JPH06176937A - 小形巻線部品 - Google Patents

小形巻線部品

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JPH06176937A
JPH06176937A JP35018092A JP35018092A JPH06176937A JP H06176937 A JPH06176937 A JP H06176937A JP 35018092 A JP35018092 A JP 35018092A JP 35018092 A JP35018092 A JP 35018092A JP H06176937 A JPH06176937 A JP H06176937A
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JP
Japan
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coil
bobbin
small
transformer
coil unit
Prior art date
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Pending
Application number
JP35018092A
Other languages
English (en)
Inventor
Seiichi Kijima
精一 木嶋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kijima Co Ltd
Original Assignee
Kijima Co Ltd
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Publication date
Application filed by Kijima Co Ltd filed Critical Kijima Co Ltd
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Publication of JPH06176937A publication Critical patent/JPH06176937A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 端子ピンの取外れやコイル端部の断線を確実
に防ぐことができ、プリント配線基板に接触しても何等
問題がなく、さらに電気的特性のバラツキの少ない小形
トランスを開発することを目的とする。 【構成】 端子ピン12を備えたボビンに、巻線端部を
止着させるようにして導電線を巻線した後、ボビンの露
出面の全部または一部とコイル外周囲とを合成樹脂材1
5で一連に覆うようにしてモ−ルドしたコイルユニット
16を設け、このコイルユニット16にコア17、18
を組付けて構成してある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、トランス、チョ−ク
コイルなどとして利用するところの小形巻線部品に関す
る。
【0002】
【従来の技術】電気機器に組み込まれる小形のトランス
には様々な構造のものがあるが、一般的には、ボビンに
巻線されたコイルと、このボビンに組付けたフエライト
コアとより構成されている。
【0003】一例を述べれば、ボビンは巻線部をなす筒
状部の両端に鍔部を備えた形状をなし、また、鍔部下部
に形成された肉厚台形部に端子ピンが植設されている。
【0004】また、コイルは特定の端子ピンに巻始端部
をからげた導電線をボビン巻線部に巻線し、その巻終端
部を他の端子ピンにからげて形成されているが、同様に
巻線された複数個のコイルとなっている。なお、端子ピ
ンにからげた巻線端部は半田付けや溶接によって固着さ
れる。
【0005】コアは同形状の2つのE形コアで、これは
フエライト剤を焼成加工して形成されている。この2つ
のE形コアは、各コアの中央脚をボビン両側より筒状の
巻線部内に挿入し、また、外脚をコイル外に張り出すよ
うにして各コアの脚端面を接着剤で固定してボビンに組
付けられている。なお、各コアの中央脚間にギャップを
形成するようにしたものもある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記した小形トランス
は、縦横の長さが13mm、高さが5mm程度のものが
既に実用に供されている。このように小形化されたトラ
ンスは、ボビンに所定間隔で植設された端子ピンの位置
精度と、その固定手段に難点がある。
【0007】つまり、端子ピンに位置ずれのあるトラン
スは、プリント配線基板等の所定の場所に取付けること
ができない。そのため、取付け作業においては、端子ピ
ンを位置合わせするために、端子ピンに外力を加えて位
置調整することが行なわれるが、このとき、端子ピンに
止着されているコイル端部が断線したり、また、延いて
は端子ピンが取り外れることがある。
【0008】また、上記した小形トランスは、形態が小
形であることから、コアとコイルとの間を正確に一致さ
せたトランスの量産が難しく、トランス個々の電気的な
特性にバラツキが生じやすい。
【0009】さらに、上記した小形トランスは、プリン
ト配線基板に取付けたときに、その下面がこの配線基板
に接触して回路障害を発生させることがある他、トラン
ス生産過程やトランス取付け過程において外的な衝撃を
受けて破損することがある等の問題があった。
【0010】本発明は上記した実情にかんがみ、端子ピ
ンの取外れやコイル端部の断線を確実に防ぐことができ
る他、プリント配線基板に接触しても何等問題がなく、
また、電気的特性のバラツキの少ない小形トランスを開
発することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記した目的を達成する
ため、本発明では、端子ピンを備えたボビンに、巻線端
部を止着させるようにして導電線を巻線した後、ボビン
の露出面の全部または一部とコイル外周囲とを合成樹脂
材で一連に覆うようにしてモ−ルドしたコイルユニット
を設け、このコイルユニットにコアを組付けて構成した
ことを特徴とする小形巻線部品を提案する。
【0012】
【作用】この発明の小形トランスは、コイルユニットが
合成樹脂材でモ−ルドしてあるので、その外形が予め定
めた一定の形態のものとなる。このことから、このコイ
ルユニットにコアを組付ければ、コイルとコアとの間が
個々のトランスで一定となり、量産された各トランスの
電気的な特性のバラツキが極めて少なくなる。
【0013】コイルユニットのモ−ルドは、端子ピンに
止着させたコイル端部を埋設するように形成することが
できるので、端子ピンの固着が強固となると共に、コイ
ル端部の断線が確実に防止できる。
【0014】コイルユニットの底面側にもモ−ルドでき
るから、プリント配線基板に取付けられたトランスの底
面が接触したとしても回路障害を生ずることがない。
【0015】また、コイルユニットがモ−ルドされてい
る関係で、温度の影響を受け難く、外的な衝撃に対して
強い小形トランスとなる。
【0016】
【実施例】次に、本発明の実施例について図面に沿って
説明する。図1〜図9は横形タイプの小形トランスとし
て実施した一実施例を示す。
【0017】図1は電気絶縁性材で形成したボビン11
を示し、このボビン11は角筒状の巻線部11aの両端
に鍔11b、11cを一体形成し、また、鍔11b、1
1cの下方には肉厚形成した端子ピン植設用の台形部1
1d、11eが設けてある。
【0018】端子ピン12は斜辺部の両側を水平に形成
した導電材で、その一方の水平部をボビン11の台形部
11d、11eに植設しカニ足状に固着してある。その
他、台形部11d、11eの下面に設けた溝13はコイ
ル端部のガイド溝である。
【0019】上記したボビン11には図2、図3に示す
ようにコイル14を巻線する。このコイル14は複数個
のコイルを重ね巻線して入力コイルと出力コイルを形成
している。
【0020】コイル14の巻線は、巻始端部を一つの端
子ピン12にからげた導電線をガイド溝13を通して巻
線部11aに移し、巻線部11aに所定タ−ンの巻線を
行なった後、ガイド溝13より引出した導電線を他の端
子ピン12にからげる。
【0021】コイル14としては、入力コイルと出力コ
イルとなる複数のコイルを上記同様に巻線し、各コイル
の端部を各々の端子ピン12の基部にからげてある。
【0022】したがって、入力コイル端部をからげた端
子ピンが入力側の端子ピン12、出力コイル端部をから
げた端子ピンが出力側の端子ピン12となっている。こ
のように端子ピン12にからげたコイル端部は半田付
け、或いは溶接によって端子ピン12に止着させる。
【0023】このようにしてボビン11に巻線したコイ
ル14は、図4に示すように型形成によって合成樹脂材
15でモ−ルドしてコイルユニット16として形成す
る。
【0024】このように型形成したコイルユニット16
は、ボビン11のコア当接部分についてはモ−ルドせず
にボビン面を露出させてある。つまり、巻線部11aの
筒部内、ボビン鍔11b、11cの外面、台形部11
d、11eの上面と側面については合成樹脂材で覆わな
いようにモ−ルドし、コアの組付けに支障をきたさない
ようにしてある。
【0025】ただし、コアの組付けが充分なようにボビ
ン11に余裕をもたせれば、ボビン11とコイル13の
周囲全体をモ−ルドするようにも構成することができ
る。なお、図4に示した間隔の狭い細線部分は説明の便
宜上モ−ルドしていないボビン部分を表わしたものであ
る。
【0026】上記のようにモ−ルドしたコイルユニット
16は、下部が四辺形の板状部、上部がコ字形部となっ
た一定の外形形態となるように構成することができると
共に、特に、ボビン台形部11d、11eの外側面を肉
厚にモ−ルドすることによって、この肉厚部15aによ
り端子ピン12を部分的に合成樹脂材15で覆うことが
できる。
【0027】このようにすれば、図5の拡大部分断面図
より分かる如く、端子ピン12がモ−ルドした合成樹脂
材15によって固定され、また、端子ピン12に止着し
たコイル端の止着部14aが肉厚部15a内に埋設され
るようになる他、コイル端部のガイド溝13についても
合成樹脂材15で埋設されるため、端子ピン12の取外
れとコイル端部の断線が確実に防止される。
【0028】上記したコイルユニット16には図6に示
すように2つのコア17、18を組付ける。これらコア
17、18はフエライト剤を焼成加工して同形のE形コ
アとして形成してある。
【0029】コア17、18は、左右脚17b、17
c、18b、18cをコイルユニット16の側面に張り
出すようにしてこれらコアの中央脚17a、18aを筒
状巻線部内に挿入する。そして、コア17、18の各脚
面を対接させ、この対接部を接着剤で固定する。なお、
中央脚17a、18a間にはギャップを設けるようにし
てもよい。
【0030】図7は上記したようにコイルユニット16
にコア17、18を組付けて構成した小形トランスの斜
視図である。なお、図8は同小形トランスを底面側から
見た斜視図を、図9は同小形トランスの縦断側面図を各
々示す。
【0031】以上より分かる通り、外形形態が一定のコ
イルユニット16にコア17、18が組付けて構成され
るので、量産される各トランスの電気的な特性が統一さ
れると共に、コイルユニット16がモ−ルドされている
ため外的な衝撃に対しても壊れ難いトランスとなる。
【0032】また、トランス底面がモ−ルドされている
から、プリント配線基板に取付けた場合に、トランス底
面が基板面に接触しても何等問題がない。
【0033】また、合成樹脂材15の肉厚部15aは、
端子ピン12の固定とコイル端部の断線防止に極めて効
果があるが、その他に、端子ピン12とコア17、18
との電気的な距離(延面距離)を大きくする上に有利と
なる。
【0034】上記した実施例では、プリント配線基板等
に面上取付けする小形トランスについて説明したが、棒
状端子ピンを挿入して取付ける小形トランスについても
同様に実施することができる。
【0035】また、コイル端部のガイド溝13について
は、図3のように多数の溝を設けることなく、一連の凹
形溝としたり、さらには、このようなガイド溝は必ずし
も設けなくとも本発明を実施する上に問題がない。
【0036】図10〜図14は縦形タイプの小形トラン
スとして実施した本発明の他の実施例を示す。このよう
な小形トランスについても上記した実施例と同様に実施
することができる。
【0037】すなわち、図10に示したようなボビン2
1に導電線を巻線して入力コイルと出力コイルとを設
け、図11に示すコイル22を装備する。また、コイル
端部については端子ピン23にからげた後、半田付け或
いは溶接によって止着部22aのように止着する。な
お、図11に示した間隔の狭い細線で示した部分はモ−
ルドを施さない部分を便宜上示したものである。
【0038】そして、ボビン21に巻線したコイル22
は型成形により合成樹脂材でモ−ルドし、図12に示す
ようなコイルユニット24として形成する。このように
形成したコイルユニット24は、図13により分かる通
り、コイル端部の止着部22aを埋設するようにモ−ル
ドする。
【0039】このコイルユニット24には2つの同形の
E形コア25、26を組付けることにより図14に示す
ところの縦形タイプの小形トランスが構成される。
【0040】以上、各実施例について説明したが、本発
明を実施するに当っては、E−E形コアの他にE−I形
コアを使用したり、また、ボビン形状やコア形状を変え
ることは任意である。また、本発明はトランスに限らず
チョ−クコイルなどの巻線部品としても同様に実施し得
る。
【0041】
【発明の効果】上記した通り、本発明によれば、端子ピ
ンの取外れとコイル端部の断線を確実に防ぐことがで
き、また、電気的な特性にバラツキの少ない小形トラン
スの量産ができる。さらに、取付けたプリント配線基板
等に接触した場合でも回路障害の問題が生ぜず、その
上、外的な衝撃に強い小形トランスとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】横形タイプの小形トランスとして実施するボビ
ンの斜視図である。
【図2】上記ボビンにコイルを装備させた状態を示す斜
視図である。
【図3】コイルを上記ボビンに装備させた状態を下面方
向から見た斜視図である。
【図4】上記ボビンとコイルをモ−ルドしたコイルユニ
ットの斜視図である。
【図5】上記コイルユニットの一部拡大断面図である。
【図6】上記コイルユニットにコアを組付ける状態を示
す斜視図である。
【図7】本発明の実施例として構成した横形タイプの小
形トランスの斜視図である。
【図8】上記小形トランスを底面方向から見た斜視図で
ある。
【図9】上記小形トランスの拡大縦断側面図である。
【図10】縦形タイプの小形トランスを実施するボビン
の斜視図である。
【図11】上記ボビンにコイルを装備した状態を示す斜
視図である。
【図12】上記したボビンとコイルをモ−ルドしたコイ
ルユニットを示す斜視図である。
【図13】上記コイルユニットを底面方向から見た斜視
図である。
【図14】本発明の他の実施例として構成した縦形タイ
プの小形トランスを示す斜視図である。
【符号の説明】
11 ボビン 11b、11c台形部 12 端子ピン 13ガイド溝 14コイル 15 合成樹脂材 16 コイルユニット 17、18 コア 21 ボビン 22 コイル 23 端子ピン 24 コイルユニット 25、26 E形コア

