JPH06167903A - 嵩高の定着ロール用クリーニングシート - Google Patents
嵩高の定着ロール用クリーニングシートInfo
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- JPH06167903A JPH06167903A JP4343405A JP34340592A JPH06167903A JP H06167903 A JPH06167903 A JP H06167903A JP 4343405 A JP4343405 A JP 4343405A JP 34340592 A JP34340592 A JP 34340592A JP H06167903 A JPH06167903 A JP H06167903A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 嵩高の定着ロール用クリーニングシートを提
供する。 【構成】 定着ロールとの接触時に溶融しない繊維を主
成分とし、厚さ0.1〜1.0mmで、見掛密度0.0
5〜0.40g/cm3 の不織布からなる。更に、シー
ト収納部の雰囲気温度で溶融せず、定着ロール表面温度
より低温で軟化又は溶融する仮固定剤で処理した押し潰
し可能なシート。 【効果】 オイルの保持量が多く、塗布量も増える。仮
固定剤を用いると、巻付け用シャフトに巻き付ける際に
オイルが遊離せず、定着ロールとの接触時に押し潰され
て多量のオイルが放出され、省スペース化が可能にな
る。
供する。 【構成】 定着ロールとの接触時に溶融しない繊維を主
成分とし、厚さ0.1〜1.0mmで、見掛密度0.0
5〜0.40g/cm3 の不織布からなる。更に、シー
ト収納部の雰囲気温度で溶融せず、定着ロール表面温度
より低温で軟化又は溶融する仮固定剤で処理した押し潰
し可能なシート。 【効果】 オイルの保持量が多く、塗布量も増える。仮
固定剤を用いると、巻付け用シャフトに巻き付ける際に
オイルが遊離せず、定着ロールとの接触時に押し潰され
て多量のオイルが放出され、省スペース化が可能にな
る。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電子写真複写機などの
定着ロール表面に残留したトナーの除去及び離型剤(例
えば、シリコーンオイル)の塗布を行なう、嵩高の定着
ロール用クリーニングシートに関する。
定着ロール表面に残留したトナーの除去及び離型剤(例
えば、シリコーンオイル)の塗布を行なう、嵩高の定着
ロール用クリーニングシートに関する。
【0002】
【従来の技術】電子写真複写機などに含まれる定着装置
において、定着ロール表面に残留したトナーを除去する
クリーニングウエブとしては、例えば、特開昭58−1
99371号公報に、芳香族ポリアミド樹脂とポリエチ
レンテレフタレート樹脂とからなる不織布に、シリコー
ンオイルなどのオイルを含浸させたウエブが記載されて
いる。しかしながら、このウエブは、厚さが30〜12
0nmの極めて薄いものであり、これを巻付け用シャフ
トにロール状に巻き付けるので、強度保持のために繊維
比率を高くする必要があり、そのためにオイル含浸量が
少なくなり、定着ロールへのオイル塗布量も少なかっ
た。従って、定着ロール単位面積あたりのトナー除去、
及びオイル塗布に必要なクリーニングウエブが長くな
り、ウエブ収納部の容量は限定されているので、シート
ロール全体の寿命が短いという欠点があった。
において、定着ロール表面に残留したトナーを除去する
クリーニングウエブとしては、例えば、特開昭58−1
99371号公報に、芳香族ポリアミド樹脂とポリエチ
レンテレフタレート樹脂とからなる不織布に、シリコー
ンオイルなどのオイルを含浸させたウエブが記載されて
いる。しかしながら、このウエブは、厚さが30〜12
0nmの極めて薄いものであり、これを巻付け用シャフ
トにロール状に巻き付けるので、強度保持のために繊維
比率を高くする必要があり、そのためにオイル含浸量が
少なくなり、定着ロールへのオイル塗布量も少なかっ
た。従って、定着ロール単位面積あたりのトナー除去、
及びオイル塗布に必要なクリーニングウエブが長くな
り、ウエブ収納部の容量は限定されているので、シート
ロール全体の寿命が短いという欠点があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の目的
は、ウエブ単位長あたりのオイル含有量が多いのでオイ
ル塗布量が多く、従って限定された収容部に収まるシー
トロール全体の寿命が長くなり、しかも多量のオイルを
必要とする高速コピーにも対応することができる、嵩高
のクリーニングシートを提供することにある。更に、本
