JPH06181812A - 化粧品用コンパクト容器及びその製造方法 - Google Patents

化粧品用コンパクト容器及びその製造方法

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JPH06181812A
JPH06181812A JP43A JP35613892A JPH06181812A JP H06181812 A JPH06181812 A JP H06181812A JP 43 A JP43 A JP 43A JP 35613892 A JP35613892 A JP 35613892A JP H06181812 A JPH06181812 A JP H06181812A
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Japan
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container
lower lid
foam
cosmetics
component
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JP43A
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English (en)
Inventor
Shigeki Shiyudou
重揮 首藤
Akira Matsuda
晃 松田
Teruo Kurosaki
輝夫 黒崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shin Etsu Chemical Co Ltd
Original Assignee
Shin Etsu Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 衝撃時における化粧料のひび割れや飛散を防
止すると共に生産効率に優れた化粧品用コンパクト容器
及びその製造方法を提供すること。 【構成】 プラスチックス容器下蓋と該容器下蓋の内部
に設けられた化粧料充填皿との間に、粘着性シリコーン
発泡体を有することを特徴とする化粧品用コンパクト容
器及びプラスチックス容器下蓋を成形加工し、該下蓋の
内部に粘着性シリコーン組成物を導入し、化粧料充填皿
を嵌合させることができるように、室温又は加熱条件下
で前記シリコーン組成物を発泡させることを特徴とする
化粧品用コンパクト容器の製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、化粧品用コンパクト容
器およびその製造方法に関し、特に、衝撃時における化
粧料のひび割れや飛散を防止することができる化粧品用
コンパクト容器およびその製造方法に関する。
【0002】
【従来技術】従来から、化粧品用コンパクト容器が大量
に使用されているが、その使用頻度の増加に伴い、該容
器を取り落とすことが生じる。このような場合の衝撃に
より、化粧料にひび割れが生じたり、それが飛散するこ
とを防止するために、該容器の最下部に、軟弾性材料を
用いた緩衝体を介装したり(実開昭59−125312
号公報)、化粧料充填皿内に、多孔状の支持部材を固定
化する方法(実開昭60−24210号公報)、化粧料
充填皿とアウターケースの間に、シリコーンゲルを緩衝
的に介在させる方法(特開平4−117910号公報)
が提案されている。
【0003】しかしながら、これらの方法は、落下に際
して容器底部が被落下物(多くの場合は床であるが、
机、その他の場合もあり得る)に最初に接触する場合に
は一定の効果を発揮し得るが、容器の側面が床に衝突す
るように落下した場合には全く効果がないという欠点が
あった。又、化粧料充填皿を容器の下蓋に脱着可能に固
着する方法として、前記充填皿の外側底面に両面テープ
を貼着したり、粘着剤層を取り付けることがおこなわれ
ている(実開昭58−71309号公報)が、それらの
取付け作業は煩雑であり能率的ではないという欠点があ
った。
【0004】そこで、本発明者等は、上記の欠点を解決
すべく鋭意検討した結果、プラスチックス容器下蓋の内
壁全面に粘着性シリコーン発泡体の層を設けることによ
り、前記下蓋と該下蓋の内部に設けられた化粧料充填皿
との間に粘着性シリコーン発泡体を介在させた場合に
は、衝撃時における化粧料のひび割れや飛散を防止する
ことができることを見出し、本発明に到達した。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従って本発明の第1の
目的は、容器底部を下にして落下する場合のみならず、
容器側面を下にして落下する場合であっても、化粧料の
ひび割れや飛散を防止することができる化粧品用コンパ
クト容器を提供することにある。本発明の第2の目的
は、衝撃時の化粧料のひび割れや飛散を防止することの
みならず、製造工程が簡易であり、生産効率に優れた化
粧品用コンパクト容器の製造方法を提供することにあ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の上記の諸目的
は、プラスチックス容器下蓋と該容器下蓋の内部に設け
られた化粧料充填皿との間に、粘着性シリコーン発泡体
を有することを特徴とする化粧品用コンパクト容器及び
その製造方法により達成された。本発明における化粧料
充填皿とは、その内部に白粉等の化粧料を充填し、コン
パクト容器内に収容される、その上部が開放された皿状
の容器を意味する。
【0007】この充填皿は、公知のものの中から適宜選
択して使用することができ、特にプラスチックス製、金
属製又はセラミック製等のものを好ましく使用すること
ができるが、軽量化や後述するシリコーン発泡体との接
着性の観点から、アルミニウム、アルミ合金、亜鉛又は
亜鉛合金等の金属若しくはプラスチックスを使用するこ
とが好ましい。又、容器の上蓋及び下蓋は、軽量化のみ
ならず、耐衝撃性及び量産化の観点等から、プラスチッ
クスを使用することが好ましい。
【0008】本発明で使用することができるプラスチッ
クスは、公知のものの中から適宜選択して使用すること
ができるが、特にABS(アクリロニトリル/ブタジエ
ン/スチレン共重合)樹脂又はポリスチレン樹脂のゴム
弾性体混合物、ポリカーボネート樹脂のゴム弾性体混合
物、ナイロン樹脂のミネラル強化体若しくはナイロン樹
脂のゴム弾性体混合物等を使用することが好ましい。一
方、粘着性発泡体としては、ポリウレタン、ポリスチレ
ン等を使用することも可能であるが、耐衝撃性、温度依
存性、臭い、衛生面等を総合的に判断すると特に粘着性
シリコーン発泡体を使用することが好ましい。
【0009】本発明で用いる粘着性シリコーン発泡体
は、室温又は加熱下で白金系触媒を使用して脱水素反応
を行わせるシリコーン発泡体、加熱下で脱窒素反応を行
わせるシリコーン発泡体等の化学発泡体、及び窒素、圧
縮空気、炭化水素、イソブタンなどの気体を粘着性シリ
コーンに封入し、発泡させる物理発泡体の中から適宜選
択して使用することができる。これらの中でも、粘着性
シリコーン発泡体の発泡倍率、強度等の観点から、特に
前記脱水素反応又は脱窒素反応による化学発泡体を使用
することが好ましい。
【0010】次に、室温又は加熱下で白金系触媒を使用
して脱水素反応を行わせるシリコーン発泡体の場合につ
いて説明する。この系における必須成分は下記(1)〜
(6)のものである。 (1)メチル、エチル、プロピル、ビニル、フェニル及
び3,3,3−トリフルオロプロピルからなる群から選
ばれる有機基を有し、水酸基及び/又はビニル基からな
る末端封鎖を有するポリオルガノシロキサン。
【0011】(2)水酸基末端封鎖低重合度ポリオルガ