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 端子ピンを備えたボビンに、巻線端部を
    止着させるようにして導電線を巻線した後、ボビンの露
    出面の全部または一部とコイル外周囲とを合成樹脂材で
    一連に覆うようにしてモ−ルドしたコイルユニットを設
    け、このコイルユニットにコアを組付けて構成したこと
    を特徴とする小形巻線部品。
JP35018092A 1992-12-04 1992-12-04 小形巻線部品 Pending JPH06176937A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP35018092A JPH06176937A (ja) 1992-12-04 1992-12-04 小形巻線部品

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JP35018092A JPH06176937A (ja) 1992-12-04 1992-12-04 小形巻線部品

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JPH06176937A true JPH06176937A (ja) 1994-06-24

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ID=18408762

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Application Number Title Priority Date Filing Date
JP35018092A Pending JPH06176937A (ja) 1992-12-04 1992-12-04 小形巻線部品

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JP (1) JPH06176937A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5469334A (en) * 1991-09-09 1995-11-21 Power Integrations, Inc. Plastic quad-packaged switched-mode integrated circuit with integrated transformer windings and mouldings for transformer core pieces
US5861790A (en) * 1997-03-12 1999-01-19 Lucent Technologies Inc. Stackable and cost-reduced transformer with embedded EMI filters
JP2008177312A (ja) * 2007-01-18 2008-07-31 Fdk Corp トランス
JP2008177313A (ja) * 2007-01-18 2008-07-31 Fdk Corp トランス
JP2009194336A (ja) * 2008-02-18 2009-08-27 Sumida Corporation 磁性素子

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