発明の目的は、巻付け用シャフトにロール状に保存され
ている際には嵩高の状態を維持するが、定着ロールと接
触すると押し潰されて、オイルを定着ロール側に塗布す
ると共に、巻取りロール上での体積を縮小することので
きる嵩高のクリーニングシートを提供することにある。
は、ウエブ単位長あたりのオイル含有量が多いのでオイ
ル塗布量が多く、従って限定された収容部に収まるシー
トロール全体の寿命が長くなり、しかも多量のオイルを
必要とする高速コピーにも対応することができる、嵩高
のクリーニングシートを提供することにある。更に、本
発明の目的は、巻付け用シャフトにロール状に保存され
ている際には嵩高の状態を維持するが、定着ロールと接
触すると押し潰されて、オイルを定着ロール側に塗布す
ると共に、巻取りロール上での体積を縮小することので
きる嵩高のクリーニングシートを提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】前記の目的は、本発明の
定着ロールとの接触時に溶融しない繊維を主成分とし、
厚さが0.1〜1.0mmで、見掛密度が0.05〜
0.40g/cm3 である不織布からなる、定着ロール
用クリーニングシートによって達成することができる。
定着ロールとの接触時に溶融しない繊維を主成分とし、
厚さが0.1〜1.0mmで、見掛密度が0.05〜
0.40g/cm3 である不織布からなる、定着ロール
用クリーニングシートによって達成することができる。
【0005】本発明のクリーニングシートは、通常、図
1に示すように、巻付け用シャフト1に巻付けたシート
ロール2の形で、複写機などのシート収納部へ取り付け
られる。シートロール2からクリーニングシート3を引
き出し、押圧ロール4と定着ロール5との間に移送す
る。一方、定着ロール5は、コピー紙6上のトナー7を
加圧ロール8と一緒に加熱・加圧して定着する際に、ト
ナーで汚染されるので、クリーニングシート3と接触し
た際に、トナーは定着ロール5からシート3へ、オイル
はシート3から定着ロール5へ移動し、トナーとオイル
との交換が起こる。洗浄に用いたシート3は、巻取用シ
ャフト9に巻き取られる。以下、必要に応じて、本発明
を図1の配置に沿って説明するが、これは単に説明の便
宜のためであり、本発明を図1の態様に限定するもので
はない。
1に示すように、巻付け用シャフト1に巻付けたシート
ロール2の形で、複写機などのシート収納部へ取り付け
られる。シートロール2からクリーニングシート3を引
き出し、押圧ロール4と定着ロール5との間に移送す
る。一方、定着ロール5は、コピー紙6上のトナー7を
加圧ロール8と一緒に加熱・加圧して定着する際に、ト
ナーで汚染されるので、クリーニングシート3と接触し
た際に、トナーは定着ロール5からシート3へ、オイル
はシート3から定着ロール5へ移動し、トナーとオイル
との交換が起こる。洗浄に用いたシート3は、巻取用シ
ャフト9に巻き取られる。以下、必要に応じて、本発明
を図1の配置に沿って説明するが、これは単に説明の便
宜のためであり、本発明を図1の態様に限定するもので
はない。
【0006】本発明のクリーニングシート3は、定着ロ
ール5との接触時に溶融しない繊維が主成分(すなわ
ち、不織布構成繊維の50重量%以上を占める)、好ま
しくは70〜100重量%を占める不織布からなる。定
着ロール5の表面温度は、一般に200℃程度であるの
で、前記繊維としては、一般に融点が約210℃以上で
あるか、非溶融性の任意の繊維を用いることができる。
融点が約210℃以上或いは非溶融性の繊維としては、
例えば、オルト系、メタ系若しくはパラ系の芳香族ポリ
アミド繊維、ポリフェニレンサルファイド繊維、ポリエ
ステル繊維、又はポリアミド繊維(66ナイロン繊維又
は6ナイロン繊維)を挙げることができる。
ール5との接触時に溶融しない繊維が主成分(すなわ
ち、不織布構成繊維の50重量%以上を占める)、好ま
しくは70〜100重量%を占める不織布からなる。定
着ロール5の表面温度は、一般に200℃程度であるの
で、前記繊維としては、一般に融点が約210℃以上で
あるか、非溶融性の任意の繊維を用いることができる。
融点が約210℃以上或いは非溶融性の繊維としては、
例えば、オルト系、メタ系若しくはパラ系の芳香族ポリ
アミド繊維、ポリフェニレンサルファイド繊維、ポリエ
ステル繊維、又はポリアミド繊維(66ナイロン繊維又
は6ナイロン繊維)を挙げることができる。
【0007】本発明のクリーニングシート3は、厚さが
0.1〜1.0mm(好ましくは、0.2〜0.5m
m)で、見掛密度が0.05〜0.40g/cm3 (好
ましくは、0.10〜0.20g/cm3 )の、嵩高で
