JPH06172123A - 抗酸化剤 - Google Patents

抗酸化剤

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JPH06172123A
JPH06172123A JP4330418A JP33041892A JPH06172123A JP H06172123 A JPH06172123 A JP H06172123A JP 4330418 A JP4330418 A JP 4330418A JP 33041892 A JP33041892 A JP 33041892A JP H06172123 A JPH06172123 A JP H06172123A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
conchiolin
antioxidant
skin
vitamin
prevention
Prior art date
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Pending
Application number
JP4330418A
Other languages
English (en)
Inventor
Kenji Shimomura
健次 下村
Masami Nakamura
雅美 中村
Yoshiyo Nakatani
佳代 中谷
Saori Takamatsu
小織 高松
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mikimoto Pharmaceutical Co Ltd
Original Assignee
Mikimoto Pharmaceutical Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Mikimoto Pharmaceutical Co Ltd filed Critical Mikimoto Pharmaceutical Co Ltd
Priority to JP4330418A priority Critical patent/JPH06172123A/ja
Publication of JPH06172123A publication Critical patent/JPH06172123A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 コンキオリンとビタミンEを有効成分として
伴わせて含有してなる抗酸化剤。 【効果】 コンキオリンまたはその加水分解物とビタミ
ンEまたはその誘導体とを併用することにより、それぞ
れ単独で用いたとき及びその効果を単に加えたときに比
較して強い抗酸化性が得られた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は皮膚に適用して安全性が
高く、しかも抗酸化作用が大きい抗酸化剤に関する。
【0002】
【従来の技術】現在、化粧料用等に主として利用されて
いる酸化防止剤としては、ブチルヒドロキシアンソニー
ル(BHA)、ブチルヒドロキシトルエン(BHT)、
ビタミンEやその誘導体がある。
【0003】BHAやBHTは合成品である。現在一般
的な常識として、合成品を化粧料に使用することに関し
て、長期間の使用実績による安全性の保証がないとし
て、副作用の危惧から厳しい非難があり、実際の法規制
でも使用が甚だしく規制されつつある。
【0004】ビタミンEは、合成品もあるが、小麦胚芽
等に含有されている天然物と同一物である点から、安全
性は問題ないが、ビタミンEやその誘導体単独では酸化
防止作用が弱いという難点がある。そこで、天然物で、
皮膚への安全性が保証されている物質でしかも酸化防止
作用に優れる物質が求められている。
【0005】一方、特開昭62−221612号公報、
特開昭62−223104号公報、特開昭62−298
507号公報において、アコヤ貝、イガイ、ムラサキガ
イ、イケチョウガイ等の貝殻や真珠から製造したコンキ
オリンまたはその加水分解物が皮膚疲労の早期回復、色
素漂白、皮膚の老化防止、小皺防止、つや出し等を目的
として化粧品に使用されている。これはコンキオリンま
たはその加水分解物(合わせてコンキオリンと称するこ
ととする)が保湿性にも優れているためである。特開平
4−36214号公報において、コンキオリンが酸化防
止剤としても有効なことが示されている。
【0006】抗酸化作用のあるものでも、動物油は不飽
和脂肪酸を多く含有するので化粧品等に安定して配合す
ることは困難であった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、天然
物で人体に安全であることが分かっており、しかも強い
抗酸化作用のある物質で、できれば抗酸化作用以外の効
果も発揮するような抗酸化剤を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、前記の課
題を解決するために、すでに多年にわたって食用又は薬
用に供されるか、又は人体に施用されて、人体に対する
安全性が確認されている動植物体をスクリーニングして
調べ、抗酸化剤として利用価値のあるものを検討した。
【0009】その結果、コンキオリンもビタミンEもそ
れぞれ単独に抗酸化剤として効果のあることは判ってい
たが、これを併用してみた所、著るしい相乗効果が認め
られ、単独の場合には考えられなかった強い抗酸化作用
を発顕することを知見し、本発明を完成した。
【0010】すなわち、本発明は、コンキオリンとビタ
ミンEを有効成分として伴わせて含有してなる抗酸化剤
である。
【0011】コンキオリンは貝殻や真珠類に含まれる硬
蛋白質の一種であり、アコヤ貝、イガイ、カラスガイ等
に比較的多く含まれている。製造法としては、前記特開
昭62−221612号公報、特開昭62−22310
4号公報、特開昭62−298507号公報等に記載さ
れている。
【0012】すなわち、前記貝殻等を粉砕して希塩酸等
でカルシウム分を溶解除去し、遠心分離、濾過、デカン
テーション等の固液分離手法によって不溶物を集め、こ
れに精製水を加えてよく撹拌し、遠心分離、瀘過等によ
って不溶物を精製する。必要によりこれを繰返す。
【0013】更に、このコンキオリンに2〜10%の塩
酸水溶液を加えて、50〜110℃で5時間〜5日間加
水分解して、コンキオリンの加水分解物としてもよい。
これを単にコンキオリンということもある。
【0014】希塩酸の代わりに、希硫酸を用いて加水分
解し、水酸化バリウムを用いて中和し、更に水酸化アル
カリ液を用いてpH5〜6になるように中和した後、沈
殿物を遠心分離、瀘過等により取り除いた加水分解液を
公知の濃縮方法または乾燥方法を用いて、濃縮液または
乾燥粉末とする。加水分解に当っては、コンキオリンが
アミノ酸にまで完全に分解してしまわないように酸濃
度、温度、時間を制御すべきことは勿論である。
【0015】一方、ビタミンEは、1920〜1922
年抗不妊症因子として発見されたが、その後1936
年、H.M.Evansらにより小麦ハイ芽油不ケン化
物より有効成分が単離され、ビタミンEと命名された。
その後、いろいろな生理活性を有することがわかり、医
薬品としても重要性を増している。淡黄色の液体で、水
に不溶、有機溶媒に可溶、遊離フェノール性水酸基を有
するため酸化剤により容易に酸化されてキノンを生ず
る。このため抗酸化剤としての効果がある。
【0016】トコフェロールともよばれ、その誘導体を
含めて、抗酸化剤としてすでに利用されている。例えば
酢酸トコフェロール等が挙げられる。小麦はい芽油など
天然のビタミンEを用いた方が本発明の趣旨には沿って
いる。しかし単独では、その抗酸化作用が弱いのが難点
である。本発明ではビタミンEまたはその誘導体をまと
めてビタミンEと呼ぶ。
【0017】本発明の核心は、ともに抗酸化作用がある
ことが知られているコンキオリンとビタミンEとを併用
した時にその相乗作用によって、その両者の抗酸化作用
を足したものより、はるかに大きな抗酸化作用を発揮す
ることを見い出した所にある。
【0018】その相乗効果は後記の抗酸化試験の結果に
より実証される。このコンキオリンとビタミンEの併用
物を酸化防止剤として利用する方法は特に制限はなく、
クリーム、ローション、洗顔フォーム或いは化粧品以外
の食品に添加することは、その主成分がアミノ酸とペプ
タイドとビタミンEとから構成されていることから何等
問題はない。ビタミンEが油溶性であり、コンキオリン
加水分解液は水溶性であるから、両者のエマルジョンと
して使用することが好ましい。ビタミンEは油溶性では
あるが、エタノール等には溶解するので、アルコールを
含むローションにすることには何ら支障はない。
【0019】即ち、この併用物質を他の化粧品原料、例
えばスクワラン、ホホバ油等の液状油、ミツロウ、セチ
ルアルコール等の固体油、各種の活性剤、グリセリン、
1,3ブチレングリコール等の保湿剤や各種薬剤等を添
加してさまざまな剤形の化粧料を調製することができ
る。例えばローション、クリーム、乳液、パック等で目
的に応じて利用形態を考えればよい。
【0020】
【実施例】以下に実際の利用方法である実施例を記載す
るが、本発明はこの実施例によって何ら限定されるもの
ではない。 処方例−1クリーム A スクワラン 20.0 オリーブ油 2.0 ミンク油 1.0 ホホバ油 5.0 ミツロウ 5.0 セトステアリルアルコール 2.0 グリセリンモノステアレート 1.0 ソルビタンモノステアレート 2.0 ビタミンE700(理研ビタミン社製) 1.0 B 精製水 47.9 ポリオキシエチレン(20E.O.)ソルビタンモノステアレート 2.0 ポリオキシエチレン(60E.O.)硬化ヒマシ油 1.0 グリセリン 5.0 コンキオリン加水分解液2.5%水溶液 5.0 パラオキシ安息香酸メチル 0.1 AとBをそれぞれ計量し、70℃まで加温し、BにAを
撹拌しつつ除々に加えたのち、ゆっくり撹拌しつつ30
℃まで冷却した。
【0021】(抗酸化試験)以下の試験液をネジキャッ
プ付50ml試験管に作成した。 検 体 実験結果に記載 2%リノール酸エタノール溶液 10ml 0.1M,pH7.0リン酸緩衝液 10ml 精製水 5ml これを45℃の恒温槽に遮光して放置する。これを恒温
槽に入れる前と数日間隔で以下の測定をした。試験液
0.125ml、75%エタノール12.125ml、30
%チオシアン酸アンモニウム0.125mlを加えて撹拌
し3分間放置後、0.02N塩化第一鉄3.5%HC1
水溶液0.125mlを加えて撹拌し3分間放置後波長5
00nmで吸光度を測定した。セル長10mm、対照セル
は試験液を水に置き換えたもの。その測定結果を表1、
表2に示す。
【0022】
【表1】
【0023】
【表2】
【0024】(使用テスト)女性7名ずつの顔面を左右
に分け、一方を処方例、もう一方を比較例として毎日、
1回以上使用してもらって、3月後、アンケートした。
なお、比較例1は処方例1よりビタミンEを除いたも
の、比較例2は処方例1よりコンキオリン加水分解液
2.5%水溶液を除いたもの
【表3】
【0025】判定基準は以下のようでアンケートの結果
をまとめたのが以下の表である。 実施例の方が非常によい 3 実施例の方がかなりよい 2 実施例の方がややよい 1 差がない 0 比較例の方がややよい −1 比較例の方がかなりよい −2 比較例の方が非常により −3
【0026】
【表4】
【0027】
【発明の効果】コンキオリンまたはその加水分解物とビ
タミンEまたはその誘導体とを併用することによってそ
れぞれ単独で用いたときに比較して強い抗酸化性があ
り、且つコンキオリンのもつその他の有効性は保持して
いることがわかった。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 // A61K 31/355 9360−4C 35/56 7431−4C 37/12 ADA 8314−4C

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コンキオリンとビタミンEを有効成分と
    して併わせて含有してなる抗酸化剤。
JP4330418A 1992-12-10 1992-12-10 抗酸化剤 Pending JPH06172123A (ja)

Priority Applications (1)

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JP4330418A JPH06172123A (ja) 1992-12-10 1992-12-10 抗酸化剤

Applications Claiming Priority (1)

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JP4330418A JPH06172123A (ja) 1992-12-10 1992-12-10 抗酸化剤

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JPH06172123A true JPH06172123A (ja) 1994-06-21

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JP4330418A Pending JPH06172123A (ja) 1992-12-10 1992-12-10 抗酸化剤

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH1036275A (ja) * 1996-05-09 1998-02-10 Nippon Clinic Kk 抗酸化性組成物およびその製造方法
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JP2014051440A (ja) * 2012-09-05 2014-03-20 Mikimoto Pharmaceut Co Ltd メタロチオネイン産生促進剤及び抗酸化剤
CN115057916A (zh) * 2022-07-06 2022-09-16 广州现代产业技术研究院 一种马氏珠母贝肉抗氧化多肽及其制备方法与应用

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