JPH06171183A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JPH06171183A
JPH06171183A JP4325610A JP32561092A JPH06171183A JP H06171183 A JPH06171183 A JP H06171183A JP 4325610 A JP4325610 A JP 4325610A JP 32561092 A JP32561092 A JP 32561092A JP H06171183 A JPH06171183 A JP H06171183A
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image forming
unit
ink sheet
transfer paper
image
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JP4325610A
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English (en)
Inventor
Toshihiro Sugiyama
敏弘 杉山
Kazuo Ogawa
和夫 小川
Tetsuya Hiruma
哲也 蛭間
Takahiro Shinga
崇浩 信賀
Akira Ohori
顕 大堀
Masayuki Koga
雅之 古賀
Kazuhiko Kato
和彦 加藤
Susumu Shiina
将 椎名
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】ノート型転写紙の転写面を平滑にして、同転写
面への画像形成を良好に行うことのできる画像形成装置
を提供する。 【構成】画像形成装置本体1とノートコピーユニット4
とよりなる画像形成装置において、前記ノートコピーユ
ニット4が、可動載置台7、固定載置台8、これらの載
置台に対向しかつ平行移動可能に配置されたサーマルヘ
ッドユニット15、送り出し側インクシートリール1
8、巻き取り側インクシートリール19、前記可動載置
台7と固定載置台8との間に形成されノート型転写紙の
背表紙の位置決めをする溝部3、この溝部内に配置した
支持部材14、ノート型転写紙11を挾んで前記支持部
材に対向し前記ノート型転写紙11の中央綴じ部を前記
支持部材側に押圧する転写紙押え板10を備える。この
転写紙押え板10は、下面に凸部を有する三角形または
台形断面の棒状部材であり、左右に回動自在である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、画像形成装置本体とノ
ート型被画像形成ユニットとよりなる画像形成装置に関
し、さらに詳しく言えば、前記ノート型被画像形成ユニ
ットが、被画像形成体載置台と、この被画像形成体載置
台に対向するとともに、被画像形成体載置台に対して平
行移動可能に配置された発熱素子と、未使用インクシー
トを保持するインクシート保持手段と、使用済インクシ
ートを巻き取るためのインクシート巻き取り手段とを具
備し、前記インクシート保持手段と前記インクシート巻
き取り手段との間に位置するインクシートが前記被画像
形成体載置台と前記発熱素子との対向部を通過するよう
に構成した画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】複写用紙、OHPシート等のシート状像
担持体上に画像を形成する装置としては、従来、電子写
真プロセスを用いるもの、熱転写記録方式を用いるもの
等が知られている。また、転写紙を固定した状態で、書
き込みヘッドの移動によって画像形成を行う装置として
は、次のものが既に提案されている。
【0003】(1)サーマルヘッド、インクリボンカセ
ット、走行ローラとを一体的に構成した書き込みユニッ
ト(印刷部)がロッドに沿い往復動可能であり、該書き
込みユニットが転写物上を移動することにより、転写物
上への画像形成を行う小型複写機(特開平2−1982
70号公報)。
【0004】(2)記録ヘッド部が案内部材に沿って往
復動またはX−Y方向への移動を行うように構成されて
おり、該記録ヘッド部が載置台(ベーステーブル)上に
載置されたシート状像担持体上へ画像形成を行うプリン
タ(特開昭63−233862号公報)。この場合、記
録ヘッド部の例としてワイヤドット、インクジェットの
各方式が開示されており、ワイヤドット方式を使用する
場合は、シート状像担持体上に熱転写紙のようなインク
シートを重ねた上からヘッドによる書き込みを行う。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】電子写真プロセスを用
いるものにおいては、感光体上に形成されたトナー像を
チャージャ或はバイアスローラのごとき転写手段により
シート状像担持体上に転写し、ついで転写されたトナー
像をシート状像担持体上に定着している。しかし、例え
ばノート型転写紙を使用した場合には、前述したごとき
転写手段によっては、複数枚のシートよりなるノート型
転写紙へのトナー像転写を良好に行うことはきわめて困
難である。また、定着に関しても熱ローラ定着、圧力定
着を使用するときは、ローラ対間にノート型転写紙を通
すことがきわめて困難であり、しわの発生、転写紙の破
損等の恐れがある。
【0006】さらに、シートを搬送して画像形成を行っ
ているため、シート搬送路の構成によって使用可能な転
写紙の形状、サイズ等が制約されており、ノート型転写
紙や四角形以外の不定形用紙、小サイズ紙への画像形成
を行うことが不可能であった。
【0007】また、熱転写記録方式を用いるものにおい
ては、不定形用紙、小サイズ紙等への画像形成を行うこ
とは可能であるが、従来の装置では熱転写ヘッドとイン
クシート(リボン)カートリッジとを一体的に駆動する
ものであったため、大容量のインクシートカートリッジ
を使用する場合は、装置が大型化しかつ駆動機構も大型
のものを要していた。さらに、ノート型転写紙への画像
形成を良好に行うことのできる装置も、まだ実現されて
いない。
【0008】前述した特開平2−198270号公報に
開示の小型複写機は、サーマルヘッドとインクリボンカ
セットとを一体的に構成した書き込みユニットを有する
ものであるから、前述の熱転写記録方式を用いるものに
該当し、従って同方式について述べたと同じ問題点を有
する。