密度の高い布からなるので、従来のクリーニングシート
よりもオイルの保持性に優れている。クリーニングシー
トの厚さが0.1mm未満であると、クリーニングシー
ト単位長あたりの体積の絶対量が小さくなるので、保持
することのできるオイルの絶対量も少なくなり、その結
果、定着ロール5へのオイル移行量も少なくなる。ま
た、厚さが1.0mmを越えると、定着ロール5との接
触時に押圧ロール4によるオイルの絞り出しの効率が悪
くなる。見掛密度が0.05g/cm3 よりも低くなる
と、シート強度が不足して破断が起き易くなり、繊維量
が少なく保持性が悪いので、オイル移行量も少なくな
る。逆に、見掛密度が0.40g/cm3 を越えると、
繊維量が多くなり過ぎて、オイル保持量が少なくなり、
オイル移行量も少なくなる。
0.1〜1.0mm(好ましくは、0.2〜0.5m
m)で、見掛密度が0.05〜0.40g/cm3 (好
ましくは、0.10〜0.20g/cm3 )の、嵩高で
密度の高い布からなるので、従来のクリーニングシート
よりもオイルの保持性に優れている。クリーニングシー
トの厚さが0.1mm未満であると、クリーニングシー
ト単位長あたりの体積の絶対量が小さくなるので、保持
することのできるオイルの絶対量も少なくなり、その結
果、定着ロール5へのオイル移行量も少なくなる。ま
た、厚さが1.0mmを越えると、定着ロール5との接
触時に押圧ロール4によるオイルの絞り出しの効率が悪
くなる。見掛密度が0.05g/cm3 よりも低くなる
と、シート強度が不足して破断が起き易くなり、繊維量
が少なく保持性が悪いので、オイル移行量も少なくな
る。逆に、見掛密度が0.40g/cm3 を越えると、
繊維量が多くなり過ぎて、オイル保持量が少なくなり、
オイル移行量も少なくなる。
【0008】本発明のクリーニングシート3は、水流な
どの流体流による絡合や、融点が約210℃以上の熱可
塑性繊維による部分熱圧着により固定した不織布である
ことができる。流体流での絡合により、前記の厚さ及び
見掛密度を有する不織布を常法によって容易に調製する
ことができる。この不織布は、全体的に均一に絡合し、
優れた強度を有するので、シートロール2から引き出さ
れ、定着ロール5と接触し、巻取用シャフト9に引っ張
られても破断することはない。
どの流体流による絡合や、融点が約210℃以上の熱可
塑性繊維による部分熱圧着により固定した不織布である
ことができる。流体流での絡合により、前記の厚さ及び
見掛密度を有する不織布を常法によって容易に調製する
ことができる。この不織布は、全体的に均一に絡合し、
優れた強度を有するので、シートロール2から引き出さ
れ、定着ロール5と接触し、巻取用シャフト9に引っ張
られても破断することはない。
【0009】融点が約210℃以上の熱可塑性繊維によ
って部分熱圧着により固定した不織布を調製する場合に
は、その熱可塑性繊維30〜70重量%(好ましくは4
0〜60重量%)を含むウエブを形成し、続いて、その
ウエブを部分的(例えば、不連続な点状)に加熱加圧し
て、その加熱加圧部の熱可塑性繊維を溶融又は軟化させ
て相互に結合させる。こうして得られた不織布は、結合
部を有するので充分な強度を有すると共に、非結合部に
は嵩高さを維持する。なお、この部分熱圧着不織布の厚
さは、非結合部の厚さであり、見掛密度は目付量を前記
厚さで除した値である。この熱可塑性繊維としては、ポ
リエステル繊維やポリアミド繊維(66ナイロン繊維又
は6ナイロン繊維)などを使用することができる。この
熱可塑性繊維量が30重量%未満になると、熱可塑性繊
維による結合力が弱くなって定着ロールと接触した際に
破断する恐れがあり、逆に、70重量%を越えると、定
着ロール5の熱によって変形し易くなる。
って部分熱圧着により固定した不織布を調製する場合に
は、その熱可塑性繊維30〜70重量%(好ましくは4
0〜60重量%)を含むウエブを形成し、続いて、その
ウエブを部分的(例えば、不連続な点状)に加熱加圧し
て、その加熱加圧部の熱可塑性繊維を溶融又は軟化させ
て相互に結合させる。こうして得られた不織布は、結合
部を有するので充分な強度を有すると共に、非結合部に
は嵩高さを維持する。なお、この部分熱圧着不織布の厚
さは、非結合部の厚さであり、見掛密度は目付量を前記
厚さで除した値である。この熱可塑性繊維としては、ポ
リエステル繊維やポリアミド繊維(66ナイロン繊維又
は6ナイロン繊維)などを使用することができる。この
熱可塑性繊維量が30重量%未満になると、熱可塑性繊
維による結合力が弱くなって定着ロールと接触した際に
破断する恐れがあり、逆に、70重量%を越えると、定
着ロール5の熱によって変形し易くなる。
【0010】本発明者は、前記の不織布からなるクリー
ニングシートを、更に仮固定剤によって加工することに
より、更に、有効なクリーニングシートを提供すること
ができることを見出した。このクリーニングシートは、
巻付け用シャフト1に巻付けたシートロール2の形態の
際には嵩高さを維持してオイルを多量に保持することが
できると共に、定着ロール5と押圧ロール4との間で加
圧されると押し潰されて含浸オイルを定着ロール5へ効
率良く塗布することができ、更に、清浄処理後のシート
は押し潰された状態で巻取用シャフト9に巻き取られる
ので、巻取用シャフト9の周囲に設ける処理済シート収
容部の空間を狭くすることができる。
ニングシートを、更に仮固定剤によって加工することに
より、更に、有効なクリーニングシートを提供すること
ができることを見出した。このクリーニングシートは、
巻付け用シャフト1に巻付けたシートロール2の形態の
際には嵩高さを維持してオイルを多量に保持することが
できると共に、定着ロール5と押圧ロール4との間で加
圧されると押し潰されて含浸オイルを定着ロール5へ効
率良く塗布することができ、更に、清浄処理後のシート
は押し潰された状態で巻取用シャフト9に巻き取られる
ので、巻取用シャフト9の周囲に設ける処理済シート収
容部の空間を狭くすることができる。
【0011】仮固定剤としては、定着ロール用クリーニ
ングシートの収納部の雰囲気温度で溶融せず、定着ロー
ルの表面温度よりも低い温度で軟化又は溶融する繊維又
は樹脂を用いる。定着ロール用クリーニングシートの収
納部、すなわち、巻付け用シャフト1に巻付けたシート
ロール2を収容する領域は、定着ロール5の表面の熱の
影響で、通常、100〜120℃程度の雰囲気温度を有
する。また、定着ロール5の表面温度は、通常、200
℃程度である。従って、前記の仮固定剤として用いる繊
維及び/又は樹脂は、約120℃以上の融点を有し、約
200℃(好ましくは約150℃)以下の軟化点又は融
点を有するものであればよい。
ングシートの収納部の雰囲気温度で溶融せず、定着ロー
ルの表面温度よりも低い温度で軟化又は溶融する繊維又
は樹脂を用いる。定着ロール用クリーニングシートの収
納部、すなわち、巻付け用シャフト1に巻付けたシート
ロール2を収容する領域は、定着ロール5の表面の熱の
影響で、通常、100〜120℃程度の雰囲気温度を有
する。また、定着ロール5の表面温度は、通常、200
℃程度である。従って、前記の仮固定剤として用いる繊
維及び/又は樹脂は、約120℃以上の融点を有し、約
200℃(好ましくは約150℃)以下の軟化点又は融
点を有するものであればよい。
【0012】前記の仮固定剤は、不織布中に予め繊維と
して混合しておくか、又は、不織布を形成した後に樹脂
として付与することができる。繊維仮固定剤としては、
単一成分からなる繊維、例えば、低融点ポリエステル繊
維若しくは低融点ポリアミド繊維、又は、複合繊維、例
えば、低融点ポリエステル−高融点ポリエステル繊維若
しくは低融点ポリアミド−高融点ポリエステル繊維を挙
げることができる。また、樹脂仮固定剤としては、アク
リル酸エステルエマルジョン、ポリエチレンエマルジョ
ン、120〜200℃で軟化する熱硬化性樹脂(例え
ば、メラミン)、ポリビニルアルコール、低融点ポリア
ミド樹脂、又はエチレン−酢酸ビニル樹脂などを挙げる
ことができる。
して混合しておくか、又は、不織布を形成した後に樹脂
として付与することができる。繊維仮固定剤としては、
単一成分からなる繊維、例えば、低融点ポリエステル繊
維若しくは低融点ポリアミド繊維、又は、複合繊維、例
えば、低融点ポリエステル−高融点ポリエステル繊維若
しくは低融点ポリアミド−高融点ポリエステル繊維を挙
げることができる。また、樹脂仮固定剤としては、アク
リル酸エステルエマルジョン、ポリエチレンエマルジョ
ン、120〜200℃で軟化する熱硬化性樹脂(例え
ば、メラミン)、ポリビニルアルコール、低融点ポリア
ミド樹脂、又はエチレン−酢酸ビニル樹脂などを挙げる
ことができる。
【0013】繊維仮固定剤を用いて、押し潰し可能な本
発明のクリーニングシートを調製する場合には、例え
ば、メタ系芳香族ポリアミド繊維70〜80重量%と高
融点ポリエステル−低融点ポリエステル複合繊維(芯鞘
型、鞘成分の溶融温度130℃)30〜20重量%から
なる繊維ウエブを調製し、続いて水圧50〜95kg/
cm3 で水流絡合処理して、厚さ0.1〜1.0mm、
見掛密度0.05〜0.40g/cm3 の不織布を得
る。この不織布を乾燥したり、或いは熱処理により、芯
鞘型複合繊維の低融点成分を融着させて、嵩高の状態で
不織布を仮固定し、クリーニングシートとする。このク
