JPH06180177A - ショーケースの通風路 - Google Patents

ショーケースの通風路

Info

Publication number
JPH06180177A
JPH06180177A JP33080192A JP33080192A JPH06180177A JP H06180177 A JPH06180177 A JP H06180177A JP 33080192 A JP33080192 A JP 33080192A JP 33080192 A JP33080192 A JP 33080192A JP H06180177 A JPH06180177 A JP H06180177A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
case
ventilation
passage
air
evaporator
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP33080192A
Other languages
English (en)
Inventor
Norihiro Ueda
典宏 上田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fuji Electric Co Ltd
Original Assignee
Fuji Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Electric Co Ltd filed Critical Fuji Electric Co Ltd
Priority to JP33080192A priority Critical patent/JPH06180177A/ja
Publication of JPH06180177A publication Critical patent/JPH06180177A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Freezers Or Refrigerated Showcases (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】ケースと、このケースに内張りされた隔壁とで
囲まれ両端にケース前面開口上下両縁に沿う吹出口およ
び吸込口が形成されかつ下部内に送風機と対にし配設さ
れた蒸発器と隔壁との間に蒸発器より下流側に通ずる袋
小路が形成された通風路内に吸込口から送風機で吸い込
まれ蒸発器で冷やされケース内を循環しケース前面開口
を覆うエアカーテンを形成してケース内に陳列展示され
た商品を冷却し保冷する循環流で、エアカーテンの断熱
効果の低下,ケース内商品の陳列むらなどがあっても、
商品をケース内下部も含め所定温度に一様に冷却する。 【構成】蒸発器19の隔壁5側側面の、袋小路20に面
する部分を覆い、かつこの部分を覆う部分に袋小路20
内外および通風孔13に連通する連通孔28を形成した
カバー27の上端部で、通風路25に面する、隔壁5の
側面から通風路25内方へ向け延出する堰30を通風路
25の、袋小路20より下流側に形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、前面が開口するケー
スおよび、このケースの内面に沿い間隔を置いて内張さ
れた隔壁で囲まれ、かつケースの前面開口の互いに向い
合う上下両縁に沿って開口する通風路内を通って流れ冷
気となってケース内を循環する空気でケース内に上下に
配列設置された複数の陳列棚上を含むケース内に陳列展
示された商品を冷凍貯蔵若しくは冷蔵するショーケース
の通風路に関する。
【0002】
【従来の技術】前面が開口するケース内に陳列展示され
た商品を冷凍貯蔵若しくは冷蔵するショーケースでは、
商品が内部に陳列展示されるケースが断熱壁で一般的に
形成されている。このケース内には、このケース内面に
沿い間隔を置いて隔壁が内張されており、この隔壁とケ
ースとで囲まれた空間が通風路を形成している。この通
風路には、ケースの前面開口の上下両縁に沿ってそれぞ
れ開口しかつ開口面が上下に互いに向い合う吹出口およ
び吸込口が形成されている。この吸込口からケース内の
空気が、通風路内に蒸発器と対にして配設された送風機
で送風されて通風路内に吸込まれ蒸発器で冷やされて冷
気となり、ケース内を循環する循環流を形成する。この
