JPH06171660A - 多層シュリンクフィルム付き成形体 - Google Patents
多層シュリンクフィルム付き成形体Info
- Publication number
- JPH06171660A JPH06171660A JP40A JP9702992A JPH06171660A JP H06171660 A JPH06171660 A JP H06171660A JP 40 A JP40 A JP 40A JP 9702992 A JP9702992 A JP 9702992A JP H06171660 A JPH06171660 A JP H06171660A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- shrink film
- mold
- welded
- film
- multilayered shrink
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Landscapes
- Closures For Containers (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 熱可塑性樹脂の射出成形体の表面に溶着する
合成樹脂ラミネートフィルムに皺を生じないようにする
にある。 【構成】 金型内に多層シュリンクフィルムを挿入し、
これに熱可塑性樹脂を射出することにより、射出成形体
に多層シュリンクフィルムを溶着した構成のものであ
る。
合成樹脂ラミネートフィルムに皺を生じないようにする
にある。 【構成】 金型内に多層シュリンクフィルムを挿入し、
これに熱可塑性樹脂を射出することにより、射出成形体
に多層シュリンクフィルムを溶着した構成のものであ
る。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、多層シュリンクフィル
ム付き成形体に関するもので、例えばドライミルク等の
缶のオーバーキャップに利用されるものである。
ム付き成形体に関するもので、例えばドライミルク等の
缶のオーバーキャップに利用されるものである。
【０００２】
【従来の技術】従来は、熱可塑性樹脂の射出成形体の表
面にラベルとしてシュリンク性のない一般合成樹脂ラミ
ネートフィルム、あるいは合成樹脂ラミネート紙を溶着
していた。
面にラベルとしてシュリンク性のない一般合成樹脂ラミ
ネートフィルム、あるいは合成樹脂ラミネート紙を溶着
していた。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】上記の熱可塑性樹脂の
射出成形体の表面にラベルとしてシュリンク性のない一
般合成樹脂ラミネートフィルムを溶着する場合にあって
は、非溶着フィルムは射出成形体の形状に追随すること
はむずかしく、非溶着フィルム面に皺を生じていた。ま
た、紙は印刷適性は良好であるが、射出成形体の形状に
追随するという点では、さらにむずかしく、皺の生ずる
ことは顕著であった。本発明は、このような点に鑑みて
創出されたもので、その目的とするところは、熱可塑性
樹脂の射出成形体の表面に溶着する合成樹脂ラミネート
フィルムの非溶着フィルムに皺を生じることのないよう
にするにある。
射出成形体の表面にラベルとしてシュリンク性のない一
般合成樹脂ラミネートフィルムを溶着する場合にあって
は、非溶着フィルムは射出成形体の形状に追随すること
はむずかしく、非溶着フィルム面に皺を生じていた。ま
た、紙は印刷適性は良好であるが、射出成形体の形状に
追随するという点では、さらにむずかしく、皺の生ずる
ことは顕著であった。本発明は、このような点に鑑みて
創出されたもので、その目的とするところは、熱可塑性
樹脂の射出成形体の表面に溶着する合成樹脂ラミネート
フィルムの非溶着フィルムに皺を生じることのないよう
にするにある。
【０００４】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明にあっては、熱可塑性樹脂の射出成形体に
溶着する合成樹脂ラミネートフィルムとして多層シュリ
ンクフィルムを用いることによって問題点の解決を図っ
ている。すなわち、本発明は、金型に多層シュリンクフ
ィルムを挿入し、これに熱可塑性樹脂を射出することに
より、射出成形体に多層シュリンクフィルムを溶着した
構成をとっている。
めに、本発明にあっては、熱可塑性樹脂の射出成形体に
溶着する合成樹脂ラミネートフィルムとして多層シュリ
ンクフィルムを用いることによって問題点の解決を図っ
ている。すなわち、本発明は、金型に多層シュリンクフ
ィルムを挿入し、これに熱可塑性樹脂を射出することに
より、射出成形体に多層シュリンクフィルムを溶着した
構成をとっている。
