JPH0618220A - パターン位置測定装置 - Google Patents

パターン位置測定装置

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JPH0618220A
JPH0618220A JP4176879A JP17687992A JPH0618220A JP H0618220 A JPH0618220 A JP H0618220A JP 4176879 A JP4176879 A JP 4176879A JP 17687992 A JP17687992 A JP 17687992A JP H0618220 A JPH0618220 A JP H0618220A
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pattern
shape
substrate
flexure
pattern forming
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JP4176879A
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Hisao Izawa
久男 伊沢
Taro Ototake
太朗 乙武
Kazuhiro Takaoka
和弘 高岡
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Original Assignee
Nikon Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 基板の支持状態によって異なるパターン形成
面の撓み形状に応じたパターンの位置を求めることがで
きるパターン位置測定装置を提供する。 【構成】 基板を複数位置でステージ15上に支持した
際に生じる第1の撓み形状を求め、この第1の撓み形状
に基づいて撓みのない状態でのパターン位置を求める。
さらに、記憶手段20に記憶しておいた前記複数位置と
は異なる位置で基板を支持した際に生じる第2の撓み形
状に基づいて、撓みのない状態でのパターン位置を第2
の撓み形状でのパターン位置に補正する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、マスクやレチクル等の
基板表面に形成されたパターンの位置を測定するパター
ン位置測定装置に関するものである。
【0002】
【従来技術】従来この種の装置は、表面にパターンが形
成されたレチクルをレチクルの周縁部4箇所でステージ
上にパターン形成面を上にして支持し、前記ステージを
二次元的に移動させパターンのエッジを検出すると共
に、ステージの二次元的な位置を干渉計から読み取るこ
とによりパターンの位置を測定していた。
【0003】また、ステージ上に載置したレチクルは重
力による撓みにより、パターン形成面が縮んしまい、撓
みのない状態でのパターンの位置を測定することができ
なかった。そこで、特開昭61−233312号に開示
されているパターン位置測定装置では、前記基板のパタ
ーン形成面の高さを測定して、前記支持状態で生じる前
記パターン形成面の撓み形状を検出し、この撓み形状に
基づいて、前記パターンの位置を撓みのない状態に補正
していた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記の如き従来の技術
においては、レチクルがパターン形成面を上にして支持
した際に生じる撓み形状でのパターンの位置か、この撓
み状態でのパターン位置を撓みのない状態に補正したパ
ターンの位置しか検出できないという問題点があった。
【0005】例えば、実際にレチクルが使用される半導
体露光装置では、レチクルはパターン形成面を下にして
支持されるので、パターン位置測定装置に支持した場合
とは逆にパターン形成面が伸びてしまう。パターンをウ
エハ上に転写する場合にはレチクル表面に形成されたパ
ターンの位置は正確に測定、管理されている必要がある
が、従来のパターン位置測定装置では、半導体露光装置
と同じ支持状態でのパターンの位置を検出できないとい
う問題点があった。
【0006】本発明はこのような従来の問題点に鑑みて
なされたもので、基板の支持状態によって異なるパター
ン形成面の撓み形状に応じたパターンの位置を求めるこ
とができるパターン位置測定装置を提供することを目的
とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記問題点の解決の為に
本発明のパターン位置測定装置は、表面に精密パターン
を形成した基板を前記基板の複数位置でステージ上に支
持し、この支持状態によって生じた第1の撓み形状での
前記パターンの位置を測定するパターン位置測定手段5
0a、50b、51a、51bと、前記基板のパターン
形成面の第1の撓み形状を検出する撓み形状検出手段1
2、20と、前記撓み形状検出手段で検出した前記パタ
ーン形成面の第1の撓み形状に基づいて、前記パターン
の位置を撓みのない状態でのパターンの位置に補正する
第1補正手段20と、前記複数位置とは異なる複数位置
で前記基板を支持した際に生じる前記パターン形成面の
第2の撓み形状を記憶する記憶手段20と、前記記憶手
段に記憶した第2の撓み形状に基づいて、前記第1補正
手段で補正した撓みのない状態でのパターンの位置を、
前記異なる複数位置で前記基板を支持した際の第2の撓
み形状でのパターンの位置に補正する第2補正手段20
と、を有する。
【0008】
【作用】基板の複数位置で基板を支持した際に生じるパ
ターン形成面の第1の撓み形状でのパターンの位置か
ら、撓みのない状態でのパターンの位置を求めるための
補正量は、第1の撓み形状でのパターンの位置における
パターン形成面の勾配θと基板の厚さtとよりtθ/2
と算出される。従って、前記複数位置とは異なる位置で
基板を支持した際に生じる第2の撓み形状がわかってい
れば、撓みのない状態でのパターンの位置における第2
の撓み形状でのパターン形成面の勾配θ′を直ちに求め
ることができるので、撓みのない状態でのパターンの位
置から第2の撓み形状でのパターンの位置を容易に検出
できる。
【0009】本発明においては、表面に精密パターンを
形成した基板を前記基板の複数位置でステージ上に支持
し、この支持状態によって生じた第1の撓み形状でのパ
ターンの位置を測定すると共に第1の撓み形状を検出
し、第1の撓み形状に基づいて撓みのない状態でのパタ
ーンの位置を求める。前記複数位置とは異なる複数位置
で前記基板を支持した際に生じるパターン形成面の第2
の撓み形状は予め記憶しておくので、前記撓みのない状
態でのパターン位置から前記異なる複数位置で支持した
際に生じる第2の撓み形状でのパターンの位置を容易に
検出できる。
【0010】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面を参照して詳
細に説明する。図1は本発明の一実施例のパターン位置
測定装置の斜視図であり、図2は図1で用いる主制御装
置20のフローチャートである。所定の精密パターンが
形成されたマスク、レチクル等の基板10は、パターン
形成面を上にしてXYステージ15上に支持され、その
パターン像は対物レンズ11によって拡大され、光学装
置12内の所定の位置に結像される。この光学装置12
内にはレーザ光源が設けられ、対物レンズ11を介して
基板10上にレーザスポットを投射する。一般にマスク
やレチクルのパターンは微少な凹凸のエッジを有するの
で、スポット光を相対走査すると、エッジ部で散乱また
は回折光が生じる。対物レンズ11の周囲に設けられた
4つの受光素子50a、50b、51a、51bは、そ
の散乱光などを受光するエッジ検出手段として機能す
る。このエッジ検出の方式は詳しくは特公昭56−25
964号に開示されているので説明は省略する。また、
光学装置12は対物レンズ11をZ方向に上下動させる
ことにより、自動的に合焦できる焦点検出手段(オート
フォーカス)を備えている。この焦点検出手段には例え
ば実公昭57−44325号に記載の手段を用いること
ができ、基板10表面(パターン形成面)の高さも検出
することができる。ここで、焦点検出手段における合焦
位置の検出について簡単に説明する。まず基板10上に
対物レンズ11を介して前述のレーザ光をスポット状
(又はスリット状)に結像させ、基板10からの反射光
を対物レンズ11を介して再結像させると共に、所定の
合焦面を中心としてピンホール(又はスリット)の位置
を光軸方向(Z方向)に単振動させ、さらにピンホール
(又はスリット)の透過光を受光して得られた出力信号
を単振動の周波数で同期検波(同期整流)する。その結
果、図3に示すようなZ方向の位置に対する電圧値がS
字状に変化するSカーブ信号が得られる。 このSカー
ブ信号は合焦位置d0 の前後の小区間でデフォーカス量
dと電圧値Vとが線形性を有し、また合焦位置d0 で電
圧値Vが零となる特性を有しているので、Sカーブ信号
に基づいて容易に合焦位置d0 に対する基板10表面の
Z方向の高さ、すなわち基板10を載置して2次元移動
するXYステージ15の理想的な移動水平面(基準平
面)と、基板10表面との間隔が検出できる。
【0011】基板10が載置されたXYステージ15は
モータ等を有する駆動装置150によりXY平面(基準
平面)を二次元移動する。X軸用及びY軸用の干渉計シ
ステム14a、14bはXYステージ15の上面端部に
固定された移動鏡13a、13bの反射面に測長用のレ
ーザビームを照射して、XYステージ15の位置、すな
わち対物レンズ11の光軸上にある基板10表面のXY
平面における位置(座標値)を検出し、該検出した座標
値を示す位置信号が主制御装置20に入力される。
【0012】主制御装置20は、光学装置12の焦点検
出手段からの合焦状態に応じた信号と、X軸用及びY軸
用の干渉計システム14a、14bからの位置信号と、
受光素子50a、50b、51a、51bからのエッジ
検出信号とを入力し、駆動装置150、表示装置21に
制御信号を出力する。そして、主制御装置20は、以下
の6つの機能を備えている。
【0013】第1の機能は、X軸用干渉計システム14
a、Y軸用干渉計システム14bからのX軸、Y軸それ
ぞれの位置信号をモニターしつつ、駆動装置150に制
御信号を入力させてXYステージ15を所定の間隔で2
次元的にステップ移動させ、XYステージ15の各停止
位置(以下、高さ測定点とする)31a〜31e、31
f〜31j、31k〜31p、31q〜31u、31w
〜31vの25箇所(図4参照)において、光学装置1
2の焦点検出手段の出力信号(オートフォーカス作動前
の出力)を読み込み、合焦位置d0(電圧値零)からのず
れによって、基板10表面のZ方向の高さを検出し、干
渉計システム14a、14bからの位置信号の表す座標
位置(この位置は、基板10表面の対物レンズ11の光
軸上の位置に対応している。)と共に記憶する、基板表
面の高さ検出機能である。
【0014】第2の機能は、第1の機能により所定の間
隔で求めたXYステージ15の位置と基板10表面(パ
ターン形成面)の高さとの関係から、所定間隔の間(高
さ測定点間)を補完し、パターン形成面の第1の撓み形
状を算出し、XYステージ15の位置と共に記憶する、
撓み形状検出機能である。第3の機能は、撓み形状検出
機能により算出した第1の撓み形状に基づいて、受光素
子50a、50b、51a、51bからエッジ信号が出
力された位置での基板10表面(パターン形成面)の勾
配を算出し、該勾配に基づいて、第1の撓み形状でのパ
ターンの位置を撓みのない状態でのパターンの位置に補
正する、第1パターン位置補正機能である。
【0015】第4の機能は、前記基板をパターン形成面
を下にして支持した際に生じるパターン形成面の第2の
撓み形状を記憶する、記憶機能である。この記憶機能に
記憶したパターン形成面の撓み形状は、本装置外部にお
いて、基板10と同材質、同形状(厚さt)の基板をパ
ターン形成面を下にして、XYステージ15と同条件で
支持すると共に、前述の焦点検出手段を基板の下側で動
作させて求めたものである。
【0016】第5の機能は、記憶した第2の撓み形状に
基づいて、第1パターン位置補正機能で求めた撓みのな
い状態でのパターンの位置を第2の撓み状態でのパター
ンの位置に補正する、第2パターン位置補正機能であ
る。第6の機能は、第2パターン位置補正機能で求めた
第2の撓み形状でのパターンの位置から第2の撓み状態
おけるパターン間の距離を演算する、距離演算機能であ
る。
【0017】図1の本実施例に係るパターン位置測定装
置の動作を図2に示した主制御装置20のフローチャー
トに基づいて説明する。主制御装置20は不図示の入力
装置からの測定開始命令により、XYステージ15が初
期位置にくるように、X軸用、Y軸用それぞれの干渉計
システム14a、14bからステージ位置信号をモニタ
ーしつつ、ステージ位置信号が初期位置を表す信号にな
るまで、駆動装置150に駆動指令を行う(ステップ1
00)。
【0018】その結果、例えば図4に示した基板10の
パターン形成面の高さ測定点31aが光学装置12の対
物レンズ11の光軸上にくる。主制御装置20は、光学
装置12の焦点検出手段のオートフォーカスが働く前の
出力電圧を読み取ることにより、パターン形成面の高さ
31を測定し、高さ測定点31aに対応するXYステー
ジ15の位置と共に記憶する(ステップ101)。
【0019】主制御装置20は、順次基板10上の高さ
測定点31b〜31zにおけるパターン形成面の高さH
31b 〜H31z をそれぞれの高さ測定点でのXYステージ
15の位置と共に記憶する(ステップ102)。次い
で、主制御装置20は、X方向に並んだ高さ測定点31
a〜31eの高さとXYステージ15の位置との関係か
ら、X方向のライン32aにおける撓み形状を、 z=a14 +a23 +a32 +a4X+a5 なる4次式で近似する。z、Xの5つのデータに対して
未知数a1〜a5 は5つであるから上記4次近似式は1
義的に定まる。
【0020】このようにして、順次、X方向の高さ測定
点31f〜31j、X方向の高さ測定点31k〜31
p、X方向の高さ測定点31q〜31u、X方向の高さ
測定点31v〜31zに対しても撓み形状の4次近似式
を求める。さらに、Y方向に並んだ高さ測定点31a〜
31vに対しても同様にY方向のライン32b(図4参
照)における撓み形状を、 z=a14 +a23 +a32 +a4Y+a5 なる4次式で近似する。
【0021】さらに同様にして、順次、Y方向の高さ測
定点31b〜31w、Y方向の高さ測定点31c〜31
x、Y方向の高さ測定点31d〜31y、Y方向の高さ
測定点31e〜31zに対しても撓み形状の4次近似式
を求める(ステップ103)。この結果、図5に示した
ように、基板10のパターン形成面の撓み形状が得られ
る。
【0022】次に、主制御装置20は、XYステージ1
5を初期位置に戻した後、駆動装置150を制御して、
XYステージ15を初期位置から順次移動させる。光学
装置12からのスポット光を相対走査すると、受光素子
50a、50b、51a、51bからエッジ検出信号が
出力される(ステップ104)。主制御装置20は、パ
ターンのエッジが検出されたときの干渉計システム14
a、14bの位置信号から、エッジ検出信号が出力され
たときのXYステージ15の位置を読み取る(ステップ
105)。
【0023】例えば、いま、図4のパターンエッジの位
置(以下、パターンの位置とする)33a、33bでエ
ッジ検出信号が出力されたとする。パターンの位置33
a、33bの位置に対応した座標値が干渉計システム1
4a、14bから読み取られ、記憶される。主制御装置
20は、パターンの位置33aのX座標値に等しいX座
標値を持ち、先に求めた4次近似式のうち、パターンの
位置33aに隣接した近似式上の高さ測定点33c、3
3dにおけるX方向の勾配θX3、θX4を算出する。この
勾配θX3、θX4は、先に算出した4次近似式を微分し、
X座標値を代入することにより得ることができる。
【0024】パターンの位置33aと高さ測定点33
c、33dの位置関係が図4に示すものであった場合、
パターンの位置33aでのX方向の勾配θX1は、比例配
分により、θX1=(l2 θX3+l1 θX4)/(l1 +l
2 )として算出する。他方のパターンの位置33bでの
X方向の勾配θX2についても同様に算出する。
【0025】更にY方向の勾配θY1、θY2についても同
様にして算出する。次いで、パターンの位置33a、3
3bにおける補正量(tθX1/2)、(tθY1/2)、
(tθX2/2)、(tθY2/2)を算出する(ステップ
106)。ただし、tは基板10の厚さである。この補
正量を用いて干渉計システム14a、14bで検出され
たパターンの位置に対応した座標値から撓みのない状態
でのパターンの位置に対応した座標値を求める(ステッ
プ107)。ここで、パターンの位置33a及び33b
が位置するX方向のライン32cにおける撓み形状は、
図6(a)のパターン形成面33の撓み形状で、点Oを
中心とした円弧状とみなす。
【0026】補正量は、中立面10’が伸び縮みせず、
中立面10’が変形することによる基板10の寸法変化
量が微少であるので無視でき、勾配から直ちに求めるこ
とができる。Y方向の補正量についても同様に考えれば
よい。このようにして求めたパターンの位置は、基板1
0のパターン形成面が撓んでいない状態でのパターンの
位置に極めて近いものである。
【0027】次に主制御装置20は、記憶しておいた第
2の撓み形状の4次近似式から、前述した比例配分を用
いて、撓みのない状態でのパターンの位置における勾配
θX1′、θX2′、θY1′、θY2′を算出し、さらに補正
量(tθX1′/2)、(tθ Y1′/2)、(tθX2′/
2)、(tθY2′/2)を算出する(ステップ10
8)。この補正量を用いて撓みのない状態でのパターン
の位置に対応する座標値からパターン形成面を下にして
支持した際に生じる第2の撓み状態でのパターンの位置
33a、33bに対応した座標値を算出する(ステップ
109)。なお、撓みのない状態でのパターンの位置が
位置するX方向のライン32cにおける撓み形状は、図
6(b)のパターン形成面33の撓み形状で、点Oを中
心とした円弧状とみなす。
【0028】このようにして求めたパターンの位置は基
板10をパターン形成面を下にして支持したときのパタ
ーン位置に近いものである。図6(a)に示した撓み状
態でのパターンの位置33aと33bとの間の距離は基
板10の理想平面の状態に置いた場合に比べて、t(θ
X1−θX2)/2 の誤差を含んでいることになる。ただ
し、θX1、θX2は図6に示すように基板10の傾きが右
上がりのときは正、左上がりのときは負となる。この場
合、パターンの位置33a、33bとの間の距離は勾配
の差(θX1−θX2)が正であれば長く計測され、(θX1
−θX2)が負であれば短く計測されることになる。ま
た、基板10が水平面に対し傾いていても、誤差はθX1
とθX2の差から演算されるので、傾きはキャンセルされ
る。
【0029】また、図6(b)に示した撓み状態でのパ
ターンの位置33aと33bとの間の距離は、基板10
の撓みのない状態でのパターンの位置に比べて、t(θ
X1′−θX2′)/2の誤差を含んでいることになる。た
だし、θX1′、θX2′は図6に示すように基板10の傾
きが右上がりのときは正、左上がりのときは負となる。
この場合、パターンの位置33a、33bとの間の距離
は勾配の差(θX1′−θX2′)が正であれば長く計測さ
れ、(θX1′−θX2′)が負であれば短く計測されるこ
とになる。また、基板10が水平面に対し傾いていて
も、誤差はθX1′とθX2′の差から演算されるので、傾
きはキャンセルされる。
【0030】従って、(t(θX1−θX2)/2)−(t
(θX1′−θX2′)/2)を考えれば、基板10のパタ
ーン形成面を下にして支持したときの第2の撓み形状で
のパターンの位置33aと33bとの間の距離を直ちに
求めることができる。主制御装置20は、上述の如く補
正して求めた第2の撓み形状でのパターン位置に基づい
て、パターン形成面を下にして支持した際に生じる第2
の撓み形状でのパターン間の距離を求め表示装置21に
表示せしめる(ステップ110)。
【0031】本実施例においては、基板の異なる支持状
態として、パターン形成面を下にして支持した際のパタ
ーン形成面の撓み形状のみを記憶しているが、基板の支
持間隔や支持数が異なる場合のパターン形成面の撓み形
状を記憶してもよい。また、本実施例においては、パタ
ーン形成面を下にして基板を支持した際のパターン形成
面の撓み形状を基板の下で焦点検出手段を動作させて求
めたが、異なる複数位置で基板を支持した際のパターン
形成面の撓み形状は有限要素法により解析的に求めるこ
ともできる。
【0032】本実施例おいては、基板表面の高さを25
箇所でで測定したが、測定点の数はこれに限るものでな
く、撓みの近似誤差を小さくしたい場合には数を増やせ
ばよい。なお、この場合には、近似式の次数を増やす必
要がある。また、撓み形状の近似式は高次式に限るもの
でなく、任意の式を用いることができる。更に、撓み形
状の近似方法として、、z=f(x、y)なる適当な関
数で曲面を近似してもよい。この場合には、パターンエ
ッジの位置がどこにあっても実施例のように比例配分を
用いる必要はなく、前記関数を微分し、XY座標値を代
入することにより、即座に勾配を求めることができる。
【0033】本実施例では、焦点検出手段が出力する信
号に基づいて基板10表面の高さを検出したが、これに
限るものではない。例えば、対物レンズ11の上下動量
をエンコーダ、干渉計またはポテンショメータ等の手段
により読み取れるようにしてもよい。また、対物レンズ
11の上下動量だけでなくXYステージ15の上にZ方
向に上下動するZステージを設け、このZステージの上
下動量を読み取るようにしてもよい。
【0034】また、他のエッジ検出手段としては、対物
レンズ11によって結像されたパターンエッジの像を振
動スリット等を用いて走査する光電顕微鏡が使えること
は言うまでもない。更にまた、被測定試料の撓みは実施
例に示した円弧状のものに限らず、どのような形に変形
していても、パターンの位置を補正できることは言うま
でもない。
【0035】
【発明の効果】以上のように本発明においては、基板の
複数位置で基板を支持した際に生じる第1の撓み形状に
基づいて、撓みのない状態でのパターンの位置を求める
と共に、前記複数位置とは異なる複数位置で支持した際
に生じるパターン形成面の第2の撓み形状を予め記憶し
ておく構成となっているので、第1の撓み状態でのパタ
ーン位置から第2の撓み状態でのパターン位置を容易に
検出することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例に係るパターン位置測定装
置の斜視図である。
【図2】 図1のパターン位置測定装置で用いる主制御
装置20のフローチャートである。
【図3】 焦点検出手段で得られるSカーブ信号の波形
図である。
【図4】 基板の高さ測定位置及び勾配を求める手順を
説明する図である。
【図5】 近似により得られるパターン形成面の撓み形
状の一例を示す図である。
【図6】 パターン形成面の撓み形状の一例を示す図で
ある。
【符号の説明】
12 光学装置 14a、14b 干渉計システム 20 主制御装置 31a〜31z 高さ測定点 50a、50b、51a、51b 受光素子
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H01L 21/027

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表面に精密パターンを形成した基板を前
    記基板の複数位置でステージ上に支持し、この支持状態
    によって生じた第1の撓み形状での前記パターンの位置
    を測定するパターン位置測定手段と、前記基板のパター
    ン形成面の第1の撓み形状を検出する撓み形状検出手段
    と、前記撓み形状検出手段で検出した前記パターン形成
    面の第1の撓み形状に基づいて、前記パターンの位置を
    撓みのない状態でのパターンの位置に補正する第1補正
    手段と、を有するパターン位置測定装置において、 前記複数位置とは異なる複数位置で前記基板を支持した
    際に生じる前記パターン形成面の第2の撓み形状を記憶
    する記憶手段と、 前記記憶手段に記憶した第2の撓み形状に基づいて、前
    記第1補正手段で補正した撓みのない状態でのパターン
    の位置を、前記異なる複数位置で前記基板を支持した際
    の第2の撓み形状でのパターンの位置に補正する第2補
    正手段と、を有することを特徴とするパターン位置測定
    装置。
  2. 【請求項2】 前記パターン位置測定手段は、前記基板
    をパターン形成面を上にして前記ステージ上に支持した
    際に生じる第1の撓み形状での前記パターンの位置を測
    定し、前記記憶手段には前記パターン形成面を下にして
    支持した際の前記パターン形成面の撓み形状を記憶する
    ことを特徴とする請求項1記載のパターン位置測定装
    置。
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