JP2004182265A - 保護フィルム等のラミネート方法及び装置 - Google Patents

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Kinji Murakami
欣二 村上
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MURAKAMI TEKKO KK
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Abstract

【課題】保護フィルム等をワークの先端及び後端からはみ出ることなく綺麗に一致させて貼付できるとともに、ワークの表面に対し、任意の前位置から任意の後ろ位置まで任意の長さにして貼付することもでき、しかも保護フィルム等の引き出し及び貼付を簡素な構成で行うことができるする。
【解決手段】巻回されている保護フィルム1等の先端部をエアー吸引ロール3によるエアー吸引作用によりその外周面に吸着させ、該エアー吸引ロールへ向かって搬送されてくるワーク6と同期させながらエアー吸引ロールを回転させることにより、保護フィルム等を引き出しながらその先端がワークの先端に一致するように重ね合わせ、その保護フィルム等をワークに押し付けながらエアー吸引ロールによる吸着が解放された状態でワークを搬送することにより、保護フィルム等をワークの表面に貼付し、保護フィルム等をエアー吸引ロールにてその外周面に再び吸着した状態で保護フィルム等をエアー吸引ロールの外周面上でカッタ13により切断する。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、木材やスレートや樹脂やアルミニウム等による板状建材などに、保護フィルム(プラスチックやその他の材質)、紙、不織布、布、金属箔等の幅広いシート類を貼付する保護フィルム等のラミネート方法及び装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
特許文献1(特開2001−301727号公報)には、繰り出されてくる保護フィルムを貼付ロールによりワークの表面に貼り付け、ワークが貼付ロールを通過した直後に、貼付ロールより上流側のワーク搬送経路上で保護フィルムをカッタで切断するフィルム貼付装置が開示されている。
【0003】
【特許文献1】
特開2001−301727号公報(第1欄、図1)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、これによると、保護フィルムの切断を、ワークが貼付ロールを通過した直後で、しかも貼付ロールより上流側のワーク搬送経路上で行うので、保護フィルムがワークの長さに対して余分に引き出された状態での切断となり、保護フィルムの一部がワークの後端よりはみ出る余長部分ができてしまうとともに、各ワークへの保護フィルムの貼付開始時にも、保護フィルムを余分に引き出しておかなければならないとか、巻回されている保護フィルムの引き出しを、貼付ロール以外の他の手段を用いて行わなければならない等の問題がある。
【0005】
本発明の目的は、このような問題を解消し、保護フィルム等をワークの先端及び後端からはみ出ることなく綺麗に一致させて貼付できるとともに、ワークの表面に対し、任意の前位置から任意の後ろ位置まで任意の長さにして貼付することもでき、しかも保護フィルム等の引き出し及び貼付を簡素な構成で行うことができる保護フィルム等のラミネート方法及び装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明のラミネート方法は、巻回されている保護フィルム等の先端部をエアー吸引ロールによるエアー吸引作用によりその外周面に吸着させ、該エアー吸引ロールへ向かって搬送されてくるワークと同期させながらエアー吸引ロールを回転させることにより、保護フィルム等を引き出しながらその先端がワークの先端に一致するように重ね合わせる重合工程と、その保護フィルム等をワークに押し付けながらエアー吸引ロールによる吸着が解放された状態でワークを搬送することにより、保護フィルム等をワークの表面に貼付する貼付工程と、保護フィルム等をエアー吸引ロールにてその外周面に再び吸着した状態で保護フィルム等をエアー吸引ロールの外周面上でカッタにより切断する切断工程とを有する。
