JPH061744A - α,β−不飽和アセタール類の製造法 - Google Patents

α,β−不飽和アセタール類の製造法

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JPH061744A
JPH061744A JP4158204A JP15820492A JPH061744A JP H061744 A JPH061744 A JP H061744A JP 4158204 A JP4158204 A JP 4158204A JP 15820492 A JP15820492 A JP 15820492A JP H061744 A JPH061744 A JP H061744A
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JP
Japan
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formula
reactor
reaction
unsaturated
distillation column
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Pending
Application number
JP4158204A
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English (en)
Inventor
Seiji Miyazaki
誠司 宮崎
Hiroshi Sonobe
寛 園部
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Mitsubishi Rayon Co Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Rayon Co Ltd
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Publication date
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P20/00Technologies relating to chemical industry
    • Y02P20/50Improvements relating to the production of bulk chemicals
    • Y02P20/52Improvements relating to the production of bulk chemicals using catalysts, e.g. selective catalysts

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  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
  • Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 α,β−不飽和アセタールを高転化率で得
る。 【構成】 アクロレイン又はメタクロレインと低級アル
コールとを反応させるとき、反応器と蒸留塔を併用した
装置を用い、反応液を蒸留塔に供給し、生成物を蒸留塔
の加熱缶内に蓄積し、同缶内をアミン類の添加によって
pH6〜8に調節する。 【効果】 化学的脱水剤や共沸溶剤を用いることなく、
高転化率でα,β−不飽和アセタールを得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、α,β−不飽和アセタ
ール類の製造方法に関するものである。α,β−不飽和
アセタール類は、香料、医農薬中間体や、樹脂原料とし
て有用である。
【0002】
【従来の技術】アルデヒドとアルコールとを酸性条件下
で反応させてアセタールが得られることは公知である。
その際用いられる酸触媒としては塩酸、硫酸、トリクロ
ロ酢酸、パラトルエンスルホン酸の他、強酸性イオン交
換樹脂等の固体酸性触媒が知られている。(特開昭60
−188338号公報、および特公昭60−41651
号公報)このアセタールのできる反応は平衡反応である
ため原料アルデヒドの転化率が低く、転化率向上のため
に原料アルコールを大過剰に用いたり、また経済性のた
めに未反応の原料を回収する必要がある。
【0003】また、副生成物である水を除去することに
より反応の平衡をくずし、転化率を向上させることがで
きることも公知である。そのために化学的に水を除去す
る方法や、物理的に水を除去する方法が知られている。
前者の例として、トリアルキルオルソホルメイト等を用
いる方法がある(特開昭47−11918号)が、その
際用いるトリアルキルオルソホルメイト等は生成水と等