【0009】前述した特開昭63−233862号公報
に開示した技術によれば、ワイヤドット方式を使用する
場合には、複数回の画像形成を行うに当たりシート状転
写紙(インクシート)をその都度交換する必要があり、
そのため操作性が低下する。また、シート状転写紙は記
録用紙上に単に置かれているのみであるから、記録中に
シート状転写紙がずれたり、またはしわが発生すると言
う問題点がある。
【0010】本発明は、前述した従来の技術における問
題点を解消することを課題とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】前記の課題は、本発明に
より、画像形成装置本体と、ノート型被画像形成ユニッ
トとよりなる画像形成装置にして、前記ノート型被画像
形成ユニットが被画像形成体載置台と、この被画像形成
体載置台に対向するとともに、被画像形成体載置台に対
して平行移動可能に配置された発熱素子と、未使用イン
クシートを保持するインクシート保持手段と、使用済イ
ンクシートを巻き取るためのインクシート巻き取り手段
とを具備し、前記インクシート保持手段と前記インクシ
ート巻き取り手段との間に位置するインクシートが前記
被画像形成体載置台と前記発熱素子との対向部を通過す
るように構成した画像形成装置において、前記被画像形
成体載置台の載置面のほぼ中央に対向して、ノート型被
画像形成体の中央綴じ部を載置面側に押圧する押圧手段
を設けることにより解決される。
【0012】また、本発明は、前記の課題を解決するた
めに、前記押圧手段により、ノート型被画像形成体の画
像形成が行われる側の面を押圧するように構成すること
を提案する。
【0013】また、本発明は、前記の課題を解決するた
めに、前記押圧手段を、下面に凸部を有する断面形状が
三角形または台形状の棒状部材として形成し、この棒状
部材を左右に回動自在に構成することを提案する。
【0014】さらに、本発明は、前記の課題を解決する
ために、前記の被画像形成体載置台を、被画像形成体を
セットするためのセット位置と、被画像形成体上へ画像
形成を行うための画像形成位置とに移動可能であるよう
に画像形成装置本体に対し配設し、前記被画像形成体載
置台が前記セット位置にあるときは、前記押圧手段の押
圧状態が解除されることを提案する。
【0015】
【作用】本発明によれば、ノート型転写紙に転写を行う
場合、その中央綴じ部を被画像形成体載置台の載置面側
に押圧する押圧手段を設けたので、ノート型転写紙の転
写面を平面化することができ、画像形成を良好に行うこ
とができる。
【0016】また、前記押圧手段がノート型被画像形成
体の画像形成の行われる側の頁を押圧するように構成
し、それによって前記頁の面の平面化を確実にすること
ができる。
【0017】また、前記押圧手段が、下面に凸部を有す
る断面三角形または台形であるようにかつ左右に回動自
在であるように構成したので、前記の画像形成の行われ
る側の頁の平面化を容易に且つ確実に行うことができ
る。
【0018】被画像形成体載置台が、転写紙セット位置
と画像形成位置とに移動可能であり、かつ前記転写紙セ
ット位置では押圧手段の押圧状態が解除されるように構
成したので、転写紙のセットを容易に行うことができ
る。
【0019】
【実施例】以下に、図に示す本発明の実施例を説明す
る。
【0020】図1に示す画像形成装置は、画像入力部1
00、本体画像形成部500等を具備する画像形成装置
本体1と、オプションユニットとして画像形成装置本体
1に付設されかつ熱転写方式によるサブ画像形成部を具
備するノートコピーユニット4とを有する。画像形成装
置本体1は、通常のデジタル式電子複写装置である。
【0021】画像形成装置本体1の画像入力部100に
て得られた画像情報は、装置本体の画像形成部500と
ノートコピーユニット4の画像形成部により共有され、
動作中の画像形成部の処理速度に応じて、前記画像入力
部100より画像情報が出力される。前記ノートコピー
ユニット4には、転写物載置用トレイ5が取出し可能に
設けられている。このトレイ5は、画像編集時に用いる
LED列6、可動載置台7、固定載置台8、操作部9、
転写紙押え板10を備えており、11は転写紙、本実施
例ではノートである。さらに、前記ノートコピーユニッ
ト4にインクシートカートリッジ12が着脱可能に装着
されている。300は、画像形成装置本体1の操作パネ
ルである。
【0022】図2には、前述した画像形成装置の主要部
をブロック図にて示す。主要部は前記画像入力部10
0、画像処理部200、操作パネル300、制御部40
0、前記本体画像形成部500、およびノートコピーユ
ニット画像形成部600で構成される。
【0023】画像入力部100を図3に示す。画像入力
部100は、透明なガラス板で形成されその上部に原稿
が載置される原稿台101、この原稿台の下に配置され
原稿台上の原稿を下から照明する蛍光灯102、この照
明が原稿の画像に当たって反射される光を読み取る画像
読み取り部106、反射光を画像読み取り部106まで
導く複数のミラー103、104、105を備えてい
る。前記蛍光灯102は、主走査方向に原稿を読み取る
長さのものであり、また副走査方向に原稿台101に対
し平行に移動可能である。ミラー103、104、10
5は、蛍光灯の移動に伴い、焦点距離の変動補正のため
に移動可能となつている。画像読み取り部106では、
電荷結合素子であるCCD107が入力される反射光を
電気信号に変換し、そのアナログ電気信号をA/Dコン
バータ108がデジタル信号に変換する。
【0024】画像処理部200は、画像入力部100か
らのデジタル画像データに対して、各種補正、各種変
換、変倍等の処理を施す。データの処理速度は、画像形
成部の作像速度に合わせて切り換わる。操作パネル30
0は、複写モード設定のための各種ボタン、テンキー、
スタートボタン、表示部等を具備する。制御部400
は、各部の動作を制御するためのプログラムが格納され
ているROM、このROM内のプログラムに従って各部
に制御信号を送り出すCPU、CPUが1時的にデータ
を読み書きするためのRAMを備えている。本体画像形
成部500は、通常のデジタルPPCにおける電子写真
方式であり、その詳細は略する。
【0025】以下に、ノートコピーユニット4について
説明する。
【0026】図4に示すノートコピーユニット4におい
て、転写物載置用トレイ5は転写紙11の交換時にアキ
ュライド13により装置の前方に引き出す構造となって
