JPH06169885A - 内視鏡用チャンネル - Google Patents

内視鏡用チャンネル

Info

Publication number
JPH06169885A
JPH06169885A JP4324072A JP32407292A JPH06169885A JP H06169885 A JPH06169885 A JP H06169885A JP 4324072 A JP4324072 A JP 4324072A JP 32407292 A JP32407292 A JP 32407292A JP H06169885 A JPH06169885 A JP H06169885A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
tube
channel
bending
coil
channel tube
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP4324072A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3529143B2 (ja
Inventor
Hitoshi Kira
仁 吉良
Tsuguo Okazaki
次生 岡▲崎▼
Yasuo Ota
安雄 太田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Olympus Optical Co Ltd filed Critical Olympus Optical Co Ltd
Priority to JP32407292A priority Critical patent/JP3529143B2/ja
Publication of JPH06169885A publication Critical patent/JPH06169885A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3529143B2 publication Critical patent/JP3529143B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明は内視鏡の挿入部の湾曲操作時に螺旋溝
内から補強用コイルが外側に浮き上がることを防止する
とともに、チャンネル全体の硬さを低下させ、湾曲部の
湾曲操作の力量の増加を防止し、かつ湾曲操作時に挿入
部内の他の内蔵物を圧迫して破損させることを防止する
ことを最も主要な特徴とする。 【構成】チャンネルチューブ13の外周面の螺旋溝21
内に巻装された補強用コイル22を包み込む状態でチュ
ーブ13の外周面を被覆する樹脂製の被覆層25を設
け、この被覆層25にその剛性を低下させる微小クラッ
ク部24を設けたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は内視鏡の挿入部内に配設
される内視鏡用チャンネルに関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、内視鏡の挿入部には挿入対象と
なる例えば人体の体腔内の管路形状に合わせて自由に湾
曲できる程度に適度の柔軟性が要求されており、この挿
入部内に配設される内視鏡用チャンネルにも同様により
柔かく、よりしなやかに、かつ座屈しないことが求めら
れている。
【0003】また、内視鏡の挿入部内に配設される内視
鏡用チャンネルとして例えば実公昭59−40002号
公報のように可撓性チューブの外周面に螺旋溝を形成
し、この螺旋溝内に補強用コイルを巻回状態で装着する
ことにより、座屈防止効果を高める構成にしたものがあ
る。
【0004】さらに、実公平3−15051号公報には
可撓性チューブの螺旋溝に巻回されたコイルをシリコン
ゴム等の柔軟な外層管で被覆した構成の内視鏡用チャン
ネルが開示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、実公昭
59−40002号公報のように可撓性チューブの外周
面の螺旋溝内に補強用コイルを巻回状態で装着したもの
は内視鏡の挿入部の湾曲操作時に螺旋溝内から補強用コ
イルが外側に浮き上がり、挿入部に内蔵されているライ
トガイドやイメージガイド等の他の内蔵物に当たり、こ
れらを損傷するおそれがある。
【0006】また、実公平3−15051号公報のもの
ではコイルが巻装されたチューブ上に外層管が被覆され
ているので、螺旋溝内から補強用コイルが外側に浮き上
がることを防止することができる。しかしながら、この
場合には内視鏡用チャンネル全体が硬くなるので、内視
