JPH06173264A - 軸貫入装置及び軸貫入装置による軸貫入方法 - Google Patents

軸貫入装置及び軸貫入装置による軸貫入方法

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JPH06173264A
JPH06173264A JP33197492A JP33197492A JPH06173264A JP H06173264 A JPH06173264 A JP H06173264A JP 33197492 A JP33197492 A JP 33197492A JP 33197492 A JP33197492 A JP 33197492A JP H06173264 A JPH06173264 A JP H06173264A
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JP
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penetration
penetrating
shaft
shafts
power supply
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Application number
JP33197492A
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English (en)
Inventor
Takeshi Tsujii
剛 辻井
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Kobe Steel Ltd
Original Assignee
Kobe Steel Ltd
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Publication date
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  • Consolidation Of Soil By Introduction Of Solidifying Substances Into Soil (AREA)
  • Pit Excavations, Shoring, Fill Or Stabilisation Of Slopes (AREA)
  • Bulkheads Adapted To Foundation Construction (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 地中止水壁施工等のための軸貫入を行いなが
ら、その貫入方向の検出や修正を不都合なく行う。 【構成】 左右に並ぶ貫入軸6同士を中間軸受22,2
4で連結する。最下段の中間軸受24には油圧作動式の
貫入方向修正装置を設け、その上方の中間軸受22には
傾斜計48を設ける。これら中間軸受22,24の間に
は、各貫入軸6による貫入領域から外側にはみ出た領域
を掘削する矩形掘削部材42を設ける。そして、上記傾
斜計48に接続した電気ケーブル60や貫入方向修正装
置に接続した油圧ホース62を、上記矩形掘削部材42
による掘削領域内であって上記回転翼7よりも径方向外
側の位置に配する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、地中止水壁施工機械や
地盤改良機械をはじめとする基礎工事機械、ボーリング
装置等において、複数の軸を並べた状態でこれらを同時
に地中へ貫入する軸貫入装置及びこれによる軸貫入方法
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、上記のような地中止水壁施工等
においては、その止水効果を確実なものとするために、
各貫入軸の貫入により形成された削孔同士が連続してい
ることが要求される。このため、図16に示すように、
各削孔Pが互いに隣接する端部でオーバーラップするよ
うに(図の斜線部分参照)各貫入軸の配置がなされてい
る。
【0003】例えば図17(a)は、3本の貫入軸A1
〜A3を用いて削孔を行う場合を示している。各貫入軸
A1〜A3は、その軸本体Bの周囲に掘削用もしくは撹
拌用の回転翼Cとからなり、互いに隣接する貫入軸A1
〜A3は互いに逆方向に回転駆動されるようになってい
る。また、各貫入軸同士は図略の連結部材でそれぞれ独
立して回転可能な状態で配列方向に連結されている。同
様に、図17(b)に示すように4本の貫入軸A1〜A
4を用いて削孔を行う場合にも、相隣接する貫入軸は逆
方向に回転駆動される。
【0004】ところが、近年、施工深さの増加等を目的
として長い貫入軸すなわち剛性の低い貫入軸が用いられ
るに伴い、各貫入軸下端の貫入方向に大きなずれの発生
が認められている。
【0005】具体的には、左右両端の貫入軸(図17
(a)では貫入軸A1,A3、図17(b)では貫入軸
A1,A4)に地盤抵抗によって貫入軸配列方向と直交
する方向(前後方向)の力Fが作用し、これにより貫入
方向のずれが生じることが知られている。より詳しく
は、図17(a)に示すような奇数本の貫入軸A1〜A
3の貫入では、両端軸A1,A3に反対方向の力Fが作