【0007】
重合工程と貼付工程と切断工程を順次繰り返すことにより、ワークを次々に搬送しながら保護フィルム等を連続的に貼付できる。
【0008】
保護フィルム等を押さえロールでエアー吸引ロールに押し付け、該エアー吸引ロールで先端部を吸着してその回転により保護フィルム等を引き出していけば、その引き出しを確実に行える。
【0009】
重合工程では、エアー吸引ロールをワークに押し付け、貼付工程及び切断工程では、エアー吸引ロールをワークから離すことにより、ワークへの保護フィルム等の貼付を的確に行える。
【0010】
切断工程では、エアー吸引ロールの外周面上におけるカッタによる切断線に対し、エアー吸引ロールの円周方向の両側部分で保護フィルム等をエアー吸引ロールの外周面に吸着させることにより、更に、エアー吸引ロールの外周面に形成されている切断案内溝に沿ってカッタを移動させることにより、保護フィルム等の切断を的確かつ綺麗に行える。
【0011】
エアー吸引ロールの内部に第1及び第2の吸引室を区画形成し、重合工程及び貼付工程では、第1の吸引室によるエアー吸引にて保護フィルム等をエアー吸引ロールの外周面に吸着し、切断工程では、第1及び第2の吸引室の両方によるエアー吸引にて保護フィルム等をエアー吸引ロールの外周面に吸着すると、各工程の動作及び切換を効率よく行える。
【0012】
搬送されるワークをエアー吸引ロールより下流側と上流側の両方の検知位置でセンサにより検知し、その検知に伴い少なくともエアー吸引ロールの回転動作を制御する。
【0013】
本発明のラミネート装置は、ワークを搬入するワーク搬入手段と、巻回されている保護フィルム等をエアー吸引作用により吸着できるとともに、その吸着を解放でき、吸着した状態で回転することにより保護フィルム等を引き出しながら、その先端がワークの先端に一致するように重ね合わせるエアー吸引ロールと、その重ねられた保護フィルム等をワークに押し付けながらエアー吸引ロールによる吸着が解放された状態でワークを搬出していくことにより、保護フィルム等をワークの表面に貼付するプレスロールと、保護フィルム等がエアー吸引ロールにてその外周面に再び吸着されたとき、保護フィルム等をエアー吸引ロールの外周面上で切断するカッタとを備えてなることを特徴とする。
【0014】
更に、次のような手段を付加するとよい。
巻回状態から引き出されてくる保護フィルム等をエアー吸引ロールに押し付ける押さえロールを備える。
【0015】
エアー吸引ロールをワークに対し押し付ける押し付け位置とワークから離す離隔位置とに切換作動するエアー吸引ロール切換作動機構を備える。
【0016】
カッタをエアー吸引ロールの外周面に沿ってその軸線方向に走行させるカッタ走行機構を備える。
エアー吸引ロールの外周面に、カッタを案内する切断案内溝を設ける。
【0017】
エアー吸引ロールの内部に、第1及び第2の吸引室を、切断案内溝を基準としてエアー吸引ロールの回転方向の両側に区画形成する。
【0018】
第1の吸引室のエアー吸引は、エアー吸引ロールの一端側の中空軸を通じて行い、第2の吸引室のエアー吸引は、エアー吸引ロールの他端側の中空軸を通じて行う。
【0019】
第1及び第2の吸引室によるエアー吸引とその停止を切り換えるエアー吸引切換機構を備える。
【0020】
搬送されるワークをエアー吸引ロールより下流側で検知する搬入側センサと、上流側で検知する搬出側センサと、これらセンサからの検知信号により少なくともエアー吸引ロールの回転動作を制御する制御装置を備える。
【0021】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
【0022】
先ず、本発明の方法の一連の動作から説明すると、図1は待機状態を示し、巻きフィルム1aから引き出された保護フィルム1は、エキスパンダロール2にて幅員方向へ拡げられてエアー吸引ロール3へ至り、このエアー吸引ロール3にて先端部を吸着されているとともに、更に押さえロール4で上側からエアー吸引ロール3に押し付けられている。
【0023】
エアー吸引ロール3の内部には、後ほど詳述するように、それぞれその4分の1の領域(角度にして90度)に相当する第1の吸引室3Aと第2の吸引室3Bとが、円周方向に隣接して区画形成され、これらは別々にエアー吸引及びその停止を切り換えることができるようになっている。
【0024】
また、エアー吸引ロール3の外周面には、その軸線と平行に切断案内溝5が設けられ、第1の吸引室3Aと第2の吸引室3Bは、この切断案内溝5を境界として上記のように区画されている。
【0025】
図1の待機状態では、ハッチングで示すように第1の吸引室6Aだけがエアー吸引され、そのエアー吸引作用により保護フィルム1の先端部がエアー吸引ロール3の外周面に吸着され、すなわちエアー吸引ロール3の外周面の4分の1の表面積相当分だけ吸着され、保護フィルム1の先端は切断案内溝5に一致している。この状態から、板状のワーク6は、前段の図示しない清掃装置で表面を清掃されながら矢印で示すように真っ直ぐ搬入されてくる。
【0026】
搬入されてきたワーク6は、隣接して配置されている前後二対のピンチロール、つまり第1対目のピンチロール7、次いで第2対目のピンチロール8に挟まれ、これらによりエアー吸引ロール3へと搬送されるが、その際に、図2に示すように、これら二対のピンチロール7・8の中間位置で搬入側センサ9によりワーク6の先端が検知される(ワーク先端検知状態)。搬入側センサ9は、光ファイバを接続した投光部9aと受光部9bとを上下に対向させたものである。図1に示すように、投光部9aからエアー吸引ロール3の回転中心までの距離L1と、エアー吸引ロール3の外周面の4分の1の円周長さL2とは等しくなっている(L1=L2)。
【0027】
ワーク6の先端が搬入側センサ9により検知されると、図3に示すように、エアー吸引ロール3は4分の1の円周長さL2だけ回転されるため、第1の吸引室6Aのエアー吸引作用にてエアー吸引ロール3に吸着されている保護フィルム1は、所要の張力をもってそのまま引き出され、保護フィルム1の先端が、ピンチロール7・8にてエアー吸引ロール3の真下まで搬送されてきたワーク6の先端と一致する。同時にワーク6は、エアー吸引ロール3とその真下に配置されているワーク支えロール10とで保護フィルム1と共に挟まれ、保護フィルム1の接着面がワーク6の表面に重合していく貼付開始状態となる。
【0028】
ワーク支えロール10は定位置のままであるが、図4に示すように、押さえロール4がエアー吸引ロール3から離れるように上昇されるとともに、エアー吸引ロール3が、ワーク6から少しだけ離れるところまで上昇され、しかも第1の吸引室6Aによるエアー吸引を停止した状態で回転される。これと同期してワーク6は、ピンチロール7・8にて前進されるため、保護フィルム1は、ワーク6の前進とエアー吸引を停止したエアー吸引ロール3の回転とにより、引き出されながらワーク6の表面に貼付されていく。
【0029】
このようにしてワーク6が更に前進すると、図5に示すように、保護フィルム1とワーク6とは、上下に対向配置したプレスロール11と排出ロール12とにより挟圧されながら搬送され、更に図6に示すように引き続き搬送されることにより、保護フィルム1は、ワーク6の搬送により引き出されながらその表面に密着して貼付される。
【0030】
図7に示すように、ワーク6の後端が搬入側センサ9により検知されると、エアー吸引ロール3の回転が一時停止するとともに、ワーク6の搬送も一時停止し、エアー吸引ロール3において、その第1の吸引室3Aと第2の吸引室3Bの両方がエアー吸引状態となる。これにより、保護フィルム1は、エアー吸引ロール3の外周面上において、その切断案内溝5より上下両側の部分で吸着される。このとき、切断案内溝5はカッタ13による切断線(走行線)と一致し、また、押さえロール4が下降して、保護フィルム1をエアー吸引ロール3に再び押し付ける。
【0031】
カッタ13は、図7の状態で切断案内溝5に尖端を食い込ませながらこれに沿ってカッタ走行機構(後述する)により一直線に走行されるため、保護フィルム1は、切断案内溝5で上下に分かれるように切断される。このとき、保護フィルム1は、上記のように第1の吸引室3Aと第2の吸引室3Bの両方のエアー吸引により、切断案内溝5より上下両側の部分で吸着されているため、カッタ13による切断は綺麗に行われる。
【0032】
保護フィルム1が切断されると、図8に示すように、エアー吸引ロール3は、回転停止したままその第2の吸引室3Bによるエアー吸引を停止されるのに対し、ワーク6は、プレスロール11と搬出ロール12とで挟圧されたまま搬送されるため、保護フィルム1は、その切断端である後端がワーク6の後端と一致して、前後端ともにワーク6の表面の前後端に綺麗に揃うようにその表面に貼付される。
【0033】
このようにして保護フィルム1を貼付されたワーク6が更に搬送され、その後端が、図9に示すように、投光部14aと受光部14bとによる搬出側センサ14にて検知されると、エアー吸引ロール3が下降して図1の状態に復帰し、次に搬入されてくるワーク6のための待機状態となる。
【0034】
以上のようなワンサイクルの工程を繰り返すことにより、保護フィルム1は、各ワーク6の搬入に同期してエアー吸引ロール3により引き出され、各ワーク6の長さと同じ長さに切断してその表面に貼付される。
【0035】
次に、本発明の装置の具体例について説明する。
図10及び図11において、巻きフィルム1aは、リール保持ユニット15に着脱自在に装填される。リール保持ユニット15は、フレーム16上に位置調整可能に装着されている。巻きフィルム1aから引き出される保護フィルム1は、スリッタユニット17により所要の幅員に切断できるようになっている。
【0036】
引き出された保護フィルム1は、エキスパンダロール2を経由して上下一対の押さえロール4a・4bの間を通り、これら押さえロール4a・4bに挟まれた状態で引き出されながらエアー吸引ロール3の外周面に押し付けられる。これら押さえロール4a・4bは、図1〜9に示した押さえロール4と同様の役目をしており、エアーシリンダ18により上下に切換移動できるようにフレーム16に装着されている。
【0037】
エアー吸引ロール3は、サーボモータ19により回転されるとともに、両端の軸受け部に配置した、エアー吸引ロール切換作動機構であるエアーシリンダにより上下に切換移動できるようにフレーム16に装着され、その最下降時には、保護フィルム1をワーク6の表面に押し付ける。
【0038】
フレーム16には、搬入側の二対のピンチロール7・8、エアー吸引ロール3の真下に位置するワーク支えロール10、搬出側のプレスロール11及び搬出ロール12も装着されている。各対のピンチロール7・8は、下側が駆動ロール、上側が従動ロールとなっているとともに、ワーク6の厚さに応じて上下のロール間の間隔を調整できるように、上側の従動ロールの高さを微調整できるようになっている。ワーク支えロール10及び搬出ロール12は、それぞれモータ20a・20bにより駆動される。プレスロール11も、エアーシリンダにより上下に切換移動できるようになっている。
【0039】
保護フィルム1を切断するカッタ13は、小型のカッタモータ21の回転軸に取り付けられている。このカッタモータ21は、図12に示すように、フレーム16に装着されたカッタ走行機構であるロッドレス型シリンダ22により、レールに沿って水平に往復移動されるようになっているため、カッタ13は、回転しながらエアー吸引ロール3の切断案内溝5に沿って一直線に走行される。図12では、シリンダ22に対するカッタモータ21の装着を上下の配置関係としたが、図13に示すように前後の配置関係にしてもよい。
【0040】
次に、エアー吸引ロール3について説明する。エアー吸引ロール3は、図14及び図15に概要を示すように中空円筒形で、その両端に中空軸23A・23Bを突設し、一方の中空軸23Aは、エアー吸引ロール3内に区画形成された第1の吸引室3Aに連通し、他方の中空軸23Bは第2の吸引室3Bに連通しており、第1の吸引室3Aは、一方の中空軸23Aの先端開口が吸気口、第2の吸引室3Bは、他方の中空軸23Bの先端開口が吸気口となる。
【0041】
そして、図16に示すように、両方の中空軸23A・23Bは、ベアリングカバー24で覆われたベアリング25によりそれぞれフレーム16に軸受けされているとともに、それぞれの吸気口には、ロータリジョイント26にてエアーホース27が接続され、第1の吸引室3Aと第2の吸引室3Bとのエアー吸引及びその停止が、切換バルブ等を用いたエアー吸引切換機構により切り換えられるようになっている。また、一方の中空軸23Aには駆動用スプロケットホイール28が取り付けられており、モータからの回転を伝達される。
【0042】
次に、エアー吸引ロール3の具体的な構造について説明する。図17に示すように、エアー吸引ロール3は、多数の吸気孔を設けた又は多孔質とした外筒29と、軸線方向に二分割された2本の内筒(パイプ)30A・30Bとにより二重円筒構造になっている。これら外筒29と内筒30A・30Bとの間の内部空間31の両端は、フランジ付き外板32にて閉じられている。また、外筒29と内筒30A・30Bとの間には、多数のフランジ付き中板33が軸線方向に間隔をおいて配設されている。そして、内部空間31は、円周方向には、外板32と中板33との間に設置した仕切板34、及び隣接する中板33間にそれぞれ設置した仕切板35により、上記のような第1及び第2の吸引室3A・3Bに区画されている。
【0043】
フランジ付き中板33は、図18及び図19に示すように、内筒30A・30Bを貫通させる円形孔36の回りに、2個の第1の連通孔37Aと同じく2個の第2の連通孔37Bを形成した円形板38と、2個の第1の吸気孔39Aと同じく2個の第2の吸気孔39Bを形成したフランジ板40とからなる。円形板38の第1の連通孔37Aと第2の連通孔37Bとは、外筒29と内筒30A・30Bとの間の内部空間31において、仕切板34・35により仕切られることにより、第1の連通孔37Aは、フランジ付き中板33間で第1の吸引室3Aのための連通を行い、第2の連通孔37Bは、フランジ付き中板33間で第2の吸引室3Bのための連通を行う。また、フランジ板40の第1の吸気孔39Aと第2の吸気孔39Bとは、フランジ板40の外周面に設けた仕切リブ41にて仕切られ、第1の吸気孔39Aは、外筒29を通じて第1の吸引室3Aのための外気の吸気を行い、第2の吸気孔39Bは、外筒29を通じて第2の吸引室3Bのための外気の吸気を行う。
【0044】
図17において、内筒30A・30Bのそれぞれの内端はカバー42にて閉じられ、また外端には、両側の中間軸23A・23bがそれぞれ突出して固定されている。各中間軸23A・23bには、図16に示したロータリジョイント26を取り付けるための取付金具43が設けられている。一方の内筒30Aの内端近くには、第1の吸引室3A内のエアー吸引を行うためのエアー吸引孔44A、他方の内筒30Bの内端近くには、第2の吸引室3B内のエアー吸引を行うためのエアー吸引孔44Bが設けられ、第1の吸引室3Aは、駆動側となる一方の中間軸23Aを通じてエアー吸引されるのに対し、第2の吸引室3Bは、従動側となる他方の中間軸23Bを通じてエアー吸引される。
【0045】
更に、図10及び図11には図示していないが、図1〜図9では示した搬入側センサ9と搬出側センサ14とが、フレーム16の内側の所要箇所に配置されており、上述したモータやシリンダ等の駆動源は、これらセンサ9・14からの検知信号により制御装置にて電気的に制御されるようになっている。
【0046】
なお、上記の実施例では、ワーク6の前端と後端とに揃えて保護フィルム1を切断したが、保護フィルム1の引き出し量及びワーク6の進行量を検知し、サーボモータでデジタル制御するので、ワーク6の表面に対し、任意の前位置から任意の後ろ位置まで任意の長さにして貼付することもでき、場合によっては、ワーク6の半分の長さにしたり、ワーク6の前端及び後端から所望長さだけはみ出るようにして切断することも可能である。
【0047】
また、本発明は、保護フィルムに限らず、紙、不織布、布、金属箔等の幅広いシート類を貼付する場合に広範囲に適用できるものである。
【0048】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、巻回されている保護フィルム等の先端部をエアー吸引ロールによるエアー吸引作用によりその外周面に吸着させ、該エアー吸引ロールへ向かって搬送されてくるワークと同期させながらエアー吸引ロールを回転させることにより、保護フィルム等を引き出しながらその先端がワークの先端に一致するように重ね合わせ、その保護フィルム等をワークに押し付けながらエアー吸引ロールによる吸着が解放された状態でワークを搬送することにより、保護フィルム等をワークの表面に貼付し、保護フィルム等をエアー吸引ロールにてその外周面に再び吸着した状態で保護フィルム等をエアー吸引ロールの外周面上でカッタにより切断するので、保護フィルム等をワークの先端及び後端からはみ出ることなく綺麗に一致させて貼付できるとともに、ワークの表面に対し、任意の前位置から任意の後ろ位置まで任意の長さにして貼付することもでき、、しかも保護フィルム等の引き出し及び貼付を簡素な構成で行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の方法の手順を示す図で、待機状態を示す。
【図2】同じくワーク先端検知時の状態を示す。
【図3】同じく保護フィルムの貼付開始時の状態を示す。
【図4】同じく貼付の第一段階を示す。
【図5】同じく貼付の第二段階を示す。
【図6】同じく貼付の第三段階を示す。
【図7】同じく保護フィルムの切断時の状態を示す。
【図8】同じく切断終了時の状態を示す。
【図9】同じく次のワークへの待機状態を示す。
【図10】本発明の装置の具体例を示す側面図である。
【図11】その正面図である。
【図12】カッタとその走行機構の関係を示し、(A)は正面図、(B)は側面図である。
【図13】その他の例を示し、(A)は正面図、(B)は側面図である。
【図14】エアー吸引ロールのみの正面図である。
【図15】端面図で、(A)は一端、(B)は他端である。
【図16】エアー吸引ロールとその両端部の構成を示す正面図である。
【図17】エアー吸引ロールのみの断面図である。
【図18】エアー吸引ロール内に設置されたフランジ付き中板を示す側面図である。
【図19】その外周面図である。
【符号の説明】
1 保護フィルム
1a 巻きフィルム
2 エキスパンダロール
3 エアー吸引ロール
3A 第1の吸引室
3B 第2の吸引室
4・4a・4b 押さえロール
5 切断案内溝
6 ワーク
7・8 ピンチロール
9 搬入側センサ
9a 投光部
9b 受光部
10 ワーク支えロール
11 プレスロール
12 排出ロール
13 カッタ
14 搬出側センサ
14a 投光部
14b 受光部
15 リール保持ユニット
16 フレーム
17 スリッタユニット
18 エアーシリンダ
19 サーボモータ
20a・20b モータ
21 カッタモータ
22 ロッドレス型シリンダ
23A・23B 中空軸
24 ベアリングカバー
25 ベアリング
26 ロータリジョイント
27 エアーホース
28 スプロケットホイール
29 外筒
30A・30B 内筒
31 内部空間
32 フランジ付き外板
33 フランジ付き中板
34・35 仕切板
36 円形孔
37A・37B 連通孔
38 円形板
39A・39B 吸気孔
40 フランジ板
41 仕切リブ
42 カバー
43 取付金具
44A・44B エアー吸引孔

Claims (17)

  1. 保護フィルム等のシート類をワークの表面に貼付するラミネート方法であって、巻回されている保護フィルム等の先端部をエアー吸引ローラによるエアー吸引作用によりその外周面に吸着させ、該エアー吸引ローラへ向かって搬送されてくるワークと同期させながらエアー吸引ロールを回転させることにより、保護フィルム等を引き出しながらその先端がワークの先端に一致するように重ね合わせる重合工程と、その保護フィルム等をワークに押し付けながら前記エアー吸引ロールによる吸着が解放された状態でワークを搬送することにより、保護フィルム等をワークの表面に貼付する貼付工程と、保護フィルム等をエアー吸引ロールにてその外周面に再び吸着した状態で保護フィルム等をエアー吸引ロールの外周面上でカッタにより切断する切断工程とを有することを特徴とする保護フィルム等のラミネート方法。
  2. 重合工程と貼付工程と切断工程を順次繰り返すことを特徴とする請求項1に記載の保護フィルム等のラミネート方法。
  3. 保護フィルム等を押さえロールでエアー吸引ロールに押し付け、該エアー吸引ロールで先端部を吸着してその回転により保護フィルム等を引き出していくことを特徴とする請求項1又は2に記載の保護フィルム等のラミネート方法。
  4. 重合工程では、エアー吸引ロールをワークに押し付け、貼付工程及び切断工程では、エアー吸引ロールをワークから離すことを特徴とする請求項1、2又は3に記載の保護フィルム等のラミネート方法。
  5. 切断工程では、エアー吸引ロールの外周面上におけるカッタによる切断線に対し、エアー吸引ロールの円周方向の両側部分で保護フィルム等をエアー吸引ロールの外周面に吸着させることを特徴とする請求項1、2、3又は4に記載の保護フィルム等のラミネート方法。
  6. エアー吸引ロールの外周面に形成されている切断案内溝に沿ってカッタを移動させて保護フィルム等を切断することを特徴とする請求項5に記載の保護フィルム等のラミネート方法。
  7. エアー吸引ロールの内部に第1及び第2の吸引室を区画形成し、重合工程及び貼付工程では、第1の吸引室によるエアー吸引にて保護フィルム等をエアー吸引ロールの外周面に吸着し、切断工程では、第1及び第2の吸引室の両方によるエアー吸引にて保護フィルム等をエアー吸引ロールの外周面に吸着することを特徴とする請求項5又は6に記載の保護フィルム等のラミネート方法。
  8. 搬送されるワークをエアー吸引ロールより下流側と上流側の両方の検知位置でセンサにより検知し、その検知に伴い少なくともエアー吸引ロールの回転動作を制御することを特徴とする請求項1、2、3、4、5、6又は7に記載の保護フィルム等のラミネート方法。
  9. 保護フィルム等のシート類をワークの表面に貼付するラミネート装置であって、ワークを搬入するワーク搬入手段と、巻回されている保護フィルム等をエアー吸引作用により吸着できるとともに、その吸着を解放でき、吸着した状態で回転することにより保護フィルム等を引き出しながら、その先端がワークの先端に一致するように重ね合わせるエアー吸引ロールと、その保護フィルム等をワークに押し付けながらエアー吸引ロールによる吸着が解放された状態でワークを搬出していくことにより、保護フィルム等をワークの表面に貼付するプレスロールと、保護フィルム等がエアー吸引ロールにてその外周面に再び吸着されたとき、保護フィルム等をエアー吸引ロールの外周面上で切断するカッタとを備えてなることを特徴とする保護フィルム等のラミネート装置。
  10. 巻回状態から引き出されてくる保護フィルム等をエアー吸引ロールに押し付ける押さえロールを備えたことを特徴とする請求項9に記載の保護フィルム等のラミネート装置。
  11. エアー吸引ロールをワークに対し押し付ける押し付け位置とワークから離す離隔位置とに切換作動するエアー吸引ロール切換作動機構を備えたことを特徴とする請求項9又は10に記載の保護フィルム等のラミネート装置。
  12. カッタをエアー吸引ロールの外周面に沿ってその軸線方向に走行させるカッタ走行機構を備えたことを特徴とする請求項9、10又は11に記載の保護フィルム等のラミネート装置。
  13. エアー吸引ロールの外周面に、カッタを案内する切断案内溝を設けたことを特徴とする請求項12に記載の保護フィルム等のラミネート装置。
  14. エアー吸引ロールの内部に、第1及び第2の吸引室を、切断案内溝を基準としてエアー吸引ロールの回転方向の両側に区画形成したことを特徴とする請求項13に記載の保護フィルム等のラミネート装置。
  15. 第1の吸引室のエアー吸引は、エアー吸引ロールの一端側の中空軸を通じて行い、第2の吸引室のエアー吸引は、エアー吸引ロールの他端側の中空軸を通じて行うことを特徴とする請求項14に記載の保護フィルム等のラミネート装置。
  16. 第1及び第2の吸引室によるエアー吸引とその停止を切り換えるエアー吸引切換機構を備えたことを特徴とする請求項15に記載の保護フィルム等のラミネート装置。
  17. 搬送されるワークをエアー吸引ロールより下流側で検知する搬入側センサと、上流側で検知する搬出側センサと、これらセンサからの検知信号により少なくともエアー吸引ロールの回転動作を制御する制御装置を備えたことを特徴とする請求項9〜16のいずれかに記載の保護フィルム等のラミネート装置。
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