ノシロキサン。 (3)1−12の炭素原子を有する有機アルコール。 (4)1分子中に珪素原子に結合した水素原子を少なく
とも2個含有するポリオルガノハイドロジェンシロキサ
ン。 (5)白金系触媒 (6)R3 SiO0 .5単位(RはR1 と同じ非置換又は
置換1価炭化水素基)とSiO2 とのモル比が0.4:
1−1.5:1で、かつ1分子中に珪素に結合した水酸
基を少なくとも1個を有するオルガノポリシロキサン共
重合体。 上記成分(2)及び(3)は、成分(4)及び(5)の
存在下で反応して水素を発生させ、発泡倍率をコントロ
ールするものである。
【0012】成分(1)における水酸基末端封鎖ポリオ
ルガノシロキサンとしては、下記化1で表されるポリオ
ルガノシロキサンが好ましく用いられる。
【化1】
【0013】式中、R1 及びR2 はメチル、エチル、プ
ロピル、ビニル、フェニル及び3,3,3−トリフルオ
ロプロピルからなる群から選ばれる有機基を示し、R2
の少なくとも50%はメチルであり、nは室温における
粘度が100−100,000cst、望ましくは1,
000−50,000cstとなるような値である。室
温における粘度が100cst未満であると硬化後の発
泡体の伸びが十分でなく、機械的強度が不足する。ま
た、室温における粘度が100,000cstを超える
と作業性が悪くなる。
【0014】この水酸基末端封鎖ポリオルガノシロキサ
ンとしては、単独重合体、共重合体、又はそれらの混合
物を用いることができ、分子量の異なる高分子を混合す
ることも、水酸基含有率の異なる高分子の混合物とする
こともできる。一方、成分(1)におけるビニル基末端
封鎖ポリオルガノシロキサンは、下記化2で表されるも
のが好ましく用いられる。
【化2】
【0015】式中のR3 及びR4 は単位基あたり1−6
の炭素原子を有するアルキル基、フェニル基及びビニル
基からなる群から選ばれる有機基を示し、R4 の少なく
とも50%はメチルであり、nは室温において粘度が1
00−100,000cst、望ましくは1,000−
50,000cstであるような値である。室温におけ
る粘度が100cst未満であると、硬化後の発泡体の
伸びが十分でなく、機械的強度が不足する。また、室温
における粘度が100,000cstを超えると作業性
が悪くなる。
【0016】成分(2)の水酸基末端封鎖低重合度ポリ
オルガノシロキサンは、下記化3で表されるものが好ま
しく用いられる。
【化3】
【0017】式中のR5 、R6 は異種又は同種の置換又
は非置換の脂肪族不飽和炭化水素基を除く1価の炭化水
素基を表し、mは重合度を表す。重合度mは粘度と相関
があることから、低重合度ポリオルガノシロキサンの粘
度は、室温において50cst以下が好ましい。又、こ
の成分の添加量は、成分(1)の水酸基末端封鎖ポリオ
ルガノシロキサン及び/又はビニル基末端封鎖ポリオル
ガノシロキサン100重量部に対して、0.01−50
重量部である。
【0018】成分(3)の1−12の炭素原子を有する
有機アルコールとしては、メタノール、エタノール、n
−プロパノール等の1価のアルコールの他、エチレング
リコール、グリセリン等の多価アルコールが挙げられ
る。又、この成分の添加量は、成分(1)の水酸基末端
封鎖低重合度ポリオルガノシロキサン及び/又はビニル
基末端封鎖ポリオルガノシロキサン100重量部に対し
て、0.1−20重量部である。
【0019】成分(4)における珪素原子に直接結合し
た水素原子は、珪素原子に直接結合した水酸基との脱水
素反応により水素ガスを発生すると共に架橋する。この
成分はH c7 d SiO(4- c-d )/ 2で示される、一分
子中に珪素に結合した水素原子を少なくとも2個有する
ポリオルガノハイドロジェンシロキサンであり、ここで
7 はメチル基、プロピル基、ブチル基などのアルキル