鏡の挿入部先端の湾曲部を湾曲させる際に、湾曲部の湾
曲操作の力量が増加したり、湾曲操作時に内視鏡用チャ
ンネルが内視鏡の挿入部内の他の内蔵物を圧迫して破損
させるおそれがある。
【0007】本発明は上記事情に着目してなされたもの
で、その目的は、内視鏡の挿入部の湾曲操作時に螺旋溝
内から補強用コイルが外側に浮き上がることを確実に防
止することができるとともに、全体の硬さを低下させ、
湾曲部の湾曲操作の力量の増加を防止し、かつ湾曲操作
時に挿入部内の他の内蔵物を圧迫して破損させることを
防止することができる内視鏡用チャンネルを提供するこ
とにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は可撓性チャンネ
ルチューブの外周面に螺旋溝が刻設され、前記チューブ
の外周面に前記螺旋溝に沿って補強用のコイルが巻装さ
れた内視鏡用チャンネルにおいて、前記コイルを包み込
む状態で前記チューブの外周面を被覆する樹脂製の被覆
層を設け、この被覆層にその剛性を低下させる微小クラ
ック部を設けたものである。
【0009】
【作用】内視鏡の挿入部の湾曲操作時には樹脂製の被覆
層によって補強用コイルが外側に浮き上がることを確実
に防止するとともに、被覆層の微小クラック部によって
その剛性を低下させ、全体の硬さを低下させるようにし
たものである。
【0010】
【実施例】以下、本発明の第1の実施例を図1乃至図5
を参照して説明する。図2は内視鏡の挿入部1の先端部
分の概略構成を示すものである。この挿入部1の基端部
は図示しない操作部に連結されている。また、この挿入
部1は基端部が操作部に連結された長尺な可撓管部2
と、この可撓管部2の先端に連結された湾曲管部3と、
この湾曲管部3の先端に連結された先端硬性部4とから
構成されている。なお、可撓管部2は柔軟な管体によっ
て形成されており、外力によって比較的柔軟に湾曲でき
るようになっている。
【0011】さらに、湾曲管部3には複数の湾曲駒5が
軸心方向に沿って並設されている。各湾曲駒5は互いに
回動自在に連結されて湾曲芯6が形成されている。この
湾曲芯6の外周面には樹脂製の外皮チューブ7が被覆さ
れており、各湾曲駒5の回動動作にともない湾曲管部3
全体が2方向、或いは4方向等に湾曲されるようになっ
ている。
【0012】また、内視鏡の挿入部1内には湾曲管部3
の操作ワイヤ8,8が挿通されている。各操作ワイヤ8
の先端部は先端硬性部4に連結されている。さらに、各
操作ワイヤ8の基端部は手元側の操作部に配設された周
知の湾曲機構に連結されている。この湾曲機構は操作部
に装着された湾曲操作ノブの操作によって駆動され、こ
の湾曲操作ノブの操作時には湾曲機構の駆動にともない
湾曲方向に対応する操作ワイヤ8が牽引操作され、牽引
される操作ワイヤ8の向きに湾曲管部3が強制的に湾曲
操作されるようになっている。
【0013】また、先端硬性部4には外部に開口する通
孔9が形成されている。この先端硬性部4にはこの他に
も、対物レンズ系11や図示しない照明レンズ系など、
内視鏡として必要なものが設けられている。
【0014】さらに、内視鏡の挿入部1内には複数の内
蔵物、例えばイメージガイドファイバ等の観察光学系部
材12、処置具挿通用チャンネルチューブ13、ライト
ガイドファイバ等の照明光学系部材などが挿通して収納
されている。ここで、観察光学系部材12および照明光
学系部材はそれぞれ光ファイバ束を弾性チューブで覆う
ことにより構成されている。
【0015】また、観察光学系部材12の先端は先端硬
性部4に取付け固定されるとともに、対物レンズ系11
に対して光学的に連結されている。さらに、照明光学系
部材の先端は先端硬性部4に取付け固定されるととも
に、照明レンズ系に対して光学的に連結されている。
【0016】また、処置具挿通用チャンネルチューブ1
3の先端は通孔9に連通された状態で先端硬性部4に取
付け固定されている。この処置具挿通用チャンネルチュ
ーブ13は例えばテフロン等のフッ素樹脂材で成形され
た可撓性を有するチューブである。このチャンネルチュ
ーブ13の基端部側は操作部に導かれ、その操作部に設
けられた図示しない処置具挿入口に連結されている。
【0017】さらに、処置具挿通用チャンネルチューブ
13の内腔には鉗子、カテーテル、高周波治療具等の内
視鏡用処置具を体腔内へ挿通するためのチャンネル20
が形成されている。また、このチャンネル20を利用し
て吸引を行うこともできるようになっている。
【0018】また、図2はチャンネルチューブ13の概
略構成を示すものである。このチャンネルチューブ13
の外周面には螺旋溝21が形成されている。この螺旋溝
21の底部の断面形状は略円弧状に形成されている。そ
して、この螺旋溝21にはばね性のある材料によって形
成されたコイル22の素線がその螺旋溝21に沿って密
に巻き付けられている。
【0019】さらに、コイル22が巻き付けられたチャ
ンネルチューブ13の外周面にはコイル22を包み込む
状態で、剛性が低く、弾性のある樹脂製の被覆層23が
被覆されている。この被覆層23には図1に示すように
その剛性を低下させる微小クラック部24が設けられて
いる。また、このチャンネルチューブ13の内周面には
全面に亙り微小なシワを発生させたシワ発生面25が形
成されている。
【0020】なお、チャンネルチューブ13の製造時に
はまずコイル22の素線がチャンネルチューブ13の螺
旋溝21に沿って密に巻き付けられたのち、このチャン
ネルチューブ13の外周面にコイル22を包み込む状態
で、樹脂製の被覆層23が被覆され、図3に示すような
チャンネルチューブ13の外周面上にコイル22および
被覆層23が順次積層された積層体26が形成される。
この積層体26における被覆層23の外周面には樹脂を
被覆したままの状態で図4のようにコイル22の素線の
凹凸に沿って滑らかな波形の凹凸面26aが形成されて
いる。
【0021】さらに、積層体26の成形後、この積層体
26には図5に示す揉みほぐし作業装置27を使用して
微小クラック部24およびシワ発生面25がそれぞれ形
成される。この揉みほぐし作業装置27にはチャンネル
チューブ13の内部に挿通される密着巻コイルである内
部挿通コイル28および揉みほぐしローラ29がそれぞ
れ設けられている。この場合、内部挿通コイル28はチ
ャンネルチューブ13の内径寸法D1 よりも外径寸法D
2 が小さいものである。
【0022】そして、この揉みほぐし作業装置27の使
用時には積層体26におけるチャンネルチューブ13の
内部に内部挿通コイル28が挿通される。この場合、内
部挿通コイル28は積層体26におけるコイル22が巻
回されている部分全体に挿通される。
【0023】続いて、この状態で、積層体26が揉みほ
ぐしローラ29の外周面に沿わせた状態で巻き架けられ
る。このときの巻き架け角度は略180°程度の設定さ
れている。さらに、この際、チャンネルチューブ13に
は力Fのバックテンションが加圧されている。
【0024】そして、コイル22が巻回されていない部
分はローラ29に巻き付かない範囲で、このローラ29
が正逆方向に回動駆動され、このローラ29の回動動作
にともない積層体26のチャンネルチューブ13が往復
駆動されて積層体26におけるコイル22が巻回されて
いる部分がローラ29の外周面に順次圧接される。この
とき、積層体26におけるチャンネルチューブ13の内
周面は内部挿通コイル28に圧接される。
【0025】ここで、積層体26のチャンネルチューブ
13をある程度の回数往復運動させた後、チャンネルチ
ューブ13の曲がりぐせの方向性を打消す為に、このチ
ャンネルチューブ13を長手軸回り方向に適宜の角度回
転させた状態で、再度同様に積層体26のチャンネルチ
ューブ13の往復運動が行なわれる。この工程が適当な
回数繰り返される。
【0026】このように数回の往復運動を終えた積層体
26におけるチャンネルチューブ13の被覆層23の外
表面にはローラ29の外周面への圧接時に圧接面とは反
対の外面側に引張り圧力が作用し、この引張り圧力の作
用によって図1に示すように微小クラック部24が多数
発生している。また、チャンネルチューブ13の内面に
は内部挿通コイル28との圧接によって微小なシワが発
生し、シワ発生面25が形成されている。
【0027】次に、上記構成の作用について説明する。
内視鏡の湾曲管部3の湾曲操作時には湾曲管部3の湾曲
操作にともない湾曲管部3内の処置具挿通用のチャンネ
ルチューブ13も同様に湾曲操作される。このとき、チ
ャンネルチューブ13の湾曲動作にともないチャンネル
チューブ13の外周面の剛性の低い被覆層23の微小ク
ラック部24はその部分が外側に湾曲する場合にはクラ
ック部24の底部を中心にこのクラック部24の開口部
が拡がる状態に弾性変形する。そのため、被覆層23に
クラック部24が形成されていない場合と比較して小さ
な力量でチャンネルチューブ13を湾曲させることがで
きる。
【0028】また、チャンネルチューブ13の内周面の
シワ発生面25の微小なシワも、チャンネルチューブ1
3を湾曲させようという力を吸収し、小さな力での湾曲
に寄与する。
【0029】なお、上記のようなクラック部24の動き
を繰返し行なっても、もともと被覆層23は剛性が低
く、弾力性を有しているので、クラック部24が大幅に
拡大することはない。
【0030】そこで、上記構成のものにあっては内視鏡
の湾曲管部3の湾曲操作時には処置具挿通用チャンネル
チューブ13の樹脂製の被覆層23によって補強用コイ
ル22が外側に浮き上がることを確実に防止することが
できるので、内視鏡の湾曲管部3の湾曲操作時に螺旋溝
21内から補強用コイル22が外側に浮き上がり、挿入
部1に内蔵されているライトガイドやイメージガイド等
の他の内蔵物を損傷することを防止することができる。
【0031】さらに、被覆層23の微小クラック部24
によって被覆層23の剛性を低下させることができるの
で、チャンネルチューブ13全体の硬さを低下させるこ
とができる。そのため、チャンネルチューブ13を湾曲
させた際、小さな力量でチャンネルチューブ13を湾曲
させることができるので、湾曲管部3の湾曲操作の力量
の増加を防止し、かつ湾曲操作時に挿入部1内の他の内
蔵物を圧迫して破損させることを防止することができ
る。
【0032】なお、本発明は上記実施例に限定されるも
のではない。例えば、上記実施例では揉みほぐし作業装
置27の使用時に揉みほぐしローラ29の外周面に巻き
架けられるチャンネルチューブ13のローラ29への巻
付け角度は略180°に設定されているが、その他の任
意の巻付け角度であってもよい。
【0033】さらに、被覆層23の微小クラック部24
の形成方法としては図5に示すように1つのローラ29
で行なう揉みほぐし作業装置27の他に、図6に示す第
1の変形例の揉みほぐし作業装置31のように複数個の
ローラ32…を組合わせて積層体26の往復動作を案内
させる構成にしてもよい。この場合も積層体26のチャ
ンネルチューブ13内には予め密着巻コイル28が挿入
されている。
【0034】そこで、上記構成のものにあっては積層体
26の軸方向への移動時には一度に2方向の湾曲がチャ
ンネルチューブ13に与えられることになるので、前述
の長手軸方向の回転回数が少なくてすみ、揉みほぐし作
業の作業能率の向上を図ることができる。
【0035】また、図7は更に別方式の第2の変形例の
揉みほぐし作業装置41を示すものである。この揉みほ
ぐし作業装置41には積層体26の装置本体42内に略
U字形のチューブガイド溝43が形成され、このチュー
ブガイド溝43の中にチャンネルチューブ13の積層体
26が挿入される。この場合も積層体26のチャンネル
チューブ13内には予め密着巻コイル28が挿入されて
いる。
【0036】そして、U字形のチューブガイド溝43内
にセットされたチャンネルチューブ13を長手軸まわり
に回転させる。これにより、チャンネルチューブ13は
任意の部位において、内側向湾曲と外側向湾曲とを交互
に繰返すことになるので、被覆層23に圧縮力と引張力
が加えられ、被覆層23全体に微小クラック部24が発
生することとなる。
【0037】また、図7の揉みほぐし作業装置41では
チューブガイド溝43の湾曲角度が略180°に設定さ
れたものを示しているが、図8(A)に示す第3の変形
例の揉みほぐし作業装置51のように装置本体52内に
形成される略U字形のチューブガイド溝53の湾曲角度
を90°など他の湾曲角度に設定してもよい。さらに、
図8(B)に示す第4の変形例の揉みほぐし作業装置6
1のように装置本体62内に形成される略U字形のチュ
ーブガイド溝63を異なった曲率を組合わせた溝形状に
設定してもよい。
【0038】なお、上記実施例では予めやわらかくした
チャンネルチューブ13を内視鏡に組み込んでいるが、
内視鏡に組み込んだ後、湾曲管部3を繰り返し曲げるこ
とにより柔かくしてもよい。
【0039】また、図9は第5の変形例の揉みほぐし作
業装置71の概略構成を示すものである。これは、チャ
ンネルチューブ13の積層体26を挾持する一対のロー
ラ72,73を設け、これらのローラ72,73を同時
にチャンネルチューブ13の軸心方向とは直交する方向
(矢印Xの方向)に往復運動させながら、チャンネルチ
ューブ13の軸心方向(矢印Y方向)に往復運動させる
ことにより、チャンネルチューブ13の積層体26の揉
みほぐし作業を行なう構成にしたものである。
【0040】さらに、図10は第6の変形例の揉みほぐ
し作業装置81の概略構成を示すものである。これは、
チャンネルチューブ13の積層体26の両側に一対のプ
ーリ82,83を配設し、積層体26上でこれらのプー
リ82,83を連動させて回転させながらチャンネルチ
ューブ13の軸心方向とは直交する方向およびチャンネ
ルチューブ13の軸心方向にそれぞれ動かすことによ
り、チャンネルチューブ13の積層体26の揉みほぐし
作業を行なう構成にしたものである。
【0041】また、図11は第7の変形例の揉みほぐし
作業装置91の概略構成を示すものである。これは、支
持ステージ92上にチャンネルチューブ13の積層体2
6を挾持する一対のプーリ93,94を配設し、支持ス
テージ92を円軌道Zに沿って回転させ、一対のプーリ
93,94間のチャンネルチューブ13の積層体26を
略弓状に反らせることにより、チャンネルチューブ13
の積層体26の揉みほぐし作業を行なう構成にしたもの
である。
【0042】さらに、図12は第8の変形例の揉みほぐ
し作業装置101の概略構成を示すものである。これ
は、チャンネルチューブ13の積層体26の両端部にそ
れぞれ固定される上下一対のステージ102,103を
設け、これらのステージ102,103間の距離を狭め
る方向に移動させて一対のステージ102,103間の
チャンネルチューブ13の積層体26を略弓状に反らせ
ることにより、チャンネルチューブ13の積層体26の
揉みほぐし作業を行なう構成にしたものである。
【0043】また、図13および図14は被覆層23が
被覆される前の内視鏡の処置具挿通用のチャンネルチュ
ーブ13を製造するチャンネルチューブ製造装置111
の概略構成を示すものである。このチャンネルチューブ
製造装置111のベース112の上には一端側に固定板
113が固定され、他端側に移動台114が配設されて
いる。この移動台114はベース112の上に固定板1
13に対して接近する方向に向けて移動可能に支持され
ている。
【0044】さらに、移動台114の上にはモータ12
2が固定されている。このモータ122の回転軸にはチ
ャック123が固定されている。このチャック123に
は先端部外周面に螺旋溝121が形成された素材チュー
ブ120の基端部が着脱可能に固定されている。この場
合、素材チューブ120の内部には図示しない例えば密
着巻コイル28等の芯金を入れた状態でチャック123
に固定されている。
【0045】また、固定板113上には規定板115が
固定されている。この規定板115には素材チューブ1
20を案内する略円弧状のチューブガイド溝116が設
けられている。このチューブガイド溝116の一端側の
開口部116aはチャック123に固定された素材チュ
ーブ120の中心軸上に配置されるように位置決めされ
ている。さらに、この規定板115の上面開口部には素
材チューブ120の飛び出しを防止する蓋体117が固
定されている。
【0046】また、チューブガイド溝116の開口部1
16aの上方位置には補強用コイル22のコイル素線1
24を巻いたボビン118が配置されている。このボビ
ン118はベース112の上に突設された支持脚部11
9に回動自在にセットされている。
【0047】次に、上記構成のチャンネルチューブ製造
装置111により内視鏡の処置具挿通用のチャンネルチ
ューブ13を製造する製造作業について説明する。ま
ず、ボビン118に巻いてあるコイル素線124の先端
を素材チューブ120の溝部121の先端側に巻き付け
固定する。
【0048】その後、装置111を起動するとモータ1
22が回転し、このモータ122によってチャック12
3を介してチューブ120が回転駆動される。そのた
め、このチューブ120の回転にともないボビン118
から繰り出されるコイル素線124が素材チューブ12
0の螺旋溝121に巻き取られる。
【0049】また、移動台114はモータ122の回転
数およびチューブ120の螺旋溝121のピッチに合わ
せ、コイル素線124が螺旋溝121に入って巻き取ら
れる速度に合わせて予め設定された速度で移動操作され
る。
【0050】さらに、移動台114が移動を始めるとチ
ューブ120は規定板115のチューブガイド溝116
に沿って回転しながら前進移動し、最終的にはチューブ
120の螺旋溝121のほぼ全域が規定板115のチュ
ーブガイド溝116の中に挿入される。
【0051】また、素材チューブ120は円弧状のチュ
ーブガイド溝116内への挿入作業中、常にモータ12
2によって回転駆動されているので、このチューブ12
0を略弓形に反らす状態に多方向に繰り返し曲げる場合
と同様な揉みほぐし効果が得られ、チャンネルチューブ
13を柔らかくすることができる。
【0052】そこで、上記構成のものにあってはチャン
ネルチューブ製造装置111の使用時にはチューブ12
0の螺旋溝121に補強用コイル22のコイル素線12
4を巻き付ける作業と、コイル素線124が巻き付けら
れた素材チューブ120の揉みほぐし作業とを同時に行
なうことができるので、チャンネルチューブ13の製造
作業の作業能率を高めることができ、短時間に安価なチ
ャンネルチューブ13を製作することができる。さら
に、その他本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変形実
施できることは勿論である。
【0053】
【発明の効果】本発明によればチューブの外周面の螺旋
溝内に巻装された補強用コイルを包み込む状態でチュー
ブの外周面を被覆する樹脂製の被覆層を設け、この被覆
層にその剛性を低下させる微小クラック部を設けたの
で、内視鏡の挿入部の湾曲操作時に螺旋溝内から補強用
コイルが外側に浮き上がることを確実に防止することが
できるとともに、全体の硬さを低下させ、湾曲部の湾曲
操作の力量の増加を防止し、かつ湾曲操作時に挿入部内
の他の内蔵物を圧迫して破損させることを防止すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施例のチャンネルチューブ
のチューブ壁の要部構成を示す縦断面図。
【図2】 内視鏡の挿入部の先端部分の概略構成を示す
縦断面図。
【図3】 樹脂製の被覆層の装着状態を示す縦断面図。
【図4】 揉みほぐし作業前のチャンネルチューブの積
層体の状態を示す要部の縦断面図。
【図5】 揉みほぐし作業装置を示す要部の概略構成
図。
【図6】 揉みほぐし作業装置の第1の変形例の要部の
概略構成図。
【図7】 揉みほぐし作業装置の第2の変形例の要部の
概略構成図。
【図8】 (A)は揉みほぐし作業装置の第3の変形例
の要部の概略構成図、(B)は揉みほぐし作業装置の第
4の変形例の要部の概略構成図。
【図9】 揉みほぐし作業装置の第5の変形例の要部の
概略構成図。
【図10】 揉みほぐし作業装置の第6の変形例の要部
の概略構成図。
【図11】 揉みほぐし作業装置の第7の変形例の要部
の概略構成図。
【図12】 揉みほぐし作業装置の第8の変形例の要部
の概略構成図。
【図13】 チャンネルチューブの製造装置を示す平面
図。
【図14】 チャンネルチューブの製造装置の側面図。
【符号の説明】
13…チャンネルチューブ、21…螺旋溝、22…コイ
ル、23…被覆層、24…微小クラック部。
【手続補正書】
【提出日】平成5年1月25日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0012
【補正方法】変更
【補正内容】
【0012】また、内視鏡の挿入部1内には湾曲管部3
操作ワイヤ8が挿通されている。各操作ワイヤ8の先
端部は先端硬性部4に連結されている。さらに、各操作
ワイヤ8の基端部は手元側の操作部に配設された周知の
湾曲機構に連結されている。この湾曲機構は操作部に装
着された湾曲操作ノブの操作によって駆動され、この湾
曲操作ノブの操作時には湾曲機構の駆動にともない湾曲
方向に対応する操作ワイヤ8が牽引操作され、牽引され
る操作ワイヤ8の向きに湾曲管部3が強制的に湾曲操作
されるようになっている。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0018
【補正方法】変更
【補正内容】
【0018】また、図1はチャンネルチューブ13の概
略構成を示すものである。このチャンネルチューブ13
の外周面には螺旋溝21が形成されている。この螺旋溝
21の底部の断面形状は略円弧状に形成されている。そ
して、この螺旋溝21にはばね性のある材料によって形
成されたコイル22の素線がその螺旋溝21に沿って密
に巻き付けられている。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0041
【補正方法】変更
【補正内容】
【0041】また、図11は第7の変形例の揉みほぐし
作業装置91の概略構成を示すものである。これは、支
持ステージ92上にチャンネルチューブ13の積層体2
6を挾持する一対のプーリ93,94を配設し、支持ス
テージ92を円軌道Zに沿って回転させ、一対のプーリ
93,94間のチャンネルチューブ13の積層体26を
略弓状に反らせることにより、チャンネルチューブ13
の積層体26の揉みほぐし作業を行なう構成にしたもの
である。なお、第5〜7の変形例はチャンネルチューブ
13に対し、ある一定のテンション(図11中に矢印で
示す)が加圧されている。
【手続補正4】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図11
【補正方法】変更
【補正内容】
【図11】
【手続補正5】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図14
【補正方法】変更
【補正内容】
【図14】

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 可撓性チャンネルチューブの外周面に螺
    旋溝が刻設され、前記チューブの外周面に前記螺旋溝に
    沿って補強用のコイルが巻装された内視鏡用チャンネル
    において、前記コイルを包み込む状態で前記チューブの
    外周面を被覆する樹脂製の被覆層を設け、この被覆層に
    その剛性を低下させる微小クラック部を設けたことを特
    徴とする内視鏡用チャンネル。
JP32407292A 1992-12-03 1992-12-03 内視鏡用チャンネル Expired - Fee Related JP3529143B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP32407292A JP3529143B2 (ja) 1992-12-03 1992-12-03 内視鏡用チャンネル

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP32407292A JP3529143B2 (ja) 1992-12-03 1992-12-03 内視鏡用チャンネル

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH06169885A true JPH06169885A (ja) 1994-06-21
JP3529143B2 JP3529143B2 (ja) 2004-05-24

Family

ID=18161837

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP32407292A Expired - Fee Related JP3529143B2 (ja) 1992-12-03 1992-12-03 内視鏡用チャンネル

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3529143B2 (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006000281A (ja) * 2004-06-16 2006-01-05 Olympus Corp 内視鏡用可撓管の製造方法と内視鏡用可撓管とそのエージング装置
JP2006340779A (ja) * 2005-06-07 2006-12-21 Olympus Medical Systems Corp チャンネルチューブ曲り癖形成装置及びその方法
JP2007185383A (ja) * 2006-01-13 2007-07-26 Olympus Medical Systems Corp 内視鏡及び内視鏡システム
EP1862107A1 (en) * 2006-06-02 2007-12-05 Fujinon Sano Corporation Flexible channel for use on endoscope
JP2009189455A (ja) * 2008-02-13 2009-08-27 Fujifilm Corp 内視鏡用可撓管のエージング装置及びエージング方法

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006000281A (ja) * 2004-06-16 2006-01-05 Olympus Corp 内視鏡用可撓管の製造方法と内視鏡用可撓管とそのエージング装置
JP2006340779A (ja) * 2005-06-07 2006-12-21 Olympus Medical Systems Corp チャンネルチューブ曲り癖形成装置及びその方法
JP4554442B2 (ja) * 2005-06-07 2010-09-29 オリンパスメディカルシステムズ株式会社 チャンネルチューブ曲り癖形成装置及びその方法
JP2007185383A (ja) * 2006-01-13 2007-07-26 Olympus Medical Systems Corp 内視鏡及び内視鏡システム
EP1862107A1 (en) * 2006-06-02 2007-12-05 Fujinon Sano Corporation Flexible channel for use on endoscope
JP2009189455A (ja) * 2008-02-13 2009-08-27 Fujifilm Corp 内視鏡用可撓管のエージング装置及びエージング方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP3529143B2 (ja) 2004-05-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8777843B2 (en) Multi-bendable medical device
US5143475A (en) Bending device
JP5245138B2 (ja) 内視鏡
US10258223B2 (en) Inserting instrument, rotary unit and inserting apparatus
US8951240B2 (en) Flexible tube for endoscope and endoscope
US20080139886A1 (en) Endoscope and bending operation device for endoscope
EP1911388A1 (en) Endoscope and endoscope insertion section
EP2664267A1 (en) Flexible tube part for endoscope and endoscope having flexible tube part
JPH06169885A (ja) 内視鏡用チャンネル
JP5897237B1 (ja) 内視鏡
US10156304B2 (en) Flexible tube and insertion device
JPH0655601U (ja) 内視鏡用可撓管
JP2001124250A (ja) 可撓管およびその製造方法
JP2864465B2 (ja) 湾曲操作装置用アングル
JPH06225853A (ja) 内視鏡
WO2019004005A1 (ja) 内視鏡用可撓管及び内視鏡
JP2751117B2 (ja) 湾曲操作装置
JPH08313821A (ja) 内視鏡の可撓管
JP3146951B2 (ja) 内視鏡のアングル部
JP7398293B2 (ja) 内視鏡の挿入体及びこれを用いた内視鏡
JPH0531069A (ja) 内視鏡
JPH0644503U (ja) 内視鏡用チャンネル
JP2524905Y2 (ja) 内視鏡用湾曲管
JPS63252128A (ja) 内視鏡
JP4017735B2 (ja) 内視鏡の挿入部

Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20011106

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20031222

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20040224

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090305

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090305

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100305

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110305

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110305

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120305

Year of fee payment: 8

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees