JPH06171965A - 多孔質ガラス体の形成方法 - Google Patents

多孔質ガラス体の形成方法

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JPH06171965A
JPH06171965A JP4349698A JP34969892A JPH06171965A JP H06171965 A JPH06171965 A JP H06171965A JP 4349698 A JP4349698 A JP 4349698A JP 34969892 A JP34969892 A JP 34969892A JP H06171965 A JPH06171965 A JP H06171965A
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JP
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suction
glass body
porous glass
inclined end
target
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JP4349698A
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English (en)
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Masahide Kuwabara
正英 桑原
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Furukawa Electric Co Ltd
Original Assignee
Furukawa Electric Co Ltd
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Publication date
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C03GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
    • C03BMANUFACTURE, SHAPING, OR SUPPLEMENTARY PROCESSES
    • C03B37/00Manufacture or treatment of flakes, fibres, or filaments from softened glass, minerals, or slags
    • C03B37/01Manufacture of glass fibres or filaments
    • C03B37/012Manufacture of preforms for drawing fibres or filaments
    • C03B37/014Manufacture of preforms for drawing fibres or filaments made entirely or partially by chemical means, e.g. vapour phase deposition of bulk porous glass either by outside vapour deposition [OVD], or by outside vapour phase oxidation [OVPO] or by vapour axial deposition [VAD]
    • C03B37/0144Means for after-treatment or catching of worked reactant gases

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  • Materials Engineering (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Glass Melting And Manufacturing (AREA)
  • Manufacture, Treatment Of Glass Fibers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 外付けCVD法において、滑らかな表面の傾
斜端部をもつ多孔質ガラス体を合理的に形成することの
できる方法を提供する。 【構成】 外付けCVD法でターゲット21の外周面に
ガラス微粒子を堆積させて多孔質ガラス体22を形成し
ているとき、光学系モニタ装置31A、31Bの撮像機
器32を介して多孔質ガラス体22の傾斜端部23A、
23Bをモニタするとともに、当該傾斜端部23A、2
3Bのモニタ情報に基づく制御信号を吸引制御機器51
から吸引装置41A、41Bへ入力してこれを制御す
る。 【効果】 多孔質ガラス体22の傾斜端部23A、23
B表面が合理的に平滑化される。このような多孔質ガラ
ス体22を透明ガラス化した後に行なわれるガラス母材
の線引工程が早期に安定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は外付けCVD法を介して
ターゲットの外周面に多孔質ガラス体を形成するための
方法に関する。
【0002】
【従来の技術】光ファイバ用、イメージファイバ用、ラ
イトガイド用、ロッドレンズ用の各母材を作製する際の
一手段として、外付けCVD法が広く知られている。
【0003】上述した外付けCVD法を実施するための
手段は、図4に略示されているように、排気口2を有す
る反応容器1内に、棒状または管状からなるガラス微粒
子堆積用の長いターゲット3と、多重管構造からなるガ
ラス微粒子生成用のバーナ4とを備えている。
【0004】図4において外付けCVD法を実施すると
き、たとえば、石英系のガラス微粒子を生成しているバ
ーナ4を、定位置で回転しているターゲット3の軸線方
向沿いに往復動させつつ、バーナ4から噴射されたガラ
ス微粒子をターゲット3の外周面に堆積させて、ターゲ
ット3の外周面上に多孔質ガラス体5を形成する。この
ようにして形成される多孔質ガラス体5の場合、その両
端部に円錐形の傾斜端部6A、6Bが生じる。これは、
多孔質ガラス体5の両端部において、バーナ4の火炎が
テーパ状に拡散していること、ガラス微粒子の堆積量が
他部よりも少ないことによる。
【0005】上述した多孔質ガラス体5は、その後、脱
泡、脱水、透明ガラス化などの各処理を受けて透明な石
英系ガラス母材に仕上げられる。さらに、透明な石英系
ガラス母材は、外径調整工程を経た後、線引工程で線引
きされて光ファイバに仕上げられる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】最近の傾向として、母
材の生産性を高めるために工程の自動化、省力化が検討
され、その対策の一つとして、透明ガラス化後の石英系
ガラス母材を外径調整することなく線引工程にかける提
案がなされている。
【0007】しかし、この提案によるときは、多孔質ガ
ラス体5の傾斜端部6A、6Bに起因した不都合が線引
工程において生じる。すなわち、前述した外付けCVD
法によるとき、多孔質ガラス体5の傾斜端部6A、6B
に凹凸、段差が生じ、しかも、これらの凹凸、段差が、
多孔質ガラス体5を透明ガラス化した後も残存するの
で、透明な石英系ガラス母材をその傾斜端部から線引き
するとき、光ファイバの外径が安定するまでに多くの時
間を要する。ゆえに、線引工程初期の早期安定化を期す
ることができず、これが光ファイバをつくるまでの生産
性、合理化を妨げることとなる。
【0008】[発明の目的]本発明はこのような技術的
課題に鑑み、凹凸や段差などのない滑らかな表面の傾斜
端部をもつ多孔質ガラス体を合理的に形成することので
きる方法を提供しようとするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は所期の目的を達
成するために、ガラス微粒子堆積用のターゲットとガラ
ス微粒子生成用のバーナとが内装されている反応容器内
において、回転しているターゲットとガラス微粒子を生
成しているバーナとをターゲットの軸線方向へ相対移動
させつつ、バーナから噴射されたガラス微粒子をターゲ
ットの外周面に堆積させて、先細り形状の傾斜端部を有
する多孔質ガラス体をターゲットの外周面上に形成する
