JPH06181333A - 太陽電池モジュール - Google Patents

太陽電池モジュール

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JPH06181333A
JPH06181333A JP43A JP33280992A JPH06181333A JP H06181333 A JPH06181333 A JP H06181333A JP 43 A JP43 A JP 43A JP 33280992 A JP33280992 A JP 33280992A JP H06181333 A JPH06181333 A JP H06181333A
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module
solar cell
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cell module
frame
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Application number
JP43A
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English (en)
Inventor
Masato Asai
正人 浅井
Shinichi Nakajima
紳一 中島
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Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
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Publication date
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E10/00Energy generation through renewable energy sources
    • Y02E10/50Photovoltaic [PV] energy

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  • Photovoltaic Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 モジュール本体の冷却効率を高めて温度上昇
を抑制するとともに、遮光の原因となるゴミや雪等の溜
まりを防止することで、従来よりも高い電気出力が得ら
れる太陽電池モジュールを提供する。 【構成】 太陽電池モジュール1においてモジュール本
体2の裏面側に白色梨地状フィルムを使用することで、
モジュール本体裏面側からの熱の放射率を高める。ま
た、モジュール本体2の裏面側の空間の側方に、当該空
間とその外部の空間とを連通させる通風孔3cを形成し
てモジュール設置時にモジュール本体裏面側の空間を風
が通るようにする。さらに、モジュール設置時に少なく
ともモジュール枠3の低位側となる一辺部3bの上端の
高さを、モジュール本体2の受光面6aの高さ以下に設
定し、その低位となる側において突出した部分をなくす
ることで、ゴミや雪等の溜まりを防止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、住宅の屋根等に設置さ
れる太陽電池モジュールの改良に関する。
【0002】
【従来の技術】太陽の光エネルギを電気エネルギに変換
する太陽電池は従来から各種の分野で実用されている
が、近年では、これをモジュール化して住宅の屋根等に
設置することにより、家庭用等の電力源として利用する
ことが行われつつある。
【0003】このような場合に使用される太陽電池モジ
ュールは、例えば図17に示すように、モジュール本体
51と、このモジュール本体51を保持すべくその周囲
に設けられたアルミ製の枠(以下、「アルミ枠」とい
う)52とで構成されている。
【0004】このうち、モジュール本体51は、図18
に示すように、所定状態に配置された太陽電池素子53
を、充填材としてのエチレンビニルアセテート(EV
A)樹脂54によって固定し、その表面側を白板強化ガ
ラス55で覆うとともに、裏面側に耐候性の防水フィル
ム56を設けた構成である。
【0005】また、上記アルミ枠52は、モジュール本
体51を補強して架台等に取り付けられるようにするも
ので、モジュール本体51の長辺側に沿った一対の長辺
枠52aと、短辺側に沿った一対の短辺枠52bとから
なり、それらをネジ57によって互いに結合した構成で
ある。この場合、図19および図20に示すように、ア
ルミ枠52を構成する長辺枠52aおよび短辺枠52b
の上部には、枠内方に向けて開口する断面コ状等のモジ
ュール本体支持用凹部52a1 、52b1 がそれぞれ形
成されており、これらの凹部52a1 、52b1 にゴム
ベルト58を装着した上でモジュール本体51の側縁部
をはめ込むことにより、屋根等における設置面から一定
距離だけ離れた位置にモジュール本体51を保持するよ
うになっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、太陽電池モ
ジュールにおいては、赤外線の吸収や電池本来の動作に
伴って生じる熱によりモジュール本体の温度が上昇し、
太陽電池の効率が低下することが知られており、例え
ば、モジュール本体の温度が1°C上昇すれば電気出力
が約0.5%程度低下すると言われている。従って、モ
ジュール本体の温度を下げることが太陽電池モジュール
を効率よく使用するために重要な要因となる。
【0007】しかし、上記のような従来の太陽電池モジ
ュールでは、モジュール本体51の裏面側を覆う防水フ
ィルム56に表面の平滑なフィルムが用いられていたた
め、熱放射率が悪く、そのためモジュール本体51の温
度が下がりにくいことから電気出力が低下しやすいとい
う問題があった。
【0008】また、例えば屋根に複数の太陽電池モジュ
ールを並べて設置した場合に、それらの下面側(裏面
側)には屋根があり、側面には隣の太陽電池モジュール
の枠が位置することとなるが、従来の太陽電池モジュー
ルによると、モジュール本体と屋根との間に形成される
空間の周囲がアルミ枠によって閉鎖されているため、各
モジュール本体の裏面側の空気が流動しにくくなり、通
風性が悪化することとなる。そのため、通風による自然
冷却が行われにくくなって、モジュール本体の温度の低
下が妨げられる結果、電気出力が低くなるという問題が
あった。
【0009】さらに、従来の太陽電池モジュールでは、
図19および図20に示したようにアルミ枠52の上部
内側に設けた断面コ状の凹部52a1 、52b1 にモジ
ュール本体51の側縁部をはめ込む構成であるため、ア
ルミ枠52の上端部がモジュール本体51の表面側つま
り受光面側のガラス55の表面よりも上方に突出するこ
ととなる。そのため、例えば図21に示すように住宅の
屋根Aに沿って斜めに太陽電池モジュールを設置した場
合に、モジュール本体51の低位側となる一方の短辺枠
52bに沿ってモジュール本体表面にゴミやホコリが溜
まったり雪が積もったりし、これらの堆積物Bによって
モジュール本体51における太陽電池素子53の一部が
遮光されるという事態が生じる。
【0010】そして、このようにして太陽電池素子が部
分的に遮光されると、その太陽電池素子の出力は略遮光
面積分だけ低下し、これに伴ってモジュール全体の出力
も低下することとなる。例えば、1枚の太陽電池素子の
面積の10%がゴミや雪等の堆積物で遮光された場合、
その太陽電池素子の出力が10%低下すると同時に、こ
の素子の出力低下に影響されてモジュール全体の出力も
10%低下するのである。しかも、場合によっては、上
記の部分的に出力が低下した太陽電池素子においてホッ
トスポット(出力の低い太陽電池素子に逆電圧が加わ
り、過熱状態となる現象)が発生する可能性がある。
【0011】本発明は、太陽電池モジュールにおける上
記のような問題に対処するもので、モジュールの構造を
改善することにより、モジュール温度の上昇を抑制する
とともに、遮光の原因となるゴミや雪等の溜まりを防止
し、もって従来よりも高い電気出力が得られる太陽電池
モジュールを提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的達成のため、本
発明は、次のように構成したことを特徴とする。すなわ
ち、本願の第1発明(請求項1に記載の発明)は、太陽
電池素子が所定の状態に配置されてなるモジュール本体
を有する太陽電池モジュールにおいて、モジュール本体
の受光面に対して反対側に位置する裏面側に、表面が凹
凸状に形成されてなる熱放射率の高いフィルムを設けた
ことを特徴とする。この場合の凹凸の具体的形状として
は、例えば梨地状、多数の細かい山・谷からなる山谷
状、さらには波状等の各種の形状が考えられる。
【0013】また、本願の第2発明(請求項2に記載の
発明)は、太陽電池素子が所定の状態に配置されてなる
モジュール本体を有する太陽電池モジュールにおいて、
モジュール設置時に当該設置面とモジュール本体との間
を風が通るように、モジュール本体の裏面側の空間の側
方に、当該空間とその外部の空間とを連通させる連通部
を形成したことを特徴とする。
【0014】さらに、本願の第3発明(請求項3に記載
の発明)は、太陽電池素子が所定の状態に配置されてな
るモジュール本体と、その周囲に設けられて本体を保持
する枠とを有する太陽電池モジュールにおいて、モジュ
ール設置時に少なくとも上記枠の低位側となる一辺部の
上端の高さを、モジュール本体の受光面の高さと略同等
ないしそれ以下に設定したことを特徴とする。
【0015】
【作用】上記第1発明の構成によれば、モジュール本体
の裏面側に設けられたフィルムの表面が凹凸状に形成さ
れていることにより、表面が平滑なフィルムを用いた場
合に比べて熱の放射面積が増大する。従って、その分だ
け熱放射率が高められることになるから、より効率的に
モジュール本体の温度を下げることができる。これによ
り、従来の太陽電池モジュールの場合よりもモジュール
本体の電気出力を増大させることができ、システム全体
の効率を上げることができる。
【0016】また、第2発明の構成によれば、モジュー
ル本体の裏面側の空間とその外部の空間とが連通部を介
して連通されることにより、モジュール設置時には、外
部の空気がその連通部を通ってモジュール本体裏面側の
空間に流入して再び外部に流出する。つまり、当該設置
面とモジュール本体との間を風が通り、対流が自然に多
く起こるようになるから、このような空気の移動によっ
てモジュール本体が効率良く冷却され、モジュール本体
の温度が効率良く下げられる。これにより、モジュール
の電気出力が高まり、システム全体の効率が上昇する。
【0017】さらに、第3発明の構成によれば、モジュ
ール本体の周囲に設けられた枠のうちモジュール設置時
に低位側となる一辺部について、その上端の高さがモジ
ュール本体の受光面の高さと略同等かそれ以下に設定さ
れているから、枠の低位側では、モジュール本体の受光
面よりも突出した部分がなくなる。従って、例えば屋根
の傾斜面に沿って太陽電池モジュールを斜めに設置した
場合等において、モジュール本体の周囲に設けられてい
る枠の低位側の一辺部に沿ってモジュール本体の受光面
つまり表面に局部的にゴミやホコリが付着することがな
くなる。また、雪が降った場合も突出した部分がないた
め、雪が積もりにくく、積もっても自然落下しやすくな
る。これにより、ゴミやホコリ、雪等がモジュール本体
の表面に溜まって受光面を遮光することによる電気出力
の低下を回避することができ、その分だけ従来のものに
比べて高い電気出力が得られることとなる。
【0018】
【実施例】以下、本発明の実施例について説明する。図
1に示すように、本実施例に係る太陽電池モジュール1
は、平面視で長方形のモジュール本体2と、その周囲に
取り付けられたアルミ製の枠(以下、「アルミ枠」とい
う)3とからなる。
【0019】モジュール本体2は、図2に示すように、
所定状態に並べられた太陽電池素子4をEVA樹脂5に
よって固定し、その表面側(受光面側)を白板強化ガラ
ス6で覆うとともに、その裏面側に耐候性の防水フィル
ム7を設けた構成である。
【0020】また、アルミ枠3は、図例では、モジュー
ル本体2の長辺(長手方向に延びる側縁)に沿って取り
付けられた一対の長辺枠3aと、モジュール本体2の短
辺(短手方向に延びる側縁)に沿って取り付けられた一
対の短辺枠3bとからなり、これらの互いに隣合う長辺
枠3aと短辺枠3bとをネジ8・・・8で結合した構成
である。
【0021】そして、この太陽電池モジュール1におい
ては、その電気出力の低下を防止すべく、本発明の特徴
部分として、上記防水フィルム7及びアルミ枠3につい
て次のような構成が採用されている。
【0022】すなわち、防水フィルム7については、熱
放射率の高いフィルム、具体的には、図3に拡大して単
体で示すように、表面が凹凸加工(マット処理)により
梨地状とされた白色のフィルムが当該防水フィルムとし
て用いられている。
【0023】また、アルミ枠3においては、その側面
に、モジュール本体2の裏面側の空間S1 とその外部の
空間S2 とを連通させる通風孔3c・・・3cが形成さ
れている。そして、図4に示すように、屋根aに太陽電
池モジュール1を設置した際に、その通風孔3c・・・
3cを通ってアルミ枠3で囲まれたモジュール本体2の
下方側の空間S1 と外部(アルミ枠3の外側)の空間S
2 との間で空気の移動が起きやすいように、つまりモジ
ュール本体2の下方側を風が通りやすいようになってい
る。
【0024】さらに、このような構成に加えて、本実施
例の太陽電池モジュール1においては、上記アルミ枠3
を構成している各短辺枠3について、その上端がモジュ
ール本体2の表面よりも上方に突出しないように構成さ
れている。具体的には、上記図2に示すように、各短辺
枠3bが、側面部3dと、その上部側において内方に突
出する棚状の受け部3eとで構成されており、この受け
部3eと側面部3dの上部内側とにより形成された部分
にシール等用のガム状ゴムベルト(図例のものでは厚さ
2mm、幅25mm)9を装着してモジュール本体2の
短辺側の側縁を受支した状態で、側面部3dの上端3
d’がモジュール本体2のガラス6の表面(受光面)6
aと略面一の状態となるように受け部3eから側面部上
端3d’までの長さHが設定されている。
【0025】この場合において、受け部3eから側面部
上端3d’までの長さHは、モジュール本体2の厚みと
ゴムベルト9の厚みとを加えた寸法以下とする。また、
上記受け部3eの突出長さLは、アルミ枠シール材でア
ルミ枠を接着した状態で適度な強度が得られる寸法(こ
の寸法は、モジュール本体2の大きさ、つまりアルミ枠
全体の大きさにもよるが、一般的には10〜20mm程
度)とする。このように受け部3eの突出長さLを従来
のものよりも長くするのは、短辺枠3bの上部の断面を
コ状(従来)ではなくL状としたことによる強度の低下
を防止するためである。
【0026】なお、上記アルミ枠3における一対の長辺
枠3aは、従来と同様に上部が断面略コ状に形成されて
いる(図19参照)。このように構成された太陽電池モ
ジュール1においては、モジュール本体2の裏面側に設
けられた防水フィルム7の表面が凹凸加工により梨地状
とされていることにより、表面が平滑な防水フィルムを
用いた場合に比べて熱の放射面積が増大する。従って、
その分だけ熱放射率が高められることになるから、より
効率的にモジュール本体2の温度を下げることができ
る。
【0027】ここで、上記実施例における白色梨地フィ
ルムと、従来品における白色平滑フィルムと、比較品に
おける黒色平滑フィルムの3種類のフィルムの熱放射率
を比較した結果を表1に示す。
【0028】
【表1】
【0029】この表1に示すように、白色梨地フィルム
を採用することによって、熱放射率は、白色平滑フィル
ムと比較して約2.3%、黒色平滑フィルムと比較する
と約8.1%も上昇することが確認された。
【0030】また、このような白色梨地状の防水フィル
ム7を採用したことによる熱放射率の向上に加えて、上
記太陽電池モジュール1においては、アルミ枠3を構成
している長辺枠3aに通風孔3cが形成されているの
で、図4に示すように屋根aに太陽電池モジュール1を
設置した際には、アルミ枠3で囲まれたモジュール本体
2の裏面側の空間とその外部の空間とが通風孔3cを介
して連通されることになる。その結果、外部の空気がそ
の通風孔3cを通ってモジュール本体2の裏面側の空間
内に流入し再び外部に流出する、つまり屋根aの表面と
モジュール本体2との間を風が通り、対流が自然に多く
起こるようになる。その結果、モジュール本体2が効率
良く冷却され、その温度上昇が効果的に防止されること
になる。これにより、上記防水フィルム7による熱放射
率の向上と相まって、従来よりもモジュール本体2の電
気出力を高めることができ、ひいてはシステム全体の効
率を高めることができる。
【0031】しかも、上記実施例の構成によると、アル
ミ枠3における各短辺枠3bの側面部上端3d’がモジ
ュール本体2におけるガラス6の表面(受光面)と同等
の高さ位置とされているから、図4に示すように屋根a
上に太陽電池モジュール1を設置した場合に、太陽電池
モジュール1の短辺側(図例では最低位側のみならず最
高位側)では、モジュール本体2のガラス表面よりも突
出した部分がなくなる。従って、アルミ枠3の各短辺枠
3bに沿ったモジュール本体2の表面部分に局部的にゴ
ミやホコリが付着したり雪が積もったりすることがな
く、たとえ積もったとしてもモジュール本体2の表面か
ら速やかに滑り落ちるようになる。これにより、ゴミや
ホコリ、雪等がモジュール本体の低位側の受光面を遮光
することによる電気出力の低下を防止することができ、
この点においても、従来のものに比べて高い電気出力が
得られることとなる。
【0032】上記実施例においては、表面が梨地状の防
水フィルム7を使用したが、この場合の梨地表面のタイ
プとしては、図5に拡大して示すように多数の山部7a
と谷部7bが存在する山谷状のものであってもよいし、
図6に拡大して示すように凸条7a’と凹条7b’とが
交互に多数存在する波状のものであってもよい。ただ
し、これらの図に示したものは例示にすぎず、その他様
々な形状を採用してもよいことは言うまでもない。
【0033】また、防水フィルムは単層構造のものに限
られず、防湿性を高めるために、フィルム/アルミ箔/
フィルムの3層構造としてもよい。その際、防水フィル
ムの表側と裏側で構成を変えてもよい。例えば、防水フ
ィルムの受光面側に太陽電池素子と同系色の黒色フィル
ムを採用して太陽電池素子を目立たなくしておき、フィ
ルムの裏面側は熱放射率の高い白色梨地フィルムとする
こともできる。この場合の防水フィルムは、受光面側か
ら黒色平滑フィルム/アルミ箔/白色梨地フィルム(裏
面側)がこの順番に配置された構造となる。
【0034】一方、太陽電池モジュールにおける枠につ
いても、上記実施例のものに限定されるものではなく、
以下に例示するように各種のものが考えられる。なお、
以下の場合において、上記実施例におけるものと同一ま
たは同等の部分については同じ符号で示す。
【0035】まず、上記実施例では長辺枠3aに通風孔
3cを設けたが、図7に示すように短辺枠3bに通風孔
3cを設けてもよいし、図8に示すように長辺枠3aお
よび短辺枠3bの双方に通風孔3cを設けてもよく、通
風孔の形状も角形のみならず、丸、楕円、星型、文字や
図柄の形、その他どんな形状であっても構わない。
【0036】また、図9に示すように、太陽電池モジュ
ール1の長辺側にだけ枠(長辺枠)3aを設け、短辺側
の大部分を削除することで、比較的大きな通風孔3cが
形成されるようにしてもよい。この場合は、必要に応じ
て補強用の支え3fを設ける。また、図10に示すよう
に太陽電池モジュール1の長辺側及び短辺側の大部分を
削除することで、より開口面積の大きな通風孔3cが確
保されるようにしてもよい。この場合も必要に応じて補
強用の支え3fを設ける。
【0037】さらに、図11や図12に示すように、枠
をなくして支持棒(またはボルト)11により太陽電池
モジュール1を支えるようにすることもできる。ただ
し、図11の太陽電池モジュール1では、ガラスに孔を
あけて、これに支持棒(またはボルト)11を通して固
定し、図12の太陽電池モジュール1では、架台10か
ら突き出た支持棒(またはボルト)11で支持する。
【0038】また、通風孔から鳥等の動物が進入して巣
等を作ることを防止するために、図13に示すように、
通風孔3cに動物進入防止棒3gを設けてもよい。この
場合の棒3gは、図14に拡大して示すように通風孔3
cの上端から下方に向けて突出させているが、下端から
上方に向けて突出させてもよいし、側面から横方向に突
出させてもよい。さらに、図例のような棒ではなく、板
状のものであってもよいし、或いは通風孔の形状自体を
菱形、長方形、丸等にすることで動物の進入を防止する
ことも可能である。
【0039】一方、屋根等の傾斜面に太陽電池モジュー
ルを設置した際に少なくとも低位となる側においてモジ
ュール本体のガラス面よりも突出する部分をなくする構
成についても、上記実施例のものに限られない。
【0040】例えば、図1のものでは各短辺枠3bの上
端がモジュール本体2の表面と面一となるように構成さ
れているが、少なくとも一方の短辺枠のみがモジュール
本体の表面よりも突出していなければよい。また、設置
時に長辺枠が低位側となる場合には、長辺枠の上端の高
さがモジュール本体の表面よりも低くなるように構成す
ることは当然である。
【0041】さらに、図15に示す他の実施例のよう
に、太陽電池モジュール1の長辺側においても、モジュ
ール本体2の表面より上方に突出する部分が少なくなる
ようにした一対の長辺枠3aを用いてもよい。これらの
長辺枠3aでは、その上端の数か所に突出部3hが設け
られており、それらの突出部3hによってモジュール本
体2の長辺側の側縁部2aが押さえられるようになって
いる。そして、図16に拡大して示すように、上記各突
出部3hを除いた長辺枠3aの上端部分3a’は、短辺
枠3bの上端と同じ高さ位置であって、モジュール本体
2の表面から突出しないように構成されている。これに
よれば、太陽電池モジュール1の長辺側においても、基
準となるモジュール本体2の表面より突出した部分を少
なくした分だけ、ゴミやホコリの溜まり或いは降雪時の
雪の溜まり等を減少させることが可能である。
【0042】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、モジュ
ール本体の裏面側に凹凸状の表面を有する熱放射率の高
いフィルムを使用したので、従来の太陽電池モジュール
に比較して、より多くの熱がモジュール裏面側から逃げ
るようになる。しかも、モジュール本体の裏面側の空間
と外部とを連通させる通風孔等の連通部が設けられてい
ることにより、そのモジュール本体裏面側の空間に風が
スムーズに通るようになるので、モジュール設置時にそ
の裏面側と住宅の屋根等との間に熱気が溜まるというこ
とも少なくなる。
【0043】これにより、モジュール本体が効率良く冷
却されることとなり、その結果、モジュール温度が下が
ってモジュール本体の電気出力が高まり、ひいてはシス
テム全体の効率も上がることになる。
【0044】しかも、本発明の太陽電池モジュールによ
ると、少なくともモジュール設置時に低位となる側にお
いて突出した部分がなくなるから、モジュール本体の表
面にゴミやホコリ等が付着しにくく、また雪が降った場
合も積もりにくくなる。従って、ゴミ等の付着や積雪に
よってモジュール本体が遮光されるといった不都合が解
消され、そのような遮光によるモジュール本体の電気出
力の低下やホットスポットの発生を回避することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す太陽電池モジュール
の全体斜視図である。
【図2】同モジュールの短辺枠を通る位置で切断した拡
大縦断面図である。
【図3】同モジュールに使用した防水フィルムを拡大し
て示す部分単体斜視図である。
【図4】同モジュールを屋根に設置した状態を示す斜視
図である。
【図5】上記防水フィルムの凹凸状の表面を拡大して示
す拡大図である。
【図6】同じく防水フィルムの凹凸状表面の他の例を示
す拡大図である。
【図7】本発明の第2実施例を示す太陽電池モジュール
の簡略斜視図である。
【図8】同じく第3実施例を示す太陽電池モジュールの
簡略斜視図である。
【図9】同じく第4実施例を示す太陽電池モジュールの
簡略斜視図である。
【図10】同じく第5実施例を示す太陽電池モジュール
の簡略斜視図である。
【図11】同じく第6実施例を示す太陽電池モジュール
の簡略斜視図である。
【図12】同じく第7実施例を示す太陽電池モジュール
の簡略斜視図である。
【図13】同じく第8実施例を示す太陽電池モジュール
の簡略斜視図である。
【図14】図13の一部を拡大して示す部分拡大図であ
る。
【図15】本発明の第9実施例に係る太陽電池モジュー
ルを屋根に設置した状態を示す斜視図である。
【図16】図15の太陽電池モジュールの一部を拡大し
て示す部分拡大図である。
【図17】従来の太陽電池モジュールを示す斜視図であ
る。
【図18】従来の太陽電池モジュールにおけるモジュー
ル本体の部分縦断面図である。
【図19】従来の太陽電池モジュールにおける長辺側の
枠を横切る位置で切断した部分縦断面図である。
【図20】従来の太陽電池モジュールにおける短辺側の
枠を横切る位置で切断した部分縦断面図である。
【図21】従来の太陽電池モジュールを屋根等に設置し
た場合の問題点を説明するために使用した説明図であ
る。
【符号の説明】
1・・・太陽電池モジュール 2・・・モジュール本体 3・・・枠 3b・・・枠の低位側となる一辺部(短辺枠) 3c・・・連通部(通風孔) 4・・・太陽電池素子 7・・・フィルム S1 ・・・モジュール本体の裏面側の空間 S2 ・・・外部の空間

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 太陽電池素子が所定の状態に配置されて
    なるモジュール本体を有する太陽電池モジュールにおい
    て、モジュール本体の受光面に対して反対側に位置する
    裏面側に、表面が凹凸状に形成されてなる熱放射率の高
    いフィルムを設けたことを特徴とする太陽電池モジュー
    ル。
  2. 【請求項2】 太陽電池素子が所定の状態に配置されて
    なるモジュール本体を有する太陽電池モジュールにおい
    て、モジュール設置時に当該設置面とモジュール本体と
    の間を風が通るように、モジュール本体の裏面側の空間
    の側方に、当該空間とその外部の空間とを連通させる連
    通部を形成したことを特徴とする太陽電池モジュール。
  3. 【請求項3】 太陽電池素子が所定の状態に配置されて
    なるモジュール本体と、その周囲に設けられてモジュー
    ル本体を保持する枠とを有する太陽電池モジュールにお
    いて、モジュール設置時に少なくとも上記枠の低位側と
    なる一辺部の上端の高さを、モジュール本体の受光面の
    高さと略同等ないしそれ以下に設定したことを特徴とす
    る太陽電池モジュール。
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