JPH06174484A - 車載ナビゲータの地図描画方法 - Google Patents

車載ナビゲータの地図描画方法

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JPH06174484A
JPH06174484A JP4327903A JP32790392A JPH06174484A JP H06174484 A JPH06174484 A JP H06174484A JP 4327903 A JP4327903 A JP 4327903A JP 32790392 A JP32790392 A JP 32790392A JP H06174484 A JPH06174484 A JP H06174484A
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map image
vehicle position
image
cursor
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JP4327903A
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Kazuya Nishimukai
一也 西向
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Alpine Electronics Inc
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ロケーションモード時と地図検索モード時と
で地図描画方法を変えることで、ユーザの必要とする地
図情報を適切な形で表示する。 【構成】 ロケーションモード時は、車両位置検出部3
で検出された車両位置に基づき、地図画像描画部12が
地図データ記憶部1に記憶された地図データを用いて実
距離補正しながら現在地周辺の地図画像をビデオRAM
14に描画するようにし、一方、地図検索モード時は、
カーソル位置計算部13で計算されたカーソル位置に基
づき、地図画像描画部12が地図データ記憶部1に記憶
された地図データを用いて実距離補正せずに所望地図画
像をビデオRAM14に描画する。ビデオRAM14に
描画された地図画像は、車両位置マークまたはカーソル
マークが合成されたのち、CRTディスプレイ装置4に
画面表示される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は車載ナビゲータの地図描
画方法に係り、特に地図上に現在地表示するロケーショ
ンモード時と、ユーザが所望地図エリアや所望地を見る
地図検索モード時とで、地図描画方法を切り換えるよう
にした車載ナビゲータの地図描画方法に関する。
【0002】
【従来の技術】車両の走行案内を行い、運転者が所望の
目的地に容易に到達できるようにした車載ナビゲータが
ある。この車載ナビゲータにおいては、走行中、車両の
位置と方位を検出してCD−ROMやICメモリカード
等の地図情報記憶媒体から車両位置周辺の地図データを
読み出してV−RAMに地図画像を描画し、該地図画像
上での現在地に相当する箇所に、車両進行方向に相当す
る向きに車両位置マークを重ね、V−RAMの画像を映
像信号に変換しながらCRTディスプレイ装置に出力し
て画面に表示する。そして、車両の移動で現在位置が変
化するのに従い、例えば、車両位置マークは画面中央に
固定して地図をスクロールし、常に、車両位置周辺の地
図情報が一目で判るようになっている。
【0003】CD−ROMやICメモリカードに記憶さ
れた地図は、地図帳と同じく、北を上として、縮尺レベ
ルに応じて適当な大きさの経度幅、緯度幅(例えば、経
度幅7.5′、緯度幅5 ′)の地域に区切られており、
道路、川、鉄道等は経緯度で表現された頂点の座標集合
で示され、これらの描画は各頂点を順に直線で結ぶこと
により行われる。
【0004】図14は地図データの説明図であり、図1
4(a)は左下位置Pbが東経139°7′30″,北
緯35°0′0″、右上位置Paず東経139°15′
0″,北緯35°5′0″の地域の地図を示し、図14
(b)は該地図上の道路RD1,2の地図データを示
し、それぞれの頂点の数と各頂点の経緯度で表現されて
いる。なお、各点の経緯度は実際には、左下位置Pbの
経緯度を(0,0)、右上位置Paの経緯度を(1,
1)とした正規化x,y座標として表現されている。
【0005】ところで、経緯度で表現された地図データ
をそのまま用いて単純に、経度方向と緯度方向から成る
直交座標系での平面地図を描画すると、地図画像に歪が
生じるため、該地図画像上での任意の2点間の長さが実
距離を正しく表すことができない。例えば、方位センサ
と距離センサの出力に基づき実距離で軌跡データを求
め、該軌跡データを用いて地図に軌跡を重ねて描画する
ような場合、実距離での軌跡画像は地図画像上の道路と
ずれを起こす。
【0006】そこで、従来は、地図画像上の任意の2点
間の長さが実距離に比例した長さとなるように、経緯度
で表現された地図データを球面近似データに変換して地
図を描画することで、実距離補正し、地図画像上での任
意の2点間の長さが実距離を正しく表すようにしてい
る。図15は、所定経度幅、緯度幅の地図を距離が正確
に描画されるように球面近似した地図に変換した際の変
換図形であり、説明の都合上、或る範囲の地図データを
そのまま用いて単純に、経度方向と緯度方向の直交座標