方法において、撮像機器を有する光学系モニタ装置と、
吸引口を有する吸引装置と、吸引装置を制御するための
吸引制御機器とを用意して、光学系モニタ装置の撮像機
器および吸引装置の吸引口を、多孔質ガラス体の傾斜端
部と対応する位置にそれぞれ配置しておき、かつ、前記
のごとくターゲットの外周面にガラス微粒子を堆積させ
て多孔質ガラス体を形成しているとき、光学系モニタ装
置の撮像機器を介して多孔質ガラス体の傾斜端部をモニ
タするとともに当該傾斜端部のモニタ情報に基づく制御
信号を吸引制御機器から吸引装置へ入力して吸引装置を
制御することを特徴とする。上記に関する一例として、
吸引装置における吸引管の吸引口が多孔質ガラス体の傾
斜端部に沿い移動自在なるように配置される。上記に関
する他の一例として、吸引装置における吸引管が列状の
吸引口を備えてなり、その列状吸引口が多孔質ガラス体
の傾斜端部に沿って配置される。
【0010】
【作用】本発明方法によるときは、外付けCVD法を介
してターゲットの外周面上に多孔質ガラス体を形成して
いるときに、多孔質ガラス体の傾斜端部を光学系モニタ
装置でとらえ、かつ、その傾斜端部に関する情報に基づ
いて吸引装置を吸引制御機器により制御する。たとえ
ば、傾斜端部の一部分が他の部分よりも膨らむような不
良傾向が出はじめたとき、その不良発生箇所の吸気量を
増して膨らみ現象を解消するとともに、傾斜端部の一部
分が他の部分よりも窪むような不良傾向が出はじめたと
き、その不良発生箇所の吸気量を減じて窪み現象を解消
する。このように、多孔質ガラス体の傾斜端部をモニタ
しつつ、傾斜端部付近の吸気量を制御するとき、多孔質
ガラス体の傾斜端部は、凹凸、段差などをともなうこと
なく滑らかに仕上がる。
【0011】
【実施例】本発明に係る多孔質ガラス体の形成方法につ
いて、図示の実施例を参照して説明する。図1、図2に
おいて、11は排気口12を有する反応容器、13A、
13Bは一対の回転チャック、14は多重管構造からな
るガラス微粒子生成用のバーナ、21はターゲット、2
2は多孔質ガラス体、31A、31Bは一対の光学系モ
ニタ装置、41A、41Bは一対の吸引装置、51は吸
引制御機器を示す。
【0012】反応容器11は一例として石英からなり、
その内部には、ガラス旋盤の一部分である前記回転チャ
ック13A、13B、ガラス旋盤の他部分である前記バ
ーナ14などが配置される。
【0013】反応容器11内に配置されたガラス微粒子
生成用バーナ14は、一例として、SiCl4 、GeC
4 、POCl3 、BCl3 のごときガラス原料(気
相)、ドープ原料(気相)の供給を受ける原料ガス流路
と、水素、メタン、プロパン、ブタンのごとき易燃性ガ
スの単体または混合体からなる燃料ガスの供給を受ける
燃料ガス流路と、支燃ガスとしてO2 の供給を受ける支
燃ガス流路とを備えた多重管構造からなり、他の一例と
して、これらの流路以外に緩衝ガス用のガス流路をも備
えた多重管構造からなる。かかるバーナ14の場合、公
知ないし周知のトラバース機構15を介して両回転チャ
ック13A、13B間を往復動するように支持され、か
つ、これの各流路には反応容器11外から導かれた所定
の各ガス管がそれぞれ接続され、これら配管系にはマス
フローコントローラのごとき流量制御器16、各種ガス
ボンベ(図示せず)などが備えつけられる。
【0014】ターゲット21は棒状または管状の長い基
体からなり、その一例として石英系のガラス棒をあげる
ことができ、他の一例として石英系のガラス管をあげる
ことができる。このようなターゲット21の外周面に
は、すでに、多孔質ガラス体が層状に形成されているこ
ともある。
【0015】一対の光学系モニタ装置31A、31B
は、それぞれ、撮像機器32、信号処理部33、モニタ
部34、情報記録部35などを備えている。なお、撮像
機器32は、一例として、ITV(工業テレビジョン)
カメラからなり、モニタ部34は、一例として、CRT
からなる。これら光学系モニタ装置31A、31Bの各
撮像機器32は、後述する多孔質ガラス体22の傾斜端
部23A、23Bと対応して配置される。この場合の各
撮像機器32は、通常、反応容器11内に配置されて多
孔質ガラス体22の傾斜端部23A、23Bに接近する
が、反応容器11が石英のごとき透明体であるとき、そ
