JPH0616939A - シリコーンエラストマー組成物及びその製造方法 - Google Patents

シリコーンエラストマー組成物及びその製造方法

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JPH0616939A
JPH0616939A JP5077874A JP7787493A JPH0616939A JP H0616939 A JPH0616939 A JP H0616939A JP 5077874 A JP5077874 A JP 5077874A JP 7787493 A JP7787493 A JP 7787493A JP H0616939 A JPH0616939 A JP H0616939A
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JP5077874A
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Robert Raymond Buch
レイモンド バッハ ロバート
Carl Morrison Monroe
モリソン モンルー カール
Olgerts Skostins
スコスティンス オルガーツ
Byron Elmer Wolf
エルマー ウルフ バイロン
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Dow Silicones Corp
Original Assignee
Dow Corning Corp
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    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08LCOMPOSITIONS OF MACROMOLECULAR COMPOUNDS
    • C08L83/00Compositions of macromolecular compounds obtained by reactions forming in the main chain of the macromolecule a linkage containing silicon with or without sulfur, nitrogen, oxygen or carbon only; Compositions of derivatives of such polymers
    • C08L83/04Polysiloxanes
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08GMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED OTHERWISE THAN BY REACTIONS ONLY INVOLVING UNSATURATED CARBON-TO-CARBON BONDS
    • C08G77/00Macromolecular compounds obtained by reactions forming a linkage containing silicon with or without sulfur, nitrogen, oxygen or carbon in the main chain of the macromolecule
    • C08G77/04Polysiloxanes
    • C08G77/12Polysiloxanes containing silicon bound to hydrogen

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 火炎に曝されたときに煙を発生せず、火炎の
拡がり速度が遅いことが極めて重要な、例えば高温で用
いる電線や電気ケーブル用の電気絶縁物の製造に有用な
シリコーン組成物及びその製造方法を提供する。 【構成】 シリコーン組成物は、ポリジオルガノシロキ
サン、フィラー、白金含有物質、水素化ケイ素を含んで
なり、水素化ケイ素として、100 重量部のポリジオルガ
ノシロキサンにつき、式(SiO4/2)X (Me2HSiO1/2)Y (Me
はメチル基、y/xの比は0.2/1 〜約4/1)の水素が結合し
たケイ素含有有機ケイ素ポリマーの1〜10重量部を含ん
でなる。好ましくは、強化用フィラーとして10〜100 重