リーニングシートにシリコーンオイルを含浸した後、巻
付け用シャフト1に巻付けると、芯鞘型複合繊維の低融
点成分で融着固定しているため、嵩高さが維持され、オ
イルの遊離は抑えられる。このクリーニングシート3を
定着ロール5の表面(約200℃)に接触させると、仮
固定していた芯鞘型複合繊維が軟化又は溶融すると共
に、押圧ロール4により潰されるので、オイルが絞り出
され、多量のオイルが定着ロールに塗布される。こうし
て体積が減少したシートは、巻取用シャフト9に巻き取
られる。
発明のクリーニングシートを調製する場合には、例え
ば、メタ系芳香族ポリアミド繊維70〜80重量%と高
融点ポリエステル−低融点ポリエステル複合繊維(芯鞘
型、鞘成分の溶融温度130℃)30〜20重量%から
なる繊維ウエブを調製し、続いて水圧50〜95kg/
cm3 で水流絡合処理して、厚さ0.1〜1.0mm、
見掛密度0.05〜0.40g/cm3 の不織布を得
る。この不織布を乾燥したり、或いは熱処理により、芯
鞘型複合繊維の低融点成分を融着させて、嵩高の状態で
不織布を仮固定し、クリーニングシートとする。このク
リーニングシートにシリコーンオイルを含浸した後、巻
付け用シャフト1に巻付けると、芯鞘型複合繊維の低融
点成分で融着固定しているため、嵩高さが維持され、オ
イルの遊離は抑えられる。このクリーニングシート3を
定着ロール5の表面(約200℃)に接触させると、仮
固定していた芯鞘型複合繊維が軟化又は溶融すると共
に、押圧ロール4により潰されるので、オイルが絞り出
され、多量のオイルが定着ロールに塗布される。こうし
て体積が減少したシートは、巻取用シャフト9に巻き取
られる。
【0014】また、樹脂仮固定剤を用いて、押し潰し可
能な本発明のクリーニングシートを調製する場合には、
例えば、メタ系芳香族ポリアミド繊維30〜70重量%
と、ポリアミド繊維(66ナイロン繊維又は6ナイロン
繊維)又はポリエステル繊維70〜30重量%とからな
る繊維ウエブを調製し、続いて前記のポリアミド繊維又
はポリエステル繊維が加熱加圧により接着する条件でポ
イントシール加工を施し、厚さ0.1〜1.0mm、見
掛密度0.05〜0.40g/cm3 の不織布を得る。
この不織布に、120〜200℃で軟化又は溶融する前
記の樹脂を付与(例えば、噴霧、含浸、塗布、或いは散
布)して、嵩高の状態で不織布を仮固定し、クリーニン
グシートとする。このクリーニングシートにシリコーン
オイルを含浸した後、巻付け用シャフト1に巻付ける
と、前記樹脂により固定されているため、嵩高さが維持
され、オイルの遊離は抑えられる。このクリーニングシ
ート3を定着ロール5の表面(約200℃)に接触させ
ると、仮固定していた樹脂が軟化又は溶融すると共に、
押圧ロール4により潰されるので、オイルが絞り出さ
れ、多量のオイルが定着ロールに塗布される。こうして
体積が減少したシートは、巻取用シャフト9に巻き取ら
れる。
能な本発明のクリーニングシートを調製する場合には、
例えば、メタ系芳香族ポリアミド繊維30〜70重量%
と、ポリアミド繊維(66ナイロン繊維又は6ナイロン
繊維)又はポリエステル繊維70〜30重量%とからな
る繊維ウエブを調製し、続いて前記のポリアミド繊維又
はポリエステル繊維が加熱加圧により接着する条件でポ
イントシール加工を施し、厚さ0.1〜1.0mm、見
掛密度0.05〜0.40g/cm3 の不織布を得る。
この不織布に、120〜200℃で軟化又は溶融する前
記の樹脂を付与(例えば、噴霧、含浸、塗布、或いは散
布)して、嵩高の状態で不織布を仮固定し、クリーニン
グシートとする。このクリーニングシートにシリコーン
オイルを含浸した後、巻付け用シャフト1に巻付ける
と、前記樹脂により固定されているため、嵩高さが維持
され、オイルの遊離は抑えられる。このクリーニングシ
ート3を定着ロール5の表面(約200℃)に接触させ
ると、仮固定していた樹脂が軟化又は溶融すると共に、
押圧ロール4により潰されるので、オイルが絞り出さ
れ、多量のオイルが定着ロールに塗布される。こうして
体積が減少したシートは、巻取用シャフト9に巻き取ら
れる。
【0015】
【実施例】以下、実施例によって本発明を具体的に説明
するが、これらは本発明の範囲を限定するものではな
い。実施例1 メタ系芳香族ポリアミド繊維(2d×38mm)75重
量%と、高融点ポリエステル−低融点ポリエステル複合
繊維〔芯鞘型成分の鞘成分の溶解温度130℃;メルテ
ィー3380(ユニチカ(株)製);4d×51mm〕
25重量%とからなる目付60g/m2 の繊維ウエブを
カード法により得た。この繊維ウエブを水圧90kg/
cm2 で絡合処理して、厚さ0.4mm、見掛密度0.
