JP3251668B2 - インモールドインジェクション成形品 - Google Patents

インモールドインジェクション成形品

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JP3251668B2
JP3251668B2 JP30549492A JP30549492A JP3251668B2 JP 3251668 B2 JP3251668 B2 JP 3251668B2 JP 30549492 A JP30549492 A JP 30549492A JP 30549492 A JP30549492 A JP 30549492A JP 3251668 B2 JP3251668 B2 JP 3251668B2
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molded
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一樹 小西
幸雄 吉川
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Dai Nippon Printing Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、インモールドインジェ
クション成形品に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のインモールドインジェクション成
形品としては、例えばポリエチレンを射出する場合、イ
ンモールドラベルとしてポリエチレン単体のフィルムを
用い、インモールドインジェクションして成形してい
た。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】以上のようなポリエチ
レン単体フィルムのラベルにあっては、これを成形型内
において、フィルムと相溶性のあるポリエチレンをイン
ジェクションして成形品とする場合、ラベルと成形体と
の一体化にはよいが、ラベルにバリヤー性を付与したい
とき、あるいは印刷を施したいとき等においては、ラベ
ルと成形体とを共にポリエチレンとすると、バリヤー性
に劣り、インジェクション成形時に印刷の流れを起す可
能性があり、その機能を発揮させることが困難であっ
た。このような点から、ラベルとして、例えばポリエス
テル/紙/ポリエチレンのような積層フィルムを用いた
ものは、バリヤー性と印刷適性のよいポリエステル、あ
るいは紙に印刷を施した場合、成形型内において、この
積層ラベルに対し、成形体となる樹脂をインジェクショ
ンしても、印刷面にはなんら影響を及ぼすことがないか
ら、この印刷が不鮮明になることはなく、射出する樹脂
がポリエチレンであれば、ラベルの最内層がポリエチレ
ンであるため、ラベルと成形体との一体化は良好とな
る。ところが、ラベルがこのような積層フィルムを一体
化したインモールドインジェクション成形品にあって
は、成形体の表面にラベルを溶着するものであるから、
インモールドインジェクション成形の加熱成形温度によ
るラベルの伸度と成形品への追従力と、インモールドイ
ンジェクション成形後の成形体自身の収縮との兼ね合い
により、さらには成形体の表面の周縁部に設けた変形を
防ぐ補強のための段差、積み重ねた時のずれを防ぐスタ
ッキングのためのリブ等とにより成形後のラベル自身、
表面に皺を生じ易く、また成形品としての変形も著し
い。本発明は、このような点に鑑みて、種々実験し研究
した結果創出されたもので、その目的とするところは、
積層ラベルをインモールドインジェクション成形によっ
て成形体の表面に溶着したとき、ラベルの表面に皺を生
じないようにするとともに、キャップ本体の変形が少な
く精度のよい成形品を得ようとするにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明にあっては、積層ラベルに対し、インモー
ルドインジェクション成形によって成形される成形体の
表面に放射方向の凹凸状のスリットを形成するととも
に、成形体の表面に、その中心より溶融樹脂を射出し
て、その樹脂の流動方向を凹凸状のスリットの方向と一
致する方向にすることによって問題点の解決を図ってい
る。すなわち、本発明のインモールドインジェクション
成形品は、成形体側の表面に、放射方向の凹凸状のスリ
ットを形成するとともに、この成形体側の表面に、その
中心位置より溶融樹脂を射出して、この細かい樹脂の流
動方向を上記の凹凸状のスリットの方向と一致させるこ
とにより、この射出成形によって成形体側の表面に形成
される成形用ラベルに生ずる皺を、凹凸状のスリットに
吸収させてラベルの溶着性を向上させた構成をとってい
る。
【0005】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。先ず、図4に示すような従来の積層ラベル(a')
を成形品本体(b')の表面に溶着した例えばドライミル
ク缶等のオーバーキャップ(A')について説明する。従
来の積層ラベル(a')は、図5に示すようにポリエステ
ル/紙/ポリエチレンから構成されたものであって、こ
れを、ポリエチレン側を内側にして金型内に納めて金型
を閉じ、これにポリエチレンをインジェクションして、
ドライミルク缶等のオーバーキャップ(A')を成形する
場合、積層ラベル(a')は、キャップ本体(b')の天板
(1')面に溶着されるのであるが、このキャップ本体
(b')は、その変形を防ぎ、補強のために、天板(1')
の表面(2')の周縁部に、段差(3')及び積み重ねた時
のずれを防ぐスタッキングのためのリブ(4')が形成さ
れている。積層ラベル(a')は最内層がポリエチレン層
であり、インジェクション成形したキャップ本体(b')
もポリエチレンであるため、積層ラベル(a')はキャッ
プ本体(b')によく溶着するが、外層のポリエステル、
紙は、インジェクション成形時の加熱及びインジェクシ
ョン成形後のキャップ本体(b')のポリエチレンの収
縮、段差及びリブ等によって、その表面に皺(5')を生
ずる。この皺(5')は、特に段差(3')及びリブ(4')
等においては顕著に表れ、また成形品としての変形も著
しいため製品としては体裁のよいものではない。
【0006】本発明の実施例においては、インモールド
インジェクション成形品として、図1に示すような従来
品の説明と同様なドライミルク缶等のオーバーキャップ
(A)について説明するが、このオーバーキャップ
(A)は、積層ラベル(a)とキャップ本体(b)とか
ら構成されるもので、積層ラベル(a)は、インモール
ドインジェクション成形によってキャップ本体(b)の
表面に溶着されている。この場合、積層ラベル(a)と
しては、ポリエステル、ポリプロピレン、ポリエチレ
ン、鎖状低密度ポリエチレン等の熱可塑性プラスチック
フィルムを最内層に構成された積層ラベルであって、ま
たキャップ本体(b)も熱可塑性プラスチックであっ
て、ラベル最内層とキャップ本体(b)とは相溶性のあ
るものであればよい。キャップ本体(b)には、その天
板(1)の表面(2)に、変形を防ぐ補強のための段差
(3)及び積み重ねた時のずれを防ぐスタッキングのた
めのリブ(4)が設けられており、この段差から外周縁
端(5)の間には、放射状の細かい条溝(6)が形成さ
れている。キャップ本体(b)の天板(1)の表面
(2)に対し、インモールドインジェクション成形によ
り溶着されたラベル(a)には、キャップ本体(b)の
天板(1)の表面(2)において段差(3)よりリブ
(4)を越えて形成されている細かい放射状の条溝
(6)に応じて、その表面に条溝(6')が表われてい
る。
【0007】従来の積層ラベル(a')をインモールドイ
ンジェクション成形によりキャップ本体(b')の表面
(2')に溶着するに当って、ラベル(a')に皺(5')が
生ずることの主な原因は、ラベル(a')の表面積がキャ
ップ本体(b')の表面積より大きいことによるものと理
解されるところより、本発明にあっては、キャップ本体
(b)側の表面(2)に放射状の細かい条溝(6)を形
成することによって、キャップ本体(b)の表面積を、
ラベル(a)の加熱成形温度による伸度と成形品への追
従力と、キャップ成形体自身のインモールドインジェク
ション成形後のプラスチックの収縮との兼ね合いによ
り、また段差、リブ等によって生ずる皺の表面積と対応
一致させるようにし、かつ射出される樹脂の流動性を向
上させることによりラベルの相溶性をも向上させたこ
と、この点が本発明の特徴とすることろである。
【0008】ラベル(a)をインモールドインジェクシ
ョン成形によってキャップ本体(b)に対して溶着する
順序について説明すると、図3(イ)、(ロ)、(ハ)
に示すように、 (イ)キャップ本体(b)の天板(1)の表面(2)に
形成される段差(3)、リブ(4)及び放射状の条溝