循環流の一部は、隔壁に形成された通風孔から吹き出し
て、ケース内に上下に配列設置された複数の陳列棚上を
含むケース内に陳列展示された商品を冷却する。また、
循環流の一部は、吹出口から吹き出しケースの前面開口
を覆うエアカーテンを形成してケースの内外を熱的に遮
断し、このケース内に陳列展示された商品を保冷する。
しかし、吹出口から吹き出してケースの前面開口を覆う
エアカーテンを形成する循環流の一部は、ケース外の、
高温多湿の空気を巻き込み、この巻き込む空気の量は、
循環流が再び吸い込まれる吸込口に近づくに連れ増加す
る。これにより、エアカーテンの断熱効果が減殺される
ので、ケース内に陳列展示された商品、特にケース1内
下部に陳列展示された商品が所定温度に一様に冷却され
ない場合がある。
【0003】一方、この種のショーケースは、ケース内
下部に山積みしたり、陳列棚上に陳列したりしてケース
内に陳列展示された商品を、お客さん自身が手に取り見
て選び購入するセルフサービス機器である。そのため、
ケース内に最初はむらなく陳列展示されていた商品であ
っても、この商品は、購入されたりあるいは、ケース内
から取り出される際に山積みが崩れたりしてケース内に
むらに陳列展示されることになる。これにより、吸込口
や通風孔の一部がケース内に陳列展示された商品で遮ら
れたり塞がれたりして、エアカーテンの断熱効果が十分
発揮されなかったり、循環流が通風孔から十分吹き出さ
ない部分がケース内、特に下部に発生し易い。それで、
この下部に陳列展示された商品が所定温度に一様に冷却
されず温度むらを生じるので、所定温度に冷却されない
商品は、その品質が早く劣化して早期に商品価値を失う
ことになる。これを防ぐために、通風路の下部内の、蒸
発器と隔壁との間に、蒸発器より下流側に通ずる袋小路
が形成されたショーケースがある。このようなショーケ
ースは、蒸発器で冷却された直後の循環流を、袋小路を
通して通風孔からケース内下部に陳列展示された商品に
向けて吹き出させるように構成されており、この種のシ
ョーケースの通風路の従来例の一つを図3および図4に
示す。図3はこの発明の対象となるショーケースの内部
構成を示す左側縦断面図、図4は従来のショーケースの
通風路の構成を示す要部左側縦断面図で、いずれも図の
右側が前面側である。
【0004】図3および図4において、1は断熱壁で形
成され前面に開口する前面開口2を持つケースである。
このケース1は、いずれも断熱壁で形成された、前面お
よび左右両側面が開口しかつ側縦断面がC字形のケース
本体3および、このケース本体3の左右両側面開口を覆
う側板4で構成されている。ケース1内には、ケース本
体3内周面との間に間隔を置いて、この内周面に沿い前
面および左右両側面が開口する、側縦断面がC字形の隔
壁5がケース本体3に内張りされている。このケース本
体3に内張りされた隔壁5は、天井面および奥行側壁面
を形成し側縦断面が逆L字形の背面板6,底面を形成す
る平板状の底板7および,前面側の立上がり面を形成し
側縦断面がほぼ逆L字形のガード8で構成されている。
このガード8を構成要素とする隔壁5と、ケース1とで
囲まれる空間が通風路9を形成している。この通風路9
の両端には、前面開口2の上下両縁に沿って開口し互い
に開口面が上下に向い合う、前面開口2の下縁に沿い上
面に開口する吸込口10および、前面開口2の上縁に沿
い下面に開口する吹出口11がそれぞれ形成されてい
る。この吹出口11は上下両端面が開口する蜂の巣状の
整流体12で覆われているとともに、背面板6の鉛直な
部分には、通風路9内から背面板6の前面側に通じる複
数の通風孔13が形成されている。また、背面板6の鉛
直な部分には、ケース1内に上下に配列された、商品を
陳列展示する複数の陳列棚14がその後端を片持ち支持
されている。この陳列棚14には、この陳列棚14の下
側に陳列展示された商品を照明する照明灯15が前端部
下側に懸垂支持されている。また、背面板6とガード8
との互に向かい合う面それぞれには、互に向かい合わせ
て側縦断面が山形の支持体16がそれぞれ固着されてお
り、この一対の支持体16に平板状の商品を載せる棚板
17がその前後両端を支持されている。さらに、通風路
9の下部内であるケース1内底部には、前面側に配設さ
れた送風機18と対にしケース1奥行側内壁面に後面を
沿わせて蒸発器19が配設されている。この蒸発器19
と、隔壁5を構成する背面板6との間には、蒸発器19
より下流側の通風路9内に通ずる袋小路20が通風路9
に形成されている。この通風路9に形成された袋小路2
0に面する、蒸発器19の前面上部は、背面板6下端面
に前端上面が固着された、側縦断面がほぼL字形のカバ
ー21で覆われているとともに、袋小路20に背面が面
する、背面板6の部分にも複数の通風孔13が形成され
ている。なお、ケース1内底面に前端が固定され送風機
18を支持する支持部材22の後端がカバー21の前端
に直結されている。
【0005】このように構成された、従来のオープンシ
ョーケースは、送風機18で吸込口10から通風路9内
に吸込まれる空気が、蒸発器19で冷却されて冷気とな
る。この冷気は、吹出口11から吹き出し前面開口2を
覆うエアカーテン23を形成するとともに、通風孔13
を通って通風路9内から前方に吹き出しケース1内に陳
列展示された商品を冷却して再び吸込口10から吸込ま
れケース1内を循環する循環流24を形成する。この循
環流24によって、陳列棚14,棚板17などの上に陳
列展示された商品がケース1内に冷凍貯蔵若しくは冷蔵
される。このケース1内に冷凍貯蔵若しくは冷蔵される
商品の中の、棚板17上などのケース1内下部に陳列展
示された商品は、袋小路20を通りこの袋小路20に背
面が面する、背面板6の部分に形成された通風孔13か
ら前方に吹き出す、蒸発器19で冷却された直後の循環
流24の部分で冷却される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
従来のショーケースの通風路は、通風路9が隔壁5とケ
ース1とで囲まれる空間で形成されるとともに、前面開
口2の上下両縁に沿って開口し互いに開口面が上下に向
い合う吸込口10および吹出口11が通風路9の両端に
それぞれ形成されている。また、この通風路9内から背
面板6の前面側に通じる通風孔13が背面板6の鉛直な
部分に形成されており、通風路9内底部には、蒸発器1
9,送風機18などが配設されている。さらに、通風路
9内には、蒸発器19と、隔壁5を構成する背面板6と
の間に、通風路9の、蒸発器19より下流側に通ずる袋
小路20が形成されている。
【0007】一方、ショーケースは、底部に山積みした
り、陳列棚14上に陳列したりしてケース1内に陳列展
示された商品をお客さん自身が手に取り見て選び購入す
るセルフサービス機器である。そのため、ケース1内に
最初はむらなく陳列展示されていた商品であっても、こ
の商品は、取り出して購入されたり、ケース1内から取
り出される際に山積みが崩れたりしてケース1内に一般
的にむらに陳列展示されている。また、吹出口11から
吹き出してケース1の前面開口を覆うエアカーテン23
を形成する循環流24の一部が巻き込むケース1外の高
温多湿の空気の量は吸込口10に近づくに連れ増加す
る。
【0008】それゆえ、エアカーテン23を形成する循
環流24の一部がケース1外の、高温多湿の空気を巻き
込んだり、吸込口10の一部がケース1内に陳列展示さ
れた商品で遮られたり塞がれたりしてエアカーテン23
の断熱効果が不十分になる。また、これを補う、蒸発器
19で冷却された直後に袋小路20を通り通風孔13か
ら前方に吹き出す循環流24の量も、袋小路20に背面
が面する、背面板6の部分に形成された通風孔13の一
部がケース1内に陳列展示された商品で遮られたり塞が
れたりして袋小路20内の空気の静圧が上昇し、不十分
になる。
【0009】これにより、循環流24が十分流れない部
分がケース1内、特にケース1内下部に発生して、ケー
ス1内、特にケース1内下部に陳列展示された商品が一
様に所定温度に冷却されず、商品に温度むらを生ずる。
そのため、ケース1内に陳列展示された商品の中の、所
定温度に冷却されない商品は、その品質が早く劣化し早
期に商品価値を失うという問題がある。
【0010】したがって、この発明は、ケース内にむら
にして陳列展示された商品であっても、この商品を温度
むらを生ずることなく所定温度に一様に冷却して保冷で
きるショーケースの通風路を提供することを目的とす
る。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記のような課題を解決
するため、この発明によれば、前面が開口するケースお
よび、このケースの内面に沿い間隔を置いて内張された
隔壁で囲まれかつ前記ケースの前面開口の互いに向い合
う上下両縁に沿って開口し互いに開口面が上下に向い合
う吹出口および吸込口がそれぞれ形成され、かつ下部内
に送風機と対にして配設された蒸発器と前記隔壁との間
に前記蒸発器より下流側に通ずる袋小路が形成された通
風路を備え、前記送風機で送風され前記吸込口から前記
通風路内に吸い込まれた空気が、前記蒸発器で冷やされ
冷気となって前記ケース内を循環する循環流を形成し、
前記袋小路に面する部分も含め前記隔壁に形成された、
前記通路内外に通じる通風孔から吹き出して前記ケース
内に上下に配列設置された複数の陳列棚上を含む前記ケ
ース内に陳列展示された商品を冷却するとともに、前記
吹出口から吹き出して前記前面開口を覆うエアカーテン
を形成し前記商品を保冷するショーケースの通風路にお
いて、前記通風路に面する、前記隔壁の側面から前記通
風路内方へ向けて延出する堰が前記通風路の、前記袋小
路より下流側に形成されるものとする。
【0012】また、上記に加え、堰が、蒸発器の隔壁側
側面の、袋小路に面する部分を覆うとともに、この部分
を覆う部分に袋小路内外および通風孔に連通する連通孔
が形成された堰であるものとする。さらに、上記に加
え、堰の、循環流の上流側の面が、この循環流の流れる
方向に対し垂直でありかつこの循環流の上流に向かって
凹面であるものとする。
【0013】
【作用】この発明は、前面が開口するケースおよび、こ
のケースの内面に沿い間隔を置いて内張された隔壁で囲
まれかつ前記ケースの前面開口の互いに向い合う上下両
縁に沿って開口し互いに開口面が上下に向い合う吹出口
および吸込口がそれぞれ形成され、かつ下部内に送風機
と対にして配設された蒸発器と前記隔壁との間に前記蒸
発器より下流側に通ずる袋小路が形成された、前記送風
機で送風され前記吸込口から内部に吸い込まれた空気
が、前記蒸発器で冷やされ冷気となって前記ケース内を
循環する循環流を形成し前記袋小路に面する部分も含め
前記隔壁に形成され内外に通じる通風孔から吹き出して
前記ケース内に上下に配列設置された複数の陳列棚上を
含む前記ケース内に陳列展示された商品を冷却するとと
もに前記吹出口から吹き出して前記前面開口を覆うエア
カーテンを形成する通風路に面する、前記隔壁の側面か
ら前記通風路内方へ向けて延出する堰が前記通風路の、
前記袋小路より下流側に形成されるものとしたので、堰
で、通風路内を流れ蒸発器で冷却された循環流の、通風
路内の隔壁側を流れる部分を堰止めることができ、これ
により、この部分の静圧が上昇するので、この部分を、
袋小路に面する、隔壁の部分に形成された通風孔の一部
がケース内に陳列展示された商品などで遮られたり塞が
れたりして袋小路内の空気の静圧が上昇しても、袋小路
内に導き通風孔を通して通風路外ケース内に確実に吹き
出させることができる。これにより、ケース内、特に棚
板上を含むケース内下部に陳列展示された商品を所定温
度に一様に冷却することができる。
【0014】また、上記に加え、堰が、蒸発器の隔壁側
側面の、袋小路に面する部分を覆うとともに、この部分
を覆う部分に袋小路内外および通風孔に連通する連通孔
が形成された堰であるものとしたので、堰で、通風路内
を流れ蒸発器で冷却された循環流の、通風路内の隔壁側
を流れる部分を堰止めることができ、これにより、この
部分の静圧が上昇するので、この部分を、袋小路に面す
る、隔壁の部分に形成された通風孔の一部がケース内に
陳列展示された商品などで遮られたり塞がれたりして袋
小路内の空気の静圧が上昇しても、連通孔を通して袋小
路内に導き通風孔を通して通風路外ケース内に確実に吹
き出させることができる。これにより、ケース内、特に
棚板上を含むケース内下部に陳列展示された商品を所定
温度に一様に冷却することができる。
【0015】さらに、上記に加え、堰の、循環流の上流
側の面が、この循環流の流れる方向に対し垂直でありか
つこの循環流の上流に向かって凹面であるものとしたの
で、通風路内を流れ蒸発器で冷却された循環流の、通風
路内の隔壁側を流れる部分を、この部分が通風路内のケ
ース側に流れたりしないように堰の凹面で確実に堰止め
ることができ、堰止められた前記部分は静圧が確実に上
昇するので、この部分を、袋小路に面する、隔壁の部分
に形成された通風孔の一部がケース内に陳列展示された
商品などで遮られたり塞がれたりして袋小路内の空気の
静圧が上昇しても、袋小路内に導き通風孔を通して通風
路外ケース内により確実に吹き出させることができる。
これにより、ケース内、特に棚板上を含むケース内下部
