JPS6362815B2 - - Google Patents

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JPS6362815B2
JPS6362815B2 JP54122306A JP12230679A JPS6362815B2 JP S6362815 B2 JPS6362815 B2 JP S6362815B2 JP 54122306 A JP54122306 A JP 54122306A JP 12230679 A JP12230679 A JP 12230679A JP S6362815 B2 JPS6362815 B2 JP S6362815B2
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gear
pinch roller
locked
pinion
tape
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Description

【発明の詳細な説明】 この発明はカセツト式テーププレヤおよびテー
プレコーダにおけるピンチローラ等に関連する操
作に関するもので、これを自動的に、しかも操作
を簡略化し、かつピンチローラのゴム弾性の保護
により、精度の維持が容易となり、かつオートリ
バース演奏を極めて巧みな簡単な構成で実現でき
る構造を提供するものである。
音楽演奏テーププレヤやカーステレオにおいて
は、エンドレスマガジン式またはエンドレスカー
トリツジ式8トラツクテープを使用する方式が、
操作が極めて簡単で、電源を入れれば、いつでも
エンドレスで際限なく音楽が楽しめる。これに対
して、リールツーリール式カセツトテープにおい
ては、一定巻量の終端にくれば、音楽がとだえ、
止まつてしまうので、カセツトを裏返してかけ直
すか、巻戻しをしなければ、音楽を続いて聴けな
い。
そこで、最近は、オートリバース式のテーププ
レヤが作られ、終端でテープを反転走行させて、
エンドレス演奏ができるようになつた。しかし、
車の運転中の疲れをいやす目的で音楽を聴くカー
ステレオにおいては、車の運転に神経を使うの
で、カーステレオの操作には神経を使わず、さら
に簡便な操作のものが要求される。できれば、自
動車のエンジンをかければ、即音楽が流れ、エン
ジンの電源を切れば、音楽も切れて、何のカース
テレオ操作も必要としないものが望ましい。別の
音楽曲目に切替えるため、テープを差替える以
外、全く操作を必要とせず、電源を入れれば、い
つでも音楽が流れ、切れば音楽が止まる、という
簡便さならば最も望ましい。
また、カーステレオに限らず、音楽演奏用のも
のなら、オフイスやストア、シヨツプでのBGM
用プレヤ、有線放送用バツクミユージツクなどに
も、同じように簡便な操作性が好まれる。
リールツーリール式カセツトテーププレヤで
も、オートリバース式すなわち自動反転式エンド
レス演奏ならば、エンドレス8トラツクカートリ
ツジ式テーププレヤとほぼ同様のエンドレス演奏
が簡便な操作で行なえる。往復120分(2時間)
の超ロングテープもあり、一層便利になつた。し
かし、カセツト規格寸法は、8トラツクカートリ
ツジ式に比べて小形化されており、したがつてプ
レヤのキヤプスタン軸は2mmの直径のものが標準
として使われている。8トラツクカートリツジ式
の標準が6mm直径のキヤプスタンで、これに比べ
て針のように細く、これの断面積は、9分の1と
極めて小さい。したがつて、ピンチローラのゴム
直径も小さい上に、針のようなキヤプスタンに圧
着されてテープを介して走行されるので、ピンチ
ローラを演奏状態で圧着したまま、モータを止め
て長時間放置すると、小さいゴム製のピンチロー
ラにとつてはかなり酷で、圧着面がくぼんで、精
度が悪化し、再度演奏したときは良質の音楽が聴
けなくなることがある。これを繰返していると、
精度も悪化し、寿命も短くなる。
このような理由のため、オートリバース式とい
えども、演奏の開始、停止を電源の入、断だけで
操作するまで簡便な扱いはできない。必ず演奏の
停止時や、エンジンを切つて車から降りるとき
は、機械的な操作によつてピンチローラ圧着をや
め、すなわち演奏停止→カセツト取外しの操作が
要求されていた。事実、従来のカーステレオで
は、必ずユーザの取扱説明書には、この注意書が
書かれていた。
車の運転に神経を使つた上に、車を降りる際に
忘れずこの操作を行なうのは大変であり、特にエ
ンジンを切れば、カーステレオの電源も切れ、音
楽は止まるので、忘れてそのまま車を降りる人が
多い。
それゆえに、この発明は、電源が切られたとき
に、自動的にピンチローラをキヤプスタンから離
した状態にすることができる、カセツト式テープ
プレヤおよびテープレコーダの自動制御機構を提
供しようとするものである。
この発明では巧みな構成で、簡単で、動作の確
実な構造の、文字通り上述の要求通り、電源の
「入」と「断」だけで、音楽演奏を開始したり、
停止したりできるものである。
すなわち、この発明は、カセツト式テーププレ
ヤおよびテープレコーダに与えられる電源の供給
を受けて回転するモータ、前記モータからの回転
が伝達されて互いに逆方向に回転する2個のキヤ
プスタン、前記2個のキヤプスタンの各々に対し
てテープを介して圧接した状態と離隔した状態と
をとる2個のピンチローラ、ならびに、前記2個
のキヤプスタンに対して、一方のピンチローラが
前記圧接した状態をとりかつ他方のピンチローラ
が前記離隔した状態をとる第1のモードと前記一
方のピンチローラおよび前記他方のピンチローラ
の双方が前記離隔した状態をとる第2のモードと
前記一方のピンチローラが前記離隔した状態をと
りかつ前記他方のピンチローラが前記圧接した状
態をとる第3のモードとをその一方向動作により
順次与える往復運動可能な連動を備える、両方向
に録音、再生可能なカセツト式テーププレヤおよ
びテープレコーダの自動制御機構に向けられるも
のであつて、次のような構成を備えることが特徴
である。
すなわち、この発明は、まず、前記モータから
の回転が伝達されて回転するとともに前記電源が
切られた後であつても回転惰性をもつてある程度
回転可能なピニオン、前記ピニオンと噛合するギ
ヤ部と噛合しない欠歯部とをその周面に有するギ
ヤ、および前記欠歯部と前記ピニオンとが対面し
たとき前記ギヤの回転をその位置で阻止するため
の第1および第2被係止部を備える。
また、前記第1および第2被係止部に選択的に
係合し得る位置関係をもつて、電磁石によつて吸
引される電磁石可動子が設けられ、当該電磁石可
動子は、前記電源がオンの状態では前記第1被係
止部に係合し得る位置に強制され、かつ前記電源
が切られたことに応答して、現に係合していた前
記第1被係止部に対する係合が断たれるとともに
前記第2被係止部に係合し得る位置をとるように
強制されるものである。
さらに、この発明に係る自動制御機構は、前記
電磁石可動子の前記第1または第2被係止部に対
する係合が断たれたとき、前記ギヤの前記ギヤ部
が前記ピニオンに噛合する位置になるまで、前記
ギヤを起動回転させるためのエネルギを与えるば
ね手段、および前記ギヤの回転運動を往復運動に
変換して前記連動具に与えるための運動変換機構
を備える。
そして、前記第1被係止部に前記電磁石可動子
が係合している状態にある前記ギヤが前記運動変
換機構を介して前記連動具に与える位置は、前記
連動具が前記ピンチローラに対して前記第1また
は第3のモードを与える位置に対応しており、他
方、前記第2被係止部に前記電磁石可動子が係合
している状態にある前記ギヤが前記運動変換機構
を介して前記連動具に与える位置は、前記連動具
が前記ピンチローラに対して前記第2のモードを
与える位置に対応している。
電源を切つたとき、ピンチローラの圧着を止め
るには、従来の大形のテーププレヤにおいては、
電磁石の大きな力で、戻しばねに抗してピンチロ
ーラレバーをキヤプスタンに圧接してテープ走行
させておいて、電磁石の電源を切れば、戻しばね
でピンチローラがキヤプスタン軸から離れる機構
が用いられていた。しかし、ピンチローラ圧着の
ための大きな力を与えるには、大きな電磁石が必
要で、しかも大きな電流を流し続けながら、テー
プ演奏させねばならない。オートリバース式のプ
レヤでは、2個の大きな電磁石が必要で、自動車
のメータボツクス下や運転台の狭いボードの中へ
取付けるカーステレオにおいては、超小形化が要
求され、消費電流にも制限のある車の電源では困
難である。また、大きくては、運転の支障にもな
る。
この発明では、モータ回転力を大きく減速し
て、大きな力を、小さなギヤながら得られるよう
にして、極めて小さな電流の電磁石で制御するよ
うにしたもので、駆動力が大きく動作が確実なも
のにしたものである。したがつて、複雑なオート
リバース機構の動きも、小形なもので実現できる
ものである。以下、図面を参照して、この発明の
実施例について説明する。
第1図において、1は時計方向回転する右キヤ
プスタンで、フライホイール2と一体となつて、
ベルト9を経て、当該カセツト式テーププレヤお
よびテープレコーダに与えられる電源の供給を受
けて回転するモータに備えるモータプーリ13に
よつて駆動回転される。3は左キヤプスタンで、
フライホイール4と一体で、ベルト9を経て、反
時計方向回転される。10,11はテープ巻取リ
ール軸で、12は回転反転用仲介ギヤで、14は
巻取原動軸ギアでベルト9により回転駆動される
プーリ15とフエルト摩擦回転力により回転伝達
され常にキヤプスタンとともに時計方向回転す
る。
30はピニオンで、ピニオンプーリ31と一体
でベルト9により時計方向回転される。ベルト9
は、モータ回転力をモータプーリ13により、プ
ーリ15、キヤプスタン1、ピニオン30を時計
方向回転に駆動し、キヤプスタン3を反時計方向
回転に駆動する。16はカセツトで、中に磁気録
音用テープ17が巻込まれている。
第1図においては、左ピンチローラ7が左ばね
8aの張力によつて、テープ17を間に圧着して
左キヤプスタン3に圧接されている。したがつ
て、テープ17はヘツド18に向つて左方向に走
行演奏されている。カセツトプレヤの従来技術の
常識であるので、詳細な動作・構造の説明は省く
が、テープ17はたるみなく、左キヤプスタン3
で送られた分だけリール軸11で巻取られる。
32はピニオン30と噛合するギヤ部と噛合を
断つ欠歯部とからなる欠歯歯車としての第1ギヤ
である。第1ギヤ32の側部には、第1被係止部
33と第2被係止部34とを備え、電磁石35に
より吸引可動される電磁石可動子36により係合
されたとき、第1ギヤ32の欠歯部がピニオン3
0に対面して、第1ギヤ32はその位置で回転阻
止される。
37は第1ギヤ32と同軸的かつ一体的に回転
する第2ギヤで、これと常時噛合する第3ギヤ3
8が設けられ、第2ギヤ37と第3ギヤ38との
歯数比は、1対2に構成されている。第3ギヤの
偏芯位置にはクランクピン39が設けられ、第3
ギヤ38の回転によつて連動具40が往復運動さ
せられる。連動具40は、往復運動するものであ
るが、その一方向動作により、2個のピンチロー
ラ5,7に対して、順次、一方のピンチローラ7
が対応のキヤプスタン3に圧接した状態をとりか
つ他方のピンチローラ5が対応のキヤプスタン1
から離隔した状態をとる第1のモード(第1図)
と、一方のピンチローラ7および他方のピンチロ
ーラ5の双方が各対応のキヤプスタン3および1
から離隔した状態をとる第2のモード(第2図、
第5図)と、一方のピンチローラ7が対応のキヤ
プスタン3から離隔した状態をとりかつ他方のピ
ンチローラ5が対応のキヤプスタン1に圧接した
状態をとる第3のモード(第6図)とを、それぞ
れ与える構造となつている。また、連動具40の
動きによつて、原動軸ギヤ切替器41も切替えら
れ、その反対側先端にある原動軸ギヤ14が中介
ギヤ12に噛合したり、ロール軸11のギヤ部に
噛合したりすることで、テープ巻取りもテープの
走行する方向に合わせて機能される。
第2図は第1図の状態から第1ギヤ32が180゜
回転した状態を示す。第2図はギヤ部分だけの詳
細図である。第3図は第2図の側面図で、各部品
の上下位置関係をわかり易く図示したものであ
る。第2図および第3図において、50はひねり
ばねで、ひねりばね軸51に枢支され、一端が第
2ギヤ37上に偏芯位置に樹立された第2ギヤボ
ス52に押圧し、軸51に対して時計方向に付勢
されている。したがつて、第2ギヤ37は、この
ひねりばね50によつて、反時計回転方向に付勢
されている。ところが、当該カセツト式テーププ
レヤおよびテープレコーダに与えられる電源が切
られているときには、電磁石35に通電がなく、
電磁石可動子36が吸引されていないので、第2
被係止部34に係合されていて、第1ギヤ32は
起動回転しない。
ところが電磁石可動子36は、電源が通電され
ると、第2被係止部34との係合が外され、応じ
てひねりばね50で第1ギヤ32は反時計方向に
起動回転し、欠歯部とピニオン30が正対面して
いたのが、ギヤ部がピニオンに噛合を始める。第
4図にその起動瞬間状態を示す。したがつて、ピ
ニオン30の回転力によつて、第1ギヤ32は
180゜回転され、第3ギヤ38は90゜回転されて、
第1ギヤ32は欠歯部がピニオン30に対面した
位置で、電磁石可動子36に第1被係止部33が
係合して、第6図の状態で維持される。この状態
では、ヘツド正面に向つて、右方向へテープ演奏
中の様子を示している。第6図では、第2図に示
したひねりばね50の図示は省略した。
第1図の状態から次に、電源を演奏中に切つた
ときを説明する。電源がすべて切られたときに
は、電磁石可動子36が引ばねの力で被係止部3
3との係合は外され、応じて第1ギヤ32は前述
のひねりばね50の働きによつて、起動回転し、
モータ電源が切れても、モータ、フライホイール
の惰性回転で、ピニオン30と、第1ギヤ32と
が噛合つて、180゜回転された状態で、再び欠歯部
がピニオン30と対面し、すなわち第2図の状態
で、第2被係止部34が電磁石可動子36に係合
して、回転阻止されて維持される。モータ回転
子、フライホイール(2個)、プーリなどの回転
惰性が大きいので、モータ電源が切られた直後で
も、ピニオン30の回転駆動力は十分これらの動
作を行ないうることが実験的に確保されている。
次に、第6図の状態、すなわちテープがヘツド
正面に向つて右方向走行演奏状態(第3のモー
ド)で電源を切られたときは、第1図の状態(第
1モード)から電源を切られたときと全く同じ
で、第1被係止部33に係合していた電磁石可動
子36が戻しばねで第1被係止部33から外れ
て、前述のひねりばね50によつて起動回転さ
れ、ピニオン30の惰性回転力によつて第1ギヤ
32は180゜回転され、第5図に示す状態(第2の
モード)までいつて、第2被係止部34が電磁石
可動子36と係合して、この位置で維持される。
このとき、連動具40の位置は、第2図と第5
図とも全く同じで、クランクピン39の位置が
180゜異なる位置であるのは、第3ギヤ38が180゜
回つた状態で止められている為で、連動具40
も、ピンチレバー6,8、原動軸ギヤ切替器4
1、第1ギヤ32、電磁石可動子36、等もすべ
て、第2図と第5図とも全く同じ状態で維持され
ている。すなわち、電源が切れたときにはいずれ
も、このように、ピンチレバー6,8がいずれも
キヤプスタン1,3から隔離され、テープ巻取リ
ール軸も中立位置で、テープ走行も惰性で送られ
ることなく、すぐその位置で止まる。したがつ
て、このまま長時間放置しても、ピンチローラが
変形することはない。
次に、この発明の要旨とは直接関連がないが、
オートリバース切替の動作を説明する。第1図の
状態でテープ17が走行演奏しているとき、テー
プがカセツト終端で行止まつたとき、従来周知の
停止検知の電子回路が働いて、電磁石35に今ま
で演奏中継続して通電していた電源が一瞬、電子
回路によつて中断される。この電子回路停止検知
回路の働く原理は、従来周知技術で簡単に実現で
きるので説明は省略する。そのとき、電磁石可動
子36は戻しばねの力で、第1被係止部33から