の反応容器11外に配置されて多孔質ガラス体22の傾
斜端部23A、23Bに向けられることがある。
【0016】一対の吸引装置41A、41Bは、それぞ
れ、吸引式ポンプ、吸引式ブロワのごとき吸引機械42
を有する吸引管43と、押引式またはネジ送り式の駆動
手段を有する案内機構45とを主体にして構成されてい
る。これら吸引装置41A、41Bにおける吸引管43
の吸引口44は、反応容器11内において多孔質ガラス
体22の傾斜端部23A、23Bと対応して配置され、
かつ、該各傾斜端部23A、23Bの傾斜方向に沿って
往復動自在なるように、それぞれの案内機構45を介し
て支持される。
【0017】吸引制御機器51は、たとえば、CPUを
備えたコンピュータからなり、所定の測定信号を受けた
ときに、これを電子的ないし電子的に処理して、PID
動作用の制御信号を出力することができる。かかる吸引
制御機器51は、光学系モニタ装置31A、31Bの各
信号処理部33と相互に接続されているとともに、吸引
機械42、案内機構45の各駆動部と相互に接続されて
いる。
【0018】図1に例示した反応容器11内において、
ターゲット21の外周面に多孔質ガラス体22を形成す
べく外付けCVD法を実施するとき、ターゲット21
は、これの両端を一対の回転チャック13A、13Bに
より保持して定位置回転させ、気相のガラス原料、燃料
ガス、支燃ガスなどの供給を受けたバーナ14は、これ
ら各ガスを燃焼状態にして石英系のガラス微粒子を生成
しながらターゲット21の軸線方向に往復動させる。こ
のようにした場合、回転状態にあるターゲット21の外
周面上には、バーナ14から連続的に噴射されるガラス
微粒子が堆積成長するので、多孔質ガラス体22が形成
されることとなり、かつ、多孔質ガラス体22の両端に
は、既述の理由により、傾斜端部23A、23Bが生じ
る。
【0019】上述した外付けCVD法により多孔質ガラ
ス体22を形成しているとき、一対の光学系モニタ装置
31A、31Bは、撮像機器32を介して多孔質ガラス
体22の両傾斜端部23A、23Bを画像としてとら
え、かつ、かかる画像(両傾斜端部23A、23Bに関
する情報)を、各信号処理部33から各モニタ部34、
各情報記録部35へ入力する。したがって、両傾斜端部
23A、23Bの画像が各モニタ部34に表示され、両
傾斜端部23A、23Bの測定データ(勾配、表面平滑
度など)が各情報記録部35により記録される。
【0020】上記において、両光学系モニタ装置31
A、31Bの撮像機器32でとらえた両傾斜端部23
A、23Bに関する情報は、各信号処理部33から吸引
制御機器51にも入力される。これを受けた吸引制御機
器51は、両傾斜端部23A、23Bが良好であるか否
かを電子的ないし電子的に演算処理により判定し、その
判定結果に基づいて、二系統の吸引装置41A、41B
を個別に制御する。たとえば、一方の傾斜端部23Aに
おいて、これの表面に部分的な隆起が発生しはじめたと
き、吸引制御機器51は、前記傾斜端部23Aの情報に
基づいて隆起の度合い(大きさ)、膨らみ箇所の位置を
判定し、これらに応じた所定の制御信号を一方の吸引装
置41Aへ入力する。このとき、吸引制御機器51から
出力される信号の一つは、隆起の度合いに応じて吸引機
械42の吸引量(単位時間あたりの吸気量)と吸引機械
42の運転時間とを決めるための吸引制御信号であり、
吸引制御機器51から出力される信号の他の一つは、膨
らみ箇所の位置を指示するための位置制御信号である。
これら両信号のうち、吸引制御信号が吸引装置41Aの
吸引機械42へ、位置制御信号が吸引装置41Aの案内
機構45へそれぞれ入力されるので、吸引装置41A
は、位置制御信号を入力された案内機構45を介して吸
引管43の吸引口44を傾斜端部23Aの膨らみ箇所へ
移動させ、かつ、吸引制御信号を受けた吸引機械42の
吸引作用により、傾斜端部23Aの膨らみ箇所付近を所
定時間だけ集中的に吸引する。
【0021】かくて、傾斜端部23Aに発生しようとす
る部分的な膨らみ現象がリアルタイムで抑制され、傾斜
端部23Aは、図2のごとく平滑な円錐傾斜面に仕上が
る。
【0022】上述した光学系モニタ装置31A、吸引制
御機器51、吸引装置41Aによる一連の吸引制御は、
たとえば、PID動作を含むフィードバック制御により
行なわれ、傾斜端部23Aの上記膨らみ現象が解消され
た時点で吸引装置41Aの運転が止まり、吸引装置41
Aが元の位置に復帰する。
【0023】多孔質ガラス体22の他方の傾斜端部23
Bに部分的な膨らみが発生しはじめたときも、光学系モ
ニタ装置31B、吸引制御機器51、吸引装置41Bを
介した前記と同様の吸引制御により、当該傾斜端部23
Bの膨らみ現象を抑制する。その他、多孔質ガラス体2
2の両傾斜端部23A、23Bに部分的な膨らみが同時
発生しはじめたときも、両光学系モニタ装置31A、3
1B、吸引制御機器51、両吸引装置41A、41Bを
介して、これらの膨らみ現象を前記と同様に抑制する。
さらに、上述した吸引制御は、多孔質ガラス体22の形
成を終えるまでの間において、既述の膨らみ現象が両傾
斜端部23A、22Bのいずれか一方または両方に発生
するつど行なわれる。
【0024】図1、図2に例示した外付けCVD法にお
いて多孔質ガラス体22を形成するとき、つぎのように
吸引制御してもよい。その一つは、両吸引装置41A、
41Bの各吸引口44を多孔質ガラス体22の両傾斜端
部23A、23Bに沿い一定速度で往復動させ、かつ、
これら吸引口44の往動時および/または復動時、両吸
引装置41A、41Bの吸引力(吸引量)を一定に保持
することである。このようにした場合、両吸引装置41
A、41Bを介して発生させた吸気流により、凹凸の原
因となるガラス微粒子群が両傾斜端部23A、23Bの
表面から取り除かれたり両傾斜端部23A、23Bの表
面に付着することなく吸引されるので、これら傾斜端部
23A、23Bの表面に凹凸が生じない。他の一つは、
平時、両吸引装置41A、41Bの吸引力(吸引量)を
一定に保持してこれらの各吸引口44を多孔質ガラス体
22の両傾斜端部23A、23Bに沿い一定速度で移動
させながら、両傾斜端部23A、23Bに凹凸が発生し
はじめたときに、凸部(膨らみ箇所)に対して両吸引装
置41A、41Bの吸引力を増強させるとともに吸引口
44の通過速度を低速にし(または吸引口44を一時的
に停滞させ)、かつ、凹部(窪み箇所)に対して両吸引
装置41A、41Bの吸引力を減弱させるとともに吸引
口44の通過速度を高速にすることである。この例のよ
うに、両傾斜端部23A、23Bの凹部、凸部に対して
両吸引装置41A、41Bの吸引力、吸引口44の通過
速度を加減する場合も、両傾斜端部23A、23Bには
凹凸が生ぜず、これらが平滑に仕上がる。
【0025】本発明方法で用いられる吸引装置41Aと
しては、図3に例示されたものものも有効である。図3
に例示された吸引装置41Aの場合、吸引管43が列状
(アレイ状)の吸引口441 〜44n を備え、かつ、こ
れら吸引口441 〜44n を開閉するための各弁(電磁
弁、電動弁)V1 〜Vn が吸引管43にとりつけられて
おり、かかる列状吸引口441 〜44n が多孔質ガラス
体の傾斜端部23Aに沿うように配置される。図3に例
示された吸引装置41Aの場合、前述した案内機構45
を要しない。図3において説明が省略されている吸引装
置41Bも、図3の吸引装置41Aと同様に構成され
る。
【0026】図3の実施例において、既述の外付けCV
D法により多孔質ガラス体22を形成しているときに、
多孔質ガラス体22の傾斜端部23Aに部分的な膨らみ
が発生しはじめると、図1を参照して述べた内容に準じ
て吸引装置41Aが制御される。すなわち、多孔質ガラ
ス体22の傾斜端部23Aに光学系モニタ装置31Aの
撮像機器32でとらえた傾斜端部23Aに関する情報を
各信号処理部33から吸引制御機器51へ入力するとと
もに、吸引制御機器51からの位置制御信号および吸引
制御信号を吸引装置41Aの吸引機械42へ入力する。
【0027】かかる吸引装置41Aにおいて、位置制御
信号、吸引制御信号を受けた吸引機械42は、傾斜端部
23Aの膨らみ箇所と対応する位置の吸引口(たとえ
ば、吸引口443 )を弁V3 により開放し、かつ、その
膨らみ箇所付近を、制御値に基づく吸引力にて所定時間
だけ集中的に吸引する。かくて、傾斜端部23Aに発生
しようとする部分的な膨らみ現象が抑制され、傾斜端部
23Aが平滑な円錐傾斜面に仕上がる。
【0028】図3の実施例において、他方の傾斜端部2
3Bに部分的な膨らみが発生しはじめたとき、あるい
は、両方の傾斜端部23A、23Bに部分的な膨らみが
同時発生しはじめたときも、光学系モニタ装置31Aお
よび/または31B、吸引制御機器51、両吸引装置4
1Aおよび/または41Bを介して、これらの膨らみ現
象を前記と同様に抑制する。さらに、図3で述べた吸引
制御も、多孔質ガラス体22の形成を終えるまでの間に
おいて、既述の膨らみ現象が両傾斜端部23A、22B
のいずれか一方または両方に発生するつど行なわれる。
【0029】図3に例示した外付けCVD法において多
孔質ガラス体22を形成するとき、吸引装置41A、4
1Bをつぎのように制御してもよい。その一つは、各吸
引口441 〜44n の弁V1 〜Vn を開放して、両傾斜
端部23A、23Bに沿う吸気流を吸引機械42により
定常的に発生させることであり、他の一つは、各吸引口
441 〜44n の弁V1 〜Vn を、V1 〜Vn 順あるい
はVn 〜V1 順にサイクル開閉して、吸引機械42によ
る吸気流を両傾斜端部23A、23Bの傾斜方向に走査
させることである。これらの吸引制御例によるときも、
図1を参照して述べたと同様に、両傾斜端部23A、2
3Bの表面には凹凸が生じない。
【0030】以上に述べたいずれかの手段で形成された
多孔質ガラス体22は、その後、多孔質ガラス体22
は、公知ないし周知の脱泡処理、脱水処理、透明ガラス
化処理を受けて、透明なガラスロッド(合成石英)とな
り、さらに、その後、当該ガラスロッドが、公知ないし
周知の線引手段(加熱延伸手段)により線引きされて、
光ファイバとなる。
【0031】上述した多孔質ガラス体22の場合、これ
を透明ガラス化した後の線引工程において線引開始端部
となるのは両傾斜端部のいずれか一方であり、その線引
開始端部に該当する一つの傾斜端部に凹凸、段差がなけ
ればよい。したがって、既述の外付けCVD法を介して
多孔質ガラス体22を形成するとき、両傾斜端部23
A、23Bのいずれか一方のみを良好に仕上げれば十分
である。このような事情に鑑み、多孔質ガラス体22の
傾斜端部23A、23Bに対応する吸引装置41A、4
1Bは、そのいずれか一方が省略されることがある。
【0032】図3の実施例において、各吸引口441
44n には、こらと対応する各別の吸引管(弁付き)が
接続されることがあり、このような例においては、各吸
引口441 〜44n の吸引力を個別に制御することがで
きる。
【0033】その他、本発明方法の外付けCVD法にお
いては、バーナ14が定位置に固定され、ターゲット2
1がこれの軸線方向沿いに往復動されることがある。こ
のような場合、光学系モニタ装置31A、31Bの撮像
機器32、吸引装置41A、41Bなどは、多孔質ガラ
ス体22の傾斜端部23A、23Bに追従するように組
み立てられる。
【0034】本発明方法は、光ファイバ用、イメージフ
ァイバ用、ライトガイド用、ロッドレンズ用など、各種
のガラス母材を作製する際に適用することができる。
【0035】[具体例]図1、図2に例示された外付け
CVD法を下記のような条件で実施した。ターゲットと
して、外径20mmφのSiO2 −GeO2 系コア用ガ
ラス棒を用いた。吸引装置として、内径20mmφの移
動自在な吸引管を備えたものを用い、これを多孔質ガラ
ス体の傾斜端部に対応させて配置した。バーナの主たる
各流路には、90g/minの四塩化ケイ素、30l/
minの酸素、60l/minの水素をそれぞれ供給
し、これらの混合ガスを燃焼させてSiO2 微粒子を生
成するとともに、当該バーナを、ターゲットの長さ方向
中間部(600mm長)にわたり、1000m/min
の速度で往復動させつつ、前記SiO2 微粒子をターゲ
ットの外周面上に堆積させて多孔質ガラス体を形成し
た。さらに、このように多孔質ガラス体を形成している
とき、既述の手段で多孔質ガラス体の傾斜端部をモニタ
しつつ、傾斜端部の凸部発生箇所付近を吸引管により吸
引し、その凸部の発生を抑制した。かくて、得られた多
孔質ガラス体は、これの傾斜端部が滑らかに仕上がっ
た。つぎに、多孔質ガラス体を、1%の塩素を含むヘリ
ウム雰囲気中において透明ガラス化した。その後、上記
透明ガラス棒を周知の線引工程にかけてこれの一端(傾
斜端部)から1000m/minの線速で線引し、外径
125μmφの光ファイバを作製した。具体例の線引工
程において、線引開始後、光ファイバの外径が125μ
mφ±0.1%の外径に安定するまでに要した時間は3
5分と良好であり、線引工程が早期に安定した。
【0036】[比較例]吸引手段を用いない以外、具体
例と同一の条件で外付けCVD法を実施し、多孔質ガラ
ス体を形成したところ、この多孔質ガラス体の傾斜端部
には、凹凸、段差が生じた。以下、具体例と同様の透明
ガラス化、線引工程を実施した。比較例の線引工程にお
いて、線引開始後、光ファイバの外径が125μmφ±
0.1%の外径に安定するまでに要した時間は60分で
あり、線引工程の安定時期が具体例よりも遅速化した。
【0037】
【発明の効果】本発明に係る多孔質ガラス体の形成方法
は、外付けCVD法によりターゲットの外周面にガラス
微粒子を堆積させて多孔質ガラス体を形成していると
き、光学系モニタ装置の撮像機器を介して多孔質ガラス
体の傾斜端部をモニタするとともに、当該傾斜端部のモ
ニタ情報に基づく制御信号を吸引制御機器から吸引装置
へ入力して吸引装置を制御するから、多孔質ガラス体の
形成と同期して行なわれる当該手段により、多孔質ガラ
ス体の傾斜端部表面を合理的に平滑化することができ、
ひいては、このような多孔質ガラス体を透明ガラス化し
た後に行なわれるガラス母材の線引工程を早期に安定さ
せることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明方法の一実施例を略示した説明図であ
る。
【図2】図1の要部拡大図である。
【図3】本発明方法の他実施例を略示した要部説明図で
ある。
【図4】従来法を略示した説明図である。
【符号の説明】
11 反応容器 14 バーナ 21 ターゲット 22 多孔質ガラス体 23A 傾斜端部 23B 傾斜端部 31A 光学系モニタ装置 31B 光学系モニタ装置 32 撮像機器 33 信号処理部 34 モニタ部 41A 吸引装置 41B 吸引装置 42 吸引機械 43 吸引管 44 吸引口 441 吸引口 44n 吸引口 51 吸引制御機器

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ガラス微粒子堆積用のターゲットとガラ
    ス微粒子生成用のバーナとが内装されている反応容器内
    において、回転しているターゲットとガラス微粒子を生
    成しているバーナとをターゲットの軸線方向へ相対移動
    させつつ、バーナから噴射されたガラス微粒子をターゲ
    ットの外周面に堆積させて、先細り形状の傾斜端部を有
    する多孔質ガラス体をターゲットの外周面上に形成する
    方法において、撮像機器を有する光学系モニタ装置と、
    吸引口を有する吸引装置と、吸引装置を制御するための
    吸引制御機器とを用意して、光学系モニタ装置の撮像機
    器および吸引装置の吸引口を、多孔質ガラス体の傾斜端
    部と対応する位置にそれぞれ配置しておき、かつ、前記
    のごとくターゲットの外周面にガラス微粒子を堆積させ
    て多孔質ガラス体を形成しているとき、光学系モニタ装
    置の撮像機器を介して多孔質ガラス体の傾斜端部をモニ
    タするとともに、当該傾斜端部のモニタ情報に基づく制
    御信号を吸引制御機器から吸引装置へ入力して、吸引装
    置を制御することを特徴とする石英系多孔質ガラス体の
    形成方法。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008239479A (ja) * 1998-08-24 2008-10-09 Asahi Glass Co Ltd 合成石英ガラス光学部材とその製造方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2008239479A (ja) * 1998-08-24 2008-10-09 Asahi Glass Co Ltd 合成石英ガラス光学部材とその製造方法

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