JPH06180208A - 走査型探針顕微鏡の探針走査方法および探針走査装置 - Google Patents

走査型探針顕微鏡の探針走査方法および探針走査装置

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JPH06180208A
JPH06180208A JP35355192A JP35355192A JPH06180208A JP H06180208 A JPH06180208 A JP H06180208A JP 35355192 A JP35355192 A JP 35355192A JP 35355192 A JP35355192 A JP 35355192A JP H06180208 A JPH06180208 A JP H06180208A
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 単一の微動機構を用いて、比較的に広い走査
幅に至る各種の走査範囲に対し常にD/Aコンバータの
特性で決まる高い測定分解能で測定することを可能にす
る。 【構成】 試料表面で探針52に走査を行わせるための圧
電素子54,55 に関連してD/Aコンバータ62X,62Y を含
む走査回路60を設け、走査制御部61から与えられる走査
制御用ディジタル信号をD/Aコンバータでアナログ信
号に変換し、D/Aコンバータの出力側にその出力信号
を増幅する可変ゲインアンプ2,4 を設け、これにより、
圧電素子の最大ストロークで決まる最大走査範囲R1の中
で測定のための走査範囲を任意に設定したとき、この走
査範囲に対応して決まる圧電素子の走査幅とその最大ス
トロークとの比に基づいて、D/Aコンバータの特性で
決まる最高の測定分解能が常に保持されるように、可変
ゲインアンプ62X,62Y のゲインを変化させ調整し、もっ
て探針走査を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は走査型探針顕微鏡の探針
走査方法および探針走査装置に関し、特に、単一の微動
機構を用いて走査範囲が広い場合および狭い場合のいず
れにおいても常に同じ高い測定分解能での測定を可能に
する走査型探針顕微鏡の探針走査方法および探針走査装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】走査型探針顕微鏡は、一般的に、試料の
測定対象領域に対し極めて小さい間隔で接近させた探針
を有し、この探針で試料表面を走査しながら例えば探針
と試料表面の間に作用する物理量を検出し、この物理量
を利用して試料表面の微細凹凸形状を測定する機能を有
する。走査型探針顕微鏡では利用する物理量に応じて各
種タイプが存在し、例えばトンネル電流を利用する走査
型トンネル顕微鏡(以下STMという)や原子間力を利
用する原子間力顕微鏡が代表的な装置である。以下で
は、説明の便宜上STMを例にとって説明する。
【0003】従来のSTMの要部構成を、図7を参照し
て説明する。図7において51は試料、52は試料51
の表面に臨む探針、53は探針51を取り付ける微動機
構である。微動機構53は、一体型の3次元微動機構で
あり、互いに直角に配置された3つの棒状の圧電素子5
4,55,56を有する。圧電素子54はX軸方向用ア
クチュエータ、圧電素子55はY軸方向用アクチュエー
タ、圧電素子56はZ軸方向用のアクチュエータであ
る。圧電素子54,55は探針52を試料表面に沿って
走査させる作用を有し、圧電素子56は探針・試料間の
距離を調整する作用を有する。
【0004】探針52と試料51の間には、電源57に
よって数ボルトのバイアス電圧が印加される。探針・試
料間にバイアス電圧が印加された状態で、探針52が試
料51の表面にオングストローム単位の距離にて接近す
ると探針・試料間にトンネル電流Iが流れる。このトン
ネル電流Iは、探針52と試料51の間の距離と指数関
数的な関係を有する。トンネル電流Iは、トンネル電流
検出・変換回路58で検出され、探針・試料間の距離に
対応する電圧に変換される。距離に対応する当該電圧
は、Z軸サーボ回路59に供給される。Z軸サーボ回路
59は、探針・試料間の距離を、予め設定された一定距
離に保持するため、圧電素子56の伸縮量を制御するた
めの回路である。Z軸サーボ回路59は、内部に前記一
定距離に対応する基準電圧を有し、トンネル電流検出・
変換回路58から供給される検出電圧を基準電圧と比較
し、当該検出電圧が基準電圧と一致するように探針52
のZ軸方向の位置を変化させるための制御信号を圧電素
子56の駆動信号として出力する。これにより、探針・
試料間の距離を予め設定された一定距離に保持する。
【0005】60はXY走査回路、61はXY走査制御
部である。XY走査制御部61は、X軸方向およびY軸
方向のそれぞれについて独立に圧電素子54,55の伸
縮動作を制御するための信号をディジタル信号として生
成し出力する。XY走査回路60では、X軸圧電素子5
4とY軸圧電素子55のそれぞれに対し、X軸D/Aコ
ンバータ62Xとアンプ63Xの組、Y軸D/Aコンバ
ータ62Yとアンプ63Yの組が備えられる。各A/D
コンバータ62X,62Yはバスラインでその入力側に
与えられる所定ビット数のディジタル制御信号をアナロ
グ信号に変換し、各アンプ63X,63Yはこのアナロ
グ信号を駆動信号レベルまで増幅する。XY走査回路6
0のこれらの組をなす回路は、XY走査制御部61から
与えられた各ディジタル信号を、圧電素子を動作させる
アナログ駆動信号に変換し、対応する圧電素子54,5
5に供給する。
【0006】上記の微動機構53の各圧電素子54〜5
6と、各圧電素子54〜56の伸縮動作を制御するZ軸
サーボ回路59とXY走査制御部61の構成とに基づい
て、探針52は、試料51の測定面を走査すると共にそ
の高さ位置が調整される。圧電素子56を介して探針5
2の高さを調整するZ軸サーボ回路59の制御量は、試
料表面の高さ情報として測定データ記憶部64に取り込
まれる。またXY走査回路60の各アンプ63X,63
Yから出力される信号量は、探針52の走査位置情報と
して測定データ記憶部64に取り込まれる。このように
して得られる探針52の移動に関するX,Y,Zの空間
座標データに基づいて、データ処理部65は試料51の
走査面の各位置における表面凹凸情報を得る。かかる表
面凹凸情報は、画像として表示装置66の画面に表示さ
れ、その後において表面解析に使用される。
【0007】なお上記の構成において、例えばXY走査
制御部61、測定データ記憶部64、データ処理部65
は、コンピュータからなる演算・制御部67において、
機能手段としてソフト的に実現される。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】前述した従来のSTM
におけるXY走査回路60の回路構成に基づけば、ST
Mの測定分解能に関し、次のような問題が提起される。
ここでSTMの測定分解能とは、表示装置66の画面上
に測定面の凹凸像を表示するにあたり、画像を描くため
の目盛りの細かさ、換言すれば、測定データのサンプリ
ング数をいう。この測定分解能は、走査用圧電素子のス
トロークの変化単位量すなわち走査ピッチで決定される
ので、走査精度ということもできる。
【0009】微動機構53における走査用圧電素子5
4,55で、そのストロークを最大に変化させることの
できる段階数は、D/Aコンバータ62X,62Yで取
り扱えるディジタル信号のビット数に基づいて決められ
る。例えばこのビット数が16ビットの場合には、状態
を216通りに連続的に変化させることができるので、段
階数は216=65536となる。また圧電素子54,5
5のストロークを変化させる場合において、ストローク
を変化させる走査ピッチは、最大ストローク(フルスト
ローク)を前記段階数(216=65536)で割ること
により求まる。この走査ピッチを、以下「最小走査ピッ
チ」という。最小走査ピッチは、D/Aコンバータ62
X,62Yの1 digitに対応し、従来の走査回路の構成
では、最小走査ピッチは常に一定値に保持される。一
方、圧電素子54,55における印加電圧すなわちアン
プ63X,63Yの出力電圧に関連づけて考えると、例
えば印加電圧の範囲が0〜100ボルトであるとき、圧
電素子のストロークを変えるため印加電圧を変化させる
単位電圧も、100ボルトを前記段階数で割ることによ
って、固定的に決まっている。
【0010】従って、圧電素子54,55の伸縮動作に
基づいて試料51の表面を走査し測定を行う場合に、各
圧電素子54,55の伸縮動作に関し設定されたストロ
ークの大きさ(以下走査幅という)に基づいて、X軸方
向およびY軸方向の走査精度、換言すれば測定分解能が
決まる。例えば試料表面における走査範囲を、圧電素子
54,55の各走査幅を最大ストロークとして、この最
大ストロークで定まる走査範囲であると仮定する。この
走査で得られる測定データを用いて表示装置66の画面
に走査面の凹凸像を表示すると、最小走査ピッチで決ま
るサンプリング数の測定データで画像を作成できる。従
って測定データの数は最大になり、最も分解能の高い測
定となる。また試料表面における走査範囲を、圧電素子
54,55の各走査幅を最大ストロークよりも小さいス
トロークとして、このストロークで定まる走査範囲であ
ると仮定する。この場合には、走査ピッチは上記と同じ
最小走査ピッチであるので、走査で得られる測定データ
の数が少なくなり、そのため測定分解能が低くなる。こ
のように、圧電素子54,55の各走査幅が小さくなる
ほど、表示画面に表示される画像の精度は粗くなる。
【0011】次に、上記の内容について定量的な説明を
加える。例えば、設定されたX軸方向の走査幅(以下X
軸走査幅という)をX軸方向の最大ストローク(以下X
軸最大ストロークという)の1/10とする場合には、
X軸走査幅の走査に関して、X軸D/Aコンバータ62
Xの特性で決まる最高の測定分解能の1/10しか使用
していないことになる。すなわち、X軸最大ストローク
に対してその走査幅が小さければ小さいほど、分解能が
劣化する。X軸D/Aコンバータ62Xで与えられる最
高の測定分解能がX1であるとするとき、設定されるX
軸走査幅に応じて測定分解能Xaは次式で与えられる。
【数1】Xa=X1×(X軸走査幅)/(X軸の最大ス
トローク) このことは、Y軸方向の走査幅の設定においても同様に
して成り立つ。すなわち、Y軸方向の最高の測定分解能
Y1および測定分解能Yaに関して次の式が成立する。
【数2】Ya=Y1×(Y軸走査幅)/(Y軸の最大ス
トローク)
【0012】上記のごとく従来のSTMでは、D/Aコ
ンバータ62X,62Yの特性によって測定分解能が規
定され、走査用圧電素子による走査幅を最大ストローク
で使っている間は高い測定分解能を保持できて問題ない
が、走査幅が最大ストロークよりも小さくなると、走査
幅が小さくなるほどその測定分解能が低下するという問
題を有する。
【0013】また一般的に、微動機構では、走査用圧電
素子のストロークの大きさに応じて測定対象領域の広さ
が決まる。例えば、最大数μmのストロークを有する圧
電素子では高い分解能で測定できるが、広い領域を測定
できない。反対に、最大数十μmのストロークを有する
圧電素子では、広い領域を測定できるが、原子レベルの
高い分解能を期待することできない。そこで、従来のS
TMでは、各種範囲の測定を可能にするため、複数種類
の微動機構を用意し、これらを必要に応じて選択して使
用していた。従って、構造が複雑になると共に、部品点
数が多くなり、コストが高くなるという問題を有してい
た。
【0014】本発明の目的は、単一の微動機構を用い
て、原子レベルの走査幅の走査範囲から数十μmの比較
的広い走査幅の走査範囲に対し常に同じ高い測定分解能
で測定できる走査型探針顕微鏡の探針走査方法および探
針走査装置を提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明に係る走査型探針
顕微鏡の探針走査方法および探針走査装置は、次のよう
に構成される。試料表面で探針に走査を行わせるための
圧電素子に関連してD/Aコンバータとアンプを含む走
査回路を設け、走査制御部から与えられた走査制御用デ
ィジタル信号をD/Aコンバータでアナログ信号に変換
し、このアナログ信号をアンプで増幅して駆動信号に変
え、この駆動信号を圧電素子に与えて探針を移動させる
ことで探針を走査させる方法であり、この方法におい
て、さらに、D/Aコンバータの出力側にその出力信号
を増幅する可変ゲインアンプを付加し、これにより、圧
電素子の最大ストロークで決まる最大走査範囲の中で走
査範囲を任意に設定したとき、この走査範囲に対応して
決まる圧電素子の走査幅とその最大ストロークとの比に
基づいて、D/Aコンバータの特性で決まる最高の測定
分解能が常に保持されるように、可変ゲインアンプのゲ
インを変化させ調整することにより、探針走査を行うよ
うにした。この探針走査方法で、さらに、設定された任
意の走査範囲についてオフセットが存在することを考慮
して、可変ゲインアンプの出力信号に、オフセットに対
応するシフト信号を含ませることも可能である。探針走
査装置としては、同様にして、探針走査用の圧電素子に
関連してD/Aコンバータを含む走査回路を設け、この
走査回路で、走査制御部から与えられた走査制御用ディ
ジタル信号に基づき駆動用アナログ信号に生成する構成
を有するものであることを前提として、D/Aコンバー
タの出力信号を増幅する可変ゲインアンプと、任意の走
査範囲を設定する場合において圧電素子について設定さ
れた走査幅とその最大ストロークとの比に基づいて、D
/Aコンバータの特性で決まる最高の測定分解能を常に
保持するように、可変ゲインアンプのゲインを変化させ
調整する制御手段とを備えるように構成される。また前
記の構成において、さらに、可変ゲインアンプの出力信
号に加えられるシフト信号を出力するオフセット設定器
と、このオフセット設定器に必要なオフセット量を設定
する指令を与える制御手段とを備えることも可能であ
る。さらに、可変ゲインアンプの出力信号にシフト信号
を加えて得られる信号を増幅して駆動信号を生成するア
ンプを追加することも好ましい。可変ゲインアンプ自体
に、所要のゲインレベルを設定して駆動信号を生成する
ように構成することも勿論可能である。他のアンプの変
更例として、一方の入力端子に可変ゲインアンプの出力
信号を入力し、他方の入力端子にシフト信号を入力する
アンプを備えることもできる。さらに、可変ゲインアン
プとアンプを、走査範囲の平面を定義する2つの軸のそ
れぞれの圧電素子に対応して設け、かつオフセット設定
器は、2つの軸について共通の単一ユニットとして形成
することもできる。
【0016】
【作用】本発明では、探針微動機構における走査に関与
する圧電素子に関連して設けられた走査回路内のD/A
コンバータの出力側に可変ゲインアンプを付設する構成
を採用することで、試料表面で設定された任意の走査範
囲を走査型探針顕微鏡の探針に走査させる場合におい
て、可変ゲインアンプのゲインを適切に調整し、D/A
コンバータの特性で決まる最も高い測定分解能が常に発
揮されるようにしている。従って、広さの異なる複数の
走査範囲のそれぞれを測定する場合に、単一の走査用圧
電素子ユニットを用いて、常に高い測定分解能を保持し
た状態で、測定を行うことができる。また任意に設定さ
れた走査範囲についてオフセットが存在する場合であっ
ても、探針側のみで走査に関連する移動を行うように構
成したものでは、オフセットに関連する移動を行うため
のシフト信号を生成するオフセット設定器を付設するよ
うに構成したため、これにも対処することができる。
【0017】
【実施例】以下に、本発明の実施例を添付図面に基づい
て説明する。本発明の特徴は、探針52の走査に関係す
るX軸方向およびY軸方向の各圧電素子54,55に対
し駆動信号を与えるXY走査回路60とこれに関連する
構成にあるので、装置構成の図示としては、XY走査回
路60とこれに関連する部分についての実施例のみを示
し、走査型探針顕微鏡の全体構成の図示は省略する。図
1と図2は走査範囲と走査幅を説明するための図、図3
〜図6はそれぞれXY走査回路60の実施例を示す図で
ある。図3〜図6において、図7で説明した要素と実質
的に同一の要素には同一の符号を付している。なお本実
施例では、試料と探針の位置関係を変えるにあたって、
探針側のみで位置変化を行う例について説明する。
【0018】図1において、Lx0はX軸圧電素子54の
最大ストロークを示し、Ly0はY軸圧電素子55の最大
ストロークを示す。従ってLx0,Ly0で決まる範囲R1
は最大面積の走査範囲となる。また範囲R2は、走査範
囲R1の部分領域であり、ストロークLx1,Ly1で決ま
る走査範囲である。走査範囲R2は、原点Oを含むの
で、オフセットは存在せず、これに配慮しなくても良
い。走査範囲R1,R2で比較すると、最小走査ピッチ
が一定である場合、測定データのサンプリング数が多い
走査範囲R1を測定する方が、サンプリング数が少ない
走査範囲R2を測定するよりも測定分解能が高い。本実
施例では、最小走査ピッチを、走査範囲の広さすなわち
圧電素子54,55の各ストロークの大きさ(走査幅)
に応じて変化させ、各種走査範囲の測定において、XY
走査回路内で使用されるD/Aコンバータの特性で決ま
る最高の測定分解能が常に保持されるように構成する。
【0019】XY走査用の圧電素子54,55の最大ス
トロークで決まる最大走査範囲R1の中に部分的に含ま
れる任意の走査範囲に対して常に同じ高い測定分解能で
測定を行えるための第1の構成例を、図1および図3を
参照して説明する。図3には、演算・制御部67および
その内部のXY走査制御部61、XY走査回路60、微
動機構53、その内部のX軸圧電素子54およびY軸圧
電素子55が示される。本実施例では、XY走査回路6
0の内部構成、およびXY走査制御部61からの制御に
関する構成に特徴がある。
【0020】本発明の要旨は、最大の走査範囲R1の中
において走査範囲が任意に設定されたときに、当該走査
範囲の広さに応じて、D/Aコンバータ62X,62Y
で本来的に決まる最小走査ピッチを変更するという考え
方にある。まずこの考え方について説明する。図1で示
した走査範囲R2は、オフセットを考慮しなくても済む
場合の例である。X軸およびY軸の各圧電素子54,5
5の最大ストロークを前述の通りLx0,Ly0とし、走査
範囲R2に対応する各圧電素子54,55のストローク
をLx1,Ly1とする。
【0021】以下では、説明の便宜上、X軸用圧電素子
54を例にとって説明する。圧電素子54の最大ストロ
ークLx1と、XY走査回路60内のX軸A/Dコンバー
タ62X(図3に示す)が本来的に有する測定分解能に
基づいて、最小走査ピッチが定められる。圧電素子54
の走査幅が最大ストロークであるとし、最大の走査範囲
R1を測定する場合には、D/Aコンバータ62Xから
出力される信号を増幅する可変ゲインアンプ2(図3に
示す)に設定されるゲイン(Ax)は、圧電素子54に
おいて最大ストロークを達成するための最大ゲインAx0
であることが必要である。このとき、探針は圧電素子5
4によってX軸方向に最小走査ピッチで移動し、最小走
査ピッチで決まる各測定箇所で測定データをサンプリン
グする。次に、圧電素子54の走査幅をLx1に設定し、
走査範囲R2を測定する場合を想定する。この場合、可
変ゲインアンプ2のゲインを最大ゲインAx0のままに保
持すると、走査ピッチは前述の最小走査ピッチのままに
保持される。その結果、かかる状態で圧電素子54のス
トロークを変化させて走査幅Lx1に関し探針をX軸方向
に走査させると、最小走査ピッチで測定データのサンプ
リングを行うので、測定データの数は、最大ストローク
の場合に比較して、Lx1/Lx0の比に従って減少する。
そのため、得られる測定データの数が減少する分、測定
分解能が低減することになる。換言すれば、可変ゲイン
アンプ2のゲインが最大ゲインAx0に保持された状態で
は、走査ピッチは最小走査ピッチに保持されるので、圧
電素子54の走査幅すなわちストロークの範囲が小さく
なる程、測定分解能が小さくなる。そこで、圧電素子5
4の走査幅が小さく設定されるときには、データサンプ
リング数が最大ストロークの場合と同じ数に保持される
ように、最小走査ピッチをさらに小さくすれば、測定分
解能を一定に保持できることが分かる。そこで、可変ゲ
インアンプ2のゲインAxを、圧電素子54の走査幅の
減少に対応させて小さくするように構成することが必要
となる。具体的に、圧電素子54の走査幅が、最大スト
ロークに比較して、例えばLx1/Lx0の比で小さくなる
場合には、同時に可変ゲインアンプ2のゲインを最大ゲ
インAx0に対してそのLx1/Lx0になるように小さく変
化させれば、X軸方向のデータサンプリング数を常に最
大の一定値に保持でき、そのため測定分解能を最も高い
状態(D/Aコンバータ62Xの特性で決まる測定分解
能)に保持できる。
【0022】上記の考え方に基づき図3に示される構成
が採用される。X軸D/Aコンバータ62Xの入力側に
は、演算・制御部67のXY走査制御部61から、X軸
圧電素子54の伸縮量を決定するためのデータがバス1
を介してディジタル形式で与えられる。D/Aコンバー
タ62Xは、入力されたデータをD/A変換する。D/
Aコンバータ62Xから出力されるアナログ信号は、次
段の可変ゲインアンプ2で所要のレベルに増幅される。
この可変ゲインアンプ2のゲインAxは変化させること
ができ、XY走査制御部61からバス1を介してゲイン
指令を受け、必要なゲインに調整される。ゲイン指令に
基づく可変ゲインアンプ2のゲインAxの調整は、次の
ように行われる。測定のため任意に設定された走査範囲
で、X軸圧電素子54による走査幅が最大ストロークL
x0に設定される場合には、可変ゲインアンプ2のゲイン
は最大ゲインAx0になるように設定される。従って、最
大ゲインに設定するためのゲイン指令が、XY走査制御
部61から可変ゲインアンプ2に対してバス1を介して
与えられる。圧電素子54による走査幅がストロークL
x1に設定される場合には、可変ゲインアンプ2のゲイン
は(Lx1/Lx0)・Ax0に設定される。この場合にも、
同様に、当該ゲインに設定するためのゲイン指令が、X
Y走査制御部61から可変ゲインアンプ2に対して与え
られる。このように、D/Aコンバータ62Xの出力側
に設けられた可変ゲインアンプ2に基づき、走査範囲に
対応して決まる圧電素子54の走査幅に応じてそのゲイ
ンを適切な値に調整するようにしたため、X軸方向の測
定分解能について常に最高の一定分解能を保持させるこ
とができる。可変ゲインアンプ2から出力された信号
は、アンプ3で所要のレベルまでパワーを高め、駆動信
号として圧電素子54に供給される。
【0023】Y軸方向の圧電素子55に関しても、同様
な構成が設けられる。すなわち、Y軸コンバータ62Y
に対してその出力側に可変ゲインAyを有する可変ゲイ
ンアンプ4が設けられる。可変ゲインアンプ4のゲイン
は、XY走査制御部61からバス1を介して与えられる
ゲイン指令に基づき、走査範囲に対応して決まるY軸圧
電素子55の走査幅に応じて、適切なゲインに調整され
る。調整の仕方は、前述したX軸圧電素子54の場合と
同じである。可変ゲインアンプ4から出力された信号
は、アンプ5で所要レベルに増幅され、駆動信号として
Y軸方向の走査のためのY軸圧電素子55に供給され
る。
【0024】上記の説明で、可変ゲインアンプ2,4の
それぞれのゲインを調整するための指令は、XY走査制
御部61から与えられるようにしたが、演算・制御部6
7の内部に、当該機能を実行する制御手段を、可変ゲイ
ンアンプのゲイン調整手段として設けるようにしても良
い。
【0025】なお図3に示されるように、可変ゲインア
ンプ2に対しX軸オフセット設定器6が並設される。X
軸オフセット設定器6は、XY走査制御61からバス1
を介してオフセット設定指令を受け、設定されたオフセ
ット量に対応するシフト信号を出力する。このシフト信
号は、可変ゲインアンプ2の出力信号に加算される。こ
のX軸オフセット設定器6は、測定しようとする任意の
走査範囲がオフセットされている場合に、原点の位置を
その走査範囲に対応させてシフトさせるための手段であ
る。同様にして、可変ゲインアンプ4に対してもY軸オ
フセット設定器7が並設される。
【0026】次に図2を参照して、任意に設定された走
査範囲R3の場合の例について説明する。走査範囲R3
は、オフセットを考慮しなければならない例である。走
査範囲R3で、各軸方向の走査幅は走査範囲R2の場合
と同じとし、X軸方向がLx1、Y軸方向がLy1である。
走査範囲R2に比較して、走査範囲R3では、原点がO
からO1にシフトしたものとして考える必要がある。そ
こで、図2で明らかなようにX軸方向のオフセット量x
2、Y軸方向のオフセット量をy2とする。
【0027】走査範囲R3を測定領域として走査する場
合に、図3に示したXY走査回路60において、可変ゲ
インアンプ2,4の各ゲインの設定に関しては、走査幅
が同じであるので、前記実施例の場合と同じである。次
に走査範囲R3については、オフセット量x2,y2だ
けシフトさせて探針の走査を開始しなければならない。
そこで、X軸オフセット設定器6にはオフセット量x2
が設定され、x2に相当するシフト信号が出力されて、
可変ゲインアンプ2の出力信号に加えられる。またY軸
オフセット設定器7にはオフセット量y2が設定され、
y2に相当するシフト信号が出力されて、可変ゲインア
ンプ4の出力信号に加えられる。以上の構成によって、
圧電素子54,55に与えられる駆動信号は、オフセッ
ト量に対応するシフト信号を含んでオフセットに対処し
かつ可変ゲインアンプ2,4で設定されるゲインに基づ
き所要分解能を保持する走査ピッチを達成する信号とな
り、走査範囲R3を高い測定分解能で測定することがで
きる。
【0028】上記の説明で、X軸およびY軸のオフセッ
ト設定器6,7のそれぞれのオフセット量を設定するた
めの指令は、XY走査制御部61から与えられるように
したが、演算・制御部67の内部に、当該機能を実行す
る制御手段を、オフセット量設定指令手段として設ける
ようにしても良い。
【0029】上記の構成によって、最大領域の走査範囲
R1内で任意に設定される走査範囲に関して、測定分解
能がD/Aコンバータの特性で決まる最高の測定分解能
に常に保持されるように可変ゲインアンプ2,4の可変
ゲインを調整し、かつオフセットが存在するときにはこ
のオフセットに対処するようにX軸オフセット設定器6
およびY軸オフセット設定器7の設定量を決定する。こ
れによって、任意の走査範囲に対して、D/Aコンバー
タ62X,62Yのそれぞれで決まる最高の測定分解能
を常に保った状態で測定を行うことができる。
【0030】なお、図3に示された回路構成では、アン
プ3,5の入力側にて反転入力端子(−)に信号が入
り、非反転入力端子(+)はアースされている。従っ
て、この回路構成は、走査範囲のオフセットに関連する
シフトを行うとき、プラス側の一方の方向にのみシフト
させるのに適した回路である。
【0031】図4に、一例として、可変ゲインアンプ2
とX軸オフセット設定器6の具体的な回路を示す。可変
ゲインアンプ2とX軸オフセット設定器6は基本的に同
じ回路構成のアンプで形成され、その可変抵抗2a,6
aの抵抗値を、バス1で送られてくる指令値に基づき変
えることによって、適切なゲインまたはオフセット量が
設定される。なおX軸オフセット設定器6の入力側に
は、入力電圧を供給する電源8が接続される。
【0032】前記実施例では、試料側ではなく探針側で
移動を行い、両者の相対的位置関係を変化させ、探針に
試料の走査範囲を走査させる構成について説明した。し
かし、例えばオフセットに対処するためのシフトに関す
る移動については、試料ステージでその移動を行うよう
に構成することもできる。このような構成では、XY走
査回路60において、X軸オフセット設定器6とY軸オ
フセット設定器7を設ける必要はない。
【0033】次に、図5を参照して、XY走査回路60
の他の実施例について説明する。この実施例では、前記
実施例で説明したアンプ3,5の代わりに、アンプ1
1,12を設けている。アンプ11では、その反転入力
端子に可変ゲインアンプ2の出力信号が入力され、非反
転入力端子にX軸オフセット設定器6の出力信号が入力
される。また同様に、アンプ12では、その反転入力端
子に可変ゲインアンプ4の出力信号が入力され、非反転
入力端子にY軸オフセット設定器7の出力信号が入力さ
れる。その他の構成については、図3で示された構成と
実質的に同じである。
【0034】上記の構成によれば、X軸方向およびY軸
方向のオフセットに対応してシフトを行う場合に、原点
を中心にしてプラス側またはマイナス側にシフトを行う
ことが可能となる。
【0035】図6を参照して、XY走査回路60の他の
実施例を説明する。この実施例では、X軸オフセット設
定器6とY軸オフセット設定器7を設けず、その代わり
にX,Y軸オフセットコントロールユニット21を設け
ると共に、アンプ22,23を接続している。アンプ2
2の非反転入力端子には、可変ゲインアンプ2の出力信
号が入力され、アンプ23の非反転入力端子には可変ゲ
インアンプ4の出力信号が入力される。またアンプ2
2,23のそれぞれの反転入力端子には、X,Yオフセ
ットコントロールユニット21の出力信号が入力され
る。その他の構成は、他の実施例の場合と同じである。
【0036】上記の構成によれば、オフセットのための
シフト量を設定する手段として、X軸およびY軸のそれ
ぞれに設ける必要がなく、単一のコントロールユニット
で各軸のオフセットに対処でき、回路構成を簡素にでき
る。またアンプ22,23の構成によれば、原点を中心
にプラス側またはマイナス側のいずれにもシフトさせる
ことができる。
【0037】記実施例では、走査型探針顕微鏡の一例と
してSTMについて説明したが、探針を備え、試料と探
針との相対的な位置関係を走査用の圧電素子を利用して
変化させ、試料表面上の走査範囲を探針に走査させるそ
の他の走査型探針顕微鏡にも本発明の構成を適用するこ
とができる。また可変ゲインアンプに対して、駆動信号
を生成するためのパワーアンプとしての別のアンプを設
けたが、可変ゲインアンプ自体にパワーアンプとしての
機能を併せて持たせることも可能である。
【0038】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように本発明によ
れば、走査用圧電素子の走査回路に含まれるD/Aコン
バータに可変ゲインアンプを付設し、圧電素子の走査幅
に対応して所定条件の下で可変ゲインアンプのゲインを
変化させるように構成したため、広さが異なる複数の走
査範囲のそれぞれの測定にあたって、常にD/Aコンバ
ータの特性で決まる最高の測定分解能を保持した状態で
測定を行うことができる。また単一の微動機構を用い
て、原子レベルの走査幅から数十μmの比較的に広い走
査幅に至る走査範囲、すなわち広さの異なる複数の走査
範囲を高い測定分解能で測定することができる。またオ
フセット設定器を付設するように構成したため、走査範
囲の設定においてオフセットが存在する場合であって
も、かかる走査範囲に対応して各圧電素子の走査幅を設
定し、かつ高い測定分解能で走査を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】オフセットを考慮しない走査範囲を説明するた
めの図である。
【図2】オフセットを考慮した走査範囲を説明するため
の図である。
【図3】XY走査回路の実施例を示す回路図である。
【図4】可変ゲインアンプとオフセット設定器の具体的
回路を示す回路図である。
【図5】XY走査回路の他の実施例を示す回路図であ
る。
【図6】XY走査回路の他の実施例を示す回路図であ
る。
【図7】従来の走査型探針顕微鏡の一般的な構成を示す
構成図である。
【符号の説明】
1 …バス 2,4 …可変ゲインアンプ 3,5 …アンプ 6 …X軸オフセット設定器 7 …Y軸オフセット設定器 11,12 …アンプ 21 …X,Y軸オフセットコントロ
ールユニット 22,23 …アンプ 53 …微動機構 54 …X軸圧電素子 55 …Y軸圧電素子 60 …XY走査回路 61 …XY走査制御部 62X …X軸D/Aコンバータ 62Y …Y軸D/Aコンバータ 67 …演算・制御部

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 探針走査用の圧電素子に関連してD/A
    コンバータとアンプを含む走査回路を設け、走査制御部
    から与えられた走査制御用ディジタル信号を前記D/A
    コンバータでアナログ信号に変換し、このアナログ信号
    を前記アンプで増幅して駆動信号に変え、この駆動信号
    を前記圧電素子に与えて探針を走査のため移動させるよ
    うにした走査型探針顕微鏡の探針走査方法において、 前記D/Aコンバータの出力信号を増幅する可変ゲイン
    アンプを付加し、前記圧電素子の最大ストロークで決ま
    る最大走査範囲の中で走査範囲を任意に設定したとき、
    この走査範囲に対応して決まる前記圧電素子の走査幅と
    前記圧電素子の最大ストロークとの比に基づいて、前記
    D/Aコンバータの特性で決まる測定分解能を保持する
    ように、前記可変ゲインアンプのゲインを調整すること
    を特徴とする走査型探針顕微鏡の探針走査方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の走査型探針顕微鏡の探針
    走査方法において、設定された前記任意の走査範囲につ
    いてオフセットが存在するとき、前記可変ゲインアンプ
    の出力信号に、前記オフセットに対応するシフト信号を
    含ませることを特徴とする走査型探針顕微鏡の探針走査
    方法。
  3. 【請求項3】 探針走査用の圧電素子に関連してD/A
    コンバータを含む走査回路を設け、この走査回路で、走
    査制御部から与えられた走査制御用ディジタル信号に基
    づき駆動用アナログ信号を生成するように構成された走
    査型探針顕微鏡の探針走査装置において、 前記D/Aコンバータの出力信号を増幅する可変ゲイン
    アンプと、前記圧電素子について設定された走査幅とそ
    の最大ストロークとの比に基づいて、前記D/Aコンバ
    ータの特性で決まる測定分解能を保持するように、前記
    可変ゲインアンプのゲインを調整する制御手段とを備え
    ることを特徴とする走査型探針顕微鏡の探針走査装置。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の走査型探針顕微鏡の探針
    走査装置において、前記可変ゲインアンプの出力信号に
    加えられるシフト信号を出力するオフセット設定器と、
    このオフセット設定器に必要なオフセット量を設定する
    指令を与える制御手段とを備えることを特徴とする走査
    型探針顕微鏡の探針走査装置。
  5. 【請求項5】 請求項4記載の走査型探針顕微鏡の探針
    走査装置において、前記可変ゲインアンプの出力信号に
    前記シフト信号を加えて得られる信号を増幅して駆動信
    号を生成するアンプを備えることを特徴とする走査型探
    針顕微鏡の探針走査装置。
  6. 【請求項6】 請求項3記載の走査型探針顕微鏡の探針
    走査装置において、オフセットに対応するシフト信号を
    出力するオフセット設定器と、このオフセット設定器に
    必要なオフセット量を設定する指令を与える制御手段
    と、一方の入力端子に前記可変ゲインアンプの出力信号
    を入力し、他方の入力端子に前記シフト信号を入力する
    アンプを備えることを特徴とする走査型探針顕微鏡の探
    針走査装置。
  7. 【請求項7】 請求項6記載の走査型探針顕微鏡の探針
    走査装置において、前記可変ゲインアンプと前記アンプ
    は、走査範囲の平面を定義する2つの軸のそれぞれの圧
    電素子に対応して設けられ、前記オフセット設定器は、
    前記2つの軸について共通の単一ユニットとして形成さ
    れることを特徴とする走査型探針顕微鏡の探針走査装
    置。
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