JPH06176552A - 磁気記録装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ベゼルシャッターがたわんでフロントベゼル
からはずれたり、ベゼルシャッターの回転支点ピンが折
れてしまうことを防ぐ。 【構成】 磁気記録媒体を収納したディスクカートリッ
ジを装着して記録再生を行い、該ディスクカートリッジ
を受け入れる挿入口を有するフロントベゼルが前面に配
備され、該フロントベゼルの後方に挿入口を遮蔽するベ
ゼルシャッターが配されている磁気記録装置に於て、該
フロントベゼルに設けた突部が該ベゼルシャッター後方
まで延長されている。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は磁気記録装置の機構構造
に関し、より詳しくはベゼル構造に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来の磁気記録装置のベゼル構造に類似
した例の一つとして実開昭６３−４１６７７の公告広報
に示される如きの構造が知られており、より詳しくは図
３に示す。図３は従来のカセットテープ再生機の分解斜
視図である。図３においてカセットテープ再生機にはカ
セットテープ１０を挿入するためのカセットテープ挿入
口１１が形成され、この挿入口１１の背後にはベゼルシ
ャッター１２が配置される。ベゼルシャッター１２に
は、ヒンジピン１３，１４が一体的に成形される。ヒン
ジピン１３，１４は、横方向に延び、カセットテープ装
置に設けられたヒンジ孔１５，１６に弾発的にはめ込ま
れ、ベゼルシャッター１２は横軸線まわりに角変位可能
にカセットテープ装置に支持される構造となっている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】以上前述した様に従来
の技術では、カセットテープ１０を挿入するためのカセ
ットテープ挿入口１１の背後のカセットテープ装置に設
けられたヒンジ孔１５，１６にベゼルシャッター１２が
はめ込まれた構造となっていたため、ベゼルシャッター
１２の上部にカセットテープ挿入方向に力を加えてしま
い、その力が強すぎると、ベゼルシャッター１２がカセ
ットテープ１０の挿入方向にたわんでしまい、ヒンジピ
ン１３，１４が折れてしまうという課題を有していた。

【０００４】そこで本発明は、上記のような課題を解決
するもので、その目的とするところは、ベゼルシャッタ
ーの上部にディスクカートリッジ挿入方向に力を加えて
しまい、その力が強すぎてベゼルシャッターがディスク
カートリッジ挿入方向にたわんでしまっても、ベゼルシ
ャッターの当接部がフロントベゼルの突部に当接するこ
とによってたわみ過ぎて回転支点ピンが折れたり、フロ
ントベゼルからはずれることを防ぐ磁気記録装置を提供
するものである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】本発明の磁気記録装置
は、磁気記録媒体を収納したディスクカートリッジを装
着して記録再生を行い、該ディスクカートリッジを受け
入れる挿入口を有するフロントベゼルが前面に配備さ
れ、該フロントベゼルの後方に挿入口を遮蔽するベゼル
シャッターが配されている磁気記録装置に於て、前記フ
ロントベゼルに設けた突部が該ベゼルシャッター後方ま
で延長されている事を特徴とする。

【０００６】

【作用】本発明の上記の構成によれば、フロントベゼル
の挿入口からディスク挿入時にベゼルシャッターを押し
上げてディスクカートリッジが挿入される際にベゼルシ
ャッターの上部に強い力が加えられてもフロントベゼル
の一部に設けた突部がベゼルシャッターの後部にまわり
込んでおり、ベゼルシャッターの当接部が前記突部に当
接されるので、ベゼルシャッターがたわみ過ぎてフロン
トベゼルからはずれてしまったり回転支点ピンが折れて
しまうということを防ぐことができる。

【０００７】

【実施例】以下、この発明の適切な一実施例を図１，図
２に基づいて説明する。図１は本発明における磁気記録
装置の主要部分解斜視図，図２は本発明における磁気記
録装置のベゼル構造の主要部概略斜視図である。

【０００８】図１及び図２に於いて、磁気記録媒体を収
納したディスクカートリッジ１０１を受け入れて該受け
入れ位置から記録再生位置に装着するディスクカートリ
ッジ１０１の装脱着機構１００の前面にフロントベゼル
１０２が配備され、該フロントベゼル１０２にはディス
クカートリッジ１０１を受け入れる為のディスクカート
リッジ挿入口１０２ｂが形成されている。また、フロン
トベゼル１０２の開口部１０２ａに挿通してボタン１１
３が配備されている。フロントベゼル１０２の穴１０２
Ｃにはフロントベゼル１０２のディスクカートリッジ挿
入口１０２ｂを塞いでいるベゼルシャッター１０３の回
転支点ピン１０３ａ，１０３ｂが挿通されており、ベゼ
ルシャッター１０３はディスクカートリッジ１０１の挿
入方向に回動可能に具備されている。

【０００９】以下ディスクカートリッジの装脱着機構に
ついて説明する。フロントベゼル１０２のディスクカー
トリッジ挿入口１０２ｂからベゼルシャッター１０３を
押して回動させて挿入されたディスクカートリッジ１０
１を保持し、取り出し位置と記録再生位置との間を移動
させるためのホルダー１０４は下シールドケース１０５
に載置される構造であり、ホルダー１０４にはその一部
に設けた４箇所の凸部１０４ａにガイドローラー１０６
が転動可能にセットしてあり、下シールドケース１０５
に設けた同じく４箇所のガイド溝１０５ａに係合してガ
イドされている。

【００１０】ホルダー１０４が記録再生位置と取り出し
位置の間を移動する構造について説明すると、ディスク
カートリッジ１０１をセットする位置においてはガイド
溝１０５ａの受け部１０５ｂにガイドローラ１０６を介
してホルダー１０４の突部１０４ａが乗っている。そし
て、ディスクカートリッジ１０１をホルダー１０４内に
挿入して前記挿入方向と同方向にホルダー１０４を移動
すると、ホルダー１０４の突部１０４ａはガイド溝１０
５ａの受け部１０５ｂから外れ、ガイド溝１０５ａ内に
滑動する。このようにしてホルダー１０４内のディスク
カートリッジ１０１は記録再生位置にセットされる構造
になっている。

【００１１】次にディスクカートリッジ１０１を取り出
す場合に於いて説明すると、前記ホルダー１０４の両側
面に形成した突部１０４ｃに係合する一対の折り曲げ部
を連結し、折り曲げ部に一対の突部１１１ｂを形成して
下シールドケース１０５の一対の溝部１０５ｃに係合し
て一対の突部１１１ｂを支点として回動可能なリフター
１１１の押圧部１１１ａが下シールドケース１０５に設
けた穴（図示省略）を貫通して、下シールドケース１０
５の下面に突出しており、ディスクカートリッジ１０１
の挿入方向と同方向にスライド可能なボタンアーム１１
２と係合している。そして、該ボタンアーム１１２の一
端に人為的に押圧操作するためのボタン１１３が装備さ
れている。上記構成に基づいてボタン１１３を押すと、
ボタンアーム１１２を介してリフター１１１の押圧部１
１１ａが押され、リフター１１１に設けた突部１１１ｂ
を中心にリフター１１１が回動してホルダー１０４の突
部１０４ｃが持ち上げられ、ホルダー１０４が上昇して
ガイドローラー１０６が下シールドケース１０５のガイ
ド溝１０５ａの受け部１０５ｂに乗り、ディスクカート
リッジ１０１を排出する構造である。

【００１２】次にボタン１１３について詳細な説明をす
る。ボタン１１３の外形はフロントベゼル１０２に設け
た開口部１０２ａよりわずかに小さく構成してあり、ボ
タン１１３はフロントベゼル１０２の開口部１０２ａに
ガイドされて摺動する構造であり、フロントベゼル１０
２より突出する構造である。ボタン１１３には先端に斜
面部を有して弾性変位可能な一対のアーム部１１３ａが
形成され、一方前記ボタンアーム１１２の端部には該ア
ーム部１１３ａを受け入れて保持可能な凹部１１２ａが
形成されていて、ボタン１１３のアーム部１１３ａは該
凹部１１２ａにスナップフィット結合可能な構造であ
る。上記の構成から成る本実施例のボタン１１３は、そ
の組み立て時にフロントベゼル１０２が先に下シールド
ケース１０５に取り付けられていても、フロントベゼル
１０２の前面から矢印１１５の方向に開口部１０２ａを
ガイドにしながらボタン１１３をセットすることが可能
である。又、反対にボタンを取り出す場合にはボタンを
つまんで所望の引き力で引っ張るだけで良い。従って組
立及び分解が容易にできるボタンの装着構造になってい
る。

【００１３】以下、ベゼルシャッター１０３の取付け構
造について説明する。図１において、フロントベゼル１
０２の両側に突部１０２ｄが設けられている。突部１０
２ｄには穴１０２ｃが設けられている。ベゼルシャッタ
ー１０３の両端には回転支点ピン１０３ａ，１０３ｂが
一体的に形成されている。ベゼルシャッター１０３がデ
ィスクカートリッジ１０１の挿入方向と逆方向に回動可
能とするためにベゼルシャッター１０３のピン１０３ａ
にバネ１１４が挿入された状態でベゼルシャッター１０
３の回転支点ピン１０３ａ，１０３ｂは、フロントベゼ
ル１０２の穴１０２ｃにそれぞれ挿通されている。ここ
で、バネ１１３を挿入するため、ベゼルシャッター１０
３の回転支点ピン１０３ａは回転支点ピン１０３ｂより
も長く形成されている。また、フロントベゼル１０２の
上端には突部１０２ｅが形成されており、ベゼルシャッ
ター１０３がフロントベゼル１０２に具備された時、突
部１０２ｅにベゼルシャッター１０３の当接部１０３ｃ
が近接される。

【００１４】ディスクカートリッジ１０１を装脱着機構
１００に装着させる時は、ディスクカートリッジ１０１
をフロントベゼル１０２のディスクカートリッジ挿入口
１０２ｂから挿入してベゼルシャッター１０３を押し上
げて受け入れ位置から記録再生位置に装着させる。この
時、ディスクカートリッジ１０１でベゼルシャッター１
０３の上部に力を加えてしまい、その力が強すぎてベゼ
ルシャッター１０３がディスクカートリッジ１０１の挿
入方向にたわんでしまってもフロントベゼル１０２の突
部１０２ｅにベゼルシャッター１０３の当接部１０３ｃ
が当接されるのでベゼルシャッター１０３がディスクカ
ートリッジ１０１の挿入方向にたわみすぎてベゼルシャ
ッター１０３の回転支点ピン１０３ａが折れてしまった
り、ベゼルシャッター１０３がフロントベゼル１０２か
らはずれてしまうということを防ぐことができる構造に
なっている。

【００１５】

【発明の効果】以上述べた様に本発明によれば、フロン
トベゼル１０２の上端に突部１０２ｅを形成した事によ
り、ディスクカートリッジ１０１をフロントベゼル１０
２のディスクカートリッジ挿入口１０２ｂに挿入する時
にベゼルシャッター１０３の上部に力を加えてしまい、
その力が強すぎてベゼルシャッター１０３がディスクカ
ートリッジ１０１の挿入方向にたわんでしまっても突部
１０２ｅに当接部１０３ｃが当接することにより、ベゼ
ルシャッター１０３はたわみすぎることがないのでフロ
ントベゼル１０２からはずれてしまったり、回転支点ピ
ン１０３ａが折れてしまうということを防ぐことがで
き、本発明の実用的効果は大きい。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の磁気記録装置の適切な一実施例を示
し、主要部分解斜視図である。

【図２】本発明の磁気記録装置のベゼル構造の適切な一
実施例を示し、主要部概略斜視図である。

【図３】磁気記録装置のベゼル構造に類似した従来例の
概略斜視図である。

【符号の説明】

１０１ ・・・・・・・ ディスクカートリッジ １０２ ・・・・・・・ フロントベゼル １０２ｅ ・・・・・・ 突部 １０３ ・・・・・・・ ベゼルシャッター １０３ａ ・・・・・・ 回転支点ピン １０３ｂ ・・・・・・ 回転支点ピン １０４ ・・・・・・・ ホルダー １０５ ・・・・・・・ 下シールドケース １１３ ・・・・・・・ ボタン

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 磁気記録媒体を収納したディスクカートリッジを装着し
   て記録再生を行い、該ディスクカートリッジを受け入れ
   る挿入口を有するフロントベゼルが前面に配備され、該
   フロントベゼルの後方に挿入口を遮蔽するベゼルシャッ
   ターが配されている磁気記録装置に於て、前記フロント
   ベゼルに設けた突部が該ベゼルシャッター後方まで延長
   されている事を特徴とする磁気記録装置。