基、シクロヘキシル基などのシクロアルキル基、フェニ
ル基、トリル基などのアリール基、又はこれらの基の炭
素原子に結合した水素原子の一部又は全部をハロゲン原
子、シアノ基などで置換したクロロメチル基、トリフル
オロプロピル基、シアノエチル基等から選択される、非
置換又は置換1価炭化水素基、c及びdはそれぞれ0<
c<3及び0<d<2であると共に、0<c+d<3で
ある。上記のポリオルガノハイドロジェンシロキサンの
分子形状は鎖状、環状又は分岐状のいずれであってもよ
い。
【0020】成分(4)は、成分(1)の水酸基末端封
鎖ポリオルガノシロキサン、成分(2)及び成分(3)
の全水酸基1モルあたりのSiH基が、0.5−20モ
ルの範囲となるように用いられ、成分(1)の水酸基末
端封鎖ポリオルガノシロキサン、成分(2)及び成分
(3)の合計量に対して、5−10重量部の範囲で使用
される。
【0021】成分(5)は、成分(1)の水酸基末端封
鎖ポリオルガノシロキサン、成分(2)及び成分(3)
と、成分(4)との脱水素反応(架橋反応)を促進する
触媒であり、その具体例としては、例えば白金金属、塩
化白金酸、白金とオレフィン系化合物の錯体、白金とビ
ニル基含有シランやシロキサンとの錯体、白金のホスフ
ァイト錯体等が挙げられる。白金系触媒の添加量は、成
分(1)の水酸基末端封鎖ポリオルガノシロキサン及び
/又はビニル基末端封鎖ポリオルガノシロキサン、成分
(2)及び成分(3)と、成分(4)との合計重量に対
して、白金金属として、0.1−1000ppmの範囲
である。
【0022】成分(6)は、圧縮後の発泡体の原型への
回復速度を調整する、公知の弾性回復剤としての作用・
効果と共に、発泡体に粘着性を付与する作用・効果をも
有する。成分(6)の添加量は、成分(1)の水酸基末
端封鎖ポリオルガノシロキサン及び/又はビニル基末端
封鎖ポリオルガノシロキサン100重量部に対して、
0.1−20重量部の範囲である。
【0023】以上の成分以外に、必要に応じて発泡体の
機械的強度の向上を図るために、トリオルガノシロキサ
ン単位がトリメチルシロキサン単位とジメチルビニル単
位であって、トリオルガノシロキサン単位とSiO2
位とのモル比が0.6:1−0.9:1であると共に、
珪素原子に直接結合するビニル基を1.4−2.2重量
%含有するポリオルガノシロキサン共重合体を、成分
(1)の水酸基末端封鎖ポリオルガノシロキサン及び/
又はビニル基末端封鎖ポリオルガノシロキサン100重
量部に対して、0.1−40重量部添加する。
【0024】又、発泡及び硬化反応を抑制するために、
ビニル基含有シラン又はシロキサン、アセチレン系化合
物、ヒドラジン類、トリアゾール類等、希釈剤として両
末端又は片末端がトリオルガノシリル基で閉鎖されたポ
リオルガノシロキサン、充填剤、顔料、染料、難燃剤、
防錆剤等を併用することもできる。次に加熱下において
脱窒素反応をするシリコーン発泡体について説明する。
この場合の必須成分は下記(7)〜(11)のものであ
る。
【0025】(7)ビニル基含有ジメチルポリシロキサ
ン。 (8)アゾ化合物、スルホニルハイドラジド化合物、ニ
トロソ化合物、アジド化合物等の発泡剤。 (9)R3 SiO0 .5単位(RはR1 と同じ非置換又は
置換1価炭化水素基)とSiO2 とのモル比が0.4:
1−1.5:1で、かつ1分子中に珪素原子に結合した
水酸基を少なくとも1個有するオルガノポリシロキサン
共重合体。 (10)有機過酸化物。
【0026】上記成分(7)の1分子中に少なくとも1
個の架橋成分としての珪素原子に結合したビニル基を有
するビニル基含有ジメチルポリシロキサンは、一般式 (CH2 =CH)a (CH3 )SiO( 4-a-b )/2 で示される。ここでa及びbはそれぞれ0<a<1及び
1<b<2であると共に1.98<a+b<2.01で
ある。上記成分(7)のジメチルポリシロキサンは、一
般にシリコーン生ゴムと呼ばれる公知のジメチルポリシ
ロキサンの中から適宜選択すればよいが、特に分子鎖両
末端が、ビニル基を有するシリル基で封鎖された、平均
分子量が200以上のものを使用することが好ましい。
【0027】成分(8)は、加熱時に熱分解して多量の
窒素ガスを発生するものであれば良く、その具体例とし
ては、アゾカルボンアミド、アゾビスイソブチロニトリ
ル等のアゾ化合物、P−トルエンスルホニルハイジラジ
ド、4,4’−オキシビスベンゼンスルホニルハイジラ
ジド等のスルホニルハイジラジド化合物、ジニトロペン
タメチレンテトラミン等のニトロソ化合物、テレフタル
アジド等のアジト化合物が挙げられる。この成分の添加
量は、成分(7)100重量部に対して1−50重量部
の範囲とする必要がある。
【0028】成分(9)は、発泡体の圧縮後の原型への
回復速度を調整する公知の弾性回復剤としての作用・効
果に加えて、発泡体に粘着性を付与する作用・効果を有
する。成分(9)の添加量は、成分(7)100重量部
に対して、0.1−20重量部の範囲である。成分(1
0)は成分(7)を架橋するためのものであり、例えば
ベンゾイルパーオキサイド、2,4−ジクロロベンゾパ
ーオキサイド、ジ−t−ブチルパーオキサイド、t−ブ
チルクミルパーオキサイド等が例示されるが、その添加
量は成分(7)100重量部に対して0.1−10重量
部であることが好ましい。
【0029】本発明においては、以上の成分の他に、前
記脱水素反応を行わせるシリコーン発泡体の場合に使用
する、成分(4)のポリオルガノハイドロジェンシロキ
サンを添加することもできる。この成分の添加量は、成
分(7)100重量部に対して、0.1〜10重量部の
範囲で調整されることが好ましい。また、シリカ、石
英、炭酸ナトリウム等の充填剤、フェライト粉末、顔
料、染料、難燃剤、防錆剤等を併用することもできる。
【0030】次に、本発明の化粧品用コンパクト容器の
製造方法について説明する。本発明の化粧品用コンパク
ト容器の製造に際しては、先ずプラスチックス容器下蓋
を成形加工し、該下蓋の内部に粘着性シリコーン組成物
を導入し、室温下又は加熱条件下で前記シリコーン組成
物を発泡させ、化粧料充填皿が嵌合するように、下蓋内
壁表面にシリコーン発泡体の層を形成させる。プラスチ
ックス容器下蓋を成形加工する方法は特に制限されず、
公知の成形加工法の中から適宜選択して使用することが
できるが、特にプレス成形法又は射出成形法を用いて、
金型内で賦形する方法が好ましい。
【0031】次に、得られた下蓋の内壁にシリコーン発
泡体の層を設ける方法としては、例えばプラスチックス
成形体内部に粘着性シリコーン組成物を導入し、室温又
は加熱下で圧縮成形する方法、プラスチックス成形体を
成形用金型に入れて成形した後、更に該金型内部に粘着
性シリコーン組成物を射出して成形する方法、プラスチ
ックス成形体表面に粘着性シリコーン組成物を導入し、
化粧料充填皿を載せた後、加熱炉又はマイクロ波照射炉
を通過させる方法等が挙げられる。
【0032】本発明においては、特に1又は2個以上の
金型から形成されるキャビティ内部に、まずプラスチッ
クスを1次射出して下蓋を成形し、次いで粘着性シリコ
ーン組成物を2次射出して成形し、該シリコーン組成物
を20℃以上でプラスチックスの熱変形温度未満の温度
範囲で、発泡及び硬化させることが好ましい。上記の方
法では、2次射出成形におけるシリコーン組成物の発泡
及び硬化温度条件が重要となる。20℃未満であると生
産性が低下する一方、プラスチックスの熱変形温度を超
えると寸法精度の高い成形体が得られない。
【0033】この方法においては、1容器当たり少なく
とも2回以上の射出成形工程が必要となるが、射出成形
工程の回数は特に制限されず、3回以上の射出成形工程
があっても良い。上記の方法に使用する金型としては、
上下又は左右に分割でき、それらが相互に密着嵌合した
ときキャビティを形成し得る、1又は2個以上の金型か
らなる、公知の金型を使用することができる。
【0034】即ち、同一の金型のキャビティ内部にプラ
スチックスを一次射出成形し、次いでその金型に粘着性
シリコーン組成物を2次射出成形しても良く、また1つ
の金型のキャビティ内部にプラスチックスを一次射出成
形した後その金型を開き、形成されたプラスチックス成
形体を含むその金型に別の金型を密着嵌合させ、一次射
出成形したキャビティに連続して形成されたキャビティ
内部に、粘着性シリコーン組成物を2次射出成形しても
よい。特に、プラスチックス容器下蓋の内壁に内部が入
口より広い凹部を設けることにより、該凹部内のシリコ
ーン発泡体にアンカ−効果を持たせ、これによってシリ
コーン発泡体が下蓋から離脱することを防止することも
できる。
【0035】
【発明の効果】本発明の化粧品用コンパクト容器は、容
器下蓋と該下蓋の内部に設けられた化粧料充填皿との間
に、粘着性シリコーン発泡体を有するので、容器底部を
下にして落下する場合のみならず、容器側面を下にして
落下する場合にも化粧料のひび割れや飛散を防止するこ
とができる。また、本発明の化粧品用コンパクト容器の
製造方法は、製造工程が簡易であり、生産効率及び寸法
安定性に優れた方法である。
【0036】
【実施例】以下本発明を実施例によって更に詳述する
が、本発明はこれによって限定されるものではない。
【0037】実施例1.図1は、本発明の化粧品用コン
パクト容器の一実施例を示す断面図である。図1におい
て、符号1は容器上蓋、2は容器下蓋、3は粘着性シリ
コーン発泡体、4は化粧用充填皿、5は発泡体と下蓋と
の嵌合部、6は化粧料である。上記の容器製造に際して
は、まず、熱可塑性樹脂用射出成形機に、ポリスチレン
樹脂のゴム弾性体混合変性樹脂を投入し、220℃で可
塑化した後金型キャビティに射出し、容器上蓋1及び下
蓋2をそれぞれ作製した。この場合の射出条件は、射出
時間6秒、冷却時間30秒、射出圧力1000Kg/c
2 、型締圧力35トン、キャビティ温度50℃であっ
た。
【0038】次に、室温で脱水素反応が進行するシリコ
ーン組成物(信越化学製X−31−1144A/B)1
00重量部に、(CH3 3 SiO0 .5単位とSiO2
とのモル比が0.75:1であると共に、珪素に結合し
た約2.5重量%の水酸基を有するオルガノポリシロキ
サン共重合体を、粘着付与剤として20重量部添加し
た。作製した容器下蓋2を内圧する成形用金型内部に、
上記シリーコン組成物を注入し、室温で5分間発泡及び
硬化させ、下蓋内壁に厚み1mmの発泡体層を形成させ
た後、アルミ合金製の化粧料充填皿4を、上記シリコー
ン発泡体3に嵌合させた。
【0039】図2は下蓋内壁に形成させた凹部の拡大図
である。この図に示されるように、凹部の入口は内部よ
り狭いので、該凹部に充填されたシリコーン発泡体がア
ンカー作用をし、シリコーン発泡体3が下蓋から離脱す
ることが防止される。得られた本発明の化粧品用コンパ
クト容器の充填皿6に所定量の白粉を充填した後、上蓋
と下蓋を閉塞したコンパクト容器を、厚さ30mmの合
板床面に、容器側面を下にして約3mmの高さから連続
10回自然落下させた。この結果、容器内に充填された
化粧料にひび割れが発生することはなく、飛散すること
も認められなかった。
【0040】また、容器の上面及び底面にそれぞれゴム
製の吸盤を介して支持棒をつけ、側面を下にして床上に
車輪状に配置した後、該容器の上に容器重量の10倍の
重量を有する落下物を、容器の上30cmのところから
連続して5回落下させた後も、内部の化粧料にひび割れ
が発生することはなく、飛散することも認められなかっ
た。尚、ここで用いた厚さが1mmの粘着性シリコーン
発泡体シートをアルミ合金板に粘着させた際の両者の粘
着力を測定したところ、粘着力は約500g/cm2
あった。次に、この両者を圧着ローラーを用いて固着さ
せ、オートグラフ試験機を用いて、両者を脱着させるテ
ストを連続100回/日の割合で一か月間行った。この
結果、アルミ合金板上に発泡体が残留する跡は全く認め
られないことが確認された。
【0041】実施例2.ゴム弾性体混合変性樹脂に使用
したポリスチレン樹脂に代えてポリカーボネート樹脂を
用い、280℃で可塑化した後、金型キャビティに射出
し、容器上蓋及び容器下蓋を作製した。射出条件は、射
出時間6秒、冷却時間30秒、射出圧力1,000Kg
/cm2 、型締圧力35トン、キャビティ温度50℃で
あった。
【0042】次いでシリコーン発泡体として室温で脱水
素反応が進行するシリコーン組成物に代えて、加熱下で
脱窒素反応が進行するシリコーン組成物(信越化学株式
会社製のKE931u)を用い、2,4−ジクロロベン
ゾパーオキサイド1重量部及び三協化成株式会社製のパ
ラトルエンスルフォニルヒラジド系発泡剤(商品名:セ
ルマイクH)5重量部を添加し、120℃で10間発泡
・硬化させた他は、実施例1と全く同様にしてコンパク
ト容器を作製し、耐衝撃試験及び粘着性試験を行った。
耐衝撃試験の後も、内部の化粧料にひび割れが発生する
ことも、飛散することも認められないことが確認され
た。また粘着力は約400g/cm2 であり、アルミ合
金板上にシリコーン発泡体が残留することは全くなかっ
た。
【0043】実施例3.図3は、本発明の化粧品用コン
パクト容器の製造方法を実施するための2基の射出装置
を備えた二色射出成形装置の一実施例を示す断面図であ
る。図3において、符号1及び2は射出装置のノズル
部、3は左側金型片、4は右側金型片、5及び6はキャ
ビティ部、7は容器下蓋成形体、8はゴムシート成形体
を示す。
【0044】本発明の化粧品用コンパクト容器の製造法
を実施するに際しては、まず、図3に示すように、2基
の射出装置を備えた二色射出成形装置のノズル部1及び
2を金型に連結する。ノズル部1は、金型パーテイング
ライン(PL)から、ノズル部2は、金型右側面中央部
から射出する。また、使用した金型は、左側金型片3と
右側金型片4とからなり、それぞれの相対向する面の2
箇所には凹部が形成されており、該各凹部によりキャビ
ティ部5及び6が形成されている。このキャビティ部5
及び6は回転することにより互いに置き換えられる。
【0045】この射出成形装置にABS樹脂を投入し、
220℃にて溶融し、ノズル部1からキャビティ部5に
射出して容器下蓋成形体7を成形した。この場合の射出
条件は、射出時間6秒、冷却時間35秒、キャビティ部
5及び左側金型片3の温度はそれぞれ80℃であった
(図4参照)。次に、右側の金型片4を外して型開きを
行うと共に、左側の金型片3の凹部に容器下蓋成形体7
を保持したまま金型片3を180度回転させて、右側の
金型片4と合わせて再び型締めし、粘着性シリコーン発
泡体を形成するためのキャビティ部を、容器下蓋成形体
7に形成された面と金型片4の凹部面とで形成させた
(図5参照)。
【0046】この場合、入口より内部が広くなった任意
形状の凹部を下蓋内壁に形成させることができ、シリコ
ーン発泡体を上記凹部の内部にまで充填することによっ
て、シリコーン発泡体が下蓋から離脱するのを防止する
ためのアンカー効果をもたせることができる。この状態
で、射出装置のノズル部2から容器下蓋成形体7に形成
された面に、加熱条件下で脱水素反応が進行するシリコ
ーン組成物(信越化学製、X−31−1172A/B)
100重量部に、実施例1で用いた粘着性付与剤20重
量部を添加した組成物を射出し、ゴムシート成形体8を
形成させた。この場合の射出条件は射出時間6秒、発泡
及び硬化時間が300秒、左側金型片3及び右側金型片
