JPH061725U - バックホーにおけるラジエータ用シロッコファンの駆動構造 - Google Patents

バックホーにおけるラジエータ用シロッコファンの駆動構造

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JPH061725U
JPH061725U JP3821092U JP3821092U JPH061725U JP H061725 U JPH061725 U JP H061725U JP 3821092 U JP3821092 U JP 3821092U JP 3821092 U JP3821092 U JP 3821092U JP H061725 U JPH061725 U JP H061725U
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radiator
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backhoe
fan
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正夫 永田
才三 近藤
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セイレイ工業株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本考案は、バックホーにおけるラジエータ用
シロッコファンの駆動構造に関するものであり、同ファ
ンの駆動源をエンジンのクランク軸から取り出すように
した。 【構成】 本考案では、エンジン(2) 側に上部を傾けた
状態でラジエータ(30)を付設し、同ラジエータ(30)を強
制冷却するために、同ラジエータ(30)に冷却ダクト(34)
を介してシロッコファン(F) を取付けたバックホー(A)
において、シロッコファン(F) の駆動軸(F1)と、エンジ
ン(2) のクランク軸(2a)とを連動連結し、しかも、シロ
ッコファン(F) 、及び冷却ダクト(34)、並びにラジエー
タ(30)をエンジン(2) 側に一体的に連設した。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、バックホーにおけるラジエータ用シロッコファンの駆動構造に関す るものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、環境問題等が注目されている中で、建設作業現場においては作業時に発 生する騒音が問題となっており、特に、夜間作業等が多い建設作業現場等では、 周辺住人との関係から低騒音型の建設作業機が望まれている。
【0003】 そのような状況の中で、掘削作業等を行うバックホーにおいて、低騒音化を図 るために、エンジンに付設するラジエータを強制冷却するためのファンを、比較 的静粛性の高いシロッコファンとしたものがある。
【0004】 これは、ヒートバランスやスペース上の関係から、ラジエータの上部をエンジ ン側に傾斜した状態に配設して、同ラジエータの下方位置に、エンジンのクラン ク軸方向に対して、シロッコファンの駆動軸方向が直交する状態でシロッコファ ンを配設し、しかも、同シロッコファンを駆動するために、油圧モータ等の駆動 源を別個に設けていた。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
ところが、上記したようなシロッコファンの駆動方法では、専用の駆動源とし て、油圧モータ等を配設しているので、大幅なコスト上昇を招く結果となってい た。
【0006】 よって、低騒音型のバックホーを開発しても、大幅なコストアップを伴うため に、かかる低騒音型バックホーの普及がなかなか進まなかった。
【0007】 従って、ユーザーからは、低コストの低騒音型バックホーが強く望まれている 。
【0008】 本考案では、上記した課題を解決することのできるバックホーにおけるラジエ ータ用シロッコファンの駆動構造を提供することを目的としている。
【0009】
【考案が解決するための手段】
本考案では、エンジン側に上部を傾けた状態でラジエータを付設し、同ラジエ ータを強制冷却するために、同ラジエータに冷却ダクトを介してシロッコファン を取付けたバックホーにおいて、シロッコファンの駆動軸と、エンジンのクラン ク軸とを連動連結し、しかも、シロッコファン、及び冷却ダクト、並びにラジエ ータをエンジン側に一体的に連設した。
【0010】
【実施例】
本考案に係るバックホーにおけるラジエータ用シロッコファンの駆動構造の実 施例を、以下、添付図に基づいて具体的に説明する。
【0011】 図1は本考案に係るラジエータ用シロッコファンを具備するバックホーの全体 側面図であり、図2は同シロッコファンを配設した状態を示す説明図である。
【0012】 図1に示すように、バックホーAは、クローラ式走行装置1の中央部に、旋回 軸受3を介して旋回台4を取付け、同旋回台4の上に、ボンネット6を配設して いる。