系で平面地図を描画した際の矩形(点線)からの変形を
強調して示してあり、緯度が大きくなるにつれて矩形か
らのずれが大きくなっている。
【0007】従来は以下に示す計算式により経緯度表現
による地図データを、距離が正確に表現されるような球
面近似の平面地図データに変換しながら、地図画像を描
画するようにしている。即ち、次式 Xs=cos(Ymap)・2πR・[(Xmap−Xc)/360]・S ・・・ (1) Ys=2πR・[(Ymap−Yc)/360]・S ・・・ (2) により、経緯度表現の地図の各ポイントにおける経緯度
データ(Xmap,Ymap)を、車両位置を中心とす
る球面近似の平面地図の位置データ(Xs,Ys)に変
換している。
【0008】なお、(1),(2)式において、(X
s,Ys)・・球面近似の平面地図上の座標値、(X
c,Yc)・・車両位置の経度、緯度、R・・地球の半
径、S・・縮尺、(Xmap,Ymap)・・経緯度地
図上の頂点(ポイント)の経度、緯度、であり、前述の
正規化x,y座標で与えられた頂点Pmapの座標を
(Xn,Yn)、地図の左下位置の経緯度を(Xb,Y
b)、或る範囲の地図の経度幅、緯度幅を(Xw,Y
w)で表すと、(Xmap,Ymap)は次式 Xmap=Xb+Xn・Xw Ymap=Yb+Yn・Yw で与えられる。
【0009】図16は地球を球形と考えてXs,Ysを
算出する(1),(2)式の説明図であり、(2)式に
おける2πRは地球の赤道に沿った円周長、(Ymap
−Yc)は車両位置Pc(Xc,Yc)と着目ポイント
Pmap(Xmap,Ymap)間の緯度方向角度であ
り(図16(a)参照)、(2)式により自車位置から
頂点までの緯度方向距離が算出されることは明らかであ
る。又、(1)式におけるR・cos(Ymap)は着
目ポイントPmap(Xmap,Ymap)を含む地軸
EAXに垂直な平面で地球を切断した時の切断円CIR
(図16(b)参照)の半径、2πR・cos(Yma
p)は切断円CIRの円周長、(Xmap−Xc)は自
車位置Pc(Xc,Yc)と着目ポイントPmap(X
map,Ymap)間の経度方向角度であり(図16
(b)参照)、(1)式により自車位置から着目ポイン
トまでの経度方向距離が算出される。
【0010】なお、自車位置が変化した場合は、経緯度
で表現され自車位置周辺の地図データを(1),(2)
式により球面近似の平面地図データに変換し直して地図
画像を再描画する。また、所望エリアの地図を見たり、
地図上で所望地を探したりする地図検索のため、地図ス
クロールを行う場合は、自車位置の代わりにカーソル位
置(経度,緯度)を用いる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
経緯度で表現された地図データから実距離表示が可能な
球面近似の平面地図データに変換する変換式((1)
式)にはcosが含まれているため各経緯度ポイントの
変換に三角関数演算が必要となり、高速に実距離補正し
た地図を描画することはできず、特に、地図検索時にお
ける地図スクロール速度が遅くなってしまうという問題
がある。また、実距離補正することなく地図を描画する
と、地図画像上の任意の2点間の長さが実際の距離を正
しく指示しないという問題がある。以上から、本発明
は、地図上に現在地表示するロケーションモード時と地
図検索モード時とで地図描画方法を変えることで、ユー
ザの必要とする地図情報を適切な形で表示できる車載ナ
ビゲータの地図描画方法を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記課題は本発明におい
ては、地図データを記憶した地図情報記憶手段と、車両
の現在地を検出する手段と、地図上に現在地表示するロ
ケーションモードと地図検索モードの選択を行う手段
と、ロケーションモード時は、地図情報記憶手段に記憶
された地図データを用いて実距離補正しながら現在地周
辺の地図画像を描画し、地図検索モード時は、地図情報
記憶手段に記憶された地図データを用いて実距離補正せ
ずに所望地図画像を描画する手段を設けたことにより達
成される。
【0013】
【作用】本発明によれば、地図上に現在地表示するロケ
ーションモード時は、車両位置を検出し、地図情報記憶
手段に記憶された地図データを用いて実距離補正しなが
ら現在地周辺の地図画像を描画するようにし、一方、地
図検索モード時は、地図情報記憶手段に記憶された地図
データを用いて実距離補正せずに所望地図画像を描画す
る。
【0014】これにより、ロケーションモード時は、実
距離補正された地図画像が表示されるので、該地図画像
上の任意の2点間の長さが実距離を正しく示すことにな
り、過去の走行距離や所望地までの所要距離を正確に把
握できるようになる。一方、地図検索モード時は、実距
離補正無しで地図画像が表示されるので、検索操作に伴
う地図スクロール速度の高速化を図ることができ、所望
エリアの地図を迅速に捜し出したり、所望地を迅速に見
い出すことが可能となる。
【0015】
【実施例】図1は本発明の第1実施例に係る地図描画方
法を具現した車載ナビゲータの全体構成図である。図に
おいて、1は経緯度で表現された地図データを記憶した
CD−ROM,ICメモリカード等の地図データ記憶
部、2は操作盤であり、ロケーションモードと地図検索
モードの切り換えを行うモード切り換えキー、カーソル
キー等を備えている。3は方位センサや車輪速センサ等
を備え、車両位置と車両方位を自立航法で検出し、車両