【０００５】
【実施例】以下、本発明の実施例を、その利用態様の１
つとしてのドライミルク等のオーバーキャップにつき、
図面に基づいて説明する。先ず、従来のドライミルク等
の缶のオーバーキャップ（Ａ′）について説明すると、
図３に示すように、ポリエチレンを射出成形したキャッ
プ本体（ａ′）にはその天板（１′）の外表面（２′）
の周縁部にそって段部（３′）が形成され、その外側に
はリブ（４′）が突設されている。このような段部
（３′）とリブ（４′）とを有する天板（１′）の外表
面（２′）に積層ラベル（ｂ′）が溶着されている。こ
の積層ラベル（ｂ′）は、図４に示すようにポリエステ
ル／紙／ポリエチレンから構成されるもので、この積層
ラベル（ｂ′）の溶着は、金型内の片側に、ポリエチレ
ン層を内側にして、積層ラベル（ｂ′）を納め、金型を
閉じた後、これにポリエチレンを射出して成形する。こ
の場合、積層ラベル（ｂ′）の内側がポリエチレン層で
あるから、ポリエチレンを射出成形したオーバーキャッ
プ本体（ａ′）に溶着するが、外面のポリエステル、そ
の内側の紙は、射出成形の加熱、射出樹脂の収縮により
延びを生じて部分的に皺（５）ができる。
つとしてのドライミルク等のオーバーキャップにつき、
図面に基づいて説明する。先ず、従来のドライミルク等
の缶のオーバーキャップ（Ａ′）について説明すると、
図３に示すように、ポリエチレンを射出成形したキャッ
プ本体（ａ′）にはその天板（１′）の外表面（２′）
の周縁部にそって段部（３′）が形成され、その外側に
はリブ（４′）が突設されている。このような段部
（３′）とリブ（４′）とを有する天板（１′）の外表
面（２′）に積層ラベル（ｂ′）が溶着されている。こ
の積層ラベル（ｂ′）は、図４に示すようにポリエステ
ル／紙／ポリエチレンから構成されるもので、この積層
ラベル（ｂ′）の溶着は、金型内の片側に、ポリエチレ
ン層を内側にして、積層ラベル（ｂ′）を納め、金型を
閉じた後、これにポリエチレンを射出して成形する。こ
の場合、積層ラベル（ｂ′）の内側がポリエチレン層で
あるから、ポリエチレンを射出成形したオーバーキャッ
プ本体（ａ′）に溶着するが、外面のポリエステル、そ
の内側の紙は、射出成形の加熱、射出樹脂の収縮により
延びを生じて部分的に皺（５）ができる。
【０００６】図１に示す本発明の実施例の利用態様の１
つであるドライミルク等の缶のオーバーキャップ（Ａ）
は、キャップ本体（ａ）と、これの天板（１）の外表面
（２）にバリア性の多層シュリンクフィルム（ｂ）を溶
着したもので、この溶着は、金型内の片側にバリア性の
多層シュリンクフィルム（ｂ）を吸着させておき、金型
を閉じた後、これに、ポリエチレンを射出してキャップ
本体（ａ）を形成することによって行われる。このと
き、バリア性の多層シュリンクフィルム（ｂ）は、射出
樹脂の熱によって収縮してキャップ本体（ａ）の天板
（１）の外表面（２）に溶着する。この外表面（２）に
は、その外縁部にそって段差（３）、その外側にリブ
（４）があるが、バリア性の多層シュリンクフィルム
（ｂ）は熱によって収縮して溶着するものであるから、
これらの段差（３）及びリブ（４）による凹凸に対して
もよくなじみ、表面に皺を生ずるようなことはない。こ
のようにバリア性の多層シュリンクフィルム（ｂ）の溶
着により、キャップ本体（ａ）の外表面（２）は外気に
晒されることがないから、この面の外気中の臭いを吸着
することはない。
つであるドライミルク等の缶のオーバーキャップ（Ａ）
は、キャップ本体（ａ）と、これの天板（１）の外表面
（２）にバリア性の多層シュリンクフィルム（ｂ）を溶
着したもので、この溶着は、金型内の片側にバリア性の
多層シュリンクフィルム（ｂ）を吸着させておき、金型
を閉じた後、これに、ポリエチレンを射出してキャップ
本体（ａ）を形成することによって行われる。このと
き、バリア性の多層シュリンクフィルム（ｂ）は、射出
樹脂の熱によって収縮してキャップ本体（ａ）の天板
（１）の外表面（２）に溶着する。この外表面（２）に
は、その外縁部にそって段差（３）、その外側にリブ
（４）があるが、バリア性の多層シュリンクフィルム
（ｂ）は熱によって収縮して溶着するものであるから、
これらの段差（３）及びリブ（４）による凹凸に対して
もよくなじみ、表面に皺を生ずるようなことはない。こ
のようにバリア性の多層シュリンクフィルム（ｂ）の溶
着により、キャップ本体（ａ）の外表面（２）は外気に
晒されることがないから、この面の外気中の臭いを吸着
することはない。
【０００７】次に、金型内においてバリア性の多層シュ
リンクフィルムをオーバーキャップの天板の外表面に被
着形成する例について説明する。 １．バリア性の多層シュリンクフィルムの製造例 構成 直鎖低密度ポリエチレン／エチレン酢酸ビニル