用することにより、図18(a)に示すように柱体Pが
施工ラインLに対して傾斜し、偶数本の貫入軸A1〜A
4の貫入では、両端軸A1,A4に同方向の力Fが作用
することにより、図18(b)に示すように柱体Pが同
一線上に並ばなくなることが確認されており、この結
果、柱体同士の連続性を確保できず、連続壁の施工精度
の低下を招いている。
【0006】このような事態を防ぐには、貫入作業中に
おいて各貫入軸の貫入方向のずれを的確に検出したり、
貫入方向を積極的に修正したりすることが重要となる。
そこで従来は、例えば実公平3−3633号公報に示さ
れるように、貫入軸の先端に近い部分に傾斜計を設け、
この傾斜計の検出結果及び貫入軸の貫入深さから貫入軸
の正規の貫入方向からのずれ量を求めるようにした装置
や、特開昭64−43619号公報に示されるように、
油圧等の力でローラやそりを削孔の内周面に押し当てて
貫入方向を修正したりする装置が提案されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記のような貫入方向
検出装置を設ける際には、この貫入方向検出装置にその
検出信号を地上へ伝達するための信号ケーブル等を接続
する必要があるが、各貫入軸の中間部外周面に突設され
た掘削用もしくは撹拌用の回転翼は互いに一部オーバー
ラップした状態で回転しているので、上記ケーブル等を
上記回転翼等と干渉させずに貫入軸の外側に配線するこ
とは事実上不可能である。これを避けるために上記撹拌
翼等の形成個所を制限して撹拌翼のない部分にケーブル
等を沿わせることも考えられるが、この場合には上記撹
拌翼配列の制限により最良の壁体品質が得られなくなる
不都合がある。また、貫入軸の内側にケーブル等を通す
場合には、この貫入軸の回転によって貫入方向検出装置
も回転してしまうことになるため、実際に検出を行う際
には必ず一旦貫入軸の回転を止めて貫入軸を一定の角度
位置に停止させなければならず、作業は極めてわずらわ
しいものとなる。
【0008】また、上記ケーブル等を貫入軸の外側に配
する場合、このケーブル等が貫入途中に弛むと、上記回
転翼に巻き込まれる等のトラブルの要因になるため、そ
の防止も大きな課題である。この弛みについては、予め
貫入軸側に上記ケーブル等を固定してから貫入作業を行
うことにより防止が可能であるが、このような手段は、
複数の貫入軸をその軸方向に順次継足しながら深い貫入
施工を行う場合に適用することができない。
【0009】以上の不都合は、貫入方向修正装置を設け
る場合にも同様に生じるものである。すなわち、この貫
入方向修正装置における油圧ジャッキ等を作動させるに
は、これらにその動力源である油圧を供給しなければな
らず、そのためには、地上に設置された油圧源と地中内
に貫入されている貫入軸下部の油圧ジャッキとをホース
等で接続しなければならないので、このホースの取り回
しに上記と同様の問題点が発生することとなる。
【0010】本発明は、このような事情に鑑み、不都合
を伴うことなく貫入軸の貫入方向の検出や修正を行いな
がら軸の貫入を行うことができる軸貫入装置及び軸貫入
装置による軸貫入方法を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、軸方向の一部
の範囲の外周面に突出部が形成された複数の貫入軸を並
列させかつ立直させた状態で保持し、各貫入軸を回転駆
動しながらこれらを同時に地中へ貫入する軸貫入装置に
おいて、各貫入軸において上記突出部が形成された範囲
よりも貫入先行側の部分に、この貫入軸の貫入方向を検
出する貫入方向検出手段と、各貫入軸の貫入による掘削
領域のさらに外側の領域を掘削するはみ出し掘削手段と
を設け、上記掘削方向検出手段にその検出信号を地上へ
伝達するための信号線を接続するとともに、この信号線
を少なくとも上記突出部が形成されている範囲内におい
て上記はみ出し掘削手段による掘削領域内でかつ上記突
出部よりも径方向外側の位置に配したものである(請求
項1)。
【0012】また本発明は、上記軸貫入装置において、
各貫入軸において上記突出部が形成された範囲よりも貫
入先行側の部分に、外部からの動力の供給を受けて作動
することにより貫入軸の貫入方向を修正する貫入方向修
正手段と、各貫入軸の貫入による掘削領域のさらに外側
の領域を掘削するはみ出し掘削手段とを設け、上記貫入
方向修正手段にその動力を供給するための動力供給管を
接続するとともに、この動力供給管を少なくとも上記突
出部が形成されている範囲内において上記はみ出し掘削
手段による掘削領域内でかつ上記突出部よりも径方向外
側の位置に配したものである(請求項3)。
【0013】さらに、上記各装置の各貫入軸において上
記貫入方向修正手段が設けられている部分よりも上側の
部分同士をこれらの回転を許容する状態で相互連結する
軸連結部材を備えるとともに、この軸連結部材に、上記
信号線や動力供給管と上記貫入軸の突出部との間に介在
する信号線保護部材や動力供給管保護部材を取付けれ
ば、後述のようなより優れた効果が得られる(請求項
2,4)。
【0014】また本発明は、複数の貫入軸を並列させか
つ立直させた状態で保持し、各貫入軸を回転駆動しなが
らこれらを同時に地中へ貫入するように構成されるとと
もに、上記貫入軸に、この貫入軸の貫入方向を検出する
貫入方向検出手段が設けられ、この貫入方向修正手段に
その検出信号を地上へ伝達するための信号線が接続され
た軸貫入装置において、各貫入軸において上記貫入方向
検出手段が設けられている部分よりも上側の部分同士を
これらの回転を許容する状態で軸連結部材により相互連
結し、上記信号線に貫入方向と逆方向の引張力を常時与
えながら各貫入軸を貫入するとともに、この貫入途中に
地上で上記信号線を上記軸連結部材に拘束するものであ
る(請求項5)。
【0015】また本発明は、上記軸貫入装置において、
各貫入軸において上記貫入方向修正手段が設けられてい
る部分よりも上側の部分同士をこれらの回転を許容する
状態で軸連結部材により相互連結し、上記動力供給管に
貫入方向と逆方向の引張力を常時与えながら各貫入軸を
貫入するとともに、この貫入途中に地上で上記動力供給
管を上記軸連結部材に固定するものである(請求項7) ここで、上記信号線や動力供給管に上記引張力を与える
手段としては、これらを直接同方向に引張るようにして
もよいが、これら信号線や動力供給管にこれと同方向に
延びる引張部材を並べて両者を連結しておき、上記貫入
時に上記引張部材を貫入方向と逆方向に引張ることがよ
り好ましい(請求項6,8)。この場合、上記信号線や
動力供給管は必ずしも緊張状態になくてもよく、上記突
出部に巻き込まれない程度に弛められていてもよい。
【0016】
【作用】請求項1,3記載の装置によれば、貫入軸外周
面に突出部が形成された範囲において、信号線や動力供
給管がはみ出し掘削手段の掘削領域内で突出部の径方向
外側を通っているので、上記信号線や動力供給管と突出
部との干渉が確実に防がれる。このため、上記信号線を
通じて地上へ貫入方向検出信号が伝達され、あるいは上
記動力供給管を通じて貫入方向修正手段に動力が供給さ
れて貫入軸の貫入方向が修正される。
【0017】さらに、請求項2,4記載の装置では、上
記信号線や動力供給管と貫入軸突出部との間に信号線保
護部材や動力供給管保護部材が介在することにより、上
記突出部への信号線や動力供給管の巻込みがより確実に
防がれる。
【0018】請求項5,7記載の方法では、信号線や動
力供給管に貫入方向と逆向きの引張力を常時与えなが
ら、すなわち常時貫入軸に沿わせながら貫入軸の貫入を
行い、さらにその貫入途中に随時軸連結部材に地上で信
号線や動力供給管を拘束することにより、貫入作業中で
の信号線や動力供給管の弛みが防がれる。また、貫入途
中で随時信号線や動力供給管を固定していくので、予め
貫入軸に信号線や動力供給管を固定してから貫入を始め
る場合と異なり、複数本の貫入軸をその軸方向に順次継
足しながら貫入を行うことが可能である。
【0019】ここで、請求項6,8記載の方法では、信
号線や動力供給管に直接引張力が作用せず、これらは必
ずしも緊張状態になくてもよいので、信号線や動力供給
管を直接比はる場合に比べてその強度的負担が軽減され
る。
【0020】
【実施例】本発明の一実施例を図1〜図12に基づいて
説明する。
【0021】図2に示す掘削機(軸貫入装置)は、地盤
1上を走行するベースマシン2を備え、このベースマシ
ン2にリーダ10が立設されており、このリーダ10の
背部(図1では左側部)が伸縮可能なロッド11を介し
てベースマシン2の他の部分に支持されている。
【0022】上記リーダ10には、図略のガイドレール
を介して昇降フレーム12が昇降可能に支持されてい
る。リーダ10の上端にはシーブ支持部材15が設けら
れ、このシーブ支持部材15の前端部及び上記昇降フレ
ーム12の上部にシーブ13b,13aがそれぞれ回転
可能に取付けられており、両シーブ13a,13bにワ
イヤ14がかけられている。このワイヤ14の端部は、
上記ベースマシン2に搭載された昇降ウインチ(図示せ
ず)のドラムに巻き付けられており、この昇降ウインチ
の作動により昇降フレーム12がリーダ10に沿って昇
降駆動されるようになっている。
【0023】上記昇降フレーム12には、その幅方向
(図2の奥行き方向)に一列に並んだ状態で複数本(こ
の実施例では4本)の回転軸18が自軸回りに回転可能
に支持されている。各回転軸18には図略の掘削モータ
が連結され、下端には、貫入軸6の上端をそれぞれ着脱
可能に把持するチャック19が設けられている。そし
て、これらのチャック19で貫入軸6が把持された状態
で、上記掘削モータの作動により上記回転軸18と一体
に貫入軸6が回転駆動され、この回転駆動と同時に昇降
フレーム12が下降することにより、図1に示すように
貫入軸6が横一列に並んだ状態で地盤1へ同時に貫入さ
れるようになっている。
【0024】図1に示すように、各貫入軸6の下端部に
は掘削刃をもつオーガ3が設けられ、貫入軸6の中間部
外周面には掘削用及び撹拌用の回転翼(突出部)7が突
設されており、これらオーガ3及び回転翼7による削孔
の一部同士が互いにオーバーラップするように各貫入軸
6が配列されている。
【0025】各貫入軸6の中間部同士は上下複数段の中
間軸受(軸連結部材)22により配列方向に連結され、
オーガ3の直上の部分同士は後述の貫入方向修正手段を
内蔵する中間軸受24により配列方向に連結されてい
る。そして、これら中間軸受22,24により、各貫入
軸6が相互独立して回転できるように保持されている。
詳しくは、図3,5,6,8に示すように、上記中間軸
受22,24は、各貫入軸6を外側から保持するリング
状の軸受部26と、各軸受部26同士を貫入軸6の配列
方向に連結する連結部28とからなり、各軸受部26に
対して貫入軸6はそれぞれ回転可能となっている。
【0026】図6に示すように、中間軸受24における
左右両翼の軸受部26の前部及び後部には、それぞれ前
向き及び後向き(すなわち外向き)に上下一対のシリン
ダ30が固定され、各シリンダ30内にピストン32が
前後方向に移動可能に収容されている。各ピストン32
からは外向きにロッド34が延び、このロッド34の先
端に押付けブレード36が固定されている。各押付けブ
レード36は、図1に示すように、上記オーガ3及び回
転翼7による削孔の内周面(図3,5,6,8の二点鎖
線円90)に沿う円弧状の平面形状を有している。各押
付けブレード36とシリンダ30との間にはスプリング
38が圧入されており、このスプリング38の弾発力で
各押付けブレード36が外向き(すなわち上記削孔35
の内周面に押し当てられる向き)に付勢されている。そ
して、上記シリンダ30内に油圧が供給されてピストン
32及び押付けブレード36がスプリング38の弾発力
よりも強い力で外側に押し出されることにより、上記押
付けブレード36が削孔の内周面に押付けられ、その反
力で貫入軸6の貫入方向が変化するようになっている。
【0027】すなわち、上記シリンダ30、ピストン3
2、ロッド34、押付けブレード36、スプリング38
等により、油圧で作動する貫入方向修正手段が構成され
ている。
【0028】図7〜9に示すように、上記中間軸受24
の各連結部28の前後面とその直上の中間軸受24の連
結部28の前後面との間には取付板40が固定され、こ
の取付板40の左右両側面に矩形掘削部材(はみ出し掘
削手段)42が固定されている。この矩形掘削部材42
は、上端から下方に向かうに従って取付板40から離れ
る方向に傾斜する上側傾斜片43と、この上側傾斜片4
3の下端から下方に向かうに従って取付板40に近づく
方向に傾斜する下側傾斜片44とをもつ山型状に形成さ
れ、その頂点部分がリブ46を介して取付板40に連結
されている。そして、全貫入軸6の貫入時、上記オーガ
3及び回転翼7による削孔(二点鎖線円90)同士の間
でこれら削孔からはみ出した領域(図3,5,8の二点
鎖線直線90′参照)を崩すようにしながら掘削し、全
体として略矩形状の孔を形成するように、各矩形掘削部
材42の配設位置が設定されている。
【0029】また、図7,8に示すように、最下段の中
間軸受22の上面適所には傾斜計(貫入方向検出手段)
48が固定されており、この傾斜計48により、上記中
間軸受22の傾斜方向、換言すれば貫入軸6の貫入方向
が検出されるようになっている。
【0030】一方、図12に示されるように、前記シー
ブ支持部材15の適所にはアイドルシーブ45が回転可
能に取付けられ、リーダ10の下端部に入力シーブ47
aをもつ深度計47が設置されるとともに、両者にワイ
ヤ49が掛けられた状態でこのワイヤ49の両端が前記
昇降フレーム12に固定されており、この昇降フレーム
12の昇降に伴って両シーブ45,47aが回転するよ
うになっている。上記深度計47は、上記入力シーブ4
7aの回転量から昇降フレーム12の昇降位置換言すれ
ば貫入軸6の貫入深さを検出するように構成されてお
り、この深度計47により検出された貫入深さと前記傾
斜計48で検出された貫入方向とに基づき、貫入軸6の
正規の貫入位置からの水平方向のずれ量が求められるよ
うになっている。
【0031】次に、上記傾斜計48の配線及び貫入方向
修正手段への動力供給用配管の構造を説明する。
【0032】前記図2に示すように、ベースマシン2の
近傍の位置にはリール支持フレーム48が設置され、こ
のリール支持フレーム48の基板49上にテンションリ
ール50が立設されている。
【0033】図10,11に示すように、このテンショ
ンリール50は、上記基板49上に立直する左右一対の
軸支持板52を備え、両軸支持板52の上端に水平なド
ラム支持軸54の両端部が固定されている。このドラム
支持軸54の外周面には単一のケーブルドラム56及び
2つのホースドラム58が回転可能に装着され、ケーブ
ルドラム56には電気ケーブル(信号線)60が、各ホ
ースドラム58には油圧ホース62がそれぞれ巻回され
ている。
【0034】ドラム支持軸54内には、図略の電源に接
続された電気ケーブル64が導入されるとともに、図略
の油圧源に接続された2本の作動油路68が形成されて
いる。上記電気ケーブル64は、ドラム支持軸54の外
周面に導出され、このドラム支持軸54とケーブルドラ
ム56との間に設けられたスリップリング66を介して
上記電気ケーブル60の基端部に接続されている。各作
動油路68は、ドラム支持軸54と各ホースドラム58
との間に設けられたスイベルジョイント70を介してホ
ースドラム58側に形成された作動油路72に接続され
ており、この作動油路72に上記ホースドラム62の基
端部が接続されている。
【0035】また、このテンションリール50の特徴と
して、上記ドラム支持軸54とケーブルドラム56との
間、上記ドラム支持軸54と各ホースドラム58との間
にはそれぞれ渦巻ばね74,76がそれぞれ介設されて
おり、これら渦巻ばね74,76の弾性復帰力により、
各ドラム56,58がその巻出し回転方向と逆の回転方
向に付勢されている。
【0036】一方、図1,5に示すように、最下段の中
間軸受22の近傍には、油圧供給切換用の電磁切換弁7
8が左右に設けられ、一方の電磁切換弁78に上記ケー
ブルドラム56から引き出された電気ケーブル60の一
部の線の先端が接続されており、この電気ケーブル60
からの電流のオンオフにより、両電磁切換弁78が相互
連動してオンオフ切換されるようになっている。また、
電気ケーブル60の他の線は傾斜計48に接続されてお
り、この電気ケーブル60を通じて傾斜計48の出力検
出信号が地上のコントローラへ伝達されるようになって
いる。
【0037】上記両電磁切換弁78の間には、油圧中継
ブロック80が配設され、これに、上記ホースドラム5
8から引き出された各油圧ホース62の先端部が接続さ
れている。この中継ブロック80は、左右の上記電磁切
換弁78に油圧ホース82を介して接続され、各電磁切
換弁78は、これに近い前後のシリンダ30に油圧ホー
ス84を介して接続されており、前記油圧源から出力さ
れた油圧は、上記油圧ホース62、中継ブロック80、
油圧ホース82、電磁切換弁78、及び油圧ホース84
を介して各シリンダ30に供給されるようになってい
る。
【0038】なお、図5では便宜上、前記矩形掘削部材
42等の図示を省略している。
【0039】図3に示すように、上記最下段の中間軸受
22よりも上方の各中間軸受22においては、その中央
の連結部28及び右側の連結部28から前方に固定片
(固定部)86が延設されている。中央の固定片86の
端部左右両側面には、図4に示すようなクランプ88を
介して上記各油圧ホース62の中間部が着脱可能に固定
され、右側の固定片86の端部側面には、同様のクラン
プを介して電気ケーブル60の中間部が着脱可能に固定
されるようになっている。
【0040】さらに、この装置の特徴として、前記図1
に示した回転翼7の形成範囲(上下方向の範囲)におい
て、上記電気ケーブル60及び油圧ホース62がオーガ
3及び回転翼7による掘削領域(図3二点鎖線円90)
の外側を通り、かつ矩形掘削部材42によるはみ出し掘
削領域(図3二点鎖線直線90′)の内側を通るよう
に、各固定片86への電気ケーブル60及び油圧ホース
62の固定位置が設定されている。
【0041】次に、この掘削機による軸貫入要領を説明
する。
【0042】まず、地盤1上でベースマシン2を走行さ
せ、所望の貫入位置に位置決めするとともに、その近傍
にリール支持フレーム48及びテンションリール50を
設置する。そして、このテンションリール50のケーブ
ルドラム56から引き出した電気ケーブル60を電磁切
換弁78に接続するとともに、ホースドラム58から引
き出した各油圧ホース62を、油圧中継ブロック80、
油圧ホース82、上記電磁切換弁78、及び油圧ホース
84を介して中間軸受24内の各シリンダ30に接続し
ておく。
【0043】上方では、各チャック19により各貫入軸
6の上端を保持し、全貫入軸6を並列状態で立直させて
おく。この状態で各掘削モータを作動させ、各貫入軸6
を自軸回りに回転駆動しながら、図略の昇降ウインチを
巻出し方向に作動させて昇降フレーム12全体を下降さ
せることにより、4本の貫入軸6を一方向に並べた状態
で地中へ同時に貫入する。
【0044】この貫入に伴い、テンションリール50の
ケーブルドラム56及びホースドラム58からは電気ケ
ーブル60及び油圧ホース62がそれぞれ引き出されて
いくが、両ドラム56,58は渦巻ばね74,76によ
って巻出し方向と逆方向に付勢されているため、その付
勢力により電気ケーブル60及び油圧ホース62には常
に貫入方向と逆方向の引張力が与えられることになる。
このため、これら電気ケーブル60及び油圧ホース62
の弛みを防ぎながら貫入作業を進めることができる。
【0045】さらに、この貫入作業中、各中間軸受22
が地中内に侵入する前に、下側の中間軸受22から順に
この中間軸受22の固定片86に上記電気ケーブル60
及び油圧ホース62を緊張状態のままクランプ88で固
定していくことにより、これら電気ケーブル60及び油
圧ホース62を確実に貫入軸6に沿わせながら貫入を進
めることができる。しかも、電気ケーブル60及び油圧
ホース62を固定片86の所定位置、すなわち電気ケー
ブル60及び油圧ホース62が回転翼7の径方向外側で
かつ矩形掘削部材42による掘削領域内を通るような位
置に固定することにより、上記電気ケーブル60及び油
圧ホース62と回転翼7との干渉を確実に防ぐことがで
きる。
【0046】従って、この方法及び装置によれば、回転
翼7と電気ケーブル60及び油圧ホース62との干渉
や、電気ケーブル60及び油圧ホース62の弛みといっ
たトラブルを生ずることなく、貫入作業中に傾斜計48
からの検出信号を拾って貫入方向のずれを的確に把握す
ることができ、また、その検出結果に基づいて貫入方向
修正手段を作動させ、実際に貫入方向の修正を行うこと
ができる。例えば、傾斜計48及び深度計47の検出信
号により地中で各貫入軸6先端が後方に大きくずれたこ
とが検出された場合には、電磁切換弁78の切換によ
り、油圧ホース62を流れる高圧油を中継ブロック8
0、油圧ホース82、上記電磁切換弁78、及び油圧ホ
ース84を通じて後側のシリンダ30に供給し、このシ
リンダ30内のピストン32及びこれに連結される押付
けブレード36を押出して削孔の内周面に押付ければよ
い。この時押付けブレード36が受ける反力により、中
間軸受24及びこれに連結されている各貫入軸6の下部
を前方へ押し戻すことができる。
【0047】また、この方法及び装置では、予め貫入軸
6に油圧ホース62や電気ケーブル60を沿わせて固定
してから貫入を行うのではなく、貫入作業中にその貫入
度合いに応じて下側の中間軸受22から順に油圧ホース
62及び電気ケーブル60を固定していくようにしてい
るので、既貫入の貫入軸6の上にさらに他の貫入軸を継
足して貫入を進める継足し貫入を行う場合にも、上記と
同様の配管管理が可能である。なお、貫入後、各貫入軸
6を引抜く際には、この引き抜き作業で地上へ上った中
間軸受22から順に油圧ホース62及び電気ケーブル6
0の取り外しを行っていけばよい。
【0048】次に、第2実施例を図13,14に基づい
て説明する。
【0049】この実施例において、基本的な構成は前記
第1実施例とほぼ同等であるが、この第2実施例では、
上下に並ぶ複数段の中間軸受22にわたり、その固定片
86の先端にケーブル保護部材(信号線保護部材)91
及びホース保護部材(動力供給管保護部材)92が固定
されている。各保護部材91,92は、図13に示すよ
うに回転翼7の配設領域を含む領域で上下方向に長く延
び、図14に示すようにコ字状の平面形状を有してお
り、ケーブル保護部材91内には前記電気ケーブル60
が、ホース保護部材92内には2本の前記油圧ホース6
2がこれに沿う状態で収容されている。
【0050】このような構造によれば、貫入作業中、常
にケーブル保護部材91が電気ケーブル60と回転翼7
との間に介在し、またホース保護部材92が油圧ホース
62と回転翼7との間に介在するため、上記回転翼7に
電気ケーブル60や油圧ホース62が巻き込まれるのを
より確実に防ぐことができる。
【0051】なお、上記ケーブル保護部材91及びホー
ス保護部材92は外側に開口した状態となっているが、
これら保護部材91,92の外側には削孔の孔壁が存在
しているため、これら保護部材91,92から電気ケー
ブル60や油圧ホース62がはみ出すおそれはない。
【0052】本発明はこのような実施例に限定されるも
のでなく、例として次のような態様をとることも可能で
ある。
【0053】(1) 本発明では、貫入方向修正手段の具体
的な構成を問わず、外部から油圧、空気圧等による種々
の動力供給を受けて作動するものであれば広く適用が可
能であり、例えば特開昭64−43619号公報に示さ
れるように、油圧等の力でローラやそりを削孔の内周面
に押し当てて貫入方向を修正するものであってもよい。
はみ出し掘削手段についても、貫入軸の貫入による掘削
領域から外側にはみ出した領域を掘削するものであれば
その構造は問わず、例えば特公平1−35127号公報
に示されるように、貫入軸同士の間に設けたサイドカッ
タの回転によりはみ出し領域を掘削するようにしたもの
や、特開平2−115406号公報に示されるように、
貫入軸の回転と連動するチェーンに掘削刃を固定し、こ
の掘削刃の駆動ではみ出し領域を掘削するようにしたも
のでもよい。
【0054】(2) 上記実施例では、同時に貫入される掘
削軸6を完全な一直線上に並べたものを示したが、本発
明では、各掘削軸が必ずしも一直線上に並んでいなくて
もよく、例えば前後方向に僅かずつ位置をずらして同時
貫入するようにしてもよいし、各貫入軸6を曲率半径の
大きな円弧状に並べて同時貫入する場合にも適用が可能
である。
【0055】(3) 本発明では、同時に貫入する貫入軸の
本数を問わず、奇数本の貫入軸を同時貫入する場合にも
適用が可能である。この場合、図17(a)に示すよう
に、一般に左右両端の貫入軸の先端には互いに逆向きの
力Fが作用するので、左右両側において上記力Fと逆方
向の修正力をそれぞれ与えるように貫入方向修正手段を
作動させることにより、良好な貫入作業を確保すること
ができる。
【0056】(4) 上記実施例では、貫入方向修正手段の
動力供給管である油圧ホース62と、傾斜計48の信号
伝達用の電気ケーブル60の双方を地中へ降下させるも
のを示したが、本発明は少なくとも一方を降下させる場
合に適用が可能である。また信号線や動力供給管の本数
も問わず、複数本の信号線や動力供給管を用いる場合、
これらは上記実施例のように個別のドラムにそれぞれ巻
回するようにしても良いし、単一のドラムに巻回して共
通して巻取るようにしてもよい。
【0057】(5) 上記実施例では、渦巻ばね74,76
の弾性復帰力を利用して油圧ホース62や電気ケーブル
60に張力を与えるものを示したが、本発明はこれに限
らず、例えば多数の動力供給管を一度に繰り出す場合等
には、モータの動力を利用して上記張力を与えるように
してもよい。
【0058】(6) 本願請求項5,7記載の方法におい
て、信号線や動力供給管に与える引張力は、この動力供
給管の弛みを防ぐことができる程度あればよく、動力供
給管の強度的負担を軽減するには上記範囲内でなるべく
小さな引張力に抑えることが望ましい。さらに、信号線
や動力供給管を直接引張るのではなく、これらを別のロ
ープやチェーン等からなる引張部材に拘束し、この引張
部材を引張るようにすれば、信号線や動力供給管の強度
的負担はさらに低減する。例えば図15に示すように、
中間軸受22上に傾斜計48のハウジング94を設け、
これにチェーン(引張部材)96を連結するとともに、
このチェーン96に電気ケーブル60を沿わせた状態で
両者を複数個所で相互連結し、チェーン96を地上側
(上側)へ引張るようにすれば、電気ケーブル60には
直接引張力を与えずに、すなわち電気ケーブル60を緊
張状態にすることなく、これに間接的に引張力を与える
ことができ、かつその弛みを規制することができる。
【0059】(7) 本発明は、複数本の軸を並列状態で同
時貫入するための装置に広く適用できるものであり、地
盤改良装置、ボーリング装置等、種々の貫入装置にその
効果を発揮することができる。
【0060】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば次の効果
を得ることができる。
【0061】請求項1,3記載の装置では、貫入方向検
出手段や貫入方向修正手段と併せてはみ出し掘削手段を
設け、このはみ出し掘削手段による掘削領域内でかつ各
貫入軸の突出部よりも径方向外側の位置に上記貫入方向
検出手段の検出信号伝達用信号線や上記貫入方向修正手
段の動力供給管を通すようにしたものであるので、突出
部の配設個所に制限を受けることなく、この突出部と信
号線や動力供給管との干渉を確実に防ぎながら、貫入作
業中に貫入方向の検出や修正を良好に行うことができる
効果がある。
【0062】さらに、請求項2,4記載の装置では、上
記信号線や動力供給管と貫入軸の突出部との間に介在す
る信号線保護部材や動力供給管保護部材によって、上記
突出部への信号線や動力供給管の巻込みをより確実に防
ぐことができる効果がある。
【0063】請求項5,7記載の方法では、上記信号線
や動力供給管に貫入方向と逆方向の支持力を常時与えな
がら各貫入軸を貫入するとともに、その貫入途中に地上
で軸連結部材に上記信号背や動力供給管を拘束させてい
くようにしたものであるので、上記信号線や動力供給管
に弛みを生じさせることなく、この動力供給管を貫入軸
に確実に沿わせながら良好な貫入作業を行うことができ
る。また、予め貫入軸に沿って動力供給管を固定してか
ら貫入を進めるのではなく、動力供給管に張力を与えて
貫入作業を行いながらその最中に動力供給管を軸連結部
材に拘束させていくので、複数の貫入軸をその軸方向に
連結しながら貫入していく継足し貫入も不都合なく行う
ことができる。
【0064】さらに、請求項6,8記載の方法では、上
記信号線や動力供給管をこれと同方向に延びる引張部材
に連結し、この引張部材を貫入方向と逆方向に引張るよ
うにしているので、上記信号線や動力供給管には直接引
張力を与えず、すなわちこれらに大きな強度的負担を与
えることなく、その弛みを規制することができる効果が
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例における掘削機に支持され
た貫入軸の正面図である。
【図2】上記掘削機の側面図である。
【図3】図1のA−A線断面図である。
【図4】上記掘削機における中間軸受への油圧ホースの
固定構造を示す断面平面図である。
【図5】図1のB−B線断面図である。
【図6】図1のC−C線断面図である。
【図7】上記掘削機における矩形掘削部材及びその取付
構造を示す正面図である。
【図8】図7のD−D線断面図である。
【図9】上記矩形掘削部材及びその取付構造を示す側面
図である。
【図10】上記掘削機に併設されるテンションリールの
側面図である。
【図11】上記テンションリールの断面正面図である。
【図12】上記掘削機における深度検出システムを示す
側面図である。
【図13】本発明の第2実施例における掘削機に支持さ
れた貫入軸の正面図である。
【図14】図13のE−E線断面図である。
【図15】本発明の他の実施例を示す正面図である。
【図16】多軸工法を説明するための水平断面図であ
る。
【図17】(a)は3本の貫入軸を用いた場合、(b)
は4本の貫入軸を用いた場合に各貫入軸に作用する力を
説明するための水平断面図である。
【図18】(a)(b)は上記力により発生する問題点
を説明するための断面平面図である。
【符号の説明】
1 地盤 6 貫入軸 7 回転翼(突出部) 12 昇降フレーム 22 中間軸受(軸連結部材) 24 中間軸受(貫入方向修正手段を内蔵) 42 矩形掘削部材(はみ出し掘削手段) 48 傾斜計(貫入方向検出手段) 50 テンションプーリ 60 電気ケーブル(信号線) 62 油圧ホース(動力供給管) 74,76 渦巻ばね 86 固定片(固定部) 91 ケーブル保護部材(信号線保護部材) 92 ホース保護部材(動力供給管保護部材) 96 チェーン(引張部材)

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 軸方向の一部の範囲の外周面に突出部が
    形成された複数の貫入軸を並列させかつ立直させた状態
    で保持し、各貫入軸を回転駆動しながらこれらを同時に
    地中へ貫入する軸貫入装置において、各貫入軸において
    上記突出部が形成された範囲よりも貫入先行側の部分
    に、この貫入軸の貫入方向を検出する貫入方向検出手段
    と、各貫入軸の貫入による掘削領域のさらに外側の領域
    を掘削するはみ出し掘削手段とを設け、上記掘削方向検
    出手段にその検出信号を地上へ伝達するための信号線を
    接続するとともに、この信号線を少なくとも上記突出部
    が形成されている範囲内において上記はみ出し掘削手段
    による掘削領域内でかつ上記突出部よりも径方向外側の
    位置に配したことを特徴とする軸貫入装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の軸貫入装置において、各
    貫入軸において上記貫入方向修正手段が設けられている
    部分よりも上側の部分同士をこれらの回転を許容する状
    態で相互連結する軸連結部材を備えるとともに、この軸
    連結部材に、上記信号線と上記貫入軸の突出部との間に
    介在する信号線保護部材を取付けたことを特徴とする軸
    貫入装置。
  3. 【請求項3】 軸方向の一部の範囲の外周面に突出部が
    形成された複数の貫入軸を並列させかつ立直させた状態
    で保持し、各貫入軸を回転駆動しながらこれらを同時に
    地中へ貫入する軸貫入装置において、各貫入軸において
    上記突出部が形成された範囲よりも貫入先行側の部分
    に、外部からの動力の供給を受けて作動することにより
    貫入軸の貫入方向を修正する貫入方向修正手段と、各貫
    入軸の貫入による掘削領域のさらに外側の領域を掘削す
    るはみ出し掘削手段とを設け、上記貫入方向修正手段に
    その動力を供給するための動力供給管を接続するととも
    に、この動力供給管を少なくとも上記突出部が形成され
    ている範囲内において上記はみ出し掘削手段による掘削
    領域内でかつ上記突出部よりも径方向外側の位置に配し
    たことを特徴とする軸貫入装置。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の軸貫入装置において、各
    貫入軸において上記貫入方向修正手段が設けられている
    部分よりも上側の部分同士をこれらの回転を許容する状
    態で相互連結する軸連結部材を備えるとともに、この軸
    連結部材に、上記動力供給管と上記貫入軸の突出部との
    間に介在する動力供給管保護部材を取付けたことを特徴
    とする軸貫入装置。
  5. 【請求項5】 複数の貫入軸を並列させかつ立直させた
    状態で保持し、各貫入軸を回転駆動しながらこれらを同
    時に地中へ貫入するように構成されるとともに、上記貫
    入軸に、この貫入軸の貫入方向を検出する貫入方向検出
    手段が設けられ、この貫入方向修正手段にその検出信号
    を地上へ伝達するための信号線が接続された軸貫入装置
    において、各貫入軸において上記貫入方向検出手段が設
    けられている部分よりも上側の部分同士をこれらの回転
    を許容する状態で軸連結部材により相互連結し、上記信
    号線に貫入方向と逆方向の引張力を常時与えながら各貫
    入軸を貫入するとともに、この貫入途中に地上で上記信
    号線を上記軸連結部材に拘束することを特徴とする軸貫
    入装置による軸貫入方法。
  6. 【請求項6】 請求項5記載の軸貫入装置による軸貫入
    方法において、上記信号線にこれと同方向に延びる引張
    部材を並べて両者を連結しておき、上記貫入時に上記引
    張部材を貫入方向と逆方向に引張ることを特徴とする軸
    貫入装置による軸貫入方法。
  7. 【請求項7】 複数の貫入軸を並列させかつ立直させた
    状態で保持し、各貫入軸を回転駆動しながらこれらを同
    時に地中へ貫入するように構成されるとともに、上記貫
    入軸に、外部からの動力の供給を受けて作動することに
    より貫入軸の貫入方向を修正する貫入方向修正手段が設
    けられ、この貫入方向修正手段にその動力を供給するた
    めの動力供給管が接続された軸貫入装置において、各貫
    入軸において上記貫入方向修正手段が設けられている部
    分よりも上側の部分同士をこれらの回転を許容する状態
    で軸連結部材により相互連結し、上記動力供給管に貫入
    方向と逆方向の引張力を常時与えながら各貫入軸を貫入
    するとともに、この貫入途中に地上で上記動力供給管を
    上記軸連結部材に拘束することを特徴とする軸貫入装置
    による軸貫入方法。
  8. 【請求項8】 請求項7記載の軸貫入装置による軸貫入
    方法において、上記動力供給管にこれと同方向に延びる
    引張部材を並べて両者を連結しておき、上記貫入時に上
    記引張部材を貫入方向と逆方向に引張ることを特徴とす
    る軸貫入装置による軸貫入方法。
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