JPH06179727A - 水溶性共重合体の製造方法 - Google Patents

水溶性共重合体の製造方法

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JPH06179727A
JPH06179727A JP33145092A JP33145092A JPH06179727A JP H06179727 A JPH06179727 A JP H06179727A JP 33145092 A JP33145092 A JP 33145092A JP 33145092 A JP33145092 A JP 33145092A JP H06179727 A JPH06179727 A JP H06179727A
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JP
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compound
acrylamide
amount
diallylamine
acid
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JP33145092A
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English (en)
Inventor
Akira Tanikawa
顕 谷河
Yoshifumi Yoshida
義史 吉田
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Sumitomo Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Chemical Co Ltd
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Publication date
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08FMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED BY REACTIONS ONLY INVOLVING CARBON-TO-CARBON UNSATURATED BONDS
    • C08F220/00Copolymers of compounds having one or more unsaturated aliphatic radicals, each having only one carbon-to-carbon double bond, and only one being terminated by only one carboxyl radical or a salt, anhydride ester, amide, imide or nitrile thereof
    • C08F220/02Monocarboxylic acids having less than ten carbon atoms; Derivatives thereof
    • C08F220/52Amides or imides
    • C08F220/54Amides, e.g. N,N-dimethylacrylamide or N-isopropylacrylamide
    • C08F220/56Acrylamide; Methacrylamide

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  • Organic Chemistry (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ジアリルアミン系化合物およびアクリルアミ
ド系化合物をモノマー成分として共重合するのに有効な
方法を提供する。 【構成】 ジアリルアミン系化合物(A)を含有する水
溶液に、アクリルアミド系化合物(B)を連続的に添加
し、かつ反応系に次亜リン酸またはその塩を存在させて
共重合を行う。また、化合物(B)と共重合可能なエチ
レン性不飽和化合物(C)を追加的に用いることがで
き、この場合、化合物(C)も化合物(B)とともに系
中へ連続的に添加する。 【効果】 未反応モノマーの量が少ない共重合体が得ら
れ、かつ分子量制御が容易である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、少なくともアクリルア
ミド系化合物およびジアリルアミン系化合物をモノマー
成分として用い、任意にさらにそのアクリルアミド系化
合物と共重合可能なエチレン性不飽和化合物をモノマー
成分として、水溶液中で共重合を行うことにより、イオ
ン性の水溶性共重合体を製造する方法に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】ジアリルアミン系化合物は、種々の文献
にも記載されるように、環化反応を起こし、環状構造を
有する重合物を与える。かかるジアリルアミン系化合物
の重合方法の一つとして、特開平 3-109407 号公報に
は、次亜リン酸またはその塩を用いて重合度調整を行う
方法が記載されている。このような次亜リン酸またはそ
の塩を重合度調整剤として用いれば、従来一般に行われ
ていた開始剤濃度の変更による分子量制御、特に低分子
量重合体を得る場合の開始剤濃度の増加を必要とせず
に、低分子量化をはかることができる。この方法は、最
終製品の安定性にとって好ましからざる影響を及ぼすと
思われる未反応開始剤の残存量を増やすことなく、分子
量制御を行うことができるという点でも有効である。し
かしこの公報には、ジアリルアミンまたはその誘導体を
用いた単独重合のみが開示されており、それらと他のモ
ノマーとの共重合については言及されていない。
【0003】一方で、ジアリルアミン系化合物は、いわ
ゆるアリル型破壊的連鎖移動を起こし、特にアクリルア
ミド系化合物など他のモノマーとの共重合において、こ
うした連鎖移動が顕著に現れるため、その未反応モノマ
ーが十分少ない共重合体を得ることは困難であるという
ことが、特開昭 63-225608号公報に示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、ジア
リルアミン系化合物に起因する単位を有する共重合体、
特にアクリルアミド系化合物との共重合体を、工業的有
利に製造する方法を提供することである。
【0005】本発明のさらなる目的は、かかる共重合体
を製造するにあたって、特に未反応モノマーの含有量が
十分に少なく、なおかつ分子量制御が容易な方法を提供
することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】すなわち本発明は、一般
式(I)
【0007】
【化3】
【0008】(式中、R1 およびR2 はそれぞれ独立に
水素またはメチルを表し、R3 およびR4 はそれぞれ独
立に水素または炭素数1〜6のアルキルを表し、Xは酸
残基を表す)
【0009】で示されるジアリルアミン系化合物(A)
を含有する水溶液に、一般式(II)
【0010】
【化4】
【0011】(式中、R5 は水素またはメチルを表し、
6 およびR7 はそれぞれ独立に水素または炭素数1〜
6のアルキルを表す)
【0012】で示されるアクリルアミド系化合物(B)
を連続的に添加し、かつ次亜リン酸またはその塩の存在
下で共重合させることにより、イオン性の水溶性共重合
体を製造する方法を提供するものである。
【0013】この反応においては、さらに前記アクリル
アミド系化合物(B)と共重合可能なエチレン性不飽和
化合物(C)を、追加のモノマー成分として用いること
ができる。この場合は、アクリルアミド系化合物(B)
とともに、エチレン性不飽和化合物(C)も系中へ連続
的に添加していく。
【0014】本発明において、一方の原料となる前記一
般式(I)で示されるジアリルアミン系化合物(A)
は、2級アミンの塩、3級アミンの塩または4級アンモ
ニウム塩である。一般式(I)において、R1 およびR
2 はそれぞれ独立に、水素またはメチルであり、R3
よびR4 はそれぞれ独立に、水素または、メチル、エチ
ル、プロピル、ブチル、ヘキシルなど、炭素数1〜6の
アルキルである。またXで表される酸残基は、無機酸、
有機酸のいずれの残基であってもよい。HXで表され、
一般式(I)の塩を構成する酸のうち、無機酸として
は、塩酸、臭化水素酸、硫酸、硝酸、リン酸などが例示
され、有機酸としては、蟻酸、酢酸、シュウ酸、プロピ
オン酸などが例示される。したがって、一般式(I)中
- で表される陰イオンは、塩化物イオン、臭化物イオ
ン、硫酸イオン、硝酸イオン、リン酸イオン、蟻酸イオ
ン、酢酸イオン、シュウ酸イオン、プロピオン酸イオン
などでありうる。
【0015】一般式(I)で示されるジアリルアミン系
化合物(A)の具体例としては、ジアリルアミンおよび
ジメタアリルアミンで代表される2級アミンの無機また
は有機酸塩、ジアリルメチルアミン、ジアリルエチルア
ミン、ジアリルブチルアミンなどで代表される3級アミ
ンの無機または有機酸塩ならびに、ジアリルジメチルア
ンモニウムクロライド、ジアリルジメチルアンモニウム
ブロマイド、ジアリルジエチルアンモニウムクロライ
ド、ジアリルジブチルアンモニウムクロライド、ジアリ
ルメチルエチルアンモニウムクロライドなどで代表され
る4級アンモニウム塩が挙げられる。これらのジアリル
アミン系化合物(A)は、それぞれ単独で用いることも
できるし、2種以上組み合わせて用いることもできる。
【0016】もう一方の原料であるアクリルアミド系化
合物(B)を表す前記一般式(II)において、R5 は水
素またはメチルであり、R6 およびR7 はそれぞれ独立
に、水素または、メチル、エチル、プロピル、ブチル、
ヘキシルなど、炭素数1〜6のアルキルである。
【0017】一般式(II)で示されるアクリルアミド系
化合物(B)の具体例としては、アクリルアミド、メタ
アクリルアミド、N−イソプロピルアクリルアミド、
N,N−ジメチルアクリルアミドなどが挙げられる。こ
れらのアクリルアミド系化合物(B)は、それぞれ単独
で、または2種以上組み合わせて用いることができる。
【0018】ジアリルアミン系化合物(A)およびアク
リルアミド系化合物(B)を共重合させることによっ
て、カチオン性の共重合体が得られる。
【0019】さらに、任意に使用され、上記アクリルア
ミド系化合物(B)と共重合可能なエチレン性不飽和化
合物(C)は、エチレン性不飽和結合を有するものであ
ればいかなるものでもよいが、好ましいものとしては、
不飽和モノカルボン酸、特にα,β−不飽和モノカルボ
ン酸、不飽和ジカルボン酸、特にα,β−不飽和ジカル
ボン酸、およびこれらの塩類が挙げられる。 不飽和モ
ノカルボン酸の具体例は、アクリル酸、メタアクリル酸
などであり、不飽和ジカルボン酸の具体例は、マレイン
酸、フマル酸、イタコン酸などである。また塩類の具体
例としては、ナトリウム塩やカリウム塩のようなアルカ
リ金属塩類およびアンモニウム塩類が挙げられる。この
ような不飽和カルボン酸またはその塩を追加のモノマー
成分として共重合させることにより、両性共重合体が得
られる。
【0020】エチレン性不飽和化合物(C)は、これら
の他にも、(メタ)アクリロニトリル、(メタ)アクリ
ル酸メチル、ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、
スチレン、酢酸ビニルのようなノニオン性モノマー、ジ
メチルアミノエチル(メタ)アクリレート、ジメチルア
ミノプロピル(メタ)アクリルアミドなど、またはそれ
らの4級化物のようなカチオン性モノマー、エチレング
リコールジ(メタ)アクリレート、メチレンビス(メ
タ)アクリルアミドのような二官能性モノマーなどであ
ってもよい。
【0021】任意成分であるこれらのエチレン性不飽和
化合物(C)は、それぞれ単独で用いてもよいし、また
2種以上を組み合わせて用いてもよい。
【0022】共重合体を製造するにあたって、全使用モ
ノマー中に占めるジアリルアミン系化合物(A)の割合
は、好ましくは1〜70モル%、より好ましくは2〜5
0モル%であり、アクリルアミド系化合物(B)の割合
は、好ましくは30〜99モル%、より好ましくは50
〜98モル%である。また、アクリルアミド系化合物
(B)と共重合可能なエチレン性不飽和化合物(C)を
用いる場合は、 化合物(C)の割合は全使用モノマー
のうちの20モル%以下とするのが好ましい。
【0023】ジアリルアミン系化合物(A)とアクリル
アミド系化合物(B)を共重合させる場合は、化合物
(A)を含む水溶液に化合物(B)を連続的に添加する
ことによって、またさらにアクリルアミド系化合物
(B)と共重合可能なエチレン性不飽和化合物(C)を
用いる場合は、化合物(A)を含む水溶液に化合物
(B)および化合物(C)を連続的に添加することによ
って、重合反応が行われる。化合物(B)の、または化
合物(B)および化合物(C)の添加速度は、等速でも
非等速でもよい。また添加時間は、通常10分〜10時
間の範囲である。
【0024】アクリルアミド系化合物(B)とともに、
さらにそれと共重合可能なエチレン性不飽和化合物
(C)を用いる場合は、化合物(B)および化合物
(C)をそれぞれ別個に連続添加してもよいし、両者を
混合したあと連続添加してもよい。
【0025】アクリルアミド系化合物(B)および/ま
たはそれと共重合可能なエチレン性不飽和化合物(C)
は、それぞれの化合物自体の形で添加してもよいし、水
溶液の形で添加してもよいが、一般には水溶液の形で用
いられる。また、本発明の趣旨を損なわないかぎり、ア
クリルアミド系化合物(B)の一部、あるいはさらにそ
れと共重合可能なエチレン性不飽和化合物(C)を用い
る場合の化合物(B)および/または化合物(C)の一
部を、重合反応当初から系中に添加しておいても差し支
えない。
【0026】重合反応にあたっては、アクリルアミド系
化合物(B)の添加が終了したあとの、あるいはさらに
それと共重合可能なエチレン性不飽和化合物(C)を用
いた場合は両者の添加が終了したあとの段階における、
使用したモノマーの合計濃度が1〜80重量%となるよ
うにするのが好ましく、さらにはモノマーの合計濃度が
5〜50重量%となるようにするのがより好ましい。
【0027】また重合にあたっては、重合開始剤を用い
るのが好ましく、通常の開始剤が使用できる。 例え
ば、過硫酸アンモニウム、過硫酸カリウムのような過硫
酸塩、2,2′−ジアミジノ−2,2′−アゾプロパン
ジ塩酸塩、アゾビスイソブチロニトリルのようなアゾ化
合物、ジ−t−ブチルパーオキサイド、クメンハイドロ
パーオキサイド、過酸化水素のような過酸化物などが例
示できる。また、公知のレドックス系開始剤、例えば過
硫酸カリウムと亜硫酸水素ナトリウムまたは3級アミン
との組合せなどを用いることもできる。
【0028】重合開始剤は、ジアリルアミン系化合物
(A)を含む水溶液に予め添加しておいてもよいし、ま
たアクリルアミド系化合物(B)および/またはそれと
共重合可能なエチレン性不飽和化合物(C)と同時に、
連続的に系中へ添加していってもよい。
【0029】重合は、通常10〜100℃、好ましくは
40〜90℃で、1〜20時間程度行われる。この重合
反応は、酸素存在下でも可能であるが、一般には窒素ガ
スなどの不活性ガスの雰囲気中で行うのが好ましい。
【0030】本発明では、このような重合反応を行うに
あたって、反応系に次亜リン酸またはその塩を存在させ
る。次亜リン酸はHPH22で表される一塩基酸であ
り、遊離酸のほか、ナトリウム塩、リチウム塩、カリウ
ム塩、アンモニウム塩、アミン塩などが使用しうる。ま
た水和物であっても差し支えない。これらの次亜リン酸
およびその塩は、それぞれ単独で用いることもできる
し、2種以上組み合わせて用いることもできる。
【0031】次亜リン酸またはその塩の使用量は、使用
するモノマーの合計モル数を基準として、0.01〜3モ
ル%の範囲が好ましく、さらには0.02〜2モル%の範
囲がより好ましい。本発明に係る共重合の系では、この
範囲内で次亜リン酸またはその塩の使用量が比較的少な
くても、十分な効果を発揮する。
【0032】次亜リン酸またはその塩を添加するにあた
っては、重合開始剤と同様、ジアリルアミン系化合物
(A)を含む水溶液に予め添加しておいてもよいし、ま
たアクリルアミド系化合物(B)および/またはそれと
共重合可能なエチレン性不飽和化合物(C)と同時に、
連続的に系中へ添加していってもよい。
【0033】さらに本発明の共重合反応においては、キ
レート剤、例えばエチレンジアミン四酢酸、ヒドロキシ
エチルエチレンジアミン三酢酸、ヒドロキシエチルイミ
ノ二酢酸など、あるいはそれらのアルカリ金属塩やアン
モニウム塩を、必要に応じて用いることができる。すな
わち、金属イオン、特に遷移金属イオンが、重合系内に
共存あるいは混入するような場合、これらのイオンは、
得られる水溶性共重合体の好ましからざる粘度低下を引
き起こすため、こういった阻害因子を除く目的で、キレ
ート剤を重合系内に添加するのも有効である。
【0034】キレート剤を用いる場合、その使用量は特
に限定されないが、その効果を有効に発揮させるために
は、使用する全モノマー重量を基準として、50ppm 以
上用いるのが好ましい。キレート剤の量の上限は任意で
あり、悪影響の出ない範囲で相当量用いることができる
が、経済性等を考慮すると、使用する全モノマー重量を
基準として、5000ppm 程度までで充分である。
【0035】キレート剤を用いる場合も、重合開始剤や
次亜リン酸またはその塩と同様、ジアリルアミン系化合
物(A)を含む水溶液に予め添加しておいてもよいし、
またアクリルアミド系化合物(B)および/またはそれ
と共重合可能なエチレン性不飽和化合物(C)と同時
に、連続的に系中へ添加していってもよい。
【0036】
【実施例】以下、実施例により本発明をさらに詳細に説
明するが、本発明はこれらの実施例によって限定される
ものではない。例中の%は、特にことわりのないかぎり
重量%である。なお、例中にある未反応モノマーの定量
は、ガスクロマトグラフィーによる分析、ヨード法によ
る二重結合の定量およびコロイド当量の測定により行っ
た。
【0037】実施例1
【0038】温度計、還流冷却器および窒素導入管を備
えた四つ口フラスコに、50%ジアリルアミン硫酸塩水
溶液58.5g(0.2モル)、水400.3gおよびエチレ
ンジアミン四酢酸(EDTA)0.07gを仕込み、硫酸でp
Hを3.0に調整した。 その後、窒素ガスで充分装置内
の空気を置換し、酸素不含としてから、60℃で過硫酸
アンモニウム0.46gを添加し、引続き内温を60℃に
保ちながら、次亜リン酸ナトリウム2水和物0.03gと
50%アクリルアミド水溶液113.7g(0.8モル)と
を予め混合したものを、5時間かけて滴下した。さらに
60℃で6時間保温して、反応を完結させた。
【0039】未反応モノマーの定量により、ジアリルア
ミン硫酸塩およびアクリルアミドの反応率は、それぞれ
99%以上であった。生成物は、ポリマー成分15%の
水溶液で、pHが3.1、25℃におけるブルックフィー
ルド粘度が54psであった。
【0040】実施例2
【0041】次亜リン酸ナトリウム2水和物の使用量を
0.05gとした以外は、実施例1と同様にして反応を行
った。未反応モノマーの定量により、ジアリルアミン硫
酸塩およびアクリルアミドの反応率は、それぞれ99%
以上であった。生成物は、ポリマー成分15%の水溶液
で、pHが3.1、25℃におけるブルックフィールド粘
度が17psであった。
【0042】実施例3
【0043】実施例1で用いたのと同じ装置に、50%
ジアリルアミン塩酸塩水溶液80.2g(0.3モル)およ
び水117.7gを仕込み、塩酸でpHを7.0に調整し
た。その後、窒素ガスで充分装置内の空気を置換し、酸
素不含としてから、70℃で過硫酸アンモニウム1.08
gを添加し、引続き内温を70℃に保ちながら、次亜リ
ン酸ナトリウム2水和物0.21gと50%アクリルアミ
ド水溶液99.6g(0.7モル)の混合物を2時間かけて
滴下した。さらに同温度で4時間保温して、反応を完結
させた。
【0044】未反応モノマーの定量により、ジアリルア
ミン塩酸塩およびアクリルアミドの反応率は、それぞれ
98%以上であった。生成物は、ポリマー成分30%の
水溶液で、pHが2.5、25℃におけるブルックフィー
ルド粘度が36psであった。
【0045】実施例4
【0046】次亜リン酸ナトリウム2水和物の使用量を
0.32gとした以外は、実施例3と同様にして反応を行
った。未反応モノマーの定量により、ジアリルアミン塩
酸塩およびアクリルアミドの反応率は、それぞれ98%
以上であった。生成物は、ポリマー成分30%の水溶液
で、pHが2.4、25℃におけるブルックフィールド粘
度が11psであった。
【0047】実施例5
【0048】実施例1で用いたのと同じ装置に、50%
ジアリルアミン塩酸塩水溶液24.1g(0.09モル)お
よび水360.5gを仕込み、塩酸でpHを2.0に調整し
た。その後、窒素ガスで充分装置内の空気を置換し、酸
素不含としてから、60℃で過硫酸アンモニウム0.31
gを添加し、引続き内温を60℃に保ちながら、次亜リ
ン酸ナトリウム2水和物0.03g、80%アクリル酸水
溶液5.4g(0.06モル)および50%アクリルアミド
水溶液120.8g(0.85モル)を混合したものを、5
時間かけて滴下した。さらに60℃で11時間保温し
て、反応を完結させた。
【0049】未反応モノマーの定量により、ジアリルア
ミン塩酸塩、アクリルアミドおよびアクリル酸の反応率
は、いずれも99%以上であった。生成物は、ポリマー
成分15%の水溶液で、pHが2.4、25℃におけるブ
ルックフィールド粘度が41psであった。
【0050】比較例1
【0051】次亜リン酸ナトリウム2水和物を用いなか
った以外は、実施例1と同じ条件で反応を行った。ジア
リルアミン硫酸塩およびアクリルアミドの反応率はそれ
ぞれ99%以上であった。生成物は、ポリマー成分15
%の水溶液で、pHが3.1、25℃におけるブルックフ
ィールド粘度が667psであった。
【0052】比較例2
【0053】次亜リン酸ナトリウム2水和物を用いなか
った以外は、実施例5と同じ条件で反応を行った。ジア
リルアミン硫酸塩、アクリルアミドおよびアクリル酸の
反応率はそれぞれ99%以上であった。生成物は、ポリ
マー成分15%の水溶液で、pHが2.3、25℃におけ
るブルックフィールド粘度が462psであった。
【0054】比較例3
【0055】実施例1で用いたのと同じ装置に、50%
ジアリルアミン塩酸塩水溶液80.2g(0.3モル)およ
び水117.7gを仕込んだあと、塩酸でpHを7.0に調
整した。その後、次亜リン酸ナトリウム2水和物0.21
gおよび50%アクリルアミド水溶液99.6g(0.7モ
ル)を仕込み、さらに窒素ガスで充分装置内の空気を置
換し、酸素不含とした。次いで内温を70℃とし、過硫
酸アンモニウム1.08gを添加したあと、70℃で6時
間保温した。
【0056】未反応モノマーの定量により、ジアリルア
ミン塩酸塩およびアクリルアミドの反応率は、それぞれ
61%および95%であった。生成物は、ポリマー成分
30%の水溶液で、pHが2.2、25℃におけるブルッ
クフィールド粘度が22psであった。
【0057】以上の実施例1〜5および比較例1〜3の
結果を表1〜表3にまとめた。
【0058】
【表1】 備考) DAA・1/2H2SO4 : ジアリルアミン硫酸塩 DAA・HCl : ジアリルアミン塩酸塩 AM : アクリルアミド AA : アクリル酸
【0059】
【表2】 備考) DAA・1/2H2SO4 : ジアリルアミン硫酸塩 DAA・HCl : ジアリルアミン塩酸塩 AM : アクリルアミド AA : アクリル酸
【0060】
【表3】
【0061】
【発明の効果】本発明によれば、ジアリルアミン系化合
物およびアクリルアミド系化合物をモノマー成分とする
共重合体を製造するにあたり、未反応モノマーをほとん
ど含まない共重合体を得ることができ、なおかつ必要以
上に開始剤を増やすことなく容易に分子量制御ができる
など、種々の優れた効果を達成することができる。した
がって、用途や目的に応じた重合度の共重合体、あるい
は適度の粘度を有する共重合体水溶液を容易に製造する
ことができる。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一般式(I) 【化1】 (式中、R1 およびR2 はそれぞれ独立に水素またはメ
    チルを表し、R3 およびR4 はそれぞれ独立に水素また
    は炭素数1〜6のアルキルを表し、Xは酸残基を表す)
    で示されるジアリルアミン系化合物(A)を含有する水
    溶液に、一般式(II) 【化2】 (式中、R5 は水素またはメチルを表し、R6 およびR
    7 はそれぞれ独立に水素または炭素数1〜6のアルキル
    を表す)で示されるアクリルアミド系化合物(B)を連
    続的に添加し、かつ次亜リン酸またはその塩の存在下で
    共重合させることを特徴とするイオン性水溶性共重合体
    の製造方法。
  2. 【請求項2】全モノマー量を基準として、ジアリルアミ
    ン系化合物(A)を1〜70モル%およびアクリルアミ
    ド系化合物(B)を30〜99モル%用いる請求項1記
    載の方法。
  3. 【請求項3】アクリルアミド系化合物(B)とともに、
    該アクリルアミド系化合物(B)と共重合可能なエチレ
    ン性不飽和化合物(C)を連続的に添加する請求項1ま
    たは2記載の方法。
  4. 【請求項4】エチレン性不飽和化合物(C)が、α,β
    −不飽和モノカルボン酸、α,β−不飽和ジカルボン酸
    およびこれらの塩類からなる群より選ばれる請求項3記
    載の方法。
  5. 【請求項5】全モノマー量を基準として、エチレン性不
    飽和化合物(C)を20モル%以下用いる請求項3また
    は4記載の方法。
  6. 【請求項6】添加終了時における使用した全モノマーの
    濃度が1〜80重量%となるようにする請求項1〜5の
    いずれかに記載の方法。
  7. 【請求項7】さらにキレート剤を存在させる請求項1〜
    6のいずれかに記載の方法。
  8. 【請求項8】全モノマー重量を基準として、キレート剤
    を50ppm 以上存在させる請求項7記載の方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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