JPH06141160A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JPH06141160A
JPH06141160A JP4288946A JP28894692A JPH06141160A JP H06141160 A JPH06141160 A JP H06141160A JP 4288946 A JP4288946 A JP 4288946A JP 28894692 A JP28894692 A JP 28894692A JP H06141160 A JPH06141160 A JP H06141160A
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JP
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ink sheet
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Application number
JP4288946A
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English (en)
Inventor
Takahiro Shiga
崇浩 信賀
Akira Ohori
顕 大堀
Toshihiro Sugiyama
敏弘 杉山
Kazuo Ogawa
和夫 小川
Tetsuya Hiruma
哲也 蛭間
Masayuki Koga
雅之 古賀
Kazuhiko Kato
和彦 加藤
Susumu Shiina
将 椎名
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Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 従来の作像方式のそれぞれのメリットを活か
しつつも、多種多様な転写物への対応を可能にする 【構成】 原稿画像の読み取りを行う画像読み取り手段
2と、当該画像読み取り手段からの画像情報に基づいて
画像形成を行う、相互に作像方式の異なる複数の画像形
成手段3、4と、当該複数の画像形成手段から任意の画
像形成手段を選択する選択手段60とを具備する画像形
成装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複数の画像形成機構を
備える画像形成装置に関し、さらに詳しく言えば、それ
ら複数の画像形成機構が相互に異なる作像方式をとる画
像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、複写用紙、OHPシート等の移動
可能なシート状像担持体上に画像を形成する装置とし
て、電子写真プロセスを用いるもの、熱転写記録方式を
用いるもの等が知られている。また、転写紙を固定した
状態で、書き込みヘッドの移動によって画像形成を行う
装置としては、例えば、特願平2−198270号公報
において、サーマルヘッド、インクリボンカセット、走
行ローラとを一体的に構成した書き込みユニット(印刷
部)がロッドに沿い往復動可能に構成された小型複写装
置が開示されている。この小型複写装置では、書き込み
ユニットが転写物上を移動することにより、転写物上へ
の画像形成を行う。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これら
従来技術においては、それぞれ問題点を有している。
【0004】電子写真方式を用いるものにおいては、感
光体上に形成されたトナー像をチャージャあるいはバイ
アスローラのごとき転写手段によりシート状像担持体上
に転写し、次いで転写されたトナー像をシート状像担持
体上に定着している。しかし、転写シートを搬送して画
像形成を行っているため、シート搬送路の構成によって
使用可能な転写紙の形状、サイズ等が制約されており、
四角形以外の不定形用紙や小サイズ紙への画像形成を行
うことは不可能であった。
【0005】またノート状に綴じ合わされた転写紙を使
用しようとする場合にも、搬送路の構成上、搬送が事実
上不可能である。この搬送の点を解決したとしても、前
述したごとき転写手段によっては、複数枚のシートより
なるノート型転写物へのトナー像の転写を良好に行うこ
とは極めて困難である。更に、定着に関しても熱ローラ
定着、圧力定着を使用するときは、ローラ対の間にノー
ト型転写物を通すことが極めて困難であり、しわの発
生、転写紙の破損等の恐れがある。
【0006】熱転写方式を用いるものにおいては、その
構成上、電子写真プロセスのものと異なり、不定形用
紙、小サイズ紙等への画像形成を行うことが可能であ
り、また電子写真プロセスのものと較べて廉価である
が、画像形成速度の点に難があり、通常のシート状転写
紙に画像形成を施す場合、とりわけ大量の転写紙に画像
形成を行う場合には、明らかに電子写真プロセスに劣る
ものである。更に、ノート型転写物への画像形成を良好
に行うことのできる装置も、まだ実現されていない。
【0007】前述した特開平2−198270号公報に
開示された小型複写装置は、サーマルヘッドとインクリ
ボンカセットとを一体的に構成した書き込みユニットを
有するものであるから、前述の熱転写方式を用いるもの
に該当し、従って同方式について述べたと同じ問題点を
有する。
【0008】このように、従来の作像方式においては、
それぞれ相互に一長一短がある。その他の作像方式を採
用する場合にも、同様である。
【0009】それ故、本発明は、従来の作像方式のそれ
ぞれのメリットを活かし、多種多様な転写物への対応を
可能にすることを第1の課題としている。
【0010】また、従来の作像方式のそれぞれの特性に
応じた適切な画像形成を行いつつも、比較的簡単な構成
である画像形成装置を提供することを第2の課題として
いる。
【0011】多種多様な転写物への対応を可能にしなが
ら、大いなる発展性、拡張性に富む画像形成装置を提供
することを第3の課題としている。
【0012】更に、従来の作像方式のそれぞれのメリッ
トを活かしつつも、操作性の優れた画像形成装置を提供
することを第4の課題としている。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明に従い、原稿画像
の読み取りを行う画像読み取り手段と、当該画像読み取
り手段からの画像情報に基づいて画像形成を行う、相互
に作像方式の異なる複数の画像形成手段と、当該複数の
画像形成手段から任意の画像形成手段を選択する選択手
段とを具備する画像形成装置により、上記第1の課題を
解決する。
【0014】また同様な画像形成装置において、画像読
み取り手段を、原稿面の露光走査によって画像読み取り
を行う走査読み取り手段として構成し、当該走査読み取
り手段の走査速度を、複数の画像形成手段のそれぞれの
画像形成速度に応じて可変であるようにすることによっ
て、上記第2の課題を解決する。
【0015】複数の画像形成手段を、主画像形成手段
と、その他の副画像形成手段とから構成し、主画像形成
手段に、副画像形成手段を保持する保持部を備え、副画
像形成手段を当該保持部に対して着脱自在なユニットと
して形成すると共に、主画像形成手段による画像形成動
作に関わる要素の少なくとも1つも保持部に対し着脱自
在なユニットとして構成し、これら複数のユニットを相
互に交換して使用することで、上記第3の課題を解決す
る。
【0016】複数の画像形成手段を、主画像形成手段
と、被画像形成体を載置台に載置した状態で画像形成を
行う副画像形成手段とから構成し、通常時には主画像形
成手段を選択し、載置台に被画像形成体が載置されてい
る場合に副画像形成手段を選択することで、上記第4の
課題を解決する。
【0017】
【実施例】本発明の詳細を、図に示される実施例に基づ
いて、説明する。
【0018】図1に示される画像形成装置は、基本的
に、従来公知のデジタル電子写真プロセス式複写機能を
備えた第一画像形成部本体1、その読み取り部2、そし
て作像部3からなっている。
【0019】主画像形成手段たる第一画像形成部本体1
には、オプションユニットとして、熱転写方式によるサ
ブ作像部を具備するノートコピーユニットたる第二画像
形成部4が付設されている。画像読み取り手段たる読み
取り部2にて得られた画像情報は、第一画像形成部本体
の作像部3と第二画像形成部4のサブ作像部により共有
され、読み取り部2近傍の操作パネル60上の画像形成
部切換ボタンによる指示に従い動作するいずれかの作像
部の処理速度に一致するように、前記読み取り部2より
画像情報が出力される。前記ノートコピーユニット4に
は、転写物載置用トレイ5が取り出し可能に設けられて
いる。このトレイ5は、画像編集時に用いるLED列
6、可動載置台7、固定載置台8、操作部9、転写物押
さえ板10を備えており、このトレイ上には、本実施例
ではノートである転写紙11が載置されている。さら
に、前記ノートコピーユニット4にインクシートカート
リッジ12が着脱可能に装着されている。
【0020】この状態における画像形成装置の構成関係
は、図2に示されるように、画像入力部、画像処理部、
操作パネル、制御部、電子写真方式の第一画像形成部
(主画像形成手段)、及び熱転写方式の第二画像形成部
(副画像形成手段、ノートコピーユニット)から成り立
っている。
【0021】図3に概略的に示される画像入力部におい
ては、透明なガラス板で形成されその上部に原稿を載置
する原稿台71、原稿台71の下に配置され原稿台上の
原稿を下から照明する蛍光灯72、蛍光灯72の照明が
原稿の画像に当たって反射される反射光を読み取る画像
読み取り部76、反射光を画像読み取り部76まで導く
第1〜第3ミラー73、74、75が備えられている。
蛍光灯72は、主走査方向に原稿を読み取るのに必要な
長さを有しており、それとは直角方向、即ち、副走査方
向に原稿台71と平行に移動可能となっている。画像読
み取り部76では、電荷結合素子と呼ばれるCCD77
が、入力する反射光を電気信号に変換し、そのアナログ
電気信号をA/Dコンバータ78がデジタル信号に変換
する。
【0022】画像処理部においては、上記画像入力部か
らのデジタル画像データに対して、各種補正、各種変
換、変倍等の処理が施される。データの処理速度は画像
形成部の作像速度に合わせて切り換わるようになってい
る。
【0023】図4に例示される操作パネル60には、複
写モードを使用者が設定するための各種設定ボタン6
1、複写枚数や変倍率をセットするために数字が配列さ
れたテンキー62、一度押す毎に動作すべき画像形成部
を切り換えることのできる選択手段たる画像形成切換ボ
タン63、複写動作開始を指示するためのスタートボタ
ン64、および本画像形成装置の状態を使用者に知らせ
るための表示部65が備えられている。
【0024】制御部には、上記各部の動作を制御するた
めのプログラムを格納しているROM(Read Only Memor
y)、ROM内のプログラムにしたがって各部に制御信号
を送り出すCPU、および当該CPUが一時的にデータ
を読み書きするためのRAM(Random Access Memory)が
備えられている。
【0025】電子写真方式をとる第一画像形成部の基本
構造は従来と同じであり、図5に示されるように、帯電
と露光により潜像を形成するドラム状感光体81、当該
感光体81を帯電させるための帯電部82、レーザ光を
照射するレーザダイオード83、前記画像処理部から送
られてくる画像データに応じて、1ドット毎にレーザダ
イオードを制御するLD(レーザダイオード)駆動部8
4、感光体81上の潜像に帯電させたトナーを付着させ
る現像部85、感光体81上に可視像を形成しているト
ナーを転写紙上に転写する転写部86、転写紙表面のト
ナーを加熱及び加圧によって用紙上に融着させる定着部
87、転写後の感光体81上に残ったトナーを除去する
クリーニングブレード88、クリーニング後の感光体8
1上に残った電荷を消去する除電部89などが備えられ
ている。感光体81が回転することによって、帯電、露
光、現像、転写、クリーニング、除電が繰り返される。
【0026】図6に示されるように、熱転写方式をとる
副画像形成手段たるノートコピーユニット4は、主走査
方向に印字可能で、上下方向にも駆動可能なサーマルヘ
ッドユニット15、当該サーマルヘッドユニット15を
主走査方向に対して直角方向、即ち副走査方向に動かす
ための長ねじ30(31)、転写物11の交換時にアキ
ュライド13により装置の前方に引き出す構造となって
いる転写物載置用トレイ5、トレイ5内の転写物を固定
するための転写物押さえ板10、サーマルヘッドに印加
する電圧を制御するヘッド駆動部、サーマルヘッドと転
写物の間に供給され、サーマルヘッドが印加される電圧
によって発する熱と、圧力によって転写物上にインクを
転写するためのインクシート20、インクシート20の
供給、交換を行うために取り外し可能なインクシートカ
ートリッジ12、インクシート20の巻き取り、巻き戻
しをするために両側に配置される巻き取り側インクシー
トリール19、送り出し側インクシートリール18など
を備えている。
【0027】当該ユニットにおいて、可動載置台7は、
転写物11の種類に応じて左右方向の任意位置に摺動可
能である。例えば、転写物11がノート等の背表紙を有
するものであれば、背表紙の厚さに応じて可動載置台7
が摺動移動し、両載置台7、8の間に背表紙の保持のた
めのスリットを形成する。また転写物11がシート状物
であれば、前記両載置台7、8の間に隙間を設けず、平
滑な広い載置台を作ることができる。
【0028】このノートコピーユニット4には、ノート
状転写物保持機構として、転写物押さえ板10と背表紙
押さえローラ14が設けられている。転写物押さえ板1
0は、ノート状転写物の中央を上方から押さえるととも
に、載置台7、8上を左右の任意位置へ移動可能であ
り、シート状転写物に対して転写を行うときには、当該
転写物の端部を押さえて固定することができる。背表紙
押さえローラ14は、ノート状転写物の厚みに応じて上
下動が可能である。
【0029】サーマルヘッドを有するサーマルヘッドユ
ニット15は、後述するように、転写位置に対応して任
意位置への移動ができるようになっている。
【0030】ノート状転写物の頁めくり機構として、ピ
ックアップ部16および頁めくりアーム17が設けられ
ている。この頁めくり機構についても後述する。
【0031】送り出し側インクシートリール18がイン
クシートカートリッジ12の筐体内に、そして巻き取り
側インクシートリール19がノートコピーユニット4の
他側に配置されていて、ノートコピーユニット4全体に
わたってインクシート20を延在させている。
【0032】上記各部材は、ノートコピーユニット4の
筐体21に収容されている。この筐体21自体、アキュ
ライド13を介して装置前方に引き出し可能な転写物載
置用トレイ5と同様に、本画像形成装置から取り出し可
能であり、そのために第一画像形成部本体1下部には、
保持部たる担持枠59が設けられており、不図示のアキ
ュライドを介して、当該筐体21は着脱される。当該筐
体21を取り出すと、ノートコピーユニット4の電気的
接合が自動的に開放されるように、筐体21の奥面に
は、筐体の着脱と同時に本体コネクタと接離するコネク
タ部が配設されている。
【0033】このノートコピーユニット4を取り出すこ
とで生じるスペースには、その筐体21と同一サイズの
補助給紙カセットや両面複写用ユニットをセットするこ
とができる。これら補助給紙カセットや両面複写用ユニ
ットは、従来公知の構成を備えるものであるので説明を
省略するが、第一画像形成部本体1による画像形成動作
に関わる要素であり、このように複数のユニットを相互
に交換して使用することで、本画像形成装置に機能的発
展性、拡張性がもたらされる。
【0034】次に、サーマルヘッドユニット15につい
て以下に詳説する。
【0035】図7に待機時のサーマルヘッドユニット1
5を示す。同ユニットは、大きく分けて、書き込み時に
副走査方向にユニット全体を移動させる支持板22と、
ライン書き込み型のサーマルヘッド23を支持し前記支
持板22に対し上下動を行う可動板24とにより構成さ
れる。支持板22と可動板24とは、2本のガイドロッ
ド25、26およびねじ27により互いに連結されてお
り、支持板22上に固定設置されたモータ28により歯
車29を介して前記ねじ27を回動させることによっ
て、可動板24の上昇と下降が行われる。さらに、ユニ
ット全体は、支持板22の上部にて2本の長ねじ30、
31により支持されている(図9参照)。これら長ねじ
30、31を、不図示のモータにより駆動回転させて、
ユニット全体の副走査方向の移動を行う。
【0036】前記可動板24には、前記サーマルヘッド
23、押圧ローラ32および2本のガイドローラ33、
34が取り付けられている。
【0037】サーマルヘッド23は、補強板40に固定
され、そり等が生じないようにされている。この補強板
40は、その一端でもって可動板24の端部付近に回動
自由に支持され、さらに補強板40と可動板24との間
には、ヘッドの加圧および保持のためのヘッド加圧板ば
ね41が取り付けられている。
【0038】押圧ローラ32は、支持アーム36の自由
端部に回転自由に装着されている。この支持アーム36
は、他端を可動板24のアーム受け部37aに設けられ
た軸35により可動板24に回動自由に支持されてい
る。
【0039】ガイドローラ33、34は、支持アーム3
8、39の自由端部に、それぞれ回転自由に装着されて
いる。この支持アーム38、39は、それぞれ他端を可
動板24の長手方向両端部に設けられたアーム受け部3
7bに回動自由に支持されている。ガイドローラ33、
34は、待機時において支持アーム38、39がアーム
受け部37bの下側に設けられたストッパ42に自重作
用により当接する位置にあり、それによってインクシー
ト20がサーマルヘッド23に触れないようになってい
る。また、可動板24の下面には、ガイドローラ加圧用
の板ばね43が設けられている。
【0040】前記押圧ローラ32は、図10に示される
ように、クラウン型(太鼓型)をなしており、転写物で
あるノート11の中央付近を強く押圧することにより、
ノート11の転写面を効率よく平滑にすることができ
る。さらに、押圧ローラ32の回転軸の両端において、
支持アーム36との間にコルク等の摩擦部材44(図1
1)が挿着され、押圧ローラ32の回転に一定の負荷を
掛けるようになっている。それによって、書き込み時、
サーマルヘッドユニット15の副走査方向への移動に伴
う押圧ローラ32の連れ回りに際して、ノート11の転
写面を一定の力で延ばしていく効果が得られる。
【0041】図12に示されるように、前記支持アーム
36を回動可能に支持する前記軸35に対し、振れ止め
45が支点46の周りに旋回可能に取り付けられ、その
アーム端はソレノイド47のアーマチュア47aに枢着
されている。それにより、ソレノイド47をオンする
と、振れ止め45が支点46の周りに旋回し、軸35の
軸端に設けられた切欠き35aに嵌入して支持アーム3
6の回動を規制することになり(図13参照)、押圧ロ
ーラ32を中立位置(下向きの状態)に固定することが
できる。さらに、可動板24の上面には、押圧ローラ3
2の加圧用板ばね48が設けられている。
【0042】また図9に示されるように、サーマルヘッ
ド23には下限検知板49が、そして支持板22には上
限検知板50がそれぞれ設けられ、可動板24の上下動
時に可動板24上に配置されたフォトインタラプタ51
と連動して、下限・上限検知が行われる。
【0043】支持板22の両端には、ガイドローラ5
2、53が回転自由に取り付けられ、既述のガイドロー
ラ33、34と共働してインクシート20の支持と案内
とを行っている(図7参照)。
【0044】図8に、画像書き込み時のサーマルヘッド
ユニット15の状態を示す。ここで転写物としてノート
11が載置台7、8上に載置されている。
【0045】画像書き込みは、前記可動板24を下限位
置まで下げることにより行われる。この過程で2本のガ
イドローラ33、34はサーマルヘッド23を中心とし
て外側に拡げられ、このとき支持アーム38、39が板
ばね43により加圧される。その結果、ノート11はガ
イドローラ33、34により押圧され、転写部(発熱
部)54付近におけるノート11の浮きが防止されて平
滑となる。同じく、押圧ローラ32はノート表面の書き
込み方向下流側を板ばね48の作用により押圧し、前記
ガイドローラ33、34と共働してノート11の浮きを
防止する。
【0046】一方、サーマルヘッド23は、転写部54
にて適度な圧を、ヘッド加圧板ばね41からかけられ
る。この転写部54における圧は、前記下限検知板49
がフォトインタラプタ51を蹴った時点(下限位置)で
最適になるように設定されており、ノート11の厚さに
依らず常に最適の圧を転写部54にかけることが可能で
ある。
【0047】次に、サーマルヘッドユニットによる書き
込み時の動作を図14〜図18により説明する。
【0048】図14に、書き込み直前のサーマルヘッド
ユニット15の状態を示す。このサーマルヘッドユニッ
ト15の状態は図7に示されたものと同じであり、押圧
ローラ32およびガイドローラ33、34は、可動載置
台7および固定載置台8上に載置されたノート11より
離隔している。書き込みは、転写物がノートである場合
には、中央綴じ部から端部方向へと行われ、転写物がシ
ート状物である場合には、転写物押さえ板10をホーム
ポジションとして右方向または左方向へ行われる。先
ず、ノートの左頁への書き込みから説明する。
【0049】書き込み動作開始時、サーマルヘッドユニ
ット15、従って可動板24は、図15において矢印で
示されるように下降する。押圧ローラ32は、転写物押
さえ板10の上面の匂配に従って書き込み方向に傾斜す
る。本実施例では、左頁に書き込むべく左方に傾斜して
いる。
【0050】図16に示されるように、サーマルヘッド
ユニット15はさらに下降し、押圧ローラ32がノート
表面のしわを伸ばしながら書き込み方向下流側へ進み、
インクシート20がノート表面に当接する。図17に示
されるように、可動板24が下限位置まで下降すると、
押圧ローラ32とガイドローラ33、34により転写紙
面が押圧され、書き込み可能状態となる。ついで、サー
マルヘッドユニット15は、図18に示されるように、
書き込みを開始し左方へ移動する。
【0051】既述のように、押圧ローラ32とガイドロ
ーラ33、34により転写面を平滑にするとともに、転
写物押さえ板10を用いてノート中央部での浮きを防い
でいる。従って、書き込み頁を右頁にするときは、転写
物押さえ板10が右に倒れるようにする。これは、次の
ように行われる。
【0052】押圧ローラ32の位置を振れ止め45によ
り固定し、サーマルヘッドユニット15を中央よりやや
右側に移動させた位置で同ユニットを下降させ、押圧ロ
ーラ32により転写物押さえ板10の右端付近を下方に
押し込むことにより、転写物押さえ板10を右側に倒す
ことができる。
【0053】このサーマルヘッドユニットの下降に際し
て、送り出し側インクシートリールと巻き取り側インク
シートリールに張設されたインクシートのテンションの
変化に対しては、巻き取り側インクシートリールを微調
整して後退させ、複写動作の終了後、サーマルヘッドユ
ニットが上昇する際に再び巻き取り側インクシートリー
ルを微調整して巻き取るようにして、テンションの一定
性を維持する。当然ながら、巻き取り側インクシートリ
ールのみで調整するのではなく、送り出し側と巻き取り
側の両方で調整してもよい。
【0054】次に、ノート状転写物の頁めくり機構、転
写物載置用トレイ、転写物固定ユニットについて詳説す
る。
【0055】転写物載置用トレイの平面的全体構成を示
す図19において、ノート状転写物の頁めくり機構は、
ピックアップ部16をなす頁浮揚部材100と頁浮揚補
助部材101、及び頁めくりアーム17から構成されて
いる。頁めくりアーム17はその回動支点に備えられた
モータ102によって駆動され、頁浮揚部材100と頁
浮揚補助部材101は、それぞれの軸線に対して垂直に
備えられたロッド103によってスライドし、結合部材
104によって相互に接続されている。更に、ブラケッ
ト105によって支持されたねじ状のロッド106は、
モータ107によって回され、その回転によって頁浮揚
部材100と頁浮揚補助部材101がスライドする。
【0056】図20a〜eに、頁めくり機構の簡単な動
作説明を示す。転写面たる頁へのコピーが終了してサー
マルヘッドユニット15が図の右端に退避した図20a
の状態から、図20bに示されるように、頁浮揚部材1
00及び頁浮揚補助部材101がスライドしてきて転写
紙面上に降下し、頁浮揚部材先端の送りコロが回転して
該当頁を浮揚させ(図20c)、浮揚した頁の下に頁め
くりアーム17の先端が入った時点で、頁浮揚部材10
0の送りコロが停止し、図20dに示されるように、転
写物押さえ板10が上昇し、頁めくりが行われる。そし
て、図20eに示されるような状態となって、頁めくり
が終了する。
【0057】図19で、トレイ5上には転写物を載せて
セットするための転写物載置台があり、この転写物載置
台は可動載置台7、固定載置台8の左右2分割に構成さ
れていて、可動載置台7はトレイ底を左右方向にスライ
ド可能である。このため背表紙付のノートに転写する時
には、可動載置台7をスライドさせ、可動載置台7と固
定載置台8との間に溝を形成し、当該溝にノートの背表
紙を落とし込んだ後、可動載置台7を載置台ロックレバ
ー108の操作によって固定する。可動載置台7とトレ
イのうち少なくとも一方の摺動面に低い摩擦係数を有す
る部材を貼り付けてスライド性を向上させるようにして
もよい。
【0058】図21に、可動載置台7をロックするため
の機構を示す。載置台ロックレバー108の軸支された
片端に、ジョイントスプリング109の一端が取り付け
られていて、その他端が、トレイ底面のスリット付き溝
110内に緩嵌された載置台固定のための高い摩擦係数
を有する部材111と連結している。可動載置台7を固
定する場合には、図に示されるように載置台ロックレバ
ー108を倒し、スプリング109を介して高μ部材1
11を引っ張り上げ、張力作用状態下で当該高μ部材1
11をスリットに嵌挿させ且つ溝の内側壁面に押し当て
る。これにより可動載置台7が固定される。
【0059】図22において、薄くて腰のあるマイラー
状部材112がブラケット113によって固定載置台8
に取り付けられている。このブラケット113の介在に
よってマイラー状部材112は回動可能となり、背表紙
付きノートに転写を行う場合には、可動載置台7と固定
載置台8との間に形成された溝に背表紙を落とし込むこ
とが可能なように位置し、シート状転写物等に転写を行
う場合には、可動載置台7と固定載置台8を突き合わせ
た時の高さ方向及び左右方向の隙間を吸収し載置面を滑
らかにするように位置する。
【0060】図23に、上記マイラー状部材を載置台上
に固定支持するのではなく、トレイ又は載置台に収納可
能なように構成する例を示す。マイラー状部材は、可動
載置台7に内臓された渦巻状のバネ114によって通常
時には巻き取られていて、必要な場合に、マイラー状部
材先端に取り付けられている取っ手115を引き出し
て、固定載置台8上に備えられたフック116に引っ掛
けて使用する。
【0061】図24に示されるように、載置台の載置面
に、比較的高硬度の弾性部材120が貼り付けられてい
る。この高硬度の弾性部材120が弾性変形することに
よって、転写紙に対するサーマルヘッドの接触面圧力を
均一化することができる。
【0062】この高硬度弾性部材120の上面に、比較
的低硬度の弾性部材121が貼り付けられている。この
低硬度弾性部材121には、図19から明らかなよう
に、名刺や葉書のサイズの定形凹み部122が形成され
ており、名刺等に転写を行う場合には、それらを位置決
めできる。これら定形凹み部によって生じる載置面の高
低差は、印字の際、低硬度弾性部材121自体が押圧ロ
ーラやガイドローラの押圧力によって極めて容易に押し
つぶされることによって、解消される。
【0063】これら凹み部122の一辺には、取り出し
用の切欠き部123が設けられており、その深さは凹み
部と同一程度である。また各定形凹み部122には、図
19から容易に認識されるように、順番に番号が付され
ている。
【0064】図24において、転写物固定ユニットは、
転写物固定部材ユニット124と背表紙押さえユニット
125とからなっている。図25に転写物固定部材ユニ
ットを概略的に示す。転写物固定部材ユニットは、転写
物押さえ板10、ロッド130、ロック部材131、1
32、スプリング133、134、139からなってい
る。ノート型転写物を押さえる場合には、転写物押さえ
板10とロッド130でノート型転写物中央部を押さ
え、かつスプリング139とその回動支点の位置関係か
ら生じるスプリング139のテンションにより、画像形
成面側に転写物押さえ板10を倒し、ノート型転写物の
画像形成面を平滑にする。転写物固定部材ユニットは、
トレイ引き出し時にトレイと共に引き出されるようにな
っている。この際、図26に示されるように、トレイ引
き出し用ノブ135の内側に、転写物固定部材ユニット
解除レバー136が配置されており、トレイ引き出し時
に当該レバーを引くことによって、ロック部材131が
これに係合してスライドし、転写物押さえ板10がスプ
リング134の作用によって跳ね上がり可能となる。し
かしながら、この時点で転写物押さえ板が直ちに跳ね上
がると、ノートコピーユニット内部で他の部材に衝突し
てしまうので、当該転写押さえ板10は跳ね上げ干渉防
止部材137によってロックされている(図25)。ト
レイの引き出し完了に近づくと、装置本体に取り付けら
れ出口近傍に存在する突起部138に、跳ね上げ干渉防
止部材137がぶつかり、当該部材はスプリング133
に抗して回動し、ロック部材132を、したがって転写
物押さえ板10を開放する。更にトレイの引き出しが完
全に終わると、当該跳ね上げ干渉防止部材137は突起
部138を越えるので、スプリング133の作用によっ
て当該部材137は立ち上がり、転写物押さえ板10を
押し下げてセットする際に、当該押さえ板10をロック
可能となる。
【0065】図27に、背表紙押さえユニットを示す。
軸支された背表紙押さえローラ14には、高い摩擦係数
を有する部材140が巻かれている。背表紙押さえロー
ラ14は、その両端にあるローラ用軸受141、背表紙
押さえブラケット142、背表紙押さえスプリング14
3で支持されており、背表紙押さえブラケットは、固定
載置台上を左右方向に摺動でき、両端の背表紙押さえブ
ラケットは、例えば減速比1:2の減速ギヤ144の付
いた背表紙押さえロッド145によって連結されてい
る。更に、当該減速ギヤ144は、可動載置台に設けら
れているラック146と固定載置台に設けられているラ
ック147の双方と噛み合って、背表紙押さえユニット
としては可動載置台の左右方向のスライド量の2分の1
だけスライドするように構成されている。
【0066】この背表紙押さえユニットにT字型テンシ
ョンバー148が設けられており、トレイをセットする
とノートコピーユニット本体に取り付けられたテンショ
ン用ブラケット149によってT字型テンションバー用
軸受を上部に押し上げるため、背表紙押さえスプリング
143を介して背表紙押さえローラ14をも押し上げる
ことができる。
【0067】次に、本画像形成装置全体の動作につい
て、図28にフローを示しながら説明する。
【0068】主電源が投入された時、あるいはノートコ
ピーユニットのトレイが一旦引き出された後に画像形成
装置本体にセットされた時、当該トレイ内に被画像形成
体たる用紙があるか否かを不図示のセンサが検知する。
トレイ内に用紙がない場合には、複写速度の速いデジタ
ル電子写真方式の第一画像形成部が自動的に選択され、
トレイ内に用紙がある場合には、第二画像形成部たるノ
ートコピーユニットが自動的に選択され、その選択結果
が操作パネル内の表示部に表示される。この際、例え
ば、トレイ内に転写済み用紙が取り残されている等の理
由により所望しない画像形成部が選択されている場合に
は、操作パネル上の画像形成部切換ボタンを押すことに
よって選択を強制的に切り換えることも可能である。こ
れによって、使用者の希望によって画像形成手段の任意
の選択が可能となる。
【0069】トレイ内の用紙を検知するセンサからの信
号、もしくは操作パネルからの画像形成部切換指示によ
って、前記制御部は画像形成部選択信号を発生する。こ
の画像形成部選択信号は、選択された画像形成部だけを
電気的に接続し、他方の画像形成部を開放状態にするた
めに用いられる。選択された画像形成部が発生し、それ
自身の作像手段に最適なタイミング信号は、画像入力
部、画像処理部に送られるので、それらを含めた装置全
体が、選択されている画像形成部に合わせて動作するこ
ととなる。
【0070】複写モード、変倍率、コピー枚数等が図4
の操作パネル上の各ボタンにて設定された後、スタート
ボタンが押されて、本画像形成装置は複写動作を開始す
る。
【0071】図3から理解されるように、透明なガラス
板で形成された原稿台71上に下向きに載置された原稿
の画像を、蛍光灯72が下から照明する。原稿に当たり
反射した光は、第1ミラー73、第2ミラー74、第3
ミラー75でそれぞれ反射されて画像読み取り部76に
入力する。画像読み取り部では、入力した反射光をCC
D77が電気信号に変換し、そのアナログ電気信号をA
/Dコンバータ78がデジタルデータに変換する。
【0072】画像入力部からのデジタルデータに対して
画像処理部では、操作パネルから入力された複写モード
に応じて、例えば、シェーディング補正、MTF補正、
主走査変倍、2値化、中間調処理、エッジ強調、エッジ
抽出等の処理が施され、処理されたデータは、選択され
ている画像形成部に送り出される。
【0073】先ず、第一画像形成部が選択されている場
合について説明する。図5において、一定の速度で回転
する感光体ドラム81は、帯電部82で一定の電位に帯
電される。画像処理部からのデジタルデータを受け、L
D駆動部84がレーザダイオード83に対してレーザ光
を照射させるかどうかの制御を行う。レーザ光の照射に
よって露光された部分に現像部85によってトナーが付
着され、転写部86によって当該トナーが用紙に転写さ
れ、さらに定着部87によって加熱、加圧されて当該ト
ナーが用紙上に融着されて、定着済み用紙が排出され
る。転写後に感光体上に残されたトナーは、クリーニン
グブレード88で除去され、その後、感光体上の残留電
荷は除電部89で全面露光されることで消去され、当該
領域は再び帯電部へと進む。
【0074】次に、第二画像形成部が選択されている場
合について、図29にフローを示しながら説明する。
【0075】例えば、図6の右側に相当するインクシー
トの巻き取り側端部をホームポジションとして、当該ホ
ームポジションを基準に動作するサーマルヘッドは、待
機時、即ち、印字時以外の時には、図7に示されるよう
に、2つのガイドローラによってインクシートとの距離
が一定に保たれていて、サーマルヘッド23及びインク
シート20の損傷を防ぐとともに、転写物の上方に離れ
て位置している。また図30に示されるように、ガイド
ローラ33(34)の片端にはインクシート20の磁気
テープ部と常に接触するように、磁気ヘッド67が設け
られている。
【0076】使用者がトレイ5内に例えばシート状転写
物を入れて、インクシート巻き取り側、図31での右側
の用紙端部を転写物押さえ部材10で押さえてトレイを
閉める。この図31では、図23に示されたマイラー状
部材が認識される。
【0077】スタートが指示されると、図8に示される
ように、サーマルヘッドユニットが下降して、上から複
写物に押し付けられることによって板バネ43を開き、
サーマルヘッド23がインクシートと転写物とを同時に
一定の力で加圧する。加圧しながら、サーマルヘッド2
3は、長ねじに沿って副走査方向へ一定の速度で移動し
始める。画像処理部からのデジタルデータを受け、ヘッ
ド駆動部が1ドット毎にヘッドに印加する電圧を制御す
る。この時、磁気ヘッドは1ライン毎に、転写が行われ
たかどうかの情報をインクシートの磁気テープ部に記録
する。
【0078】図32に示されるように、サーマルヘッド
23が印加電圧によって発熱すると、サーマルヘッドと
転写物の間に配置され、基材20aとインク20bとか
らなるインクシート20のインク部分の該当個所が、溶
融して転写物上へ転写される。
【0079】転写が全て終了すると、サーマルヘッド2
3は上昇した後、ホームポジションに戻り、使用済みの
インクシートは巻き取り用インクシートリールによって
一画面分、例えばA3サイズ一枚分だけ巻き取られて次
の複写動作に備えられる。このような巻き取りが終わる
と、インクシートをできるだけ有効利用するために、今
度は逆に、送り出し側インクシートリールによって巻き
戻され始める。この際、磁気ヘッドは磁気テープに書き
込まれた情報を読み取って、インクシートの使用済み部
分を認識する。巻き戻し始めてから最初に使用済みイン
クシートが表われた個所で送り出し側インクシートリー
ルは停止し、次の印字の際には、その部分から開始する
ように待機する。これにより、未使用インクシートが無
駄に巻き取られることが防止される。またトレイは、複
写動作中においては、不図示のロック機構が働くことで
第二の画像形成部の本体から引き出せない状態となり、
複写動作が終了すると同時に当該ロックが解除されて引
き出し可能となる。
【0080】インクシートがすべて使用された場合のイ
ンクシートカートリッジの交換について、図33にフロ
ーを示し、また図34に全体概略を示しながら説明す
る。
【0081】インクシートがすべて巻き取り側インクシ
ートリール19によって巻き取られると、まず図35に
示される駆動ローラ90と従動ローラ91が上下に開
き、送り出し側インクシートリール18が逆回転して使
用済みインクシート20をインクシートカートリッジ1
2内に巻き戻し始める。そして、送り出し側の巻き戻し
用インクシートリール18及び巻き取り用インクシート
リール19の回転速度の差によって、巻き戻し終了の近
いことが検知されると、巻き取り用インクシートリール
19がより高速に回転して使用済みのインクシート20
を送り戻してインクシート20の張りにたわみを生じさ
せるとともに、巻き戻し用インクシートリール18が回
転速度を落とす。これらのことにより、インクシートの
先端と巻き取りシートの後端を連結する嵌合部材92、
93が、サーマルヘッドユニット15を通過する際に、
サーマルヘッドを損傷する危険を回避することができ
る。
【0082】図36に示されるように、クリーニングシ
ート95を兼ねる巻き取りシートの側の嵌合部材92と
インクシート側嵌合部材93とからなる嵌合部材が駆動
ローラ90と従動ローラ91の当接力に抗して両ローラ
の間を進み、インクシートカートリッジにひっかかる
と、巻き戻し用インクシートリールは、その時点でイン
クシートの巻き戻しを終了する。嵌合部材に突破された
駆動ローラ90、従動ローラ91が、図36に示される
ように、ばね作用により再び相互に当接し、巻き取りシ
ートを挾むと、インクシートカートリッジの不図示のロ
ックが解除されて、当該インクシートカートリッジは本
画像形成装置から引き出し可能となる。
【0083】インクシート側嵌合部材93は、図37に
示されるように、引き出し手前側から漸次径の減少する
形状をしており、インクシートカートリッジを引き出す
と同時に巻き取りシート側嵌合部材92からスムーズに
外れることとなる。巻き取りシート側嵌合部材92は、
クリーニングシート(巻き取りシート)95が駆動ロー
ラ90と従動ローラ91によって挾持されていて、装置
本体側にとどまる。図37で明らかなように、インクシ
ートカートリッジの手前面には、引き出し用の取っ手1
60の他、インクシート残量確認窓161が設けられ、
インクシートリール18の側板が透明なことと相俟っ
て、インクシートカートリッジ内のインクシート20の
残量を目視できる。
【0084】そして新しいインクシートカートリッジが
本画像形成装置に挿入されると、同時にインクシート側
嵌合部材が巻き取りシート側嵌合部材にスムーズに挿入
され、連結状態となる。完全に挿入されたことが検知さ
れると、巻き取り用インクシートリールが自動的に巻き
取りを開始し、不図示のロック機構が働いて、インクシ
ートカートリッジは引き出し不可能なようにロックされ
る。この際、同時に送り出し側インクシートリールがよ
り高速に回転してインクシートを送り出して、インクシ
ートの張りにたわみを生じさせ、インクシートの先端と
巻き取りシートの後端を連結する嵌合部材92、93
が、サーマルヘッドユニットを通過する際に、サーマル
ヘッドを損傷する危険を回避することができる。
【0085】更に、以下にノートコピーモードに基づく
本画像形成装置の動作について説明する。
【0086】図38に概略的に示された読み取り部2の
上面において、不図示のヒンジを介してPPC本体に固
定されている圧板を開くと、ガラス板で形成された原稿
台71が存在する。コピー面を下向きにして原稿をこの
台の上に載せる。この原稿台71の下方、画像形成装置
内部に読み取り光学系150があり、図の上下方向、即
ち、主走査方向の幅を有した読み取り光学系150が、
左右方向、即ち、副走査方向に移動して、原稿の画像情
報を読み取る。この台の左縁側には、周知慣用の原稿ス
ケール151が僅かな段差を有して取り付けられてお
り、通常の複写動作を行う場合には、原稿を、左右方向
については左側を当該スケール151に突き当て、上下
方向については原稿台の中心にその中心を合わせること
によりセットする。
【0087】原稿台7の上縁側には、原稿載置位置を示
す符号を備えたノートコピー用原稿スケール152が僅
かな段差を有して配設されている。この原稿スケール1
52には、左右の位置決めのために、原稿台の左右方
向、即ち、読み取り光学系の副走査方向の中心を示す基
準符号(▽)が、慣用の原稿スケールの場合と同様に付
されている。ノートコピーユニットでノート状転写物に
コピーをとる場合、当該符号の位置は、転写物押さえ板
10で押さえられたノート状転写物の中央位置に対応す
る。ノート状転写物にコピーを行う場合に、原稿をこの
原稿スケール152に突き当ててセットし、上下方向の
位置決めを行う。
【0088】ノートコピーユニットを用いてノート状転
写物にコピーをとる場合には、画像形成装置の操作パネ
ル60の操作ボタンを用いて、ノートコピーモードの設
定を行う。ノートコピーモードには、画像が書き込まれ
るノートの頁により、左頁モード、見開きモード、
右頁モードの3種のモードがある。
【0089】左頁モードにおいては、原稿スケール15
2の基準符号から右側の原稿台上を読み取り、ノートの
左頁に書き込みを行う。
【0090】見開きモードにおいては、先ず、基準符号
から右側領域を読み取り、ノートの左頁に書き込みを行
い、次に基準符号から左側領域を読み取り、ノートの右
頁に書き込みを行う。
【0091】右頁モードにおいては、基準符号から左側
領域を読み取り、ノートの右頁に書き込みを行う。
【0092】読み取り光学系の副走査方向の動きは、前
述のサーマルヘッドの書き込み時の副走査方向の動きに
一致し、原稿台の右側を読む時には、中央から右へ移動
しながら読み取りを行い、原稿台の左側を読む時には、
中央から左へ移動しながら読み取りを行う。
【0093】主走査方向の読み取り方向は、その読み取
り方向が書き込み方向と一致さえしていれば、上から下
へでも下から上へでもかまわない。
【0094】この際、主走査方向の読み取り/書き込み
速度と副走査方向の移動速度とを、読み取り部と書き込
み部とで合わせ、読み取りの開始と書き込みの開始を同
時にすれば、メモリを要しない簡易な回路構成にするこ
とができる。
【0095】また、数行分の小容量のメモリを準備し
て、副走査方向の移動速度を合わせるようにすれば、主
走査方向の読み取り速度と書き込み速度とが一致する必
要がなく、書き込みの開始を読み取りの開始よりも遅ら
せることが可能となり、タイミングをとり易くなる。
【0096】この点は、電子写真プロセス式の第一画像
形成部本体と、熱転写方式のノートコピーユニットとで
同じである。しかしながら、電子写真プロセス式と熱転
写方式とでは、その構造上、書き込み速度に差があっ
て、熱転写方式の方が数分の一の速度であるので、第一
画像形成部本体で画像形成を行う場合と、ノートコピー
ユニットで画像形成を行う場合とでは、読み取り時の読
み取り光学系の副走査方向の移動速度を、それぞれの書
き込み速度に合うように変更するのがよい。
【0097】
【発明の効果】請求項1の画像形成装置においては、相
互に作像方式の異なる複数の画像形成手段を設け、選択
手段により適切な画像形成手段を選択するようにしてい
るので、各作像方式のそれぞれのメリットを活かし、多
種多様な転写物への対応が可能になった。
【0098】請求項2の画像形成装置においては、原稿
面の露光走査によって画像読み取りを行う走査式画像読
み取り手段の走査速度を、複数の画像形成手段のそれぞ
れの画像形成速度に応じて可変としているので、各作像
方式のそれぞれの特性に応じた適切な画像形成を行いつ
つも、メモリを不要とする比較的簡単な構成で済ますこ
とができる。
【0099】請求項3の画像形成装置においては、複数
の画像形成手段を、主画像形成手段と、その他の副画像
形成手段とから構成し、主画像形成手段に、副画像形成
手段を保持する保持部を備え、副画像形成手段を当該保
持部に対して着脱自在なユニットとして形成すると共
に、主画像形成手段による画像形成動作に関わる要素の
少なくとも1つも保持部に対し着脱自在なユニットとし
て構成し、これら複数のユニットを相互に交換して使用
するので、多種多様な転写物への対応を可能にするとと
もに、主画像形成手段にオプションユニットを備えるこ
とが可能となって、当該画像形成装置に大いなる発展
性、拡張性をもたせることができる。
【0100】請求項4の画像形成装置においては、複数
の画像形成手段を、主画像形成手段と、被画像形成体を
載置台に載置した状態で画像形成を行う副画像形成手段
とから構成し、通常時には主画像形成手段を選択し、載
置台に被画像形成体が載置されている場合に副画像形成
手段を選択するようにしているので、各作像方式のそれ
ぞれのメリットを活かしつつも、使用頻度の高い作像方
式を自動的に主とすることができ、当該画像形成装置を
操作性の優れたものとすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る画像形成装置の概略斜視図であ
る。
【図2】当該画像形成装置の構成関係を示す図である。
【図3】当該画像形成装置の画像入力部の概略図であ
る。
【図4】当該画像形成装置の操作パネルの概略平面図で
ある。
【図5】当該画像形成装置の第一画像形成部の概略配置
図である。
【図6】当該画像形成装置の第二画像形成部であるノー
トコピーユニットの概略図である。
【図7】待機時のサーマルヘッドユニットの概略図であ
る。
【図8】画像書き込み時のサーマルヘッドユニットの概
略図である。
【図9】サーマルヘッドユニットの部分斜視図である。
【図10】押圧ローラ領域の概略正面図である。
【図11】押圧ローラに付属された摩擦部材の正面図で
ある。
【図12】サーマルヘッドユニットの支持アームの回動
を規制する機構の部分概略図である。
【図13】その規制状態を示す概念図である。
【図14】サーマルヘッドユニットによる書き込み時の
動作を説明する図で、初期状態を示すものである。
【図15】同様にサーマルヘッドユニットによる書き込
み時の動作を説明する図である。
【図16】同様にサーマルヘッドユニットによる書き込
み時の動作を説明する図である。
【図17】同様にサーマルヘッドユニットによる書き込
み時の動作を説明する図である。
【図18】同様にサーマルヘッドユニットによる書き込
み時の動作を説明する図である。
【図19】転写物載置用トレイの全体構成の平面図であ
る。
【図20】頁めくり機構の動作説明を示す図で、(a)
から(e)にすすむにつれて、頁めくりが行われる。
【図21】可動載置台をロックするための機構を示す部
分概略斜視図である。
【図22】固定載置台に取り付けられたマイラー状部材
を示す斜視図である。
【図23】別のマイラー状部材の取付構成を示す概略図
である。
【図24】転写物固定ユニットを示す概略側面図であ
る。
【図25】転写物固定ユニットを示す概略正面図であ
る。
【図26】転写物固定部材ユニット用の解除レバーを示
す概念図である。
【図27】背表紙押さえユニットの斜視図である。
【図28】本発明に係る画像形成装置全体の動作に関す
るフロー図である。
【図29】ノートコピーユニットが選択されている場合
の動作に関するフロー図である。
【図30】ガイドローラに備えられた磁気ヘッドとイン
クシートの磁気テープ部とを示す部分斜視図である。
【図31】転写紙及びマイラー状部材を転写物押さえ部
材で押さえている様子を示す概略図である。
【図32】サーマルヘッドによって転写物に転写が行わ
れる様子を示す図である。
【図33】インクシートカートリッジの交換に関するフ
ロー図である。
【図34】インクシートの延在状態を示す概念図であ
る。
【図35】インクシートをカートリッジに巻き取る様子
を示す概念図である。
【図36】インクシート巻き取り完了時の嵌合部材の状
態を示す部分概略図である。
【図37】インクカートリッジの概略斜視図である。
【図38】読み取り部の平面図である。
【符号の説明】
1 第一画像形成部本体 2 読み取り部 3 作像部 4 第二画像形成部 60 操作パネル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小川 和夫 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 (72)発明者 蛭間 哲也 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 (72)発明者 古賀 雅之 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 (72)発明者 加藤 和彦 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 (72)発明者 椎名 将 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原稿画像の読み取りを行う画像読み取り
    手段と、 当該画像読み取り手段からの画像情報に基づいて画像形
    成を行う、相互に作像方式の異なる複数の画像形成手段
    と、 当該複数の画像形成手段から任意の画像形成手段を選択
    する選択手段とを具備することを特徴とする画像形成装
    置。
  2. 【請求項2】 前記画像読み取り手段を、原稿面の露光
    走査によって画像読み取りを行う走査読み取り手段と
    し、当該走査読み取り手段の走査速度を、前記複数の画
    像形成手段のそれぞれの画像形成速度に応じて可変にし
    たことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 【請求項3】 前記複数の画像形成手段を、主画像形成
    手段と、その他の副画像形成手段とから構成し、 主画像形成手段に、副画像形成手段を保持する保持部を
    備え、 副画像形成手段を当該保持部に対して着脱自在なユニッ
    トとして形成すると共に、主画像形成手段による画像形
    成動作に関わる要素の少なくとも1つも保持部に対し着
    脱自在なユニットとして構成し、これら複数のユニット
    を相互に交換して使用することを特徴とする請求項1又
    は請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 【請求項4】 前記複数の画像形成手段を、主画像形成
    手段と、被画像形成体を載置台に載置した状態で画像形
    成を行う副画像形成手段とから構成し、通常時には主画
    像形成手段を選択し、載置台に被画像形成体が載置され
    ている場合に副画像形成手段を選択することを特徴とす
    る請求項1又は請求項2に記載の画像形成装置。
JP4288946A 1992-10-27 1992-10-27 画像形成装置 Pending JPH06141160A (ja)

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