JPH0618209U - 包装用フイルムの継ぎ足し装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 製袋充填型包装機に向つて連続的に繰り出さ
れる帯状フイルムの蛇行を防止する。 【構成】 通常、隔離状に設けた二本のロール２３，２
４を接近させて挟圧力を発生させることにより、一側の
帯状フイルム３１の末端３１ａに他人側のフイルム３２
の先端を接着して継ぎ足しするようにした装置におい
て、前記両ロールの直上流側にそれぞれフイルムが摺動
する状態に一対の気密箱１５を設け、該気密箱を真空ポ
ンプに連結すると共に、両気密箱のフイルム摺動面にそ
れぞれ多数の吸気体穴１７を形成する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業の利用分野】

本考案は、製袋充填型包装機に向かって連続的に繰り出されていく帯状のフイ ルムが途切れないように、帯状フイルムの後端に新しい帯状フイルムの先端を継 ぎ足しする装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来図３のように一対のロール１，２を、その間に所定の隙間を保つように設 置し、第一フイルム３を一側のロール１を経由して運搬するとき、他側のフイル ム４の先端４ａを他側のロール２の周面に沿って静止させ、一側のフイルムの後 端３ａが一側のロール１を通過する直前、長穴５，６に沿って両ロール１，２の 周面を接近させ、フイルム内面の接着剤７で両フイルム３，４を継ぎ足しする装 置が提供され、この種の装置においては、フイルムが最終端まで同じスピードを 保つようにフイルムを押えロール８，９で挟持するようにしている。

【０００３】

【考案が解決しょうとする課題】

しかし押えロールの存在が新しいフイルムをセットするときの邪魔になるとい う問題があり、また押えロールの周面のミクロな凹凸のためフイルム全体を均一 に押えることができず、このためフイルムが蛇行する欠点があった。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

本考案は上記の目的を達成するために、平行状に配置した二本のロール２３， ２４のそれぞれ上流側に設けた二基のフイルム支持手段と、これらフイルム支持 手段にそれぞれ支持したロールフイルムを前記ロール下流側の引き出しローラ２ ９により前記両ロール２３，２４の間を通して引っ張るようにした手段と、前記 両ロール近傍にそれぞれスイッチ２６を設け、これらスイッチで、引き出し中の フイルムの末端を検出した時の信号でアクチュエータ１９，２０を作動させ、該 アクチュエータの作動力により前記両ロールの周面を接触させるようにした手段 とによりなる装置において、前記両ロールの直上流側で且つフイルムが摺動する 位置にそれぞれ気密箱１５，１５を設けると共に、これら気密箱におけるフイル ム摺動面のフイルムの幅方向に多数の吸気穴１７を形成し、さらに両気密箱を真 空ポンプに連結して構成したものである。

【０００５】

【作用】

二基本のフイルム支持手段に支持したそれぞれのロールフイルムは、下流側の 引き出しロール２９の回転動力により二本のロール２３，２４の間の隙間を通し て連続的且つ交互に引っ張られ包装機に供給される。前記の二本のロール２３， ２４の近傍に設けたスイッチ２６はその近くを通過中の一側のフイルム末端を検 出すると、アクチュエータ１９，２０を作動させ二本のロールの周面を接着させ るので、他側のフイルムの先端は一側のフイルムの末端に接着して継ぎ足される 。前記フイルムが二本のロールの間を通過するとき、該ロールの直上流側で気密 箱１５の表面を摺動して移動するが、気密箱の表面には多数の吸気穴１７を形成 し真空吸引力を作用させるようにしているので、フイルムは前記各吸気穴１７に 吸着した状態で移動する。

【０００６】

【実施例】

図１に示すように、上域には二本のアイドルロール１０，１１を一組とする二 組のフイルム支持手段１２，１３を設けている。中段の水平でフラットな二枚の プレート１４の上面をそれぞれフイルムはスライドして引き出されるものであり 、該各プレートの下側にそれぞれ気密箱１５，１５を形成すると共に、ホース１ ６を介して両気密箱を真空ポンプ（図示せず）に連結し、さらに図２に示すよう に両気密箱上面で且つフイルムの幅方向に多数の吸気穴１７を形成している。前 記プレート１４の両端を支持する両サイド板１８，１８に４個のアクチュエータ １９，２０を固定し、アクチュエータのストロークロッド２１のそれぞれの先端 のボールベアリング２２で二本のロール２３，２４の両端を支持する。下段には 互いに接触し合う二本の引き出しローラ２９を設けており、該引き出しローラの 回転動力でフイルム３１を引っ張ることにより該フイルムは各吸気穴１７に吸着 しながらプレート１４との摩擦に抗して引き出される。両プレートとロールとの 間にそれぞれ光電管２５と受光スイッチ２６とを設けており、引き出し中のフイ ルム３１の末端３１ａがスイッチによって検出されると同時に、各アクチュエー タ１９，２０は作動し両ロール２３，２４の周面を接触させるので、これらロー ル中に静止している他側のフイルム３２の先端３２ａは接着剤２７によって一側 のフイルムの末端３１ａに接着して継ぎ足される。そしてさらに他側のフイルム 支持手段１２に支持されているロールフイルム１３ａの末端がスイッチ２６で検 出されたときは、両ロール２３，２４の接近で、他側のフイルムに対して一側の フイルム支持手段１３におけるフイルム先端が接着される。

【０００７】

【効果】

フイルムが気密箱をスライドして移動するとき、気密箱に形成した気密穴に吸 い付き気密箱との摩擦でもって安定するから、フイルムに蛇行が起こらず該フイ ルムを常に正常な状態でチューブ化することができ、また気密箱周辺からフイル ム押えロールを排除できるのでフイルムの交換も能率的な効果がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本考案の側面図。

【図２】 同平面図。

【図３】 従来例の側面図。

【符号の説明】

１２，１３…フイルム支持手段、 １５気密箱、 １７
…吸気穴、 １９，２０…アクチュエータ、 ２３，２
４…ロール、 ２６…スイッチ、 ２９…引き出しロー
ル。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 平行状に配置した二本のロール２３，２
   ４のそれぞれ上流側に設けた二基のフイルム支持手段
   と、これらフイルム支持手段にそれぞれ支持したロール
   フイルムを前記ロール下流側の引き出しローラ２９によ
   り前記両ロール２３，２４の間を通して引っ張るように
   した手段と、前記両ロール近傍にそれぞれスイッチ２６
   を設け、これらスイッチで、引き出し中のフイルムの末
   端を検出した時の信号でアクチュエータ１９，２０を作
   動させ、該アクチュエータの作動力により前記両ロール
   の周面を接触させるようにした手段とによりなる装置に
   おいて、前記両ロールの直上流側で且つフイルムが摺動
   する位置にそれぞれ気密箱１５，１５を設けると共に、
   これら気密箱におけるフイルム摺動面のフイルムの幅方
   向に多数の吸気穴１７を形成し、さらに両気密箱を真空
   ポンプに連結してなる包装用フイルムの継ぎ足し装置。