JPH061706Y2 - 留置チューブ - Google Patents
留置チューブInfo
- Publication number
- JPH061706Y2 JPH061706Y2 JP1988048444U JP4844488U JPH061706Y2 JP H061706 Y2 JPH061706 Y2 JP H061706Y2 JP 1988048444 U JP1988048444 U JP 1988048444U JP 4844488 U JP4844488 U JP 4844488U JP H061706 Y2 JPH061706 Y2 JP H061706Y2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- tube
- indwelling
- indwelling tube
- layer tube
- outer layer
- Prior art date
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- Materials For Medical Uses (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本考案は、留置チューブ、更に詳しくは、体内に留置さ
れた体液等の排出路を形成する留置チューブに関する。
れた体液等の排出路を形成する留置チューブに関する。
［従来の技術］ 周知のように近年、内視鏡の進歩は著しく、経口的にも
小腸の先まで挿入が可能となっている。従って、これら
の技術を用いて、例えば、狭窄部の要因により生体の胆
管内に溜る胆汁等は、患者に悪影響を及ぼすので、これ
の対策処置として、経内視鏡的に狭窄部に留置チューブ
を留置して胆管内に溜った胆汁等を排出させることが行
なわれている。そして、この留置チューブを、例えば胆
管内の狭窄部へ留置するには、第２図に示すように、内
視鏡３０の体内挿入部３０Ａ内の鉗子チャンネル３０ａ
内に可撓性の長尺のガイドワイヤ３１を通しておき、同
ガイドワイヤ３１を内視鏡の体内挿入部３０Ａと共に体
腔内に導入し、同ワイヤ３１の先端部３１ａを胆管３４
内に導き、更に同ガイドワイヤ３１の先端部３１ａを狭
窄部３５に挿入した後、同狭窄部３５を通過したガイド
ワイヤ３１をガイドとして、留置チューブ３３をプッシ
ャーチューブ３２を介して体腔内に挿入し、同留置チュ
ーブ３３の先端を第３図に示すように、上記胆管３４の
狭窄部３５迄到達させた後、上記ガイドワイヤ３１を引
き抜くと、留置チューブ３３は、その両端部に設けられ
たサイドフラップ３６によって、その位置に留置され、
胆汁の排出路を形成する。
小腸の先まで挿入が可能となっている。従って、これら
の技術を用いて、例えば、狭窄部の要因により生体の胆
管内に溜る胆汁等は、患者に悪影響を及ぼすので、これ
の対策処置として、経内視鏡的に狭窄部に留置チューブ
を留置して胆管内に溜った胆汁等を排出させることが行
なわれている。そして、この留置チューブを、例えば胆
管内の狭窄部へ留置するには、第２図に示すように、内
視鏡３０の体内挿入部３０Ａ内の鉗子チャンネル３０ａ
内に可撓性の長尺のガイドワイヤ３１を通しておき、同
ガイドワイヤ３１を内視鏡の体内挿入部３０Ａと共に体
腔内に導入し、同ワイヤ３１の先端部３１ａを胆管３４
内に導き、更に同ガイドワイヤ３１の先端部３１ａを狭
窄部３５に挿入した後、同狭窄部３５を通過したガイド
ワイヤ３１をガイドとして、留置チューブ３３をプッシ
ャーチューブ３２を介して体腔内に挿入し、同留置チュ
ーブ３３の先端を第３図に示すように、上記胆管３４の
狭窄部３５迄到達させた後、上記ガイドワイヤ３１を引
き抜くと、留置チューブ３３は、その両端部に設けられ
たサイドフラップ３６によって、その位置に留置され、
胆汁の排出路を形成する。
このように体腔内に留置され、体液等の排出路を形成す
る留置チューブとしては、本出願人が先に提案した実開
昭６０−１８０４４２号公報で示されるように、ポリエ
チレンなどの可撓性チューブの周壁にサイドフラップや
サイドホールを設けて留置位置から妄りに動かなくした
ものや、特公昭６２−２６７８７号公報で示されるよう
に、ポリエチレン、ポリ塩化ビニル、ポリエステル等の
プラスチック材料で形成した可撓性チューブを内外の２
重チューブで形成したものが知られている。
る留置チューブとしては、本出願人が先に提案した実開
昭６０−１８０４４２号公報で示されるように、ポリエ
チレンなどの可撓性チューブの周壁にサイドフラップや
サイドホールを設けて留置位置から妄りに動かなくした
ものや、特公昭６２−２６７８７号公報で示されるよう
に、ポリエチレン、ポリ塩化ビニル、ポリエステル等の
プラスチック材料で形成した可撓性チューブを内外の２
重チューブで形成したものが知られている。
［考案が解決しようとする課題］ ところが、上記実開昭６０−１８０４４２号公報で示さ
れる留置チューブは、ポリエチレン等で形成されている
ので、体液等との摩擦抵抗が極めて大きく、これを円滑
に排出することができず、更に体液中の細菌やコレステ
ロール等が付着した場合はこれらの剥離性が悪く、チュ
ーブ内腔が詰まり易いという問題を有していた。また、
上記特公昭６２−２６７８７号公報で示される留置チュ
ーブも内側チューブは、ポリエチレン、ポリ塩化ビニー
ル、ポリエステル等のプラスチック材で形成されている
ので、全く同様な問題点を有していた。また、留置チュ
ーブは、Ｘ線透視下でその位置の確認をするために造影
剤入りのチューブが用いられるが、造影剤入りのテフロ
ン（商品名）チューブ等は腰が強いため、体腔内、特に
狭窄部に留置する作業が極めて厄介である等の問題点も
有していた。
れる留置チューブは、ポリエチレン等で形成されている
ので、体液等との摩擦抵抗が極めて大きく、これを円滑
に排出することができず、更に体液中の細菌やコレステ
ロール等が付着した場合はこれらの剥離性が悪く、チュ
ーブ内腔が詰まり易いという問題を有していた。また、
上記特公昭６２−２６７８７号公報で示される留置チュ
ーブも内側チューブは、ポリエチレン、ポリ塩化ビニー
ル、ポリエステル等のプラスチック材で形成されている
ので、全く同様な問題点を有していた。また、留置チュ
ーブは、Ｘ線透視下でその位置の確認をするために造影
剤入りのチューブが用いられるが、造影剤入りのテフロ
ン（商品名）チューブ等は腰が強いため、体腔内、特に
狭窄部に留置する作業が極めて厄介である等の問題点も
有していた。
従って、本考案の目的は、上述したような欠点を除去す
るために、留置チューブ内面の摩擦抵抗が小さく、体腔
内の細菌や、コレステロール等が付着したときの剥離性
がよく、体液等を円滑に排出できるようにした留置チュ
ーブを提供するにある。
るために、留置チューブ内面の摩擦抵抗が小さく、体腔
内の細菌や、コレステロール等が付着したときの剥離性
がよく、体液等を円滑に排出できるようにした留置チュ
ーブを提供するにある。
［課題を解決するための手段および作用］ 本考案は、上記目的を達成するために、体内に留置され
て体液等の排出路を形成する留置チューブにおいて、 前記留置チューブを少なくとも内層チューブと外層チュ
ーブとから構成し、前記内層チューブを摩擦抵抗の小さ
い弗素系樹脂で形成すると共に、前記外層チューブのみ
に、その周壁の一部を傾斜して楔状に切り込んだ切込部
によって形成したサイドフラップを設けたことを特徴と
するものである。
て体液等の排出路を形成する留置チューブにおいて、 前記留置チューブを少なくとも内層チューブと外層チュ
ーブとから構成し、前記内層チューブを摩擦抵抗の小さ
い弗素系樹脂で形成すると共に、前記外層チューブのみ
に、その周壁の一部を傾斜して楔状に切り込んだ切込部
によって形成したサイドフラップを設けたことを特徴と
するものである。
［実施例］ 以下、本考案を図示の実施例に基づいて説明する。
第１図は、本考案の一実施例を示す留置チューブの拡大
断面図である。この留置チューブ１は、内層チューブ２
と外層チューブ３との２層からなり、内層チューブ２は
テトラフルオロエチレン・ヘキサフルオロプロピレン共
重合体で形成されており、外層チューブ３はポリエチレ
ンなどの合成樹脂で形成されている。
断面図である。この留置チューブ１は、内層チューブ２
と外層チューブ３との２層からなり、内層チューブ２は
テトラフルオロエチレン・ヘキサフルオロプロピレン共
重合体で形成されており、外層チューブ３はポリエチレ
ンなどの合成樹脂で形成されている。
そして、上記外層チューブ３には、その前後両端部寄り
に周壁の一部をそれぞれ前後端面に向けて深くなる方向
に傾斜して楔状に切り込んだ切込部５によって形成され
たサイドフラップ６が開閉自在に設けられている。ま
た、この留置チューブ１の前端部は挿入し易いように先
細のテーパー部４となっている。
に周壁の一部をそれぞれ前後端面に向けて深くなる方向
に傾斜して楔状に切り込んだ切込部５によって形成され
たサイドフラップ６が開閉自在に設けられている。ま
た、この留置チューブ１の前端部は挿入し易いように先
細のテーパー部４となっている。
このように構成された留置チューブ１を、例えば、上述
した胆管３４の狭窄部３５（第３図参照）に留置して胆
汁等を排出するようにした場合、内層チューブ２がテト
ラフルオロエチレン・ヘキサフルオロプロピレン共重合
体で形成されているため、その摩擦抵抗が極めて小さ
く、細菌やコレステロール等も付着しにくく、また付着
した場合でも剥離性（自己潤滑性）が良いので剥離し易
く、留置チューブ１の内腔が詰まるようなことはない。
更に、この留置チューブ１には、外層チューブ３の前後
端部寄りにそれぞれ切込部５によってサイドフラップ６
が形成されているので、留置チューブ１の固定が確実で
位置ずれするようなこともない。また、本留置チューブ
１は造影剤を含むテフロンチューブ単体の、従来の留置
チューブに比し、腰が弱く柔軟性があるので、体腔内へ
の留置は極めて容易であると共に、この内、外層チュー
ブ２，３の肉厚比を変えることによって留置チューブの
可撓性を適宜に調整することもできる。
した胆管３４の狭窄部３５（第３図参照）に留置して胆
汁等を排出するようにした場合、内層チューブ２がテト
ラフルオロエチレン・ヘキサフルオロプロピレン共重合
体で形成されているため、その摩擦抵抗が極めて小さ
く、細菌やコレステロール等も付着しにくく、また付着
した場合でも剥離性（自己潤滑性）が良いので剥離し易
く、留置チューブ１の内腔が詰まるようなことはない。
更に、この留置チューブ１には、外層チューブ３の前後
端部寄りにそれぞれ切込部５によってサイドフラップ６
が形成されているので、留置チューブ１の固定が確実で
位置ずれするようなこともない。また、本留置チューブ
１は造影剤を含むテフロンチューブ単体の、従来の留置
チューブに比し、腰が弱く柔軟性があるので、体腔内へ
の留置は極めて容易であると共に、この内、外層チュー
ブ２，３の肉厚比を変えることによって留置チューブの
可撓性を適宜に調整することもできる。
また、この留置チューブ１においては、内層チューブ２
にサイドフラップやサイドホールを設けていないので、
その加工によるバリ等が発生せず、従って、バリ等に細
菌、コレステロール等が付着して、これが成長して内腔
が詰まることがない。しかも内面も円滑になっているの
で、体液の流出もよいという効果を有する。
にサイドフラップやサイドホールを設けていないので、
その加工によるバリ等が発生せず、従って、バリ等に細
菌、コレステロール等が付着して、これが成長して内腔
が詰まることがない。しかも内面も円滑になっているの
で、体液の流出もよいという効果を有する。
［考案の効果］ 以上説明したように本考案によれば、留置チューブ内面
の摩擦抵抗が極めて小さく、細菌やコレステロール等を
付着させることはなく、体液等を円滑に排出させること
ができ、従来の問題点を見事に解消した留置チューブを
提供することができる。
の摩擦抵抗が極めて小さく、細菌やコレステロール等を
付着させることはなく、体液等を円滑に排出させること
ができ、従来の問題点を見事に解消した留置チューブを
提供することができる。
第１図は、本考案の一実施例を示す留置チューブの拡大
断面図、 第２図、第３図は、留置チューブの使用状態を説明する
ための要部側面図である。１ ……留置チューブ ２……内層チューブ ３……外層チューブ ５……切込部 ６……サイドフラップ
断面図、 第２図、第３図は、留置チューブの使用状態を説明する
ための要部側面図である。１ ……留置チューブ ２……内層チューブ ３……外層チューブ ５……切込部 ６……サイドフラップ
Claims (1)
- 【請求項１】体内に留置されて体液等の排出路を形成す
る留置チューブにおいて、 前記留置チューブを少なくとも内層チューブと外層チュ
ーブとから構成し、前記内層チューブを摩擦抵抗の小さ
い弗素系樹脂で形成すると共に、前記外層チューブのみ
に、その周壁の一部を傾斜して楔状に切り込んだ切込部
によって形成したサイドフラップを設けたことを特徴と
する留置チューブ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1988048444U JPH061706Y2 (ja) | 1988-04-11 | 1988-04-11 | 留置チューブ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1988048444U JPH061706Y2 (ja) | 1988-04-11 | 1988-04-11 | 留置チューブ |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH01152636U JPH01152636U (ja) | 1989-10-20 |
| JPH061706Y2 true JPH061706Y2 (ja) | 1994-01-19 |
Family
ID=31274594
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1988048444U Expired - Lifetime JPH061706Y2 (ja) | 1988-04-11 | 1988-04-11 | 留置チューブ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH061706Y2 (ja) |
Families Citing this family (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH04187155A (ja) * | 1990-11-21 | 1992-07-03 | Tokin Corp | ドレナージ |
| CN110769786B (zh) * | 2017-06-13 | 2022-12-09 | 株式会社钟化 | 生物体内留置管 |
| WO2018230434A1 (ja) * | 2017-06-13 | 2018-12-20 | 株式会社カネカ | 生体内留置チューブおよびその製造方法 |
| CN113577485B (zh) * | 2021-07-28 | 2024-05-28 | 浙江大学医学院附属邵逸夫医院 | 一种可留置封闭式的安全塑料气切套管装置 |
Family Cites Families (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS58112329U (ja) * | 1982-11-15 | 1983-08-01 | 呉羽化学工業株式会社 | 流体の微駆動装置 |
| JPS60190929A (ja) * | 1984-03-13 | 1985-09-28 | 住友電気工業株式会社 | 内視鏡等用ガイドチユ−ブ |
| JPS6122987A (ja) * | 1984-07-11 | 1986-01-31 | Sanyo Kokusaku Pulp Co Ltd | 感熱記録材料 |
| JPS61103450A (ja) * | 1984-10-26 | 1986-05-21 | ジヤパンゴアテツクス株式会社 | Ｘ線造影性を有する可撓性チユ−ブ |
| JPH0638857B2 (ja) * | 1985-04-24 | 1994-05-25 | 住友電気工業株式会社 | 血栓溶解カテ−テルおよびその製造方法 |
-
1988
- 1988-04-11 JP JP1988048444U patent/JPH061706Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH01152636U (ja) | 1989-10-20 |
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