JPH06169460A - 高解像度カラー撮像装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】被写体が動いている場合でも色ずれのない解像
感のある画像が得られる高解像度カラー撮像装置を得る
ことにある。 【構成】白黒撮像素子１５の前でカラーフィルタ１２を
回転させて被写体のカラー撮像を行う面順次式撮像装置
１６と、光学像分配装置８で光学像を分配して複数の撮
像素子１５により被写体を同時にカラー撮像する同時式
撮像装置１７と、被写体の動きを検出し信号を出力する
動き検出装置１９と、１９の出力に応じて１６より輝度
信号出力を得て、１７からの色差信号出力と合成する合
成装置２０とを備えたもの。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は面順次式撮像装置と同時
式撮像装置を用いて被写体のカラー撮像を行う高解像度
カラー撮像装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】近年、カラー撮像装置と白黒撮像管ある
いは白黒撮像素子の前でカラーフィルタ円板を回転させ
てカラー撮像を行う面順次式撮像装置がある。また、撮
像管あるいは撮像素子の前面にカラーモザイクフィルタ
を貼りつけてカラー撮像したりダイクロイックミラーで
色分解して複数の撮像管あるいは撮像素子で撮像する同
時式撮像装置が実用化され普及している。

【０００３】一方、例えば特開平３−２１９７８８号に
開示されているように、面順次式撮像装置と同時式撮像
装置を合わせ持ち、被写体の動きを検出し、これにより
両撮像装置からの信号を切換えていく装置がある。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】面順次式撮像装置は、
被写体と撮像装置が相対的に動いている場合、色ずれ現
象を起こし、画像が見にくくなるという欠点があった。

【０００５】また、同時式撮像装置のうちカラーチップ
を撮像管、あるいは、撮像素子の前に貼りつける単管、
あるいは単板カラー撮像装置は、複数個の画素によって
色を決定する為、分解能が十分にとれないという欠点が
あった。

【０００６】そして、ダイクロックミラーを用いた３板
あるいは３管式撮像装置は、各々の素子または撮像管の
位置合わせが難しく、また高分解能のものは高価な撮像
素子または撮像管を３つも使う為、価格が高くなるとい
う欠点があった。

【０００７】一方、面順次式と同時式の両撮像装置を合
わせ持ち、被写体の動き検出により両撮像装置からの信
号を切換えていくという装置は、被写体が動くと画像の
解像度が低下するという欠点があった。

【０００８】本発明は上述した点を考慮したものであ
り、被写体が静止している場合は高解像度の画像が得ら
れ、かつ被写体が移動しても色ずれを起こさず、解像感
のある画像が得られる高解像度カラー撮像装置を提供す
ることを目的とする。

【０００９】

【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、請求項１に対応する発明は、白黒撮像手段の前でカ
ラーフィルタを回転させて被写体のカラー撮像を行う面
順次式撮像装置と、色分解装置で色分解して前記被写体
を同時にカラー撮像する同時式撮像装置と、前記被写体
の動きを検出し信号を出力する動き検出装置と、この動
き検出装置の出力に応じて前記面順次式撮像装置より出
力を得て、前記同時式撮像装置からの色差信号出力と混
合する混合装置とを備えた高解像度カラー撮像装置であ
る。

【００１０】前記目的を達成するため、請求項２に対応
する発明は、白黒撮像装置の前でカラーフィルタを回転
させて被写体のカラー撮像を行う面順次式撮像装置と、
色分解装置で色分解して前記被写体を同時にカラー撮像
する同時式撮像装置と、前記被写体の動きを検出し信号
を出力する動き検出装置と、この動き検出装置の出力に
応じて前記面順次式撮像装置より輝度信号出力を得て、
前記同時式撮像装置からの色差信号出力と混合する混合
装置とを備えた高解像度カラー撮像装置である。

【００１１】前記目的を達成するため、請求項３に対応
する発明は、白黒撮像装置の前でカラーフィルタを回転
させて被写体のカラー撮像を行う面順次式撮像装置と、
色分解装置で色分解して前記被写体を同時にカラー撮像
する同時式撮像装置と、前記被写体の動きを検出し信号
を出力する動き検出装置と、この動き検出装置の出力に
応じて前記面順次式撮像装置からの出力に、前記同時式
撮像装置により得られる前記面順次式撮像装置において
足りない色信号を補い、これらを混合する混合装置とを
備えた高解像度カラー撮像装置である。

【００１２】

【作用】請求項１に対応する発明によれば、動き検出装
置の出力に応じて面順次式撮像装置からの出力と同時式
撮像装置から色差信号出力とを混合することにより、被
写体が静止している場合は高解像度の画像が得られ、か
つ被写体が移動しても色ずれを起こさず、解像感のある
画像が得られる。

【００１３】請求項２に対応する発明によれば、動き検
出装置の出力に応じて面順次式撮像装置からの輝度信号
出力と同時式撮像装置からの色差信号出力とを混合する
ことにより、請求項１と同様な作用が得られる。

【００１４】請求項３に対応する発明によれば、動き検
出装置の出力に応じて面順次式撮像装置からの出力に、
同時式撮像装置により得られる面順次式撮像装置におい
て足りない色信号を補い、これらを混合することによ
り、請求項１と同様な作用が得られる。

【００１５】

【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例につい
て説明する。

【００１６】始めに、図１ないし図３を参照して本発明
の第１の実施例について説明する。図１及び図２は第１
の実施例の高解像度カラー撮像装置の概略構成図を示す
ブロック図であり、図３はフィルム台に載置されたフィ
ルムを示す説明図である。

【００１７】図２に示すように高解像度カラー撮像装置
１は、フィルム台２に載置された被写体、例えばフィル
ム３を照明する照明装置４と、この照明装置４によって
照明されたフィルム３を撮像するテレビカメラ５と、こ
のテレビカメラ５に対する信号処理を行うカメラ制御装
置６と、このカメラ制御装置６から出力される標準的な
映像信号をカラー表示するテレビモニタ７とから構成さ
れる。

【００１８】撮像の対象となるフィルム３は、図３の矢
印で示すようにフィルム台２上を上下，左右の任意の方
向に移動できる状態にセットされる。照明装置４は、フ
ィルム台２の開口又は透明部を経てフィルム３を照明
し、このフィルム３の透過光は照明装置４と反対側に配
設されたテレビカメラ５側に入射する。

【００１９】テレビカメラ５内には、図１に示すよう
に、フィルム３を透過して入射される光を透過または反
射によって分配する光学像分配装置８が配置され、この
光学像分配装置８によって分配された光を面順次式撮像
装置９と同時式撮像装置１０に導く。つまり、光学像分
配装置８を透過した光は、フィルタ駆動・移動装置１１
によって回転される回転フィルタ１２を通してＲ
（赤），Ｇ（緑），Ｂ（青）の光に変換され、この色つ
きの光は、面順次式撮像素子１３に入射される。又、光
学像分配装置８で反射された光は、モザイクフィルタ１
４を通して同時式撮像素子１５に入射される。

【００２０】テレビカメラ５内の撮像素子１３から出力
される面順次式信号は、面順次式テレビカメラ制御装置
（以下面順次式制御装置と称する）１６に入力され、ま
た撮像素子１５から出力される同時式信号は同時式テレ
ビカメラ制御装置（以下同時式制御装置と称する）１７
に入力される。これら制御装置１６，１７によってそれ
ぞれ信号処理された画像信号を、合成装置２０と、Ｙ／
Ｃ分離装置６１と、速度変換装置６２からなる画像合成
装置１８に入力され、両信号が合成されて、テレビモニ
タ７に出力される。

【００２１】Ｙ／Ｃ分離装置６１は、同時式制御装置１
７からの出力を、輝度信号Ｙと色差信号Ｃ（Ｒ−Ｙ，Ｂ
−Ｙ）に分離する。速度変換装置６２は、Ｙ／Ｃ分離装
置６１からの出力を、面順次式制御装置１６からの出力
と合成できるようにするため速度倍率を変換する。合成
装置２０は、動き検出装置１９によりフィルム３の動き
が検出されたとき、面順次式制御装置１６から出力され
る輝度信号Ｙと同時式制御装置１７から出力され、かつ
速度変換装置６２で変換された色差信号Ｃを合成し、ま
た、動き検出装置１９によりフィルム３の動きが検出さ
れないとき、面順次式制御装置１６から出力される信号
Ｒ，Ｇ，Ｂを出力する。

【００２２】そして、フィルム台２上の被写体であるフ
ィルム３がテレビカメラ５に対して移動しているか否か
を検出する動き検出装置１９は、合成装置１８とテレビ
カメラ５内のフィルタ駆動・移動装置１１と接続されて
いる。この動き検出装置１９は、面順次式制御装置１６
又は同時式制御装置１７からの信号が入力され、この信
号からフィルム３の画像が動いているか否かの動き検出
を行い、その結果をフィルタ駆動・移動装置１１および
合成装置２０に出力する。

【００２３】この動き検出装置１９は、例えば、入力さ
れる画像信号を基にして、フレーム間差分等を求めるこ
とにより行ってもよく、またフィルム台２上にフィルム
３の動きを検出するセンサを設けて機械的に行うように
してもよい。

【００２４】フィルタ駆動・移動装置１１は、動き検出
装置１９の結果を受けて、フィルム３が動いた場合には
光学像分配装置８からの透過光の光軸上から回転フィル
タ１２を取除き、合成装置２０は、この状態で面順次式
制御装置１６から出力される輝度信号Ｙに、同時式制御
装置１７から出力される色差信号Ｃを合成し、フィルム
３が静止している場合には通常の状態で撮像され面順次
式制御装置１６から出力される画像のみを出力するとい
う原則を守りながら両信号を処理しテレビモニタ７に出
力する。

【００２５】このように構成された第１実施例の動作に
ついて説明する。照明装置４から出た照明光は、フィル
ム３面を透過して光学像を形成し、テレビカメラ５内に
入力される。テレビカメラ５内部では、入力された光学
像を光学像分配装置８が所望の割合で、例えば１：１で
一方の撮像素子１３と他方の撮像素子１５に分配する。
一方の撮像素子１３では、光学像は回転フィルタ１２を
通して入力され、他方の撮像素子１５ではモザイクフィ
ルタ１４を通して入力される。ここで、一方の撮像素子
１３から出力される信号は面順次式信号であり、他方の
撮像素子１５から出力される信号は同時式信号である。

【００２６】テレビカメラ５から出力された面順次式信
号は、面順次式制御装置１６に入力され画像信号として
出力される。また同時式信号は、同時式制御装置１７に
入力され画像信号として出力される。

【００２７】動き検出装置１９は、常に、フィルム３の
動きを監視し、この結果をフィルタ駆動・移動装置１１
と画像合成装置１８に出力する。フィルタ駆動・移動装
置１１は、動き検出装置１９の結果を受けて、フィルム
３が動いている場合は、光学像分配装置８からの透過光
の光軸上から回転フィルタ１２を取除き、画像合成装置
１８は、この状態で面順次式制御装置１６から得られる
輝度信号出力に、同時式制御装置１７からの色差信号
を、速度変換装置６２により倍率変換を行った後、合成
装置２０で合成し、フィルム３が静止している場合は、
通常の状態で撮像され面順次式制御装置１６から出力さ
れる画像信号のみを出力する。

【００２８】この結果、テレビモニタ７の表示画面上で
は撮像の対象が静止している場合には高解像度の画像
が、撮像の対象が移動している場合には色ずれのない解
像度のある画像が表示されることになる。

【００２９】従来のカラー撮像装置において、面順次式
制御装置の色ずれを補うために、同時式制御装置を合わ
せ持つものは面順次式の解像度の高さという利点と、同
時式の色ずれがないという利点を合わせ持つが、動画時
に解像度の低下を生じる。これに対して第１実施例で
は、この解像度の低下を防ぐことができるので、動画時
でも解像感のある画像が得られることになる。

【００３０】図４および図５は、本発明の第２の実施例
を説明するためのものであって、図４は前述した高解像
度カラー撮像装置２１を顕微鏡に適用した場合を示すブ
ロック図であり、図５は回転カラーフィルタ３５を示し
ている。

【００３１】照明装置２２を構成するランプ２３にはト
ランス等で構成されるランプ電源２４から電力が供給さ
れる。このランプ２３による照明光は、ランプ２３の上
方に配置されたコンデンサレンズ２５によって集光さ
れ、ステージ２６の開口を経て、開口に臨むスライドグ
ラス２７の被写体２８に照射される。このスライドグラ
ス２７は、ステージ２６に図示しない固定部材によって
ステージ２６に固定されている。又、このスライドグラ
ス２７に載置された被写体２８部分の上からカバーグラ
ス２９が載せられ、被写体２８は両グラス２７，２９で
挟持されている。

【００３２】また、カバーグラス２９の直上には、鏡筒
３０の先端に取り付けられた対物レンズ３１が配設さ
れ、被写体２８の像を結び、この像は鏡筒３０の他端に
取り付けられた結像レンズ３２によって拡大した像を結
ぶようにしている。この結像レンズ３２が取り付けられ
た鏡筒３０の上端には、ＴＶ（テレビ）カメラ３３が取
り付けられている。このＴＶカメラ３３の構成は第１実
施例の５と同様である。

【００３３】即ち、ＴＶカメラ３３内の光軸上には、ビ
ームスプリッタとしてのハーフプリズム３４が配置さ
れ、結像レンズ３２を経て入射される光を透過光と反射
光に分配する。この透過光側の光軸上には図５に示す回
転カラーフィルタ３５の透過フィルタ部３５Ｒ（赤），
３５Ｇ（緑），３５Ｂ（青）が臨むように配置され、こ
の透過フィルタ部３５Ｒ，３５Ｇ，３５Ｂを経た光は第
１の撮像素子３６に入射される。回転カラーフィルタ３
５は、モータ３７によって回転駆動されることによって
円周縁方向に取付けた透過フィルタ部３５Ｒ，３５Ｇ，
３５Ｂが光軸上に順次臨むようになっている。ハーフプ
リズム３４による反射光が進む光軸上にはカラーモザイ
クフィルタ３８が取付けられた第２の撮像素子３９が配
設されている。

【００３４】一方、ステージ２６には、ばね４０，４０
の一端が取付けられ、ステージ２６は水平面内で弾性的
に保持されるようにしてある。このステージ２６の側面
にはリニアモータ等で構成されるアクチュエータ４２に
連結された駆動バー４１の先端が当てつけられている。
アクチュエータ４２は、ステージ移動指示手段４４によ
る移動指示信号により駆動信号を出力するアクチュエー
タドライバ４３と接続されている。モータ３７には、リ
ニアモータ等で構成されるアクチュエータ４６に連結さ
れた駆動バー４５の先端が接続されている。アクチュエ
ータ４６はステージ移動指示手段４４による移動指示信
号により駆動信号を出力するアクチュエータドライバ４
７と接続されている。

【００３５】また、第１の撮像素子３６は、図示しない
ドライバ、アンプ、Ａ／Ｄコンバータ、フレームメモ
リ、Ｄ／Ａコンバー等で構成される第１の撮像素子制御
回路４８と接続され、さらに第２の撮像素子３９は同様
にドライバ、アンプ等で構成される第２の撮像素子制御
回路４９に接続される。撮像素子制御回路４８，４９の
出力は、アンプ等で構成されるビデオ回路５０に入力さ
れ、ビデオ回路５０の出力はカラーモニタ５１に出力さ
れる。また、クロック回路やカウンタ回路等で構成され
るタイミングコントローラ５２の出力は、第１及び第２
の撮像素子４８，４９のタイミング信号入力端に供給さ
れると共に、モータ３７を駆動する駆動信号を出力する
モータ駆動回路５３にも供給される。このように構成さ
れた第２の実施例の動作について説明する。

【００３６】ランプ２３からの光は、コンデンサレンズ
２５で集光され、被写体２８を透過した光はカバーグラ
ス２９、対物レンズ３１及び結像レンズ３２を通ってハ
ーフプリズム３４に至る。ハーフプリズム３４では入射
した光が二分割され、一方は回転カラーフィルタ３５を
通って第１の撮像素子３６に、一方はカラーモザイクフ
ィルタ３８を通って第２の撮像素子３９に入射する。ス
テージ２６が静止している間は、回転カラーフィルタ３
５と第１の撮像素子３６による面順次式撮像装置によっ
て撮像され、第１の撮像素子制御回路４８から出力され
た画像信号がビデオ回路５０に入力され、カラーモニタ
５１では高解像度で色再現性の良い画像が表示される。

【００３７】一方、ステージ移動指示手段４４からステ
ージ移動指示が出されると、ドライバ４３，４７がそれ
ぞれアクチュエータ４２，４６を駆動し、ステージ２６
は駆動バー４１あるいはばね４０，４０の張力によって
水平にスライドする。このとき、駆動バー４５によりモ
ータ３７が移動し、回転カラーフィルタ３５は、第１の
撮像素子３６へ入射する光の光路上から取除かれる。

【００３８】ビデオ回路５０には第１の撮像素子制御回
路４８より輝度信号が第２の撮像素子制御回路４９より
色差信号が入力され、カラーモニタ５１では色ずれのな
い解像感のある画像が表示される。この第２実施例の効
果は第１実施例とほぼ同様である。

【００３９】図６および図７は本発明の第３の実施例
（図４）を説明するためのものであって、図６は前述し
た第２の実施例の高解像度カラー撮像装置とは構成の異
なる高解像度カラー撮像装置９１を顕微鏡に適用した場
合のブロック図である。

【００４０】すなわち、第２の実施例と異なるのはモー
タ３７を移動させる一連の装置、すなわちアクチュエー
タ４６およびドライバ４７を無くし、その代わりにステ
ージ移動指示手段４４の出力を、タイミングコントロー
ラ５２およびモータ駆動回路５３を介して与えるように
したことである。

【００４１】また、回転カラーフィルタ３５として、図
７のように、その円周縁方向にＲ（赤），Ｇ（緑），Ｂ
（青）のカラーフィルタ部３５Ｒ，３５Ｇ，３５Ｂの他
に、光をそのまま通す透過部３５Ｔを設けたものであ
る。以上述べた点以外は、第２の実施例と同様の構成で
ある。次に、以上述べた第３の実施例の動作について説
明する。

【００４２】ステージ移動指示手段４４からステージ移
動の指示がなく、ステージ２６が静止している場合、撮
像素子制御回路４８と、撮像素子３６と、ビデオ回路５
０からなる面順次式撮像装置により撮像される。

【００４３】一方、ステージ移動指示手段４４からステ
ージ移動の指示が出されると、タイミングコントローラ
５２がモータ３７を回転カラーフィルタ３５の透過部３
５Ｔが光軸上にくるように停止させる。この状態で第１
の撮像素子３６及び第１の撮像素子制御回路４８により
撮像し、この輝度信号出力を得る。同時に第２の撮像素
子３９及び第２の撮像素子制御回路４９により色差信号
出力を得る。後の処理は第２実施例と同様である。この
第３実施例の効果は第２実施例と同様である。

【００４４】図８は本発明の第４の実施例を説明するた
めのものであって、前述した第２の実施例（図４）の高
解像度カラー撮像装置とは構成の異なる高解像度カラー
撮像装置７１を顕微鏡に適用した場合のブロック図であ
る。

【００４５】第２実施例（図４）と異なるのは、モータ
３７を移動させる一連の装置、すなわちアクチュエータ
４６およびドライバ４７を無くし、この代わりに、ミラ
ー群５４、ミラー５５、連結バー５６、アクチュエータ
５７からなる光路切換用装置を組込んでいることであ
る。その他の構成は第２実施例と同じである。この第４
の実施例の動作について説明する。

【００４６】ステージ移動指示手段４４からステージ２
６の移動指示が出されると、アクチュエータ５７に連結
バー５６を介して接続されているミラー５５が光軸上を
さえぎり、入射した光は回転フィルタ３５を通らずミラ
ー群５４側へう回して第１の撮像素子３６へ入射する。
その他の動作は第２実施例と同じであり、第４実施例の
効果は第２の実施例と同様である。

【００４７】図９は本発明の第５の実施例を説明するた
めのものであって、前述した第２の実施例（図４）の高
解像度カラー撮像装置とは構成の異なる高解像度カラー
撮像装置８１を顕微鏡に適用した場合のブロック図であ
る。

【００４８】第２実施例と異なるのは、モータ３７を移
動させる一連の装置、すなわちアクチュエータ４６およ
びドライバ４７を無くし、この代りに動き検出装置の出
力に応じて第１の撮像素子制御回路４８からの出力に、
第２の撮像素子制御回路４９により得られる撮像素子制
御回路４８において足りない色信号を補い、これらを混
合するように構成したものである。具体的には、ビデオ
回路５０Ａ内に第２の撮像素子制御回路４９からの色差
信号の選択回路を設けてある。その他は第２実施例と同
様の構成である。この第５の実施例の動作について説明
する。

【００４９】ステージ移動指示手段４４からステージ２
６の移動指示が出されると、ビデオ回路５０Ａは第２の
撮像素子制御回路４９からの色差出力のうち、その時面
順次撮像装置によって撮像されていない色のもの２つ、
即ち回転フィルタ３５で光軸上にない透過フィルタ部に
相当する色の色差信号を選択し、第１の撮像素子制御回
路４８からの出力と合成をし、カラーモニタ５１に表示
をする。その他の動作は第２実施例と同じであり、この
第５の実施例の効果は第２実施例と同様である。

【００５０】

【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、被写
体が停止している場合は高解像度の画像が得られ、また
被写体が動いている場合でも色ずれのない解像感のある
画像が得られる高解像度カラー撮像装置を提供できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明による高解像度カラー撮像装置の第１の
実施例の概略構成を示すブロック図。

【図２】本発明の高解像度カラー撮像装置の概略構成を
示すブロック図。

【図３】図１，図２のフィルム台とフィルムの関係を説
明するための図。

【図４】本発明による第２の実施例であって、図１の高
解像度カラー撮像装置を顕微鏡に適用した例の概略構成
を示すブロック図。

【図５】図４の回転フィルタを説明するための図。

【図６】本発明による第３の実施例であって、図１の高
解像度カラー撮像装置を顕微鏡に適用した例の概略構成
を示すブロック図。

【図７】図６の回転フィルタを説明するための図。

【図８】本発明による第４の実施例であって、図１の高
解像度カラー撮像装置を顕微鏡に適用した例の概略構成
を示すブロック図。

【図９】本発明による第５の実施例であって、図１の高
解像度カラー撮像装置を顕微鏡に適用した例の概略構成
を示すブロック図。

【符号の説明】

１…高解像度カラー撮像装置、２…フィルム台、３…フ
ィルム、４…照明装置、５…テレビカメラ、６…カメラ
制御装置、７…テレビモニタ、８…光学像分配装置、９
…面順次式撮像装置、１０…同時式撮像装置、１１…フ
ィルタ駆動・移動装置、１２…回転フィルタ、１３，１
５…撮像素子、１４，３８…モザイクフィルタ、１６…
面順次式テレビカメラ制御装置、１７…同時式テレビカ
メラ装置、１８…画像合成装置、１９…動き検出装置、
２０…合成装置、６１…Ｙ／Ｃ分離装置、６２…速度変
換装置、３５…回転フィルタ、３６，３９…撮像素子、
３７…モータ、３８…モザイクフィルタ、４４…ステー
ジ移動指示手段、４６…アクチュエータ、４７…ドライ
バ、４８…第１の撮像素子制御回路、４９…第２の撮像
素子制御回路、５０，５０Ａ…ビデオ回路、５２…タイ
ミングコントローラ、５３…モータ駆動回路、５５…ミ
ラー、５６…連結レバ、５７…アクチュエータ、５８…
ドライバ。

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 白黒撮像手段の前でカラーフィルタを回
   転させて被写体のカラー撮像を行う面順次式撮像装置
   と、 色分解装置で色分解して前記被写体を同時にカラー撮像
   する同時式撮像装置と、 前記被写体の動きを検出し信号を出力する動き検出装置
   と、 この動き検出装置の出力に応じて前記面順次式撮像装置
   より出力を得て、前記同時式撮像装置からの色差信号出
   力と混合する混合装置と、 を備えたことを特徴とする高解像度カラー撮像装置。
2. 【請求項２】 白黒撮像装置の前でカラーフィルタを回
   転させて被写体のカラー撮像を行う面順次式撮像装置
   と、 色分解装置で色分解して前記被写体を同時にカラー撮像
   する同時式撮像装置と、 前記被写体の動きを検出し信号を出力する動き検出装置
   と、 この動き検出装置の出力に応じて前記面順次式撮像装置
   より輝度信号出力を得て、前記同時式撮像装置からの色
   差信号出力と混合する混合装置と、 を備えたことを特徴とする高解像度カラー撮像装置。
3. 【請求項３】 白黒撮像装置の前でカラーフィルタを回
   転させて被写体のカラー撮像を行う面順次式撮像装置
   と、 色分解装置で色分解して前記被写体を同時にカラー撮像
   する同時式撮像装置と、 前記被写体の動きを検出し信号を出力する動き検出装置
   と、 この動き検出装置の出力に応じて前記面順次式撮像装置
   からの出力に、前記同時式撮像装置により得られる前記
   面順次式撮像装置において足りない色信号を補い、これ
   らを混合する混合装置と、 を備えたことを特徴とする高解像度カラー撮像装置。