軸20と、この回転
軸20から径方向に連出された一つ又は2以上(ここで
は2つ)、好ましくは偶数の破砕アーム21と破砕アー
ム21の回転領域A3を覆うケーシング22と、回転軸
20を回転駆動する駆動装置23とを備えている。
【0098】床廃材Wは破砕アーム21の回転領域に上
方(または下方から)挿入され、破砕アーム21に衝突す
ることにより主としてへき開作用によって破砕され、細
片化する。細片化された床廃材Wは破砕アーム21との
衝突の反動で破砕アーム21の遠心方向に跳ね飛ばさ
れ、ケーシング22の内周面に受け止められる。
【0099】ケーシング22の底面24は偏心した漏斗
状に形成され、ケーシング22の内周面に受け止められ
た床廃材Wはケーシング22の周壁25及び底面25に
沿って自重落下し、ケーシング22の下方に設けた回収
部26に導かれる。
【0100】この実施例のその他の構成、作用ないし効
果は上記の一実施例のそれらと同様であるので、重複を
避けるためこれらの説明は省略する。
【0101】 また、この実施例では破砕アーム21が
水平回転するようにしてあるが、破砕アーム21を垂直
回転させたり、傾斜回転させたりすることも可能であ
る。
【0102】本発明の又他の実施例に係る床廃材細片化
装置では、例えば図9の構成図に示すように、細片化処
理部27がそれぞれ水平回転する2対のプーリ28と、
対をなすプーリ28にわたって巻掛けられた無端状の各
ベルト29と、各ベルト29からその回動外側方向に突
出させた1又は2以上(ここでは、複数本)の破砕アーム
30と、両ベルト29を互いに逆方向に同期回動させる
駆動装置31と、両側の破砕アーム30の回動領域A
4、A5を覆うケーシング32とを備える。
【0103】この破砕アーム30の回転領域A4、A5
は互いに部分的に重複させてもよいが、ここでは破砕ア
ーム30の長さに対して広幅の床廃材Wを破砕できるよ
うに両側の破砕アーム30の回転領域A4、A5の間に
適当な間隔を置いてある。
【0104】この床廃材Wは両ベルト29間に両方の破
砕アーム30の回動領域に上方(または下方から)挿入さ
れ、両側の破砕アーム30に同時に(または、片側の破
砕アーム30に)衝突することにより主としてへき開作
用によって破砕され、細片化する。細片化された床廃材
Wは破砕アーム30との衝突の反動で破砕アーム30の
回動方向に跳ね飛ばされ、ケーシング32の内面に受け
止められる。
【0105】ケーシング32の底面は漏斗状に形成さ
れ、ケーシング32の内周面に受け止められた床廃材W
はケーシング32の周壁及び底面に沿って自重落下し、
ケーシング32の下方に設けた回収部33に導かれる。
【0106】この実施例のその他の構成、作用ないし効
果は上記の各実施例のそれらと同様であるので、重複を
避けるためこれらの説明は省略する。
【0107】また、この実施例では破砕アーム30が水
平回動するようにしてあるが、破砕アーム30を垂直回
動させたり、傾斜回動させたりすることも可能である。
【0108】上記の各実施例では、回収部2、26、3
3が細片化処理部1、19、27の下方に配置され、細
片化処理部1、19、27で細片化された床廃材Wが直
接回収部に自重落下して回収されるように構成してあ
る。しかし回収部2、26、33を細片化処理部1、1
9、27の下方に配置することは本発明の床廃材細片化
装置に必須のことではない。
【0109】即ち、本発明のさらに他の実施例に係る床
廃材細片化装置は、図10の構成図に示すように、細片
化処理部35の下方意外の箇所に回収部36が設けら
れ、細片化処理部36の下部から回収部36の上側に細
片化された床廃材Wを搬送する搬送装置37が設けられ
る。
【0110】細片化処理部35は、上記の各実施例で説
明した各種の細片化処理部1、19、27と同様に構成
すればよいが、この実施例では上記の一実施例の細片化
処理部1と同様に構成している。
【0111】また、回収部36も上記の各実施例で説明
した回収部2、26、34と同様に構成すればよいが、
ここでは上記の一実施例の回収部3と同様に構成する。
従って、これら細片化処理部35及び回収部36の詳細
な説明は重複を避けるために省略する。
【0112】搬送装置37は、細片化された床廃材Wを
搬送できるものであればよく、床廃材Wの細片化の程度
によてその形式が選択される。すなわち、比較的大きく
細片化される場合には細片化処理部の下方と回収部の上
方との間でベルトやバケットを循環させて搬送すること
ができ、更に、細かく細片化する場合には風送すること
ができる。
【0113】ベルトやバケットを循環させる循環式の搬
送装置と風送式の搬送装置とでは後者の方が構成が簡単
であり、また、ダクトの経路を適宜設定するだけで簡単
に複雑な搬送経路を設定でき、しかも、床廃材Wの微粉
が周囲に飛散するのを防止できるので有利である。
【0114】ここでは、細片化処理部35によって床廃
材Wが風送可能な程度に細片化されるので、これらの利
点を活用するため、風送式の搬送装置37が用いられ
る。
【0115】即ち、図10の構成図に示すように、細片
化処理部35から回収部36にわたって設けられるダク
ト38と、このダクト38内に細片化処理部35から回
収部36の方向に流れる気流を形成する気流形成装置3
9と、回収部35の上側で気流と細片化された床廃材W
とを分離する分離装置40とを設け、分離装置40で気
流から分離された床廃材Wを回収部36に落下させるよ
うに構成している。
【0116】分離装置40は気流と床廃材Wとを分離で
きるように構成してあればよいが、この実施例では、エ
ネルギーの消費を削減するため、格別な動力源を必要と
しない例えばサイクロンで分離装置40が構成される。
【0117】上記気流形成装置39としては、細片化処
理部35から分離装置40に気流を圧送するものと、細
片化処理部35から分離装置40に気流を吸引するもの
とが考えられるが、ここでは搬送効率の高い後者の方式
を採用している。従って、上記気流形成装置39は分離
装置40から導出される吸気路41の端末に設けられ、
この吸気路41及び分離装置40を介してダクト38内
の空気を吸引するようにしている。
【0118】細片化処理部35で細片化された床廃材W
はダクト38を流れる気流に乗って分離装置40に搬送
され、分離装置40で気流と分離されて回収部36に落
下し、回収部36に回収される。
【0119】微細に破砕された床廃材Wはダクト38内
を流れるので、周囲に飛散する恐れはなく、周囲の作業
環境の衛生性が高められる。
【0120】この実施例において、搬送装置37をベル
トを循環させる方式のものやバケットを循環させる方式
のものに変更することは可能である。
【0121】例えばベルトを循環させる方式の搬送装置
は、例えば図11の構成図に示すように、細片化処理部
35の下方と回収部36の上方とにわたって回動するベ
ルト42と、このベルト42を駆動する駆動装置43
と、ベルト42の回動領域を覆う防塵ケース44とが設
けられる。
【0122】細片化処理部35で細片化された床廃材W
はベルト42の上に落下され、ベルト42を回動させる
ことにより回収部36の上方まで搬送され、ベルト42
の反転部から回収部36に落下する。
【0123】この搬送に際して微細化された床廃材Wが
防塵ケース44内で空中に浮遊するが、防塵ケース44
によってその外部に放散することが防止され、これによ
り、周囲の作業環境の衛生性が高められる。
【0124】また、バケットを循環させる方式の搬送装
置は、例えば図12の構成図に示すように、細片化処理
部35の下方と回収部36の上方とにわたって循環する
多数のバケット45と、このバケット45を駆動する駆
動装置46と、バケット45の循環領域を覆う防塵ケー
ス47とが設けられる。
【0125】細片化処理部35から落下する細片化され
た床廃材Wは細片化処理部35の下方のバケット45の
反転部でバケット45に受けられ、回収部36の上方に
搬送された後、回収部36の上方の反転するバケット4
5から回収部36に落下して回収される。
【0126】また、この搬送に際して微細化された床廃
材Wが防塵ケース47内で空中に浮遊するが、この防塵
ケース47によってその外部に放散することが防止さ
れ、これにより、周囲の作業環境の衛生性が高められ
る。
【0127】上記の各実施例は本発明の床廃材細片化装
置を限定するものではなく、例えば各ローラ8に、当該
ローラ8の周方向に適当な間隔を置いてローラ本体9の
周面に螺旋状に連続または断続する互いに螺旋方向が異
なる2種類の刃体10bを形成するなど、上記以外にも
種々に変形させることが可能である。
【0128】次に、本発明の一実施例に係る床廃材細片
化装置を搭載する床材剥離装置について図面に基づいて
具体的に説明する。
【0129】この床材剥離装置は、図13の側面図及び
図14の平面図に示すように、台車48と、この台車4
8の前部に昇降アーむ49を介して昇降可能に支持され
た無振動ブレード(以下、単にブレードという)50と、
台車48の前部にヘ字形のビーム51及びチルト機構5
2を介して昇降可能に、且つ、ビーム51の先端を中心
に昇降揺動可能に支持されたスクレーパユニット53
と、台車48を走行させるクローラ式走行装置54とを
備える。
【0130】アームシリンダ55を伸縮させて昇降アー
ム49を昇降させ、ブレード50の下端を床面よりも少
し低い下地層の上面の高さに調整した後、台車48を前
進させるとブレード50の先端が下地層と床材を下地層
に接着している接着剤層との間に食い込み、下地層と接
着剤層とを分離し、これにより、床廃材W、即ち、床構
造から剥離された接着剤層及び床材が生成する。
【0131】上記スクレーパユニット53は、チルト機
構52に支持されるユニットフレーム56と、これの前
上部を支点にして前後揺動可能に支持された振動ブレー
ド(以下、スクレーパという)57と、このスクレーパ5
7を振動させる起振装置58とを備えている。
【0132】ビームシリンダ59を伸縮させてビーム5
1をその基端部を中心に昇降揺動させることによりスク
レーパユニット53の高さを調整するとともに、チルト
シリンダ60を作動させてスクレーパユニット53の床
面に対する俯角を調整し、スクレーパ57の先端が下地
層の表面に所定の角度範囲で接するように調整した後、
起振装置58を作動させてスクレーパ57を振動させな
がら台車48を前進させると、スクレーパ57の先端が
振動しながら下地層と床材を下地層に接着している接着
剤層との間に食い込み、下地層と接着剤層とを分離し、
これにより、床廃材W、即ち、床構造から剥離された接
着剤層及び床材が生成する。
【0133】なお、ブレード50による床材剥離を行う
時にはビーム51をその基端部から横方向に振動させ