(6)の逆型を形成した雌金型(B1)に対して、ラベル
(a)を収納し当接するとともに、この雌金型(B1)を
雄金型(B2)の方向に移動させ、 (ロ)この雄金型(B2)とラベル(a)との間にキャッ
プ本体成形用の樹脂をインジェクションし、 (ハ)この雌金型(B1)を後退させて雄金型(B2)より
成形品を取り出す。この場合、ラベル(a)に発生しよ
うとする皺は、インジェクションされる樹脂がキャップ
本体(b)の表面(2)の中心より放射方向に流動する
ので、キャップ本体(b)の表面(2)に形成される細
かい放射状の条溝(6)に順応して吸収される。
【0009】条溝(6)を放射状に設けたのは、本例の
成形品の形状に基づいており、発生しようとする皺を最
もよく吸収する形状であり、またインジェクションする
溶融の樹脂が、キャップ本体(b)の天板(1)の中心
に相当する位置の、雄金型(B2)の湯口から放射方向に
流れ、これにより溶融の樹脂はスムーズに外周縁方向に
行き渡らせるがためであり、その結果樹脂がすばやく成
形品最外部に充填されたことにより溶着温度が高くなり
ラベルの溶着性も向上する。このようにして、キャップ
本体(b)の周縁部において起り得る皺は、放射状の細
かい条溝(6)によって吸収される。以上のようにキャ
ップ本体(b)の天板(1)の表面(2)の周縁部に形
成される放射状の細かい条溝(6)によって、ラベル
(a)に発生しようとする皺は吸収されて、表面に皺が
生ずるのを防ぐようにし、ラベルの溶着性をも向上させ
たものであるから、熱可塑性の樹脂であって、ラベル最
内層とキャップ本体(b)とに用いるものが相溶性のあ
るものであれば、いずれのものでも差支えない。
【0010】
【発明の効果】本発明のインモールドインジェクション
成形品は、成形体側の表面に凹凸状のスリットを形成す
ることにより、インモールドインジェクション成形の際
に、成形体側の中心位置より射出される樹脂の放射方向
の流動によって、成形用ラベル面に生ずる樹脂の皺を吸
収するとともに、流動性を向上させ、成形体側に対する
ラベルの溶着性を向上させることによりその仕上がりを
よくすることができる。この場合、熱可塑性樹脂であっ
て、インジェクション成形体とインモールドラベル最内
層において使用する樹脂に相溶性のあるものであるなら
ば、いずれの樹脂でも使用することができ、多方面のイ
ンモールドインジェクション成形品に利用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のインモールドインジェクション成形品
におけるラベルの一部を切欠した斜視図である。
【図2】同上の一部の切断面図である。
【図3】(イ)、(ロ)、(ハ)ラベルをキャップ本体
に対して溶着する順序の説明図である。
【図4】従来品におけるラベルの一部を切欠した斜視図
である。
【図5】従来品のラベルの一部断面図である。
【符号の説明】
A オーバーキャップ B1 雌金型 B2 雄金型 a ラベル b キャップ本体 1 天板 2 表面 3 段差 4 リブ 5 外周縁端 6 放射状の条溝(全周に設ける)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭52−71555(JP,A) 特開 昭56−109718(JP,A) 特開 昭54−130665(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B65D 35/44 - 35/54 B65D 39/00 - 55/16

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 成形体側の表面に、放射方向の凹凸状の
    スリットを形成するとともに、この成形体側の表面に、
    その中心位置より溶融樹脂を射出して、この細かい樹脂
    の流動方向を上記の凹凸状のスリットの方向と一致させ
    ることにより、この射出成形によって成形体側の表面に
    形成される成形用ラベルに生ずる皺を、凹凸状のスリッ
    トに吸収させラベルの溶着性を向上させたことを特徴
    とするインモールドインジェクション成形品。
JP30549492A 1992-11-16 1992-11-16 インモールドインジェクション成形品 Expired - Lifetime JP3251668B2 (ja)

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