いる。可動載置台7は、転写紙11の種類に応じて左右
方向の任意位置に摺動可能である。例えば、転写紙11
がノート等の背表紙を有するものであれば、背表紙の厚
さに応じて両載置台7、8の間に背表紙の保持のための
溝部3を設け、また転写紙11がシート状物であれば、
前記両載置台7、8の間に隙間を設けず、平滑な広い載
置台を作ることができる。前記溝部3は、ノート状転写
紙11の中央綴じ部である前記背表紙の位置決めの用を
なすものである。
【0027】ノート状転写紙保持機構として、転写紙押
え板10と背表紙押えローラ14が設けられている。転
写紙押え板10は、ノート状転写紙の中央を上方から押
えるとともに、載置台7、8上を左右の任意位置への移
動が可能であり、シート状転写紙に対して転写を行うと
き、この転写紙の端部を押えて固定することができる。
前記転写紙押え板10は、下面に凸部を有する断面形状
が三角形または台形の棒状部材よりなり、左右に回動自
在に構成するのがよい。
【0028】背表紙押えローラ14は、ノート状転写紙
の厚みに応じて上下動が可能である。前記押えローラ1
4は、表面に高摩擦部材を備えかつ回動自在に構成する
ことができる。
【0029】15はサーマルヘッドを有するサーマルヘ
ッドユニットであり、後述するように、転写位置に対応
して任意位置への移動ができるようになっている。
【0030】ノート状転写紙の頁めくり機構として、後
述するピックアップ部16および頁めくりアーム17が
設けられている。
【0031】送り出し側インクシートリール18がイン
クシートカートリッジ12内に、そして巻き取り側イン
クシートリール19がノートコピーユニット4の他側に
配置されている。20はインクシート、そして21はノ
ートコピーユニット4の筐体である。
【0032】次に、サーマルヘッドユニットについて以
下に説明する。
【0033】図5は待機時のサーマルヘッドユニット1
5を示すが、同ユニットは、大きく分けて書き込み時に
副走査方向にユニット全体を移動させる支持板22と、
ライン書き込み型のサーマルヘッド23を支持し前記支
持板22に対し上下動を行う可動板24とにより構成さ
れる。前記の支持板22と可動板24とは、2本のガイ
ドロッド25、26およびねじ27により互いに連結さ
れており、支持板22上に固定設置したモータ28によ
り歯車29を介して前記ねじ27を回動させることによ
って、可動板24の上昇と下降を行うようになってい
る。さらに、ユニット全体は、支持板22の上部にて2
本の長ねじ30、31(図7参照)により支持されてお
り、これらの長ねじ30、31を図示しないモータによ
り駆動回転させて、ユニット全体の副走査方向の移動を
行うようにしている。
【0034】前記可動板24には、前記サーマルヘッド
23、押圧ローラ32および2本のガイドローラ33、
34が取付けられている。押圧ローラ32は、一端を可
動板24のアーム受け部37aに設けた軸35により可
動板24に回動自由に支持された支持アーム36の自由
端部に回転自由に装着されている。ガイドローラ33、
34は、一端を可動板24の長手方向両端部に設けたア
ーム受け部37bに回動自由に支持された支持アーム3
8、39の自由端部に、それぞれ回転自由に装着されて
いる。
【0035】サーマルヘッド23は、補強板40に固定
されてそり等が生じないようにされている。前記補強板
40は、その一端でもって可動板24の端部付近に回動
自由に支持され、さらに補強板40と可動板24との間
には、ヘッドの加圧および保持のためのヘッド加圧板ば
ね41が取り付けられている。サーマルヘッド23は、
その下面に転写部(発熱部)54を備えている。
【0036】前記ガイドローラ33、34は、待機時前
記支持アーム38、39がアーム受け部37bの下側に
設けたストッパ42に自重作用により当接する位置にあ
り、それによってインクシート20がサーマルヘッド2
3に触れないようになっている。また、可動板24の下
面には、ガイドローラ加圧用の板ばね43が設けられて
いる。
【0037】前記押圧ローラ32は、図8に示すごと
く、太鼓型をなしており、転写紙であるノート11の中
央付近を強く押圧することにより、ノート11の転写面
を効率よく平滑にすることができる。さらに、押圧ロー
ラ32の回転軸の両端にて支持アーム36との間にコル
ク等の摩擦部材44(図9)を挿着し、これにより押圧
ローラ32の回転に一定の負荷が掛るようになってい
る。それによって、書き込み時、サーマルヘッドユニッ
ト15の副走査方向への移動に伴い押圧ローラ32が連
れ回ることになるが、このときノート11の転写面を一
定の力で延ばしていく効果が得られる。
【0038】図10に示すように、前記支持アーム36
を回動可能に支持する前記軸35に対し、振れ止め45
が支点46の周りに旋回可能に取付けられ、そのアーム
端はソレノイド47のアーマチュア47aに枢着されて
いる。それによって、ソレノイド47をオンすると、振
れ止め45が支点46の周りに旋回し、軸35の軸端に
設けた切欠き35aに嵌入して支持アーム36の回動を
規制することになり(図11参照)、押圧ローラ32を
中立位置(下向きの状態)に固定することができる。さ
らに、可動板24の上面には、押圧ローラ32の加圧用
板ばね48が設けられている。
【0039】また、図7に示すように、サーマルヘッド
23には下限検知板49が、そして支持板22には上限
検知板50がそれぞれ設けられ、可動板24の上下動時
に可動板24上に配置されたフォトインタラプタ51と
連動して、下限・上限検知が行われる。
【0040】支持板22の両端には、ガイドローラ5
2、53が回転自由に取り付けられ、既述のガイドロー
ラ33、34と協同してインクシート20の支持と案内
とを行っている。
【0041】図6は、画像書き込み時のサーマルヘッド
ユニット15の状態を示すが、ここで転写物としてノー
ト11が載置台7、8上に載置されている。
【0042】画像書き込みは、モータ28により歯車2
9を介してねじ27を回動させることにより、前記可動
板24を下限位置まで下げて行われる。この過程で2本
のガイドローラ33、34はサーマルヘッド23を中心
として外側に拡げられ、このとき支持アーム38、39
が板ばね43により加圧される。その結果、ノート11
はガイドローラ33、34により押圧され、転写部54
付近におけるノート11はその浮きを防止されて平滑と
なる。同じく、押圧ローラ32は書き込み方向下流側を
板ばね48の作用により押圧し、前記ガイドローラ3
3、34と協同してノート11の浮きを防ぐ働きをす
る。
【0043】一方、サーマルヘッド23は、転写部54
にて適度な圧がヘッド加圧板ばね41により掛けられ
る。この転写部54における圧は、前記下限検知板49
がフォトインタラプタ51を蹴った時点(下限位置)で
最適になるように設定されており、それによってノート
11の厚さに依らず常に最適の圧を転写部54に掛ける
ことができる。
【0044】次に、書き込み時の動作を図12ないし図
16により説明する。
【0045】図12は書き込み直前のサーマルヘッドユ
ニット15の状態を示すものである。このサーマルヘッ
ドユニット15の状態は図5に示すものと同じであり、
押圧ローラ32およびガイドローラ33、34は、可動
載置台7および固定載置台8上に載置されたノート11
より離隔している。書き込みは、転写物がノートである
場合、中央綴じ部より端部方向へ行われ、転写物がシー
ト状物である場合、転写紙押え板10をホームポジショ
ンとして右方向または左方向へ行われる。以下に、ノー
ト型転写紙における左頁の書き込みを説明する。
【0046】書き込み動作開始時、サーマルヘッドユニ
ット15、従って可動板24は、図13に矢印で示すよ
うに下降する。押圧ローラ32は、転写紙押え板10の
上面の匂配に従って書き込み方向に傾斜する。本実施例
では、左頁に書き込むべく、転写紙押え板10が左方に
傾斜して書き込み頁を押圧している。
【0047】図14に示すように、サーマルヘッドユニ
ット15がさらに下降し、可動板24が下限位置まで下
降すると(図15)、押圧ローラ32とガイドローラ3
3、34により転写紙面が押圧され、書き込み可能状態
となる。ついで、サーマルヘッドユニット15は書き込
みを開始し左方へ移動する(図16)。
【0048】既述のように、押圧ローラ32とガイドロ
ーラ33、34により転写面を平滑にするとともに、転
写紙押え板10を用いてノート中央部での浮きを防いで
いる。従って、書き込み頁を右頁にするときは、転写紙
押え板10が右に倒れて書き込み頁を押えるようにす
る。これは、次のように行われる。
【0049】押圧ローラ32の位置を振れ止め45によ
り固定し、サーマルヘッドユニット15を中央よりやや
右側に移動させた位置で同ユニットを下降させ、押圧ロ
ーラ32により転写紙押え板10の右端付近を下方に押
し込むことにより、転写紙押え板10を右側に倒すこと
ができる。この状態にて、転写紙押え板10はノートの
書き込みを行うべき頁の面を押圧し、サーマルヘッドに
よる良好な書き込みを助長する。
【0050】以下に、ノートコピーモードにおける原稿
読み取りについて説明する。
【0051】図17において、ヒンジで装置本体に枢着
されている図示されていない圧板を開けるとガラスより
なる原稿台101があり、この上に読み取り面を下に向
けて原稿を載せる。図3に示す蛍光灯102とミラー1
03とを担持する読み取り光学系109が、原稿台10
1の下方を副走査方向に移動可能に取付けられている。
原稿台101の左側には、一般的な原稿スケール110
があり、本体画像形成部500にて画像を書き込む場合
は、原稿の置く位置を、左右方向は左側をこの原稿スケ
ール110に合わせ、前後方向は原稿の中心と原稿台1
01の中心とを合わせる。
【0052】原稿台101の奥側には、原稿を置く位置
を示す印のあるノートコピー用原稿スケール111が配
置されている。この原稿スケール111の上面と原稿台
101の上面との間には段差が設けてあり、原稿スケー
ルの方が少し高くなっている。ノートコピー時の原稿を
置くときは、この原稿スケールにつき当ててセットする
ことにより、前後方向の位置決めを容易に行うことがで
きる。さらに、原稿スケール111には、原稿を置くと
きの左右の位置決めを行うために、原稿台101の左右
方向、すなわち読み取り光学系109の副走査方向の中
心を示す「▽」のマークが印刷されている。
【0053】ノートコピーユニット4でノートにコピー
を取る場合は、既述のように、ノートの中央を転写紙押
え板10で押え、これを中心に左右にサーマルヘッドユ
ニット15が移動して画像を書き込むが、前記「▽」の
マークのある原稿台101の中央が転写紙であるノート
の中央に対応して、読み取られた画像が書き込まれる。
【0054】すなわち、原稿は読み取る面を下に向けて
原稿台に置かれているので、原稿スケール111のマー
ク▽の右側をノートの左側の頁に、マーク▽の左側をノ
ートの右側の頁に書き込む。前後方向は、原稿の奥側が
ノートの奥側に、原稿の手前側がノートの手前側に書き
込まれる。
【0055】ノートコピーユニット4を用いてノートコ
ピーをとる場合には、操作パネル300のキーを使用し
て、ノートコピーモードの設定を行う。ノートコピーモ
ードには、画像が書き込まれるノートの頁により、 左頁モード 見開きモード 右頁モード の3つのモードがある。
【0056】図18は、それぞれのモードにおいて、原
稿台101の中央を示すマーク▽に対し、原稿55のど
の部分がノート状転写紙11どの頁に書き込まれるかを
示す。原稿55は、原稿台101上に裏返しに置かれた
状態を上から見た図として示されている。
【0057】 左頁モードでは、マーク▽から右側の
原稿台上を読み取り、ノート状転写紙11の左頁に書き
込む。
【0058】 見開きモードでは、先ずマーク▽から
右側の原稿台上を読み取り、ノート状転写紙11の左頁
に書き込み、次にマーク▽から左側の原稿台上を読み取
り、ノートの右頁に書き込む。
【0059】 右頁モードでは、マーク▽から左側の
原稿台上を読み取り、ノートの右頁に書き込む。
【0060】読み取り光学系109の左右(副走査方
向)の動きは、既述のサーマルヘッドユニット15の書
き込み時の副走査方向の動きに合わせる。すなわち、原
稿台101の右側を読むときは、中央から右に移動しな
がら読み取り、原稿台の左側を読むときは、中央から左
に移動しながら読み取る。主走査方向の読み取り方向
は、読み取り方向と書き込み方向とが同じであれば、奥
側から手前の方向でも、また手前から奥側の方向でもよ
い。
【0061】前述の場合において、主走査方向の読み取
り速度と副走査方向の移動速度を、読み取り部と書き込
み部とで合わせ、読み取りの開始と書き込みの開始とを
同時にすれば、メモリを用いない簡単な回路構成とする
ことができる。
【0062】また、小容量のメモリで済む数行分のメモ
リを用意して、副走査方向の移動速度を合わせておけ
ば、主走査方向の読み取り速度と書き込み速度とが合っ
ていなくてもよく、書き込みの開始を読み取りの開始よ
りも少し送らせることができ、従ってタイミングを取る
のが容易になる。
【0063】このことは、本体画像形成部500を用い
て書き込む時も、ノートコピーユニット画像形成部60
0を用いて書き込む時も同じである。しかし、電子写真
方式の本体画像形成部500と熱転写方式のノートコピ
ーユニット画像形成部600とでは、書き込み速度に差
があり、熱転写方式の方が遅くて数分の1になる。従っ
て、本体画像形成部500で画像を書き込む時と、ノー
トコピーユニット画像形成部600で画像を書き込む時
とで、読み取り時の読み取り光学系109の副走査方向
の移動速度をそれぞれの書き込み速度に合わせて変更す
る。
【0064】前記の見開きモードでは、右側の原稿台上
の読み取りとノート状転写紙11の左頁への書き込みが
終了したら、読み取り光学系109とノートコピーユニ
ットの書き込み部を中央に戻し、ついで同期をとって左
側の読み取りと右頁への書き込みを開始する。従って、
中央へ戻るときの副走査方向の移動速度は、読み取り部
と書き込み部とで合わせる必要はない。
【0065】次に、ノート状転写物の頁めくり機構、転
写物載置用トレイ、転写物固定ユニットについて詳説す
る。
【0066】転写物載置用トレイの全体構成を図19に
示す。同図において、ノート状転写物の頁めくり機構
は、頁浮揚部材である既述のピックアップ部16、頁浮
揚補助部材60及び頁めくりアーム17から構成されて
いる。頁めくりアーム17はその回動支点に備えられた
モータ61によって駆動され、頁浮揚部材16と頁浮揚
補助部材60は、それぞれの軸線に対して垂直に備えら
れたロッド62によってスライドし、結合部材63によ
って接続されている。更に、ブラケット64によって支
持されたねじ状のロッド65は、モータ66によって回
され、頁浮揚部材16と頁浮揚補助部材60がスライド
する。16aは、頁浮揚部材16の先端に設けた送りコ
ロである。
【0067】図20(a)〜(e)により、頁めくり機
構の動作を説明する。
【0068】図20(a)は、転写面たる頁へのコピー
が終了してサーマルヘッドユニット15が図の右端に破
線で示すそのホームポジションへ退避した状態を示す。
この状態から、図20(b)に示されるように、頁浮揚
部材16及び頁浮揚補助部材60がスライドしてきて転
写紙面上に降下し、頁浮揚部材先端の送りコロ16aが
回転して該当頁を浮揚させ(図20(c))、浮揚した
頁の下に頁めくりアーム17の先端が入った時点で、頁
浮揚部材16の送りコロ16aが回転を停止し、図20
(d)に示されるように、転写紙押え板10が上昇し、
頁めくりが行われる。そして、図20(e)に示される
ような状態となって、頁めくりが終了する。この間、サ
ーマルヘッドユニット15はホームポジションに位置し
たままである。
【0069】既述のように、トレイ5は可動載置台7と
固定載置台8とを有するが、両載置台の間の溝にノート
の背表紙を落とし込んだ後、可動載置台7を載置台ロッ
クレバーの操作によって固定する。可動載置台7とトレ
イ5のうち、少なくとも一方の摺動面に低い摩擦係数を
有する部材を貼り付けてスライド性を向上させるように
してもよい。
【0070】図21に示されるように、載置台の載置面
に、高硬度の弾性部材76が貼付られている。この高硬
度の弾性部材76が弾性変形することによって、転写紙
に対するサーマルヘッドの接触面圧力を均一化すること
ができる。
【0071】この高硬度弾性部材76の上面に、低硬度
の弾性部材77が貼付けられている。この低硬度弾性部
材77には、図19に示すように、名刺や葉書のサイズ
の定形凹み部78が形成されており、名刺等に転写を行
う場合には、それらを位置決めすることができる。これ
ら定形凹み部によって生じる載置面の高低差は、印字の
際、低硬度弾性部材77自体が押圧ローラやガイドロー
ラの押圧力によって極めて容易に押しつぶされることに
よって解消される。
【0072】図19に示すように、これら凹み部78の
一辺には取り出し用の切欠き部79が設けられており、
その深さは凹み部と同一程度である。また、各定形凹み
部78には、順番に番号が付されている。
【0073】転写物固定ユニットは、図21に示すよう
に、転写紙押えユニット80と背表紙押えユニット81
とからなっている。
【0074】図22および図23に、転写紙押えユニッ
ト80を示す。これらの図において、転写紙押えユニッ
ト80は、転写紙押さえ板10、ロッド82、ロック部
材83、84、およびロック部材83が移動可能に支持
されている台座85を備えている。86aおよび86b
はスプリングである。転写紙押さえ板10は、スプリン
グ86aの作用下にロッド82の周りに右へまたは左へ
傾斜することができる。図24は、転写紙押さえ板10
が右へ傾斜して、ノート状転写紙11の書き込み頁であ
る右の頁を押圧しているところを示す。ロック部材84
は、その底面とロック部材83との間に配置した弾性部
材86cにより上方へ付勢されている。
【0075】ロック部材83は、把り手83aおよび高
さ調節部83bを具備しており、この高さ調節部83b
は複数の係止凸部を備え、その1つがロック部材84の
係止部84aに係止している。
【0076】把り手83aに指を掛け、ロック部材83
をスプリング86bの作用に抗して図22の右方へ引く
ことにより、前記の係止凸部と係止部84aとの係止が
外れ、ついで係止部84aを高さ調節部83bの他の係
止凸部と係止させる。それによって、転写紙押さえ板1
0の高さ方向の位置を変えることができる。
【0077】図25に示すように、高さ調節部83bと
前記係止部84aに係止する係止凸部を具備する係止部
材120とを別体とし、係止部材120の係止凸部反対
側面にラック121を設け、他方これと噛み合うピニオ
ン122を前記高さ調節部83bに配置する。ピニオン
122をモータで駆動することにより、転写紙押さえ板
10の高さ調整を電動式にかつ微細に行うことができ
る。
【0078】前記の台座85は、これに設けた案内孔8
5a、85bに挿通したガイドロッド87a、87bに
沿うて摺動可能である。その場合、図23に示すよう
に、1つのガイドロッド87bをねじ棒とし、対応する
案内孔85bをねじ穴とし、さらに前記ねじ棒をモータ
88で駆動可能とすることにより、転写紙押さえ板10
のサーマルヘッドユニット15の移動方向における移動
を電動制御の下に行うことができる。転写紙押さえ板1
0は、図26に示すように、シート型転写紙11’の場
合に、前述の移動により前記シート型転写紙11’の一
端まで移動してその端縁を押圧することができる。
【0079】また、転写紙押えユニット80と背表紙押
えユニット81とからなる転写物固定ユニットは、トレ
イ引き出し時にトレイと共に引き出されるようになって
いる。図27に示すように、トレイ引き出し用ノブ13
5の内側に、転写物固定ユニット解除レバー136が設
けられており、トレイ引き出し時に当該レバーを引くこ
とによって、このレバーに係合するロック部材83がス
ライドする。その際、転写物押さえ板10が弾性部材8
6cの作用によって跳ね上がり可能となる。しかしなが
ら、この時点で転写物押さえ板が直ちに跳ね上がると、
ノートコピーユニット4内部で他の部材に衝突してしま
うので、これを防止するために当該転写押さえ板10は
跳ね上げ干渉防止部材137によってロックされてい
る。トレイが引き出し完了位置に近づくと、装置本体に
取り付けられ出口近傍に存在する突起部138に、前記
跳ね上げ干渉防止部材137が当接し、当該部材はスプ
リング133の作用に抗して回動し、ロック部材84
を、したがって転写物押さえ板10を開放する。それに
よって、転写物のセットおよびセットされた転写物の取
出しを容易に行うことができる。
【0080】さらに、トレイの引き出しが完全に終わる
と、当該跳ね上げ干渉防止部材137は突起部138を
越えるので、スプリング133の作用によって当該部材
137は元の位置に戻り、転写物押さえ板10を押し下
げてセットする際に、当該押さえ板10をロックするこ
とができる状態となる。
【0081】図28に、背表紙押えユニット81を示
す。軸支された背表紙押えローラ14には、高い摩擦係
数を有する部材89が巻かれている。背表紙押えローラ
14は、その両端にあるローラ用軸受90、背表紙押え
ブラケット91、背表紙押えスプリング92で支持され
ており、背表紙押えブラケット91は、固定載置台8上
を左右方向に摺動でき、両端の背表紙押えブラケット
は、例えば減速比1:2の減速ギヤ93の付いた背表紙
押えロッド94によって連結されている。更に、当該減
速ギヤ93は、可動載置台に設けられているラック95
と固定載置台に設けられているラック96の双方と噛み
合って、背表紙押えユニットとして可動載置台の左右方
向のスライド量の2分の1だけスライドするように構成
されている。それによって、背表紙押えローラ14は両
載置台7、8間の溝部3のほぼ中央に位置することが保
証される。
【0082】この背表紙押えユニット81にT字型テン
ションバー97が設けられており、トレイをセットする
と、ノートコピーユニット本体に取り付けられたテンシ
ョン用ブラケット98によってT字型テンションバー用
軸受を上部に押し上げるため、背表紙押えスプリング9
2を介して背表紙押えローラ14をも押し上げることが
できる。
【0083】次に、本画像形成装置全体の動作につい
て、図29にフローを示しながら説明する。
【0084】主電源が投入された時、あるいはノートコ
ピーユニット4のトレイ5が一旦引き出された後に再び
画像形成装置本体1にセットされた時、当該トレイ5内
に用紙があるか否かを図示しないセンサで検知する。ト
レイ5内に用紙がない場合には、本体画像形成部500
が自動的に選択され、トレイ5内に用紙がある場合に
は、ノートコピーユニット画像形成部600が自動的に
選択され、その選択結果が操作パネル300内の表示部
に表示される。この際、例えば、トレイ5内に転写済み
用紙が取り残されている等の理由により、所望しない画
像形成部が選択されている場合には、操作パネル300
上の画像形成部切換ボタンを押すことによって、選択を
強制的に切り換えることも可能である。これによって、
使用者の希望によって画像形成手段の任意の選択が可能
となる。
【0085】トレイ5内の用紙を検知するセンサからの
信号、もしくは操作パネル300からの画像形成部切換
指示によって、制御部400は画像形成部選択信号を発
生する。この画像形成部選択信号は、選択された画像形
成部だけを電気的に接続し、他方の画像形成部を開放状
態にするために用いられる。選択された画像形成部が発
生し、それ自身の作像手段に最適なタイミング信号は、
画像入力部100、画像処理部200に送られるので、
それらを含めた装置全体が、選択されている画像形成部
に合わせて動作することとなる。
【0086】複写モード、変倍率、コピー枚数等が操作
パネル300上の各ボタンにて設定された後、スタート
ボタンが押されて、本画像形成装置は複写動作を開始す
る。
【0087】図3について既に述べたように、画像入力
部100の原稿台101上に下向きに載置された原稿の
画像を、蛍光灯102が下から照明し、原稿に当たり反
射した光はミラー103、104、105を経て画像読
み取り部106に入力する。画像読み取り部では、入力
した反射光をCCD107が電気信号に変換し、そのア
ナログ電気信号をA/Dコンバータ108がデジタルデ
ータに変換する。
【0088】画像入力部100からのデジタルデータに
対して画像処理部200では、操作パネル300から入
力された複写モードに応じて、例えば、シェーディング
補正、MTF補正、主走査変倍、2値化、中間調処理、
エッジ強調、エッジ抽出等の処理が施され、処理された
データは、選択されている画像形成部に送り出される。
【0089】図30に示すように、インクシート20は
その1つの側端部に磁気テープ部20aを備え、ガイド
ローラ33(34)の前記磁気テープ部20aに対応す
る端部には、インクシート20の磁気テープ部20aと
対向するように、磁気ヘッド99が設けられている。
【0090】本体画像形成部500が選択されている場
合の画像形成過程は従来周知なので、その説明は略す
る。
【0091】ノートコピーユニット画像形成部600が
選択されている場合について、以下に図31に示すフロ
ーにより説明する。
【0092】スタートが指示されると、図12ないし図
16にて説明したように、サーマルヘッドユニット15
が下降して、上からノート型転写紙11に押し付けられ
ることによって板ばね43(図6)を開き、サーマルヘ
ッド23がインクシート20と転写紙11とを同時に一
定の力で加圧する。加圧しながら、サーマルヘッド23
は、長ねじ30、31に沿って副走査方向へ一定の速度
で移動し始める。画像処理部200からのデジタルデー
タを受け、ヘッド駆動部が1ドット毎にヘッドに印加す
る電圧を制御する。この時、磁気ヘッド99は1ライン
毎に、転写が行われたかどうかの情報をインクシート2
0の磁気テープ部20aに記録する。サーマルヘッド2
3の転写部54が印加される電圧によって発熱すると、
サーマルヘッドと転写物の間に配置されたインクシート
20のインク部分の該当個所が溶融して転写物上へ転写
される。転写が全て終了すると、サーマルヘッド23は
上昇した後、サーマルヘッドユニット15がホームポジ
ションに戻り、使用済みのインクシートは巻き取り用イ
ンクシートリール19によって一画面分、例えばA3サ
イズ一枚分だけ巻き取られて次の複写動作に備えられ
る。
【0093】前記の巻き取りが終わると、今度は逆に、
送り出し側インクシートリールによって巻き戻され始め
る。この際、磁気ヘッド99は磁気テープ部20aに書
き込まれた情報を読み取って、インクシートの使用済み
部分を認識する。巻き戻し始めてから最初に使用済みイ
ンクシートが表われた個所で送り出し側インクシートリ
ールは停止し、次の印字の際には、その部分から開始す
るように待機する。これにより、転写紙の側縁余白部に
対置していた未使用インクシートが無駄に巻き取られる
ことが防止される。
【0094】またトレイは、複写動作中においては、図
示しないロック機構が働くことでノートコピーユニット
4から引き出せない状態となり、複写動作が終了すると
同時に当該ロックが解除されて引き出し可能となる。
【0095】インクシートがすべて使用された場合のイ
ンクシートカートリッジの交換について、図32にフロ
ーを示し、さらに図33ないし図36を参照しながら説
明する。
【0096】インクシート20がすべて巻き取り側イン
クシートリール19によって巻き取られると、まず図3
4に示される駆動ローラ110と従動ローラ111が上
下に開き、送り出し側インクシートリール18が逆回転
して使用済みインクシート20をインクシートカートリ
ッジ12内に巻き戻し始める。この際、送り出し側の巻
き戻し用インクシートリール18及び巻き取り用インク
シートリール19の回転速度の差によって、巻き戻し終
了の近いことが検知されると、巻き取り用インクシート
リール19がより高速に回転して使用済みのインクシー
ト20を送り戻してインクシート20の張りにたわみを
生じさせるとともに、巻き戻し用インクシートリール1
8が回転速度を落とす。これらのことにより、インクシ
ート20の先端と巻き取りシートを兼ねるクリーニング
シート115の後端を連結する嵌合ユニット112、1
13が、サーマルヘッドユニット15を通過する際に、
サーマルヘッドの転写部54を損傷する危険性を回避す
ることができる。図35に示すように、クリーニングシ
ート115の側の嵌合部材112とインクシート側嵌合
部材113とからなる嵌合ユニットが駆動ローラ110
と従動ローラ111のばね114の作用による接合力に
抗して両ローラの間を進み、インクシートカートリッジ
12の出入口部12aに当接すると、巻き戻し用インク
シートリール18は、その時点でインクシートの巻き戻
しを終了する。嵌合ユニットに突破された駆動ローラ1
10、従動ローラ111が、図35に示すように、ばね
114の作用により再び相互に当接して巻き取りシート
115を挾むと、インクシートカートリッジの図示しな
いロックが解除されて、当該インクシートカートリッジ
12はノートコピーユニット4から引き出し可能とな
る。引き出し時、インクシート側嵌合部材113はクリ
ーニングシート側嵌合部材112より抜け出て、嵌合部
材112の方は出入口部12aの位置に留まる。インク
シート側嵌合部材113の膨隆端部113aは、図36
に示すように、引き出し手前側から漸次径の減少する形
状をしており、インクシートカートリッジ12を引き出
すと同時にクリーニングシート側嵌合部材112からス
ムーズに外れることとなる。
【0097】そして、新しいインクシートカートリッジ
が挿入されると、同時にインクシート側嵌合部材113
がクリーニングシート側嵌合部材112にスムーズに挿
入され、連結状態となる。完全に挿入されたことが検知
されると、巻き取り用インクシートリール19が自動的
に巻き取りを開始し、図示しないロック機構が働いてイ
ンクシートカートリッジ12は引き出し不可能なように
ロックされる。この際、同時に送り出し側インクシート
リール18がより高速に回転してインクシート20を送
り出して、インクシートの張りにたわみを生じさせ、イ
ンクシートの先端と巻き取りシートの後端を連結する嵌
合部材112、113が、サーマルヘッドユニットを通
過する際に、サーマルヘッドを損傷する危険性を回避す
ることができる。図36に示す符号116は、インクシ
ート残量確認窓である。
【0098】
【発明の効果】請求項1の構成により、押圧手段によっ
てノート型転写紙の転写面を平面化し、良好な画像形成
を可能にすることができる。
【0099】請求項2の構成により、前記押圧手段によ
って画像形成が行われる側の頁を押圧することによっ
て、ノート型転写紙の転写面の平面化をさらに確実にす
る。
【0100】請求項3の構成により、前記押圧手段が下
面に凸部を有する断面形が三角形または台形の棒状部材
であり、さらに左右に回動自在としたので、押圧手段に
よる被画像面の確実なかつ容易な平面化が保証される。
【0101】請求項4の構成により、被画像形成体載置
台への転写紙のセットが容易になり、押圧手段が邪魔に
なることがないので、操作性の向上した画像形成装置を
提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明による画像形成装置の斜視図であ
る。
【図2】図2は前記画像形成装置の主要部のブロック図
である。
【図3】図3は画像入力部の概略図である。
【図4】図4はノートコピーユニットの説明図である。
【図5】図5は待機時のサーマルヘッドユニットの正面
図である。
【図6】図6は書き込み時のサーマルヘッドユニットの
正面図である。
【図7】図7は前記サーマルヘッドユニットの斜視図で
ある。
【図8】図8は押圧ローラの説明図である。
【図9】図9は摩擦部材の平面図である。
【図10】図10は押圧ローラ用振れ止め機構の正面図
である。
【図11】図11は前記振れ止め機構の側面図である。
【図12】図12は書き込み動作開始時のサーマルヘッ
ドユニットを示す図式図である。
【図13】図13は前記書き込み動作の初期過程を示す
図式図である。
【図14】図14は前記書き込み動作の1つの過程を示
す図式図である。
【図15】図15は前記書き込み動作の1つの過程を示
す図式図である。
【図16】図16は前記書き込み動作過程を示す図式図
である。
【図17】図17は圧板を開けて示す原稿台の平面図で
ある。
【図18】図18はノートコピーモード設定の説明図で
ある。
【図19】図19は転写紙載置用トレイの平面図であ
る。
【図20】(a)は頁めくり機構の動作開始前を示す前
記トレイの平面図と正面図である。(b)は頁めくり機
構の動作開始時の前記トレイの平面図である。(c)は
頁めくり機構の動作過程を示す前記トレイの平面図であ
る。(d)は頁めくり機構の動作過程を示す前記トレイ
の平面図と正面図である。(e)は頁めくり機構の動作
終了直前を示す前記トレイの平面図である。
【図21】図21は転写物固定ユニットを備える転写物
載置用トレイの説明図である。
【図22】図22は転写紙押えユニットの正面図であ
る。
【図23】図23は転写紙押えユニットの斜視図であ
る。
【図24】図24は転写紙押え板がノート型転写紙の書
き込み頁を押圧しているのを示す斜視図である。
【図25】図25は転写紙押え板の高さ調節機構の変形
例を示す図である。
【図26】図26は転写紙押え板がシート型転写紙の端
縁を押圧しているのを示す斜視図である。
【図27】図27はトレイ引き出し機構の説明図であ
る。
【図28】図28は背表紙押えユニットの斜視図であ
る。
【図29】図29は本発明の画像形成装置全体の動作を
示すフローチャートである。
【図30】図30はインクシートの磁気テープ部および
これに接触する磁気ヘッドを示す斜視図である。
【図31】図31はノートコピーユニット画像形成部が
選択されている場合その動作を示すフローチャートであ
る。
【図32】図32はインクシートカートリッジの交換動
作を示すフローチャートである。
【図33】図33はインクシートおよびクリーニングシ
ートの巻き取りまたは巻き戻しの態様を示す斜視図であ
る。
【図34】図34はインクシートカートリッジの断面図
である。
【図35】図35は嵌合ユニットを示す断面図である。
【図36】図36は引き出されたインクシートカートリ
ッジの斜視図である。
【符号の説明】
1 画像形成装置本体 3 溝部 4 ノートコピーユニット 5 転写紙載置用トレイ 10 転写紙押え板 11 転写紙(被画像形成体) 14 背表紙押えローラ 15 サーマルヘッドユニット 18 送り出し側インクシートリール 19 巻き取り側インクシートリール 20 インクシート 23 サーマルヘッド 54 転写部(発熱部) 135 トレイ引出し用ノブ 136 解除レバー
フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H04N 1/23 102 Z 9186−5C (72)発明者 信賀 崇浩 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 (72)発明者 大堀 顕 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 (72)発明者 古賀 雅之 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 (72)発明者 加藤 和彦 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 (72)発明者 椎名 将 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像形成装置本体とノート型被画像形成
    ユニットとよりなる画像形成装置にして、前記ノート型
    被画像形成ユニットが、被画像形成体載置台と、この被
    画像形成体載置台に対向するとともに、被画像形成体載
    置台に対して平行移動可能に配置された発熱素子と、未
    使用インクシートを保持するインクシート保持手段と、
    使用済インクシートを巻き取るためのインクシート巻き
    取り手段とを具備し、前記インクシート保持手段と前記
    インクシート巻き取り手段との間に位置するインクシー
    トが前記被画像形成体載置台と前記発熱素子との対向部
    を通過するように構成した画像形成装置において、前記
    被画像形成体載置台の載置面のほぼ中央に対向して、ノ
    ート型被画像形成体の中央綴じ部を載置面側に押圧する
    押圧手段を設けたことを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 前記押圧手段により、ノート型被画像形
    成体の画像形成が行われる側の面を押圧するように構成
    したことを特徴とする、請求項1に記載の画像形成装
    置。
  3. 【請求項3】 前記押圧手段を、下面に凸部を有する断
    面形状が三角形または台形状の棒状部材として形成し、
    この棒状部材を画像形成が行われる側の被画像形成体面
    を押圧することができるように、左右に回動自在に構成
    することを特徴とする、請求項2に記載の画像形成装
    置。
  4. 【請求項4】 前記の被画像形成体載置台が、被画像形
    成体をセットするためのセット位置と、被画像形成体上
    へ画像形成を行うための画像形成位置とに移動可能であ
    るように画像形成装置本体に対し配設され、前記被画像
    形成体載置台が前記セット位置にあるときは、前記押圧
    手段の押圧状態が解除されることを特徴とする、請求項
    1ないし請求項3の1つに記載の画像形成装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN115320254A (zh) * 2022-06-30 2022-11-11 俞晓东 一种可对装订纸本进行打印的打印机和打印方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN115320254A (zh) * 2022-06-30 2022-11-11 俞晓东 一种可对装订纸本进行打印的打印机和打印方法
CN115320254B (zh) * 2022-06-30 2023-10-24 俞晓东 一种可对装订纸本进行打印的打印机和打印方法

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