JPH06181385A - フレキシブル回路基板の接続方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明では、端子ピンを介在させずに、固定側
の回路基板へ直接フレキシブル回路基板を導通接続固定
させるための省スペースかつ安価で信頼性の良い方法を
提供することを目的とする。 【構成】上記目的を達成するために、本発明では固定側
の回路基板端部の少なくともパターン面に導通を行なう
パターンを設け、またフレキシブル回路基板の導通を行
なうパターンを上記固定側回路基板の端部へ押しつける
構造を取ることによって、半田付けなどでフレキシブル
回路基板を信頼性良く直接導通接続固定する方法。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明はフレキシブル回路基板を
使用した電子部品あるいは電子機器全般に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、フレキシブル回路基板との導通を
取るために、特開昭６０−２３９９３９号公報などに開
示されているように、固定側の回路基板は挿入半田付け
した導電性の端子ピンを設けていた。この場合フレキシ
ブル回路基板は穴を設け上記端子ピンを通し、端子ピン
とフレキシブル回路基板の導電性パターンとを半田付け
することによって、固定側回路基板とフレキシブル回路
基板との導通を行なっていた。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】本発明では、上記従来
例に示す端子ピンを介在させずに、固定側の回路基板へ
直接フレキシブル回路基板を導通接続固定させるための
省スペースかつ安価で信頼性の良い方法を提供すること
を目的とする。

【０００４】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明では固定側の回路基板端部の少なくともパタ
ーン面に導通を行なうパターンを設け、またフレキシブ
ル回路基板の導通を行なうパターンを上記固定側回路基
板の端部へ押しつける構造を取ることによって、半田付
けなどでフレキシブル回路基板を信頼性良く直接導通接
続固定する方法を発明した。

【０００５】

【作用】上記構造を取ることによって、上記各々の導通
を行なうパターン間の隙間を最小にできるため半田切れ
を起こさず導通が行なえ、また半田付け部の剥離をおさ
える作用がある。

【０００６】

【実施例】第１の実施例を図１に示す。固定側回路基板
１は回路パターン２と穴３を有し、パターン２は穴３の
端部まで伸びており、また外部との導通を図るため図２
に示すようにレジスト１ａを端部付近のみ削除してあ
る。フレキシブル回路基板４は図２に示すようにベース
フィルム４ｂ，回路パターン５，カバーフィルム４ａの
積層物であり、図１に示すようにＡからＢへ曲げながら
Ｐ方向の穴３へ圧入しており、また固定側回路基板との
導通が図れるようにパターン２に面した部分のカバーフ
ィルム４ａを削除した導通部７を有している。ここで、
フレキシブル回路基板を曲げた反力は図１に示すように
常にＱ方向へ働いており、導通部７はパターン２の方向
へ常に押しつけられる構造となっている。そしてこの導
通部７とパターン２を半田６で半田付けすることによっ
てフレキシブル回路基板の導通接続固定を行なったもの
である。図２は第２の実施例を示す断面図であり、前記
実施例１のフレキシブル回路基板４を圧入しやすくする
ために、ベースフィルム４ｂ側に厚み０．４ｍｍの補強
基板８を設けたものである。図３は第３の実施例を示し
たもので、固定側回路基板１を、コンパクトディスクな
どを再生するために使用する２次元対物レンズ駆動装置
９の対物レンズ１０を駆動するコイルの端子基板に応用
した例である。図４は第４の実施例を示す断面図であ
り、固定側回路基板１とシャーシである第２の固定部材
１３との間にフレキシブル回路基板４を挿入し、フレキ
シブル回路基板４と固定部材１３の間にゴムなどの圧入
部材１２を圧入し、半田６によってフレキシブル回路基
板を導通接続固定したものである。

【０００７】

【発明の効果】本発明によれば、フレキシブル回路基板
を固定側回路基板に押しつける構造であるために半田切
れや剥離に強い信頼性の高いフレキシブル回路基板の導
通接続固定が行なえ、また接続用の端子ピンなどを介在
させずに最小限の部材と半田付け個所で省スペースかつ
安価にフレキシブル回路基板の導通接続固定が行なえる
効果がある。なお導通接続固定は半田付けだけでなく導
電性接着剤でもよい。

【０００８】又固定側回路基板の導通を計るパターン部
はパターン面だけでなく、穴あるいは窪みの側面にまで
形成されていても良く、この場合より信頼性の高い導通
接続固定が可能となる。

【図面の簡単な説明】

【図１】第１の実施例を示す斜視図である。

【図２】第２の実施例を示す構造断面図である。

【図３】第３の実施例を示す斜視図である。

【図４】第４の実施例を示す断面図である。

【図５】従来例の斜視図である。

【符号の説明】

１…固定側回路基板、２…固定側回路のパターン、３…
固定側回路の穴、４…フレキシブル回路基板、５…フレ
キシブル回路のパターン、６…半田、７…フレキシブル
回路パターンの導通部、８…補強基板、９…２次元対物
レンズ駆動装置、１０…対物レンズ、１１…端子ピン、
１２…圧入部材、１３…第２の固定部材。

Claims (5)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】導電性の回路パターンを有する固定側回路
   基板に導電性の回路パターンを有するフィルム状のフレ
   キシブル回路基板を前記各々の回路パターンが電気的に
   導通するように接続する方法において、前記固定側回路
   基板は、穴あるいは窪みを設け、前記穴あるいは窪みの
   端部の少なくともパターン面に導通を図るための回路パ
   ターンを有し、また前記フレキシブル回路基板は、接続
   する部分をＵ字あるいはＶ字状に曲げ前記穴あるいは窪
   みへ圧入し、前記穴あるいは窪みの少なくとも外側へ出
   ている部分に導通を図るための回路パターンを、前記固
   定側回路基板の導通を図るための回路パターンに面する
   ようにほぼ密着配置し、前記各々の導通を図るための回
   路パターンどうしを半田あるいは導電性接着剤で導通及
   び固定を行なうことを特徴とするフレキシブル回路基板
   の接続方法。
2. 【請求項２】請求項１において、前記固定側回路基板は
   基板端部の少なくともパターン面に導通を図るための回
   路パターンを有した物であって、フレキシブル回路基板
   を固定するための第２の固定部材を設け、前記フレキシ
   ブル回路基板の接続する部分をＵ字あるいはＶ字状に曲
   げ、前記基板端部と前記固定部材との間に圧入した物で
   あることを特徴とするフレキシブル回路基板の接続方
   法。
3. 【請求項３】請求項１又は２において、前記フレキシブ
   ル回路基板は、その圧入部の一部に補強基板を設けたこ
   とを特徴とするフレキシブル回路基板の接続方法。
4. 【請求項４】請求項１，２又は３において、前記固定側
   回路基板の穴あるいは窪みへ、または前記固定部材との
   間に、前記フレキシブル回路基板の接続する部分を挾み
   込んで圧入固定するための圧入部材を設けたことを特徴
   とするフレキシブル回路基板の接続方法。
5. 【請求項５】請求項１，２，３又は４において、前記固
   定側回路基板は、光学式情報読み取り装置の対物レンズ
   駆動装置の駆動コイルの端子基板であることを特徴とす
   るフレキシブル回路基板の接続方法。