4の温度がそれぞれ80℃であった。
【0047】以上の製造工程により、図1に示すような
本発明のコンパクト容器下蓋と厚み2mmの粘着性シリ
コーン発泡体とが嵌合された一体品を得た。次に、別の
熱可塑性樹脂用射出成形機にABS樹脂を投入し、22
0℃で可塑化した後金型キャビティに射出し、容器上蓋
を作製した。この場合の射出条件は、射出時間6秒、冷
却時間30秒、射出圧力1000Kg/cm2 、型締圧
力35トン、キャビティ温度80℃であった。以上の方
法による容器の生産効率及び寸法安定性は極めて良好で
あった(図6参照)。
【0048】充填皿に所定量の白粉を充填した後、上蓋
と下蓋を閉塞したコンパクト容器について、実施例1と
同様に耐衝撃試験及び粘着性試験を行った。耐衝撃につ
いては、化粧料にひび割れが発生することはなく、飛散
することも認められなかった。また、1mmの粘着性シ
リコーン発泡体シートをアルミ合金板に粘着させた際の
両者の粘着力を測定したところ、粘着力は約600g/
cm2 であり、アルミ合金板上に発泡体が残留する跡は
全く認められなかった。
【0049】比較例1及び2.実施例1で用いた粘着性
シリコーン発泡体に代えて粘着性ウレタン発泡体及びシ
リコーンゲルを用いた他は、実施例1と同様に耐衝撃試
験を行ったが、いずれの場合も化粧料にひび割れが発生
したばかりでなく、化粧料の飛散も認められた。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の化粧品用コンパクト容器の一
実施例を示す断面図である。
【図2】図2は、下蓋内壁に形成させたアンカー効果を
付与するための凹部の拡大断面図である。
【図3】図3は、2基の射出装置を備えた二色射出成形
装置を示す断面図である。
【図4】図4は、二色射出成形装置により形成された容
器下蓋成形体を示す断面図である。
【図5】図5は、容器下蓋成形体を保持した金型片と成
形凹部面が形成された金型片とで形成された粘着性シリ
コーン発泡体を形成させるためのキャビティ部を示す断
面図である。
【図6】図6は、金型キャビティ部に形成された粘着性
シリコーン発泡体を示す断面図である。
【符号の説明】
1、2・・・射出装置のノズル部 3、4・・・金型片 5、6・・・キャビティ部 7・・・容器下蓋成形体 8・・・粘着性シリコーン発泡体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 黒崎 輝夫 東京都千代田区大手町2丁目6番1号 朝 日東海ビル 信越化学工業株式会社本社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プラスチックス容器下蓋と該容器下蓋の
    内部に設けられた化粧料充填皿との間に、粘着性シリコ
    ーン発泡体を有することを特徴とする化粧品用コンパク
    ト容器。
  2. 【請求項2】 プラスチックス容器下蓋を成形加工し、
    該下蓋の内部に粘着性シリコーン組成物を導入し、化粧
    料充填皿を嵌合させることができるように室温又は加熱
    条件下で前記シリコーン組成物を発泡させる工程を含む
    ことを特徴とする、化粧品用コンパクト容器の製造方
    法。
  3. 【請求項3】 1又は2個以上の金型から形成されるキ
    ャビティ内部にプラスチックスを1次射出してプラスチ
    ックス容器下蓋を成形した後、該下蓋内部に粘着性シリ
    コーン組成物を2次射出し、次いで該シリコーン組成物
    を、20℃以上でプラスチックスの熱変形温度未満の温
    度範囲で発泡及び硬化させる工程を含む請求項第2項に
    記載の化粧品用コンパクト容器の製造方法。
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