15g/cm3 の不織布を得た。なお、厚さは20g/
cm2 荷重での値である(以下、厚さは同じ方法による
値である)。この不織布の水分を除去するために、温度
150℃で30秒間乾燥すると同時に、前記芯鞘型複合
繊維の低融点成分(鞘成分)を融着させて、嵩のある状
態(見掛密度0.15g/cm3 )で不織布を仮固定
し、クリーニングシートとした。
するが、これらは本発明の範囲を限定するものではな
い。実施例1 メタ系芳香族ポリアミド繊維(2d×38mm)75重
量%と、高融点ポリエステル−低融点ポリエステル複合
繊維〔芯鞘型成分の鞘成分の溶解温度130℃;メルテ
ィー3380(ユニチカ(株)製);4d×51mm〕
25重量%とからなる目付60g/m2 の繊維ウエブを
カード法により得た。この繊維ウエブを水圧90kg/
cm2 で絡合処理して、厚さ0.4mm、見掛密度0.
15g/cm3 の不織布を得た。なお、厚さは20g/
cm2 荷重での値である(以下、厚さは同じ方法による
値である)。この不織布の水分を除去するために、温度
150℃で30秒間乾燥すると同時に、前記芯鞘型複合
繊維の低融点成分(鞘成分)を融着させて、嵩のある状
態(見掛密度0.15g/cm3 )で不織布を仮固定
し、クリーニングシートとした。
【0016】実施例2 メタ系芳香族ポリアミド繊維(1.5d×38mm)5
0重量%と、ポリエステル成分をポリアミド(6ナイロ
ン)成分により接合した断面形状が菊花型繊維〔2d×
38mm:ベリーマX(カネボウ(株)製)〕50重量
%とからなる目付60g/m2 の繊維ウエブをカード法
により得た。この繊維ウエブを水圧90kg/cm2 で
絡合処理して、厚さ0.4mm、見掛密度0.15g/
cm3 の不織布を得た。この不織布を本発明のクリーニ
ングシートとした。
0重量%と、ポリエステル成分をポリアミド(6ナイロ
ン)成分により接合した断面形状が菊花型繊維〔2d×
38mm:ベリーマX(カネボウ(株)製)〕50重量
%とからなる目付60g/m2 の繊維ウエブをカード法
により得た。この繊維ウエブを水圧90kg/cm2 で
絡合処理して、厚さ0.4mm、見掛密度0.15g/
cm3 の不織布を得た。この不織布を本発明のクリーニ
ングシートとした。
【0017】実施例3 実施例2の不織布に、水系メラミン樹脂を含浸し、6g
/m2 の量で付着させることにより仮固定し、目付66
g/m2 、厚さ0.4mm、見掛密度0.17g/cm
3 のクリーニングシートを得た。
/m2 の量で付着させることにより仮固定し、目付66
g/m2 、厚さ0.4mm、見掛密度0.17g/cm
3 のクリーニングシートを得た。
【0018】実施例4 メタ系芳香族ポリアミド繊維(1.5d×38mm)5
0重量%と、未延伸ポリエステル繊維(2d×38m
m)50重量%とからなる目付45g/m2 の繊維ウエ
ブをカード法により得た。この繊維ウエブを195℃で
千鳥状にポイントシールして、繊維ウエブの25%を押
圧し、凸部の厚さが0.35mmで、全体の見掛密度が
0.13g/cm3 の不織布を得た。この不織布を本発
明のクリーニングシートとした。
0重量%と、未延伸ポリエステル繊維(2d×38m
m)50重量%とからなる目付45g/m2 の繊維ウエ
ブをカード法により得た。この繊維ウエブを195℃で
千鳥状にポイントシールして、繊維ウエブの25%を押
圧し、凸部の厚さが0.35mmで、全体の見掛密度が
0.13g/cm3 の不織布を得た。この不織布を本発
明のクリーニングシートとした。
【0019】実施例5 実施例4の不織布に、アクリレートラテックス(Tg=
40℃;135℃で軟化)をスプレー法により3g/m
2 の量で付着させることにより仮固定し、目付48g/
m2 、凸部の厚さ0.35mmで、全体の見掛密度が
0.14g/cm3 のクリーニングシートを得た。
40℃;135℃で軟化)をスプレー法により3g/m
2 の量で付着させることにより仮固定し、目付48g/
m2 、凸部の厚さ0.35mmで、全体の見掛密度が
0.14g/cm3 のクリーニングシートを得た。
【0020】比較例 メタ系芳香族ポリアミド繊維(2d×38mm)50重
量%と、未延伸ポリエステル繊維(5d×38mm)5
0重量%とからなる、目付30g/m2 の繊維ウエブを
カード法により得た。この繊維ウエブを、温度217℃
及び線圧90kg/cmの条件でカレンダーロール間を
通し、厚さ0.08mm、見掛密度0.38g/cm3
の不織布を得た。この不織布をクリーニングシートとし
た。
量%と、未延伸ポリエステル繊維(5d×38mm)5
0重量%とからなる、目付30g/m2 の繊維ウエブを
カード法により得た。この繊維ウエブを、温度217℃
及び線圧90kg/cmの条件でカレンダーロール間を
通し、厚さ0.08mm、見掛密度0.38g/cm3
の不織布を得た。この不織布をクリーニングシートとし
た。
【0021】参考例1:オイル保持量の測定 実施例1〜5及び比較例で調製したクリーニングシート
を、幅0.3mに裁断した後、粘度10,000CS
(センチストークス)のシリコーンオイルを含浸させな
がら、外径10mmの中空アルミニウム製シャフトに、
全体の外径が40mmとなるまで巻回した。得られたシ
ートロールを120℃のオーブン中で30分間放置した
場合に、オイル液滴が落下しない最大含浸量を求め、こ
れをオイル保持量とした。測定結果を、そのシートロー
ルの巻回した長さと共に表1に示す。
を、幅0.3mに裁断した後、粘度10,000CS
(センチストークス)のシリコーンオイルを含浸させな
がら、外径10mmの中空アルミニウム製シャフトに、
全体の外径が40mmとなるまで巻回した。得られたシ
ートロールを120℃のオーブン中で30分間放置した
場合に、オイル液滴が落下しない最大含浸量を求め、こ
れをオイル保持量とした。測定結果を、そのシートロー
ルの巻回した長さと共に表1に示す。
【0022】参考例2:オイル移行量の測定 前記参考例1で製造したオイル含浸クリーニングシート
をA4サイズに裁断した。この裁断されたクリーニング
ウエブの下側に、5枚のB4サイズのコピー用紙(重量
は予め測定しておく)、上側にB4サイズのポリエステ
ル樹脂フィルムを積層した後、温度150℃で、10g
/cm2 の荷重下で1分間放置した。その後、5枚のコ
ピー用紙の重量を測定し、その重量増加分をA4サイズ
のオイル移行量とした。このA4サイズのオイル移行量
から、巻回した全クリーニングシートの長さに換算し、
全オイル移行量を求めた。また、この全オイル移行量の
オイル保持量に対する百分率で表したオイル移行率を計
算した。それらの結果を表1に示す。
をA4サイズに裁断した。この裁断されたクリーニング
ウエブの下側に、5枚のB4サイズのコピー用紙(重量
は予め測定しておく)、上側にB4サイズのポリエステ
ル樹脂フィルムを積層した後、温度150℃で、10g
/cm2 の荷重下で1分間放置した。その後、5枚のコ
ピー用紙の重量を測定し、その重量増加分をA4サイズ
のオイル移行量とした。このA4サイズのオイル移行量
から、巻回した全クリーニングシートの長さに換算し、
全オイル移行量を求めた。また、この全オイル移行量の
オイル保持量に対する百分率で表したオイル移行率を計
算した。それらの結果を表1に示す。
【0023】参考例3:オイル移行性の測定 実施例3のクリーニングシートを用いて参考例1で製造
したオイル含浸クリーニングシートについて、温度を5
0℃とすること以外は前記参考例2と同様の方法でオイ
ル移行量を測定したところ、オイル移行量は148gで
あり、オイル移行率は66.1%であった。
したオイル含浸クリーニングシートについて、温度を5
0℃とすること以外は前記参考例2と同様の方法でオイ
ル移行量を測定したところ、オイル移行量は148gで
あり、オイル移行率は66.1%であった。
【0024】
【表1】
【0025】
【発明の効果】本発明のクリーニングシートは、嵩高い
ので、オイル保持量が多く、従ってオイル塗布量も増え
る。そのため、カラーコピー機にも対応することができ
る。また、ロール状で高温下に置いても構成繊維によっ
て保持され、オイルが遊離しない。更に、或る程度の剛
性を有するので、トナーをかき取ることができ、しかも
厚いので、かき取ったトナー保持性も向上する。仮固定
剤を用いると、巻付け用シャフトに巻き付ける際にオイ
ルが遊離せず、しかも定着ロールと接触した際に、仮固
定剤が軟化又は溶融して加圧されるので嵩高さを保持す
ることができなくなり、オイルが絞り出されるので、多
量のオイルを放出することができる。また、定着ロール
と接触した後には、押し潰されて薄くなるので、省スペ
ース化が可能になる。
ので、オイル保持量が多く、従ってオイル塗布量も増え
る。そのため、カラーコピー機にも対応することができ
る。また、ロール状で高温下に置いても構成繊維によっ
て保持され、オイルが遊離しない。更に、或る程度の剛
性を有するので、トナーをかき取ることができ、しかも
厚いので、かき取ったトナー保持性も向上する。仮固定
剤を用いると、巻付け用シャフトに巻き付ける際にオイ
ルが遊離せず、しかも定着ロールと接触した際に、仮固
定剤が軟化又は溶融して加圧されるので嵩高さを保持す
ることができなくなり、オイルが絞り出されるので、多
量のオイルを放出することができる。また、定着ロール
と接触した後には、押し潰されて薄くなるので、省スペ
ース化が可能になる。
【図1】本発明のクリーニングシートにより定着ロール
を洗浄する模様を模式的に示す断面図である。
を洗浄する模様を模式的に示す断面図である。
1・・巻付け用シャフト 2・・シートロール 3・・クリーニングシート 4・・押圧ロール 5・・定着ロール 9・・巻取用シャフト
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G03G 21/00 111
Claims (2)
- 【請求項1】 定着ロールとの接触時に溶融しない繊維
を主成分とし、厚さが0.1〜1.0mmで、見掛密度
が0.05〜0.40g/cm3 である不織布からな
る、定着ロール用クリーニングシート。 - 【請求項2】 定着ロール用クリーニングシートの収納
部の雰囲気温度で溶融せず、定着ロールの表面温度より
も低い温度で軟化又は溶融する仮固定剤を含む、請求項
1記載の定着ロール用クリーニングシート。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP04343405A JP3139586B2 (ja) | 1992-11-30 | 1992-11-30 | 嵩高の定着ロール用クリーニングシート |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP04343405A JP3139586B2 (ja) | 1992-11-30 | 1992-11-30 | 嵩高の定着ロール用クリーニングシート |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06167903A true JPH06167903A (ja) | 1994-06-14 |
JP3139586B2 JP3139586B2 (ja) | 2001-03-05 |
Family
ID=18361262
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP04343405A Expired - Fee Related JP3139586B2 (ja) | 1992-11-30 | 1992-11-30 | 嵩高の定着ロール用クリーニングシート |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3139586B2 (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2007145161A1 (ja) | 2006-06-12 | 2007-12-21 | Tachibana Shoten Co., Ltd. | クリーニングウエッブの製造方法、クリーニングウエッブ、画像形成装置及び定着装置 |
JP2008223209A (ja) * | 2007-02-13 | 2008-09-25 | Toyobo Co Ltd | 長繊維不織布およびそれを用いた繊維資材 |
JP2012211990A (ja) * | 2011-03-31 | 2012-11-01 | Mitsubishi Paper Mills Ltd | 電子写真装置用クリーニングシート基材 |
JP2015187639A (ja) * | 2014-03-26 | 2015-10-29 | 富士ゼロックス株式会社 | 清掃部材、帯電装置、画像形成装置用のユニット、プロセスカートリッジ、及び画像形成装置 |
CN114771034A (zh) * | 2022-04-27 | 2022-07-22 | 李娜 | 一种瓦楞纸板热压贴合机 |
-
1992
- 1992-11-30 JP JP04343405A patent/JP3139586B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2007145161A1 (ja) | 2006-06-12 | 2007-12-21 | Tachibana Shoten Co., Ltd. | クリーニングウエッブの製造方法、クリーニングウエッブ、画像形成装置及び定着装置 |
EP2031454A1 (en) * | 2006-06-12 | 2009-03-04 | Tachibana Shoten Co., Ltd. | Process for production of cleaning web, cleaning web, image forming apparatus and fixing apparatus |
EP2031454A4 (en) * | 2006-06-12 | 2012-01-04 | Tachibana Shoten Co Ltd | PROCESS FOR PRODUCING A CLEANING RAIL, CLEANING RAIL, IMAGE GENERATING DEVICE AND FIXING DEVICE |
JP2008223209A (ja) * | 2007-02-13 | 2008-09-25 | Toyobo Co Ltd | 長繊維不織布およびそれを用いた繊維資材 |
JP2012211990A (ja) * | 2011-03-31 | 2012-11-01 | Mitsubishi Paper Mills Ltd | 電子写真装置用クリーニングシート基材 |
JP2015187639A (ja) * | 2014-03-26 | 2015-10-29 | 富士ゼロックス株式会社 | 清掃部材、帯電装置、画像形成装置用のユニット、プロセスカートリッジ、及び画像形成装置 |
CN114771034A (zh) * | 2022-04-27 | 2022-07-22 | 李娜 | 一种瓦楞纸板热压贴合机 |
CN114771034B (zh) * | 2022-04-27 | 2023-12-12 | 秦皇岛卓泰包装制品制造有限公司 | 一种瓦楞纸板热压贴合机 |
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Publication number | Publication date |
---|---|
JP3139586B2 (ja) | 2001-03-05 |
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Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |