JPH06178102A - 画像データ形成方法 - Google Patents
画像データ形成方法Info
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- JPH06178102A JPH06178102A JP43A JP32789892A JPH06178102A JP H06178102 A JPH06178102 A JP H06178102A JP 43 A JP43 A JP 43A JP 32789892 A JP32789892 A JP 32789892A JP H06178102 A JPH06178102 A JP H06178102A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 白レベル補正をしても精度のよい画像データ
を得ることが可能な画像データ形成方法を提供すること
である。 【構成】 アレイセンサ11からの光電変換信号は、減
算器12で暗時補正された後、ルックアップテーブル1
5で所定の変換(対数変換および規格化)がされる。変
換されたデータは減算器19で白レベル補正される。画
素“i”の画像信号をRi 、感度係数をci とすると、
減算器19の出力Ds は、 Ds =(log Ri )/αI : −αI ≦log (R
i ci )≦0 =−1−(log ci )/αI : log (Ri ci )≦−
αI となる。Ds の値はルックアップテーブル20で“αI
/αE ”(αI >αE )倍され、画像データとなる。
を得ることが可能な画像データ形成方法を提供すること
である。 【構成】 アレイセンサ11からの光電変換信号は、減
算器12で暗時補正された後、ルックアップテーブル1
5で所定の変換(対数変換および規格化)がされる。変
換されたデータは減算器19で白レベル補正される。画
素“i”の画像信号をRi 、感度係数をci とすると、
減算器19の出力Ds は、 Ds =(log Ri )/αI : −αI ≦log (R
i ci )≦0 =−1−(log ci )/αI : log (Ri ci )≦−
αI となる。Ds の値はルックアップテーブル20で“αI
/αE ”(αI >αE )倍され、画像データとなる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、画像データ形成方法に
関する。
関する。
【0002】
【従来の技術】原稿面等の画像面をアレイセンサを用い
て読取る場合、通常はアレイセンサからの光電変換信号
を対数変換したものを出力データとして用いることが多
い。この場合、出力データは有限でなければならないの
で、規格化を行う必要がある。例えば、入力データをD
in(0≦Din≦1)、出力データをDou(0≦Dou≦
1)として、 Dou=(log Din)/α : 10-α≦Din≦1 =−1 : 0≦Din≦10-α (1) と表される。αは規格化のための定数であり、例えば入
力画像のダイナミックレンジが1000:1程度であれ
ば、“α=3”とすることでほぼ画像情報の全体を対数
変換することができる。
て読取る場合、通常はアレイセンサからの光電変換信号
を対数変換したものを出力データとして用いることが多
い。この場合、出力データは有限でなければならないの
で、規格化を行う必要がある。例えば、入力データをD
in(0≦Din≦1)、出力データをDou(0≦Dou≦
1)として、 Dou=(log Din)/α : 10-α≦Din≦1 =−1 : 0≦Din≦10-α (1) と表される。αは規格化のための定数であり、例えば入
力画像のダイナミックレンジが1000:1程度であれ
ば、“α=3”とすることでほぼ画像情報の全体を対数
変換することができる。
【0003】ところで、CCD等の実際のアレイセンサ
では、アレイセンサを構成する個々のセル間に特性上の
バラツキがある。一般的に、i番めのセル(画素)に対
応する光電変換信号をVi 、i番めのセルに入射する画
像信号をRi 、i番めのセルの暗時出力信号および感度
係数をbi およびci とすると、 Vi =Ri ci +bi (2) と表される。したがって、暗時出力信号bi に基いて暗
時補正を、感度係数ciに基いて白レベル補正を行う必
要がある。
では、アレイセンサを構成する個々のセル間に特性上の
バラツキがある。一般的に、i番めのセル(画素)に対
応する光電変換信号をVi 、i番めのセルに入射する画
像信号をRi 、i番めのセルの暗時出力信号および感度
係数をbi およびci とすると、 Vi =Ri ci +bi (2) と表される。したがって、暗時出力信号bi に基いて暗
時補正を、感度係数ciに基いて白レベル補正を行う必
要がある。
【0004】暗時補正および白レベル補正を前提とし、
(2)式で表されるデータを(1)式に基いて変換する
場合には、通常以下のような手順で行われる。
(2)式で表されるデータを(1)式に基いて変換する
場合には、通常以下のような手順で行われる。
【0005】(a)アレイセンサの受光面を暗状態に保
ち、各セル毎に暗時出力信号bi を求め、これを暗時補
正データとする。
ち、各セル毎に暗時出力信号bi を求め、これを暗時補
正データとする。
【0006】(b)標準白色面(全体が白色の面)をア
レイセンサで読取り、各セル毎に暗時出力信号bi を差
し引き(Vi −bi =Ri ci )、その結果を(1)式
に基いて変換する。理想的な標準白色面を仮定するとす
べてのセルについてRi =1と考えられるので、各セル
毎に感度係数ci が求められる。また、すべてのセルに
ついて“10−α≦Din”と考えられるので、“(log
ci )/α”の値が各セル毎に求められ、これが白レベ
ル補正データとなる。
レイセンサで読取り、各セル毎に暗時出力信号bi を差
し引き(Vi −bi =Ri ci )、その結果を(1)式
に基いて変換する。理想的な標準白色面を仮定するとす
べてのセルについてRi =1と考えられるので、各セル
毎に感度係数ci が求められる。また、すべてのセルに
ついて“10−α≦Din”と考えられるので、“(log
ci )/α”の値が各セル毎に求められ、これが白レベ
ル補正データとなる。
【0007】(c)目的とする(読取るべき)画像面を
アレイセンサで読取り、各セル毎に暗時出力信号bi を
差し引き(Vi −bi =Ri ci )、その結果を(1)
式に基いて変換すると、 Dou=(log Ri ci )/α : 10-α≦Ri ci ≦1 =−1 : 0≦Ri ci ≦10-α (3) となる。変換されたデータは感度係数ci を用いて白レ
ベル補正をしなければならないため、(3)式から
“(log ci )/α”を減じることになり、 Dou=(log Ri )/α : 10-α≦Ri ci ≦1 =−1−(log ci )/α : 0≦Ri ci ≦10-α (4) となる。このようにして得られたデータDouが、暗時補
正および白レベル補正された画像データとなる。
アレイセンサで読取り、各セル毎に暗時出力信号bi を
差し引き(Vi −bi =Ri ci )、その結果を(1)
式に基いて変換すると、 Dou=(log Ri ci )/α : 10-α≦Ri ci ≦1 =−1 : 0≦Ri ci ≦10-α (3) となる。変換されたデータは感度係数ci を用いて白レ
ベル補正をしなければならないため、(3)式から
“(log ci )/α”を減じることになり、 Dou=(log Ri )/α : 10-α≦Ri ci ≦1 =−1−(log ci )/α : 0≦Ri ci ≦10-α (4) となる。このようにして得られたデータDouが、暗時補
正および白レベル補正された画像データとなる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の方法では、
照明系の光量やアレイセンサの感度のバラツキが大きい
場合すなわち感度係数ci の値が1に対して相対的に小
さい場合、画像情報が感度係数ci に依存する画像デー
タに変換されてしまう。例えば、α=3、感度係数ci
を0.5(log ci =−0.3)と仮定すれば、(4)
式の下段の式の値は“Dou=−0.9”となってしま
う。したがって、入力データDinの値が非常に小さく本
来“Dou=−1”となるべき場合であっても、白レベル
補正をすることにより本来の画像データよりも大きな
(明るい)画像データが出力されてしまうことになる。
このように、従来は精度のよい画像データを得ることが
困難な場合があった。
照明系の光量やアレイセンサの感度のバラツキが大きい
場合すなわち感度係数ci の値が1に対して相対的に小
さい場合、画像情報が感度係数ci に依存する画像デー
タに変換されてしまう。例えば、α=3、感度係数ci
を0.5(log ci =−0.3)と仮定すれば、(4)
式の下段の式の値は“Dou=−0.9”となってしま
う。したがって、入力データDinの値が非常に小さく本
来“Dou=−1”となるべき場合であっても、白レベル
補正をすることにより本来の画像データよりも大きな
(明るい)画像データが出力されてしまうことになる。
このように、従来は精度のよい画像データを得ることが
困難な場合があった。
【0009】本発明の目的は、白レベル補正をしても精
度のよい画像データを得ることが可能な画像データ形成
方法を提供することである。
度のよい画像データを得ることが可能な画像データ形成
方法を提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明における画像デー
タ形成方法は、アレイセンサの各セルに対応して暗時補
正データを形成する過程と、アレイセンサからの光電変
換信号から上記暗時補正データを減じた基準信号が予め
定められた第1境界値よりも大きいときには上記基準信
号を対数変換した値を第1定数で除す変換をし、上記基
準信号が上記第1境界値よりも小さいときには上記基準
信号を一定値に規格化する変換をするための第1変換テ
ーブルを形成する過程と、標準白色面を上記アレイセン
サで読取り、そのときに上記各セルに対応して生じる上
記各基準信号を上記第1変換テーブルで変換した第1変
換データに基いて第1白レベル補正データを形成する過
程と、上記基準信号が上記第1境界値よりも小さい第2
境界値よりも大きいときには上記基準信号を対数変換し
た値を第2定数で除す変換をし、上記基準信号が上記第
2境界値よりも小さいときには上記基準信号を一定値に
規格化する変換をするための第2変換テーブルを、上記
第1白レベル補正データに基いて形成する過程と、上記
第2変換テーブルで変換されたデータに上記第2定数を
上記第1定数で除した値を乗じるための第3変換テーブ
ルを上記第1白レベル補正データに基いて形成する過程
と、再度標準白色面を上記アレイセンサで読取り、その
ときに上記各セルに対応して生じる上記各基準信号を上
記第2変換テーブルで変換した第2変換データに基いて
第2白レベル補正データを形成する過程と、画像面を上
記アレイセンサで読取り、そのときに上記各セルに対応
して生じる上記各基準信号を上記第2変換テーブルで変
換して第3変換データを形成する過程と、上記第3変換
データから上記第2白レベル補正データを減算し、その
減算出力を上記第3変換テーブルで変換する過程とを有
する。
タ形成方法は、アレイセンサの各セルに対応して暗時補
正データを形成する過程と、アレイセンサからの光電変
換信号から上記暗時補正データを減じた基準信号が予め
定められた第1境界値よりも大きいときには上記基準信
号を対数変換した値を第1定数で除す変換をし、上記基
準信号が上記第1境界値よりも小さいときには上記基準
信号を一定値に規格化する変換をするための第1変換テ
ーブルを形成する過程と、標準白色面を上記アレイセン
サで読取り、そのときに上記各セルに対応して生じる上
記各基準信号を上記第1変換テーブルで変換した第1変
換データに基いて第1白レベル補正データを形成する過
程と、上記基準信号が上記第1境界値よりも小さい第2
境界値よりも大きいときには上記基準信号を対数変換し
た値を第2定数で除す変換をし、上記基準信号が上記第
2境界値よりも小さいときには上記基準信号を一定値に
規格化する変換をするための第2変換テーブルを、上記
第1白レベル補正データに基いて形成する過程と、上記
第2変換テーブルで変換されたデータに上記第2定数を
上記第1定数で除した値を乗じるための第3変換テーブ
ルを上記第1白レベル補正データに基いて形成する過程
と、再度標準白色面を上記アレイセンサで読取り、その
ときに上記各セルに対応して生じる上記各基準信号を上
記第2変換テーブルで変換した第2変換データに基いて
第2白レベル補正データを形成する過程と、画像面を上
記アレイセンサで読取り、そのときに上記各セルに対応
して生じる上記各基準信号を上記第2変換テーブルで変
換して第3変換データを形成する過程と、上記第3変換
データから上記第2白レベル補正データを減算し、その
減算出力を上記第3変換テーブルで変換する過程とを有
する。
【0011】
【実施例】本発明の第1実施例を図1に基いて説明す
る。
る。
【0012】アレイセンサ11は、複数のセルをアレイ
状に設けたものであり、原稿面等の画像面を読取って各
セルに対応して光電変換信号を出力するものである。ア
ナログ減算器12は、各セル毎に光電変換信号から暗時
信号成分を減算するものである。なお、このときにアナ
ログ減算器12から出力される信号を以後基準信号と呼
ぶ。対数アンプ13は、この基準信号を対数変換するも
のである。A/D変換器14は、アナログ減算器12の
出力または対数アンプ13の出力をA/D変換するもの
である。第1ルックアップテーブル15は、後述の第1
変換テーブルおよび第2変換テーブルを形成するための
ものである。第1メモリ16は、暗時補正を行うために
各セル毎に暗時信号成分(暗時補正データ)を記憶する
ものである。D/A変換器17は、記憶回路16から出
力される暗時補正データをD/A変換するものである。
第2メモリ18は、主として白レベル補正を行うために
各セル毎に白レベル補正データを記憶するものである。
デジタル減算器19は、基準信号を後述の第2変換テー
ブルで変換して得られる変換データから第2メモリ18
に記憶されている白レベル補正データを減算するもので
ある。第2ルックアップテーブル20は、後述の第3変
換テーブルを形成するためのものである。21は第2ル
ックアップテーブル20に接続される後段回路である。
状に設けたものであり、原稿面等の画像面を読取って各
セルに対応して光電変換信号を出力するものである。ア
ナログ減算器12は、各セル毎に光電変換信号から暗時
信号成分を減算するものである。なお、このときにアナ
ログ減算器12から出力される信号を以後基準信号と呼
ぶ。対数アンプ13は、この基準信号を対数変換するも
のである。A/D変換器14は、アナログ減算器12の
出力または対数アンプ13の出力をA/D変換するもの
である。第1ルックアップテーブル15は、後述の第1
変換テーブルおよび第2変換テーブルを形成するための
ものである。第1メモリ16は、暗時補正を行うために
各セル毎に暗時信号成分(暗時補正データ)を記憶する
ものである。D/A変換器17は、記憶回路16から出
力される暗時補正データをD/A変換するものである。
第2メモリ18は、主として白レベル補正を行うために
各セル毎に白レベル補正データを記憶するものである。
デジタル減算器19は、基準信号を後述の第2変換テー
ブルで変換して得られる変換データから第2メモリ18
に記憶されている白レベル補正データを減算するもので
ある。第2ルックアップテーブル20は、後述の第3変
換テーブルを形成するためのものである。21は第2ル
ックアップテーブル20に接続される後段回路である。
【0013】つぎに、第2図のフローチャートを参照し
て、図1の第1実施例の動作について説明する。
て、図1の第1実施例の動作について説明する。
【0014】まず、暗時補正を行うために、スイッチS
1、S2およびS3をすべてa側にする(a)。アレイ
センサ11の受光面を暗状態に保ち、そのときにアレイ
センサ11の各セル毎に出力される光電変換信号すなわ
ち暗時信号をアナログ減算器12のプラス端子に入力す
る。アナログ減算器12のマイナス端子には0レベルを
入力しておく。アナログ減算器12からの出力は、A/
D変換器14、第1ルックアップテーブル15を通して
第1メモリ16に記憶される。この段階では第1ルック
アップテーブル15で変換動作を行う必要はないので、
実質的にはA/D変換器14の出力データがそのまま第
1メモリ16に記憶される。このようにして、アレイセ
ンサ11の各セル毎に暗時出力信号((2)式における
bi の値に対応)が暗時補正データとして第1メモリ1
6に記憶される(b)。
1、S2およびS3をすべてa側にする(a)。アレイ
センサ11の受光面を暗状態に保ち、そのときにアレイ
センサ11の各セル毎に出力される光電変換信号すなわ
ち暗時信号をアナログ減算器12のプラス端子に入力す
る。アナログ減算器12のマイナス端子には0レベルを
入力しておく。アナログ減算器12からの出力は、A/
D変換器14、第1ルックアップテーブル15を通して
第1メモリ16に記憶される。この段階では第1ルック
アップテーブル15で変換動作を行う必要はないので、
実質的にはA/D変換器14の出力データがそのまま第
1メモリ16に記憶される。このようにして、アレイセ
ンサ11の各セル毎に暗時出力信号((2)式における
bi の値に対応)が暗時補正データとして第1メモリ1
6に記憶される(b)。
【0015】つぎに、第1段階の白レベル補正を行うた
めに、スイッチS1、S2およびS3をそれぞれb側、
a側およびb側にする(c)。ここで、(1)式の
“α”を“αE ”(第1定数)として(1)式を表す
と、入力データをDin(0≦Din≦1)、出力データを
Dou(0≦Dou≦1)として、 Dou=(log Din)/αE : −αE ≦log Din≦0 =−1 : log Din≦−αE (1a) と表される。第1ルックアップテーブル15には、(1
a)式で表される関係を第1変換テ−ブルとして設定す
る。なお、対数アンプ13は数学的に理想的な対数変換
特性であると仮定しているが、理想的な対数変換特性か
らずれている場合には、そのずれを同時に補正するよう
第1変換テ−ブルを設定してもよい(d)。標準白色面
をアレイセンサ11で読取り、そのときにアレイセンサ
11の各セル毎に出力される光電変換信号をアナログ減
算器12のプラス端子に入力する。アナログ減算器12
のマイナス端子には、第1メモリ16に記憶されている
暗時補正データ((2)式におけるbi の値に対応)が
D/A変換器17を通して入力される。したがって、ア
ナログ減算器12からは、“Vi −bi =Ri ci ”
((2)式参照)に対応した信号(基準信号)が出力さ
れる。この基準信号は対数アンプ13およびA/D変換
器14を通して第1ルックアップテーブル15に入力さ
れる(e)。第1ルックアップテーブル15では(1
a)式に基いた変換が行われる。理想的な標準白色面を
仮定するとすべてのセルについてRi =1と考えられる
ので、各セル毎に感度係数ci が求められる。また、
“αE =3”とするとすべてのセルについて“−αE ≦
log Din”と考えられるので、“(logci )/αE =
(log ci )/3”の値が各セル毎に求めらることにな
る。このようにして得られたデータ“(log ci )/α
E =(log ci )/3”(第1変換データ)は、第1白
レベル補正データとして各セル毎に第2メモリ18に記
憶される(f)。
めに、スイッチS1、S2およびS3をそれぞれb側、
a側およびb側にする(c)。ここで、(1)式の
“α”を“αE ”(第1定数)として(1)式を表す
と、入力データをDin(0≦Din≦1)、出力データを
Dou(0≦Dou≦1)として、 Dou=(log Din)/αE : −αE ≦log Din≦0 =−1 : log Din≦−αE (1a) と表される。第1ルックアップテーブル15には、(1
a)式で表される関係を第1変換テ−ブルとして設定す
る。なお、対数アンプ13は数学的に理想的な対数変換
特性であると仮定しているが、理想的な対数変換特性か
らずれている場合には、そのずれを同時に補正するよう
第1変換テ−ブルを設定してもよい(d)。標準白色面
をアレイセンサ11で読取り、そのときにアレイセンサ
11の各セル毎に出力される光電変換信号をアナログ減
算器12のプラス端子に入力する。アナログ減算器12
のマイナス端子には、第1メモリ16に記憶されている
暗時補正データ((2)式におけるbi の値に対応)が
D/A変換器17を通して入力される。したがって、ア
ナログ減算器12からは、“Vi −bi =Ri ci ”
((2)式参照)に対応した信号(基準信号)が出力さ
れる。この基準信号は対数アンプ13およびA/D変換
器14を通して第1ルックアップテーブル15に入力さ
れる(e)。第1ルックアップテーブル15では(1
a)式に基いた変換が行われる。理想的な標準白色面を
仮定するとすべてのセルについてRi =1と考えられる
ので、各セル毎に感度係数ci が求められる。また、
“αE =3”とするとすべてのセルについて“−αE ≦
log Din”と考えられるので、“(logci )/αE =
(log ci )/3”の値が各セル毎に求めらることにな
る。このようにして得られたデータ“(log ci )/α
E =(log ci )/3”(第1変換データ)は、第1白
レベル補正データとして各セル毎に第2メモリ18に記
憶される(f)。
【0016】つぎに、第1ルックアップテーブル15に
第2変換テーブルを、第2ルックアップテーブル20に
第3変換テーブルを設定するための動作が行われる。第
2メモリ18に記憶されている第1白レベル補正データ
に基いて、“log ci ”の最小値“ min(log ci )”
を求める。感度係数ci の最小値を0.5と仮定する
と、“ min(log ci )”の値は約−0.3となる
(g)。ここで、第2変換テーブルにおける“α”を
“αI ”(第2定数)とし、両者の関係を αI =αE −log ci (5) とする。“αE =3”、“log ci =−0.3”とすれ
ば、“αI =3.3”となる。この“αI ”を用いて
(1)式に対応した変換式を求めると、入力データをD
in(0≦Din≦1)、出力データをDou(0≦Dou≦
1)として、 Dou=(log Din)/αI : −αI ≦log Din≦0 =−1 : log Din≦−αI (1b) と表される。第1ルックアップテーブル15には、(1
b)式で表される関係を第2変換テ−ブルとして設定す
る(h)。ところで、(1a)式と(1b)式とを比較
すると、各“1/α”の値が“αE /αI =1/1.