【0013】 かかるボンネット6内に、エンジン2を配設すると共にラジエータ30を付設し 、同ラジエータ30に隣接してラジエータ30を強制冷却するシロッコファンF及び その他の装置を配設している。
【0014】 また、旋回台4において、バックホーAの進行方向に対して左側部にキャビン 19を設け、同キャビン19内に運転者用座席15を配設すると共に、同座席15の前方 には操縦部5を設けている。
【0015】 かかる運転者用座席15の両サイドには、サイドレバー仕様としての左右レバー スタンド16,16 を配設し、同左右レバースタンド16,16 に操作レバー18,18 を立 設すると共に、カットオフレバー24,24 を設けている。
【0016】 また、旋回台4の前部には、ブームブラケット取付用支点7を突設し、同取付 用支点7に、掘削作業を行うためのバケット11やアーム10等を支持するためのブ ームブラケット8を取付け、同ブラケット8にブーム9を取付けると共に、同ブ ーム9の先端部にアーム10及びバケット11を昇降・回動自在に連結して、掘削作 業部aを構成している。
【0017】 かかる掘削作業部aを作動させるためのブームシリンダ12、アームシリンダ13 、バケットシリンダ14は、それぞれ、図示しないコントロールバルブに油圧配管 を介して接続しており、オペレータが操作レバー18,18 を操作すると、コントロ ールバルブが適宜開閉し、掘削作業部aを任意に動かすことができる。
【0018】 なお、図1中、17は操縦部5のステップ面、22は排土作業及びスタビライザ機 能を有するブレード、23は同ブレード22を昇降するための作動シリンダである。
【0019】 本実施例におけるバックホーAの全体構成は、上記した通りであり、本考案の 要旨となるのは、上記したシロッコファンFの駆動軸F1と、エンジン2のクラン ク軸2aとを連動連結し、しかも、シロッコファンF、及び冷却ダクト34、並びに ラジエータ30をエンジン2側に一体的に連設したことにある。
【0020】 即ち、図2に示すように、エンジンマウント2bにより固設しているエンジン2 の後方において、シロッコファンFを、同ファンFの駆動軸F1がエンジン2のク ランク軸2aと同一方向になるようにファンケース32内に収納配設し、同ファンF の駆動軸F1とエンジン2のクランク軸2aとをカップリング31を介して連動連結し ている。
【0021】 そして、シロッコファンFを収納配設したファンケース32を取付板35に固設す ると共に、同取付板35をエンジン2の側面に固設した取付けブラケット33で支持 している。
【0022】 また、シロッコファンFを収納したファンケース32の上方には、エンジン2側 にその上方が傾斜した状態でラジエータ30を、また、同ラジエータ30とファンケ ース32との間には、それぞれに間隙dをあけて冷却ダクト34を、それぞれ上記取 付板35に一体的に連設している。
【0023】 従って、エンジン2の振動に対して、ファンケース32、冷却ダクト34、ラジエ ータ30もそれぞれ同じように振動することになり、同ケース32中に配設され、エ ンジン2のクランク軸2aに連結しているシロッコファンFの駆動軸F1が振動の異 相により捩じれる等して、軸を破損したり、その他故障の原因になったりするこ とがない。
【0024】 また、ファンケース32と冷却ダクト34、冷却ダクト34とラジエータ30もエンジ ン2の振動により、それぞれが大きく干渉することがないので、上記間隙dは最 小限度の幅でよい。
【0025】 このように、ラジエータ30を強制冷却するためのシロッコファンFの駆動軸F1 とエンジン2のクランク軸2aとを連動連結したことにより、油圧モータ等のシロ ッコファンF専用の駆動源を別個設ける必要がなく、大幅なコストダウンを図る ことができる。
【0026】 また、油圧モータ等とは異なり、油温に影響されることがなく、常時エンジン 2の回転数に伴う回転量が得られ、安定した風量を得ることができるので、冷却 効率が高まる。
【0027】 また、ファンケース32、冷却ダクト34、ラジエータ30を取付板35に固設し、同 取付板35をエンジン2の側面に固設した取付けブラケット33で支持しているので 、エンジン2の振動とシロッコファンFの振動が同調して、ファンFの駆動軸F1 が捩じれたりして同軸F1を破損したりすることがなく、ファンケース32、冷却ダ クト34、ラジエータ30のそれぞれの間に形成した間隙dも最小限度の幅をあける だけでよく、全体をコンパクトにレイアウトすることができる。
【0028】 また、本実施例では、上記したように、ファンケース32と冷却ダクト34、冷却 ダクト34とラジエータ30がエンジン2の振動により、それぞれ干渉することがな いように、それぞれの間に間隙dを設けているが、この間隙d中に、ゴム等の緩 衝材を配設することもできる。
【0029】 なお、図2中、36、37はプーリー、38はタイミングベルトである。
【0030】 また、本実施例におけるバックホーAは、低騒音を図るために、吸音用リブ40 を配設したボンネット6を具備しており、かかるボンネット構造について説明す ると以下の通りである。
【0031】 即ち、図3に示すように、ボンネット6の内側に、ボンネット6のリブを兼ね た鋼板を配設し、吸音材41としてわた状の岩綿を貼付して吸音用リブ40を形成し ている。
【0032】 なお、吸音材41として、本実施例ではわた状の岩綿を用いているが、吸音材41 には板状、または、わた状、繊維状等、多種多様のものがあり、目的を達成でき るものであれば何でもよい。
【0033】 上記した構成としたことにより、ボンネット6の内部から発生するエンジン音 、油圧ポンプ音や、その他の騒音を吸音用リブ40で吸収して、外部への騒音を低 減することができる。
【0034】 しかも、同吸音用リブ40はボンネット6のリブも兼用しているので、騒音によ るボンネット6のびびり音等も防ぎ、外部に発する騒音を全体的に低減すると共 に、ボンネット6自体の剛性アップにも寄与するものである。
【0035】 次に、バックホーAのカットオフレバー24の構造について説明する。
【0036】 これは、図1及び図4、図5に示すように、運転者用座席15の両側に配設した 左右のレバースタンド16,16 に操作レバー18,18 を立設し、同操作レバー18,18 の外側に設けたカットオフレバー24,24 を、一旦掘削作業部a側に伸延して立ち 上げると共に、グリップ24a,24a の手前から、それぞれ内側に向けて伸延するよ うに配設したものである。
【0037】 即ち、カットオフレバー24,24 のグリップ24a,24a の位置が、運転者用座席15 に座したオペレーターからは、上記した左右の操作レバー18,18 よりも、それぞ れ掘削作業部a側で、しかも、よりオペレーター側に近接していることになる。
【0038】 従って、カットオフレバー24,24 を操作するときに、誤って操作レバー18,18 に腕が当たり、掘削作業部aを誤作動させる等の危険がない。
【0039】 また、オペレーターがキャビン19から乗降する際には、図5に示すように、カ ットオフレバー24, 24の作動状態の位置Xから、同レバー24,24 を手前に引いた 位置Yにしなければならず、この位置Yでは、掘削作業部aへの油圧が遮断され ているので掘削作業部aが作動する虞れもなく、非常に安全である。
【0040】 なお、かかるカットオフレバー24,24 は、連動しており、いずれか一方を操作 すればよい構造となっている。
【0041】
【考案の効果】
本考案によれば、次の効果が生起される。
【0042】 ラジエータを強制冷却するためのシロッコファンの駆動軸と、エンジンのクラ ンク軸とを連動連結したことにより、油圧モータ等のシロッコファン専用の駆動 源を別個設ける必要がなく、大幅なコストダウンを図ることができる。
【0043】 また、油圧モータ等とは異なり、油温に影響されることがなく、常時エンジン の回転数に伴う回転量が得られ、安定した風量を得ることができるので、冷却効 率が高まる。
【0044】 また、シロッコファン、及び冷却ダクト、並びにラジエータをエンジン側に一 体的に連設したことにより、エンジンの振動に対して、ファンケース、冷却ダク ト、ラジエータもそれぞれ同じように振動することになり、シロッコファンの駆 動軸が振動の異相により捩じれる等して、軸を破損したり、その他故障の原因に なったりすることがない。
【0045】 また、ファンケースと冷却ダクト、冷却ダクトとラジエータもエンジンの振動 により、それぞれが大きく干渉することがないので、上記間隙は最小限度の幅で よく、全体をコンパクトにレイアウトすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係るラジエータ用シロッコファンを具
備するバックホーの全体側面図である。
【図2】同シロッコファンを配設した状態を示す説明図
である。
【図3】ボンネット構造を示す斜視図である。
【図4】カットオフレバーの取付け構造を示す正面図で
ある。
【図5】同側面図である。
【符号の説明】
A バックホー F シロッコファン F1 駆動軸 2 エンジン 2a クランク軸 30 ラジエータ 34 冷却ダクト

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジン(2) 側に上部を傾けた状態でラ
    ジエータ(30)を付設し、同ラジエータ(30)を強制冷却す
    るために、同ラジエータ(30)に冷却ダクト(34)を介して
    シロッコファン(F) を取付けたバックホーにおいて、 シロッコファン(F) の駆動軸(F1)と、エンジン(2) のク
    ランク軸(2a)とを連動連結し、しかも、シロッコファン
    (F) 、及び冷却ダクト(34)、並びにラジエータ(30)をエ
    ンジン(2) 側に一体的に連設したことを特徴とするバッ
    クホーにおけるラジエータ用シロッコファンの駆動構
    造。
JP1992038210U 1992-06-05 1992-06-05 バックホーにおけるラジエータ用シロッコファンの駆動構造 Expired - Lifetime JP2571757Y2 (ja)

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