外れ、係合が外れて、第1ギヤ32は反時計方向
へ起動回転される。そのとき、前述の電子回路に
よつて電磁石35にはすぐ通電が再開されている
ので、第1ギヤ32は、第2被係止部34が電磁
石可動子36に係合されることなく、360゜回転し
て、第1被係止部33で電磁石可動子36に係合
され、第6図の状態で第1ギヤ32は維持され
る。つまり、第1図のテープ走行演奏から反転し
て、反対方向走行に切替えられたことになる。
また、右走行でテープ終端にきたときは、同じ
く終端停止検知電子回路により、電磁石電流が一
瞬だけ切られて、第6図の状態から、第1ギヤ3
2が360゜回転して、すなわち第3ギヤ38が180゜
回転して、第1被係止部33が電磁石可動子36
に係合して、第1図の状態で維持され、テープ走
行は反転したことになる。
上述のごとく、オートリバース機構を備えるカ
セツト式テーププレヤを改善したこの実施例によ
れば、テープカセツトの操作をほとんどすること
なく、ただ電源を入れたり切つたりするだけで音
楽演奏を楽しむことができるので、運転に神経を
使うドライバの疲れをいやす目的のカーステレオ
には効果的である。
また、モータ電源を切つたときの回転惰性が長
びいてもピンチローラのキヤプスタンからの隔離
を両方のピンチローラとも正確な中立位置に維持
できる。逆にフライホイールなど慣性の大きい回
転体の大きな惰性を利用してピンチローラ隔離を
行なうので、電源切断後のエネルギは確実に供給
される。
またオートリバース切替動作も、第2ギヤと第
3ギヤの変速比1対2の組合わせで、それぞれの
ギヤの役割を分担させうるので、それぞれのギヤ
の構造が単純になり、プラスチツク成形に適し、
大量生産に好適で、またギヤを小形化して大きな
回転力が得られるので切替動作が今までの色々な
構造のオートリバースプレヤに比べて、非常に確
実である。
また、今までの一部オートリバースプレヤのよ
うに電磁石を大きくして直接電磁石力により切替
える方式と違つて、極小形の電磁石ですむので、
停止検知電子回路も今までの電流の10分の1以下
ですむので安価である。
なお、上述の実施例では、第1および第2被係
止部を第1ギヤの側面部に設けたもので説明した
が、この被係止部33,34は、要は、以下の機
能をもつものであれば代替も可能である。すなわ
ち、第1に、一方のピンチローラがキヤプスタン
に圧接された状態の位置で、かつその圧接された
キヤプスタンから繰出されるテープを巻取つてい
くリール軸に回転力が供給されるよう、連動具4
0がその状態を維持し、かつ第1ギヤ32の欠歯
部にピニオン30が対面した位置で維持する働き
をするのが、第1被係止部33である。そして、
第2に、両方のピンチローラが、キヤプスタンか
ら隔離された状態で連動具40が維持され、かつ
第1ギヤ32の欠歯部にピニオン30が対面した
位置で維持する働きをするのが第2被係止部34
である。したがつて、第1および第2被係止部
は、この目的のためには、必ずしも第1ギヤ32
の側部に設けられる場合に限らず、第1ギヤ32
とともに、「動」、「止」の行動をともにする第3
ギヤ38の側部でも、連動具40の形を変えてそ
の一部分に設けてもよい。第7図ないし第9図
は、その各例を示したものである。第7図および
第8図は、第1および第2被係止部33,34が
第3ギヤ38の側部に設けられた場合を示してい
て、第7図は第2被係止部34に電磁石可動子3
6が係合した状態、第8図は第1被係止部33に
電磁石可動子36が係合した状態を示している。
第9図は、連動具40に、第1および第2被係止
部33,34を設けた場合であつて、電磁石可動
子36が第2被係止部34に係合した状態を示し
ている。
また、上述の実施例での連動具40は、直線状
の往復運動をする動作のもので説明をしたが、直
線状運動に限らず、揺動動作や振子状動作であつ
てもよく、要は、第3ギヤ38の180゜回転によつ
て、「往」の動作を行ない、一方のピンチローラ
がキヤプスタンに圧接され、あとの180゜回転によ
つて、「復」の動作を行ない、これによつて他方
のキヤプスタンとピチローラとが圧接する、連動
動作を行ないうる形であればよいのはいうまでも
ない。この具体的形状は、従来周知の技術で容易
に具体化できるので説明は省く。
また、上述の実施例の説明では、第3ギヤ38
の回転を往復運動する連動具40に伝達する手段
を、偏芯クランクピン39によつて行なつたが、
これに限ることなく、回転運動を往復または揺動
運動に変換するのは、偏芯異形カムやローラ等に
よつても容易に実現できる。第10図は、偏芯異
形カムによつて実現された場合の構造例を示す。
その他のものは、機械的技術設計の基礎常識であ
るので説明は省略する。
また、上述の第1の実施例では、電磁石35に
通電したときに対応して係合する第1被係止部3
3と、通電しないときに対応して係合する第2被
係止部34とを第1ギヤ32の側部で半径の異な
る位置に設けた構造を例に挙げて、ピンチローラ
5,7隔離の自動機能の原理の説明をわかりやす
くした。しかし、この構造に限ることなく、他の
構造によつてもピンチローラ自動隔離機能のこの
発明の作用効果は得られる。すなわち、モータ、
音声回路、電子回路、電磁石を含む、テープレコ
ーダまたはテーププレヤの電源が供給されたと
き、第1被係止部33に電磁石可動子36が係合
することによつて、ピニオン30が第1ギヤ32
の欠歯部と対面して、キヤプスタン1,3にピン
チローラ5,7がテープ17を介して圧接され、
テープ17が走行演奏し、次に、この電源の供給
が断たれたとき、第2被係止部34に電磁石可動
子36が係合することによつて、ピニオン30が
第1ギヤ32の別の欠歯部と対面して、ピンチロ
ーラ5,7がキヤプスタン1,3から隔離される
まで、フライホイール、モータ回転子など回転体
の惰性で、第1ギヤ32が回転駆動されるような
構造であればよい。そんな目的の「第1被係止
部」「第2被係止部」であれば、この発明の作用
効果は変わらない。すなわち、フライホイール、
モータ回転子など回転体の慣性、惰性がどんなに
大きくても、「第2被係止部」で確実にキヤプス
タンからピンチローラが隔離され、行過ぎること
なく一定位置で維持される。
第11図に示す構造では、第1被係止部33お
よび第2被係止部34ともに、第3ギヤ38の、
半径が同じ位置に4ケ所設けても同じ作用効果が
得られるものを示した。この実施例では、テープ
レコーダに電源が供給されてテープ走行演奏して
いるときも、電磁石35に通電しない方式であ
る。テープレコーダの電源が切られたときには、
前もつて、コンデンサ(図示せず)に蓄積されて
いた電気エネルギによつて、電子回路が電源を切
られたことを検知して、一瞬、電磁石35に瞬間
通電される。応じて第1被係止部33に係合して
いた電磁石可動子36が係止を外され、モータ、
フライホイール等の回転体惰性エネルギによつ
て、第1ギヤ32が回転され、次の欠歯部とピニ
オン30が対面して、第2被係止部34に電磁石
可動子36が係合して、ピンチローラがキヤプス
タンから隔離されて維持される。次にテープレコ
ーダに電源の供給が開始されると、電子回路によ
つて、一瞬、電磁石35に瞬間通電され、第2被
係止部34から、電磁石可動子36が外れ、ピニ
オン30と第1ギヤ32が噛合し、次の欠歯部に
ピニオン30が対面するまで回転して、第1被係
止部33に係合し、したがつてピンチローラがテ
ープを介してキヤプスタンに圧接され、走行演奏
される。
これら第1図ないし第11図の実施例では、第
1ギヤとその1/2回転になる第3ギヤの構成で1
枚のギヤを使用する場合の半分の直径、すなわち
面積1/4でも同じ減速比になり、強力回転でこれ
を小形の電磁石可動子によつて選択的制御する組
合せ機構により、ギヤ面積小形でしかも強力な切
替力をもち動作確実な、カーステレオ向の超小形
オートリバース機構を安価で造りやすい構造で実
現するものである。
なお、第1図ないし第11図の実施例では、小
形化が要求されるカーステレオ向のオートリバー
ス式機構を備えたピンチローラ隔離自動機構の動
作を例に挙げて説明したが、ホーム用のように大
形になつても支障のないテープレコーダでは、前
述の実施例で述べた第1ギヤ32、第2ギヤ3
7、第3ギヤ38の3枚のギヤ構成でなく、第1
2図に示すように、1枚のギヤだけで、同じ減速
比にして、同じ回転力を得て、同じ切替速度にす
るためには、ギヤ径を2倍にして(ギヤ面積は4
倍になり、嵩ばることになり、小形テープレコー
ダには不向だが)、第1および第2被係止部33,
34を各2ケ所ずつとピニオン30と欠歯部が対
面したとき、ギヤを起動回転させるひねりばね5
0の働きと、それに押圧されギヤに起動回転力を
与えるギヤボス52を4ケ所と、それぞれに対応
するギヤ欠歯部を合計で4ケ所設け、さらに連動
具を往復運動させるためのクランクピン39また
は偏芯異形カムまでギヤにすべての仕掛けを構成
させても、同じく、この発明の作用効果は得られ
る。すなわち、ギヤの360゜回転を4分割機能に分
け、オートリバース切替と、ピンチローラ隔離自
動機構をすべてこのギヤのほぼ1/4回転ごとに切
替駆動させる。
上述のごとく、第1および第2被係止部とそれ
に対応してピニオンと対面する構成の欠歯部をも
つ欠歯ギヤの組合せ構成によつて、オートリバー
ス機能と、ピンチローラ自動隔離機能を兼ね備え
た機構が実現される。
以上のように、この発明によれば、第1被係止
部に電磁石可動子が係合したとき、ピンチローラ
はテープを介してキヤプスタンに圧接された状態
とされるが、電源が切られたときには、電磁石可
動子が、第1被係止部に係合する状態を断つよう
に作動し、それによつてギヤが回転可能な状態と
なる。そして、ギヤは、そのギヤ部がピニオンに
噛合する状態になるまで、ばね手段によつて与え
られたエネルギにより起動回転される。このよう
に、ピニオンにギヤ部が噛合する状態とされたと
きには、ピニオンの回転惰性によりギヤが回転さ
れるが、ピニオンの回転惰性が大きすぎても、今
度は、第2被係止部に電磁石可動子が係合するこ
とによつて、その位置でギヤが確実に停止され
る。このときには、ピンチローラはキヤプスタン
から隔離された状態となつている。すなわち、こ
の発明によれば、電源のオフに応じて、ピンチロ
ーラのゴム弾性の保護および精度の維持を図るべ
く、ピンチローラを自動的にキヤプスタンから隔
離する、いわゆるピンチローラ自動隔離機能を有
するとともに、そのような自動隔離機能を、高い
信頼性をもつて達成することができる。なぜな
ら、ピニオンの回転惰性がたとえ大きすぎても、
前述のように第2被係止部に電磁石可動子が係合
することによつて、ギヤが必ず一定の位置で確実
に停止されるためである。
あお、終端停止検知等、半導体電子回路では、
電磁石制御電流等がオフにしたという場合でも、
数学的定義でいう完全な意味のゼロ電流にはせ
ず、電磁石電流オン時に比べて、大幅に減電流す
ることをオフにしたと説明する常識用語に上述の
説明でも従つた。
【図面の簡単な説明】
第1図ないし第6図はこの発明の一実施例を説
明するためのもので、第1図は構造を示す平面図
でヘツド正面に向つて左方向へテープ演奏中の状
態を示し、第2図は第1図の状態から第1ギヤ3
2が180゜回転した状態を示し、第3図は第2図の
側面図であり、第4図は第1ギヤ32の起動瞬間
状態を示し、第5図はピンチローラ5,7がキヤ
プスタン1,3から隔離した状態を示し、第6図
はヘツド正面に向つて右方向へテープ演奏中の状
態を示す。第7図ないし第12図はそれぞれこの
発明の他の実施例を説明するための要部構造平面
図である。 図において、1,3はキヤプスタン、5,7は
ピンチローラ、16はカセツト、30はピニオ
ン、32は第1ギヤ、33は第1被係止部、34
は第2被係止部、35は電磁石、36は電磁石可
動子、37は第2ギヤ、38は第3ギヤ、39は
クランクピン、40は連動具である。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 カセツト式テーププレヤおよびテープレコー
    ダに与えられる電源の供給を受けて回転するモー
    タ、前記モータからの回転が伝達されて互いに逆
    方向に回転する2個のキヤプスタン、前記2個の
    キヤプスタンの各々に対してテープを介して圧接
    した状態と離隔した状態とをとる2個のピンチロ
    ーラ、ならびに、前記2個のキヤプスタンに対し
    て、一方のピンチローラが前記圧接した状態をと
    りかつ他方のピンチローラが前記離隔した状態を
    とる第1のモードと前記一方のピンチローラおよ
    び前記他方のピンチローラの双方が前記離隔した
    状態をとる第2のモードと前記一方のピンチロー
    ラが前記離隔した状態をとりかつ前記他方のピン
    チローラが前記圧接した状態をとる第3のモード
    とをその一方向動作により順次与える往復運動可
    能な連動具を備える、両方向に録音、再生可能な
    カセツト式テーププレヤおよびテープレコーダの
    自動制御機構において、 前記モータからの回転が伝達されて回転すると
    ともに前記電源が切られた後であつても回転惰性
    をもつてある程度回転可能なピニオン、 前記ピニオンと噛合するギヤ部と噛合しない欠
    歯部とをその周面に有するギヤ、ならびに 前記欠歯部と前記ピニオンとが対面したとき前
    記ギヤの回転をその位置で阻止するための第1お
    よび第2被係止部 を備え、 前記第1および第2被係止部に選択的に係合し
    得る位置関係をもつて、電磁石によつて吸引され
    る電磁石可動子が設けられ、当該電磁石可動子
    は、前記電源がオンの状態では前記第1被係止部
    に係合し得る位置に強制され、かつ前記電源が切
    られたことに応答して、現に係合していた前記第
    1被係止部に対する係合が断たれるとともに前記
    第2被係止部に係合し得る位置をとるように強制
    されるものであり、さらに 前記電磁石可動子の前記第1または第2被係止
    部に対する係合が断たれたとき、前記ギヤの前記
    ギヤ部が前記ピニオンに噛合する位置になるま
    で、前記ギヤを起動回転させるためのエネルギを
    与えるばね手段、および 前記ギヤの回転運動を往復運動に変換して前記
    連動具に与えるための運動変換機構 を備え、 前記第1被係止部に前記電磁石可動子が係合し
    ている状態にある前記ギヤが前記運動変換機構を
    介して前記連動具に与える位置は、前記連動具が
    前記ピンチローラに対して前記第1または第3の
    モードを与える位置に対応しており、他方、前記
    第2被係止部に前記電磁石可動子が係合している
    状態にある前記ギヤが前記運動変換機構を介して
    前記連動具に与える位置は、前記連動具が前記ピ
    ンチローラに対して前記第2のモードを与える位
    置に対応している、 ことを特徴とする、カセツト式テーププレヤおよ
    びテープレコーダの自動制御機構。
JP12230679A 1979-09-21 1979-09-21 Automatic control mechanism of cassette tape player and tape recorder Granted JPS5647942A (en)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH06203958A (ja) * 1992-12-28 1994-07-22 Tokyo Kogyo Boeki Shokai:Kk 面投影装置

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5480714A (en) * 1977-12-09 1979-06-27 Shiyouji Wada Recorder*reproducer player

Patent Citations (1)

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