量部、非強化用フィラーとして0〜150 重量部、白金を
10〜500ppmを配合する。この他、クレープ硬化防止剤、
硬化剤、硬化抑制剤を配合する。これらの成分をドウ型
ミキサー等の適切な手段で混和してシリコーン組成物を
製造する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は燃焼時に煙の発生量が少
ないシリコーン組成物及びその製造方法に関する。組成
物はポリジオルガノシロキサン、フィラー、白金族金属
含有物質、水素化ケイ素を含んでなる。本発明の組成物
の改質は、全てあるいは一部の水素化ケイ素の、SiO4/2
単位とMe2HSiO1/2 (Meはメチル基) 単位を含む有機ケイ
素ポリマーによる置換を含む。好ましい有機ケイ素ポリ
マーは、式(SiO4/2)X (Me2HSiO 1/2)Y (Meはメチル基、
y/x の比は0.2/1 〜約4/1)の水素が結合したケイ素含有
有機ケイ素ポリマーである。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】燃焼時
に煙の発生量が少ないシリコーン組成物の製造方法にお
いて、組成物はポリジオルガノシロキサン、フィラー、
白金含有物質、水素化ケイ素(silicon hydride) を含ん
でなり、水素化ケイ素として、100 重量部のポリジオル
ガノシロキサンにつき、式(SiO4/2)X (Me2HSiO1/2)
Y (Meはメチル基、y/x の比は0.2/1〜約4/1)の水素が
結合したケイ素含有有機ケイ素ポリマーの1〜10重量部
の使用を含む。
【0003】燃焼時に煙の発生量が少ないシリコーン組
成物の好ましい製造方法は、(1)100重量部のビニル含有
ポリジオルガノシロキサン、(2) 10〜50重量部の強化用
フィラー、(3) 0〜 150重量部の非強化用フィラー、
(4) 1〜10重量部の式(SiO4/2) X (Me2HSiO1/2)Y (Meは
メチル基、y/x の比は0.2/1 〜約4/1)の水素が結合した
ケイ素含有有機ケイ素ポリマー、(5) ポリジオルガノシ
ロキサン(1) に対して10〜500ppmの白金を与えるに十分
な白金含有物質、の混合より本質的に成る。
【0004】シリコーンエラストマーは、その耐熱性の
ために良く知られている。この特性により、シリコーン
エラストマーは高温で用いる電線や電気ケーブルに一般
的に使用される。また、シリコーンエラストマーは燃焼
時に絶縁性を保つ特性を有し、このため種々の条件下で
定常的に操作することが必要な電気ケーブルの適用に用
途が見出されている。最近、このようなシリコーンエラ
ストマー絶縁用材料の性能を改良する添加剤が見出され
ている。耐燃性を改良する添加物のリストには白金含有
物質、酸化亜鉛のような金属酸化物、カーボンブラッ
ク、セリウム水和物、γ鉄の三二酸化物が含まれる。ポ
リジオルガノシロキサン、水素化ケイ素、フィラー、白
金含有物質、有機過酸化物(含まない物もある)の耐燃
性組成物もまた知られている。現在、用いられる水素化
ケイ素のタイプは、その組成物の燃焼時に発生する煙の
量に予期しない効果を有することが見出されている。
【0005】
【課題を解決するための手段及び作用効果】本発明の火
炎と煙を低下させる添加剤を混和するシリコーンエラス
トマー基剤は、典型的に、公知の液体シリコーンゴム系
の流体ポリジオルガノシロキサンと、公知の高稠度シリ
コーンゴム系の高分子量のガムタイプのポリジオルガノ
シロキサンを含む。通常、両者のタイプのポリマーは強
化用シリカフィラーで強化する。また、これらの組成物
は低分子量のシラノール官能性液体シラン、シリカの処
理剤としてのオルガノシロキサンまたは加水分解性前駆
体、及び所望により、燃焼時に火炎の拡がりと煙の発生
を低下させるために加えることがある微細化された石英
を含むことができる。処理剤の目的は、加工の際に硬化
性エラストマー組成物の粘度をかなり増加させることが
ある、当業者がクレーピングまたはクレープ硬化と称す
る現象を防ぐことである。適切なクレープ硬化防止剤は
低分子量の、水酸基を末端とするポリジオルガノシロキ
サンとヘキサオルガノジシラザンを含み、一般に1分子
につき 100単位未満を有する。
【0006】基剤のポリジオルガノシロキサン部分は、
ASTM(American Society of Testingand Materials) 試
験法 No. D-926-67 によって測定した0.04〜0.1 インチ
のウィリアムの可塑度によって特徴づけられる流動性の
ない可溶性のガムから液体までの範囲の稠度を示す。用
語「可溶性」は、ガムがベンゼンまたはトルエンに可溶
であることを意味する。ポリジオルガノシロキサン分子
は、1または2以上のタイプのジオルガノシロキサン単
位より形成された実質的な直鎖より本質的に成る。ケイ
素原子に結合した有機基は、典型的に一価の炭化水素基
または置換された一価の炭化水素基である。これらの炭
化水素基は1から10までの炭素原子を含むことができ、
メチル、エチル、プロピル、ビニル、フェニル、3,3,3-
トリフルオロプロピル基を含む(限定されるものではな
い)。これらの炭化水素基対ケイ素原子の比は、典型的
に1.98〜2.01である。
【0007】各々のジオルガノシロキサン単位の炭化水
素基の少なくとも一つは典型的にメチルであり、その他
の炭化水素基は好ましくはメチル、フェニル、ビニル、
または3,3,3-トリフルオロプロピルである。個別にまた
は組み合わせて本発明の硬化性エラストマー組成物に使
用可能な適切なポリジオルガノシロキサンの例は、ポリ
ジメチルシロキサン、ポリフェニルメチルシロキサン、
ポリメチル-3,3,3- トリフルオロプロピルシロキサン、
及びこれらの単位のコポリマーを含む。ポリジオルガノ
シロキサンがビニルあるいはその他のエチレン的不飽和
炭化水素基を含む場合、これらはケイ素に結合した炭化
水素基の合計数の2%まで、好ましくは1%未満を構成
する。
【0008】ポリジオルガノシロキサン分子の末端の単
位はシラノールまたはトリオルガノシロキシであること
ができ、ここで有機置換基は繰り返し単位に存在する同
じ基の構成員である。また、末端の単位はビニル基を含
むことができる。本発明の硬化性組成物に使用するに適
切なポリジオルガノシロキサンは従来技術で公知であ
り、ヒドロキシル末端化ポリマーまたはトリオルガノシ
ロキシ末端化ポリマーを生成することができる任意の適
切な方法で調製することができる。これらのポリジオル
ガノシロキサンの多くは商業的に入手できる。これらの
物質は線状分子として特徴づけられているが、枝分かれ
鎖となることができる微量濃度のモノオルガノシロキシ
とSiO4/2の単位を含むことができることが理解されるで
あろう。
【0009】上記のポリジオルガノシロキサンに加え、
硬化性シリコーンエラストマー基剤は、硬化したエラス
トマーの物理的特性を改良するための強化用シリカフィ
ラーもまた含む。強化用シリカフィラーは、約50〜400m
2/g またはそれ以上の表面積を有する。このシリカは、
典型的に沈降タイプまたはエーロゾル(fume)タイプのシ
リカである。シリカは硬化性組成物の他の成分と混合す
る前には未処理でもよく、あるいは上記の一種または二
種以上のクレープ硬化防止剤で前処理することもでき
る。硬化したエラストマーに要求される物理的特性によ
り、硬化性組成物はポリジオルガノシロキサン(二種以
上のこともある)の重量を基準として、10〜100 重量
%、好ましくは10〜50重量%の強化用フィラーを含む。
【0010】煙と火炎拡がり速度を低下させるために、
種々の非強化用フィラーが難燃性シリコーンエラストマ
ーに使用される。特には、アルミナ水和物、マグネシウ
ム化合物、セリウム水和物(ceric hydrate) 、カーボン
ブラック、酸化亜鉛、及びこれらの化合物の混合物が、
単独であるいは微細化された石英との組み合わせにおい
て、火炎の拡がりと煙の発生の両者を抑えるに有用であ
る。一般に、これらのフィラーはシリカ強化ポリジオル
ガノシロキサンガムの 100重量部に対して少なくとも40
重量部の濃度で使用される。
【0011】本発明の臨界的成分は、100 重量部のポリ
ジオルガノシロキサン、中でも(1)のポリジオルガノシ
ロキサンの100 重量部につき、式(SiO4/2)X (Me2HSiO
1/2)Y(Meはメチル基、y/x の比は0.2/1 〜約4/1)の水
素が結合したケイ素含有有機ケイ素ポリマーの1〜10重
量部の使用を含む。この成分は1官能ジメチル水素シロ
キシ単位と4官能SiO4/2単位の3次元構造である。Me2H
SiO1/2単位の好ましい数は6〜10であり、SiO4/2単位の
好ましい数は3〜6である。この成分とその製造方法の
詳細な記載は米国特許第 4707531号 (1987年11月17日発
行) に見られ、この特許はこの成分とその製造方法を記
載するために参照して含まれる。簡潔に述べると、1,1,
3,3-テトラメチルジシロキサン、濃塩酸、及び水を5℃
に冷し、攪拌しながらテトラメトキシシランをゆっくり
滴下する。ポリマー層を分離し、水洗し、次いで低沸点
化合物を除去するために真空加熱してストリッピングす
る。
【0012】本発明の組成物は、硬化したオルガノシロ
キサンエラストマーに難燃性を付与するとして知られる
任意の白金族金属とこれらの金属の化合物を含む。これ
らの難燃剤は、硬化性の組成物に均質に分散できる任意
な独立の形態で存在することができる。白金族金属とそ
れらの化合物の適切な独立した形態は、容易に分散でき
る白金やロジウムの化合物、及び従来技術で公知のこれ
らの錯体化合物を含む(限定されるものではない)。容
易に分散できる白金含有物質の例は、微細化された白金
金属、及び白金が1または2以上のハロゲン原子あるい
は所望により1または2以上の炭化水素基及び/又はア
ルコキシ基と結合した化合物である。
【0013】適切な白金化合物の具体的な例は、塩化白
金酸、白金塩化物、白金臭化物、塩化白金酸とエチレン
的不飽和炭化水素基を含む有機化合物あるいは有機ケイ
素化合物との錯体を含む(限定されるものではない)。
塩化白金酸とビニル置換オルガノシロキサンとの錯体
は、本発明のエラストマー組成物にとって特に好ましい
白金ベースの難燃剤である。
【0014】白金族金属またはその化合物の濃度は、上
記のシリコーンエラストマー基剤の重さの少なくとも 1
0ppmの白金族金属含有量に相当する。この下限より低い
と、本発明の生成物を特徴づける火炎の拡がりと煙の発
生の低いレベルを再現良く達成できないことがある。白
金族金属は好ましくは白金である。煙の抑制量は或る量
まで白金量が増すにつれて増加する。有効な上限は、典
型的な処方におけるポリジオルガノシロキサンの500ppm
の白金濃度である。また、組成物に使用されるフィラー
の量も、煙の抑制と火炎の拡がりにおける一定の結果を
得るに必要な白金量に効果を有する。
【0015】本発明の組成物に使用されるポリジオルガ
ノシロキサンがビニル基を含む場合、シリコーンに結合
したビニル基、ケイ素に結合した水素、白金の組み合わ
せが硬化性シリコーン物質の公知のヒドロシリル化系を
形成する。不飽和ビニル基が白金の存在下でケイ素に結
合した水素と反応し、架橋結合を形成する。シロキサン
に結合したビニル基の量、水素化シリコーンの水素の
量、及び使用する相対的な量の適切な選択により、硬化
系を形成することができる。このような系は従来技術に
多くの例がある。
【0016】また、組成物は有機過酸化物の使用によっ
て硬化させることができ、シリコーンの硬化方法もまた
従来技術で公知である。本発明にとって好ましい有機過
酸化物は、非ビニル系の特定の過酸化物、例えば芳香族
カルボン酸から誘導されるような、例えばベンゾイルパ
ーオキサイド、p-クロロベンゾイルパーオキサイド、2,
4-ジクロロベンゾイルパーオキサイドである。芳香族酸
をベースとした過酸化物またはペルオキシ酸エステルの
濃度は、ポリジオルガノシロキサン(二種以上のことも
ある)の重さを基準として、典型的に 0.1〜10重量部、
好ましくは1〜10重量部である。
【0017】本発明の組成物は、種々の成分の均一な混
合物を生成することができる任意の適切な手段によって
調製される。シリコーンゴム技術において一般的であ
り、本発明に適切なブレンド方法は、ドウ型ミキサー、
バンバリーミキサー、ゴム配合用ミルでの成分の混合を
含み、また液体ポリマーの場合は、任意の一般的な攪拌
タイプのミキサーを含む。成分をミキサーに加える順序
は一般に重要ではない。典型的な調製において、ポリジ
オルガノシロキサン、強化用シリカフィラー、フィラー
を処理するために使用する任意のクレープ防止剤を均一
にブレンドし、その後、硬化剤及び任意のその他のフィ
ラーを一緒に添加し、室温で混合操作を均一な組成物が
生成するまで継続する。難燃剤、顔料、熱安定剤のよう
な全ての付加的な添加剤は、芳香族過酸化物またはペル
オキシ酸エステルを加える前に添加する。
【0018】ポリジオルガノシロキサン組成物は一般に
加熱によって硬化させる。これは典型的に組成物の 110
〜 175℃の温度への加熱を含み、使用される酸化物また
はペルオキシ酸エステルの分解温度に依存する。加熱時
間は硬化すべき物質の厚さと物質を加工するに用いる方
法の関数である。ヒドロシリル化反応によって硬化させ
る場合、この硬化は、通例の不飽和有機アルコールのよ
うな硬化抑制剤を添加しなければ、混合の直後に室温で
起きるであろう。
【0019】本発明の組成物は、物質が火炎に曝された
ときに煙を発生せず、火炎の拡がり速度が遅いことが極
めて重要な、電線と電気ケーブル用の電気絶縁物のよう
な製品の製造に特に有用である。次の例は例証の目的の
ためのみに含まれるものであり、請求の範囲に適切に記
した発明を制限すると解釈すべきでない。
【0020】
【実施例】例は、種々のシリコーンゴム処方において、
種々のタイプの水素が結合したケイ素含有化合物を用い
て得られた結果を比較する。化合物Aは、1分子につき
平均で5個のメチル水素シロキサン単位と3個のジメチ
ルシロキサン単位と、約0.7 〜0.8 重量%の範囲のケイ
素に結合した水素原子の含有量を有するトリメチルシロ
キシ末端ブロック化ポリジオルガノシロキサンと記載さ
れた比較用の例である。化合物Bは本発明の範囲に入る
化合物であり、約8個のジメチル水素シロキシ単位と4
個のSiO1/2単位と、約1重量%の水素含有量、及び約
0.024Pa・s の粘度を有する樹脂と記載された化合物で
ある。化合物Cは約 0.8重量%の水素と約 0.016Pa・s
の粘度を有するトリメチルシロキシ−ジメチルシロキシ
−メチル水素シロキシ−メチルシロキシコポリマーと記
載された比較用化合物である。
【0021】例1 難燃性シリコーンエラストマー組成物に使用した場合
に、分子中のケイ素に結合した水素を有する種々のタイ
プの有機ケイ素化合物の、火炎の拡がりと煙の発生への
効果を評価するために、一連の組成物を調製した。シリ
コーン基剤は、(1) ジメチルビニルシロキシ末端ブロッ
ク化ポリジメチルシロキサン(粘度は25℃で約3Pa・s)
の82重量%と、トリオルガノシロキシ単位とSiO2単位の
モル比がSiO2単位の1モルにつき約 0.7モルのトリオル
ガノシロキシ単位であるベンゼン可溶性樹脂コポリマー
(トリオルガノシロキシ単位はトリメチルシロキシ単位
とジメチルビニルシロキシ単位であり、樹脂コポリマー
は 1.4〜2.2 重量%のケイ素に結合したビニル基を含
む)の18重量%から本質的に成る混合物の70部、(2) ジ
メチルビニルシロキシ末端ブロック化ポリジメチルシロ
キサン(粘度は25℃で約 2.1Pa・s)の65重量%と、トリ
オルガノシロキシ単位とSiO2単位のモル比がSiO2単位の
1モルにつき約 0.7モルのトリオルガノシロキシ単位で
あるベンゼン可溶性樹脂コポリマー(トリオルガノシロ
キシ単位はトリメチルシロキシ単位とジメチルビニルシ
ロキシ単位であり、樹脂コポリマーは 1.4〜2.2 重量%
のケイ素に結合したビニル基を有する)の35重量%との
混合物の30部、(3) ヘキサメチルジシラザンの 5.3部、
(4) 水の 0.5部、(5) メチル基とビニル基を有し、約10
重量%のビニル基と約16重量%のヒドロキシル基を有す
るヒドロキシル末端ブロック化ポリジオルガノシロキサ
ンの1.7 部、(6) 約250m2/gの表面積を有するシリカの2
1.6部、(7) 5ミクロンに粉砕した石英の99部、(8)水素
化セリウムの5部、を一緒に混合して調製した。
【0022】次に、上記の基剤に、表1に示した量の前
記の水素含有化合物、ジメチルビニルシロキシ末端ブロ
ック化ポリジメチルシロキサンで0.7 重量%の白金濃度
に希釈したジビニルテトラメチルジシロキサンの塩化白
金酸錯体の0.24部(ポリジメチルシロキサンに対し16.7
ppm)、及び表1に示した量のメチルブチノール硬化抑制
剤を混合して硬化性の配合生地を得た。
【0023】シリコーン配合生地を150 ℃で20分間圧縮
成形することによって、試験用の厚さ1/4 インチのスラ
ブに成形した。物理的特性は、スラブから切りだし、15
0 ℃で10分間成形した厚さ0.075 インチの試験サンプル
について測定した。物理的特性は標準ASTM手順にしたが
って測定し、ジュロメーターはASTM D2240に、引張強度
と伸びはASTM D 412にしたがった。煙と火炎の拡がり
は、サンプルがシリコーンエラストマーであることによ
る変更を加えて、ASTM E 1354-90にしたがって円錐型熱
量計で測定した。熱量計は燃焼室を含んで成り、この中
でサンプルはサンプルの2.5cm 上に位置する電気加熱の
円錐形の白熱したヒーターによって発生した所定の熱束
に曝される間に着火する。サンプルはロードセルに装着
され、燃焼過程の間のサンプルの重さを監視することが
できる。
【0024】試験サンプルを燃焼室に挿入する前に、サ
ンプルの表面での60kW/m2 の熱束を形成するために円錐
形ヒーターに電圧を印加する。燃焼室の中で平衡状態が
得られたときに、早期着火を防ぐために試験サンプルを
熱遮蔽金属で覆い、燃焼室に配置する。サンプルの燃焼
は、熱遮蔽を除き、加熱したサンプルによって発生した
蒸気をサンプルの表面の1.3cm 上に配置したアークを用
いて着火することによって生じる。アークは熱遮蔽の除
去の後、 2.5〜3.5 秒の間に作動する。熱遮蔽の除去と
サンプルの一定の燃焼が観察される時間の間隔を測定
し、これを着火時間 tigと称す。
【0025】サンプルの燃焼の間に発生した煙は排気ダ
クト内に配置した耐熱ブロアーを用いて熱量計の排気ダ
クトに吸引する。ブロアーの速度はダクトを通るガスの
流速が約100 立方フィート/分となるよう調節する。燃
焼過程の間に放出された煙の光学濃度は、ヘリウムネオ
ンレーザーからのビームを排気ダクトを横切るように向
けて、煙の流れを通過した光の強度を二つのシリコンフ
ォトダイオード(一つは煙の流れを貫通する光の強度を
測定するために配置し、もう一つは基準用として使用)
を用いて測定することにより行った。次に、固有の吸光
度(extinction value) ksp(単位はm2/Kg)を ksp=kV/M
B (Vは排気ダクト内の体積流量を表し単位は m3/秒、k
は吸光係数であり 1/L×ln(I0/I)(L は煙道通路を横切
る光の進路の長さ、I0はレーザービームの初期強度、I
は煙の流れを通過したビームの強度、lnは自然対数)に
等しく、 MB は単位が Kg/秒/m2 の質量燃焼速度)より
計算する。
【0026】燃焼するサンプルより発生した煙の吸光係
数は、全体の燃焼期間の間に測定する。吸光係数は上の
式を用いて固有の吸光度に変換する。与えられたサンプ
ルの燃焼の間に得られた固有の吸光度は次に続く例に伝
える。低い値は煙の発生の減少したレベルに対応する。
組成物の火炎の拡がり速度は円錐型ヒーターによって発
生した外部熱束(external heat flux) Qext (単位はKW
/m2)より算出され、これは検量したガードンゲージと、
円錐型ヒーターから放射された遮蔽を除いた熱束へのサ
ンプルの暴露の開始よりアークの点火によってそれ以前
に着火していた蒸気によるサンプルの着火までの時間間
隔 tigとを用いて求められる。熱束単位のKW部分を等価
の KJ(キロジュール)/秒で表し、これに tigを掛けるこ
とにより秒の単位が互いに消去され、この結果は着火エ
ネルギー Eigとして定義され KJ/m2の単位で表される。
E igは火炎の伝播に帰結する1m2の面積の全面に引火性
蒸気の濃度を生成するに必要な熱量の尺度である。60KW
/m2 の熱束を用いて求めた Eig値の逆数はサンプルの火
炎拡がり速度の尺度として有用である。この値に104
掛けた値を火炎拡がり速度として表に含めた。低い値は
低下した火炎の拡がり傾向を示す。
【0027】 表1 サンプル 1* 2 組成物A 部 5.6 -.- 組成物B 部 -.- 4.5 抑制剤 部 0.06 0.6 ジュロメーター、ショアーA 79 84 引張強度 psi 853 986 伸び % 125 57 煙 m2/Kg 400 200 火炎拡がり速度 2.4 2.5 *比較用サンプル例2 シリコーンに結合した水素を有する種々のタイプの有機
ケイ素化合物の効果を評価するために、異なるシリコー
ン基剤を使用し、もう一つの系列の組成物を調製した。
【0028】シリコーン基剤は、(1) ジメチルビニルシ
ロキシ末端ブロック化ポリジメチルシロキサン(粘度は
25℃で約55Pa・s)の35部、(2) ジメチルビニルシリル末
端ブロック化ポリジメチルシロキサン流体(粘度は25℃
で約 2.1Pa・s)の50部、(3)ジメチルビニルシロキシ末
端ブロック化ポリジメチルシロキサン(粘度は25℃で約
0.45Pa・s)の15部、(4) ヘキサメチルジシラザンの16
部、(5) 水の2部、(6)メチル基とビニル基を有し、約1
0重量%のビニル基と約16重量%のヒドロキシル基を有
するヒドロキシル末端ブロック化ポリジオルガノシロキ
シの0.5 部、(7)例1のシリカの30部、(8) 5ミクロン
に粉砕した石英の 120部、(9) 三水和アルミニウムの10
部、(10)水酸化マグネシウムの5部、を一緒に混合する
ことにより調製した。
【0029】次に、上記の基剤に、表2に示した量の水
素含有物質、例1の白金含有化合物の 1.7部(ポリジメ
チルシロキサンに対し119ppmの白金) 、表2に示した量
の硬化抑制剤、及びポリジオルガノシロキサンの流体中
に50%の2,4-ジクロロベンゾールパーオキサイドを含む
触媒ペーストの 4.2部を混合して硬化性の配合生地を得
た。
【0030】シリコーン配合生地を150 ℃で20分間圧縮
成形することによって、試験用の厚さ1/4 インチのスラ
ブに成形した。物理的特性は、スラブから切りだし、15
0 ℃で10分間成形した厚さ0.075 インチの試験サンプル
について測定した。これらのサンプルの特性を例1と同
様にして測定し、結果を表2に示した。 表2 サンプル 3* 4* 5 組成物A -.- 2.7 -.- 組成物B -.- -.- 2.7 組成物C 2.7 -.- -.- 抑制剤 0.4 0.25 0.4 ジュロメーター、ショアーA 73 77 76 引張強度 psi 798 860 827 伸び % 100 97 79 煙 m2/Kg 500 500 200 火炎拡がり速度 2.4 2.4 2.5 *比較用サンプル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 オルガーツ スコスティンス アメリカ合衆国,ミシガン,ミッドラン ド,フェーンサイド 3319 (72)発明者 バイロン エルマー ウルフ アメリカ合衆国,ミシガン,ミッドラン ド,ヘレンストリート 905

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリジオルガノシロキサン、フィラー、
    白金族金属含有物質、及び水素化ケイ素を含んでなるシ
    リコーンエラストマー組成物であって、全てあるいは一
    部の該水素化ケイ素の、SiO4/2単位とMe2HSiO1/2 (Meは
    メチル基) 単位を含む有機ケイ素ポリマーによる置換を
    含んで改質されたシリコーンエラストマー組成物。
  2. 【請求項2】 該シリコーンエラストマー組成物に含ま
    れる該有機ケイ素ポリマーの量が、該有機ケイ素ポリマ
    ーを含まない他は実質的に同等な組成物の燃焼時に比較
    して、該組成物の燃焼時に発生する煙の量を低下させる
    に十分な量である請求項1記載の組成物。
  3. 【請求項3】 (1) ポリジオルガノシロキサンの 100重
    量部、(2) 強化用フィラーの10〜100 重量部、(3) 非強
    化用フィラーの0〜150 重量部、(4) SiO4/2単位とMe2H
    SiO1/2 (Meはメチル基) 単位を含む有機ケイ素ポリマー
    として、該有機ケイ素ポリマーを含まない他は実質的に
    同等な組成物の燃焼時に比較して、該組成物の燃焼時に
    発生する煙の量を低下させるに十分である量の該有機ケ
    イ素ポリマー、(5)(1)のポリジオルガノシロキサンに対
    して10〜500ppmの白金を与えるに十分な白金含有物質、
    を含んで成るシリコーンエラストマー組成物。
  4. 【請求項4】 更に1〜10重量部の有機過酸化物が存在
    する請求項3のシリコーン組成物。
  5. 【請求項5】 更に組成物の硬化助剤として有機過酸化
    物が存在する請求項1のシリコーン組成物。
  6. 【請求項6】 燃焼時に煙の発生量が少ないシリコーン
    組成物の製造方法であって、組成物はポリジオルガノシ
    ロキサン、フィラー、白金含有物質、及び水素化ケイ素
    を含んでなり、水素化ケイ素として、100 重量部のポリ
    ジオルガノシロキサンにつき、式(SiO4/2)X (Me2HSiO
    1/2)Y (Meはメチル基、y/x の比は0.2/1 〜約4/1)の水
    素が結合したケイ素含有有機ケイ素ポリマーの1〜10重
    量部の混和を含んでなるシリコーン組成物の製造方法。
  7. 【請求項7】 更に1〜10重量部の有機過酸化物が存在
    する請求項6の方法。
  8. 【請求項8】 組成物を成型し、硬化させ、シリコーン
    エラストマーを形成する請求項7の方法。
JP5077874A 1992-04-09 1993-04-05 シリコーンエラストマー組成物及びその製造方法 Withdrawn JPH0616939A (ja)

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