JPH0617966A - 微調整操作部を備えたサーモスタットミキシングバルブ - Google Patents
微調整操作部を備えたサーモスタットミキシングバルブInfo
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- JPH0617966A JPH0617966A JP17297292A JP17297292A JPH0617966A JP H0617966 A JPH0617966 A JP H0617966A JP 17297292 A JP17297292 A JP 17297292A JP 17297292 A JP17297292 A JP 17297292A JP H0617966 A JPH0617966 A JP H0617966A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 サーモスタットミキシングバルブにおいて、
温度設定がしやすくしかも微調整も可能として好適な給
湯が得られるようにすること。 【構成】 水側及び湯側の弁開度を一軸上で変更可能な
制御弁体と、水と湯との混合水の温度に感応して制御弁
体を初期の設定位置に拘束する自動温度調整機構と、温
度設定用の操作ハンドルとを備え、操作ハンドルに、自
動温度調整機構に連接され操作ハンドルとは独立して制
御弁体の弁開度を微調整可能なサブハンドルを設ける。
この温度微調整用のサブハンドルにより、操作ハンドル
で大まかの温度設定をした後で、きめ細かな温度の微調
整が可能となる。
温度設定がしやすくしかも微調整も可能として好適な給
湯が得られるようにすること。 【構成】 水側及び湯側の弁開度を一軸上で変更可能な
制御弁体と、水と湯との混合水の温度に感応して制御弁
体を初期の設定位置に拘束する自動温度調整機構と、温
度設定用の操作ハンドルとを備え、操作ハンドルに、自
動温度調整機構に連接され操作ハンドルとは独立して制
御弁体の弁開度を微調整可能なサブハンドルを設ける。
この温度微調整用のサブハンドルにより、操作ハンドル
で大まかの温度設定をした後で、きめ細かな温度の微調
整が可能となる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、給水,給湯圧の変動を
生じても混合水の温度を予め設定した温度に自動温度調
整するサーモスタットミキシングバルブに係り、特に温
度の微調整を簡単に行えるようにした操作部の構造に関
する。
生じても混合水の温度を予め設定した温度に自動温度調
整するサーモスタットミキシングバルブに係り、特に温
度の微調整を簡単に行えるようにした操作部の構造に関
する。
【0002】
【従来の技術】湯と水を混合する湯水混合栓の一種とし
て、自動温度調整機能を持つサーモスタットミキシング
バルブが従来から利用されている。このサーモスタット
ミキシングバルブには、たとえば実公昭61−1646
8号公報に記載されたものがあり、一つの弁体によって
水側及び湯側の弁開度を変える機構の中に感温体を組み
込み、混合水の温度に応じて弁体を移動させることによ
って、湯と水の混合比を設定値に維持可能とすることを
その基本構成としたものである。
て、自動温度調整機能を持つサーモスタットミキシング
バルブが従来から利用されている。このサーモスタット
ミキシングバルブには、たとえば実公昭61−1646
8号公報に記載されたものがあり、一つの弁体によって
水側及び湯側の弁開度を変える機構の中に感温体を組み
込み、混合水の温度に応じて弁体を移動させることによ
って、湯と水の混合比を設定値に維持可能とすることを
その基本構成としたものである。
【0003】サーモスタットミキシングバルブでは、そ
の混合水の温度の設定は、水側及び湯側の弁開度を一軸
上で変更するための温度調整ハンドルによって行われ
る。この温度調整ハンドルは、先の公報にも示されてい
るように、回転操作式のものであり、その周面に設けた
温度表示のための数値マークを本体側の指標に合わせる
ことによって、温度設定を行う。
の混合水の温度の設定は、水側及び湯側の弁開度を一軸
上で変更するための温度調整ハンドルによって行われ
る。この温度調整ハンドルは、先の公報にも示されてい
るように、回転操作式のものであり、その周面に設けた
温度表示のための数値マークを本体側の指標に合わせる
ことによって、温度設定を行う。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】サーモスタットミキシ
ングバルブ等の湯水混合栓の用途は、たとえば浴室用や
シャワー設備用が一般的にみて主であり、その使用温度
範囲も最高が50〜60℃程度である。そして、浴槽へ
の給湯やシャワー等として使う場合であれば、その最も
好適な温度範囲は40℃前後であるとされている。
ングバルブ等の湯水混合栓の用途は、たとえば浴室用や
シャワー設備用が一般的にみて主であり、その使用温度
範囲も最高が50〜60℃程度である。そして、浴槽へ
の給湯やシャワー等として使う場合であれば、その最も
好適な温度範囲は40℃前後であるとされている。
【0005】一方、温度調整ハンドルによる温度調整で
は、その1方向への回転角度に比例して温度が高くな
る。このため、40℃前後の常用温度への設定の際で
も、同様に数値マークを見ながらこれを指標に合わせて
温度調整することになる。
は、その1方向への回転角度に比例して温度が高くな
る。このため、40℃前後の常用温度への設定の際で
も、同様に数値マークを見ながらこれを指標に合わせて
温度調整することになる。
【0006】ところが、40℃付近の好適な温度範囲で
あっても、微妙な温度の相違によって使う人の快適さに
影響を及ぼしやすい。このため、好適な温度範囲での温
度調整がうまく出来るかどうかは、更に一層シャワー等
を快適に使用する上で極めて重要な要素となる。
あっても、微妙な温度の相違によって使う人の快適さに
影響を及ぼしやすい。このため、好適な温度範囲での温
度調整がうまく出来るかどうかは、更に一層シャワー等
を快適に使用する上で極めて重要な要素となる。
【0007】これに対し、従来の操作ハンドルでは、好
適温度範囲やこれから外れた低温又は高温域での温度調
整は、いずれも操作ハンドルの回転角度によって決まる
だけである。このため、たとえば30℃に設定してあっ
たものを40℃付近に設定し直す場合、操作ハンドルを
あらかたの見当で回した後、最終的に希望する温度に対
応する数値マークを指標に合わせる要領となる。したが
って、好適な温度近辺への温度設定には不便はないが、
その温度範囲内で更に微調整して最適温度とするには操
作に手間がかかりやすい。すなわち、操作ハンドルを回
す角度は全温度範囲に対応して一様な温度変化率となっ
て現れるので、微調整する場合では余程慎重に操作して
操作ハンドルを少しずつ回すことが必要であり、希望す
る温度への設定には難しさを伴う。
適温度範囲やこれから外れた低温又は高温域での温度調
整は、いずれも操作ハンドルの回転角度によって決まる
だけである。このため、たとえば30℃に設定してあっ
たものを40℃付近に設定し直す場合、操作ハンドルを
あらかたの見当で回した後、最終的に希望する温度に対
応する数値マークを指標に合わせる要領となる。したが
って、好適な温度近辺への温度設定には不便はないが、
その温度範囲内で更に微調整して最適温度とするには操
作に手間がかかりやすい。すなわち、操作ハンドルを回
す角度は全温度範囲に対応して一様な温度変化率となっ
て現れるので、微調整する場合では余程慎重に操作して
操作ハンドルを少しずつ回すことが必要であり、希望す
る温度への設定には難しさを伴う。
【0008】このように、従来のサーモスタットミキシ
ングバルブでは、常用の温度への設定に手間がかかり、
微調整の面で適切でないという問題がある。
ングバルブでは、常用の温度への設定に手間がかかり、
微調整の面で適切でないという問題がある。
【0009】本発明において解決すべき課題は、サーモ
スタットミキシングバルブにおいて、温度設定がしやす
くしかも微調整も可能として好適な給湯が得られるよう
にすることにある。
スタットミキシングバルブにおいて、温度設定がしやす
くしかも微調整も可能として好適な給湯が得られるよう
にすることにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、水側及び湯側
の弁開度を変更可能な制御弁体と、該制御弁体に連接さ
れ水と湯との混合水の温度に感応して前記制御弁体を作
動し混合水温度を自動調整する自動温度調整機構と、該
自動温度調整機構に連接された温度設定用の操作ハンド
ルとを備えたサーモスタットミキシングバルブであっ
て、前記操作ハンドルに、前記自動温度調整機構に連接
され、該操作ハンドルとは独立して前記制御弁体の弁開
度を微調整可能なサブハンドルを設けたことを特徴とす
る。
の弁開度を変更可能な制御弁体と、該制御弁体に連接さ
れ水と湯との混合水の温度に感応して前記制御弁体を作
動し混合水温度を自動調整する自動温度調整機構と、該
自動温度調整機構に連接された温度設定用の操作ハンド
ルとを備えたサーモスタットミキシングバルブであっ
て、前記操作ハンドルに、前記自動温度調整機構に連接
され、該操作ハンドルとは独立して前記制御弁体の弁開
度を微調整可能なサブハンドルを設けたことを特徴とす
る。
【0011】また、微調整のためのサブハンドルは、減
速歯車列によって自動温度調整機構に連接する構成とす
ることができる。
速歯車列によって自動温度調整機構に連接する構成とす
ることができる。
【0012】
【作用】操作ハンドルに加えて温度微調整用のサブハン
ドルを備えたことによって、操作ハンドルで粗方の温度
の調整をした後に、サブハンドルを利用してきめ細かな
温度の調整が可能となる。たとえば、常用する40℃前
後の温度の設定を大まかに操作ハンドルによって調整
し、その温度が適当でなければサブハンドルを使うこと
で温度の増減操作ができ、常用温度の範囲での微調整を
素早く行うことが可能となる。
ドルを備えたことによって、操作ハンドルで粗方の温度
の調整をした後に、サブハンドルを利用してきめ細かな
温度の調整が可能となる。たとえば、常用する40℃前
後の温度の設定を大まかに操作ハンドルによって調整
し、その温度が適当でなければサブハンドルを使うこと
で温度の増減操作ができ、常用温度の範囲での微調整を
素早く行うことが可能となる。
【0013】また、微調整用として使うサブハンドルを
自動温度調整機構に連接する手段を減速歯車列とすれ
ば、サブハンドルの回転角度に対応する自動温度調整機
構の調整範囲が細かく設定されるので、微調整もしやす
くなる。
自動温度調整機構に連接する手段を減速歯車列とすれ
ば、サブハンドルの回転角度に対応する自動温度調整機
構の調整範囲が細かく設定されるので、微調整もしやす
くなる。
【0014】
【実施例】図1は本発明のサーモスタットミキシングバ
ルブにおける温度調整用の弁機構を示すための正面縦断
面図である。
ルブにおける温度調整用の弁機構を示すための正面縦断
面図である。
【0015】図において、湯水混合栓の本体1の背部に
は給水及び給湯用の脚管1a,1bをそれぞれ接続し、
正面側には吐水管1cを備えている。本体1の左端側の
内部には、脚管1a,1bに連通する水室1d及び湯室
1eを形成し、中央部にはこれらの水室1d及び湯室1
eからの水及び湯が供給される混合室1fを設け、この
混合室1fの下端に吐水管1cを接続する。
は給水及び給湯用の脚管1a,1bをそれぞれ接続し、
正面側には吐水管1cを備えている。本体1の左端側の
内部には、脚管1a,1bに連通する水室1d及び湯室
1eを形成し、中央部にはこれらの水室1d及び湯室1
eからの水及び湯が供給される混合室1fを設け、この
混合室1fの下端に吐水管1cを接続する。
【0016】なお、混合室1fの流路をシャワー側にも
切り替える切替え弁(図示せず)を設け、その切替えハ
ンドル(図示せず)を本体1の正面に備えることによっ
て、吐水管1c側及びシャワー側への切替えを可能とす
ることは、従来構造のものと全く同様である。そして、
この切替え弁によって、混合水の供給,止水及び流量の
設定を行う点についても同じである。
切り替える切替え弁(図示せず)を設け、その切替えハ
ンドル(図示せず)を本体1の正面に備えることによっ
て、吐水管1c側及びシャワー側への切替えを可能とす
ることは、従来構造のものと全く同様である。そして、
この切替え弁によって、混合水の供給,止水及び流量の
設定を行う点についても同じである。
【0017】水と湯との混合比を一軸上で調整するため
の制御弁体2を水室1dと湯室1eとの間に設ける。こ
の制御弁体2は、その軸線方向に移動可能として本体1
の中に組み込まれ、その一端を水室1dの水弁座1gに
及び他端を湯室1eの湯弁座1hにそれぞれ臨ませ、こ
れらの弁座1g,1hとの間の弁開度を変更可能とした
ものである。また、制御弁体2には、湯室1eを混合室
1f側の流路に連通させるための連絡孔2aを開け、ス
プリング2bによって水弁座1g側に付勢されている。
の制御弁体2を水室1dと湯室1eとの間に設ける。こ
の制御弁体2は、その軸線方向に移動可能として本体1
の中に組み込まれ、その一端を水室1dの水弁座1gに
及び他端を湯室1eの湯弁座1hにそれぞれ臨ませ、こ
れらの弁座1g,1hとの間の弁開度を変更可能とした
ものである。また、制御弁体2には、湯室1eを混合室
1f側の流路に連通させるための連絡孔2aを開け、ス
プリング2bによって水弁座1g側に付勢されている。
【0018】制御弁体2の開度を設定するために、これ
を軸線方向に移動させる駆動軸3を制御弁体2と同軸上
に配置する。この駆動軸3は中空体であり、その一端を
水室1dの中に差し込んで制御弁体2の端面に突き当て
ている。そして、水室1dの中に含まれる部分の周壁に
は連絡孔3aを開けて水室1dからの水の流入路とし、
制御弁体2の連絡孔2aからの湯とが駆動軸3の内部で
合流する。また、駆動軸3の周壁には流出孔3bを開
け、混合水を吐水管1c側へと排出する。
を軸線方向に移動させる駆動軸3を制御弁体2と同軸上
に配置する。この駆動軸3は中空体であり、その一端を
水室1dの中に差し込んで制御弁体2の端面に突き当て
ている。そして、水室1dの中に含まれる部分の周壁に
は連絡孔3aを開けて水室1dからの水の流入路とし、
制御弁体2の連絡孔2aからの湯とが駆動軸3の内部で
合流する。また、駆動軸3の周壁には流出孔3bを開
け、混合水を吐水管1c側へと排出する。
【0019】駆動軸3にはその内部を通過する混合水の
温度に感応する感温体4を一体に組み込む。この感温体
4は、駆動軸3の内部に同軸上に位置して流出孔3bに
向かう混合水の流れの中に浸漬され、熱伝導によってそ
の内部に封入したワックスぺレットの膨張,収縮を可能
としたものである。そして、感温体4はその一端が混合
室1fよりも外側に突き出る長さを持ち、その先端には
ワックスぺレットの膨張,収縮によって軸線方向に出没
動作するピン4aを設けている。
温度に感応する感温体4を一体に組み込む。この感温体
4は、駆動軸3の内部に同軸上に位置して流出孔3bに
向かう混合水の流れの中に浸漬され、熱伝導によってそ
の内部に封入したワックスぺレットの膨張,収縮を可能
としたものである。そして、感温体4はその一端が混合
室1fよりも外側に突き出る長さを持ち、その先端には
ワックスぺレットの膨張,収縮によって軸線方向に出没
動作するピン4aを設けている。
【0020】本体1の右端側には制御弁体2の弁開度を
調整するための操作ユニットを備える。この操作ユニッ
トは、本体1の中に固定するハウジング5と外部に位置
する操作ハンドル6とによって構成されるものである。
調整するための操作ユニットを備える。この操作ユニッ
トは、本体1の中に固定するハウジング5と外部に位置
する操作ハンドル6とによって構成されるものである。
【0021】ハウジング5の内部にはネジ5a−1接合
によって回転しながらその軸線方向に移動可能な移動子
5aを収納している。この移動子5aの内部には、感温
体4のピン4aを受けるプラグ5bがスプリング5cに
よって感温体4側に付勢して組み込まれる。スプリング
5cのバネ定数は大きく、移動子5aが図において左側
へ移動するとピン4aを介して感温体4を同方向へ押
し、この感温体4を一体化している駆動軸3も左に移動
して制御弁体2を湯弁座1h側へ移動させる。また、移
動子5aが右側に移動すると駆動軸3も同様に右側に移
動し、制御弁体2への拘束力が低下し、スプリング2b
の復元力によって制御弁体2も右側へ移動可能である。
によって回転しながらその軸線方向に移動可能な移動子
5aを収納している。この移動子5aの内部には、感温
体4のピン4aを受けるプラグ5bがスプリング5cに
よって感温体4側に付勢して組み込まれる。スプリング
5cのバネ定数は大きく、移動子5aが図において左側
へ移動するとピン4aを介して感温体4を同方向へ押
し、この感温体4を一体化している駆動軸3も左に移動
して制御弁体2を湯弁座1h側へ移動させる。また、移
動子5aが右側に移動すると駆動軸3も同様に右側に移
動し、制御弁体2への拘束力が低下し、スプリング2b
の復元力によって制御弁体2も右側へ移動可能である。
【0022】操作ハンドル6と移動子5aとの間は、ス
ピンドル7によって連接する。そして、移動子5aとス
ピンドル7との連接部分はスプライン5d,7a係合と
し、スピンドル7が回転するとハウジング5に対してネ
ジ5a−1接合されている移動子5aは回転しながらそ
の軸線方向に移動する。
ピンドル7によって連接する。そして、移動子5aとス
ピンドル7との連接部分はスプライン5d,7a係合と
し、スピンドル7が回転するとハウジング5に対してネ
ジ5a−1接合されている移動子5aは回転しながらそ
の軸線方向に移動する。
【0023】図2は操作ハンドル6とスピンドル7の連
接構造を示す拡大縦断面図、図3は図2のA−A線矢視
による要部の縦断面図である。
接構造を示す拡大縦断面図、図3は図2のA−A線矢視
による要部の縦断面図である。
【0024】操作ハンドル6はその内部に備えた金属製
のブッシング6aの中にスピンドル7の先端を挿入し、
スプライン6b,7b係合によって一体回転可能に連接
されている。そして、操作ハンドル6には、混合水温度
の微調整のためのサブハンドル8を設ける。
のブッシング6aの中にスピンドル7の先端を挿入し、
スプライン6b,7b係合によって一体回転可能に連接
されている。そして、操作ハンドル6には、混合水温度
の微調整のためのサブハンドル8を設ける。
【0025】サブハンドル8は操作ハンドル6と同軸上
であってその端面に沿って回転可能に組み込まれ、操作
ハンドル6の内部に組み込んだ歯車列8aを介してスピ
ンドル7に連接される。図4はこの歯車列8aによる連
接構造の概略であり、サブハンドル8に直結した主軸8
bからスピンドル7に結合する駆動軸8cとの間に、合
計4枚の平歯車8dと中間軸8eとをそれぞれ配列して
いる。そして、4枚の平歯車8dの歯数比を適切に選定
することにより、たとえばサブハンドル8を1回転が操
作ハンドル6の10分の1の回転角度に一致させること
ができ、これにより制御弁体2の位置を調整して温度の
微調整が可能となる。また、駆動軸8cは図3に示すよ
うに、六角形の縦断面形状を持ち、スピンドル7に同軸
上に結合されてサブハンドル8の回転をこのスピンドル
7に伝達可能である。
であってその端面に沿って回転可能に組み込まれ、操作
ハンドル6の内部に組み込んだ歯車列8aを介してスピ
ンドル7に連接される。図4はこの歯車列8aによる連
接構造の概略であり、サブハンドル8に直結した主軸8
bからスピンドル7に結合する駆動軸8cとの間に、合
計4枚の平歯車8dと中間軸8eとをそれぞれ配列して
いる。そして、4枚の平歯車8dの歯数比を適切に選定
することにより、たとえばサブハンドル8を1回転が操
作ハンドル6の10分の1の回転角度に一致させること
ができ、これにより制御弁体2の位置を調整して温度の
微調整が可能となる。また、駆動軸8cは図3に示すよ
うに、六角形の縦断面形状を持ち、スピンドル7に同軸
上に結合されてサブハンドル8の回転をこのスピンドル
7に伝達可能である。
【0026】なお、主軸8bは操作ハンドル6の支持具
8b−1によって回転自在に支持されると共に、第1段
の平歯車8dと一体になって軸線方向に移動可能であ
る。そして、微調整をしないときには、図2の一点鎖線
で示すように、サブハンドル8を右側に移動させてお
き、歯車列8aの駆動を遮断する。
8b−1によって回転自在に支持されると共に、第1段
の平歯車8dと一体になって軸線方向に移動可能であ
る。そして、微調整をしないときには、図2の一点鎖線
で示すように、サブハンドル8を右側に移動させてお
き、歯車列8aの駆動を遮断する。
【0027】以上の構成において、操作ハンドル6を回
すと、これに直結したスピンドル7が回転して移動子5
aにその回転を伝達し、ハウジング5に対してネジ5a
−1によるネジ歯車機構によって連接されている移動子
5aが軸線方向に移動する。そして、この移動子5aが
図1において左側に移動するときは、感温体4及び駆動
軸3によって制御弁体2が湯弁座1h側に動き、水弁座
1g側の弁開度が大きくなって低温側に設定される。逆
に、移動子5aが右側に移動するときは、駆動軸3の右
方向への動きと共にスプリング2bの復元によって、制
御弁体2は水弁座1g側に移動する。これにより、湯弁
座1h側の弁開度が大きくなり、高温側に設定される。
すと、これに直結したスピンドル7が回転して移動子5
aにその回転を伝達し、ハウジング5に対してネジ5a
−1によるネジ歯車機構によって連接されている移動子
5aが軸線方向に移動する。そして、この移動子5aが
図1において左側に移動するときは、感温体4及び駆動
軸3によって制御弁体2が湯弁座1h側に動き、水弁座
1g側の弁開度が大きくなって低温側に設定される。逆
に、移動子5aが右側に移動するときは、駆動軸3の右
方向への動きと共にスプリング2bの復元によって、制
御弁体2は水弁座1g側に移動する。これにより、湯弁
座1h側の弁開度が大きくなり、高温側に設定される。
【0028】このような設定に際し、大まかな温度への
設定は操作ハンドル6を利用し、その好適温度範囲内で
の温度の微調整にはサブハンドル8を利用して行う。こ
れを、図5の概略図によって説明する。
設定は操作ハンドル6を利用し、その好適温度範囲内で
の温度の微調整にはサブハンドル8を利用して行う。こ
れを、図5の概略図によって説明する。
【0029】図5の(a)のように、操作ハンドル6に
は温度を表す連続的な数値の表示を備えるのに代えて、
「ややぬるい」,「やや熱い」及び「熱い」等の簡単な
大まかな表示を設けておき、「ややぬるい」と「やや熱
い」との間が40℃前後に対応するように、制御弁体2
と操作ハンドル6との連接関係を決める。そして、図示
の例では、最も一般的な好適温度である「42」の数値
のみを描いておき、これを本体1の表面に設けた指標マ
ーク9に合わせることで、大まかな温度調整ができるよ
うにしておく。
は温度を表す連続的な数値の表示を備えるのに代えて、
「ややぬるい」,「やや熱い」及び「熱い」等の簡単な
大まかな表示を設けておき、「ややぬるい」と「やや熱
い」との間が40℃前後に対応するように、制御弁体2
と操作ハンドル6との連接関係を決める。そして、図示
の例では、最も一般的な好適温度である「42」の数値
のみを描いておき、これを本体1の表面に設けた指標マ
ーク9に合わせることで、大まかな温度調整ができるよ
うにしておく。
【0030】このような、比較的少ない表示であって
も、シャワーを浴びるような場合には、「42」の表示
を指標マーク9に合うように予め設定すれば、好適な温
度の混合水が得られる。そして、この後は、図5の
(b)のように、サブハンドル8を回すことで、混合水
の温度を微調整することができる。サブハンドル8は歯
車列8aによってスピンドル7に連接されているので、
その回転角度に対するスピンドル7の回動角度は小さ
い。したがって、1〜2℃程度の範囲を操作ハンドル6
によって調整しようとすれば、その回動角度が僅かであ
って実際には調整し難いのに対し、サブハンドル8を用
いればその回動角度は大きくなり、微小な範囲の温度の
調整が簡単に行える。
も、シャワーを浴びるような場合には、「42」の表示
を指標マーク9に合うように予め設定すれば、好適な温
度の混合水が得られる。そして、この後は、図5の
(b)のように、サブハンドル8を回すことで、混合水
の温度を微調整することができる。サブハンドル8は歯
車列8aによってスピンドル7に連接されているので、
その回転角度に対するスピンドル7の回動角度は小さ
い。したがって、1〜2℃程度の範囲を操作ハンドル6
によって調整しようとすれば、その回動角度が僅かであ
って実際には調整し難いのに対し、サブハンドル8を用
いればその回動角度は大きくなり、微小な範囲の温度の
調整が簡単に行える。
【0031】なお、サブハンドル8を回転させるときに
は、スピンドル7の回転によって操作ハンドル6も同じ
向きに回転する。したがって、図5の場合では表示の
「42」が指標マーク9から外れ、高温側又は低温側に
調整されたことを知ることができる。
は、スピンドル7の回転によって操作ハンドル6も同じ
向きに回転する。したがって、図5の場合では表示の
「42」が指標マーク9から外れ、高温側又は低温側に
調整されたことを知ることができる。
【0032】また、温度の微調整時の温度表示を判りや
すくするため、サブハンドル8を回転させたとき、これ
によって駆動されるスピンドル7の回転が操作ハンドル
6に伝達されない機構とすれば、停止した操作ハンドル
6を利用した表示が可能である。
すくするため、サブハンドル8を回転させたとき、これ
によって駆動されるスピンドル7の回転が操作ハンドル
6に伝達されない機構とすれば、停止した操作ハンドル
6を利用した表示が可能である。
【0033】図6はこのような表示の例を示す概略図で
ある。
ある。
【0034】図6の(a)では、操作ハンドル6の周壁
に表示窓を開けておき、操作ハンドル6とは独立して回
転する表示筒10をサブハンドル8に設けている。表示
筒10の周面には「40」,「41」,「42」,「4
3」,「44」の数値表示を施しておき、これらが表示
窓6cから覗けるようにする。この構成により、操作ハ
ンドル6によって粗方の温度設定をした後に、サブハン
ドル8を回転操作すれば、表示窓6cから数値表示を確
認することができ、1℃単位の温度の微調整の設定が可
能となる。
に表示窓を開けておき、操作ハンドル6とは独立して回
転する表示筒10をサブハンドル8に設けている。表示
筒10の周面には「40」,「41」,「42」,「4
3」,「44」の数値表示を施しておき、これらが表示
窓6cから覗けるようにする。この構成により、操作ハ
ンドル6によって粗方の温度設定をした後に、サブハン
ドル8を回転操作すれば、表示窓6cから数値表示を確
認することができ、1℃単位の温度の微調整の設定が可
能となる。
【0035】また、図6の(b)は表示筒10の周面に
ほぼ三角形状のマーク10aを描いたものであり、サブ
ハンドル8の回転方向によってこのマーク10aが表示
窓6cの中で占める割合に比例して高温に設定されるこ
とを表示可能としたものである。
ほぼ三角形状のマーク10aを描いたものであり、サブ
ハンドル8の回転方向によってこのマーク10aが表示
窓6cの中で占める割合に比例して高温に設定されるこ
とを表示可能としたものである。
【0036】更に、図6の(c)は操作ハンドル6の周
面に「42」の表示を設けておき、サブハンドル8に沿
う側の周面には「−2」,「−1」,「0」,「+
1」,「+2」の表示を描いた例である。また、サブハ
ンドル8の周面には指標マーク11を設けている。
面に「42」の表示を設けておき、サブハンドル8に沿
う側の周面には「−2」,「−1」,「0」,「+
1」,「+2」の表示を描いた例である。また、サブハ
ンドル8の周面には指標マーク11を設けている。
【0037】この例では、操作ハンドル6を回転操作し
て「42」の表示が本体1側の指標マーク9に一致する
操作を行えば、好適温度への粗方の温度設定が前記の場
合と同様に可能である。そして、サブハンドル8を回動
操作して、その指標マーク11がたとえば「+1」に一
致するように設定すれば、混合水の温度は42℃よりも
1℃高い43℃に設定されたことを判別することができ
る。
て「42」の表示が本体1側の指標マーク9に一致する
操作を行えば、好適温度への粗方の温度設定が前記の場
合と同様に可能である。そして、サブハンドル8を回動
操作して、その指標マーク11がたとえば「+1」に一
致するように設定すれば、混合水の温度は42℃よりも
1℃高い43℃に設定されたことを判別することができ
る。
【0038】
【発明の効果】本発明では、操作ハンドルによってたと
えば40℃付近の常用温度に温度設定した後、必要に応
じてサブハンドルを用いて温度を微調整することができ
る。このため、操作ハンドルだけの場合に比べると、大
まかな操作ハンドルによる素早い設定の後に、サブハン
ドルによるきめの細かい微調整が可能となる。したがっ
て、操作性の向上が図られると同時に快適温度での使用
が可能となり、サーモスタットミキシングバルブの自動
温度調整機能を更に拡充した機能性に優れたものとして
利用できる。
えば40℃付近の常用温度に温度設定した後、必要に応
じてサブハンドルを用いて温度を微調整することができ
る。このため、操作ハンドルだけの場合に比べると、大
まかな操作ハンドルによる素早い設定の後に、サブハン
ドルによるきめの細かい微調整が可能となる。したがっ
て、操作性の向上が図られると同時に快適温度での使用
が可能となり、サーモスタットミキシングバルブの自動
温度調整機能を更に拡充した機能性に優れたものとして
利用できる。
【0039】また、サブハンドルを減速歯車列によって
自動温度調整機構に連接すれば、サブハンドルの回転角
度に対応する自動温度調整機構の調整範囲が細かく設定
される。このため、自動温度調整機構に直結した操作ハ
ンドルによる調整に比べると、きめの細かい温度設定が
可能となり、微調整もしやすくなる。
自動温度調整機構に連接すれば、サブハンドルの回転角
度に対応する自動温度調整機構の調整範囲が細かく設定
される。このため、自動温度調整機構に直結した操作ハ
ンドルによる調整に比べると、きめの細かい温度設定が
可能となり、微調整もしやすくなる。
【図1】温度調整用の弁機構を示すためのサーモスタッ
トミキシングバルブの正面縦断面図である。
トミキシングバルブの正面縦断面図である。
【図2】操作ハンドル,サブハンドル及びスピンドルの
連接構造の要部を示す縦断面図である。
連接構造の要部を示す縦断面図である。
【図3】図2のA−A線矢視による縦断面図である。
【図4】サブハンドルに連接する歯車列の概要を示す図
である。
である。
【図5】操作ハンドルによる粗方の温度設定とこれに続
くサブハンドルによる微調整の要領を示す概略図であ
る。
くサブハンドルによる微調整の要領を示す概略図であ
る。
【図6】サブハンドルによる微調整時の表示の例を示す
図であって、同図の(a)は操作ハンドルの表示窓に数
値で示す例、同図の(b)は表示窓中での図柄の領域の
大きさで示す例、同図の(c)は操作ハンドルに表示し
た数値とサブハンドルの指標マークを利用する例であ
る。
図であって、同図の(a)は操作ハンドルの表示窓に数
値で示す例、同図の(b)は表示窓中での図柄の領域の
大きさで示す例、同図の(c)は操作ハンドルに表示し
た数値とサブハンドルの指標マークを利用する例であ
る。
1 本体 2 制御弁体 3 駆動軸 4 感温体 5 ハウジング 6 操作ハンドル 7 スピンドル 8 サブハンドル
Claims (2)
- 【請求項1】 水側及び湯側の弁開度を変更可能な制御
弁体と、該制御弁体に連接され水と湯との混合水の温度
に感応して前記制御弁体を作動し混合水温度を自動調整
する自動温度調整機構と、該自動温度調整機構に連接さ
れた温度設定用の操作ハンドルとを備えたサーモスタッ
トミキシングバルブであって、前記操作ハンドルに、前
記自動温度調整機構に連接され、該操作ハンドルとは独
立して前記制御弁体の弁開度を微調整可能なサブハンド
ルを設けたことを特徴とする微調整操作部を備えたサー
モスタットミキシングバルブ。 - 【請求項2】 前記サブハンドルを、減速歯車列によっ
て前記自動温度調整機構に連接したことを特徴とする請
求項1記載の微調整操作部を備えたサーモスタットミキ
シングバルブ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17297292A JPH0617966A (ja) | 1992-06-30 | 1992-06-30 | 微調整操作部を備えたサーモスタットミキシングバルブ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17297292A JPH0617966A (ja) | 1992-06-30 | 1992-06-30 | 微調整操作部を備えたサーモスタットミキシングバルブ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0617966A true JPH0617966A (ja) | 1994-01-25 |
Family
ID=15951778
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP17297292A Pending JPH0617966A (ja) | 1992-06-30 | 1992-06-30 | 微調整操作部を備えたサーモスタットミキシングバルブ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0617966A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009092117A (ja) * | 2007-10-05 | 2009-04-30 | Inax Corp | 湯水混合弁装置及び温水洗浄装置 |
KR100975662B1 (ko) * | 2008-05-09 | 2010-08-17 | (주)이씨엘 | 온수조절밸브의 컨트롤 장치 |
-
1992
- 1992-06-30 JP JP17297292A patent/JPH0617966A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009092117A (ja) * | 2007-10-05 | 2009-04-30 | Inax Corp | 湯水混合弁装置及び温水洗浄装置 |
KR100975662B1 (ko) * | 2008-05-09 | 2010-08-17 | (주)이씨엘 | 온수조절밸브의 컨트롤 장치 |
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