共重合体／直鎖低密度ポリエチレン 総厚２５μ 製造方法 直鎖低密度ポリエチレン、エチレン酢酸ビ
ニル共重合体を共押し出しインフレーション法により積
層接着した後に、縦方向、横方向に２軸延伸を施す。 ２．金型内における成形工程例 成形機動作（１サイクル） 型開き限→ロボット把手部挿入→金型キャビティに上記
のフィルムを吸着と同時に反対側より製品を開放→型締
め→ポリエチレン樹脂の射出→冷却と原料補給→型開き
→ ロボット動作（１サイクル） →フィルム拡大部よりフィルム吸着→ロボット把手部挿
入→金型キャビティフィルムを吸着と同時に製品を反対
側より開放→金型内より原点復帰→ フィルム供給部動作（１サイクル） →プレス（ラベル抜き）→受け手治具に吸着→受け手治
具移動、拡大→受け手治具原点復帰→
リンクフィルムをオーバーキャップの天板の外表面に被
着形成する例について説明する。 １．バリア性の多層シュリンクフィルムの製造例 構成 直鎖低密度ポリエチレン／エチレン酢酸ビニル
共重合体／直鎖低密度ポリエチレン 総厚２５μ 製造方法 直鎖低密度ポリエチレン、エチレン酢酸ビ
ニル共重合体を共押し出しインフレーション法により積
層接着した後に、縦方向、横方向に２軸延伸を施す。 ２．金型内における成形工程例 成形機動作（１サイクル） 型開き限→ロボット把手部挿入→金型キャビティに上記
のフィルムを吸着と同時に反対側より製品を開放→型締
め→ポリエチレン樹脂の射出→冷却と原料補給→型開き
→ ロボット動作（１サイクル） →フィルム拡大部よりフィルム吸着→ロボット把手部挿
入→金型キャビティフィルムを吸着と同時に製品を反対
側より開放→金型内より原点復帰→ フィルム供給部動作（１サイクル） →プレス（ラベル抜き）→受け手治具に吸着→受け手治
具移動、拡大→受け手治具原点復帰→
【０００８】
【発明の効果】本発明は、金型内に多層シュリンクフィ
ルムを挿入し、これに熱可塑性樹脂を射出することによ
り、射出成形体に多層シュリンクフィルムを溶着したも
のであるから、射出成形体の表面に凹凸等の変化があっ
ても、多層シュリンクフィルムは熱収縮して、射出成形
体の表面になじんで溶着し、皺を生ずることがなく、成
形体としては、きわめて体裁のよいものとなる。
ルムを挿入し、これに熱可塑性樹脂を射出することによ
り、射出成形体に多層シュリンクフィルムを溶着したも
のであるから、射出成形体の表面に凹凸等の変化があっ
ても、多層シュリンクフィルムは熱収縮して、射出成形
体の表面になじんで溶着し、皺を生ずることがなく、成
形体としては、きわめて体裁のよいものとなる。
【図１】本発明の実施例であるドライミルク等の缶のオ
ーバーキャップの一部を切欠して示した斜視図である。
ーバーキャップの一部を切欠して示した斜視図である。
【図２】同上の一部の断面図である。
【図３】従来のドライミルク等の缶のオーバーキャップ
の一部を切欠して示した斜視図である。
の一部を切欠して示した斜視図である。
【図４】積層ラベルの一部の拡大断面図である。
Ａ オーバーキャップ ａ キャップ本体 ｂ バリア性の多層シュリンクフィルム １ 天板 ２ 外表面 ３ 段部 ４ リブ
Claims (1)
- 【請求項１】 金型内に、多層シュリンクフィルムを挿
入し、これに熱可塑性樹脂を射出することにより、射出
成形体に多層シュリンクフィルムを溶着させたことを特
徴とする多層シュリンクフィルム付き成形体。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP09702992A JP3217847B2 (ja) | 1992-03-24 | 1992-03-24 | 多層シュリンクフィルム付き成形体 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP09702992A JP3217847B2 (ja) | 1992-03-24 | 1992-03-24 | 多層シュリンクフィルム付き成形体 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06171660A true JPH06171660A (ja) | 1994-06-21 |
| JP3217847B2 JP3217847B2 (ja) | 2001-10-15 |
Family
ID=14181035
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP09702992A Expired - Fee Related JP3217847B2 (ja) | 1992-03-24 | 1992-03-24 | 多層シュリンクフィルム付き成形体 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3217847B2 (ja) |
-
1992
- 1992-03-24 JP JP09702992A patent/JP3217847B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP3217847B2 (ja) | 2001-10-15 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| US20090250846A1 (en) | Process for the manufacturing of a multilayer hollow body that includes at least one weld | |
| US5194305A (en) | Moldings and process for manufacturing the same | |
| JP4618581B2 (ja) | 樹脂製収納容器及びその製造方法 | |
| JP2000238760A (ja) | 紙トレー | |
| JP2008155395A (ja) | 積層成形品の成形方法並びに成形装置 | |
| JPH0664029A (ja) | 厚紙ラベル付きボトル及びその製造方法 | |
| US4117061A (en) | Method of making a laminated container consisting mainly of thermoplastic material | |
| JPS61148019A (ja) | ブロー成形製プラスチック中空体への別部材取付構造 | |
| JPH06171660A (ja) | 多層シュリンクフィルム付き成形体 | |
| JPH06246777A (ja) | 複合容器の製造装置 | |
| KR100243759B1 (ko) | 튜브용기의 제조방법 | |
| JPH05338018A (ja) | 全周ラベル付きボトルのブロー成形方法 | |
| JP3272424B2 (ja) | ポリエチレン射出のインモールド成形用ラベル | |
| JP3251668B2 (ja) | インモールドインジェクション成形品 | |
| JP4024671B2 (ja) | 発泡体内装中空成形品の製造方法 | |
| JP2003173144A (ja) | インモールド容器用ラベル | |
| JP3853405B2 (ja) | パウチインモールド容器及びその製造方法 | |
| JP3209230B2 (ja) | ヒートシール蓋付き多層薄肉容器 | |
| JPH05278066A (ja) | ガスバリヤ−性の優れた容器及びその製法 | |
| JPH0388579A (ja) | 透明ラベル | |
| JPS62128730A (ja) | 中空成形品の成形方法 | |
| JP3465479B2 (ja) | カップ状複合容器 | |
| JPH11227039A (ja) | アンダーカット付き成形体の製造方法 | |
| KR100374696B1 (ko) | 차량용 콘솔리드 및 그 제조방법 | |
| JPH10249921A (ja) | チューブ容器の製造方法 |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20010724 |
|
| R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
| R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
| R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20070803 Year of fee payment: 6 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080803 Year of fee payment: 7 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090803 Year of fee payment: 8 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100803 Year of fee payment: 9 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110803 Year of fee payment: 10 |
|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |