JPH0617758Y2 - 輸送用合成樹脂製タンクの保持部材 - Google Patents

輸送用合成樹脂製タンクの保持部材

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JPH0617758Y2
JPH0617758Y2 JP1989040340U JP4034089U JPH0617758Y2 JP H0617758 Y2 JPH0617758 Y2 JP H0617758Y2 JP 1989040340 U JP1989040340 U JP 1989040340U JP 4034089 U JP4034089 U JP 4034089U JP H0617758 Y2 JPH0617758 Y2 JP H0617758Y2
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tank
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transportation
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悟 杉浦
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Aron Kasei Co Ltd
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Aron Kasei Co Ltd
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【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、円筒または楕円筒状に形成された輸送用合成
樹脂製大型タンクを包込むための保持部材に関するもの
である。
〔従来の技術とその課題〕
周知のとおりタンクローリには、軟鋼板やアルミニウム
合金板やステンレス鋼板でできた、円筒状や楕円筒状の
タンクが架装されている。
また、最近のタンクローリの一部には、グラスファイバ
ーで強化されたポリエステル樹脂(FRP)などででき
たタンクが架装されており、次亜塩素酸ソーダ、洗剤、
苛性ソーダなどの化学製品の輸送に使用されている。
かかる合成樹脂製タンクをトラックシャーシに架装する
には、タンク本体を支持し、トラックシャーシに固設し
た台座を設けると共に、タンク本体を締付けるバンドを
掛けて、台座とバンドを互いにボルト、ナットにより固
定している(例えば実開昭49−55410号公報、実
開昭50−38007号公報等参照)。
ところで、周知のように金属や合成樹脂などに一定荷重
を一定時間作用させると、そこに生じる歪が時間ととも
に増加するという、クリープ特性があるが、かかるクリ
ープ特性は金属やFRPでは小さいので、前記のように
金属やFRP製のタンクは部分的な支持部材で支持され
ていた。しかしながら、例えばポリエチレン製の輸送用
タンクを前記のような部分的に支持部材で支持すると、
タンク本体にはクリープ破断が短期間のうちに発生す
る、という問題がある。
〔課題を解決するための手段〕
そこで本考案は、かかる問題点に鑑み案出されたもの
で、その要旨とするところは、大型の略円筒状に形成さ
れ、トラックに搭載され、頂部にマンホール17が設け
られ、且つ、クリープ特性が大である合成樹脂製横置き
タンクTを包込む保持部材Sにおいて、該保持部材Sに
フォーク孔またはクレーン等用係止片を設けると共に、
該保持部材Sを、鋼材を枠組みしてタンクTを支持し且
つ台座を備えた下枠体2と、鋼材を枠組みしてタンクT
を覆う上枠体1とを着脱自在に結合して構成し、前記下
枠体2の上部に、下方に弯曲された幅広バンド9の端部
を取付け、該幅広バンド9をタンクTの略下半分で且つ
略全長を直接支持するように形成し、前記上枠体1の下
部に、上方に弯曲された複数の締付用幅狭バンド20の
端部を設け、該締付用幅狭バンド20をタンクTの前後
を締付けるようにして、タンクTを保持部材Sで常時、
包込んで使用することを特徴とする輸送用合成樹脂製タ
ンクの保持部材にある。
〔実施例〕
本考案の構成を添付図面に示す実施例により詳細に述べ
る。
第1図は本考案の実施例の側面図、第2図は第1図のA
矢視図、第3図は第1図の要部平面図、第4図は要部分
解斜視図である。
これらの図において、本実施例はタンクTをトラックシ
ャーシ28に架装するための保持部材Sであるが、この
タンクTは円筒状に形成された横置き形のポリエチレ
ン、ポリプロピレン、塩ビなどの単体樹脂、または積層
されたクリープ特性大の複合樹脂製のタンクであって、
その大きさは、例えばタンク外径が1000mmφ、軸方
向長さ、つまり全長が1500mmとなった大型のもので
ある。
一方、保持部材Sは、上枠体1と下枠体2とから構成さ
れ、下枠体2上にタンクTを載置して、このタンクTの
上から上枠体1を覆った後、上枠体1と下枠体2とをボ
ルト3にて結合した構造となっている。そして、タンク
Tを包込んだ保持部材Sをトラックに搭載するには、ク
レーンまたはフォークリフトなどで保持部材Sを持上げ
て搭載する。
さて、下枠体2は次のように構成されている。
すなわち、横置きされた円筒状のタンクTの軸方向に対
し、左右(第2図中、左右という。以下同じ)に台座と
する下段用チャンネル鋼4,4を並置し、これらの下段
用チャンネル鋼4の前後(第1図中、左右をいう。以下
同じ)にパイプからなる本体用柱5,5を溶接により植
設している。これらの本体用柱5の上端に支持板6を水
平状に固着し、この支持板6の上に前後本体に亘り中段
用チャンネル鋼7を載置して固着している。したがっ
て、中段用チャンネル鋼7は前記下段用チャンネル鋼4
に平行となっている。また、左右の下段用チャンネル鋼
4,4は、台座とする連結用小チャンネル鋼8,8によ
り前後においてそれぞれ連結されている。
ここにおいて、左右の中段用チャンネル鋼7,7の内側
には、載置されるタンクTの下半分を直接支持するため
の、下方に弯曲された幅広バンド9の端部が固着されて
いる。すなわち、この幅広バンド9は左右の中段用チャ
ンネル鋼7,7によって吊設され、しかも前後の本体用
柱5,5間に亘って支持面を構成している。したがっ
て、この幅広バンド9により合成樹脂製(例えばポリエ
チレン製)タンクの下半分を直接支持し、そこに生じる
クリープ特性を防ぐことができる。この幅広バンド9の
下面は、前後および左右各1対の補強用控え10,10
…で支持されている。これらの補強用控え10は前記本
体用柱5と連結用小チャンネル鋼8に固着されている。
なお、台座とする下段用チャンネル鋼4には第1図に示
すようにフォークリフトのフォーク孔11を穿設し、中
段用チャンネル鋼7の前後および左右にはクレーンフッ
ク用の係止片12,12…を突設している。
次に、上枠体1は次のように構成されている。
すなわち、上枠体1は1対の門型体14で構成されてい
るが、このU字状パイプからなる門型体14の下端に
は、足板13が固着されており、この足板13は、前記
の中段用チャンネル鋼7の上面にボルト3により着脱自
在に固定されている。この門型体14はタンクTの前後
に設けられ、これらの門型体14,14は上下2段の連
結用パイプ15,16で前後方向に連結されている。こ
れらの連結用パイプ15,16は作業者がタンクTの頂
上に設けられたマンホール17開閉するために昇降する
梯子になっている。なお、18,19は門型体14の補
強用控えを示す。
また、タンクTの上半分は上方に弯曲された締付用幅狭
バンド20で締付けられている。この締付用幅狭バンド
20は細帯体で構成され、タンクTの前後に設けられて
いる。これらの締付用幅狭バンド20の両端部にはブラ
ケット22が固着され、タンクTの上半分外周を囲った
後、このブラケット22と、当板21を重合している中
段用チャンネル鋼7とをボルト23によって締付けてい
る。
なお、24はタンクTの鏡板側に設けた凹部で、この凹
部24に他のタンクTの凸部25を嵌合するようにして
いる。つまり、2連式のタンクを構成することができ
る。26はタンクTの下側に設けた取出官で、タンクT
の底部の凹み(不図示)に連結している。27は足踏
板、28はトラック用シャーシフレームを示す。
次に、本実施例の作用を述べる。空のタンクTをクレー
ンなどを使って下枠体2に取付けられた幅広バンド9上
に載置した後、締付用バンド幅狭20をタンクTの上半
分に掛け、そのブラケット22と中段用チャンネル鋼7
とをボルト23にて締付け、タンクTを下枠体2に固定
する。次いで、上枠体1を中段用チャンネル鋼7上に取
付け、ボルト3で結合する。その結果、タンクTは保持
部材Sで包込まれる。
そこで、この保持部材Sをクレーンまたはフォークリフ
トなどで持ち上げ、トラックのシャーシフレーム28上
に積載する。所定の輸送液は、この保持部材Sをトラッ
クへ積載する前にタンクTへ充填してもよいし、トラッ
クに積載した後、タンクTへ充填してもよい。次いで、
タンクTに輸送液を収容した状態で目的地まで輸送し、
そこで、クレーンまたはフォークリフトなどでおろす。
なお、場合によっては、取出管26より輸送液のみを排
出してもよい。そして、輸送先でこの保持部材Sに収納
されたタンクTをそのまま使用し、一方、空のタンクT
を収納した状態の別の保持部材Sをトラックに積み持ち
かえる。このように、保持部材SをタンクTと共に輸送
液貯蔵容器として使用することもできる。
なお、タンクは円筒体とは限らず楕円状筒体であっても
よい。また、本明細書の鋼材とは、チャンネル鋼、パイ
プ、鋼板等を総称している。
〔考案の効果〕
本考案によれば、次の有益な効果を期待することができ
る。
合成樹脂製タンクを保持部材で常時、包込んでいるの
で、金属製やFRP製タンクに比べ欠点とされるクリー
プ破断等のおそれのある、この合成樹脂製大型タンク
に、輸送中の転倒時等の強度上の信頼を与えることがで
きる。
タンクを、台座を有する保持部材で常時、包込んでい
るので、タンクを移動させる際、フォークリフトやクレ
ーンなどが使用でき、至便であると共に、タンクと保持
部材との着脱作業が省略できることは勿論、略円筒状大
型タンクを安定して据付けることができる。
常時、包込むための下枠体に下方に弯曲された幅広バ
ンドを設けてので、輸送液の重量がタンクに波状的に作
用しても、また、長期間に亘り輸送液を充填していて
も、合成樹脂製タンクのクリープ破断を防ぐことができ
る。
タンクの前後を固定する、上方に弯曲された締付用幅
狭バンドが万一切断されても、上枠体でタンクを覆って
いるので、危険を回避できるばかりでなく、締付用幅狭
バンドを設けても、タンクTの頂部に設けたマンホール
の使用には支承を与えない。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の実施例の側面図、第2図は第1図のA
矢視図、第3図は第1図の一部平面図、第4図は要部分
解斜視図である。 1…上枠体、2…下枠体、9…幅広バンド、20…締付
用幅狭バンド、S…保持部材、T…タンク。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】大型の略円筒状に形成され、トラックに搭
    載され、頂部にマンホール17が設けられ、且つ、クリ
    ープ特性が大である合成樹脂製横置きタンクTを包込む
    保持部材Sにおいて、 該保持部材Sにフォーク孔またはクレーン等用係止片を
    設けると共に、該保持部材Sを、鋼材を枠組みしてタン
    クTを支持し且つ台座を備えた下枠体2と、鋼材を枠組
    みしてタンクTを覆う上枠体1とを着脱自在に結合して
    構成し、 前記下枠体2の上部に、下方に弯曲された幅広バンド9
    の端部を取付け、該幅広バンド9をタンクTの略下半分
    で且つ略全長を直接支持するように形成し、 前記上枠体1の下部に、上方に弯曲された複数の締付用
    幅狭バンド20の端部を設け、該締付用幅狭バンド20
    をタンクTの前後を締付けるようにして、 タンクTを保持部材Sで常時、包込んで使用することを
    特徴とする輸送用合成樹脂製タンクの保持部材。
JP1989040340U 1989-04-05 1989-04-05 輸送用合成樹脂製タンクの保持部材 Expired - Lifetime JPH0617758Y2 (ja)

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JPH02131991U JPH02131991U (ja) 1990-11-01
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS4955410U (ja) * 1972-08-23 1974-05-16
JPS5350888Y2 (ja) * 1973-08-06 1978-12-06
JPS5345850Y2 (ja) * 1973-12-21 1978-11-02
JPS63232186A (ja) * 1987-03-10 1988-09-28 東急車輌製造株式会社 円筒状貨物用コンテナ

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