1”倍となっているので、最終的に“αI /αE =1.
1”倍する必要がある。そこで、第2ルックアップテー
ブル20には、その入力データを“αI /αE =1.
1”倍するための第3変換テ−ブルを設定する(i)。
第2変換テーブルを、第2ルックアップテーブル20に
第3変換テーブルを設定するための動作が行われる。第
2メモリ18に記憶されている第1白レベル補正データ
に基いて、“log ci ”の最小値“ min(log ci )”
を求める。感度係数ci の最小値を0.5と仮定する
と、“ min(log ci )”の値は約−0.3となる
(g)。ここで、第2変換テーブルにおける“α”を
“αI ”(第2定数)とし、両者の関係を αI =αE −log ci (5) とする。“αE =3”、“log ci =−0.3”とすれ
ば、“αI =3.3”となる。この“αI ”を用いて
(1)式に対応した変換式を求めると、入力データをD
in(0≦Din≦1)、出力データをDou(0≦Dou≦
1)として、 Dou=(log Din)/αI : −αI ≦log Din≦0 =−1 : log Din≦−αI (1b) と表される。第1ルックアップテーブル15には、(1
b)式で表される関係を第2変換テ−ブルとして設定す
る(h)。ところで、(1a)式と(1b)式とを比較
すると、各“1/α”の値が“αE /αI =1/1.
1”倍となっているので、最終的に“αI /αE =1.
1”倍する必要がある。そこで、第2ルックアップテー
ブル20には、その入力データを“αI /αE =1.
1”倍するための第3変換テ−ブルを設定する(i)。
【0017】以上のようにして、第1ルックアップテー
ブル15に第2変換テーブルを、第2ルックアップテー
ブル20に第3変換テーブルを設定した後、第2段階の
白レベル補正を行うために、第1段階の白レベル補正と
同様にして再度標準白色面をアレイセンサ11で読取
る。アレイセンサ11の各セル毎に出力される光電変換
信号は、第1段階の白レベル補正と同様にして、アナロ
グ減算器12、対数アンプ13およびA/D変換器14
を通して第1ルックアップテーブル15に入力される
(j)。第1ルックアップテーブル15には(1b)式
に基く第2変換テーブルが設定されているので、“(lo
g ci )/αI =(log ci )/3.3”の値が各セル
毎に求められることになる。このようにして得られたデ
ータ“(logci )/αE =(log ci )/3.3”
(第2変換データ)は、第2白レベル補正データとして
各セル毎に第2メモリ18に記憶される(k)。
ブル15に第2変換テーブルを、第2ルックアップテー
ブル20に第3変換テーブルを設定した後、第2段階の
白レベル補正を行うために、第1段階の白レベル補正と
同様にして再度標準白色面をアレイセンサ11で読取
る。アレイセンサ11の各セル毎に出力される光電変換
信号は、第1段階の白レベル補正と同様にして、アナロ
グ減算器12、対数アンプ13およびA/D変換器14
を通して第1ルックアップテーブル15に入力される
(j)。第1ルックアップテーブル15には(1b)式
に基く第2変換テーブルが設定されているので、“(lo
g ci )/αI =(log ci )/3.3”の値が各セル
毎に求められることになる。このようにして得られたデ
ータ“(logci )/αE =(log ci )/3.3”
(第2変換データ)は、第2白レベル補正データとして
各セル毎に第2メモリ18に記憶される(k)。
【0018】つぎに、実際に読取るべき画像面(原稿面
等)の読取り動作を行うために、スイッチS1、S2お
よびS3をすべてb側にする(l)。実際に読取るべき
画像面をアレイセンサ11で読取り、そのときにアレイ
センサ11の各セル毎に出力される光電変換信号(画像
信号)をアナログ減算器12のプラス端子に入力する。
アナログ減算器12のマイナス端子には、第1メモリ1
6に記憶されている暗時補正データ((2)式における
bi の値に対応)がD/A変換器17を通して入力され
る。アナログ減算器12から出力される基準信号は、対
数アンプ13およびA/D変換器14を通して第1ルッ
クアップテーブル15に入力される(m)。第1ルック
アップテーブル15には第2変換テーブルが設定されて
おり、(1b)式に基いた変換が行われる。第1ルック
アップテーブル15で変換されたデータはスイッチS2
を通してデジタル減算器19のプラス端子に入力され
る。デジタル減算器19のマイナス端子には第2メモリ
18に記憶されている第2白レベル補正データ“(log
ci )/αI =(log ci )/3.3”が入力される。
したがって、デジタル減算器19の出力Ds は、 Ds =(log Ri )/αI : −αI ≦log (Ri ci )≦0 =−1−(log ci )/αI : log (Ri ci )≦−αI (6) となる。このデジタル減算器19の出力Ds は、第2ル
ックアップテーブル20に設定されている第3変換テー
ブルにより“αI /αE =1.1”倍される。したがっ
て、第2ルックアップテーブル20から出力される出力
データ(画像データ)Douは、 Dou=(log Ri )/αE =(log Ri )/3 (7a) または、 Dou=−(αI /αE )−(log ci )/αE =−1.1−(log ci )/3 (7b) となる(n)。感度係数ci の最小値をすでに仮定した
0.5(log ci =−0.3)とすると、(7b)式
は、“Dou≦−1”となる。したがって、入力データD
inの値が非常に小さく本来“Dou=−1”となるべき場
合でも、従来例のように本来の画像データよりも大きな
(明るい)画像データ(例えば、Dou=−0.9)が出
力されてしまうことはない。
等)の読取り動作を行うために、スイッチS1、S2お
よびS3をすべてb側にする(l)。実際に読取るべき
画像面をアレイセンサ11で読取り、そのときにアレイ
センサ11の各セル毎に出力される光電変換信号(画像
信号)をアナログ減算器12のプラス端子に入力する。
アナログ減算器12のマイナス端子には、第1メモリ1
6に記憶されている暗時補正データ((2)式における
bi の値に対応)がD/A変換器17を通して入力され
る。アナログ減算器12から出力される基準信号は、対
数アンプ13およびA/D変換器14を通して第1ルッ
クアップテーブル15に入力される(m)。第1ルック
アップテーブル15には第2変換テーブルが設定されて
おり、(1b)式に基いた変換が行われる。第1ルック
アップテーブル15で変換されたデータはスイッチS2
を通してデジタル減算器19のプラス端子に入力され
る。デジタル減算器19のマイナス端子には第2メモリ
18に記憶されている第2白レベル補正データ“(log
ci )/αI =(log ci )/3.3”が入力される。
したがって、デジタル減算器19の出力Ds は、 Ds =(log Ri )/αI : −αI ≦log (Ri ci )≦0 =−1−(log ci )/αI : log (Ri ci )≦−αI (6) となる。このデジタル減算器19の出力Ds は、第2ル
ックアップテーブル20に設定されている第3変換テー
ブルにより“αI /αE =1.1”倍される。したがっ
て、第2ルックアップテーブル20から出力される出力
データ(画像データ)Douは、 Dou=(log Ri )/αE =(log Ri )/3 (7a) または、 Dou=−(αI /αE )−(log ci )/αE =−1.1−(log ci )/3 (7b) となる(n)。感度係数ci の最小値をすでに仮定した
0.5(log ci =−0.3)とすると、(7b)式
は、“Dou≦−1”となる。したがって、入力データD
inの値が非常に小さく本来“Dou=−1”となるべき場
合でも、従来例のように本来の画像データよりも大きな
(明るい)画像データ(例えば、Dou=−0.9)が出
力されてしまうことはない。
【0019】本発明の第2実施例を図3に基いて説明す
る。
る。
【0020】本実施例の構成は、第1実施例の構成と近
似しているため、図1および図3において互いに対応す
る構成要素には同一番号を付している。本実施例では、
第1実施例における対数アンプ13を省略し、その代わ
りに第1ルックアップテーブル15に対数変換を行うた
めの変換テーブルを設定している。その他の基本的な構
成および動作については第1実施例と同様であり(基本
的な動作は図2のフローチャートで表される。)、第1
実施例と同様の効果が得られる。
似しているため、図1および図3において互いに対応す
る構成要素には同一番号を付している。本実施例では、
第1実施例における対数アンプ13を省略し、その代わ
りに第1ルックアップテーブル15に対数変換を行うた
めの変換テーブルを設定している。その他の基本的な構
成および動作については第1実施例と同様であり(基本
的な動作は図2のフローチャートで表される。)、第1
実施例と同様の効果が得られる。
【0021】本発明の第3実施例を図4に基いて説明す
る。
る。
【0022】本実施例の構成も、第1実施例の構成と近
似しているため、図1および図4において互いに対応す
る構成要素には同一番号を付している。本実施例では、
アレイセンサ11からの光電変換信号をA/D変換した
後、デジタル減算器12により暗時補正データを減算し
ている。対数アンプ13を省略する点については第2実
施例と同様である。その他の基本的な構成および動作に
ついては第1実施例と同様であり(基本的な動作は図2
のフローチャートで表される。)、第1実施例と同様の
効果が得られる。
似しているため、図1および図4において互いに対応す
る構成要素には同一番号を付している。本実施例では、
アレイセンサ11からの光電変換信号をA/D変換した
後、デジタル減算器12により暗時補正データを減算し
ている。対数アンプ13を省略する点については第2実
施例と同様である。その他の基本的な構成および動作に
ついては第1実施例と同様であり(基本的な動作は図2
のフローチャートで表される。)、第1実施例と同様の
効果が得られる。
【0023】
【発明の効果】本発明における画像データ形成方法で
は、白レベル補正をしても精度のよい画像データを得る
ことが可能となる。
は、白レベル補正をしても精度のよい画像データを得る
ことが可能となる。
【図1】本発明の第1実施例を示したブロック図であ
る。
る。
【図2】第1実施例の動作を示したフローチャートであ
る。
る。
【図3】本発明の第2実施例を示したブロック図であ
る。
る。
【図4】本発明の第3実施例を示したブロック図であ
る。
る。
11……アレイセンサ 12……減算器 15……第1ルックアップテーブル(第1、第2変換テ
ーブル) 16……第1メモリ 18……第2メモリ 19……減算器 20……第2ルックアップテーブル(第3変換テーブ
ル)
ーブル) 16……第1メモリ 18……第2メモリ 19……減算器 20……第2ルックアップテーブル(第3変換テーブ
ル)
Claims (1)
- 【請求項1】 アレイセンサの各セルに対応して暗時補
正データを形成する過程と、 アレイセンサからの光電変換信号から上記暗時補正デー
タを減じた基準信号が予め定められた第1境界値よりも
大きいときには上記基準信号を対数変換した値を第1定
数で除す変換をし、上記基準信号が上記第1境界値より
も小さいときには上記基準信号を一定値に規格化する変
換をするための第1変換テーブルを形成する過程と、 標準白色面を上記アレイセンサで読取り、そのときに上
記各セルに対応して生じる上記各基準信号を上記第1変
換テーブルで変換した第1変換データに基いて第1白レ
ベル補正データを形成する過程と、 上記基準信号が上記第1境界値よりも小さい第2境界値
よりも大きいときには上記基準信号を対数変換した値を
第2定数で除す変換をし、上記基準信号が上記第2境界
値よりも小さいときには上記基準信号を一定値に規格化
する変換をするための第2変換テーブルを、上記第1白
レベル補正データに基いて形成する過程と、 上記第2変換テーブルで変換されたデータに上記第2定
数を上記第1定数で除した値を乗じるための第3変換テ
ーブルを上記第1白レベル補正データに基いて形成する
過程と、 再度標準白色面を上記アレイセンサで読取り、そのとき
に上記各セルに対応して生じる上記各基準信号を上記第
2変換テーブルで変換した第2変換データに基いて第2
白レベル補正データを形成する過程と、 画像面を上記アレイセンサで読取り、そのときに上記各
セルに対応して生じる上記各基準信号を上記第2変換テ
ーブルで変換して第3変換データを形成する過程と、 上記第3変換データから上記第2白レベル補正データを
減算し、その減算出力を上記第3変換テーブルで変換す
る過程とを有する画像データ形成方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4327898A JPH0817443B2 (ja) | 1992-12-08 | 1992-12-08 | 画像データ形成方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4327898A JPH0817443B2 (ja) | 1992-12-08 | 1992-12-08 | 画像データ形成方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06178102A true JPH06178102A (ja) | 1994-06-24 |
JPH0817443B2 JPH0817443B2 (ja) | 1996-02-21 |
Family
ID=18204230
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4327898A Expired - Lifetime JPH0817443B2 (ja) | 1992-12-08 | 1992-12-08 | 画像データ形成方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0817443B2 (ja) |
-
1992
- 1992-12-08 JP JP4327898A patent/JPH0817443B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0817443B2 (ja) | 1996-02-21 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |