JPH0616813A - フルオロシリコ−ンポリマ−およびその製造方法 - Google Patents

フルオロシリコ−ンポリマ−およびその製造方法

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JPH0616813A
JPH0616813A JP4194880A JP19488092A JPH0616813A JP H0616813 A JPH0616813 A JP H0616813A JP 4194880 A JP4194880 A JP 4194880A JP 19488092 A JP19488092 A JP 19488092A JP H0616813 A JPH0616813 A JP H0616813A
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integer
fluorosilicone polymer
sio
diorganopolysiloxane
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JP4194880A
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Hideki Kobayashi
秀樹 小林
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DuPont Toray Specialty Materials KK
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Dow Corning Toray Silicone Co Ltd
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08GMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED OTHERWISE THAN BY REACTIONS ONLY INVOLVING UNSATURATED CARBON-TO-CARBON BONDS
    • C08G77/00Macromolecular compounds obtained by reactions forming a linkage containing silicon with or without sulfur, nitrogen, oxygen or carbon in the main chain of the macromolecule
    • C08G77/04Polysiloxanes
    • C08G77/22Polysiloxanes containing silicon bound to organic groups containing atoms other than carbon, hydrogen and oxygen
    • C08G77/24Polysiloxanes containing silicon bound to organic groups containing atoms other than carbon, hydrogen and oxygen halogen-containing groups
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08GMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED OTHERWISE THAN BY REACTIONS ONLY INVOLVING UNSATURATED CARBON-TO-CARBON BONDS
    • C08G77/00Macromolecular compounds obtained by reactions forming a linkage containing silicon with or without sulfur, nitrogen, oxygen or carbon in the main chain of the macromolecule
    • C08G77/04Polysiloxanes
    • C08G77/06Preparatory processes
    • C08G77/08Preparatory processes characterised by the catalysts used
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08LCOMPOSITIONS OF MACROMOLECULAR COMPOUNDS
    • C08L83/00Compositions of macromolecular compounds obtained by reactions forming in the main chain of the macromolecule a linkage containing silicon with or without sulfur, nitrogen, oxygen or carbon only; Compositions of derivatives of such polymers
    • C08L83/04Polysiloxanes
    • C08L83/08Polysiloxanes containing silicon bound to organic groups containing atoms other than carbon, hydrogen and oxygen

Abstract

(57)【要約】 【目的】 低表面張力,耐油性,耐熱性等に優れた、新
規なフルオロシリコ−ンポリマ−を提供する。 【構成】 式(a):[F(CF2)aC242SiO2/2
(式中、aは1以上10以下の整数である。)で表され
るシロキサン単位から成るフルオロシリコ−ンポリマ−
および式(c):{[F(CF2)aC242Si
2/2]}x(R2SiO2/2)y(式中、aは1以上1
0以下の整数であり、xは2以上の整数、yは1以上の
整数であり、x>yであり、Rは1価炭化水素基であ
る。)で表されるフルオロシリコ−ンポリマ−。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は新規なフルオロシリコー
ンポリマーおよびその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】米国特許第3,070,617号公報に
は、式:(CF3242SiOで示される単位から成
る環状トリシロキサンと環状テトラシロキサンが開示さ
れているが、各ケイ素原子が2つのF(CF2)aC24
基(式中、aは1以上10以下の整数である。)を持つ
直鎖状のポリシロキサンは知られていない。本発明者
は、式:(CF3242SiOで示される環状トリシ
ロキサンから、公知の塩基性触媒、例えば、カリウムシ
ラノレート、ナトリウムシラノレート、リチウムシラノ
レートを用いて、フルオロシリコーンポリマーの合成を
試みたが、式(a):[F(CF2)aC242SiO2/2
(式中、aは1以上10以下の整数である。)で表され
るシロキサン単位から成るフルオロシリコーンポリマー
は得られなかった。
【0003】
【発明の目的】本発明の目的は、新規なフルオロシリコ
ーンポリマーおよびその製造方法を提供することにあ
る。
【0004】
【発明の構成とその作用】本発明は、式(a):[F(C
2)aC242SiO2/2(式中、aは1以上10以下
の整数である。)で表されるシロキサン単位から成るフ
ルオロシリコーンポリマーおよび式(b):[F(CF2)
aC242SiCl2(式中、aは1以上10以下の整
数である。)で表されるジクロロシランと酸化亜鉛を有
機溶媒の存在下で反応させ、次いで、得られた反応混合
物に水およびプロトン酸を加えて攪拌することにより、
分子鎖両末端にシラノール基を有するジオルガノポリシ
ロキサンを生成せしめ、しかる後、該ジオルガノポリシ
ロキサンを酸性縮合触媒の存在下に縮合重合させること
を特徴とする、前記フルオロシリコーンポリマーの製造
方法に関する。また、本発明は、式(c):{[F(C
2)aC242SiO2/2]}x(R2SiO2/2)y
(式中、aは1以上10以下の整数であり、xは2以上
の整数であり、yは1以上の整数であり、x>yであ
り、Rは1価炭化水素基である。)で表されるフルオロ
シリコーンポリマーおよび式(b):[F(CF2)aC2
42SiCl2(式中、aは1以上10以下の整数であ
る。)で表されるジクロロシランと酸化亜鉛を有機溶媒
の存在下で反応させ、次いで、得られた反応混合物に水
およびプロトン酸を加えて攪拌することにより、分子鎖
両末端にシラノール基を有するジオルガノポリシロキサ
ンを生成せしめ、しかる後、該ジオルガノポリシロキサ
ンに式(d):R2Si(NR1−COCH32(式中、R
1は1価炭化水素基である。)で表される2官能性オル
ガノシランを混合することにより鎖延長させることを特
徴とする、前記フルオロシリコーンポリマーの製造方法
に関する。
【0005】これを説明すると、本発明のフルオロシリ
コーンポリマーの1つは、式(a):[F(CF2)aC2
42SiO2/2(式中、aは1以上10以下の整数であ
る。)で表されるシロキサン単位から成るフルオロシリ
コーンポリマーであり、式中、aは1以上10以下の整
数である。かかるフルオロシリコーンポリマーとして
は、式:[F(CF2)C242SiO2/2で表されるシ
ロキサン単位から成るフルオロシリコーンポリマー、
式:[F(CF2)2242SiO2/2で表されるシロキ
サン単位から成るフルオロシリコーンポリマー、式:
[F(CF2)4242SiO2/2で表されるシロキサン
単位から成るフルオロシリコーンポリマー、式:[F
(CF2)6242SiO2/2で表されるシロキサン単位
から成るフルオロシリコーンポリマー、式:[F(C
2)8242SiO2/2で表されるシロキサン単位か
ら成るフルオロシリコーンポリマー、式:[F(CF2)4
24][F(CF2)824]SiO2/2で表されるシ
ロキサン単位から成るフルオロシリコーンポリマーが例
示される。かかるフルオロシリコーンポリマーは上記式
(a)で示されるシロキサン単位に加えて少量の他のシロ
キサン単位、例えば、R3SiO3/2単位(式中、Rは1
価炭化水素基である。)、SiO4/2単位を含有しても
よい。
【0006】かかる本発明のフルオロシリコーンポリマ
ーは、式(b):[F(CF2)aC2 42SiCl2(式
中、aは1以上10以下の整数である。)で表されるジ
クロロシランと酸化亜鉛を有機溶媒の存在下で反応さ
せ、次いで、得られた反応混合物に水およびプロトン酸
を加えて攪拌することにより、分子鎖両末端にシラノー
ル基を有するジオルガノポリシロキサンを生成せしめ、
次いで、該ジオルガノポリシロキサンを酸性縮合触媒の
存在下に縮合重合させるのであるが、始発原料である、
式(b):[F(CF2)aC242SiCl2(式中、a
は1以上10以下の整数である。)で表されるジクロロ
シランは、例えば、次のような方法で製造される。ま
ず、HSiCl3とF(CF2)aCH=CH2とをヒドロ
シリル化反応用触媒の存在下に付加反応させて、式:F
(CF2)aC24SiCl3(式中、aは前記と同じであ
る。)で示されるトリクロロシランを得る。次いで、こ
のトリクロロシランの塩素原子を還元する。この還元に
際しては各種の還元剤が有効であるが、例えば、(CH
32SiHClとテトラブチルアンモニウムクロリドを
用いて交換反応させて、式:[F(CF2)aC24]S
iHCl2(式中、aは前記と同じである。)で示され
るジクロロシランを得る。このものを再度、ヒドロシリ
ル化反応用触媒の存在下に、F(CF2)aCH=CH2
付加反応させて、式:[F(CF2)aC242SiCl
2(式中、aは前記と同じである。)で示されるジクロ
ロシランを得ることができる。この種のジクロロシラン
の別の合成法としては、たとえば、SiCl4やF(CF
2)aC24SiCl3とグリニャール試薬であるF(CF
2)aC24MgX(式中、aは前記と同じであり、Xは
塩素、臭素などのハロゲン原子である。)を反応させて
得る方法がある。
【0007】本発明のフルオロシリコーンポリマーは前
記したような方法で製造された、式(b):[F(CF2)
aC242SiCl2(式中、aは1以上10以下の整
数である。)で表されるジクロロシランと酸化亜鉛を有
機溶媒の存在下で反応させ、次いで、得られた反応混合
物に水およびプロトン酸を加えて攪拌することにより、
分子末端にシラノール基を有するジオルガノポリシロキ
サンを生成せしめるのであるが、ここで、酸化亜鉛とジ
クロロシランは、有機溶媒中で反応し、対応するポリシ
ロキサンと副生物としての塩化亜鉛を生じる。反応は、
一般に加熱下、有機溶媒の加熱還流下で行なわれる。こ
こで酸化亜鉛の使用量は、通常、式(c)のジクロロシラ
ン1モル当たり、0.4〜5モルとなるような量であ
り、当量である0.5〜4.0モルが好ましい。5モルを
超える量の使用は無意味である。本発明に使用される有
機溶媒しては、アセトニトリルおよび酢酸アルキルが挙
げられる。酢酸アルキルとしては、酢酸メチル,酢酸エ
チル,酢酸イソプロピル,酢酸n−プロピル,酢酸イソ
ブチルなどが例示される。また、これらの有機溶媒に、
他の有機溶媒を併用することは可能である。かかる有機
溶媒を例示すると、ジエチルエーテル,テトラヒドロフ
ラン等のエーテル類、メチルイソブチルケトン等のケト
ン類、1,1,1−トリクロロエタン,ジクロロエタン,
α,α,α−トリフルオロトルエン,ヘキサフルオロキシ
レン,1,1,2−トリクロロトリフルオロエタン等のハ
ロゲン化炭化水素、CHCl2CF3(HCFC12
3)、CH3CCl2F(HCFC141b)のようなH
CFC系溶媒等が挙げられる。特には、生成するα,ω
−ジヒドロキシフルオロアルキルメチルポリシロキサン
を溶解するような有機溶媒、例えば、ハロゲン化炭化水
素が好ましい。引き続いて、水とプロトン酸を加えるこ
とにより、分子鎖末端にシラノール基を有するポリシロ
キサンが生成され、このものは有機溶媒層に溶解し、副
生物としての塩化亜鉛は水層に溶解し、また、過剰の酸
化亜鉛も酸化亜鉛となって水層に溶解して2層に分離さ
れる。有機層は水洗を繰り返した後、回収され脱水され
る。脱水は、一般に、有機溶媒の加熱還流下に水分分離
管を用いて行われる。酸性縮合触媒としては、濃硫酸,
トリフルオロメタンスルホン酸,ドデシルベンゼンスル
ホン酸などが例示される。また、2−エチルヘキサン酸
をテトラメチルグアニジンと等モルで混合したものも有
効である。縮合反応は、室温から150℃の範囲で行わ
れる。トリフルオロメタンスルホン酸は、室温で縮合反
応を起こし、シロキサン鎖の切断を起こしにくいので好
ましい。
【0008】もう一つの本発明のシリコーンポリマー
は、式(c):{[F(CF2)aC242SiO2/2]}
x(R2SiO2/2)y(式中、aは1以上10以下の整
数であり、xは2以上の整数であり、yは0または1以
上の整数であり、x>yであり、Rは1価炭化水素基で
ある。)で表される単位から成るフルオロシリコーンポ
リマーである。かかるフルオロシリコーンポリマーとし
ては、式:{[F(CF2)C242SiO2/2]}x
[(CH32SiO2/2]yで表される単位から成るフ
ルオロシリコーンポリマー、式:{[F(CF2)2
242SiO2/2]}x[(CH32SiO2/2]yで
表される単位から成るフルオロシリコーンポリマー、
式:{[F(CF2)4242SiO2/2]}x[(CH
32SiO2/2]yで表される単位から成るフルオロシ
リコーンポリマー、式:{[F(CF2)6242Si
2/2]}x[(CH32SiO2/2]yで表される単位
から成るフルオロシリコーンポリマー、式:{[F(C
2)8242SiO2/2]}x[(CH2=CH)(C
3)SiO2/2]yで表される単位から成るフルオロシ
リコーンポリマー、式:[F(CF2)224][F(C
2)824]SiO2/2]x[(CH32SiO2/2
yで表される単位から成るフルオロシリコーンポリマー
が例示される。
【0009】この本発明のシリコーンポリマーは、式
(b):[F(CF2)aC242SiCl2(式中、aは
1以上10以下の整数である。)で表されるジクロロシ
ランと酸化亜鉛を有機溶媒の存在下で反応させ、次い
で、得られた反応混合物に水およびプロトン酸を加えて
攪拌することにより、分子鎖両末端にシラノール基を有
するジオルガノポリシロキサンを生成せしめ、次いで、
該ジオルガノポリシロキサンを式(d):R2Si(NR1
−COCH32(式中、R1は、メチル基,エチル基,
フェニル基などのアルキル基、ビニル基,アリル基,5
−ヘキセニル基等のアルケニル基、フェニル基等で例示
される、1価炭化水素基であり、これらRは同一ケイ素
上に2つ以上結合している場合には、Rは同じものでも
よく、上述のなかの異なるRであってもよい。これらの
中でも、Rはメチルビニル基、またはジメチル基が好ま
しい。R1は、メチル基,エチル基,フェニル基などの
アルキル基で例示される、1価炭化水素基である。)で
表される2官能性オルガノシランを混合することにより
鎖延長させることにより製造される。かかる2官能性オ
ルガノシランの例としては、メチルビニルビス(N−メ
チルアセトアミド)シラン、ジメチルビス(N−メチル
アセトアミド)シランなどが含まれる。
【0010】ここで、分子鎖末端にシラノール基を有す
るジオルガノポリシロキサンは、前記下方法と同じ方法
で製造される。そして、分子鎖両末端にシラノール基を
有するジオルガノポリシロキサンと式(d)で表される2
官能性オルガノシランとの反応は、前述脱水した有機溶
媒層の中に式(d)で表される2官能性オルガノシランを
添加してもよく、あるいは、有機溶媒をあらかじめ除去
してから2官能性オルガノシランを添加してもよい。こ
のジオルガノポリシロキサンの分子鎖両末端のシラノー
ル基は、式(d)の2官能性オルガノシランと混合するだ
けで、室温で直ちに縮合反応して、シロキサン鎖の延長
がなされる。かかる縮合反応は、室温下で進行するが、
加熱下で進行させてもよい。この縮合反応に伴いアミド
が副生するが、このものはポリシロキサン鎖を切断しな
いので好都合である。副生したアミドは、減圧下ストリ
ッピングすることにより除去される。
【0011】以上のような本発明のフルオロシリコーン
ポリマーは、低表面張力,耐油性,耐熱性等に優れると
いう特性を有する。したがって、かかる特性が要求され
るコーティング剤として有用であり、また合成ゴム,合
成樹脂の物理特性改質剤として有用であった。
【0012】
【実施例】以下に、実施例を示す。実施例中、%は重量
%を示す。
【0013】
【参考例1】 (C49CH2CH22SiCl2の合成 C49CH=CH2 3モル、塩化白金酸のIPA溶液
(濃度10%)を4.8gフラスコに入れ、攪拌しなが
ら加熱還流状態にした。滴下ロートから、トリクロロシ
ラン2.5モルを3時間かけて滴下した。そのまま5時
間加熱還流を続けた。ガスクロマトグラフィによる分析
により、C49CH=CH2の消失が確認されたので、
常圧蒸留しC49CH2CH2SiCl3を単離した。こ
のトリクロロシランの沸点162℃であった。次いで、
このC49CH2CH2SiCl3 2モルとMe2SiH
Cl2 3.5モル、テトラ(n−ブチル)アンモニウム
クロリド 2.6gをフラスコに入れ、攪拌下、3日間加
熱還流させた。次いで、減圧蒸留により、クロロシラン
混合物を流出させた。反応生成物はガスクロマトグラフ
ィによる分析により、C49CH2CH2SiCl3、C4
9CH2CH2SiHCl2、Me2SiHCl2、Me2
SiCl2 が主成分であることが判った。減圧下、蒸留
により、C49CH2CH2SiCl3とC49CH2CH
2SiHCl2の留分を分離した。さらに、C49CH2
CH2SiCl3とC49CH2CH2SiHCl2の混合
物をフラスコに入れ、塩化白金酸のIPA溶液(濃度1
0%)5gを加えて、80℃に加熱し、攪拌しながら、
49CH=CH2を添加していった。ガスクロマトグ
ラフィによる分析により、C49CH2CH2SiHCl
2のピークが消失したところでその添加をやめ、続いて
減圧下、精密蒸留して、沸点が128℃/20mmHgの
(C49CH2CH22SiCl2を単離した。
【0014】
【実施例1】酸化亜鉛6g、ヘキサフルオロキシレン2
5g、酢酸エチル17gをフラスコに入れ、溶媒が還流
するまで加熱した。攪拌下、参考例1で得られた(C4
9CH2CH22SiCl230gを2時間かけて滴下
した。さらに2時間加熱攪拌を続けた。冷却後、水10
0gを加え、さらに10%塩酸水をフラスコ中の固形分
が消えるまで少しづつ添加した。固形分が消失した後、
静置し有機溶媒層と水層を分離した。有機溶媒層をと
り、中性になるまで3回水を加えて水洗した。次いで、
有機溶媒を減圧下ストリッピングして、ポリシロキサン
(1)を得た。このポリシロキサン(1)をフレオン1
13を溶媒として用い、ポリジメチルシロキサンを標準
として、GPC(ゲルパーミエーションクロマトグラフ
ィ)分析を行ったところ、このポリシロキサンは、重量
平均分子量(Mw)が10,000のポリマー85%と
重量平均分子量(Mw)1,000のオリゴマー15%
の混合物であることがわかった。このポリシロキサン
(1)10gをフラスコに取り、15gのフレオン11
3に溶解し、攪拌しながらメチルビニルビス(n−メチ
ルアセトアミド)シラン2gを添加し混合した。次い
で、減圧ストリッピングを行うことにより、溶媒と副生
したn−メチルアセトアミドを除去した。得られたフル
オロシリコーンポリマーはGPC(ゲルパーミェーショ
ンクロマトグラフィ)分析の結果、ポリマー成分の重量
平均分子量(Mw)は、100,000まで増加したこ
とが確認された。また、このフルオロシリコーンポリマ
ーは(C49CH2CH22SiO2/2単位から成る直鎖
状のフルオロシリコーンポリマーであることが確認され
た。
【0015】
【実施例2】実施例1と同様にしてポリシロキサン
(1)を得た。その10gをフラスコに取り、15gの
フレオン113に溶解し、トリフルオロメタンスルホン
酸を3マイクロリットル加えて混合した。その後、50
℃にて、減圧蒸留にして溶媒を除去し、続いて1日混合
することによりフルオロシリコーンポリマーを得た。こ
のポリマーはGPC分析から、ポリマー成分のMwは、
50,000まで増加したことが確認された。
【0016】
【参考例2】 (CF3CH2CH22SiCl2の合成 CF3CH2CH2SiCl3 2モルとMe2SiHCl2
3.5モル、テトラ(n−ブチル)アンモニウムクロリ
ド 2.6gをフラスコに入れ、攪拌下、3日間加熱還流
させた。次いで、減圧蒸留により、クロロシラン混合物
を流出させた。反応生成物はガスクロマトグラフィによ
る分析により、CF3CH2CH2SiCl3、CF3CH2
CH2SiHCl2、Me2SiHCl2、Me2SiCl2
が主成分であることが判った。減圧下、蒸留により、C
3CH2CH2SiCl3とCF3CH2CH2SiHCl2
の留分を分離した。さらに、CF3CH2CH2SiCl3
とCF3CH2CH2SiHCl2の混合物をフラスコに入
れ、塩化白金酸のIPA溶液(濃度10%)5gを加え
て、50℃に加熱し、攪拌しながら、液中に差し込んだ
ガラス管を通してCF3CH=CH2ガスを連続的に供給
した。ガスクロマトグラフィによる分析により、CF3
CH2CH2SiHCl2のピークが消失したところでそ
の添加をやめ、続いて減圧蒸留して、沸点が128℃/
20mmHgである(CF3CH2CH22SiCl2を単離
した。
【0017】
【実施例3】酸化亜鉛6g、ヘキサフルオロキシレン2
5g、酢酸エチル17gをフラスコに入れ、溶媒が還流
するまで加熱した。攪拌下、参考例2で得られた(CF
3CH2CH22SiCl2 14.8gを2時間かけて滴
下した。さらに2時間加熱攪拌を続けた。冷却後、水1
00gを加え、さらに10%塩酸水をフラスコ中の固形
分が消えるまで少しづつ添加した。固形分が消失した
後、静置し有機溶媒層と水層を分離した。有機溶媒層を
とり、中性になるまで3回水を加えて水洗した。次い
で、有機溶媒を減圧下ストリッピングして、ポリシロキ
サン(2)を得た。このポリシロキサン(2)をフレオ
ン113を溶媒として用い、ポリジメチルシロキサンを
標準として、GPC(ゲルパーミェーションクロマトグ
ラフィ)分析を行ったところ、このポリシロキサンは、
重量平均分子量(Mw)が20,000のポリマー85
%と重量平均分子量(Mw)1,000のオリゴマー1
5%の混合物であることがわかった。このポリシロキサ
ン(2)10gをフラスコに取り、攪拌しながらメチル
ビニルビス(n−メチルアセトアミド)シラン2gを添
加し混合した。次いで、減圧ストリッピングを行うこと
により、溶媒と副生したn−メチルアセトアミドを除去
した。得られたフルオロシリコーンポリマーはGPC
(ゲルパーミェーションクロマトグラフィ)分析の結
果、ポリマー成分の重量平均分子量(Mw)は、12
0,000まで増加したことが確認された。また、この
フルオロシリコーンポリマーは(CF3CH2CH22
iO2/2単位から成る直鎖状のフルオロシリコーンポリ
マーであることが確認された。
【0018】
【発明の効果】本発明のフルオロシリコーンポリマーは
新規な化合物であり、またその製造方法はかかるフルオ
ロシリコーンポリマーを効率よく製造し得るという特徴
を有する。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 式(a):[F(CF2)aC242SiO
    2/2(式中、aは1以上10以下の整数である。)で表
    されるシロキサン単位から成るフルオロシリコーンポリ
    マー。
  2. 【請求項2】 式(b):[F(CF2)aC242SiC
    2(式中、aは1以上10以下の整数である。)で表
    されるジクロロシランと酸化亜鉛を有機溶媒の存在下で
    反応させ、次いで、得られた反応混合物に水およびプロ
    トン酸を加えて攪拌することにより、分子鎖両末端にシ
    ラノール基を有するジオルガノポリシロキサンを生成せ
    しめ、しかる後、該ジオルガノポリシロキサンを酸性縮
    合触媒の存在下に縮合重合させることを特徴とする、請
    求項1記載のフルオロシリコーンポリマーの製造方法。
  3. 【請求項3】 式(c):{[F(CF2)aC242Si
    2/2]}x(R2SiO2/2)y(式中、aは1以上1
    0以下の整数であり、xは2以上の整数であり、yは1
    以上の整数であり、x>yであり、Rは1価炭化水素基
    である。)で表されるフルオロシリコーンポリマー。
  4. 【請求項4】 式(b):[F(CF2)aC242SiC
    2(式中、aは1以上10以下の整数である。)で表
    されるジクロロシランと酸化亜鉛を有機溶媒の存在下で
    反応させ、次いで、得られた反応混合物に水およびプロ
    トン酸を加えて攪拌することにより、分子鎖両末端にシ
    ラノール基を有するジオルガノポリシロキサンを生成せ
    しめ、しかる後、該ジオルガノポリシロキサンに式
    (d):R2Si(NR1−COCH32(式中、R1は1
    価炭化水素基である。)で表される2官能性オルガノシ
    ランを混合することにより鎖延長させることを特徴とす
    る、請求項3記載のフルオロシリコーンポリマーの製造
    方法。
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