JPH06171716A - 基板製造装置 - Google Patents

基板製造装置

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JPH06171716A
JPH06171716A JP4330259A JP33025992A JPH06171716A JP H06171716 A JPH06171716 A JP H06171716A JP 4330259 A JP4330259 A JP 4330259A JP 33025992 A JP33025992 A JP 33025992A JP H06171716 A JPH06171716 A JP H06171716A
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JP
Japan
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substrate
elevating
holding
lifting
belts
Prior art date
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Pending
Application number
JP4330259A
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English (en)
Inventor
Shigeru Kato
茂 加藤
Kenji Ichikawa
建二 市川
Hiroshi Ichikawa
浩 市川
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】本発明は基板の欠けや破損の発生を防止して基
板を取り扱うことができる部品保管装置と、基板を精度
良く位置決めして保持できる基板保持装置とを備えた基
板製造装置を提供することを目的とする。 【構成】複数の基板を載せて昇降される昇降体37と、
この昇降体37を駆動する駆動機構と、昇降体37の昇
降通路を囲む面に夫々上下方向に配設され且つ連結され
た複数のベルト39〜41およびこれら各ベルト39〜
41が掛け渡されるプーリ42〜47とを具備する基板
保管装置31と、基板を載せる受け体と、この受け体に
おける基板載置位置に対して接近離間する方向に移動可
能に設けられ受け体に載せられた基板の縁部を周囲から
押える複数の押え体と、押え体を基板載置位置に対して
接近離間する方向に駆動する駆動機構とを具備する基板
保持装置71とを備えたことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は基板に部品をマウントし
て配線基板を製造するラインに用いる基板製造装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】一般にセラミックスなどからなる基板に
電子部品や印刷回路用部品をマウントして配線基板を製
造するラインにおいては、製造に供する複数の基板を保
管しておく基板保管装置と、この基板保管装置で保管さ
れた基板を一枚ずつ取り出して搬送する搬送装置と、こ
の搬送装置で搬送されてきた基板を保持して自動組立て
装置まで移動する基板保持装置とが備えられている。従
来、この製造ラインに用いられる基板保管装置としては
図11に示すものものがある。
【0003】図11(a)に示す装置はスティック式と
呼ばれるもので、基板の四隅部を押える柱1を持った容
器2の内部に多数の基板Wを積層して保管するものであ
る。各基板Wは最上段のものから例えば吸引装置で吸引
して取り出す。
【0004】図11(b)に示す装置はマガジン式と呼
ばれるもので、一側面を開放した立て形の箱3において
対向する一対の内側面に夫々多数の水平溝4を上下に並
べて形成したものである。基板Wは箱3の対向する各水
平溝4に挿入して支持される。また、基板保持装置は基
板をX方向およびY方向から基板を押えるもので、図1
2(a)ないし(c)に示す方式のものがある。
【0005】図12(a)に示す装置は、図示しない受
け体に載せられた基板WのX方向およびY方向の夫々の
一方に位置する縁を固定基準押え部材11、12で押
え、基板WのX方向およびY方向の夫々の他方に位置す
る縁部を移動押え部材13、14で押えて位置決めする
方式である。
【0006】図12(b)に示す装置は、受け体15上
に載せられた基板Wの縁部を、X方向およびY方向に設
けた移動押え部材16、17、18、19で押えて位置
決めする方式である。図12(c)に示す装置は、基板
Wに形成した位置決め孔20に位置決めピン21を挿入
して位置決めする方式である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の基板保
