JP3239389B2 - テープカセット - Google Patents

テープカセット

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JP3239389B2 JP28187691A JP28187691A JP3239389B2 JP 3239389 B2 JP3239389 B2 JP 3239389B2 JP 28187691 A JP28187691 A JP 28187691A JP 28187691 A JP28187691 A JP 28187691A JP 3239389 B2 JP3239389 B2 JP 3239389B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、テープ状記録媒体を巻
装して収納するテープカセットに係り、特にカセット筺
体の厚み方向に摺動する摺動子を用いて誤消去の防止を
行なうようにしたテープカセットに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、テープカセット内に収納され
た磁気テープに記録されている信号を誤って消去しない
ように、テープカセットには誤消去防止手段が備えられ
ている。この誤消去防止手段としては、テープカセット
に一体に誤消去防止爪を突設しておき、当該爪を折るこ
とによって誤消去防止とした方式のものがある。しかし
この方式では一旦折り取った爪は再び取り付けることが
できず、新たに信号を記録したい場合は、別の部材で折
り取り部を塞がなくてはならない。
【0003】これに対して、カセット筺体に厚み方向に
摺動する摺動子を備えて、この摺動子を摺動させて消去
可能位置と誤消去防止位置に切換るようにした方式のも
のを本出願人は先に提案している。即ち誤消去防止機構
として摺動子及びこの摺動子が摺動可能状態に装填され
る嵌挿孔が設けられ、嵌挿孔内における摺動子の位置に
基づいて記録再生装置の検出機構が当該テープカセット
が記録可能状態か記録不能状態かを判別するものであ
る。
【0004】この誤消去防止機構では、摺動子が嵌挿孔
内で摺動可能で、しかも各摺動位置において保持されな
ければならない。このため例えば図9(a)(b)
(c)に正面図、平面図、側面図として示すように摺動
子60は略角柱状に成形され、例えば所定の側面に弧状
に突出したクリック突起61を設け、さらに所定の側面
に当該摺動子が誤消去防止機構から上下ハーフ平面より
突出しないように係止するためのストッパ突起62を有
するようにしている。
【0005】そしてこの摺動子60が装填される嵌挿孔
70としては、図10のカセット筺体の一部の平面図及
び図11(a)(b)の断面図に示すように、カセット
筺体を形成する上下ハーフ2,3から成るとともに、摺
動子60のクリック突起61が形成された面に対応する
内壁面に、摺動子60のクリック突起61が当接するこ
とによって摺動子60を摺動位置に保持し、かつ摺動子
60が摺動する際にもクリック突起61が当接して移動
することによってクリック感が得られるように、例えば
弧状に突出されたクリック係止部71が設けられてお
り、さらに摺動子60のストッパ突起62が形成された
面に対応する内壁面には、このストッパ突起62を係止
することによって摺動子60の上ハーフ2方向への摺動
及び下ハーフ3方向への摺動を制限するストッパ係止部
72a,72bが形成されている。
【0006】また、摺動時にクリック突起61がクリッ
ク係止部71を乗り越えるための弾力性を得るために摺
動子60には、クリック突起61及びストッパ突起62
が形成されていない二つの側面を挿通する長孔63が形
成されている。
【0007】このように構成される誤消去防止手段によ
れば、図11(a)の状態と図11(b)の状態の間を
摺動子60の位置が切換わるように摺動されることによ
り消去可能状態と誤消去防止状態に繰り返し設定するこ
とが可能であり、また、切換時にクリック感も得られ、
操作性も向上される。なお、摺動子60の摺動操作は、
嵌挿孔70から例えばシャープペンシルの先端のような
針状のものを摺動子60の上部平面64または下部平面
65に押し当てて行なえば良い。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、摺動子60
の上部平面64、下部平面65は、嵌挿孔70内におい
てできるだけ広く設定し、摺動子60の操作性を向上さ
せることが求められている。
【0009】しかしながら、クリック係止部71が嵌挿
孔70の一側面に形成されるため、摺動子60の上部平
面64、下部平面65は、摺動時にクリック係止部71
にぶつからないように設定する必要がある。従って図1
1に示す嵌挿孔70の孔径WKに対して、摺動子60の
上部平面64及び下部平面65はW1 の長さしか設定で
きない。つまり、W1 以上に設定すると、クリック係止
部71との関係で図11(a)の状態をとることができ
ないことになる。従って上部平面64及び下部平面65
をより広く設定することができない。
【0010】さらに、間隔S(S=WK −W1 )が比較
的広く発生することにより、嵌挿孔70内における摺動
子60の姿勢の直立性が損なわれやすく、摺動不良につ
ながる場合があるという問題もある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明はこのような問題
点にかんがみてなされたもので、カセット筺体の厚み方
向に形成される嵌挿孔内に装填された摺動子の摺動位置
によってテープ状記録媒体に記録されている信号の誤消
去を防止するようにしたテープカセットにおいて、摺動
子にはその一側面にクリック突起が設けられるととも
に、嵌挿孔において摺動子のクリック突起に対応する壁
面上にクリック係止部が設けられ、摺動子の摺動時には
クリック突起とクリック係止部が互いに当接しながら摺
動するようになされているとともに、クリック係止部の
中央部分にはカセット筺体厚み方向に溝状の切欠部が形
成され、かつ摺動子の上下端部は、摺動子の摺動時
に、溝状の切欠部を通過することによってクリック係止
部と衝突することのない突出部が形成されているように
するものである。
【0012】
【作用】クリック係止部に摺動子の摺動方向に切欠部を
設けることにより、切欠部内においては摺動子の上下平
面、即ち上下平面を構成する摺動子の上下端部がクリッ
ク係止部と衝突して摺動動作を妨げることはなく、また
クリック機能が損なわれることもない。
【0013】
【実施例】以下、本発明のテープカセットの第1の実施
例を図1〜図8を参照して説明する。なお、本例のテー
プカセットは超小型(筺体の平面サイズが縦20mm,
横30mm程度)に構成されるものである。図4〜図8
において、1は例えばPCM信号を記録・再生する磁気
テープを収納するテープカセットを全体として示し、こ
のテープカセット1の筺体は上ハーフ2と下ハーフ3と
を対向させてネジ4により締め付けて合体し、この両ハ
ーフ2,3の前面側に形成される開口部5を開閉するリ
ッド6を回動自在に軸支することにより構成される。
【0014】このテープカセット1の筺体内、即ち上下
ハーフ2,3間には、図4、図5、図6に示すように、
上下ハーフ2,3におけるハブ駆動軸の挿通孔2a,2
b(及び3a,3b)に対応して配される一対の両ハブ
7,8間に磁気テープTが巻装された状態で収納され、
その磁気テープTの一部分が、前面側開口部5の両側に
回転自在に軸支されガイドローラを兼ねるピンチローラ
9,10を介して架張状態で、筺体前面側の開口部5に
表出されるようになされている。
【0015】テープカセット1の筺体の上下面側には、
後部(背面部近傍)の両側各部に位置して上下両ハーフ
2,3に連通する誤消去防止機構12,13が配設され
るとともに中心前後方向の後部及び後部横方向の両側部
に位置決め用の基準孔15及び16,17が設けられ、
さらに、後縁部横方向に複数の所要検出孔18,19が
形成され、さらに両側面の後部にはグリップ部20,2
1が形成されている。誤消去防止機構12,13につい
ては後述する。
【0016】また、図4、図5からわかるように筺体の
正面側の開口部5を開閉するリッド6には横方向のガイ
ド溝22に沿ってラックギア23が設けられ、このラッ
クギア23は、例えばテープカセット1がカセットマガ
ジンに収納された状態において、カセットチェンジャが
テープカセットをカセットマガジンから取り出す際の係
合手段として用いられる。さらに、上下両ハーフ2,3
の平面中央部分には透明樹脂で成形された窓部2c,3
cが設けられ、テープカセット1の筺体の外部から磁気
テープTの残量確認ができるようになされている。
【0017】このテープカセット1は、カセット筺体内
に収納される磁気テープTは記録再生装置に装填された
際に、回転ヘッドによりヘリカルスキャン方式で記録・
再生が行なわれるようになされている。すなわち、図5
に示すように、回転ヘッド41はヘッドドラム42に対
して所要角度で傾斜して回転されるようになされてお
り、ヘッドドラム42はカセット筺体1のリッド6を上
方又は下方へ回動することによって開放される正面側開
口部5に部分的に挿入されて、この開口部5を横切るよ
うに架張される磁気テープTがヘッドドラム42の挿入
側周面に巻き付くように摺動され、回転ヘッド41が回
転すると磁気テープTを斜めに横切る傾斜したトラック
が形成されることになる。
【0018】この際、ヘッドドラム42に磁気テープT
が確実にヘリカル状に摺接されるように、本実施例にお
いては、カセット筺体の開口部5のヘッドドラム42の
挿入部にはガイド部材が互いに逆方向の傾斜となってい
る一対のテープガイド部材24,25をガイドローラ
9,10の内側に位置して、対向して揺動及び横方向に
移動可能に配設してある。従って、図7に示すようにヘ
ッドドラム42を開口部5に挿入することにより、テー
プガイド部材24,25がヘッドドラム42の周面に当
接する状態となり、つまり、ヘッドドラム42の周面と
の間において磁気テープTを挟んだ状態でガイドするよ
うになされている。
【0019】また、ヘッドドラム42の両側部にはカセ
ット筺体1の開口部5の両側部において、ピンチローラ
9,10とテープガイド部材24,25の間に挿入され
る両ウイングガイド43,44が備えられており、この
両ウイングガイド43,44の前端部にローラ43a,
44aが装着され、磁気テープTをテープガイド部材2
4,25に圧接するようにしている。この両ウイングガ
イド43,44はカセット筺体1の開口部5にその内側
よりの支持片26,27と、この支持片26,27とピ
ンチローラ9,10との間に位置するテープはみ出し防
止用のガイド突起28,29との間において挿入される
ようになされている。
【0020】また、本実施例のテープカセット1の内部
構造は図6に示されており、ハブ7,8は各々ハブ駆動
軸が挿通係合される内ハブ7a,8aと、内ハブ7a,
8aに対し軸方向には移動可能で周方向には係合される
外ハブ7b,8bとにより構成されている。特に内ハブ
7a,8aには、少なくとも下ハーフ3側に向かって外
ハブ7b,8bより突出した周面には歯車状の被係止部
7a1 .8a1 が形成される。そして、このような両ハ
ブ7,8の被係止部7a1 .8a1 と係合することによ
って、テープカセット1の不使用時においてハブ7,8
が回転不能状態となるようにブレーキ動作を行なうブレ
ーキ部材11が下ハーフ内面において一段下がって形成
されている凹部3e内に配置されている。
【0021】ブレーキ部材11は通常時(不使用時)に
あっては、バネ固定部11b1 ,11b2 に固定された
例えばステンレス線によるブレーキバネ11cがカセッ
ト筺体1内の圧接部3dと圧接していることによって得
られる付勢力によって図8(a)に示すように係止爪1
1a1 ,11a2 がそれぞれ内ハブ7a,8aの歯車状
の被係止部7a1 ,8a1 と当接しており、ハブ7,8
が回転不能状態即ちハブロック状態とされている。
【0022】なお、バネ固定部11b1 においては、イ
ンサート成形等によりバネ固定部11b1 内をブレーキ
バネ11cが挿通された状態で完全に固定されており、
これによってブレーキバネ11cの脱落が防止される。
一方、バネ固定部11b2 では千鳥状に突設された2つ
の係止片によって保持されているのみである。
【0023】テープカセット1が記録再生装置に装填さ
れると、図8(b)に示すように記録再生装置に設けら
れている位置決めピン99が上ハーフ2側或は下ハーフ
3側のいづれかの位置決め用の基準孔15から挿入され
る。これによってテープカセット1の記録再生装置内に
おける左右方向の装填位置がガイドされるわけである
が、同時に位置決めピン99がブレーキ解除ピンとして
作用することになる。
【0024】つまり、ブレーキ部材11にはテープカセ
ット1の筺体の厚み方向に対して断面略V字状に傾斜す
るカム面11d1 ,11d2 を有する押圧操作部11d
が形成されているため、位置決めピン99がブレーキ部
材11の押圧操作部11dのカム面11d1 或は11d
2に当接すると、ブレーキ部材11はブレーキバネ11
cによる付勢力に逆らって、ガイド部11fに挿通する
ガイドピン3f、及びガイド部11gに挿通するガイド
ピン3gに案内されてテープカセット1の正面方向にス
ライド移動し、図8(b)に示すように係止爪11a
1 ,11a2 と被係止部7a1 ,8a1 の係合が解除さ
れることになりハブ7,8が回転可能状態とされる。
【0025】また、テープカセット1が記録再生装置か
らイジェクトされ、位置決めピン99が基準孔15から
脱出するとブレーキバネ11cによって得られる付勢力
によって図8(b)の状態から図8(a)状態に復帰
し、ハブ7,8の回転がロックされる。なお、図8のよ
うに内ハブ8a(7a)においては、ブレーキ部材11
が配置されていない上ハーフ2側に向かって外ハブ8b
(7b)より突出した周面にも被係止部8a1 (7a
1 )が形成されているが、このようにすることによって
ハブ組込工程においてハブの配置の際の上下の方向性が
無くなり、作業が簡略化されることになる。
【0026】また、ブレーキ部材11は下ハーフ3に形
成される窓部3cの内面を遮蔽するように位置されてい
るが、このブレーキ部材11は透明樹脂で成形されてい
るため、ブレーキ部材11が窓部3cからのテープ残量
確認の妨げとなることはない。なお、ブレーキ部材11
を透明に成形しなくても、ブレーキ部材11がいづれの
摺動位置にあっても窓部2c,3cを覆うことのない大
きさとされる孔部を設ければ、窓部3cからのテープ残
量確認は妨げられない。
【0027】このように構成されるテープカセットにお
いて、A面及びB面に対応してカセット筺体1に配設さ
れる誤消去防止機構12,13について図1〜図3を参
照して詳細に説明する。なお、両誤消去防止機構は同一
的に構成されるため、一方の機構12についてのみ図示
及び説明をし、他方の機構13については図示及び説明
を省略する。誤消去防止機構12,13は誤消去防止検
出用の摺動子50が、それぞれ例えばカセット筺体1の
後部両側に、カセット筺体1の厚み方向に貫通して形成
された嵌挿孔31に摺動可能に嵌挿保持されて構成され
ているものである。
【0028】図1(a)(b)(c)(d)は本実施例
の摺動子50を示す正面図、平面図、側面図、及び斜視
図である。図示されるようにこの摺動子50は合成樹脂
材等により略角柱状に成形されている。そして所定の側
面になだらかに周面方向に弧状に突出したクリック突起
51が設けられ、さらに所定の側面には当該摺動子が嵌
挿孔31内を摺動したときに上下ハーフ平面より突出し
ないように係止するためのストッパ突起52が形成され
る。
【0029】一方、摺動子50が装填される嵌挿孔31
としては、図2(a)の下ハーフ3の一部の平面図及び
図3(a)(b)の断面図に示すように、カセット筺体
を形成する上下ハーフ2,3から成るとともに、摺動子
50のクリック突起51が形成された面に対応する内壁
面に、摺動子50のクリック突起51が当接することに
よって摺動子50を摺動位置に保持し、かつ摺動子50
が摺動する際にもクリック突起51が当接して移動する
ことによってクリック感が得られるように、弧状に突出
されたクリック係止部32が設けられている。
【0030】さらに摺動子50のストッパ突起52が形
成された面に対応する内壁面には、このストッパ突起5
2を係止することによって摺動子50の上ハーフ2方向
への摺動及び下ハーフ3方向への摺動を制限するストッ
パ係止部33a,33bが形成されている。また、摺動
時にクリック突起51がクリック係止部32を乗り越え
るための弾力性を得るために、摺動子50にはクリック
突起51及びストッパ突起52が形成されていない二つ
の側面を挿通する長孔53が形成されている。
【0031】このような誤消去防止機構12(13)に
おいては、摺動子50が図3(a)或は(b)のいずれ
かの位置状態に保持されることにより、当該テープカセ
ットが記録可能状態であるか誤消去防止状態であるかが
判別される。位置状態を切り換えるには、嵌挿孔31か
ら例えばシャープペンシルの先端のような針状のものを
挿入して、摺動子50の上部平面54または下部平面5
5に押し当てるようにすればよい。
【0032】そして本実施例の誤消去防止機構12(1
3)では、図3(a)の状態と図3(b)の状態の間を
摺動子50の位置を自在に切換えるように摺動できるた
め、消去可能状態と誤消去防止状態に繰り返し設定する
ことが可能であり、また、切換時にクリック感も得ら
れ、操作性も向上される。
【0033】そして、さらに本実施例の摺動子50で
は、上下端部において、クリック突起51が形成された
側面と同一の側面上に、かまぼこ状に突出した突出部5
6が形成されている。また、嵌挿孔31において弧状に
突出されているクリック係止部32は図2(a)、及び
嵌挿孔31内のクリック係止部32を斜視図で示した図
2(b)からわかるように、カセット筺体の厚み方向に
切欠部34が形成されている。
【0034】そして、切欠部34のカセット平面方向の
切欠形状は、摺動子50の突出部56、即ち上部平面5
4及び下部平面55の弧状部分57がクリック係止部3
2に衝突しない形状及びサイズに設定されており、従っ
て、本実施例においては、上部平面54及び下部平面5
5が弧状部分57だけ広く設計されているにも関わら
ず、摺動子50が図3(a)に示す摺動位置状態をとる
ことができる。つまり、上部平面54及び下部平面55
に弧状部分57を設けるために生じた突出部56(本実
施例では下部平面55側の突出部56)は、摺動空間が
クリック係止部32の切欠部34に相当するため、摺動
子50の摺動動作に対する障害は発生しない。
【0035】そして、このように弧状部分57を設ける
ことにより上部平面54、下部平面55を、嵌挿孔31
内においてできるだけ広く設定することができるため、
ユーザーによる摺動子50の操作性を向上させることが
できる。特に本実施例のように超小型のテープカセット
では摺動子50自体も非常に微小な部品であるため、で
きるだけ操作平面を広げることができるのは操作性向上
のためには非常に有効である。
【0036】また、上部平面54、下部平面55を形成
する上下端部の周囲に、一側面だけ嵌挿孔31との間隔
が比較的広く発生することを解消できるため、嵌挿孔3
1内における摺動子50の姿勢の直立性も良好に保持さ
れる。
【0037】なお、弧状部分57(突出部56)及び切
欠部34の形状は、摺動子50の摺動時にクリック係止
部32が突出部56に衝突しないように設定されていれ
ばよく、上記実施例に限定されるものではない。
【0038】
【発明の効果】以上説明したように本発明のテープカセ
ットでは、クリック係止部に筺体厚み方向に切欠部を設
けるようにすることで、嵌挿孔内における摺動子の上下
平面の面積をクリック係止部の形状及びサイズとの関連
内において最大限に設定できることになり、従って、摺
動子の操作平面を広くとり操作性を向上させることがで
きるとともに、嵌挿孔内における摺動子の姿勢保持も良
好に行なわれ、摺動性の向上も実現されるという効果が
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の摺動子の正面図、平面図、
側面図、及び斜視図である。
【図2】本実施例の誤消去防止機構の嵌挿孔の説明図で
ある。
【図3】本実施例の誤消去防止機構の説明図である。
【図4】本実施例のテープカセットの斜視図である。
【図5】本実施例のテープカセットとヘッドドラムの関
係を示す斜視図である。
【図6】本実施例のテープカセットの下ハーフ側の平面
図である。
【図7】本実施例のテープカセットにヘッドドラムを挿
入した状態の平面図である。
【図8】本実施例のハブブレーキ動作の説明図である。
【図9】先行技術における摺動子の正面図、平面図、及
び側面図である。
【図10】先行技術における誤消去防止機構の嵌挿孔の
説明図である。
【図11】先行技術における誤消去防止機構の説明図で
ある。
【符号の説明】
2 上ハーフ 3 下ハーフ 12,13 誤消去防止機構 31 嵌挿孔 32 クリック係止部 34 切欠部 50 摺動子 51 クリック突起 54 上部平面 55 下部平面 56 突出部 57 弧状部分

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カセット筺体の厚み方向に形成される嵌
    挿孔に嵌挿されて摺動する摺動子を用いて内部に収納さ
    れているテープ状記録媒体に記録されている信号の誤消
    去を防止するようにしたテープカセットにおいて、前記
    摺動子には、一側面にクリック突起が設けられるととも
    に、前記嵌挿孔において前記クリック突起に対応する壁
    面上にクリック係止部が設けられ、前記摺動子の摺動時
    には前記クリック突起と前記クリック係止部が互いに当
    接しながら摺動するようになされているとともに、前記
    クリック係止部の中央部分にはカセット筺体厚み方向に
    溝状の切欠部が形成され、かつ前記摺動子の上下端部
    は、摺動時に、前記切欠部を通過することによって前記
    クリック係止部と衝突することのない突出部が形成され
    ていることを特徴とするテープカセット。
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