量用いる必要があり、また用いたトリアルキルオルソホ
ルメイト等は回収することができない。後者の例として
は共沸溶剤を用いて水を除去する方法(英国特許713
833号)が知られているが、低級アルコールを原料と
して用いた場合、水よりもさきに原料アルコールが共沸
してしまい特に原料アルコールがメタノールの場合満足
いく結果は得られない。
【0004】
【発明が解決しようとしている課題】したがって本発明
においては、上記欠点を克服し、高転化率で経済的に高
濃度のα,β−不飽和アセタール類を得ることを目的と
する。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、蒸留装置と反
応器を併用し、かつ、アミン類を使用することを特徴と
する。詳しくは、式(1)
【0006】
【化3】
【0007】(式中Rは、水素原子またはメチル基を示
す)で表されるα,β−不飽和アルデヒドと、式(2) R′−OH (2) (式中R′は、炭素数が1から3の低級アルキル基を示
す)で表される低級アルコールを固体触媒の存在下反応
させて、式(3)
【0008】
【化4】
【0009】(式中Rは、水素原子またはメチル基を、
式中R′は、炭素数が1から3の低級アルキル基を示
す)で表されるα,β−不飽和アセタール類を製造する
にあたり、反応器と蒸留塔を併用した装置を用い、固体
触媒の充填された反応器を通った反応液を、蒸留塔の最
上段から、最下段の一段上までのいずれかに導入し、蒸
留により留出した液を再度反応器内へ導入し、かつ、蒸
留塔の加熱缶内に、アミン類を添加し、pHを6から8
に調節することを特徴とする。
【0010】本発明においては、化学的脱水剤や共沸溶
剤を用いることなく高転化率でα,β−不飽和アセター
ル類を経済的に合成することができる。本発明では、蒸
留により未反応原料を留出させ反応器へ再導入するた
め、副生成物たる水は蒸留塔から留出しない条件を選ば
なければならない。したがって、原料たるα,β−不飽
和アルデヒドと低級アルコールは水よりも低沸点である
ことが必要であり、用いることのできるα,β−不飽和
アルデヒドとしてはアクロレイン、メタクロレインがあ
り、また用いられるアルコールとしてはメタノール、エ
タノールが好ましい。
【0011】α,β−不飽和アルデヒドと低級アルコー
ルの量は任意の割合で使用できるが、好ましくはα,β
−不飽和アルデヒドに対して低級アルコールを2〜4倍
モル用いる方がよい。また、α,β−不飽和アルデヒド
の重合を抑制するために原料混合液中には重合防止剤を
添加することが好ましい。
【0012】反応器は固定床反応器でも流動床式反応器
でもどちらでもよい。また、反応器の温度は特に制限は
なく反応器の沸点以下で任意に選ばれる。しかし、本反
応が発熱反応であることから除熱のために反応器は冷却
する方がよい。この反応器内へは、アセタール化反応を
進行させる固体触媒を充填する。固体触媒の例として
は、強酸性イオン交換樹脂、ゼオライト、活性アルミノ
シリケート等がある。
【0013】反応器を通った反応液は、生成物と原料で
あるα,β−不飽和アルデヒドおよび低級アルコールを
分離するために、蒸留塔の最上段から最下段の一段上ま
でのいずれかへ導入される。その位置は反応液の物理的
性質により決定されるが、蒸留塔の最下段または加熱缶
内へ直接導入した場合、副生成物の水が未反応原料と共
に留出してしまうという欠点が観察された。
【0014】本発明においては反応の進行にともない加
熱缶内には生成したα、β−不飽和アセタールと水が蓄
積される。α,β−不飽和アセタール類は酸性条件下、
水が共存すると、容易に元のα,β−不飽和アルデヒド
と低級アルコールへ分解してしまうので、加熱缶内での
α,β−不飽和アセタールの分解を抑制するために、蒸
留塔の加熱缶内にアミン類を添加し、加熱缶内の反応液
のpHを6から8に調節することが好ましい。用いるア
ミン類としては、α,β−不飽和アルデヒドと反応しな
い2級および3級のアミン類が好ましく、特に、入手の
しやすさや物理的性質等の面から、ジエタノールアミ
ン、トリエタノールアミン、N−エチルモルホリンが好
ましい。アミン類の代りにアルカリ金属水酸化物等を用
いると生成アセタールの精製の際にアルカリが釡残とし
て残りその処理が困難である。
【0015】
【実施例】以下、実施例を示す。しかしながら、これら
は本発明の範囲を何ら制限するものではない。
【0016】〔実施例1〕1リットルフラスコの加熱缶
にメタノール641g(20モル)、アクロレイン28
0g(5モル)、ヒドロキノン1g、ジエタノールアミ
ン2gをいれ、蒸留装置および冷却装置を備えた反応器
を取り付けた。なお、反応器内には固体触媒として、強
酸性イオン交換樹脂(アンバーリスト15、ロームアン
ドハース社製)を40ml充填した。また、反応器を通
った反応液は蒸留塔の最上段に戻るように組んだ。その
後、フラスコを加熱し、6時間反応をおこなった。反応
終了後、フラスコ内はアクロレインジメチルアセタール
408gを含む44%アセタール溶液であった。この反
応におけるアクロレインの転化率は80%であった。
【0017】〔比較例1〕氷冷下、メタノール513g
(16モル)、アクロレイン225g(4モル)、ヒド
ロキノン1gを2リットルフラスコに入れ、触媒として
163gの強酸性イオン交換樹脂(アンバーリスト1
5)をフラスコ内に加えて6時間反応をおこなった。反
応後、濾過により触媒を除去したところ、アクロレイン
ジメチルアセタールの29%溶液を得た。このときアク
ロレインの転化率は53%であった。
【0018】〔実施例2〕1リットルフラスコの加熱缶
にメタノール354g(11モル)、メタクロレイン3
81g(5モル)、ヒドロキノン1g、トリエタノール
アミン3gをいれ、蒸留装置および冷却装置を備えた反
応器を取り付けた。なお、反応器内には固体触媒とし
て、強酸性イオン交換樹脂(アンバーリスト15)を4
0ml充填した。また、反応器を通った反応液は蒸留塔
の中央の段に戻るように組んだ。その後、フラスコを加
熱し、6時間反応をおこなった。反応終了後、フラスコ
内は二層に分離し、上層はメタクロレインジメチルアセ
タール410gを含む67%アセタール溶液であった。
この反応におけるアクロレインの転化率は75%であっ
た。
【0019】〔比較例2〕氷冷下、メタノール514g
(16モル)、メタクロレイン309g(4モル)、ヒ
ドロキノン1gを2リットルフラスコに入れ、触媒とし
て233gの強酸性イオン交換樹脂(アンバーリスト1
5)をフラスコ内に加えて6時間反応をおこなった。反
応後、濾過により触媒を除去したところ、メタクロレイ
ンジメチルアセタールの23%溶液を得た。このときメ
タクロレインの転化率は41%であった。
【0020】〔実施例3〕1リットルフラスコの加熱缶
にメタノール354g(11モル)、メタクロレイン3
81g(5モル)、ヒドロキノン1g、N−エチルモル
ホリン3gをいれ、蒸留装置および冷却装置を備えた反
応器を取り付けた。なお、反応器内には固体触媒とし
て、強酸性イオン交換樹脂(アンバーリスト15)を4
0ml充填した。また、反応器を通った反応液は蒸留塔
の中央の段に戻るように組んだ。その後、フラスコを加
熱し、6時間反応をおこなった。反応終了後、フラスコ
内は二層に分離し、上層はメタクロレインジメチルアセ
タール441gを含む72%アセタール溶液であった。
この反応におけるアクロレインの転化率は79%であっ
た。
【0021】
【発明の効果】本発明によれば化学的脱水剤や共沸溶剤
を用いることなく、高転化率でα,β−不飽和アセター
ル類を経済的に製造することができる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 式(1) 【化1】 (式中Rは、水素原子またはメチル基を示す)で表され
    るα,β−不飽和アルデヒドと、式(2) R′−OH (2) (式中R′は、炭素数が1から3の低級アルキル基を示
    す)で表される低級アルコールを固体触媒の存在下反応
    させて、式(3) 【化2】 (式中Rは、水素原子またはメチル基を、式中R′は、
    炭素数が1から3の低級アルキル基を示す)で表される
    α,β−不飽和アセタール類を製造するにあたり、反応
    器と蒸留塔を併用した装置を用い、固体触媒の充填され
    た反応器を通った反応液を、蒸留塔の最上段から、最下
    段の一段上までのいずれかに導入し、蒸留により留出し
    た液を再度反応器内へ導入し、かつ、蒸留塔の加熱缶内
    に、アミン類を添加し、pHを6から8に調節すること
    を特徴とするα,β−不飽和アセタール類の製造法。
JP4158204A 1992-06-17 1992-06-17 α,β−不飽和アセタール類の製造法 Pending JPH061744A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019516742A (ja) * 2016-05-25 2019-06-20 ダウ グローバル テクノロジーズ エルエルシー Mmaから副成物を回収するためのプロセス

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2019516742A (ja) * 2016-05-25 2019-06-20 ダウ グローバル テクノロジーズ エルエルシー Mmaから副成物を回収するためのプロセス

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