管装置には次に述べる問題がある。
【0008】すなわち、図11(a)に示す装置は、基
板Wを容器2に出入れする時に基板Wの隅部や縁部が容
器2の柱1に摺接し、また図11(b)に示す装置は基
板Wを箱3に対して出入れする時に基板Wの隅部や縁部
が水平溝4に摺接する。このため、いずれの装置共に基
板Wを出入れする時に基板Wの隅部や縁部が摩耗した
り、欠けたりする恐れが高い。
【0009】この傾向は、基板Wが、脆くて衝撃により
欠けたり、摺接による摩耗の度合いが大きいという材
料、例えばセラミックスで形成されている場合に特に顕
著である。また、従来の基板保持装置には次に述べる問
題がある。
【0010】図12(a)に示す各装置は、硬い材料で
形成され外形寸法にバラツキがある基板、例えばセラミ
ックス基板を保持する場合には、各押え部材11〜14
で基板Wを押えても基板Wの外形寸法のばらつきを吸収
することが困難である。図12(b)に示す装置には、
移動押え部材16〜19の基板Wに接触する部分に摩耗
により位置決めが不正確になることがある。また、図1
2(c)に示す装置は、基板Wの位置決め孔20の正確
な加工が難しく、基板Wの位置決めが不正確になること
がある。
【0011】本発明は前記事情に基づいてなされたもの
で、基板の欠けや破損の発生を防止して基板を取り扱う
ことができる部品保管装置と、基板を精度良く位置決め
して保持できる基板保持装置とを備え、特にセラミック
スからなる基板を用いた配線基板の製造に適した基板製
造装置を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に本発明の基板製造装置は、複数の基板を載せて昇降さ
れる昇降体と、この昇降体を駆動する駆動機構と、前記
昇降体の昇降通路を囲む面に夫々上下方向に配設され且
つ前記連結された複数のベルトおよびこれら各ベルトが
掛け渡されるプーリとを具備する基板保管装置と、基板
を載せる受け体と、この受け体における基板載置位置に
対して接近離間する方向に移動可能に設けられ前記受け
体に載せられた前記基板の縁部を周囲から押える複数の
押え体と、この押え体に前記基板載置位置に接近する方
向に弾性力を与えるとともに前記押え体に前記押え体を
前記基板載置位置から離間する方向に駆動する駆動機構
とを具備する基板保持装置とを備えたことを特徴とす
る。
【0013】
【作用】基板保管装置は次に述べる作用を行う。
【0014】複数の基板を積層して昇降体に載置して保
管する。搬送装置が積層された基板の最上段のものを一
枚ずつ順次取出す。これに伴い昇降体が順次上昇して基
板を取出し位置に移動する。
【0015】昇降体の昇降通路はベルトで囲まれて壁面
が形成されているので、昇降体に積層して載置された複
数の基板はベルトに押えられて落ちることがない。昇降
体の上昇時に各べルトも共同して上昇するので、基板は
ベルトに摺接することがない。このため、基板の隅部や
縁部に欠けや破損が発生することを防止できる。基板保
持装置は次に述べる作用を行う。
【0016】各押え体は受け体における基板載置位置に
対して接近、離間する方向に移動可能であって、且つ基
板載置位置に向けて弾性力が加えられている。すなわ
ち、各押え体は基板の外形寸法に形態に応じて移動して
基板を保持する。従って、基板をその外形寸法のばらつ
きを吸収して高い精度で位置決めして保持することがで
きる。従って、本発明の装置は特にセラミックスからな
る基板を用いた配線基板の製造に適している。
【0017】
【実施例】本発明の一実施例について図面を参照して説
明する。基板保管装置について図1ないし図4を参照し
て説明する。図中31は基板保管装置である。
【0018】32は装置フレームで、後述する昇降体が
基板Wを載置して昇降するに必要な高さをもって直立し
て設けられている。33は直立して設けられた送りねじ
で、上端と下端がフレーム32に設けられた一対の軸受
34に支持されている。35は正逆転可能な電動機で、
減速機36と組合されて送りねじ33を図示しないタイ
ミングベルトを介して回転駆動するものである。
【0019】37は昇降体で、送りねじの33の前側に
設けられて送りねじ33に組合されている。送りねじ3
3と昇降体37とはボールねじの構成で組合されてい
る。また、昇降体37は装置フレーム32に直立して設
けられたガイド38に摺動自在に係合されている。
【0020】これにより昇降体37は送りねじ33の回
転によりガイド38に案内されて直線状に昇降されるこ
とになる。昇降体37の昇降距離は送りねじ33の長さ
によって規定されている。
【0021】図2および図3に示すように昇降体37の
後側(送りねじ33との連結側)、左側部および右側部
には夫々昇降体37の昇降通路に沿ってベルト39、4
0、41が垂直に設けられている。すなわち、ベルト3
9〜41はタイミングベルトをなすもので、両端間の長
さは昇降体37の昇降距離に相当する大きさである。
【0022】昇降体37の後側に設けられるベルト39
は装置フレーム32の上端と下端に夫々回転自在に設け
られたプーリ42、43に巻き掛けされて垂直に設けら
れている。
【0023】昇降体37の左側に設けられるベルト40
は装置フレーム32の上端と下端に夫々位置するプーリ
44、45に巻き掛けされて垂直に設けられている。昇
降体37の右側に設けられるベルト41は装置フレーム
32の上端と下端に夫々位置するプーリ46、47に巻
き掛けされて垂直に設けられている。
【0024】これによりベルト39〜41は昇降体37
の昇降通路の後面、左側面および右側面を形作ってい
る。図3に示すように各ベルト39〜41の外側には夫
々補強用の背板56が重ねて取り付けられている。な
お、昇降体37の昇降通路の前面側はベルトで覆われ
ず、基板Wを昇降体37に対して出し入れすることがで
きる。
【0025】48は装置フレーム32の上端に左右方向
に沿って水平に設けられたねじ軸で、装置フレーム32
に左部と右部には相反する方向のねじ部が形成されてい
る。ねじ軸48の各ねじ部にはプーリ44を支持する部
材とプーリ46を支持する部材が螺合されている。
【0026】装置フレーム32の下端にはねじ軸48と
同じ構成のねじ軸49が設けられ、各ねじ部にはプーリ
45を支持する部材とプーリ47を支持する部材が螺合
されている。
【0027】なお、装置フレーム32にはベルト40、
41の間隔を調整するつまみ50が設けられている。こ
のつまみ50の回転によりベルト51、52を介してね
じ軸48、49を回転すると、図2に示すようにプーリ
44を支持する部材とプーリ46を支持する部材、また
プーリ45を支持する部材とプーリ47を支持する部材
が互いに接近または離間するするように移動する。そし
て、ベルト40とベルト41が互いに接近または離間す
るように移動して、両ベルトの間の間隔が変化する。こ
の構成は昇降体37に載せる基板Wの大きさに対応して
ベルト40、41の間隔を調整するためである。
【0028】図2に示すように昇降体37と各ベルト3
9〜41とは一体に連結されている。図4は両者の連結
部の構成を拡大して示している。昇降体37には水平に
リニアブッシュ53が設けられ、このリニアブッシュ5
3にはボルト54が支持されている。
【0029】ボルト54にはベルト39〜41とこのベ
ルトに組み合わされた背板56とを貫通したボルト54
が螺合され、ボルト54の頭部とカラー55とでベルト
39〜41と背板56とを挟んでいる。図4では左側面
のベルト40と右側面ベルト41と昇降体37との連結
部を示している。この連結により昇降体37が上昇また
は下降すると、各ベルト39〜41も昇降体37と一体
に且つ昇降体37と同じ速度で上昇または下降する。
【0030】このような構成をなす基板保管装置31
は、基板Wを取り出すための装置の一例である吸引搬送
装置と組み合わせる。図5に示すように吸引搬送装置に
おける吸引口体57は基板保管装置31の上側に設け
る。
【0031】本実施例の基板保管装置31は、図2に示
すように昇降体37に多数枚の基板Wを積層して保管す
る。昇降体37は、積層された多数枚の基板Wの最上段
のものが吸引口体57で吸引できる位置にくるように昇
降される。すなわち、吸引口体57が最上段の基板Wを
吸引した後は、昇降体37が基板1枚分上昇されて次の
吸引を待機する。
【0032】昇降体37に積層載置された基板Wは昇降
通路の後面、左右両側面の3面を囲むベルト39〜41
によって覆われる。このため、基板を昇降体37から落
下するなど事故の発生を阻止して安定して積層して保管
できる。
【0033】また、昇降体37が上昇および下降する時
に各ベルト39〜41が一体に上昇および下降する。こ
のため、昇降体37に積層載置された基板Wが昇降体に
よって昇降する時に、基板Wの隅部や縁部がベルト39
〜41に摺接することがなく、従って隅部や縁部の破損
を防止することができる。
【0034】ここで、基板保管装置31において昇降体
37が吸引口体57に基板Wを供給し、吸引口体57で
基板Wを吸引して取り出す動作を行う場合の制御につい
て図5を説明する。
【0035】図中61は光学式のリミットセンサであ
り、昇降体37が最も上昇した位置を検出するものであ
る。リミットセンサ61は装置フレーム32の上端に上
下方向の位置(検出位置)を調節可能に設けられる。リ
ミットセンサ61は昇降体37に設けたドグ62がリミ
ットセンサ61から発せられる光線を遮ることにより検
出動作を行う。
【0036】63は光学式の基板検出センサで、昇降体
37が最も上昇した時における昇降体37に載置されて
いる基板Wの存在を検出する。基板検出センサ63はリ
ミットセンサ61に対して高い位置で装置フレーム32
の上端に上下方向の位置(検出位置)を調節可能に設け
られる。なお、リミットセンサ61と基板検出センサ6
2との間において昇降体37に載置残留されている基板
Wの数をあらかじめ測定しておく。制御の方法について
説明する。
【0037】多数枚の基板Wを昇降体37に載せて上昇
させ、その基板Wの供給位置を検出センサ63で検出す
る。この検出信号により昇降体37の上昇を停止する。
その後、吸引口体57で最上段の基板Wを吸着して取り
出す。基板Wの残量が一定量になると、昇降体37に設
けられたドグ62がリミットセンサ61により検出され
る。この時、基板Wの残量の検出が可能となる。
【0038】次にリミットセンサ61の検出動作後に昇
降体37を一時停止する。これとともに昇降体37が最
上昇位置にあることを図示しない表示装置により表示す
る。この表示により作業者は、基板製造装置にある基板
Wの払い出しを実施する。払い出しの終了後には基板製
造装置の運転を停止し、次の入力を待つ。
【0039】前記の基板Wの払い出しを実施しなかった
場合には、装置の運転を再開し、その後昇降体37から
の基板供給量を計算し設定値と比較する。設定量に到達
しない場合には基板供給を継続し、設定量に達した場合
には装置が異常であることを表示して装置の運転を停止
して次の入力を待つ。
【0040】この制御によれば、昇降体37における基
板残量を検出して装置にフィードバックすることにより
効率良く基板を補給できる。このため、基板Wに揮発性
接着剤を用いる組み立て工程では接着剤が硬化するなど
の不具合の発生を防止できる。次に基板保持装置につい
て図6ないし図10について説明する。
【0041】基板保持装置は基板保管装置から吸引搬送
装置によって搬送されてきた基板Wを受けて、これを位
置決め保持し、所定の組み立て加工を行う装置に移動さ
せるものである。
【0042】図中71は基板保持装置である。図中72
はサドルで、図8に示すように水平に設けられたレール
73、74に移動自在に支持されている。75はサドル
72の上側に水平に配置されたベースプレートで、サド
ル72に設けられたボールブッシュ76に垂直方向に移
動自在に支承された複数本の軸77によって上下動可能
に支持されている。
【0043】なお、サドル72の下側にはサドル72に
設けたストッパ78に支持される板79が配置され、こ
の板79には各軸77の下端が固定されている。板79
にはサドル72に設けられた圧縮コイルばね80によっ
て下方向の力が加えられている。
【0044】81はベースプレート75の上側に配置さ
れた基板受けプレートで、支持部材82によってベース
プレート75に固定されている。基板受けプレート81
の上面中央に基板Wが載置される。ここで、基板Wは図
6に示すようにX方向およびY方向から玉軸受によって
保持される。X方向から基板Wを保持する構造について
述べる。
【0045】基板受けプレート81におけるX方向の両
側部の中央にはX方向に沿って案内溝83、84が夫々
形成され、ベースプレート75の上面にはこれら案内溝
83、84の真下に位置してX方向に沿って案内レール
85、86が設置されている。これら案内レール85、
86にはスライド体87、88が移動自在に設けられて
いる。
【0046】図8に示すようにサドル72とベースプレ
ート75との間には、基板受けプレート81におけるX
方向の両側部の下側において夫々Y方向に沿ってラック
89、90が配置され、これらラック89、90はベー
スプレート75に取り付けられたラック受け91に移動
自在に支持されている。
【0047】図9に示すようにベースプレート75にお
けるY方向の一方の側部には各ラック89、90に接近
した箇所に夫々玉軸受92が設けられ、各玉軸受92に
は回転軸93が夫々垂直に挿通して支持されている。
【0048】各回転軸93におけるベースプレート75
から下側に突出した端部にはラック89、90に噛合す
るピニオン94、95が取り付けられ、ベースプレート
75から上側に突出した端部にはレバー96、97が取
り付けられている。
【0049】これにより図7に示すようにラック89、
90が移動すると、ピニオン94、95および各回転軸
93が回動され、各回転軸93によってレバー96、9
7が基板受けプレート81の基板載置位置に対して接近
離間する方向に回動されることになる。なお、このレバ
ー96、97は先端が二又形状に形成されている。
【0050】また、前述したスライド体87、88には
夫々ボルト98が夫々上方向に直立して取り付けられ、
各ボルト98には夫々レバー96、97の先端二又部に
係合される玉軸受99と、基板受けプレート81の案内
溝83、84に係合する玉軸受100が保持されてい
る。
【0051】これにより図7に示すようにレバー96、
97が各回転軸93を中心として回動すると、各玉軸受
99および各ボルト98を介してスライド体87、88
が案内レール85、86に沿って直線移動され、各ボル
ト98を介して各玉軸受100が案内溝83、84に沿
ってX方向すなわち基板受けプレート81に載置された
基板Wに対して接近、離間する方向に直線移動される。
【0052】各ラック89、90に取り付けたプレート
101とラック受け91との間にコイルばね(図示せ
ず)張設されており、各コイルばねによって各レバ−9
6、97が基板受けプレート81の基板載置位置に接近
する方向の力が常時各ラック89、90に与えられてい
る。このため、各スライド体87、88は基板Wに接近
する方向に移動されて各玉軸受100も基板Wに接近す
る(保持する)方向に移動される。そして、図8に示す
ように各ラック89、90をばね102の力とは反対の
方向に押して移動する駆動部材103が設けられてい
る。
【0053】駆動部材103によりラック89、90が
移動されると、ピニオン94、95および各回転軸93
を介してレバー96、97が基板Wから離れる方向に回
動して各玉軸受100が基板Wから離れる方向に強制的
に移動される。駆動部材103は図示しない駆動装置に
より駆動される。図7に示すようにY方向から基板Wを
保持する構造について述べる。
【0054】基板受けプレート81におけるY方向の両
側部の中央にはY方向に沿って案内溝104、105が
夫々形成され、ベースプレート75の上面にはこれら案
内溝104、105の真下に位置してY方向に沿って案
内レール106、107が設置されている。これら案内
レール106、107にはスライド体108、109が
移動自在に設けられている。
【0055】一方のスライド体108の上側には移動部
材110が水平に取り付けられている。この移動部材1
10の内側の端部に形成された二又に分岐して形成され
た各部分には図10(b)に示すように夫々ボルト11
1が取り付けられ、各ボルト111には基板受けプレー
ト81に形成された一方の案内溝104に組み合わさる
玉軸受112が夫々保持されている。
【0056】図8に示すように他方のスライド体109
に取り付けられたボルト113には他方の案内溝105
に組み合わさる玉軸受114と後述するリンク120に
組み合わさる玉軸受115が夫々保持されている。
【0057】また、図8に示すように基板受けプレート
81の中央部に設けられた玉軸受116には回転軸11
7が垂直に通して回転自在に支持され、この回転軸11
6の基板受けプレート8から突出する上端部には円板1
18が取り付けられている。この円板118にはリンク
119、120を介してスライド体108、109に連
結されている。
【0058】各リンク119、120の一端は夫々円板
118において中心を挟んで互いに対向する位置で、ボ
ルト121に支持された玉軸受122により回転自在に
支持されている。
【0059】リンク119の他端は、一方のスライド体
108に取り付けたボルト123に支持された玉軸受1
24により回転自在に組み合わされている。リンク12
0の他端は他方のスライド体109に設けられたボルト
113に支持された玉軸受115に回転自在に組み合わ
されている。
【0060】これにより図7に示すように移動部材11
0がすなわちY方向に移動すると、スライド体108が
案内レール106に沿って直線移動され、玉軸受112
が案内溝104に沿ってY方向すなわち基板受けプレー
ト81に載置された基板Wに対して接近、離間する方向
に直線移動される。
【0061】スライド体108の直線移動はリンク11
9を介して円板118に伝達され、円板118が回転軸
117を中心としてP方向、Q方向に回転される。円板
118の回転はリンク120を介して他方のスライド体
109に伝達される。
【0062】スライド体109が案内レール107に沿
って直線移動される。そして、玉軸受115が案内溝1
05に沿ってY方向すなわち基板受けプレート81に載
置された基板Wに対して接近、離間する方向に直線移動
される。
【0063】回転軸117の下端とベースプレート75
に取り付けたボルト125との間に引っ張りコイルばね
126が張設されており、このばね126によって回転
軸117および円板118に対して各リンク119、1
20が基板載置位置に接近する方向の力が常時与えられ
ている。このため、各スライド体108、109が基板
Wに接近する方向に移動されて各玉軸受112、115
が基板載置位置に接近する方向に移動される。
【0064】そして、図7に示すように移動部材110
を基板Wから離間する方向に移動する駆動部材127が
設けられている。駆動部材127により移動部材110
が移動されると、スライド体108が同じ方向に移動さ
れ、さらにリンク119、120および円板118を介
してスライド体109が基板Wから離間する方向に移動
される。これにより各玉軸受112および玉軸受115
が基板Wから離間する方向に強制的に移動される。駆動
部材127は図示しない駆動装置により駆動される。
【0065】このように構成された基板保持装置におい
て、基板受けプレート81に基板Wを載せる場合には、
前述したように各玉軸受100と玉軸受112、115
が基板載置位置から離れる方向に強制的に移動する。こ
の状態で基板受けプレート81の基板載置位置に基板W
を載置する。
【0066】次いで、強制力を解除すると各玉軸受10
0と玉軸受112、115は各ばね102、126によ
り基板載置位置に接近する方向に移動する。これにより
各玉軸受100と玉軸受112、115が基板Wの各縁
部をX方向およびY方向から押えて保持する。
【0067】ここで、押え体である玉軸受は基板の外形
寸法に形態に応じて移動して基板を保持する。従って、
基板をその外形寸法のばらつきを吸収して高い精度で位
置決めして保持することができる。この実施例では基板
Wを押える押え体が玉軸受であるから従来のように爪の
場合に比較して基板Wを傷めることがなく、また部材自
信の摩耗も少ない。また、この実施例では、基板受けプ
レート81に載置した基板Wの保持を解除した時に、仮
止めとして基板Wを吸引して固定できるようにしてあ
る。
【0068】すなわち、図7および図10(a)に示す
ように基板受けプレート81の下側に吸引カバー128
が設けれ、基板受けプレート81には吸引カバー128
に対応して吸引孔129が形成されている。吸引カバー
128はホース130を介して図示しない吸引装置に接
続されている。吸引装置で吸引カバー128を介して吸
引孔12から空気を引くことにより、基板受けプレート
81にある基板Wを吸引して固定する。このように基板
Wを保持した基板保持装置は案内レール73、74に沿
って所定の組み立て装置に移動される。
【0069】なお、本発明は前述した実施例に限定され
ずに種々実施することができる。例えば基板保持装置に
おいて基板を押える押え体はローラ形であることが好ま
しいが、これに限定されるものではない。また、基板保
持装置において押え体が基板を押える方向は、X方向お
よびY方向に限定されない。
【0070】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、基
板の欠けや破損の発生を防止して基板を取り扱うことが
できる部品保管装置と、基板を精度良く位置決めして保
持できる基板保持装置とを備え、特にセラミックスから
なる基板を用いた配線基板の製造に適している基板製造
装置を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例における部品保管装置を示す
斜視図。
【図2】部品保管装置の構成を概略的に示す正面図。
【図3】部品保管装置の構成を概略的に示す平面図。
【図4】部品保管装置における昇降体とベルトとの連結
部を拡大して示す断面図。
【図5】部品保管装置における基板の取出し動作を説明
する図。
【図6】本発明の一実施例における部品保持装置を示す
斜視図。
【図7】図6のA矢視方向から見た部品保持装置を示す
図。
【図8】図6のB矢視方向から見た部品保持装置を示す
図。
【図9】図6のC矢視方向から見た部品保持装置を示す
図。
【図10】(a)は図7DーD線に沿って破断して示す
断面図。(b)は図7EーE線に沿って破断して示す断
面図。
【図11】(a)は従来の基板保管装置の例を示す図。
(b)は従来の基板保管装置の例を示す図。
【図12】(a)は従来の基板保管装置の例を示す図。
(b)は従来の基板保管装置の例を示す図。(c)は従
来の基板保持装置の例を示す図。
【符号の説明】
31…基板保管装置、37…昇降体、39〜41…ベル
ト、42〜47…プーリー、71…基板保持装置、10
0,112,115…玉軸受。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の基板を載せて昇降される昇降体
    と、この昇降体を駆動する駆動機構と、前記昇降体の昇
    降通路を囲む面に夫々上下方向に配設され且つ前記連結
    された複数のベルトおよびこれら各ベルトが掛け渡され
    るプーリとを具備する基板保管装置と、基板を載せる受
    け体と、この受け体における基板載置位置に対して接近
    離間する方向に移動可能に設けられ前記受け体に載せら
    れた前記基板の縁部を周囲から押える複数の押え体と、
    この押え体に対して前記基板載置位置に接近する方向に
    弾性力を与えるとともに前記押え体を前記基板載置位置
    から離間する方向に強制駆動する駆動機構とを具備する
    基板保持装置とを備えたことを特徴とする基板製造装
    置。
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