JPH06180900A - テーププレーヤの早送り早巻戻し装置 - Google Patents

テーププレーヤの早送り早巻戻し装置

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JPH06180900A
JPH06180900A JP4334421A JP33442192A JPH06180900A JP H06180900 A JPH06180900 A JP H06180900A JP 4334421 A JP4334421 A JP 4334421A JP 33442192 A JP33442192 A JP 33442192A JP H06180900 A JPH06180900 A JP H06180900A
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Yutaka Saito
豊 斉藤
Tadahiro Ikuta
忠宏 幾田
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 切換えギヤが噛み込む騒音が発生することが
ない。切換えギヤとフライホイールギヤとの噛合いが確
実にできる。 【構成】 一対のリール台ギヤ24,25と一対の互いに逆
方向に回転される駆動側フライホイールギヤ26,27とに
噛合う切換えギヤ41,42,43,44を、早送りレバー28お
よび早巻戻しレバー29の操作により往復動可能な切換え
アーム35に軸支する。切換えアーム35にはこの切換えア
ーム35の移動方向に案内軸37に係合する案内長溝36を形
成する。案内長溝36の中間部に凹部38を形成する。切換
えアーム35を案内長溝36の凹部38が案内軸37に係合する
方向にスプリング40にて付勢する。 【効果】 切換えアーム35の凹部38に案内軸37が係合し
たときの負荷に抗して早送りまたは早巻戻しレバー28,
29の操作力を高めると、切換えアーム35は一挙に移動
し、切換えギヤが瞬時にフライホイールギヤとリール台
ギヤとに噛合う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はテーププレーヤの早送り
早巻戻し装置に係り、往復移動される切換えギヤを駆動
側のフライホイールギヤとリール台ギヤとに噛合わせる
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種のテーププレーヤの早送り
早巻戻し装置は図4に示すように、一対のリール台1,
2をそれぞれ回転させる一対のリール台ギヤ3,4と、
一対の駆動側フライホイールギヤ5,6と、早送りレバ
ーおよび早巻戻しレバーの操作によりそれぞれ反対方向
に移動される往復動可能な切換えアーム7と、この切換
えアーム7に回転自在に設けられこの切換えアーム7の
移動で前記一対のリール台ギヤ3,4のいずれか一方と
一対の駆動側フライホイールギヤ5,6のいずれか一方
とに噛合う一対の切換えギヤ8,9とを設け、前記切換
えアーム7にこの切換えアーム7の移動方向の案内溝1
0,11を形成し、この案内溝10,11にそれぞれ案内軸1
2,13を係合する構造が採られていた。
【0003】そして、この従来の構造では、早送りレバ
ーまたは早巻戻しレバーを操作することにより切換えア
ーム7が案内軸12,13に係合した案内長溝10,11に案内
されて移動され、切換えギヤ8,9のいずれか一方、例
えば早送りレバーの操作で切換えギヤ8がリール台ギヤ
3とフライホイールギヤ5とに噛合い、リール台ギヤ3
が正方向に早送り回転するようにし、早巻戻しレバーの
操作で切換えアーム7が反対方向に移動され、切換えギ
ヤ9がリール台ギヤ4とフライホイールギヤ6とに噛合
い、リール台ギヤ4が反転方向の早巻戻し方向に回転さ
れるようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の構造のテー
ププレーヤの早送り早巻戻し装置では、早送りレバーま
たは早巻戻しレバーを操作した場合、特に操作をゆっく
りとした場合、或いは、切換えギヤの噛合い点到達境目
で早送りレバーまたは早巻戻しレバーの操作を止めた場
合にはフライホイールギヤが切換えギヤと噛合いを逃げ
る図4矢指A方向に回転しているため、切換えギヤの方
向は図4矢指B方向となり、フライホイールギヤへの噛
合いが円滑に行われず、切換えアームが途中で止まり、
歯先同志が衝突する騒音が発生する問題があった。
【0005】本発明は上記問題点に鑑みなされたもの
で、切換えギヤが一気にフライホイールギヤに噛み込む
ようにして切換えギヤが噛み込む騒音が発生することな
く、切換えギヤとフライホイールギヤとの噛合いが確実
にできるテーププレーヤの早送り早巻戻し装置を提供す
るものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明のテーププレーヤ
の早送り早巻戻し装置は、テープを供給または巻取る一
対のリール台をそれぞれ回転させる一対のリール台ギヤ
と、前記各リール台ギヤに対応させ互いに逆方向に回転
するように設定された左右一対の駆動側フライホイール
ギヤと、早送りレバーまたは早巻戻しレバーの操作によ
り往復動可能な切換えアームと、この切換えアームに回
転自在に設けられこの切換えアームの移動で前記一対の
リール台ギヤのいずれか一方と一対の駆動側フライホイ
ールギヤのいずれか一方とに噛合う切換えギヤとを備
え、前記切換えアームにはこの切換えアームの移動方向
に形成され案内軸に係合される案内長溝を形成し、この
案内長溝の中間部に凹部を形成し、この切換えアームを
前記案内長溝の凹部が案内軸に係合する方向にスプリン
グにて付勢したものである。
【0007】
【作用】本発明のテーププレーヤの早送り早巻戻し装置
は、早送りレバーまたは早巻戻しレバーを操作すること
により切換えアームが案内軸に係合した案内長溝に案内
されて移動され、切換えギヤのいずれか一方の切換えギ
ヤがいずれか一方のリール台ギヤとフライホイールギヤ
とに噛合い、リール台ギヤが正方向または反転の巻き戻
しに回転される。そして、早送りまたは早巻戻しレバー
の操作で切換えギヤがリール台ギヤとフライホイールギ
ヤとに噛合う直前に、切換えアームの案内長溝の凹部位
置が案内軸の位置に至り、切換えアームはスプリングに
より引き寄せられ、凹部に案内軸が係合することによっ
て、この凹部に負荷を生じさせ、切換えアームへの負荷
集中後、切換えアームは一挙に移動されて、切換えギヤ
が瞬時にフライホイールギヤとリール台ギヤとに噛合
い、歯先が当たる騒音が発生しない。
【0008】
【実施例】本発明のテーププレーヤの早送り早巻戻し装
置の一実施例の構成を図1および図2について説明す
る。
【0009】21,22は図示しない基盤に設けられた補助
基盤23にそれぞれ回転自在に軸支された一対のリール台
で、これらのリール台21,22をそれぞれ摩擦連動により
回転させる一対のリール台ギヤ24,25がこのリール台2
1,22と同軸上に設けられている。
【0010】また、26,27は前記基盤に回転自在に軸支
され図示しない電動機にベルトなどを介して回転される
一対の駆動側フライホイールギヤで、これらの駆動側フ
ライホイールギヤ26,27は互いに矢指反対方向に回転さ
れるようになっている。
【0011】さらに、前記基盤には早送りレバー28およ
び早巻戻しレバー29が進退自在に設けられ、スプリング
30,31に抗した押圧操作により移動される。この早送り
レバー28および早巻戻しレバー29に係合されそれぞれの
操作で反対方向に回動される回動片33が前記基盤に回動
自在に軸支されている。
【0012】この回動片33に係合した作動片34が基盤に
回動自在に軸支され、この作動片34に切換えアーム35が
係合され、この切換えアーム35は前記一対のリール台2
1,22の中心軸を結ぶ線と平行な方向に移動されるよう
に往復動可能に前記補助基盤23に設けられ、この切換え
アーム35にはこの切換えアーム35の移動方向に案内長溝
36,36が形成され、この案内長溝36,36に係合される案
内軸37,37が前記補助基盤23に突設されている。そし
て、この案内長溝36,36の中間部には前記一対のリール
台21,22の中心軸を結ぶ線と反対側に凹部38がそれぞれ
形成されている。
【0013】また、この切換えアーム35には前記案内長
溝36,36の凹部38が案内軸37,37に係合する前記一対の
リール台21,22の中心軸を結ぶ線方向に向って付勢する
スプリング40がこの切換えアーム35と補助基盤23との間
に張設され、この切換えアーム35の案内長溝36,36の凹
部38,38の位置と、案内軸37,37とが係合するように、
切換アーム35がスプリング40にて引張られている。
【0014】さらに、この切換えアーム35にはこの切換
えアーム35の移動で前記一対のリール台ギヤ24,25にそ
れぞれ噛合う一対の小径の切換えギヤ41,42とこの小径
の切換えギヤ41,42と同軸上に一体的に回転されるよう
に設けられ前記一対の駆動側フライホイールギヤ26,27
にそれぞれ噛合う大径の切換えギヤ43,44とが回転自在
に軸支されている。
【0015】次にこの実施例の作用を説明する。
【0016】早送りレバー28または早巻戻しレバー29を
スプリング30,31に抗して押圧操作することにより、回
動片33、作動片34を介して切換えアーム35が案内軸37,
37に係合した案内長溝36,36に案内されて移動され、切
換えギヤ41,42のいずれか一方の切換えギヤがリール台
ギヤ24,25とのいずれか一方のリール台ギヤと噛合うと
ともに切換えギヤ43,44のいずれか一方の切換えギヤが
フライホイールギヤ26,27とのいずれか一方のフライホ
イールに噛合う。
【0017】すなわち、早送りレバー28をスプリング30
に抗して押圧操作することにより、図3に示すように、
切換えアーム35が移動され、一方の切換えギヤ41がリー
ル台ギヤ24と噛合うとともに一方の切換えギヤ43が一方
のフライホイールギヤ26に噛合い、リール台ギヤ24がテ
ープの早送り正方向に回転される。
【0018】また、早巻戻しレバー29をスプリング31に
抗して押圧操作することにより、切換えアーム35が先と
反対方向に移動され、他方の切換えギヤ42がリール台ギ
ヤ25と噛合うとともに他方の切換えギヤ44が他方のフラ
イホイールギヤ27に噛合い、リール台ギヤ25がテープの
早巻戻し反転方向に回転される。
【0019】そして、早送りレバー28または早巻戻しレ
バー29の操作時における切換えアーム35の移動の際、切
換えアーム35の案内長溝36,36の凹部38,38に負荷を発
生させ、かつ、切換えアーム35の移動圧(移動量)が発
生したときに、案内軸37から凹部38が抜け出され、切換
えギヤ43または44がフライホイールギヤ26または27と噛
合うとともに切換えギヤ41または42がリール台ギヤ24ま
たは25に噛合うように所定位置まで瞬時に移動されるた
め、切換えギヤ43または44がフライホイールギヤ26また
は27と噛合うとともに切換えギヤ41または42がリール台
ギヤ24または25とに噛合い、歯先が当たる騒音が発生す
ることがない。
【0020】前記実施例では、切換えギヤは一方の切換
えギヤ41,43と他方の切換えギヤ42,44とにて一対にて
構成したが、一組の切換えギヤにて構成することもでき
る。
【0021】また、切換アーム35上中央に大径の切換ギ
ヤを1つ設けてもよい。
【0022】そして、スプリング40は前記のように切換
アーム35の中央部に弾持する構成に限らず、切換アーム
35の両端にそれぞれ張設してもよい。
【0023】さらに、前記実施例では、一方の切換えギ
ヤ41,43と他方の切換えギヤ42,44とは、リール台ギヤ
24,25間とフライホイールギヤ26,27間に配置した構成
について説明したが、切換えギヤ41,43と他方の切換え
ギヤ42,44とは、リール台ギヤ24,25とフライホイール
ギヤ26,27とにそれぞれ外側から噛合う構成とすること
もできる。
【0024】
【発明の効果】本発明によれば、早送りまたは早巻戻し
レバーの操作で切換えギヤがリール台ギヤとフライホイ
ールギヤとに噛合う直前に、切換えアームの案内長溝の
凹部位置が案内軸の位置に至り、切換えアームはスプリ
ングにより引き寄せられ、凹部に案内軸が係合し、早送
りまたは早巻戻しレバーの負荷が発生し、切換アームの
移動量が高まると案内軸から凹部が抜け出て切換えアー
ムは一挙に移動されて、切換えギヤが瞬時にフライホイ
ールギヤとリール台ギヤとに噛合う位置に至り、歯先が
当たる騒音が発生することなく、切換えギヤとフライホ
イールギヤとの噛合いが確実にできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示すテーププレーヤの早送
り早巻戻し装置の平面図である。
【図2】同上分解斜視図である。
【図3】同上切換えギヤの噛合い状態を示す平面図であ
る。
【図4】従来のテーププレーヤの早送り早巻戻し装置の
平面図である。
【符号の説明】 21,22 リール台 24,25 リール台ギヤ 26,27 駆動側フライホイールギヤ 28 早送りレバー 29 早巻戻しレバー 35 切換えアーム 36 案内長溝 37 案内軸 38 凹部 40 スプリング 41,42,43,44 切換えギヤ
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成4年12月18日
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図4
【補正方法】変更
【補正内容】
【図4】

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 テープを供給または巻取る一対のリール
    台をそれぞれ回転させる一対のリール台ギヤと、前記各
    リール台ギヤに対応させ互いに逆方向に回転するように
    設定された左右一対の駆動側フライホイールギヤと、早
    送りレバーまたは早巻戻しレバーの操作により往復動可
    能な切換えアームと、この切換えアームに回転自在に設
    けられこの切換えアームの移動で前記一対のリール台ギ
    ヤのいずれか一方と一対の駆動側フライホイールギヤの
    いずれか一方とに噛合う切換えギヤとを備え、 前記切換えアームにはこの切換えアームの移動方向に形
    成され案内軸に係合される案内長溝を形成し、この案内
    長溝の中間部に凹部を形成し、この切換えアームを前記
    案内長溝の凹部が案内軸に係合する方向にスプリングに
    て付勢したことを特徴とするテーププレーヤの早送り早
    巻戻し装置。
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Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS56152969U (ja) * 1980-04-11 1981-11-16
JPS62139160A (ja) * 1985-12-12 1987-06-22 Clarion Co Ltd テ−プレコ−ダのカム機構
JPH01220246A (ja) * 1988-02-29 1989-09-01 Matsushita Electric Ind Co Ltd テープレコーダ

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