JPH06167866A - 画像形成装置の自動露光調整方法 - Google Patents

画像形成装置の自動露光調整方法

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JPH06167866A
JPH06167866A JP4321568A JP32156892A JPH06167866A JP H06167866 A JPH06167866 A JP H06167866A JP 4321568 A JP4321568 A JP 4321568A JP 32156892 A JP32156892 A JP 32156892A JP H06167866 A JPH06167866 A JP H06167866A
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lamp
density
light source
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luminous intensity
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Application number
JP4321568A
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English (en)
Inventor
Yasutaka Maeda
恭孝 前田
Hideyuki Nishimura
英幸 西村
Yuuichi Kazaki
祐一 蚊崎
Hiroshi Kawamoto
博司 川本
Katsuhiro Nagayama
勝浩 永山
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Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 経年変化もしくは塵埃付着による光源ランプ
の発光効率の低下があっても、光源ランプの光度を初期
光度まで上昇させてからγ補正を行って、その所要時間
を短縮する。また、光源ランプの光度低下があっても、
常に正しい自動露光条件で自動濃度選択のコピーを行
う。 【構成】 静電潜像形成用光源の強度を検出する工程
と、検出された光源の強度に基づいて光源の制御パラメ
ータの初期値を設定する工程と、設定された初期値を用
いてγ補正を行う工程と、検出された光源の強度と設置
時の初期強度との差分に基づいて、予備スキャンで得ら
れた原稿濃度に対するコピー条件を補正する工程とを含
む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、感光体に静電潜像を形
成し、これをトナーで現像して画像を形成する電子写真
技術を用いた画像形成装置の自動露光調整方法に係り、
特に、経年変化若しくは設置環境による静電潜像形成用
光源の発光効率の低下を補う画像形成装置の自動露光調
整方法に関する。
【0002】
【従来の技術】電子写真技術を用いた画像形成装置、例
えば、複写機やプリンタでは、利用枚数に伴う現像剤の
特性変化、設置環境変化による転写効率の低下、あるい
は感光体の表面電位の低下、又は静電潜像形成用光源の
経年変化による光量の低下などの変動要因によって、感
光体上に付着するトナー量が変わり、形成される画像濃
度が変化する。特にカラー画像形成装置では、三原色の
濃度バランスが崩れるとそのハードコピーは非常に品質
が低下する。
【0003】従来より、前記のような画像濃度変化を防
止して、一定の画像濃度を得るために、γ(ガンマ)補
正と呼ばれる画像濃度再現特性の補正を行う機能が、複
写機やプリンタに備えられている。このγ補正機能によ
り、画像形成プロセスのパラメータ(例えば、光源の強
度、感光体の表面電位など)を調整している。特に、高
品質の画像を形成する高級カラー複写機などでは、高濃
度と低濃度の異なる濃度を有する基準画像濃度担体(グ
レイパッチとも呼ばれる)を用いたγ補正プロセスが行
われている。
【0004】この従来のγ補正方法は、例えば、図7に
示すように、グレイパッチを用いて作像したトナーパッ
チの濃度を、赤外線センサなどを用いた画像濃度センサ
(γセンサとも言う)で検出し、この検出濃度が予め定
められた濃度範囲に入るように画像形成プロセスパラメ
ータを調整するものである。
【0005】この図7に示す従来例においては、画像形
成プロセスパラメータとして、コピーランプ光量を制御
するコピーランプ電圧と感光体表面電位とを調整対象に
選び、高濃度の第一のグレイパッチと低濃度の第二のグ
レイパッチとを備え、第一のグレイパッチを用いて感光
体表面電位を調整し、第二のグレイパッチを用いてコピ
ーランプ電圧を調整している。いずれのパラメータ調整
においても、それぞれ固定の初期値から初めて一定の刻
みでパラメータを変化させながら作像し、検出されたト
ナーパッチ濃度が所定の許容範囲に収まるまでテストを
繰り返していた。
【0006】前記γ補正で調整されるプロセスパラメー
タのうち、コピーランプの光量は、経年変化により徐々
に低下するものであり、また、空気中の塵埃やトナーが
コピーランプ表面や光学系に付着すること等により、感
光体に入射する光量が低下し、専門の技術知識を有する
保守員により保守作業が行われるまでその傾向は持続す
る。
【0007】また、従来の複写機では、自動濃度選択が
指定されたコピープロセスを行うとき、原稿の予備スキ
ャンを行って、自動露光センサ(以下、AEセンサと略
す)で原稿の平均濃度を読み取っていた。そして、例え
ば、図6の自動露光テーブルの実線に示すように、この
AEセンサの出力の平均値とコピー条件(例えば、コピ
ーランプ電圧)との対応表によりコピー条件を決定して
いた。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
γ補正においては、コピーランプの経年変化又は光学系
の表面に付着した塵埃により、コピーランプ光量が低下
している場合でも、複写機が設置されたときのコピーラ
ンプの発光効率が高い状態に基づいたコピーランプ電圧
の初期値から、γ補正を行っていたため、コピーランプ
の効率低下分だけγ補正のためのテスト回数が多くな
り、γ補正に時間が掛かると言う問題点があった。ま
た、ユーザがコピーボタンを押しもしないのに、機械が
勝手に発光して回転音を発生することは好ましくなく、
γ補正のテスト毎に発光する回数が多いとユーザに不快
感を与えると言う問題点があった。
【0009】また、自動濃度選択のコピーを行うとき、
同じ濃度の原稿であっても、コピーランプの経年変化又
は光学系の表面に付着した塵埃により、コピーランプ光
量が低下していると、AEセンサ出力値から索引したコ
ピーランプ電圧値では必要な光量が得られないと言う問
題点があった。
【0010】以上の問題点に鑑み、本発明の主要な課題
は、コピーランプ等の静電潜像形成用光源の発光効率低
下があっても、その発光効率の低下を補うプロセスパラ
メータ初期値からγ補正を開始して、その所要時間を短
縮することである。また、本発明の別の課題は、自動濃
度選択機能を有する複写機において、コピーランプの発
光効率が低下しても常に適切な濃度で複写することであ
る。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の画像形成装置の
自動露光調整方法においては、静電潜像形成用光源の強
度を検出する工程と、検出された光源の強度に基づいて
静電潜像形成用光源の制御パラメータの初期値を設定す
る工程と、設定されたパラメータの初期値を用いて画像
濃度再現特性の補正を行う工程とを含むことにより、前
記課題を解決するものである。また、本発明において
は、静電潜像形成用光源の強度を検出する工程により検
出された光源の強度と、予め定められた光源の強度又は
画像形成装置の設置時の初期光源強度とを比較し差分を
求める工程と、複写原稿の濃度を調べる予備スキャンを
行う工程と、前記差分に基づいて予備スキャンで得られ
た複写原稿の濃度に対する画像形成条件を変化させる工
程とを含むことにより、前記課題を解決するものであ
る。
【0012】
【作用】本発明においては、γ補正を行う場合、経年変
化又は塵埃によるコピーランプの発光効率低下や光学系
の汚れがあっても、このコピーランプの光度を検出する
自動露光センサにより検出される光度が、複写機設置時
の初期光度になるまでコピーランプ電圧を上昇させる。
これにより、コピーランプの発光効率低下があっても、
つねに初期の光度を発生するコピーランプ電圧からγ補
正を開始することができるので、コピーランプ電圧値の
補正量が少なくてすみ、γ補正のためのテスト回数を減
少することができる。
【0013】また、自動濃度選択機能を有する複写機に
おいて、前記γ補正プロセスにより検出されたコピーラ
ンプ光度と複写機設置時の初期光度との差に基づき、予
備スキャンで得られる原稿濃度と複写時のコピーランプ
電圧との対応表を補正するので、コピーランプの経年変
化や塵埃付着があっても適正な自動濃度でコピーが得ら
れる。
【0014】
【実施例】次に、図面を参照して本発明の一実施例を説
明する。本実施例の複写機の制御部の主要ブロック図を
図3に示す。図3において、CPU51は、複写機全体
の制御を司る。その制御プログラムは、ROM57に格
納されている。CPU51が制御を行うに当たって、作
業変数の一時記憶のためにRAM58が使われる。ま
た、不揮発性RAM59には、複写機の電源OFF時に
も記憶が保持されるべきパラメータが格納される。ま
た、CPU51には、各種のセンサからの情報を入力す
るためのI/Oインタフェース53と、各種のコピープ
ロセスパラメータを出力するためのI/Oインタフェー
ス52も接続されている。
【0015】中間転写体10上のトナー濃度を検出する
画像濃度センサ(以下γセンサと略す)28は、トナー
濃度検出部54を通じてI/Oインタフェース53に接
続されている。結像レンズ2c内に配置されている自動
露光センサ(以下AEセンサと略す)27は、光度検出
部55を介してI/Oインタフェース53に接続されて
いる。一方、CPU51の制御出力は、I/Oインタフ
ェース52を経て、表面電位制御部60、コピーランプ
制御部61に対して出力される。表面電位制御部60
は、感光体7を帯電させる帯電チャージャ16の電圧を
制御することで、感光体7の表面電位を制御する。コピ
ーランプ制御部61は、コピーランプ2aの電圧を制御
し、光源の光度を制御する。
【0016】AEセンサ27は、結像レンズ2c内に設
置された可視光の光電変換素子で、結像レンズ2cに入
射する光源(コピーランプ)2aからの光の強度の測定
や、自動濃度指定複写時の原稿予備スキャンで原稿13
の濃度読み取りに使用される。γセンサ28は、赤外域
に分光感度特性を持つ光電変換素子であり、中間転写体
10に転写されたトナー濃度の読み取りに使用される。
グレイパッチ29は、灰色の基準画像濃度を有する小片
で、原稿載置台(テーブルガラス)1の一端の内側に設
けられ、γ補正時の基準濃度原稿となるものである。
【0017】次に、ROM57に記憶されている複写機
全体の処理手順を表した概略フローチャートを図2に示
す。メインSWが投入された状態では、CPU51は電
源SW押下待ちになっている(S30)。電源SWON
が検出されると、S31へ移る。電源投入が指示される
と、CPU51はRAM58の初期化や、タイマ作動開
始や、その他の予備動作処理等を行うとともに、定着装
置12のウォームアップを開始する(S31)。
【0018】次いで定着装置12の温度を判断する(S
32)。定着装置の温度が100℃以下であれば、未使
用状態で長時間放置されていたとしてS33に進んでγ
補正のプロセスが行われる。同温度が100℃より上で
あれば、リセットのための電源再投入と判断してγ補正
は行わずS36へ移り、コピーSW押下待ちとなる。
【0019】S33からS35までが、本発明のγ補正
のプロセスである。まず、コピーランプを点灯しないと
きのトナー像を作成し、γセンサ28で検出されたトナ
ー濃度が標準濃度となるように表面電位を調整する(S
33)。次に、AEセンサ27に入力する光源ランプの
光度を測定して、初期のランプ光度との差分に基づいて
自動露光テーブルを補正し、次いで光源ランプを初期光
度に合わせるランプ電圧補正が行われる(S34)。次
に、グレイパッチを使用して、γセンサ28で検出され
るパッチ像のトナー濃度が第2の標準濃度となるように
ランプ電圧が調整される(S35)。
【0020】γ補正のプロセスが終わると、S36〜S
40のコピーSW押下待ちとなる。S36でコピーSW
が押下されたのが検出されると、コピープロセスが実行
されて(S37)つぎのコピーSW押下待ちとなる。コ
ピーSWが押下されてないと、次にタイマ値を読み出し
て、2時間経過したかどうかを調べる(S38)。2時
間経過しているとタイマをクリアして(S39)、γ補
正のプロセスへ移る。まだ2時間経過していないと、電
源SWOFFかどうかを調べる(S40)。電源OFF
であると、電源OFFプロセスを実行して(S41)終
了する。電源OFFでなければ、コピーSWを調べるS
340へ移る。このように通常の待機状態では、S36
〜S38〜S40をループして待つことになる。
【0021】次に、本発明の一実施例であるカラー複写
機のコピープロセスを、複写機の機構図である図4と共
に説明する。図4に示すように、機枠の上面に透明な原
稿載置台1を有している。また、この原稿載置台1の下
方には、露光光学系2が配設されており、この露光光学
系2は、原稿載置台1上に載置される原稿13に光を照
射する光源ランプ2aと、原稿13からの反射光を例え
ば一点鎖線で示すように感光体7上に導く複数の反射鏡
2b・・・と、光路上に配設された結像レンズ2cと、
赤、緑、及び青の3原色の色フィルタを有する色分解フ
ィルタ2dとを備えている。
【0022】上記の露光光学系2の光軸上には、露光走
査された光像が照射される有機感光体(OPC)からな
るドラム状の感光体7が配設されており、この感光体7
の入紙方向側には、転写紙19を収容した給紙カセット
8・9が配設されている。そして、これらの各給紙カセ
ット8・9の上面には、それぞれ給紙ローラ23・24
が設けられており、これらの給紙ローラ23・24は、
転写紙19を給紙カセット8・9から排出して中間転写
体10方向へ送出させるようになっている。上記の給紙
ローラ23・24からの中間転写体10方向への送出側
には、タイミングローラ25が配設されており、このタ
イミングローラ25は、中間転写体10に同期して回転
されるようになっている。また、中間転写体10は、第
一〜第三ローラ18a・18b・18cにより回転駆動
されるようになっている。
【0023】中間転写体10の裏側には、転写ローラ2
1が配設されており、第3ローラ18cの配設部位にお
ける中間転写体10の表面側には、転写ローラ22が配
設されている。そして、転写ローラ22の送出側には、
剥離プレート20、搬送ベルト11、及び定着装置12
がこの順に配設されている。感光体7の外周には、感光
体7を帯電させる帯電チャージャ16および感光体7を
除電する除電ランプ26が配設されており、帯電チャー
ジャ16の近傍における感光体7の下方には、感光体7
上に残留するトナーを除去するクリーニング手段である
クリーニング装置17が配設されている。さらにその上
部には、感光体7と非接触の状態で白黒用の現像層3
と、カラー用の現像層4〜6とが独立して配設されてお
り、カラー用の現像層4〜6には、イエロ、マゼンタ、
およびシアン色のカラー現像剤が個別に収容されてい
る。
【0024】次に、上記構成のカラー複写機の動作を以
下に説明する。先ず、図示しない複写開始スイッチが押
圧されることで、コピーモードが実行される。このコピ
ーモードは、イエロ、マゼンタ、およびシアンをそれぞ
れ現像して中間転写体10に転写させるコピーサイクル
を有しており、コピーモードが実行されると、先ず、イ
エロのコピーサイクルが実行されることになる。即ち、
原稿載置台1上に載置された原稿13に対して光源ラン
プ2aから光を照射させ、露光走査が行われる。原稿1
3からの反射光は、反射鏡2b・・・および結像レンズ
2cを介して色分解フィルタ2dに入射され、この色分
解フィルタ2dで色成分別に分解される。
【0025】上記の露光走査で色分解フィルタ2dの各
色フィルタを透過した色成分別の光は、帯電チャージャ
16にて均一に帯電された感光体7上に照射され、感光
体7がA部で露光される。これにより、感光体7には、
原稿13の画像に対応したイエロの静電潜像が形成され
る。この後、上記の各静電潜像は、色分解フィルタ2d
の補色であるイエロの現像剤を有する現像層4の対向部
において、現像マグネットローラから供給される現像剤
で現像されて可視化され、トナー像となる。そして、こ
のトナー像は、転写ローラ21で中間転写体10に転写
されることになる。
【0026】上記のイエロのコピーサイクルが終了する
と、感光体7は、クリーニング装置17でクリーニング
されると共に、除電ランプ26で除電される。そして、
上記の同様のコピーサイクルでマゼンタおよびシアンの
トナー像が中間転写体10に転写されることになる。上
記の各コピーサイクルが実行されると、各色成分別のト
ナー像は、転写ローラ21により中間転写体10の同位
置へ転写されることになり、各色成分別のトナーが重ね
られることで完成した一つのトナー像を形成することに
なる。
【0027】一方、給紙カセット8・9に収容された転
写紙19は、給紙ローラ23・24により一枚ずつタイ
ミングローラ25に給紙され、タイミングローラ25
は、中間転写体10に同期して転写紙19を中間転写体
10と転写ローラ22との間に搬送する。搬送された転
写紙19は、転写ローラ22により中間転写体10のト
ナー像が転写された後、剥離プレート20により中間転
写体10から分離され、搬送ベルト11により定着装置
12へ導入される。そして、転写紙19へのカラートナ
ー像の定着が行われた後、外部へ排出されることで、1
回のコピーモードが終了することになる。
【0028】本発明の複写機は、設置時にサービスマン
により初期性能試験が行われて、この時の検出値が不揮
発性RAM59に記憶される。この不揮発性RAM59
に記憶された内容は、複写機の電源がOFFとなっても
消えることがなく、後述のγ補正プロセスで呼び出され
て使用される。図5に、初期性能試験のフローチャート
を示す。
【0029】初期性能試験は、3項目からなり、飽和濃
度試験(S50〜S53)、コピーランプ光度試験(S
56〜S58)、およびグレイパッチ濃度試験である
(S54〜S61)。飽和濃度試験は、感光体を露光さ
せないときのトナー濃度を測定して記憶させるものであ
る。この試験では、感光体7を基準表面電位V0に帯電
させて(S50)、コピーランプ2aを点灯させずに、
即ち露光せずに、感光体7を現像し(S51)、第一転
写ローラ21にて中間転写体10に転写し、γセンサ2
8にてその濃度I0が検出されて(S52)、不揮発性
RAM59に記憶される(S53)。
【0030】コピーランプ光度試験は、光学系の劣化や
汚れが無い初期状態の光度を測定して記憶するためのも
のである。また、グレイパッチ濃度試験は、基準画像濃
度担体(グレイパッチ)29の濃度再現特性の初期値を
測定して記憶させるものである。コピーランプ光度試験
は、次のグレイパッチ濃度試験の中で行われるので、ま
とめて説明する。グレイパッチ濃度試験では、最初に、
光源ランプ2aを含む光学系をテーブルガラス1の先端
非画像部にあるグレイパッチ29の下部まで移動させ
(S54)、感光体7を基準表面電位V0に帯電させる
(S55)。次に、初期の基準ランプ電圧VL0にて光
源ランプ2aを点灯させる(S56)。次いで、この光
源ランプ2aで照射されたグレイパッチ29からの反射
光を、AEセンサ27で受けて測定し(S57)、その
強度L0を不揮発性RAM59に記憶する(S58)。
【0031】また同時に、グレイパッチ29の像が、基
準表面電位V0に帯電させた感光体7上に投射されて露
光された後現像される(S59)。次いで、中間転写体
10にトナー像が転写されて、γセンサ28によりその
濃度E0が測定され(S60)、不揮発性RAM59に
記憶される(S61)。以上のようにして、初期性能試
験が行われて、飽和濃度I0、光源ランプの強度L0,
及び、グレイパッチ濃度E0が、それぞれ不揮発性RA
M59に記憶される。この不揮発性記憶は、複写機の電
源が切断されても保持されて、コピーランプの交換等の
保守上の必要が生じた時以外には書き換えられることが
ない。
【0032】γ補正プロセスは、前記図2に示すよう
に、複写機のコールドスタート時、又は、電源投入後一
定時間(本実施例では、2時間)経過した時に行われ
る。コールドスタートとは、長時間電源OFFの状態の
複写機が、電源ONとなったときであり、本実施例では
定着装置12の温度を検出して、100度以下であれば
コールドスタートと判断している。
【0033】図1に、本発明の自動露光調整方法を用い
たγ補正プロセスのフローチャートを示す。本γ補正プ
ロセスは、前記初期性能試験の3項目に対応して、3つ
のサブプロセスからなっている。第一のサブプロセス
(S1〜S6)では、γセンサ28を使用して感光体7
の表面電位を調整し、第二のサブプロセス(S7〜S1
5)では、AEセンサ27を使用して、コピーランプ電
圧を調整し、第三のサブプロセス(S16〜S22)で
は、γセンサ28を使用して、コピーランプ電圧を調整
している。
【0034】次に、図1に従って、γ補正プロセスを説
明する。始めに、表面電位Vを初期値V0に設定する
(S1)。次いで、帯電させた感光体7を露光させずに
現像し(シアントナーを使用)、転写体10に転写する
(S2)。次に、転写体10に転写されたトナーの濃度
をγセンサ28で検出する(S3)。次に、検出された
濃度Iと初期飽和濃度I0とを比較する(S4)。比較
の結果、濃度の差が、許容差以内ならば、S6へ移る。
比較の結果、濃度の差が、許容差を越えていれば、この
差を縮小するように表面電位Vを更新して(S5)、S
2へ戻る。トナー濃度が、初期飽和濃度からの許容差以
内となれば、表面電位VCを記憶する(S6)。
【0035】次に、ミラーベースをグレイパッチ29の
下へ移動して(S7)、ランプ電圧を初期値VL0に設
定する(S8)。次いで、このランプ電圧で、ランプを
点灯し(S9)、AEセンサ27でランプ光度を検出す
る(S10)。検出されたランプ光度Lと初期ランプ光
度L0とを比較し(S11)、許容範囲内であればS1
6へ移る。ランプ光度が許容範囲を超えていれば、検出
されたランプ光度と初期ランプ光度との差ΔL=L−L
0に応じて自動露光テーブルを補正し(S12)、ラン
プ電圧を更新して(S13)、再度ランプ光度を検出す
る(S14)。次いで、ランプ光度が許容範囲内かどう
かを調べる(S15)。ランプ光度が許容範囲内であれ
ばS16へ移るが、そうでなければ、再度ランプ電圧を
更新するステップS13へ移りランプ光度調整を繰り返
す。
【0036】次に、ランプ光度が許容範囲に入ると、ラ
ンプ電圧VLCを記憶し(S16)、S6で記憶した表
面電位VCを読み出して設定する(S17)。次いで、
S16で記憶したランプ電圧VLCでランプを点灯し
(S18)、グレイパッチ像を作成し、シアントナーで
現像する(S19)。次いで、γセンサ28で画像濃度
を検出し(S20)、この検出濃度Eが、初期性能試験
で記憶された濃度E0からの許容差内かどうかを調べる
(S21)。許容範囲を超えていれば、ランプ電圧を更
新して(S22)、作像を繰り返すべくS17へ移る。
許容範囲内であれば、ランプ電圧VLCを記憶して(S
23)終了する。
【0037】図6は、前記S12に於ける自動露光テー
ブルの補正の様子を説明するものである。縦軸は、自動
露光の場合の予備スキャンに於けるAEセンサー出力値
であり、横軸は、コピープロセス条件で、例えばマニュ
アルコピー用のEXP目盛りに相当するものである。本
図の自動露光テーブルの実線で示された特性は、複写機
の工場出荷時あるいは前記の初期性能試験時に不揮発性
RAMに格納されたものであるが、前記図1のフローチ
ャートのステップS10において、グレイパッチを照射
したときのAEセンサ27の検出値が許容範囲を超えて
いれば、検出値Lと初期ランプ光度L0との差、ΔL=
L−L0に応じて、破線に示すように補正するものであ
る。
【0038】例えば、初期時、グレイパッチ29を光学
系2が照射したときAEセンサ27の出力が5Vであっ
たとする。このときの自動露光モードでは、予備スキャ
ン時のAEセンサ27出力が3Vとなる原稿が、マニュ
アル露光の目盛り3.0の条件で適正な濃度となるとす
る。この機械が、設置後光学系が汚れて、グレイパッチ
29を光学系2が照射したときAEセンサ27の出力が
4Vに低下したとする。この場合、AEセンサ出力とコ
ピー条件(例えば、コピーランプ電圧)との対応カーブ
1V(5V−4V)分補正し、予備スキャン時にAEセ
ンサ検出値が2Vであれば、マニュアル露光の目盛り
3.0の条件にてコピーを行うようにするものである。
【0039】
【発明の効果】以上説明した様に、本発明においては、
画像形成装置の光源が、経年変化や、環境中の塵埃付着
により、その発光効率が低下しても、光源により照射さ
れた基準画像濃度担体からの反射強度が初期の強度とな
るように制御するので、機械の回転を伴うテスト回数が
削減出来て、γ補正の所要時間が短縮されるという効果
がある。また、前記反射強度の低下分を検知して、自動
露光テーブルを補正するので、自動濃度選択のコピー濃
度が、初期の性能を維持出来るという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のγ補正フローチャート。
【図2】複写機全体のフローチャート。
【図3】制御部のブロック図。
【図4】複写機全体の機構図。
【図5】初期性能試験のフローチャート。
【図6】自動露光テーブル。
【図7】従来のγ補正フローチャートの例。
【符号の説明】
1 原稿載置台(テーブルガラス) 2 露光光学系 2a 光源ランプ 2b 反射鏡 2c 結像レンズ 2d 色分解フィルタ 3 黒現像槽 4 イエロ現像槽 5 マゼンタ現像槽 6 シアン現像槽 7 感光体 8、9 給紙カセット 10 中間転写体 11 搬送ベルト 12 定着装置 13 原稿 16 帯電チャージャ 27 AEセンサ 28 γセンサ 29 グレイパッチ 51 CPU 52 I/Oインタフェース 53 I/Oインタフェース 54 トナー濃度検出部 55 光量検出部 56 定着温度検出部 57 ROM 58 RAM 59 不揮発性RAM 60 表面電位制御部 61 光源ランプ制御部
フロントページの続き (72)発明者 川本 博司 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 (72)発明者 永山 勝浩 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電子写真技術を用いた画像形成装置の自
    動露光調整方法において、 静電潜像形成用光源の強度を検出する工程と、 検出された光源の強度に基づいて静電潜像形成用光源の
    制御パラメータの初期値を設定する工程と、 設定された初期値を用いて画像濃度再現特性の補正を行
    う工程とを含むことを特徴とする画像形成装置の自動露
    光調整方法。
  2. 【請求項2】 請求項1において、静電潜像形成用光源
    の強度を検出する工程により検出された光源の強度と、
    予め定められた光源の強度又は画像形成装置の設置時の
    初期光源強度とを比較し差分を求める工程と、 複写原稿の濃度を調べる予備スキャンを行う工程と、 前記差分に基づいて予備スキャンで得られた複写原稿の
    濃度に対する画像形成条件を変化させる工程とを含むこ
    とを特徴とする画像形成装置の自動露光調整方法。
JP4321568A 1992-12-01 1992-12-01 画像形成装置の自動露光調整方法 Pending JPH06167866A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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