て、スクレーパユニット53をブレード50の後方に退
避させるようにしている。
【0134】このブレード50とスクレーパ57との幅
方向両端の下部はそれぞれナイフ61が固定され、図1
5の側面図に示すように、このナイフ61はブレード5
0(又はスクレーパ57)の下端前縁から斜め前上方に延
び、斜め下方に向かう切刃62を有し、ブレード50
(又はスクレーパ57)の下端により床から剥離され、ブ
レード50(又はスクレーパ57)の前面に自己の弾力性
によって押し付けられながら立ちあがる床廃材Wに切り
込むようにしている。
【0135】この切刃62は床から剥離されて上方に立
ち上がろうとする床廃材Wの上面に突出するので、床廃
材Wは、切刃62から逃れることはなく、却って切刃6
2に食い込む方向に進み、確実に切刃62によって切断
される。したがって、床から剥離される床廃材Wの幅寸
法を確実に一定にすることができる。
【0136】また、切刃62がブレード50(又はスク
レーパ57)の下端前縁から斜め前上方に延びるように
ブレード50(又はスクレーパ57)に固定されるので、
下地層やこれに接着された床材から横方向の応力を受け
る恐れがなくなり、ナイフ61が横方向に曲げられる恐
れがなくなるとともに、ブレード50(又はスクレーパ
57)の下端面を研磨する時にナイフ61が邪魔になら
ず、ブレード50(又はスクレーパ57)の下端面の研磨
のためにナイフ61を着脱する必要がなくなる。
【0137】この床材剥離装置は、更に、台車48に床
廃材細片化装置63と、導入案内具64とを搭載し、ブ
レード50又はスクレーパ57から立ち上がる床廃材
を、導入案内具64で床廃材細片化装置63の細片化処
理部65に案内し、細片化処理部65で細片化し、搬送
装置66で回収部67に搬送し、回収部67内に設置し
た所定の形状の回収容器68に回収するようにしてい
る。
【0138】上記細片化処理部65は、図16の断面図
に示すように、ケーシング69と、このケーシング69
内に配置された上下一対のローラ70と、各ローラ70
を清掃するケーシング69内に配置された一対の回転ブ
ラシ71と、ケーシング69上に固定され、チェーン式
(またはベルト式、もしくは歯車式)伝動装置72を介し
て両ローラ70の互いに逆方向に、且つ正転と逆転との
2方向に切替え駆動する駆動モータ73とを備えてい
る。また、上記回転ブラシ71は上記伝動装置72を介
して駆動モータ73によってそれぞれが接触するローラ
70と逆回転方向に駆動される。
【0139】各ローラ70は、軸心方向の長さがブレー
ド50の幅よりも若干大きい円柱状のローラ本体74
と、ローラ本体74の表面から突出させた多数の刃体7
5とを有し、互いの刃体75の回転領域を互いに部分的
に重複させて両ローラ70の刃体75どうしが噛み合う
ように配置される。
【0140】この刃体75は種々の形状のものを選択で
きるが、ここでは、床廃材Wを風送可能な程度に細片化
するため、ローラ70の軸心と平行な刃体75aと周方
向に断続する刃体75cとを備える。
【0141】また、ローラ70の軸心と平行な刃体75
aを周方向に断続する刃体75cを境にして分割形成し、
順に回転方向の位相を軸心に平行な刃体75aの周方向
の間隔の整数分の1(例えば、3分の1)ずつずらせて設
けることにより、ローラ70に作用する曲げ応力の回転
方向によるばらつきを小さくし、ローラ70の特定方向
への曲がりが発生することを防止している。
【0142】上記導入案内具64は、細片化処理部65
の処理の安定性を高めるため、床廃材Wを折損させるこ
となく連続して細片化処理部65に案内するように構成
することが好ましく、ここでは、ブレード50又はスク
レーパ57から立ち上がる床廃材を少し撓めながら細片
化処理部65に案内する案内板76を備えている。
【0143】上記搬送装置65は、台車48の左側部
(右側部、あるいは左右両側部でもよい。)に搭載され、
細片化された床廃材Wを風送方式で回収部67に搬送す
るように構成してあり、細片化処理部65のケーシング
69の後部に連通するダクト77と、このダクト77の
端末に接続されたサイクロンからなる分離装置78と、
分離装置78から導出された吸気路79と、この吸気路
79の導出先端に連通され、ダクト77内に細片化処理
部65から回収部67の方向に吸引される気流を形成す
る気流形成装置80とを備えている。
【0144】上記ダクト77は前半の伸縮ダクト部81
と、後半の固定長ダクト部82とで構成され、ブレード
50により床材を剥離する場合には、図13に実線で示
すように、伸縮ダクト部81を短縮して細片化処理部6
5及び導入案内具64をブレード50の上側に位置さ
せ、スクレーパ57で床材を剥離する場合には、図13
に仮想線で示すように、伸縮ダクト部81を伸長して細
片化処理部65及び導入案内具64をスクレーパ57の
上方に位置させるようにしている。
【0145】なお、図14に示すように、台車48の右
側部には、細片化処理部65を安定良く支持するための
伸縮アーム83を設けている。
【0146】図13及び図14に示すように、上記回収
部67は台車48の後側部に搭載され、ケーシング84
と、このケーシング84内で回収容器68を開口させた
状態に保持する容器保持具85とを備え、ケーシング8
5の上部に分離装置78の廃材排出路86を連通させ、
分離装置78で気流から分離された床廃材Wが廃材排出
路86から連続的に回収容器68内に落下するようにし
ている。
【0147】ケーシング84の横側面には回収容器68
を出し入れする挿抜口87が形成され、回収容器68は
この挿抜口87から容器保持具85ごと出し入れされ
る。
【0148】この床材剥離装置においては、ブレード5
0あるいはスクレーパ57で床材を剥離しながら、剥離
された床廃材Wを導入案内具64で細片化処理部65に
案内し、細片化処理部65で細片化し、搬送装置66で
回収部67に送り、回収部67内の回収容器68に回収
することができる。
【0149】上記細片化処理部65では細片化された床
廃材Wが搬送装置66の気流によって細片化処理部65
から周囲に飛散されることなく搬送装置66に吸引され
る。また、搬送装置66のダクト77は細片化された床
廃材Wを周囲に飛散させることなく分離装置78に導
き、この分離装置78からは床廃材Wの分離された清浄
な空気のみが吸気路79側に吸い出され、気流形成装置
80から排出される。従って、床廃材細片化装置53か
ら細片化された床廃材Wが周囲に飛散される恐れはない
ので、衛生性が高められる。
【0150】適量の床廃材Wが回収容器68に回収され
ると、この回収容器68が回収部67から取り出されて
封をされ、この後、屋外に搬出されて、トラックに積込
まれ、廃棄場に輸送される。
【0151】回収容器68は所定の形状及び大きさに形
成されているので、屋外への搬出時、トラックへの積込
み時の取扱性が高くなるとともに、トラックの荷台に整
然と並べたり、積み重ねたりすることができ、一度に多
量の床廃材Wを運送できるようになる。
【0152】しかも、床廃材Wを回収容器68内に密封
して屋外に搬出し、トラックに積込み、廃棄場に輸送す
るので、屋外への搬出、トラックへの積込み及びトラッ
クでの運送に際して床廃材Wが周囲に飛散する恐れがな
くなるので、衛生性を高めることができる。
【0153】この実施例は本発明の床廃材細片化装置を
搭載した床材剥離装置を限定するものではなく、例えば
床廃材細片化装置63の細片化処理部65、搬送装置6
6及び回収部67、導入案内具64などの構成を種々に
変形できる。
【0154】また、ビーム51、ビームシリンダ59、
チルト機構52、チルトシリンダ60及びスクレーパユ
ニット53を省略したり、昇降アーム49、アームシリ
ンダ55及びブレード50を省略したりすることも可能
である。
【0155】更に、この実施例では、図13に示すよう
に、台車48上に運転席88を設けているが、運送席8
8を省略した歩行操縦型の床材剥離装置にも本発明は適
用できる。
【0156】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明の床廃材
細片化装置は、床廃材を細片化する細片化処理部を備え
ているので、床構造から剥離され、適当な長さに折り分
けられた床廃材を細片化処理部に投入することにより、
床廃材を一定の大きさ以下の細片にすることができ、細
片化した床廃材を袋、箱等の回収容器に詰めることによ
り、屋外への搬出、トラックへの積込み、トラックによ
る輸送に際しての床廃材の取扱性を高めることができ
る。
【0157】本発明の床廃材細片化装置において、特に
細片化処理部が、円筒ないし円柱状のローラ本体と、こ
の本体の表面から突出させた多数の刃体とを有する一対
のローラを備え、両ローラは、互いに刃体の回転領域を
部分的に重複させて両ローラの刃体どうしが噛み合うよ
うに配置され、更に、上記ローラの一方または両方を駆
動する駆動装置を備える場合には、ローラの間に差し込
まれる床廃材をローラの回転によりローラの間に引き込
みながら、両ローラの刃部の間に挟み込むことにより、
剪断作用及びへき開作用によって床廃材を細片化するこ
とができる。
【0158】ここで、上記刃体がローラ本体の周方向、
軸心方向または周方向と軸心方向との両方向に適当な間
隔をおいて設けられる場合には、床廃材を各ローラ本体
の刃体の先端に当接する部分でへき開作用によって折っ
たり、剪断作用によって破断したりすることができ、こ
れにより、床廃材をローラの軸心と平行な帯状に細片化
することができる。
【0159】また、上記刃体がローラの周方向に適当な
間隔を置いて突設され、各ローラの軸心と平行にローラ
本体の軸心方向の全長にわたって連続または断続する場
合には、同様にして、床廃材を螺旋帯状に細片化するこ
とができる。
【0160】更に、上記刃体が、各ローラの軸心方向に
適当な間隔を置いて突設され、周方向に連続または断続
する場合には、床廃材をローラの軸心方向に多数に分割
される帯状に細片化することができる。
【0161】加えて、これらの刃体を併設する場合に
は、床廃材を更に細かい細片にすることができ、例え
ば、ローラの軸心に平行な刃体または螺旋状の刃体と周
方向に連続または断続する刃体とを併設する場合にはロ
ーラの軸心と平行な帯状あるいは螺旋帯状に細片化する
とともに軸心方向に多数に細片化することができ、ま
た、互いに螺旋方向が逆になる2種類の螺旋状の刃体が
併設される場合には床廃材を菱形ないし正方形に細片化
することができる。
【0162】本発明の床廃材細片化装置において、特に
刃体の先端に直角ないし鋭角のエッジが形成される場合
には、刃体の剪断能力を高めることができ、確実に床廃
材を細片化することができる。
【0163】本発明の床廃材細片化装置において、ロー
ラを駆動する駆動装置が両ローラの一方または両方を正
転方向と逆転方向とに切替え駆動できるものである場合
には、何らかの理由によって多量の床廃材がローラ間に
噛み込む場合など、過負荷が生じる場合にローラを逆転
させてローラ間に噛み込んだ床廃材を一旦吐き出して過
負荷を解消することができ、過負荷によりローラ、これ
を支持する部材、駆動装置などが損傷することを防止で
きる。
【0164】本発明の床廃材細片化装置において、上記
細片化処理部が、回転軸と、回転軸から径方向に連出さ
れた一つ又は2以上の破砕アームと、回転軸を回転駆動
する駆動装置とを備える場合、あるいは、上記細片化処
理部が、対をなすプーリと、対をなすプーリにわたって
巻掛けられた無端状のベルトと、ベルトからその回動外
側方向に突出させた1又は2以上の破砕アームと、ベル
トを回動させる駆動外側とを備える場合には、破砕アー
ムの回転領域あるいは回動領域に送り込まれた床廃材破
砕アームを衝突させて叩き割り、これにより細片化する
ことができる。これらの構成は、上記のローラを用いる
床廃材細片化装置よりも構成が簡単な点で有利である
が、細片化の程度を高める上では破砕アームの移動速度
をかなり高める必要がある。
【0165】本発明の床廃材細片化装置において、細片
化処理部により細片化された床廃材を回収する回収部を
設ける場合には、細片化された床廃材を回収する手間が
省けるので有利である。
【0166】ここで、回収部が細片化処理部で細片化さ
れた床廃材を回収する回収容器を開口させた状態に、か
つ、着脱自在に保持する容器保持具を備える場合には、
回収部内で容器保持具に回収容器を開口させた状態に支
持させることにより、回収部に投棄される床廃材をその
まま回収容器に投入することができ、細片化された床廃
材を回収部から回収容器に移し替える手間が不要にな
る。
【0167】上記回収部が細片化処理部の下方に配置さ
れる場合には、細片化処理部から細片化された床廃材を
そのまま落下させることにより回収部に回収でき、構成
を簡単にできる。
【0168】また、上記回収部が細片化処理部の下方以
外の箇所に配置される場合には、搬送装置を設けて細片
化処理部より細片化された床廃材を上記回収部に搬送す
る必要がある。この搬送装置としては、床廃材の細片化
の程度が低い場合にはベルトやバケットを循環させるも
のを用い、細片化の程度が高い場合には風送式の搬送装
置を用いることができる。
【0169】特に風送式の搬送装置を用いる場合には、
構成が簡単であり、また、ダクトの経路を適宜設定する
だけで簡単に複雑な搬送経路を設定でき、しかも、特別
に防塵用のケースなどを設けずに床廃材の微粉が周囲に
飛散することを防止でき、作業環境の衛生性を高めるこ
とができるので有利である。
【0170】風送式の搬送装置としえは、細片化処理部
から回収部にわたって設けられるダクトと、ダクト内に
細片化処理部から回収部の方向に流れる気流を形成する
気流形成装置と、回収部の上側で気流と細片化された床
廃材とを分離する分離装置とを備えるものが考えられ
る。この場合、上記気流形成装置が細片化処理部から分
離装置に気流を圧送するものと、細片化処理部から分離
装置に気流を吸引するものとが考えられるが、気流形成
装置が細片化処理部で床廃材の細片化に伴い生成される
微粉状の床廃材の細片化処理部から周囲への放散を防止
できるので有利である。
【0171】本発明の床廃材細片化装置を搭載する床材
剥離装置によれば、本発明の床廃材細片化装置を搭載し
ているので、床廃材の剥離作業をしながらその細片化処
理を行うことができる。また、細片化した床廃材を袋、
箱等の回収容器に詰めることにより、屋外への搬出、ト
ラックへの積込み、トラックによる輸送に際しての床廃
材の取扱性を高めることができる。
【0172】本発明の床材剥離装置において、細片化処
理部を前部に搭載する場合には、台車の前部に搭載され
たブレードの間近で床廃材の細片化処理部が行え、ブレ
ードから細片化処理部に至る間で床廃材が自然に折れて
細片化処理部に到達しなくなることを防止でき、ブレー
ドで剥離された床廃材を確実に細片化処理部に送り込ん
で細片化処理できる。
【0173】また、本発明の床材剥離装置において、ブ
レードから立ち上がる床廃材を細片化処理部に案内する
導入案内具を設ける場合には、ブレードで剥離された床
廃材を導入案内具で確実に細片化処理装置に送り込むこ
とができ、一層確実に細片化処理を行える。
【0174】本発明の床材剥離装置において、細片化処
理部で細片化された床廃材を回収する回収部を設ける場
合には、細片化された床廃材を周囲にばらまくことなく
回収部に回収できるので、作業環境の衛生性を高めるこ
とができるとともに、周囲にばらまかれた床廃材を収集
する作業を省略することができる。
【0175】この回収部を搭載する位置は特に限定され
ず、細片化処理部の下方に回収部を配置して、構成を簡
単にしたり、台車のその他の部分に搭載して台車の荷重
分布を平均化したりすることができる。
【0176】回収部を細片化処理部の下方以外の箇所に
搭載する場合に細片化された床廃材を細片化処理部から
回収部に搬送するために設けられる搬送装置について
は、上記本発明の床廃材細片化装置の搬送装置と説明が
重複するので、ここではその説明を省略する。
【0177】本発明の他の床材剥離装置では、ナイフの
切刃がブレードの全面下端から斜め上方に延びて、斜め
前下方に向くようにしているので、ブレードによって剥
離され、自己の弾力でブレードに押し付けられながら斜
め後上方に向かう床廃材が確実に切刃に捕らえられ切断
される。したがって、確実に床廃材の幅寸法が一定に切
り揃えられるので、床廃材を手で収集したり、収集した
床廃材を重ねたりすることが容易になる。また、細片化
処理装置を搭載する場合には、細片化処理装置に送り込
まれる床廃材の幅寸法が一定になるので、負荷条件が安
定し、細片化処理装置の寿命の延長をもたらす。更に、
収集され積み重ねられた床廃材を屋外に搬出する時には
床廃材の幅寸法が揃っているので、持ちやすく、取扱性
が高められる。また、トラックに積み込む時にも床廃材
の幅寸法が一定であるため、整然と並べたり、積み重ね
たりでき、荷姿を小さくして輸送コストを削減すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の床廃材細片化装置の要部を縦断した正
面図である。
【図2】本発明の床廃材細片化装置に好適に用いられる
ローラの分解斜視図である。
【図3】本発明の床廃材細片化装置に好適に用いられる
刃体の形状例を模式的に示す斜視図である。
【図4】本発明の床廃材細片化装置に好適に用いられる
刃体の他の形状例を示す斜視図である。
【図5】本発明の床廃材細片化装置に好適に用いられる
刃体の又他の形状例を模式的に示す斜視図である。
【図6】本発明の床廃材細片化装置に好適に用いられる
ローラを構成する部分の側面図である。
【図7】本発明の床廃材細片化装置に好適に用いられる
ローラを構成する一部分の断面図である。
【図8】本発明の他の床廃材細片化装置の構成図であ
る。
【図9】本発明の又他の床廃材細片化装置の構成図であ
る。
【図10】本発明の風送式搬送装置を備える床廃材細片
化装置の構成図である。
【図11】本発明のベルト式搬送装置を備える床廃材細
片化装置の構成図である。
【図12】本発明のバケット循環式搬送装置を備える床
廃材細片化装置の構成図である。
【図13】本発明の床廃材細片化装置を搭載する床材剥
離装置の側面図である。
【図14】本発明の床廃材細片化装置を搭載する床材剥
離装置の平面図である。
【図15】本発明に好適に用いられるナイフの側面図で
ある。
【図16】本発明の床廃材細片化装置を搭載する床材剥
離装置の細片化処理部の断面図である。
【図17】従来の床材剥離装置の側面図である。
【図18】従来の床材剥離装置のナイフの側面図であ
る。
【符号の説明】
1 細片化処理部 2 回収部 8 ローラ 9 ローラ本体 10、10a、10b、10c 刃体 11 駆動装置 16a、16c エッジ 19 細片化処理部 20 回転軸 21 破砕アーム 23 駆動装置 27 細片化処理部 28 プーリ 29 ベルト 30 破砕アーム 31 駆動装置 33 回収部 35 細片化処理装置 36 回収部 37 搬送装置 38 ダクト 39 気流形成装置 40 分離装置 42 ベルト 43 駆動装置 45 バケット 46 駆動装置 48 台車 50 ブレード 54 走行装置 57 スクレーパ 61 ナイフ 62 切刃 63 床廃材細片化装置 64 導入案内具 65 細片化処理部 66 搬送装置 67 回収部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 E04G 21/00 7228−2E

Claims (32)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 床廃材を細片化する細片化処理部を備え
    ることを特徴とする床廃材細片化装置。
  2. 【請求項2】 細片化処理部が、円筒ないし円柱状のロ
    ーラ本体と、このローラ本体の表面から突出させた多数
    の刃体とを有する一対のローラを備え、この両ローラ
    は、互いに刃体の回転領域を部分的に重複させて両ロー
    ラの刃体どうしが噛み合うように両ローラが配置され、
    更に、上記ローラの一方または両方を駆動する駆動装置
    を備える請求項1に記載の床廃材細片化装置。
  3. 【請求項3】 刃体がローラ本体の周方向、軸心方向ま
    たは周方向と軸心方向との両方向に適当な間隔をおいて
    設けられている請求項2に記載の床廃材細片化装置。
  4. 【請求項4】 刃体が、各ローラの周方向に適当な間隔
    を置いて突設され、且つ各ローラ本体の軸心と平行にロ
    ーラ本体の軸心方向の全長にわたって連続または断続す
    るものである請求項2に記載の床廃材細片化装置。
  5. 【請求項5】 刃体が、各ローラの周方向に適当な間隔
    を置いて突設され、且つローラ本体の周面に螺旋状に連
    続または断続するものである請求項1ないし3のいずれ
    かに記載の床廃材細片化装置。
  6. 【請求項6】 刃体が、各ローラの軸心方向に適当な間
    隔を置いて突設され、且つ周方向に連続または断続する
    ものである請求項2に記載の床廃材細片化装置。
  7. 【請求項7】 ローラ本体の周方向、軸心方向または周
    方向と軸心方向との両方向に適当な間隔をおいて設けら
    れている刃体とローラの周方向に適当な間隔を置いて突
    設され、且つローラ本体の周面に螺旋状に連続または断
    続する刃体とが併設されている請求項2に記載の床廃材
    細片化装置。
  8. 【請求項8】 ローラの周方向に適当な間隔を置いて突
    設され、且つ各ローラ本体の軸心と平行にローラ本体の
    軸心方向の全長にわたって連続または断続する刃体とロ
    ーラの周方向に適当な間隔を置いて突設され、且つロー
    ラ本体の周面に螺旋状に連続または断続する刃体とが併
    設されている請求項2に記載の床廃材細片化装置。
  9. 【請求項9】 互いに螺旋方向が逆になる2種類の刃体
    が併設される請求項2又は5に記載の床廃材細片化装
    置。
  10. 【請求項10】 刃体の先端に直角ないし鋭角のエッジ
    が形成される請求項2ないし9のいずれかに記載の床廃
    材細片化装置。
  11. 【請求項11】 各ローラの刃体の間隔が刃体の厚さよ
    りも大きい請求項2ないし10のいずれかに記載の床廃
    材細片化装置。
  12. 【請求項12】 各ローラの刃体の間隔が刃体の厚さと
    ほぼ同じである請求項2ないし10のいずれかに記載の
    床廃材細片化装置。
  13. 【請求項13】 駆動装置が両ローラの一方または両方
    を正転方向と逆転方向とに切り替え駆動できるものであ
    る請求項2ないし12のいずれかに記載の床廃材細片化
    装置。
  14. 【請求項14】 細片化処理部が、回転軸と、回転軸か
    ら径方向に連出された一つ又は2以上の破砕アームと、
    回転軸を回転駆動する駆動装置とを備える請求項1に記
    載の床廃材細片化装置。
  15. 【請求項15】 細片化処理部が、対をなすプーリと、
    対をなすプーリにわたって巻掛けられた無端状のベルト
    と、このベルトからその回転外側方向に突出させた1又
    は2以上の破砕アームと、ベルトを回動させる駆動装置
    とを備える請求項1に記載の床廃材細片化装置。
  16. 【請求項16】 細片化処理部により細片化された床廃
    材を回収する回収部を設けた請求項1ないし15のいず
    れかに記載の床廃材細片化装置。
  17. 【請求項17】 回収部が細片化処理部で細片化された
    床廃材を回収する回収容器を開口させた状態に、且つ着
    脱自在に保持する容器保持具を備える請求項16に記載
    の床廃材細片化装置。
  18. 【請求項18】 回収部が細片化処理部の下方に配置さ
    れる請求項16又は17に記載の床廃材細片化装置。
  19. 【請求項19】 回収部が細片化処理部の下方以外の箇
    所に配置され、且つ細片化処理部により細片化された床
    廃材を上記回収部に搬送する搬送装置を備える請求項1
    6ないし18のいずれかに記載の床廃材細片化装置。
  20. 【請求項20】 搬送装置が細片化処理部の下方と回収
    部の上方とにわたって回動するベルトと、このベルトを
    駆動する駆動装置とを備える請求項19に記載の床廃材
    細片化装置。
  21. 【請求項21】 搬送装置が細片化処理部の下方と回収
    部の上方とにわたって循環する1又は2以外のバケット
    と、このバケットを駆動する駆動装置とを備える請求項
    19に記載の床廃材細片化装置。
  22. 【請求項22】 搬送装置が細片化処理部から回収部に
    わたって設けられるダクトと、このダクト内に細片化処
    理部から回収部の方向に流れる気流を形成する気流形成
    装置と、この回収部で気流と細片化された床廃材とに分
    離する分離装置とを備える請求項19に記載の床廃材細
    片化装置。
  23. 【請求項23】 気流形成装置が細片化処理部から分離
    装置に気流を圧送する請求項22に記載の床廃材細片化
    装置。
  24. 【請求項24】 気流形成装置が細片化処理部から分離
    装置に気流を吸引する請求項22に記載の床廃材細片化
    装置。
  25. 【請求項25】 台車と、台車の前部に搭載された床材
    剥離用ブレードと、台車を走行させる走行装置とを備え
    る床材剥離装置において、上記台車に請求項1ないし2
    4のいずれかに記載の床材細片化装置を搭載したことを
    特徴とする床材剥離装置。
  26. 【請求項26】 請求項1ないし15のいずれかに記載
    の細片化処理部を台車の前部に搭載した請求項24に記
    載の床材剥離装置。
  27. 【請求項27】 ブレードから立ち上がる床廃材を細片
    化処理部に案内する導入案内具を設けた請求項25又は
    26に記載の床材剥離装置。
  28. 【請求項28】 請求項25ないし27のいずれかに記
    載の床材剥離装置において、台車に請求項16又は17
    に記載の回収部を搭載した床材剥離装置。
  29. 【請求項29】 回収部が細片化処理部の下方に配置さ
    れる請求項28に記載の床材剥離装置。
  30. 【請求項30】 回収部が細片化処理部の下方以外の箇
    所に設けられ、この細片化処理部により細片化された床
    廃材を上記回収部に搬送する搬送装置を備えた請求項2
    8に記載の床材剥離装置。
  31. 【請求項31】 請求項20ないし24のいずれかに記
    載の搬送装置を備える請求項30に記載の床材剥離装
    置。
  32. 【請求項32】 台車と、この台車の前部に搭載された
    床材剥離用ブレードと、ブレードの幅方向両端の下部に
    ブレードの前方に突出するように固定された一対のナイ
    フと、台車を走行される走行装置とを備える床材剥離装
    置において、上記ナイフの前端に形成した切刃がブレー
    ドの前面下端から斜め前上方に延びて、斜め前下方に向
    けられることを特徴とする床材剥離装置。
JP4356759A 1992-12-22 1992-12-22 床廃材細片化装置及びこれを搭載する床材剥離装置 Pending JPH06182243A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4356759A JPH06182243A (ja) 1992-12-22 1992-12-22 床廃材細片化装置及びこれを搭載する床材剥離装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4356759A JPH06182243A (ja) 1992-12-22 1992-12-22 床廃材細片化装置及びこれを搭載する床材剥離装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH06182243A true JPH06182243A (ja) 1994-07-05

Family

ID=18450632

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4356759A Pending JPH06182243A (ja) 1992-12-22 1992-12-22 床廃材細片化装置及びこれを搭載する床材剥離装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH06182243A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011050938A (ja) * 2009-08-31 2011-03-17 M System Solutions:Kk シュレッダー
CN113413992A (zh) * 2021-06-18 2021-09-21 镇江市蓝火环保能源有限公司 一种煤粉生产线及生产工艺
CN117797936A (zh) * 2024-02-28 2024-04-02 河南亿源建设有限公司 一种用于建筑施工场地的废料处理装置

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011050938A (ja) * 2009-08-31 2011-03-17 M System Solutions:Kk シュレッダー
CN113413992A (zh) * 2021-06-18 2021-09-21 镇江市蓝火环保能源有限公司 一种煤粉生产线及生产工艺
CN117797936A (zh) * 2024-02-28 2024-04-02 河南亿源建设有限公司 一种用于建筑施工场地的废料处理装置
CN117797936B (zh) * 2024-02-28 2024-05-03 河南亿源建设有限公司 一种用于建筑施工场地的废料处理装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN110433959B (zh) 一种建筑垃圾筛拣分类装置
EP0220936A2 (en) Materials processing unit
US5291697A (en) Surface abrading machine having transverse oscilliation
CN211168709U (zh) 带有清洁功能的传送带
JP2003127140A (ja) タイルカーペットの樹脂材料分離方法
JP3725490B2 (ja) 廃タイヤの粉砕回収設備
JPH1119527A (ja) 石膏ボード廃材の破砕処理装置
JPH06182243A (ja) 床廃材細片化装置及びこれを搭載する床材剥離装置
CN217616766U (zh) 薄膜废料破碎收集装置
JP2005081202A (ja) 廃棄物破砕車
CN211566096U (zh) 一种切纸机
CN210140034U (zh) 一种原料拆包装置
JP3176357B2 (ja) 破袋機
KR102452448B1 (ko) 막-코팅된 유리로부터 막을 분리하기 위한 시스템, 방법 및 장치
JP2005330038A (ja) 歩行移動型廃棄物減容装置
CN218706072U (zh) 一种气泡袋加工用数字印刷机的废料处理装置
CN215278918U (zh) 一种清除分切圈表面杂质的吹气装置
JP2007098359A (ja) 剪定枝破砕作業機
CN215370346U (zh) 一种空调扇叶生产运输装置
JP3894759B2 (ja) 分離機用破袋装置
JP4411009B2 (ja) 破砕処理装置
CN219280586U (zh) 一种建筑工地地面清理装置
CN214191463U (zh) 一种具有清洁装置的碎玻璃传送带
CN219296467U (zh) 余料回收机构
CN210787485U (zh) 一种碳化硅微粉用的粉碎筛分装置