に陳列展示された商品を所定温度に一様に冷却すること
ができる。
【0016】
【実施例】以下、この発明の実施例を図1ないし図3に
基づいて説明する。図1はこの発明の一つの実施例のシ
ョーケースの通風路の構成を示す、前方斜左上から見た
要部斜視図、図2はこの発明の異なる実施例のショーケ
ースの通風路の構成を示す左側縦断面図、図3はこの発
明の対象となるショーケースの内部構成を示す左側縦断
面図で、図2および図3はいずれも図の右側が前面側で
ある。図4と共通あるいは同一部分は同一の符号で示
す。
【0017】図1ないし図3において、1は断熱壁で形
成され前面に開口する前面開口2を持つケースであり、
このケース1をケース本体3および側板4で構成してい
る。ケース1内には、ケース本体3内周面との間に間隔
を置いて、この内周面に沿う隔壁5をケース本体3に内
張りしている。このケース本体3に内張りした隔壁5
を、天井面および奥行側壁面を形成する背面板6,底面
を形成する底板7および,前面側の立上がり面を形成す
るガード8で構成している。このガード8を構成要素と
する隔壁5と、ケース1とで囲まれる、図1の空間が通
風路25を、また図2の空間が通風路26をそれぞれ形
成している。この通風路25,26の両端には、前面開
口2の上下両縁に沿って開口し互いに開口面が上下に向
い合う、前面開口2の下縁に沿う吸込口10および、前
面開口2の上縁に沿う吹出口11をそれぞれ形成してい
る。この吹出口11を整流体12で覆うとともに、背面
板6の鉛直な部分には、通風路25,26内から背面板
6の前面側に通じる通風孔13を複数形成している。ま
た、背面板6の鉛直な部分には、ケース1内に上下に配
列した、商品を陳列展示する複数の陳列棚14の後端を
片持ち支持している。この陳列棚14には、この陳列棚
14の下側に陳列展示された商品を照明する照明灯15
を前端部下側に懸垂支持している。また、背面板6とガ
ード8との互に向かい合う面それぞれには、互に向かい
合わせて側縦断面が山形の支持体16をそれぞれ固着し
ており、この一対の支持体16に棚板17をこの棚板1
7の前後両端で支持している。さらに、通風路25,2
6の下部内であるケース1内底部には、前面側に配設し
た送風機18と対にしケース1奥行側内壁面に後面を沿
わせて蒸発器19を配設している。この蒸発器19と、
隔壁5を構成する背面板6との間には、蒸発器19より
下流側の通風路25,26内に通ずる袋小路20を通風
路25,26に形成している。この通風路25,26内
に形成した袋小路20に面する、蒸発器19の前面上部
を、背面板6下端面に前端上面を固着した、図1の実施
例では、側縦断面がほぼZ字形のカバー27で、また図
2の実施例では、L字形のカバー21でそれぞれ覆って
いる。また、通風孔13を、袋小路20に背面が面す
る、背面板6の部分にも複数形成するとともに、図1の
実施例では、袋小路20に前面が面する、カバー21の
部分に蒸発器19および袋小路20内に連通する連通孔
28を形成している。さらに、図2の実施例では、カバ
ー21の上側の、背面板6の背面に、下面が左右に水平
かつ下方に凹の凹面を上端下面に形成した、側縦断面が
鈎形の鈎状体29の下端部を固着している。これによ
り、送風機18で吸込口10から通風路25,26内に
吸込まれた空気は、蒸発器19で冷却されて冷気とな
る。この冷気となった空気は、その一部が、吹出口11
から吹き出し、前面開口2を覆うエアカーテン23を形
成し、また、他の部分は、袋小路20を含む通風路2
5,26内から通風孔13を通し前方に吹き出して再び
吸込口10から吸込まれケース1内を循環する循環流2
4を形成する。この循環流24の、通風路25,26の
隔壁5側を流れる部分を蒸発器19で冷却された直後に
堰止める、図1の実施例では、カバー27の上端部が堰
30を、また図2の実施例では、鈎状体29の上端部が
堰31をそれぞれ形成している。なお、ケース1内底面
に前端を固定した、送風機18を支持する支持部材22
の後端をカバー21,27の前端に直結しており、その
他のケース1内の構成は前記した従来例と同一である。
【0018】前述の構成において、この発明のショーケ
ースの通風路を備えたショーケースの、ケース1内に陳
列展示された商品の冷却および、通風路25,26の機
能につき以下説明する。図1および図2にそれぞれ示
す、この発明のショーケースの通風路の実施例におい
て、通風路25,26を、隔壁5とケース1とで囲まれ
る空間で形成するとともに、前面開口2の上下両縁に沿
って開口し互いに開口面が上下に向い合う吸込口10お
よび吹出口11を通風路25,26の両端にそれぞれ形
成している。また、この通風路25,26内から背面板
6の前面側に通じる通風孔13を背面板6の鉛直な部分
にも複数形成しており、通風路25,26内底部には、
蒸発器19,送風機18などを配設している。また通風
路25,26内には、循環流24の、通風路25,26
の隔壁5側を流れる部分を、蒸発器19で冷却された直
後にそれぞれ堰止める堰30,31を、図1の実施例で
は、カバー27の上端部で、また図2の実施例では、鈎
状体29の上端部でそれぞれ形成している。さらに、通
風路25,26内には、蒸発器19と、隔壁5を構成す
る背面板6との間に、通風路25,26の、蒸発器19
より下流側に通ずる袋小路20を形成している。
【0019】それで、ケース1内に展示された商品は、
袋小路20を含む通風路25,26内から通風孔13を
通し前方に吹き出す、循環流24の部分で冷却され、か
つ吹出口11から吹き出し前面開口2を覆うエアカーテ
ン23を形成する循環流24の他の部分で保冷される。
この循環流24の、通風路25,26の隔壁5側を流れ
る部分は、蒸発器19で冷却された直後に、図1の実施
例では、カバー27の上端部が形成する堰30の、循環
流24の上流側の面が形成する、循環流24の流れる方
向に対し垂直な、左右に水平な平面に堰止められる。ま
た、図2では、鈎状体29の上端部が形成する堰31
の、循環流24の上流側の面が形成する、循環流24の
流れる方向に対し垂直でかつこの循環流24の上流に向
かって凹の凹面で堰30より確実に堰止められる。この
堰30,31で堰止められた、循環流24の部分は、静
圧が上昇して連通孔28を介し、若しくは直接袋小路2
0内に流入し、袋小路20に面する、隔壁5の部分に形
成した通風孔13から前方のケース1内下部に吹き出
す。そのため、ケース1内に陳列展示された商品などで
袋小路20に面する、隔壁5の部分に形成した通風孔1
3の一部が仮に遮られたり塞がれたりして袋小路20内
の空気の静圧が上昇しても、循環流24の、堰30,3
1で堰止められる部分を通風孔13を通しケース1内下
部に確実に吹き出させることができる。
【0020】それゆえ、循環流24をケース1内に満遍
なく流すことができ、エアカーテン23を形成する循環
流の一部が、ケース1外の、高温多湿の空気を巻き込ん
だり、吸込口10の一部が、ケース1内に陳列展示され
た商品で遮られたり塞がれたりしてエアカーテン23の
断熱効果が不十分になっても、これを十分補うことがで
きる。これにより、ケース1内に陳列展示された商品
は、温度むらを生じたり、所定温度に冷却されない商品
が早期に商品価値を失ったりすることなく、棚板17上
などのケース1内下部を含めケース1内に陳列展示され
た商品を所定温度に一様に冷却し保冷してケース1内に
良好に冷凍貯蔵若しくは冷蔵できる。
【0021】
【発明の効果】この発明によれば、前面が開口するケー
スおよび、このケースの内面に沿い間隔を置いて内張さ
れた隔壁で囲まれ、かつ前記ケースの前面開口の互いに
向い合う上下両縁に沿って開口し互いに開口面が上下に
向い合う吹出口および吸込口がそれぞれ形成されかつ下
部内に送風機と対にして配設された蒸発器と前記隔壁と
の間に前記蒸発器より下流側に通ずる袋小路が形成され
た、前記送風機で送風され前記吸込口から内部に吸い込
まれた空気が、前記蒸発器で冷やされ冷気となって前記
ケース内を循環する循環流を形成し前記袋小路に面する
部分も含め前記隔壁に形成され内外に通じる通風孔から
吹き出して前記ケース内に上下に配列設置された複数の
陳列棚上を含む前記ケース内に陳列展示された商品を冷
却するとともに前記吹出口から吹き出して前記前面開口
を覆うエアカーテンを形成する通風路に面する、前記隔
壁の側面から前記通風路内方へ向けて延出する堰が前記
通風路の、前記袋小路より下流側に形成されるものとし
たので、堰で、通風路内を流れ蒸発器で冷却された循環
流の、通風路内の隔壁側を流れる部分を、堰止めて袋小
路内に導き、通風孔を通して通風路外ケース内に確実に
吹き出させることができる。これにより、ケース内、特
に棚板上を含むケース内下部に陳列展示された商品を所
定温度に一様に冷却することができる。
【0022】また、上記に加え、堰が、蒸発器の隔壁側
側面の、袋小路に面する部分を覆うとともに、この部分
を覆う部分に袋小路内外および通風孔に連通する連通孔
が形成された堰であるものとしたので、堰で、通風路内
を流れ蒸発器で冷却された循環流の、通風路内の隔壁側
を流れる部分を、堰止めて連通孔を通して袋小路内に導
き、通風孔を通して通風路外ケース内に確実に吹き出さ
せることができる。これにより、ケース内、特に棚板上
を含むケース内下部に陳列展示された商品を所定温度に
一様に冷却することができる。
【0023】さらに、上記に加え、堰の、循環流の上流
側の面が、この循環流の流れる方向に対し垂直でありか
つこの循環流の上流に向かって凹面であるものとしたの
で、通風路内を流れ蒸発器で冷却された循環流の、通風
路内の隔壁側を流れる部分を、この部分が通風路内のケ
ース側に流れたりしないように堰の凹面で確実に堰止め
て袋小路内に導き、通風孔を通して通風路外ケース内に
より確実に吹き出させることができる。これにより、ケ
ース内、特に棚板上を含むケース内下部に陳列展示され
た商品を所定温度に一様に冷却することができる。
【0024】その結果、エアカーテンの断熱効果が多少
低下したり、商品がむらにしてケース内に陳列展示され
ていたりしても、このケース内の商品を、ケース内下部
に陳列展示された商品を含めて一様に所定温度に確実に
冷却し保冷でき、ケース内に冷凍貯蔵若しくは冷蔵した
商品の品質が早期に劣化するのを防止できるという効果
が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一つの実施例のショーケースの通風
路の構成を示す、前方斜左上から見た要部斜視図
【図2】この発明の異なる実施例のショーケースの通風
路の構成を示す左側縦断面図
【図3】この発明の対象となるショーケースの内部構成
を示す左側縦断面図
【図4】従来のショーケースの通風路の構成を示す要部
左側縦断面図
【符号の説明】
1 ケース 2 前面開口 3 ケース本体 4 側板 5 隔壁 6 背面板 7 底板 8 ガード 9 通風路 10 吸込口 11 吹出口 12 整流体 13 通風孔 14 陳列棚 15 照明灯 16 支持体 17 棚板 18 送風機 19 蒸発器 20 袋小路 21 カバー 22 支持部材 23 エアカーテン 24 循環流 25 通風路 26 通風路 27 カバー 28 連通孔 29 鈎状体 30 堰 31 堰

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】前面が開口するケースおよび、このケース
    の内面に沿い間隔を置いて内張された隔壁で囲まれ、か
    つ前記ケースの前面開口の互いに向い合う上下両縁に沿
    って開口し互いに開口面が上下に向い合う吹出口および
    吸込口がそれぞれ形成され、かつ下部内に送風機と対に
    して配設された蒸発器と前記隔壁との間に前記蒸発器よ
    り下流側に通ずる袋小路が形成された通風路を備え、前
    記送風機で送風され前記吸込口から前記通風路内に吸い
    込まれた空気が、前記蒸発器で冷やされ冷気となって前
    記ケース内を循環する循環流を形成し、前記袋小路に面
    する部分も含め前記隔壁に形成された、前記通路内外に
    通じる通風孔から吹き出して前記ケース内に上下に配列
    設置された複数の陳列棚上を含む前記ケース内に陳列展
    示された商品を冷却するとともに、前記吹出口から吹き
    出して前記前面開口を覆うエアカーテンを形成し前記商
    品を保冷するショーケースの通風路において、前記通風
    路に面する、前記隔壁の側面から前記通風路内方へ向け
    て延出する堰が前記通風路の、前記袋小路より下流側に
    形成されたことを特徴とするショーケースの通風路。
  2. 【請求項2】請求項1記載のショーケースの通風路にお
    いて、堰が、蒸発器の隔壁側側面の、袋小路に面する部
    分を覆うとともに、この部分を覆う部分に袋小路内外お
    よび通風孔に連通する連通孔が形成された堰であるショ
    ーケースの通風路。
  3. 【請求項3】請求項1または請求項2記載のショーケー
    スの通風路において、堰の、循環流の上流側の面が、こ
    の循環流の流れる方向に対し垂直でありかつこの循環流
    の上流に向かって凹面であるショーケースの通風路。
JP33080192A 1992-12-11 1992-12-11 ショーケースの通風路 Pending JPH06180177A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP33080192A JPH06180177A (ja) 1992-12-11 1992-12-11 ショーケースの通風路

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP33080192A JPH06180177A (ja) 1992-12-11 1992-12-11 ショーケースの通風路

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH06180177A true JPH06180177A (ja) 1994-06-28

Family

ID=18236709

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP33080192A Pending JPH06180177A (ja) 1992-12-11 1992-12-11 ショーケースの通風路

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH06180177A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009219621A (ja) * 2008-03-14 2009-10-01 Fuji Electric Retail Systems Co Ltd ショーケース
JP2009222290A (ja) * 2008-03-14 2009-10-01 Fuji Electric Retail Systems Co Ltd ショーケース
KR20130107543A (ko) * 2012-03-22 2013-10-02 엘지전자 주식회사 냉각장치

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009219621A (ja) * 2008-03-14 2009-10-01 Fuji Electric Retail Systems Co Ltd ショーケース
JP2009222290A (ja) * 2008-03-14 2009-10-01 Fuji Electric Retail Systems Co Ltd ショーケース
KR20130107543A (ko) * 2012-03-22 2013-10-02 엘지전자 주식회사 냉각장치

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4760708A (en) Refrigerated showcase
JP2004271118A (ja) ショーケース
EP0709046B1 (en) Open showcase
JP2007163020A (ja) ショーケース
JPH06180177A (ja) ショーケースの通風路
US3996763A (en) Refrigerated show case
JPH06123544A (ja) ショーケースの通風路
JP4008555B2 (ja) 冷蔵庫の冷気循環構造
JPH06265255A (ja) オープンショーケースの通風路構造
JP2718469B2 (ja) ショーケース
JP4362191B2 (ja) 冷蔵オープンショーケース
JP4362190B2 (ja) 冷蔵オープンショーケース
KR100202606B1 (ko) 냉장고의 냉동실 냉기순환장치
JP3702061B2 (ja) 低温ショーケース
KR950002257Y1 (ko) 오픈 쇼케이스의 냉기순환장치
KR100547037B1 (ko) 오픈형 워크 인 쿨러
JP4362189B2 (ja) 冷蔵オープンショーケース
JP2002345607A (ja) オープンショーケース
KR950004400Y1 (ko) 오픈쇼케이스의 냉기순환 장치
KR930005615B1 (ko) 저온쇼케이스
JP4447722B2 (ja) 冷蔵オープンショーケース
KR0179880B1 (ko) 오픈 쇼케이스의 냉기 순환 구조
JPH0225107Y2 (ja)
JPH063027A (ja) 冷却貯蔵庫
JP3119469B2 (ja) 低温ショーケース