JPH0617118U - 圧縮スリーブ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】絶縁体もしくはシースのはぎ取りぎわで導体が
断線しない圧縮スリーブの提供を目的とする。 【構成】周知の外形を有する圧縮スリーブにおいて、導
体の挿入孔に隣接して絶縁体の挿入孔を設ける。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案は、電線、ケーブルの直線接続に使用される圧縮スリーブブに係る 。

【０００２】

【従来の技術】

従来は、電線，ケーブルの絶縁体をはぎ取り、導体を露出させ、露出した導 体を、導体の挿入孔だけが設けられている圧縮スリーブの導体挿入孔に装着した のち、適宜な圧縮機で圧縮し、導体相互を接続していた。したがって、このよう な構造のスリーブでは、絶縁体のはぎ取りぎわが、曲げやねじりなどの外部応力 に対し最弱点部になり、振動などの外部応力が反復して加えられると、この部分 で導体が断線するという問題点を有していた。

【０００３】

【考案が解決しようとする問題点】

この考案は前記した問題点を解消するためになされたものである。

【０００４】

【問題点を解決するための手段】

接続しようとする電線、ケーブルの導体を挿入する挿入孔に、隣接して絶縁 体を挿入できる挿入孔を設けた圧縮スリーブを使用して、絶縁体を一部含めて導 体相互を圧縮接続するのである。

【０００５】

【作用】

絶縁体のはぎ取りぎわを圧縮スリーブの絶縁体挿入孔に装着し、圧縮するの で、従来のような外部応力に対する最弱点部がなくなり、導体断線のおそれがな くなる。

【０００６】

【実施例】

この考案の実施の一例を示す図面について説明するに、本願の圧縮スリーブ は、導体４の挿入孔１に隣接して絶縁体５（シースを有するケーブルを一括に接 続する場合には５はシースになる）の挿入孔２を設けて成る銅、銅合金、アルミ 合金などの金属から成るもので、外形は周知のものと特に変わるところはない。 なお、３は導体４の挿入孔１の中央部に設けられた突起で、同一長の導体を圧縮 できるようにするためのものである。 実施に際しては、例えば、被接続電線を図２のように、圧縮スリーブに装着 させ、スリーブの平坦部を全体にわたり圧縮していくのである。

【０００７】

【効果】

この考案は以上のように構成されているので、次のような効果を有している 。 （１）絶縁体もしくはシースのはぎ取りぎわが圧縮スリーブの内側に圧縮装 着されるので、振動などの外部応力に対する最弱点部が除去され、振 動などに起因する反復曲げ応力やねじり応力を受けても、従来のよう に、絶縁体もしくはシースのはぎ取りぎわで導体が断線することがな い。 （２）したがって、振動などの外部応力を常に受ける移動用ケーブルや工事 用バイスケーブルの接続に、本願に係る圧縮スリーブを使用すると、 ケーブルの寿命を延引できる。 等のすぐれた効果を有し、その工業的利用価値は極めて高い。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の実施の一例を示す切断正面図。

【図２】電線、ケーブルを装着した一部切欠正面図。

【符号の説明】

１ 導体の挿入孔 ２ 絶縁体の挿入孔 ３ 突起 ４ 導体 ５ 絶縁体

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】導体（４）の挿入孔（１）に隣接して絶縁
   体（５）の挿入孔（２）を設けたことを特徴とする圧縮
   スリーブ