位置データと車両方位データを出力する車両位置検出
部、4はCRTディスプレイ装置であり、映像信号を入
力して画面に地図を車両位置マーク、カーソルマークな
どとともに表示する。
【0016】10はマイコン構成のナビゲーションコン
トローラであり、車両位置周辺の地図画像を、車両位置
マークとともにCRTディスプレイ装置4の画面に表示
させたり、ユーザ所望エリアの地図画像を、カーソルマ
ークとともに表示させたりする。この内、11は地図デ
ータ記憶部1から読み出した地図データを一時的に格納
するバッファメモリ、12は地図画像描画部であり、ロ
ケーションモード時は、車両位置周辺の地図データを地
図データ記憶部1からバッファメモリ11に読み出し、
該読み出した地図データを、前述した(1),(2)式
に従い球面近似の平面地図データに変換しながら車両位
置を中心とする実距離補正した平面地図画像を北を上向
きにして後述するビデオRAMに描画し(図2(a)参
照)、地図検索モード時は、カーソル位置周辺の地図デ
ータを地図データ記憶部1からバッファメモリ11に読
み出し、該読み出した地図データをそのまま用いて実距
離補正することなく単純に、経度方向と緯度方向から成
る直交座標系でのカーソル位置を中心とした平面地図画
像をビデオRAMに描画する(図2(b)参照)。
【0017】13はカーソル位置計算部であり、操作盤
2のモード切り換えキーで地図検索モードとされたの
ち、カーソルキーが操作されると、地図検索モードに切
り換わった時点の車両位置を起点としてカーソルキーの
操作に応じて変化するカーソル位置(経度、緯度)を計
算し、カーソル位置データを地図画像描画部12へ出力
する。14は地図画像描画部により描画された1画面分
の地図画像を格納するビデオRAM、15はマーク画像
発生部であり、ロケーションモード時は車両位置検出部
3で検出された車両方位方向を向けた車両位置マークを
発生し、地図検索モード時は所定のカーソルマークを発
生する。16はビデオRAMから地図画像を読み出すと
ともに中央にマーク発生部15が発生した車両位置マー
クまたはカーソルマークを合成する合成部、17は合成
部で合成された画像を所定の映像信号に変換してCRT
ディスプレイ装置4へ出力し、画面表示させる映像変換
部である。
【0018】図3と図4はナビゲーションコントローラ
10の動作を示す流れ図、図5は画面表示例を示す説明
図であり、以下、これらの図に基づいて説明する。セッ
トの電源がオンされると、車両位置検出部3は自立航法
で車両位置と車両方位を検出し、車両位置データと車両
方位データをナビゲーションコントローラ10へ出力す
る。
【0019】ナビゲーションコントローラ10は電源オ
ンでロケーションモードに自動設定し(図3のステップ
101)、地図画像描画部12は、車両位置検出部3で
検出された車両位置データに基づき、地図データ記憶部
1から車両位置周辺の経緯度地図データをバッファメモ
リ11に読み出すとともに、該読み出した地図データを
(1),(2)式に従い球面近似の平面地図データに変
換しながら自車位置を中心とする実距離補正した平面地
図画像を、北を上向きにしてビデオRAM14に描画す
る(ステップ102、図2(a)参照)。
【0020】次いで、マーク画像発生部15は車両位置
検出部3で検出された車両方位データに基づき、車両方
位方向を向けた車両位置マークを発生し、合成部16が
ビデオRAM14から平面地図画像を読み出すとともに
中央に車両位置マークを合成する(ステップ103)。
車両位置マークの合成された平面地図画像は映像変換部
17で所定の映像信号に変換されたのち、CRTディス
プレイ装置4に出力される。CRTディスプレイ装置4
は入力した映像信号に基づき実距離補正した地図画像を
車両位置マークとともに画面表示する(ステップ10
4、図5(a)参照)。
【0021】このあと、ナビゲーションコントローラ1
0は操作盤2でモード切り換えキーが押圧されたかチェ
ックし(ステップ105)、NOであれば、続いて、地
図画像描画部12は車両位置検出部3での検出車両位置
が一定距離分だけ変化するまで待ち(ステップ10
6)、変化すればステップ102に戻って、再び、経緯
度表現の地図データを球面近似の平面地図データに変換
しながら現在の自車位置を中心とする実距離補正した平
面地図画像を、北を上向きにしてビデオRAM14に描
画する。そして、マーク画像発生部15が車両方位方向
を向けた車両位置マークを発生し、合成部16がビデオ
RAM14の地図画像に車両位置マークを合成する(ス
テップ103)。そして、映像変換部17で映像信号に
変換してCRTディスプレイ装置4へ出力する(ステッ
プ104)。これにより、画面の地図画像は一定距離分
だけスクロールする。
【0022】以下、同様の処理を繰り返すことで、画面
には実距離補正済みの車両位置周辺の地図画像が車両位
置の変化に従いスクロール表示されることになり、該地
図画像上の任意の2点間の長さが実距離に相当している
ことから、運転者は過去に走行して来た距離やこれから
向かおうとしている所望地までの所要距離を正しく把握
することができる。
【0023】とくに、ナビゲーションコントローラ10
が、走行軌跡表示機能を有し、車両位置検出部3で検出
された最新のi個の車両位置データ(経度、緯度)を走
行軌跡データとして記憶しておき、該走行軌跡データを
(Xmap1 ,Ymap1 ),(Xmap2 ,Ymap
2 ),・・,(Xmapi ,Ymapi )として
(1),(2)式で変換して(Xs1 ,Ys1 ),(X
2 ,Ys2 ),・・,(Xsi ,Ysi )としなが
ら、ビデオRAM14に描画された平面地図画像に重ね
て走行軌跡を描画する場合、画面では地図画像の道路と
走行軌跡を一致させることができる。なお、ステップ1
06での判断基準に用いる一定距離を適当な距離に設定
することで、実距離補正をしても地図画像の書き換えを
車両位置の変化に十分間に合わすことができる。
【0024】これと異なり、運転者が地図上で目的地を
確認するなどのため、地図検索を行いたい場合、操作盤
2のモード切り換えキーを押圧する。すると、ナビゲー
ションコントローラ10は地図検索モードに切り換え設
定する(ステップ105、図4の201)。地図検索モ
ードに変わると、まず、カーソル位置計算部13がその
時点で車両位置検出部3が検出している現在地を初期カ
ーソル位置として設定する(ステップ202)。
【0025】そして、地図画像描画部12が地図データ
記憶部1からカーソル位置周辺の経緯度地図データをバ
ッファメモリ11に読み出し、該読み出した地図データ
をそのまま用いて実距離補正することなく、単純に、経
度方向と緯度方向から成る直交座標系でのカーソル位置
を中心とした平面地図画像をビデオRAM14に北を上
向きにして描画する(ステップ203、図2(b)参
照)。
【0026】次いで、マーク画像発生部15がカーソル
マークを発生し、合成部16がビデオRAM14から平
面地図画像を読み出すとともに中央にカーソルマークを
合成し、映像変換部17へ出力する(ステップ20
4)。映像変換部17は合成部16から入力した画像を
所定の映像信号に変換し、CRTディスプレイ装置4へ
出力する。この結果、画面にはカーソル位置を中心にし
た実距離補正していない地図画像が表示される(ステッ
プ205、図5(b)参照)。
【0027】このあと、ナビゲーションコントローラ1
0は操作盤2でモード切り換えキーが押圧されたかチェ
ックし(ステップ206)、NOであれば、カーソル位
置計算部13は操作盤2でカーソルキーが押圧されてい
るかチェックし(ステップ207)、押圧されていれ
ば、それまでのカーソル位置から所定方向へ所定の一定
距離分だけ変化させたカーソル位置を計算し、カーソル
位置データを地図画像描画部12へ出力する(ステップ
208)。更新されたカーソル位置データを入力した地
図画像描画部12はステップ203に戻って、地図デー
タ記憶部1からカーソル位置周辺の地図データをバッフ
ァメモリ11に読み出し、該読み出した地図データをそ
のまま用いて実距離補正することなく、単純に、経度方
向と緯度方向から成る直交座標系でのカーソル位置を中
心とした平面地図画像をビデオRAMに北を上向きにし
て再描画する。
【0028】次いで、マーク画像発生部15がカーソル
マークを発生し、合成部16がビデオRAM14から平
面地図画像を読み出すとともに中央にカーソルマークを
合成し、映像変換部17へ出力する(ステップ20
4)。映像変換部17は合成部16から入力した画像を
所定の映像信号に変換し、CRTディスプレイ装置4へ
出力する(ステップ205)。この結果、画面の地図画
像は一定距離分だけスクロールする。
【0029】以下、ステップ207でカーソルキーの押
圧が確認される毎に、同様の処理を繰り返す。地図検索
モード下で地図画像をビデオRAM14に描画する際、
実距離補正を省略したことから、ステップ203〜20
8の各処理が高速で繰り返されるので、画面の地図画像
は高速にスクロールし、所望地を含むエリアの地図画像
を迅速に画面に出すことができる。この際、画面の地図
画像は実距離補正されていないので、該地図画像上の任
意の2点間の長さは必ずしも実距離に相当していない
が、地図検索時には、所望地が地図上でどこにあるか確
認できれば良いので、運転者が不自由を感じることはな
い。地図検索が終わったあと、操作盤2のモード切り換
えキーを押圧することで再びロケーションモードに再設
定される(ステップ206、図3のステップ101)。
【0030】図6は本発明の第2実施例に係る地図描画
方法を具現した車載ナビゲータの全体構成図である。な
お、図1と同一の構成部分には同一の符号が付してあ
る。10Aはナビゲーションコントローラであり、この
内、12Aは地図画像描画部で、ロケーションモード
時、車両が一定距離走行する毎に、地図データ記憶部1
から車両現在地周辺の比較的広い範囲の経緯度地図デー
タをバッファメモリ11へ読み出し、該読み出した地図
データを(1),(2)式に従い球面近似の平面地図デ
ータに変換しながら車両位置を中心とする実距離補正し
た広い範囲の平面地図画像を北を上向きにして後述する
ビデオRAMに描画し(図7参照)、地図検索モード
時、カーソル位置が一定距離分変化する毎に、地図デー
タ記憶部1からカーソル位置周辺の比較的広い範囲の地
図データをバッファメモリ11へ読み出し、該読み出し
た地図データをそのまま用いてカーソル位置を中心とす
る実距離補正しない広い範囲の平面地図画像を北を上向
きにしてビデオRAMに描画する(図8参照)。
【0031】14Aは地図画像描画部12Aによって描
画される比較的広い範囲(例えば9〜25画面分の大き
さ)の平面地図画像を格納するビデオRAMである。1
8は地図画像描画部12Aの読み出し制御を受けてビデ
オRAM14Aから地図画像描画部12Aで指定された
所定範囲の1画面分の平面地図画像を読み出す読み出し
制御部である。地図画像描画部12Aは平面地図画像を
ビデオRAM14Aに描画したあと、車両位置(ロケー
ションモード時)またはカーソル位置(地図検索モード
時)を中心とする1画面分のウインドーアドレスを読み
出し制御部18に与えて、ビデオRAM14Aから車両
位置またはカーソル位置を中心とする1画面分を読み出
させるが、ウインドーがビデオRAM14Aに描画され
た平面地図画像の端近くに来たところで、平面地図画像
の書き換えを行う(図7、図8参照)。
【0032】なお、ロケーションモード時、に読み出し
制御をする際、地図画像描画部12は車両現在地(経
度、緯度)を(Xmap,Ymap)として(1),
(2)式で変換した(Xs,Ys)をビデオRAM14
Aの上での車両位置とし、該車両位置を中心とする1画
面分のウインドーアドレスを読み出し制御部18に与え
る。
【0033】合成部16は読み出し制御部18によって
読み出された1画面分の地図画像の中央にマーク画像発
生部15で発生された車両位置マーク(ロケーションモ
ード時)またはカーソルマーク(地図検索モード時)を
合成して映像変換部17へ出力する。その他の構成部分
は図1と全く同様に構成されている。
【0034】図9と図10は第2実施例のナビゲーショ
ンコントローラ10Aの動作を示す流れ図であり、以
下、これらの図に従って説明する。セットの電源がオン
されると、車両位置検出部3は自立航法で車両位置と車
両方位を検出し、車両位置データと車両方位データをナ
ビゲーションコントローラ10Aへ出力する。
【0035】ナビゲーションコントローラ10Aは電源
オンでロケーションモードに自動設定し(図9のステッ
プ301)、地図画像描画部12Aは、車両位置検出部
3で検出された車両位置データに基づき、地図データ記
憶部1から車両位置周辺の比較的広い範囲の経緯度地図
データをバッファメモリ11に読み出すとともに、該読
み出した地図データを(1),(2)式に従い球面近似
の平面地図データに変換しながら自車位置(PC0 )を
中心とする実距離補正した広い範囲の平面地図画像を、
北を上向きにしてビデオRAM14Aに描画する(ステ
ップ302、図7(a)参照)。
【0036】次いで、地図画像描画部12Aは読み出し
制御部18に対しビデオRAM14Aに描画された平面
地図画像の内、車両位置を中心とする1画面分の範囲の
ウインドーアドレスを与えて、車両位置を中心とする1
画面分を読み出させる(ステップ303、図7(a)の
PC0 ,WD0 参照)。次いで、マーク画像発生部15
は車両位置検出部3で検出された車両方位データに基づ
き、車両方位方向を向けた車両位置マークを発生し、合
成部16が読み出し制御部18により読み出された1画
面分の地図画像の中央に車両位置マークを合成する(ス
テップ304)。車両位置マークの合成された平面地図
画像は映像変換部17で所定の映像信号に変換されたの
ち、CRTディスプレイ装置4に出力される。CRTデ
ィスプレイ装置4は入力した映像信号に基づき実距離補
正した地図画像を車両位置マークとともに画面表示する
(ステップ305、図5(a)参照)。
【0037】このあと、ナビゲーションコントローラ1
0Aは操作盤2でモード切り換えキーが押圧されたかチ
ェックし(ステップ306)、NOであれば、地図画像
描画部12が車両位置検出部3での検出車両位置が、前
回ビデオRAM14Aに地図画像を描画してから一定距
離分だけ変化したかチェックする(ステップ307)。
変化がなければ、ステップ303に戻って、現在の車両
位置を中心とする1画面分の範囲のウインドーアドレス
を読み出し制御部18に与え、車両位置を中心とする1
画面分を読み出させる。
【0038】次いで、マーク画像発生部15が車両位置
検出部3で検出された車両方位データに基づき、車両方
位方向を向けた車両位置マークを発生し、合成部16が
読み出し制御部18により読み出された1画面分の地図
画像の中央に車両位置マークを合成する(ステップ30
4)。車両位置マークの合成された平面地図画像は映像
変換部17で所定の映像信号に変換されたのち、CRT
ディスプレイ装置4に出力される。これにより、車両位
置の変化に応じてビデオRAM14Aから読み出される
ウインドー範囲が変化し、画面の地図画像は或る距離分
だけスクロールする。
【0039】以下、ステップ307、308でともにN
Oとなっている限り同様の処理を繰り返す。この結果、
ビデオRAM14Aの平面地図画像を書き換えなくて
も、車両の移動に伴い、読み出し制御部18に与えるウ
インドーアドレスが変化することで、画面の実距離補正
された地図画像が連続的にスクロールしていく。
【0040】若し、先にステップ302でビデオRAM
14Aに実距離補正した平面地図画像を描画してから車
両位置が一定距離だけ変化したとき、図7(a)のPC
1 とWD1 に示す如く、車両位置及びウインドーがビデ
オRAM14Aの端近くに来ていることから、地図画像
描画部12Aは車両位置検出部3で検出された現在の車
両位置データに基づき、地図データ記憶部1から車両位
置周辺の比較的広い範囲の経緯度地図データをバッファ
メモリ11に読み出すとともに、該読み出した地図デー
タを(1),(2)式に従い球面近似の平面地図データ
に変換しながら自車位置を中心とする実距離補正した広
い範囲の平面地図画像を、北を上向きにしてビデオRA
M14に再描画する(ステップ302、図7(b)参
照)。
【0041】そして、読み出し制御部18に対しビデオ
RAM14Aに描画された平面地図画像の内、車両位置
を中心とする1画面分の範囲のウインドーアドレスを与
えて、車両位置を中心とする1画面分を読み出させる
(ステップ303、図7(b)のPC0 ,WD0
照)。次いで、マーク画像発生部15は車両位置検出部
3で検出された車両方位データに基づき、車両方位方向
を向けた車両位置マークを発生し、合成部16が読み出
し制御部18により読み出された1画面分の地図画像の
中央に車両位置マークを合成する(ステップ304)。
車両位置マークの合成された平面地図画像は映像変換部
17で所定の映像信号に変換されたのち、CRTディス
プレイ装置4に出力される。CRTディスプレイ装置4
は入力した映像信号に基づき実距離補正した地図画像を
車両位置マークとともに画面表示する(ステップ30
5)。そして、再びステップ306以降の処理を繰り返
す。
【0042】このようにして、実距離補正した平面地図
画像の書き換え頻度を減らしながら、車両の移動に連れ
て滑らかに画面の地図画像をスクロールさせることがで
きる。
【0043】これと異なり、運転者が地図上で目的地を
確認するなどのため、地図検索を行いたい場合、操作盤
2のモード切り換えキーを押圧する。すると、ナビゲー
ションコントローラ10Aは地図検索モードに切り換え
設定する(ステップ306、図10の401)。地図検
索モードに変わると、まず、カーソル位置計算部13が
その時点で車両位置検出部3が検出している現在地を初
期カーソル位置として設定する(ステップ402)。
【0044】そして、地図画像描画部12Aが地図デー
タ記憶部1からカーソル位置周辺の広い範囲の経緯度地
図データをバッファメモリ11に読み出し、該読み出し
た地図データをそのまま用いて実距離補正することな
く、単純に、経度方向と緯度方向から成る直交座標系で
のカーソル位置を中心とした平面地図画像をビデオRA
M14Aに北を上向きにして描画する(ステップ40
3、図8(a)参照)。
【0045】次いで、地図画像描画部12Aは読み出し
制御部18に対しビデオRAM14Aに描画された平面
地図画像の内、現在のカーソル位置を中心とする1画面
分の範囲のウインドーアドレスを与えて、カーソル位置
を中心とする1画面分を読み出させる(ステップ40
4、図8(a)のPC0 ,WD0 参照)。次いで、マー
ク画像発生部15はカーソルマークを発生し、合成部1
6が読み出し制御部18により読み出された1画面分の
地図画像の中央にカーソルマークを合成する(ステップ
405)。カーソルマークの合成された平面地図画像は
映像変換部17で所定の映像信号に変換されたのち、C
RTディスプレイ装置4に出力される。CRTディスプ
レイ装置4は入力した映像信号に基づきカーソル位置を
中心とした実距離補正していない平面地図画像をカーソ
ルマークとともに画面表示する(ステップ406、図5
(b)参照)。
【0046】このあと、ナビゲーションコントローラ1
0Aは操作盤2でモード切り換えキーが押圧されたかチ
ェックし(ステップ407)、NOであれば、カーソル
位置計算部13は操作盤2でカーソルキーが押圧されて
いるかチェックし(ステップ408)、押圧されていれ
ば、それまでのカーソル位置から所定方向へ所定の一定
距離s1 分だけ変化させたカーソル位置を計算し、カー
ソル位置データを地図画像描画部12へ出力する(ステ
ップ409)。
【0047】カーソル位置が変化すると、地図画像描画
部12はカーソル位置がs1 より遙かに大きい一定距離
2 分だけ変化したかチェックする(ステップ41
0)。まだ変化していなければ、ステップ404に戻っ
て、現在のカーソル位置を中心とする1画面分の範囲の
ウインドーアドレスを読み出し制御部18に与え、カー
ソル位置を中心とする1画面分を読み出させる。
【0048】次いで、マーク画像発生部15がカーソル
マークを発生し、合成部16が読み出し制御部18によ
り読み出された1画面分の地図画像の中央にカーソルマ
ークを合成する(ステップ405)。カーソルマークの
合成された平面地図画像は映像変換部17で所定の映像
信号に変換されたのち、CRTディスプレイ装置4に出
力される。これにより、カーソル位置の変化に応じてビ
デオRAM14Aから読み出されるウインドー範囲が変
化し、画面の地図画像は一定距離s1 分だけスクロール
する。
【0049】以下、ステップ406、407でともにN
Oとなっている限り同様の処理を繰り返す。この結果、
ビデオRAM14Aの平面地図画像を書き換えなくて
も、カーソル操作に応じて、読み出し制御部18に与え
るウインドーアドレスが変化することで、画面の実距離
補正されていない地図画像が連続的にスクロールしてい
く。
【0050】若し、先にステップ402でビデオRAM
14Aに平面地図画像を描画してからカーソル位置が一
定距離s2 分だけ変化したとき、図8(a)のKC1
WD 1 に示す如くカーソル位置及びウインドーがビデオ
RAM14Aの端近くに来ていることから、地図画像描
画部12Aは現在のカーソル位置データに基づき、地図
データ記憶部1からカーソル位置周辺の比較的広い範囲
の地図データをバッファメモリ11に読み出すととも
に、該読み出した地図データをそのまま用いてカーソル
位置を中心とする実距離補正していない広い範囲の平面
地図画像を、北を上向きにしてビデオRAM14に再描
画する(ステップ403、図8(b)参照)。
【0051】そして、読み出し制御部18に対しビデオ
RAM14Aに描画された平面地図画像の内、カーソル
位置を中心とする1画面分の範囲のウインドーアドレス
を与えて、カーソル位置を中心とする1画面分を読み出
させる(ステップ404、図8(b)のKC0 =K
1 ,WD0 参照)。次いで、マーク画像発生部15は
カーソルマークを発生し、合成部16が読み出し制御部
18により読み出された1画面分の地図画像の中央にカ
ーソルマークを合成する(ステップ405)。カーソル
マークの合成された平面地図画像は映像変換部17で所
定の映像信号に変換されたのち、CRTディスプレイ装
置4に出力される。CRTディスプレイ装置4は入力し
た映像信号に基づきカーソル位置を中心とする実距離補
正していない地図画像をカーソルマークとともに画面表
示する(ステップ406)。以下、カーソルキーが押圧
されている限り、同様の処理を繰り返す。
【0052】このようにして、実距離補正していない平
面地図画像の書き換え頻度を減らしながら、カーソル操
作に応じて画面の地図画像を滑らかでより高速にスクロ
ールさせることができ、所望地を含むエリアの地図画像
を迅速に画面に出すことができる。地図検索が終わった
あと、操作盤2のモード切り換えキーを押圧することで
再びロケーションモードに再設定される(ステップ40
7、図9のステップ301)。
【0053】なお、上記した第2実施例では、ロケーシ
ョンモード時と地図検索モード時のいずれにおいてもビ
デオRAM14Aに描画された平面地図画像の端近くに
ウインドーが来た所で、平面地図画像の書き換えを行う
ようにしたが、書き換え時に一時的に画面が乱れたり、
消えたりするので、図11に示す如く、ビデオRAMを
2つ用意しておき、最初、第1ビデオRAM14Aに平
面地図画像を描画するとともに、該第1ビデオRAM1
4Aから車両位置またはカーソル位置に応じたウインド
ー範囲を読み出し、ウインドーが第1ビデオRAM14
Aの端近くに来たところで(WD1 参照)、第1ビデオ
RAM14Aからの読み出しは継続しながら第2ビデオ
RAM14Bにその時点での車両位置(PC1 )または
カーソル位置(KC1 )を中心とした地図画像を描画
し、第1ビデオRAM14Aの端にウインドーが来たと
ころで(WD2 参照)、直ちに第2ビデオRAM14B
に切り換えて、第2ビデオRAM14Bから車両位置ま
たはカーソル位置に応じたウインドー範囲(WD3
照)を読み出すようにし、以下、同様にして第1ビデオ
RAM14Aと第2ビデオRAM14Bを交互に切り換
えて用いることで、地図画像の書き換え前後で、画面の
地図画像が乱れたり、消失したりしないようにしてもよ
い。
【0054】また、ビデオRAM14Aの1つだけ用い
る場合、地図検索モード時において、ビデオRAM14
Aが例えば9画面分の記憶領域を有している場合に、該
記憶領域を1画面分毎に図12のM11〜M33に分け、最
初、図12(a)に示す如く、M11〜M13を第1列、M
21〜M23を第2列、M31〜M33を第3列として結合し、
実距離補正しない平面地図画像全体を描画したとして、
11〜M33の各々に描画された部分平面地図画像をA11
〜A33として、平面地図画像に対するカーソル位置(K
C)が中心から矢印の方向へ連続的に変化する内に、M
22とM23の境界上に来たとき、図12(b)に示す如
く、M12,M13,M22,M23,M32,M33に描画されて
いる各1画面分の部分平面地図画像はそのままとして、
13の右隣のエリアの1画面分の地図画像A14をM11
描画し、A23の右隣のエリアの1画面分の地図画像A24
をM21に描画し、A33の右隣のエリアの1画面分の地図
画像A34をM31に描画する。そして、M12,M13,M11
を第1列、M22,M23,M21を第2列、M32,M33,M
31を第3列として結合することで、必要最小限の地図画
像の描画だけで済ますようにすれば、平面地図画像の書
き換えを短時間で行えるようになり、この際、例えばカ
ーソル位置(KC)がM22とM23の境界からM 23の中心
線CLに来るまでの間に、ビデオRAM14Aからの読
み出しと平行して、M11,M21,M31への各1画面分の
地図画像A14,A24,A34の描画を行うようにすれば、
画面が一時的に止まることもなくなる。
【0055】更に、ロケーションモード時において、図
9のステップ302でビデオRAM14Aに平面地図画
像を描画する際、(1),(2)式に従い経緯度表現の
地図データを実距離補正した平面地図データに変換する
ようにしたが、次のようにして、変換処理の迅速化を図
ってもよい。 即ち、(1),(2)式による変換方式
では、多数回のcos演算を必要とする。そこで、現在
地を含む比較的広い範囲での所定経度幅、所定緯度幅の
地図データを図13に示す如く、平面台形地図データに
変換する。
【0056】この経緯度地図−平面台形地図変換は以下
に示す計算式により行われる。即ち、次式、 P1 =1−[cos(Yc+Yw/2)/cos(Yc−Yw/2)] ・・・(3) P2 =cos(Yc) ・・・(4) Xs=P2 ・[1−P1 ・(Yn−Ycn)]・ 2πR・[(Xmap−Xc)/360]・S ・・・(5) Ys=2πR・[(Ymap−Yc)/360]・S ・・・(6) Ycn=(Yc−Yb)/Yw ・・・(7) Yn=(Ymap−Yb)/Yw ・・・(8) により、経緯度データ(Xmap,Ymap)を、自車
位置(Xc,Yc)を中心とする平面台形地図の位置デ
ータ(Xs,Ys)に変換している。
【0057】なお、上式において、(Xs,Ys)・・
平面台形地図上の座標値、(Xc,Yc)・・自車位置
の経度、緯度、Xw,Yw ・・変換の元になる経緯度
地図の経度幅、緯度幅、R・・地球の半径 S・・縮尺 (Xmap,Ymap)・・経緯度地図における着目ポ
イントの経度、緯度、Ycn・・自車位置の緯度を正規
化x,y座標で表現した値、Yn ・・着目ポイントの
緯度Ymapを正規化x,y座標で表現した値、であ
る。
【0058】(3)式のパラメータP1 は台形上辺長と
台形下辺長の差分の、台形下辺長に対する割合、(4)
式は自車位置(Xc,Yc)における台形の正規化した
経度方向長である。また、(5)式における(Yn−Y
cn)は着目ポイントと自車位置間の緯度方向の正規化
距離、P1 ・(Yn−Ycn)は着目ポイントにおける
台形幅の減少の割合であり、従って(5)式により自車
位置Pc(Xc,Yc)と着目ポイントPmap(Xm
ap,Ymap)間の経度方向距離が表現される。な
お、(6)式により自車位置からの緯度方向距離が算出
されることは明らかである。
【0059】そして、図9のステップ302において、
車両位置データを用いて(3),(4)式の三角関数計
算を1回行ってパラメータP1 ,P2 を算出し、しかる
のち、パラメータP1 ,P2 を用いて(5),(6)式
により、経緯度で表現された地図データを平面台形地図
データに変換し、ビデオRAM14Aに自車位置を中心
とした平面台形地図画像を描画するようにする。このよ
うにしても、1/20万の縮尺、緯度35°の場合で、
(1),(2)式による実距離補正に比べ、誤差は0.
004%程度であり、実用上問題はなく、また、三角関
数計算の量を極端に少なくできるので、地図画像の書き
換えを短時間で済ますことができる。なお、図3のステ
ップ102においても、経緯度地図データ−平面台形地
図データ変換を行って、実距離補正した平面地図画像を
描画するようにしてもよい。
【0060】また、上記した各実施例では、車両位置と
車両方位の検出を自立航法で行うようにしたが、GPS
衛星等の地球周回衛星を利用して、3角測量の原理で測
定を行う衛星航法で行うようにしてもよい。
【0061】
【発明の効果】以上本発明によれば、地図上に現在地表
示するロケーションモード時は、車両位置を検出し、地
図情報記憶手段に記憶された地図データを用いて実距離
補正しながら現在地周辺の地図画像を描画するように
し、一方、地図検索モード時は、地図情報記憶手段に記
憶された地図データを用いて実距離補正せずに所望地図
画像を描画するように構成したから、ロケーションモー
ド時は、実距離補正された地図画像が表示されるので、
該地図画像上の任意の2点間の長さが実距離を正しく示
すことになり、過去の走行距離や所望地までの所要距離
を正確に把握できるようになる。一方、地図検索モード
時は、実距離補正無しで地図画像が表示されるので、検
索操作に伴う地図スクロール速度の高速化を図ることが
でき、所望エリアの地図を迅速に捜し出したり、所望地
を迅速に見い出すことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係る地図描画方法を具現
した車載ナビゲータの全体構成図である。
【図2】ビデオRAMに描画される平面地図画像の説明
図である。
【図3】本発明の第1実施例に係るナビゲーションコン
トローラの動作を示す第1の流れ図である。
【図4】本発明の第1実施例に係るナビゲーションコン
トローラの動作を示す第2の流れ図である。
【図5】画面表示例を示す説明図である。
【図6】本発明の第2実施例に係る地図描画方法を具現
した車載ナビゲータの全体構成図である。
【図7】ロケーションモード時にビデオRAMに描画さ
れる平面地図画像の説明図である。
【図8】地図検索モード時にビデオRAMに描画される
平面地図画像の説明図である。
【図9】本発明の第2実施例に係るナビゲーションコン
トローラの動作を示す第1の流れ図である。
【図10】本発明の第2実施例に係るナビゲーションコ
ントローラの動作を示す第2の流れ図である。
【図11】第2実施例の変形例説明図である。
【図12】第2実施例の他の変形例説明図である。
【図13】他の実距離補正法の説明図である。
【図14】経度、緯度で表現された地図データの説明図
である。
【図15】実距離補正した地図画像の説明図である。
【図16】実距離補正の仕方の説明図である。
【符号の説明】
1 地図データ記憶部 2 操作盤 3 車両位置検出部 4 CRTディスプレイ装置 10 ナビゲーションコントローラ 12 地図画像描画部 13 カーソル位置計算部 14、14A、14B ビデオRAM 18 読み出し制御部

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 地図上に現在地表示するロケーションモ
    ード時は、車両位置を検出し、地図情報記憶手段に記憶
    された地図データを用いて実距離補正しながら現在地周
    辺の地図画像を描画するようにし、 一方、地図検索モード時は、地図情報記憶手段に記憶さ
    れた地図データを用いて実距離補正せずに所望地図画像
    を描画するようにしたこと、 を特徴とする車載ナビゲータの地図描画方法。
JP4327903A 1992-12-08 1992-12-08 車載ナビゲータの地図描画方法 Pending JPH06174484A (ja)

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