JPH0616989A - 印刷インキ組成物 - Google Patents

印刷インキ組成物

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JPH0616989A
JPH0616989A JP17677292A JP17677292A JPH0616989A JP H0616989 A JPH0616989 A JP H0616989A JP 17677292 A JP17677292 A JP 17677292A JP 17677292 A JP17677292 A JP 17677292A JP H0616989 A JPH0616989 A JP H0616989A
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JP
Japan
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polyethyleneimine
printing ink
polyurethane
added
ink composition
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Application number
JP17677292A
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English (en)
Inventor
Reiji Takehara
怜治 竹原
Hiroto Tanda
煕人 丹田
Yoko Nunokawa
陽子 布川
Toshinori Ishibashi
歳徳 石橋
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DIC Corp
Original Assignee
Dainippon Ink and Chemicals Co Ltd
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Publication date
Application filed by Dainippon Ink and Chemicals Co Ltd filed Critical Dainippon Ink and Chemicals Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 各種プラスチックフィルムなどの基材に対し
てすぐれた接着性を有する印刷インキを提供することを
目的とする。 【構成】 ポリウレタン樹脂を主たるバインダーとする
印刷インキ組成物において、ポリエチレンイミン成分を
添加したことを特徴とする印刷インキ組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は印刷インキ組成物に関
し、特にプラスチックフィルム用に適した印刷インキ組
成物に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、プラスチックフィルム用印刷
インキとしてウレタン樹脂溶液をバインダーとするもの
が使用されている(たとえば特開昭52-41694号、特開昭
61-225211号および特開昭55-25453号各公報)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、これらのもの
は印刷物の接着性が不十分である。
【0004】
【課題を解決するための手段】かかる状況に鑑み、本発
明者等は、各種プラスチックフィルムなどの非吸収性基
材に対してすぐれた接着性を有する印刷インキを提供す
ることを目的として鋭意検討した結果、本発明に到達し
た。
【0005】すなわち本発明は、ポリウレタン樹脂を主
たるバインダーとする印刷インキ組成物において、ポリ
エチレンイミン成分を添加したことを特徴とする印刷イ
ンキ組成物に関する。
【0006】本発明の印刷インキ組成物に添加されるポ
リエチレンイミン成分としては種々の形態のものを含み
得るが、例えば、エチレンイミンの重合によって得られ
る分子量が約300〜30000のポリエチレンイミン
そのものが含まれる。この範囲より低分子量のものでは
接着促進機能が十分でなく、一方この範囲を越える高分
子量のものでは相溶性がなくインキ中に均一に添加する
ことが困難であるので適当でない。市販品としてはたと
えば、日本触媒化学工業(株)製で、エポミンSP−0
03、SP−006、SP−012、SP−018、S
P−200、SP−300等があり、容易に入手するこ
とができる。
【0007】本発明の印刷インキ組成物において添加さ
れるポリエチレンイミン成分がポリエチレンイミンその
ものである場合には、その添加量はインキ固形分100
重量部あたり1〜4重量部の割合が適当である。添加量
がこれより少ない場合にはインキ皮膜の接着性を改善す
る効果が殆どなく、またこれより多くしてもそれ以上の
効果は得られずむしろインキ皮膜の耐水性を劣化させる
等の弊害が現れる。
【0008】本発明の印刷インキ組成物に添加されるポ
リエチレンイミン成分としては、また、実質的に線状の
ポリウレタンモノイソシアネートとポリエチレンイミン
の反応によって得られるウレタン樹脂変性ポリエチレン
イミンが含まれる。
【0009】上記の実質的に線状のポリウレタンモノイ
ソシアネートは、種々の構造のものを含み得るが、例え
ば、高分子ジオール、有機ジイソシアネートおよび必要
により鎖伸長剤をイソシアネート過剰のモル比で反応さ
せ、末端にイソシアネート基を有するウレタンプレポリ
マーとし、当該末端イソシアネート基の一部を鎖停止剤
と反応させて得られるものが含まれる。
【0010】ポリウレタンモノイソシアネートの製造に
使用される高分子ジオールとしては、ポリエステルジオ
ールたとえばジカルボン酸(アジピン酸、アゼライン
酸、セバシン酸、コハク酸、グルタル酸、マレイン酸、
フマル酸、フタル酸など)とグリコール(エチレングリ
コール、プロピレングリコール、1,4−ブタンジオー
ル,1,3−ブタンジオール,1,6−ヘキサンジオー
ル、1,8−オクタメチレンジオール、ネオペンチルグ
リコール、ビスヒドロキシメチルシクロヘキサン、ビス
ヒドロキシエチルベンゼン、アルキルジアルカノールア
ミンなど)とを重縮合させて得られたもの、たとえばポ
リエチレンアジペート、ポリブチレンアジペート、ポリ
ヘキサメチレンアジペート、ポリエチレン/プロピレン
アジペート;ラクトンの開環重合によるポリラクトンジ
オールたとえばポリカプロラクトンジオール、ポリバレ
ロラクトンジオールなど、ならびにポリエーテルポリオ
ールたとえばポリエーテルポリオール[低分子グリコー
ル(エチレングリコール、プロピレングリコール、1,
4ーブタンジオールなど)のアルキレンオキシド(炭素
数2〜4のアルキレンオキシドたとえばエチレンオキシ
ド、プロピレンオキシドおよびブチレンオキシド)付加
物および上記アルキレンオキシドの開環重合物]具体的
にはポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコー
ルおよびポリテトラメチレンエーテルグリコールおよび
これらの二種以上の混合物があげられる。これらのうち
特に好ましいのはポリエステルジオールである。高分子
ジオールの平均分子量(水酸基価測定による)は通常50
0〜40000、好ましくは800〜8000である。
【0011】有機ジイソシアネートとしては脂肪族ジイ
ソシアネート(1,6−ヘキサメチレンジイソシアネー
ト、2,2,4−トリメチルヘキサメチレンジイソシア
ネート、リジンジイソシアネート、エチレングリコー
ル、プロピレングリコールなどの低分子グリコール類と
前記脂肪族ジイソシアネートとのプレポリマーなど);
脂環族ジイソシアネート(イソホロンジイソシアネー
ト、水添化4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネー
ト、メチルシクロヘキシレンジイソシアネート、イソプ
ロピリデンジシクロヘキシルー4,4’−ジイソシアネ
ート、低分子グリコール類と前記脂環族ジイソシアネー
トとのプレポリマーなど);芳香族ジイソシアネート
(4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネート、キシ
リレンジイソシアネート、テトラメチルキシリレンジイ
ソシアネート、トリレンジイソシアネート、低分子グリ
コール類と前記芳香族ジイソシアネートとのプレポリマ
ーなど);およびこれらの二種以上の混合物があげられ
る。これらのうち好ましいものは脂肪族ジイソシアネー
トおよび脂環族ジイソシアネートおよびこれらの混合物
である。
【0012】鎖伸長剤としてはたとえば低分子グリコー
ル(エチレングリコール、プロピレングリコール,1,
4−ブタンジオール,1,6−ヘキサンジオールな
ど)、脂肪族ジアミン(エチレンジアミン、ヘキサメチ
レンジアミン、2,2,4−トリメチルヘキサメチレン
ジアミンなど)、脂環式ジアミン(イソホロンジアミ
ン、ジシクロヘキシルメタンー4,4’−ジアミン、イ
ソプロピリデンジシクロヘキシル−4,4’−ジアミ
ン,1,4−ジアミノシクロヘキサンなど)およびこれ
らの二種以上の混合物があげられる。これらのうち好ま
しいものは低分子グリコール、脂環式ジアミンおよびこ
れらの二種以上の混合物である。
【0013】また鎖停止剤としては、メチルアルコー
ル、エチルアルコール,n−プロピルアルコール、イソ
ープロピルアルコール、n−ブチルアルコール、イソー
ブチルアルコールなどの1価のアルコール;モノエチル
アミン,n−プロピルアミン、ジエチルアミン、ジーn
ープロピルアミン、ジ−n−ブチルアミンなどのモノア
ミン;モノエタノールアミン、ジエタノールアミンなど
のヒドロキシルモノアミンなどがあげられる。
【0014】高分子ジオールと鎖伸長剤のモル比は通常
1:0.3〜1:8 、好ましくは1:0.5〜1:6 である。
【0015】NCOと活性水素含有基(OH,NH2
NHなど)の比は通常 1:0.8〜1:0.98である。
【0016】本発明の印刷インキ組成物に添加されるウ
レタン樹脂変性ポリエチレンイミンの製造に使用される
ポリウレタンモノイソシアネートは次のような方法で製
造できる。たとえば、有機ジイソシアネートと高分子ジ
オールとをイソシアネート基過剰のモル比で反応させて
末端イソシアネート基のウレタンプレポリマーをつく
り、該ウレタンプレポリマーを溶剤で希釈し、ウレタン
プレポリマーの溶剤溶液とし、次いで鎖伸長剤で伸長さ
せた後、鎖停止剤を添加する方法や、有機ジイソシアネ
ート、高分子ジオール、鎖伸長剤を溶剤溶液中で一段で
反応させた後、鎖停止剤を添加する方法などで行うこと
ができる。また鎖伸長剤の一部(たとえば低分子グリコ
ール)を上記ウレタンプレポリマーの製造の際に加え、
鎖伸長剤の残部(たとえばジアミン)で伸長させた後、
鎖停止剤を添加することもできる。
【0017】こうして得られた樹脂中にはポリウレタン
モノイソシアネートの他にジイソシアネートおよびイソ
シアネート基を含有しないポリウレタン樹脂が含まれる
可能性があるが、ジイソシアネートについては、次工程
のポリエチレンイミンとの反応でゲル化の原因となるの
で、実質的にこれが含有しなくなる鎖停止剤の添加量が
必要である。イソシアネート基を含有しないポリウレタ
ン樹脂については、ポリエチレンイミンとの反応には関
与しないが本発明の印刷インキ組成物に添加されて好適
なバインダー成分となるので、含有していても何等差し
支えない。
【0018】溶剤を使用する場合使用される溶剤として
は、たとえばエタノール、イソプロパノール、n−ブチ
ルアルコールなどのアルコール;アセトン、メチルエチ
ルケトン、シクロヘキサノンなどのケトン;ジオキサ
ン、テトラハイドロフランなどのエーテル;トルエンな
どの芳香族炭化水素;酢酸エチル、酢酸ブチルなどのエ
ステルおよびこれらの二種以上の混合物があげられ、溶
解性および経済性から、好ましくはイソプロパノール,
n−ブチルアルコール、アセトン、メチルエチルケト
ン、酢酸エチル、トルエンおよびこれらの二種以上の混
合である。
【0019】ただし、溶剤としてアルコールを含有する
場合にはこれがポリウレタンモノイソシアネート中のイ
ソシアネート基と反応する以前に次工程のポリエチレン
イミンとの反応に移行することが必要である。
【0020】またポリウレタンの反応は触媒を用いるこ
ともできる。そのような触媒としては、たとえばトリエ
チルアミン、ジメチルアニリンなどの3級アミン系触媒
またはスズ、亜鉛などの金属系触媒があげられる。
【0021】このようにして得られたポリウレタンモノ
イソシアネートの分子量は通常 4,000〜80,000、好まし
くは 6,000〜60,000 である。
【0022】ウレタン樹脂変性ポリエチレンイミンの製
造で用いられるポリエチレンイミンはエチレンイミンの
重合によって得られるものであり、分子量が約300〜
100000のものがあげられる。好ましくは分子量約
600〜30000のものである。この範囲より低分子
量のものでは接着促進機能が十分でなく、一方この範囲
を越える高分子量のものではウレタン樹脂で変性する際
にゲル化しやすいので適当でない。市販品としてはたと
えば、日本触媒化学工業(株)製で、エポミン SP−
006、SP−012、SP−018、SP−200等
があり、容易に入手することができる。
【0023】ウレタン樹脂変性ポリエチレンイミンの製
造おいて、ポリウレタンモノイソシアネートとポリエチ
レンイミンの反応は次のような方法で行うことができ
る。たとえば、ポリエチレンイミンの溶剤溶液を用意し
ておき、室温〜60℃の温度で、この中に攪拌しながら
前記のポリウレタンモノイソシアネートを徐々に加えれ
ばよい。ポリエチレンイミンの溶剤溶液に用いる溶剤と
しては、たとえば、メタノール、エタノール、イソプロ
パノール、などの低級アルコールが適当であるが溶解性
を損なわない範囲でアセトン、メチルエチルケトンなど
のケトン;ジオキサン、テトラハイドロフランなどのエ
ーテル;酢酸エチル、酢酸ブチルなどのエステルおよび
これらの二種以上を混合したものでもよい。ポリエチレ
ンイミンの溶剤溶液の樹脂濃度としては特に制限はない
が、ゲル化の危険を回避するために、好ましくは2〜5
0重量%、さらに好ましくは3〜20重量%が適当であ
る。
【0024】上記のポリウレタン樹脂変性ポリエチレン
イミンにおいてポリエチレンイミンとポリウレタン樹脂
の比率は重量基準で1/9〜9/1、好ましくは2/8
〜8/2である。ポリエチレンイミンの比率が10%未
満ではゲル化が起こり易く製造が困難であり、90%を
越えるものはポリウレタン樹脂変性による効果が不十分
なものとなる。
【0025】本発明の印刷インキ組成物において添加さ
れるポリエチレンイミン成分がウレタン樹脂変性ポリエ
チレンイミンである場合には、その添加量はポリエチレ
ンイミン分としてインキ固形分100重量部あたり0.
1〜4重量部の割合が適当である。添加量がこれより少
ない場合にはインキ皮膜の接着性を改善する効果が殆ど
なく、またこれより多くしてもそれ以上の効果は得られ
ずむしろインキ皮膜の耐水性を劣化させる等の弊害が現
れる。
【0026】本発明の印刷インキ組成物の主バインダー
であるポリウレタン樹脂は、高分子ジオール、有機ジイ
ソシアネートおよび鎖伸長剤を反応させることによって
製造することができ、高分子ジオール、有機ジイソシア
ネートおよび鎖伸長剤としては、前記のポリウレタンモ
ノイソシアネートにおいて説明したものと同じものが使
用でき、好ましいものも同じである。また当該ポリウレ
タン樹脂の合成には必要により重合停止剤を使用するこ
とができる。使用される重合停止剤としては、これも前
記のポリウレタンモノイソシアネートにおいて説明した
ものと同じものが使用でき、好ましいものも同じであ
る。
【0027】高分子ジオールと鎖伸長剤のモル比は通常
1:0.3〜1:8 、好ましくは1:0.5〜1:6 である。
【0028】NCOと活性水素含有基(OH,NH2
NHなど)の比は通常 0.8:1〜1.2:1である。
【0029】本発明において、ポリウレタン樹脂は次の
ような方法で製造できる。たとえば有機ジイソシアネー
トと高分子ジオールとをイソシアネート基過剰のモル比
で反応させて末端イソシアネート基のプレポリマーをつ
くり、該プレポリマーを溶剤で希釈し、プレポリマーの
溶剤溶液とし、次いで鎖伸長剤で伸長するプレポリマー
法や、有機ジイソシアネート、高分子ジオール、鎖伸長
剤を溶剤溶液中で一段で反応させるワンショット法など
で行うことができる。また鎖伸長剤の一部(たとえば低
分子グリコール)を上記プレポリマーの製造の際に加
え、鎖伸長剤の残部(たとえばジアミン)で伸長するこ
ともできる。必要により重合停止剤を使用する場合、重
合停止剤の添加方法は鎖伸長反応前に添加し反応させ
る、あるいは鎖伸長剤と同時に添加する、あるいは鎖伸
長反応終了後、添加して反応停止するなどいずれの方法
でもよい。
【0030】溶剤を使用する場合使用される溶剤として
は、たとえばエタノール、イソプロパノール、n−ブチ
ルアルコールなどのアルコール;アセトン、メチルエチ
ルケトン、シクロヘキサノンなどのケトン;ジオキサ
ン、テトラハイドロフランなどのエーテル;トルエンな
どの芳香族炭化水素;ジメチルホルムアミド、ジメチル
アセトアミドなどのアミド;クロルベンゼン、トリクレ
ン、パークレンなどのハロゲン化炭化水素;酢酸エチ
ル、酢酸ブチルなどのエステルおよびこれらの二種以上
の混合物があげられ、溶解性および経済性から、好まし
くはイソプロパノール,n−ブチルアルコール、アセト
ン、メチルエチルケトン、酢酸エチル、トルエンおよび
これらの二種以上の混合物である。
【0031】また反応は触媒を用いることもできる。そ
のような触媒としては、たとえばトリエチルアミン、ジ
メチルアニリンなどの3級アミン系触媒またはスズ、亜
鉛などの金属系触媒があげられる。
【0032】このようにして得られたポリウレタン樹脂
の分子量は通常 5,000〜100,000、好ましくは 8,000〜8
0,000 である。
【0033】本発明の印刷インキの製造は、たとえば本
発明に関わるポリウレタン樹脂およびポリエチレンイミ
ンを含有するバインダーを、不揮発分が 5〜50 重量
%、好ましくは 10〜30 重量%の溶液にしてこの中に顔
料や必要により他の樹脂類および顔料分散剤等の添加剤
を加え、ボールミルなどの通常のインキ製造装置を用い
て混練する方法によってもよいし、あるいは、顔料の濃
厚練肉ベースにポリウレタン樹脂およびポリエチレンイ
ミン含有成分、その他を加える方法によるなり任意の方
法で行われる。前記他の樹脂類としては前記以外のポリ
ウレタン樹脂(例えば、高分子ジオールと有機ジイソシ
アネートのみよりなる末端水酸基含有ポリウレタン樹
脂)、ポリエステル樹脂、ポリアミド、ニトロセルロー
ス、ポリアクリル酸エステル、ポリ塩化ビニル、塩酢ビ
共重合体、スチレンブタジエンゴム、エポキシ樹脂など
があげられる。
【0034】本発明の印刷インキを適用する対象として
はポリエステルフィルムやナイロンフィルムやポリプロ
ピレンフィルムなどが好適である。
【0035】本発明の印刷インキは一液型印刷インキと
してもよいがポリイソシアネート系硬化剤と併用し、二
液型印刷インキとすることもできる。この場合ポリイソ
シアネート系硬化剤としては、たとえばトリメチロール
プロパン1モルとトリレンジイソシアネート、HDIま
たはIPDI 3モルから合成されるアダクト体;HD
IまたはIPDIのイソシアネート基の環状三量化によ
って合成されるイソシアヌレート基含有の三量体;水1
モルとHDI 3モルから合成される部分ビュレット反
応物およびこれらの二種以上の混合物が好適である。二
液型印刷インキとする場合、ポリイソシアネート系硬化
剤の添加量はインキに対して、通常 0.5〜10重量%であ
る。
【0036】本発明の印刷インキを用いる印刷方法は従
来のグラビアインキの場合と同様でよい。
【0037】
【実施例】次に、本発明を実施例および比較例により、
一層具体的に説明するが、本発明はこれにより何等限定
されるものではない。
【0038】(ポリウレタン樹脂の合成例)攪拌機、温
度計、コンデンサーおよび窒素ガス導入管を備えた2リ
ットルの丸底フラスコに、平均分子量が 2000 なるポリ
カプロラクトンジオール 319g を仕込んで、攪拌しつつ
70℃に昇温した。
【0039】同温で、71g のイソホロンジイソシアネー
トを加えて窒素ガスを流通しながら7時間に亘って反応
させてから、メチルエチルケトンおよび酢酸エチル 338
g ずつを添加しつつ 40℃まで冷却し、かつ、均一に溶
解させた。
【0040】かくして得られたプレポリマーに、イソホ
ロンジアミン 24g およびイソプロピルアルコール 290g
を加え、同温の 40℃で 5時間反応させて、不揮発分が
30%で、かつ、25℃におけるガードナー粘度が Y-Z な
る、無色透明のポリウレタン樹脂の溶液を得た。
【0041】(印刷インキベースの作成)上記で得たポ
リウレタン樹脂溶液 50部を、メチルエチルケトン 10
部、酢酸エチル 10部およびイソプロピルアルコール 5
部で希釈してから、酸化チタン 25部を加え、ボールミ
ルで 24時間練肉しウレタン系印刷インキベースを得
た。
【0042】(ポリウレタン樹脂変性ポリエチレンイミ
ンの合成例1)攪拌機、温度計、コンデンサーおよび窒
素ガス導入管を備えた丸底フラスコに、平均分子量が 2
000 なる1、4ーブタンジオールとアジピン酸とのエス
テル化反応によって得られたポリエステルジオール 200
0部(1モル)を仕込んで、攪拌しつつ 70℃に昇温した。
【0043】同温で、444部(2モル)のイソホロンジイソ
シアネートを加えて窒素ガスを流通しながら7時間に亘
って反応させてから、メチルエチルケトンおよび酢酸エ
チル3010部ずつを添加しつつ 40℃まで冷却し、かつ、
均一に溶解させた。ここに、イソホロンジアミン 136部
(0.8モル)を加え、同温の 40℃で 5時間反応させて、不
揮発分が 30%のウレタンプレポリマーを得た。
【0044】ここにジエチルアミン 10.2部(0.14モル)
と酢酸エチル 23.8部を加え、さらに2時間反応させて不
揮発分 30%のポリウレタンモノイソシアネート溶液を得
た。
【0045】攪拌機、温度計、コンデンサーおよび窒素
ガス導入管を備えた別の反応容器に、エポミン SP-200
[日本触媒化学工業(株)製ポリエチレンイミン、分子
量約10000]の 12.3%溶液(酢酸エチルとイソプロピル
アルコールが9対1の混合溶剤中)56.7部を用意し、こ
こに上記の不揮発分 30%のポリウレタンモノイソシアネ
ート溶液 10部を加えて(ポリエチレンイミン/ポリウ
レタン=7/3)、40℃で2時間反応させて、不揮発分
15.0%、ポリエチレンイミン含量 10.5% のウレタン樹脂
変性ポリエチレンイミンの溶液を得た。これをUPEI
−1とする。
【0046】(ポリウレタン樹脂変性ポリエチレンイミ
ンの合成例2)UPEI−1の合成で用いたものと同
一、同量のウレタンプレポリマー溶液にジエチルアミン
11.0部(0.15モル)と酢酸エチル 25.7部を加えて、UP
EI−1と同様にして不揮発分 30%のポリウレタンモノ
イソシアネート溶液を得た。
【0047】UPEI−1の時と同様にしてエポミン S
P-200 の 10%溶液 50部を別に用意し、ここに上記の不
揮発分 30%のポリウレタンモノイソシアネート溶液 16.
7部を加えて(ポリエチレンイミン/ポリウレタン=5
/5)、40℃で 2時間反応させて、不揮発分 15.0%、ポ
リエチレンイミン含量 7.5% のウレタン樹脂変性ポリエ
チレンイミンの溶液を得た。これをUPEI−2とす
る。
【0048】(ポリウレタン樹脂変性ポリエチレンイミ
ンの合成例3)UPEI−1の合成で用いたものと同
一、同量のウレタンプレポリマー溶液にジエチルアミン
11.7部(0.16モル)と酢酸エチル 27.3部を加えて、UP
EI−1と同様にして不揮発分 30%のポリウレタンモノ
イソシアネート溶液を得た。
【0049】UPEI−1の時と同様にしてエポミン S
P-200 の 5%溶液 40部を用意し、ここに上記の不揮発分
30%のポリウレタンモノイソシアネート溶液 26.7部を
加えて(ポリエチレンイミン/ポリウレタン=2/
8)、40℃で 2時間反応させて、不揮発分 15.0%、ポリ
エチレンイミン含量 3.0% のウレタン樹脂変性ポリエチ
レンイミンの溶液を得た。これをUPEI−3とする。
【0050】実施例1〜7、比較例1〜2 上記のポリウレタン樹脂の合成例で得られたウレタン樹
脂溶液、印刷インキベース、エポミン SP-200[日本触
媒化学工業(株)製ポリエチレンイミン、分子量約1000
0)、ウレタン樹脂変性ポリエチレンイミンおよび溶剤
を適宜配合し、表1に示すインキを作製した。表1に示
すインキはいずれも顔料とウレタン樹脂の比率が固形分
比で 12.5/9 であり、インキの不揮発分が 34.7% にな
るように配合されている。また、実施例1〜3および比
較例2はポリエチレンイミン分としてインキ固形分10
0重量部当たり 0.9部、実施例4〜7は同じく 1.8部
含有するように調製した。
【0051】これらのインキをポリエステルフィルム
(PETと略記)、ナイロンフィルム(NYと略記)お
よび二軸延伸ポリプロピレンフィルム(OPPと略記)
に塗布し、それぞれのインキ皮膜の常態での接着性およ
びNYに対しては水浸漬後の接着性を下記の方法で測定
した。なお、比較例1はポリエチレンイミン分を添加し
ないものであり、同様の試験を行った。
【0052】(接着性試験)各フィルムにそれぞれのイ
ンキをドローダウンロッド#18を用いて塗布し、溶剤
を揮散させた後、50℃に加温した加圧ロールを用い 80k
g/cm2の圧でインキ面に同じフィルムを重ねてラミネー
トし、その後 40℃で 36時間エージングした。
【0053】これを 15mm巾のテープ状に切断し、
(株)オリエンテック製テンシロン RTMー25を用
いて、300mm/分の速度のT型剥離による剥離強度を(g
/15mm)の単位で測定した。測定は常態のものは全て行
い、NYのラミネート物については5時間水に浸漬した
ものも行った。
【0054】試験結果はインキ配合と共に表1に示し
た。
【0055】
【表1】
【0056】
【発明の効果】ポリエチレンイミン成分を添加した本発
明に係わる印刷インキは各種プラスチックフィルムに対
する接着性が著しく改善される。ことにポリエチレンイ
ミン成分をウレタン樹脂変性ポリエチレンイミンとして
添加した場合にはより有効に接着性が促進され、接着面
の耐水性も高レベルに維持することが出来る。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリウレタン樹脂を主たるバインダーと
    する印刷インキ組成物において、ポリエチレンイミン成
    分を添加したことを特徴とする印刷インキ組成物。
  2. 【請求項2】 ポリエチレンイミン成分が、分子量約3
    00〜30000のポリエチレンイミンである請求項1
    記載の印刷インキ組成物。
  3. 【請求項3】 ポリエチレンイミン成分がウレタン樹脂
    変性ポリエチレンイミンである請求項1記載の印刷イン
    キ組成物。
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