JPH0540386A - 画像濃度補正装置を備えた電子写真式複写機 - Google Patents

画像濃度補正装置を備えた電子写真式複写機

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Publication number
JPH0540386A
JPH0540386A JP3198077A JP19807791A JPH0540386A JP H0540386 A JPH0540386 A JP H0540386A JP 3198077 A JP3198077 A JP 3198077A JP 19807791 A JP19807791 A JP 19807791A JP H0540386 A JPH0540386 A JP H0540386A
Authority
JP
Japan
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toner
photoconductor
image
temperature
image density
Prior art date
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Pending
Application number
JP3198077A
Other languages
English (en)
Inventor
Yuuichi Kazaki
祐一 蚊崎
Katsuhiro Nagayama
勝浩 永山
Takeshi Miyamoto
宮本  剛
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
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Publication date
Application filed by Sharp Corp filed Critical Sharp Corp
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Publication of JPH0540386A publication Critical patent/JPH0540386A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 感光体の疲労度に拘わらず、画像濃度を安定
させることができる画像濃度補正装置を備えた電子写真
式複写機を提供する。 【構成】 ステップST1 において複写開始スイッチがオ
ンされると、ステップST2 では定着温度Tが100 ℃以下
であるか否かが判定される。Tが100 ℃以下の場合には
ステップST4 へ進み、Tが100 ℃以上の場合にはステッ
プST3 へ進む。ステップST3 では複写機の待機時間が2
時間以上であるか否かが判定される。2時間以上の場合
にはステップST4 へ進み、2時間以下の場合にはステッ
プST7 へ進む。ステップST4 では複写前の画像濃度補正
時の感光体の表面温度T0 が30℃以下であるか否かが判
定される。T0 が30℃以上の場合にはステップST6 へ進
み画像濃度補正が実行される。T0 が30℃以下の場合に
はステップST5 へ進み画像濃度補正が実行され、次い
で、ステップST7 へ進み複写サイクルが実行される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、画像濃度補正装置を備
えた電子写真式複写機に関する。
【0002】
【従来の技術】転写中間体を備えた従来の電子写真式複
写機における画像濃度補正は、転写中間体に転写された
トナー像のトナー濃度を検出し、検出されたトナー濃度
と所定の基準トナー濃度とを比較し、この比較された結
果に基づいて光導電性の感光体の帯電電位を調整するこ
とによって行われている。
【0003】図5は従来の画像濃度補正装置を備えた電
子写真式複写機の構成を示す断面図である。
【0004】同図に示すように、電子写真式複写機10の
ほぼ中央部にはドラム状の感光体11が設けられている。
感光体11の内部には、ドラムヒータ12とヒータ温度を検
知するセンサ13とが設けられている。
【0005】感光体11の周囲には、帯電チャージャ14、
現像デバイス15a 〜15d 、転写中間体16、クリーニング
デバイス17及び除電ランプ18が設けられている。
【0006】帯電チャージャ14はコロナ放電を発生する
ことによって、感光体11の表面を均一に帯電するように
構成されており、チャージャ線への印加電圧を変えるこ
とにより、感光体11の帯電電位は調節されるように構成
されている。
【0007】現像デバイス15a 〜15c には、イエロ、マ
ゼンタ及びシアンのトナーがそれぞれ装填されており、
複写機のプロセス条件を設定するテストモード時には、
これらのうちのいずれか1つが使用される。
【0008】クリーニングデバイス17は感光体11の表面
に残留するトナーを除去するように構成されており、帯
電ランプ18は感光体11に残留する帯電電圧を除去するよ
うに構成されている。
【0009】転写中間体16には感光体11が当接されてお
り、その当接位置には1次転写チャージャ19が配設され
ている。1次転写チャージャ19は感光体11の表面に形成
されたトナー像を転写中間体16に転写するように構成さ
れている。
【0010】転写中間体16の下方には2次転写チャージ
ャ20が配設されており、2次転写チャージャ20は転写中
間体16上に転写されたトナー像を記録媒体(紙等の最終
記録媒体をいう)に転写するように構成されている。
【0011】1次転写チャージャ19に対して転写中間体
16の回転方向(図に矢印で示す時計回り方向)に沿った
下流側には、トナーセンサ21が転写中間体16に対向した
位置に設けられている。トナーセンサ21は反射型の光セ
ンサから成っており、転写中間体16上のトナー濃度を電
圧として検出するように構成されている。
【0012】次に、トナーセンサ21によってトナー濃度
を検出する方法について説明する。
【0013】図6はトナーセンサ21の特性を示すグラフ
であり、縦軸はトナーセンサ21の出力(U)、横軸はト
ナー付着量(mg/cm2 )を示す。図7はトナーセン
サ21による特定濃度域の濃度検出方法を示すグラフであ
り、縦軸はトナー濃度、横軸は転写中間体16における位
置を示す。ここで、特定濃度域とは、均一に帯電された
感光体11が現像デバイス15a 〜15c のいずれかによって
トナー付着されることにより形成されるトナー像の濃度
域をいう。
【0014】感光体11が図5に矢印で示す反時計回りの
方向に1回転する間に、感光体11の帯電電位(帯電チャ
ージャ14の電圧)が3段階程度切り換えられることによ
り、1回のプロセスで3種類の特定濃度域が形成され
る。
【0015】このように形成される特定濃度域のトナー
濃度は、感光体11の帯電電位によって左右される。即
ち、感光体11の帯電電位が高ければトナー付着量が増加
し、トナー付着量が増加すると、図6に示すようにトナ
ーセンサ21の出力が増加する。
【0016】複写機のプロセス条件を設定するテストモ
ード時において、トナーセンサ21は転写中間体16上に転
写された特定濃度域のトナー濃度を検出する。図7に示
す実線25は、転写中間体16における特定濃度域a及びb
のトナー濃度を表しており、実線25から特定濃度域a及
びbにおけるトナー濃度はフラットではなくバラツキを
持っていることが示されている。特に、電界のエッジ効
果により、像先端部には多くのトナーが付着されるため
トナー濃度は高くなり、像後端部にはトナーが付着され
にくいためトナー濃度は低くなる。
【0017】トナーセンサ21は図7に示すように、特定
濃度域a(又はb)の像先端部と像後端部とを除く中間
部において、n回のトナー濃度の検出を行う。このn回
のトナー濃度の検出結果に基づいて、図示していないC
PU(中央演算処理装置)によってトナー濃度の平均値
が求められ、この求められた平均値が基準トナー濃度と
比較されるべきトナー濃度とされる。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】図8は感光体の表面温
度と帯電電位との関係を示すグラフであり、横軸は感光
体表面温度(℃)、縦軸は帯電電位(−V)を示す。同
図において、曲線aは初期状態の感光体の表面温度と帯
電電位との関係を示し、曲線bは約1万枚の複写を行っ
た後の感光体の表面温度と帯電電位との関係を示す。
【0019】上述のような従来の画像濃度補正装置を備
えた電子写真式複写機では、曲線aに示されるように、
初期状態の感光体における表面温度と帯電電位とはほぼ
比例関係にある。一方、曲線bに示されるように、多数
枚の複写に使用されたことにより疲労した感光体では、
表面温度が低ければ、帯電電位は初期状態の感光体に比
べて低い値となる。
【0020】疲労した(即ち、多数枚の複写に使用し
た)感光体を使って複写が行われる場合には、感光体の
帯電電位が表面温度が高いときに比べて低いため、感光
体の表面温度が低い間に画像濃度補正が行われると、そ
の補正量は大きくなる。このため、感光体の表面温度が
上昇した後においても、感光体の表面温度が低い間に求
められた補正量に基づいて画像濃度補正が行われると、
画像濃度が極端に上昇してしまうという問題点がある。
【0021】従って、本発明は、感光体の疲労度に拘わ
らず、画像濃度を安定させることができる画像濃度補正
装置を備えた電子写真式複写機を提供するものである。
【0022】
【課題を解決するための手段】原稿画像に応じて感光体
に形成されたトナー像を転写体に転写する中間転写手段
と、転写体に転写されたトナー像を用紙上に形成する画
像形成手段と、転写体に転写されたトナー像のトナー濃
度値を検出する検出手段と、検出手段により検出された
トナー濃度値と所定の基準値とに基づいて感光体に形成
されるトナー像のトナー濃度を補正する補正手段と、感
光体の温度を測定する温度測定手段と、温度測定手段に
より測定された感光体の温度が所定の温度以下であると
きに補正手段がトナー濃度の補正を行うように制御する
制御手段とを備えている。
【0023】
【作用】原稿画像に応じて感光体に形成されたトナー像
が中間転写手段によって転写体に転写され、画像形成手
段は転写体に転写されたトナー像から原稿画像を用紙上
に形成する。このようにして原稿画像が用紙上に形成さ
れる際、原稿画像が形成される前に、温度測定手段によ
って感光体の温度が測定される。制御手段は測定された
温度が所定の温度以下であるときに、補正手段が検出手
段によって検出される転写中間体上のトナー像のトナー
濃度値と所定の基準値とに基づいて感光体に形成される
トナー像のトナー濃度を補正するように制御するので、
感光体の温度に対応する最適なトナー濃度の補正が行わ
れる。従って、感光体の疲労度に拘わらず、画像濃度を
安定させることができる。
【0024】
【実施例】以下、添付図面を参照して本発明の実施例を
説明する。
【0025】図2は本発明に係る画像濃度補正装置を備
えた電子写真式複写機の一実施例であるカラー複写機の
構成を示す断面図である。
【0026】同図に示すように、この実施例のカラー複
写機30は機枠の上面に透明なガラスから成る原稿載置台
31を備えている。原稿載置台31の下方には、露光光学系
32が配設されている。
【0027】露光光学系32は原稿載置台31上に載置され
る原稿に光を照射する光源ランプ32a と、原稿からの反
射光を一点鎖線で示す光路に沿って感光体33上に導くた
めの複数の反射鏡32b と、光路上に配設された結像レン
ズ32c と、赤、緑及び青の3原色の色フィルタを有する
色分解フィルタ32d とを含んでいる。
【0028】露光光学系32の光軸上には、露光走査され
た光像が照射されるドラム状の感光体33が配設されてい
る。感光体33の内部には、ドラムヒータ34a とヒータ温
度を検知する温度センサ34b とが設けられている。
【0029】感光体33は反時計回りの方向(図に示す矢
印の方向)に回転駆動するように構成されており、感光
体33の周囲には感光体33の回転方向に沿って、帯電チャ
ージャ35、カラー複写用の現像デバイス36a 〜36c 、白
黒複写用の現像デバイス36d、ベルト状に形成された転
写中間体37、クリーニングデバイス38及び除電ランプ39
が設けられている。
【0030】帯電チャージャ35はコロナ放電を発生する
ことによって、感光体33の表面を均一に帯電するように
構成されており、チャージャ線への印加電圧が後述する
帯電電位制御器によって変えられることにより、感光体
33の帯電電位は調節されるように構成されている。
【0031】カラー複写用の現像デバイス36a 〜36c に
は、イエロ、マゼンタ及びシアンのトナーがそれぞれ装
填されている。
【0032】転写中間体37は複数のローラによって、時
計回り(図に示す矢印)の方向に回転駆動するように構
成されており、転写中間体37には感光体33が当接されて
いる。その当接位置には1次転写チャージャ40が配設さ
れている。1次転写チャージャ40は感光体33の表面に形
成されたトナー像を転写中間体37に転写するように構成
されている。
【0033】クリーニングデバイス38は感光体33の表面
に残留するトナーを除去するように構成されており、帯
電ランプ39は感光体33に残留する帯電電圧を除去するよ
うに構成されている。
【0034】1次転写チャージャ40に対して転写中間体
37の回転方向(図に矢印で示す時計回り方向)に沿った
下流側には、トナー濃度検出器46が転写中間体37に対向
した位置に設けられている。トナー濃度検出器46は反射
型の光センサから成っており、転写中間体37上のトナー
濃度を電圧として検出するように構成されている。
【0035】カラー複写機30の機枠の右下方には、複写
された原稿の画像が形成されるべき用紙を収容する給紙
カセット41及び42が配設されている。給紙カセット41及
び42の各々の上面には、図示していない給紙ローラがそ
れぞれ設けられており、これらの給紙ローラは用紙を給
紙カセット41及び42からそれぞれ排出し、転写中間体37
の方向へ送出するように構成されている。
【0036】転写中間体37の下方には2次転写チャージ
ャ43が転写中間体37に接するようにして配設されてお
り、2次転写チャージャ43は転写中間体37上に転写され
たトナー像を給紙カセット41又は42から供給された用紙
に転写するように構成されている。
【0037】2次転写チャージャ43の用紙が送出される
側には、搬送ベルト44及び定着デバイス45が配設されて
いる。
【0038】カラー複写機30には後述する画像濃度補正
装置50が備えられており、画像濃度補正装置50は温度セ
ンサ34b 、帯電チャージャ35及びトナー濃度検出器46に
接続されている。
【0039】図3は図2のカラー複写機30に含まれてい
る画像濃度補正装置50の構成を示すブロック図である。
【0040】同図に示すように、画像濃度補正装置50
は、転写中間体に転写されるトナー像のトナー濃度の基
準値を予め記憶させておくトナー濃度基準値メモリ51
と、図2のトナー濃度検出器46に接続されておりトナー
濃度検出器46によって検出されたトナー濃度の値とトナ
ー濃度基準値メモリ51に予め記憶されているトナー濃度
基準値とを比較する、例えばこれら両者の差を演算する
トナー濃度差演算器52と、図2の温度センサ34b に接続
されており温度センサ34b によって測定された感光体の
表面温度に対応する帯電電位とトナー濃度差演算器52に
よって演算された濃度差とに基づいて感光体の帯電電位
を制御する帯電電位制御器53とを備えている。
【0041】帯電電位制御器53は図2の帯電チャージャ
35に接続されており、帯電チャージャ35に印加される電
圧を制御するように構成されている。
【0042】1次転写チャージャ40は本発明の中間転写
手段の一実施例である。2次転写チャージャ43及び定着
デバイス45は本発明の画像形成手段の一実施例である。
トナー濃度検出器46は本発明の検出手段の一実施例であ
る。画像濃度補正装置50は本発明の補正手段の一実施例
である。温度センサ34b は本発明の温度測定手段の一実
施例である。画像濃度補正装置50に含まれている後述す
るCPUは本発明の制御手段の一実施例である。
【0043】次に、画像濃度補正装置50を備えたカラー
複写機の動作を説明する。
【0044】図1は本発明に係る画像濃度補正装置を備
えた電子写真式複写機の一実施例であるカラー複写機の
動作を示すフローチャートである。
【0045】同図に示すように、先ず、ステップST1 に
おいてカラー複写機に備えられている図示していない複
写開始スイッチが押(オン)されると、ステップST2 に
おいて定着温度Tが100 ℃以下であるか否かが判定され
る。
【0046】定着温度Tが100 ℃以下であると判定され
た場合には、ステップST4 へ進み、定着温度Tが100 ℃
を超えると判定された場合には、ステップST3 へ進む。
【0047】ここで、定着温度Tは図2に示す定着デバ
イス45に含まれている図示していない温度センサによっ
て測定できるように、カラー複写機を構成してもよい。
【0048】ステップST3 では、複写機の待機時間(MA
CHINEREADY TIME)が2時間以上であるか否かが判定さ
れる。
【0049】待機時間が2時間以上であると判定された
場合には、ステップST4 へ進み、待機時間が2時間を超
えないと判定された場合には、ステップST7 へ進み複写
サイクルが実行される。
【0050】ここで、複写機の待機時間とは、複写機の
電源が入れられてからの経過時間である。
【0051】ステップST4 では、図2に示す温度センサ
34b によって測定される複写前の画像濃度補正時の感光
体の表面温度T0 が30℃以下であるか否かが判定され
る。
【0052】複写前の画像濃度補正時の感光体の表面温
度T0 が30℃を超えると判定された場合には、ステップ
ST6 へ進み画像濃度補正が実行される。複写前の画像濃
度補正時の感光体の表面温度T0 が30℃以下であると判
定された場合には、ステップST5 へ進み低温時の帯電電
圧に適した画像濃度補正が実行され、次いで、ステップ
ST7 へ進み複写サイクルが実行される。
【0053】ステップST4 において複写前の画像濃度補
正時の感光体の表面温度T0 を判定する際の比較の対象
となる基準温度を30℃とした理由を次に説明する。
【0054】図4は従来の画像濃度補正装置を備えたカ
ラー複写機において測定された感光体の表面温度と帯電
電位との関係を示すグラフであり、横軸は感光体表面温
度(℃)、縦軸は帯電電位(−V)を示す。同図におい
て、曲線aは初期状態の感光体の表面温度と帯電電位と
の関係を示し、曲線bは約1万枚の複写を行った後の感
光体の表面温度と帯電電位との関係を示す。
【0055】同図に示すように、この基準温度30℃は、
感光体の表面温度の変化に対する帯電電圧の変化が感光
体の疲労(即ち、多数枚の複写に使用したか否か)に拘
らず、基準温度を超えるとほぼ比例関係となる温度とし
て選ばれている。
【0056】従って、感光体が疲労した場合の曲線bに
示されるように、基準温度30℃を境界として、測定され
た感光体の表面温度が表面温度の変化に対する帯電電圧
の変化が激しくなる領域Bにある場合には、複写の都
度、その時点に対応した帯電電圧に見合った画像濃度補
正が加えられる。
【0057】一方、測定された感光体の表面温度が上昇
し、表面温度の変化に対する帯電電圧の変化がほぼ比例
する領域Aにある場合には、この基準温度30℃における
画像濃度の補正量、若しくは基準温度30℃に最も近い温
度における画像濃度の補正量に基づいて、即ち基準温度
30℃における感光体の帯電電位が保持されたままで複写
サイクルが行われる。
【0058】又、図4に示す感光体の表面温度が30℃に
到達するまでの時間は、通常、カラー複写機の電源が入
れられてから約20分であることが測定された。
【0059】但し、上述の実施例では、ステップST2 に
おいて定着温度Tを判定する際の比較の対象となる基準
温度を100 ℃、ステップST3 において複写機の待機時間
を判定する際の比較の対象となる基準時間を2時間、及
びステップST4 において複写前の画像濃度補正時の感光
体の表面温度T0 を判定する際の比較の対象となる基準
温度を30℃としたが、これらの基準温度及び基準時間は
上述の数値に限らず、画像濃度を安定させるという目的
に応じて変更することも可能である。
【0060】又、図2及び図3の画像濃度補正装置50に
は、図示していないROM(リードオンリメモリ)及び
CPU(中央演算処理装置)を備えており、図1に示す
フローチャートに基づく動作は予めプログラミングされ
ており、そのプログラムはこのROMに格納されてい
る。ROMに格納されたプログラムはCPUによって読
み出され、実行される。
【0061】次に、ステップST5 において実行される画
像濃度補正の工程を図2及び図3を用いて説明する。
【0062】先ず、カラー複写機30のプロセス条件を設
定するテストモードが開始され、感光体33上にトナー像
が形成される。次いで、感光体33に形成されたトナー像
は転写中間体37に転写されると共に、トナー濃度検出器
46によって転写中間体37上のトナー像のトナー濃度が検
出される。
【0063】この検出されたトナー濃度とトナー濃度基
準値メモリ51に予め記憶されているトナー濃度の基準値
との差が、トナー濃度差演算器52によって演算され、演
算されたトナー濃度差に応じた信号が帯電電位制御器53
に送信される。この信号に従って、帯電電位制御器53に
よって帯電チャージャ35に印加される電圧が制御され設
定される。これにより、感光体33の帯電電位は制御さ
れ、画像濃度の補正が行われる。画像濃度の補正後、ス
テップST7 へ進み複写サイクルが実行される。
【0064】次に、図1に示すステップST7 において実
行される複写サイクルの動作の一例を説明する。
【0065】この複写サイクルはイエロ、マゼンタ及び
シアンをそれぞれ現像して転写中間体に転写させる複写
サイクルを有しており、実行の際には、先ずイエロの複
写サイクルが実行される。
【0066】即ち、図2に示すように、原稿載置台31上
に載置された原稿に対して、光源ランプ32a から光が照
射され、露光走査が行われる。原稿からの反射光は反射
鏡32b 及び結像レンズ32c を介して、色分解フィルタ32
d で色成分別に分解される。
【0067】前述の露光走査によって色分解フィルタ32
d の各色フィルタを透過した色成分別の光は、帯電チャ
ージャ35によって均一に帯電された感光体33上に照射さ
れ、感光体33がP部で露光される。これにより、感光体
33には原稿の画像に対応したイエロの静電潜像が形成さ
れる。この静電潜像は色分解フィルタ32d の補色である
イエロの現像剤を有する現像デバイス36a の対向部にお
いて供給されるイエロの現像剤により現像されて可視化
され、トナー像となる。このトナー像は1次転写チャー
ジャ40によって転写中間体37に転写される。
【0068】このイエロの複写サイクルが終了すると、
感光体33はクリーニングデバイス38によってクリーニン
グされると共に、除電ランプ39によって除電される。
【0069】この後、前述のイエロの複写サイクルと同
様の複写サイクルでマゼンタ及びシアンのトナー像が転
写中間体37に転写される。
【0070】従って、イエロ、マゼンタ及びシアンの各
複写サイクルが実行されると、各色成分別のトナー像
は、1次転写チャージャ40によって転写中間体37の同位
置へ転写され、各色成分別のトナー像が重ねられること
により完成する1つのトナー像が形成される。
【0071】一方、給紙カセット41及び42に収容された
用紙は、図示していない給紙ローラによって1枚ずつ転
写中間体37と2次転写チャージャ43との間に搬送され
る。
【0072】搬送された用紙は2次転写チャージャ43に
よって、転写中間体37に形成されたトナー像が転写され
た後、搬送ベルト44によって定着デバイス45へ導入され
る。
【0073】定着デバイス45によって用紙にトナー像が
定着された後、外部へ排出されることにより、1回の複
写サイクルが終了する。
【0074】上述の実施例によれば、複写の都度、温度
センサによって測定された感光体の表面温度に対応する
最適な電圧が帯電チャージャに印加され、感光体の帯電
電位が制御されるので、従って、感光体の疲労度に拘わ
らず、画像濃度を安定させることができる。
【0075】又、感光体の表面温度が低温であるときに
求められた画像濃度の補正量を表面温度が高温になった
ときに与えた場合には、画像濃度のカブリ等が発生する
という問題点があるが、上述の実施例によれば、感光体
の表面温度による帯電電位の違いにより、画像濃度の補
正量が不適当になることを防止できるので、従って、画
像濃度のカブリ等の悪影響を防ぐことができる。
【0076】
【発明の効果】以上のように、本発明は、原稿画像に応
じて感光体に形成されたトナー像を転写体に転写する中
間転写手段と、転写体に転写されたトナー像を用紙上に
形成する画像形成手段と、転写体に転写されたトナー像
のトナー濃度値を検出する検出手段と、検出手段により
検出されたトナー濃度値と所定の基準値とに基づいて感
光体に形成されるトナー像のトナー濃度を補正する補正
手段と、感光体の温度を測定する温度測定手段と、温度
測定手段により測定された感光体の温度が所定の温度以
下であるときに補正手段がトナー濃度の補正を行うよう
に制御する制御手段とを備えている。従って、感光体の
疲労度に拘わらず、画像濃度を安定させることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る画像濃度補正装置を備えた電子写
真式複写機の一実施例であるカラー複写機の動作を示す
フローチャートである。
【図2】本発明に係る画像濃度補正装置を備えた電子写
真式複写機の一実施例であるカラー複写機の構成を示す
断面図である。
【図3】図2のカラー複写機に含まれている画像濃度補
正装置の構成を示すブロック図である。
【図4】従来の画像濃度補正装置を備えたカラー複写機
において測定された感光体の表面温度と帯電電位との関
係を示すグラフである。
【図5】従来の画像濃度補正装置を備えた電子写真式複
写機の構成を示す断面図である。
【図6】トナーセンサの特性を示すグラフである。
【図7】トナーセンサによる特定濃度域の濃度検出方法
を示すグラフである。
【図8】感光体の表面温度と帯電電位との関係を示すグ
ラフである。
【符号の説明】
34b 温度センサ 35 帯電チャージャ 40 1次転写チャージャ 43 2次転写チャージャ 46 トナー濃度検出器 50 画像濃度補正装置

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原稿画像に応じて感光体に形成されたト
    ナー像を転写体に転写する中間転写手段と、前記転写体
    に転写されたトナー像を用紙上に形成する画像形成手段
    と、前記転写体に転写されたトナー像のトナー濃度値を
    検出する検出手段と、該検出手段により検出されたトナ
    ー濃度値と所定の基準値とに基づいて前記感光体に形成
    されるトナー像のトナー濃度を補正する補正手段と、前
    記感光体の温度を測定する温度測定手段と、該温度測定
    手段により測定された前記感光体の温度が所定の温度以
    下であるときに前記補正手段がトナー濃度の補正を行う
    ように制御する制御手段とを備えたことを特徴とする画
    像濃度補正装置を備えた電子写真式複写機。
JP3198077A 1991-08-07 1991-08-07 画像濃度補正装置を備えた電子写真式複写機 Pending JPH0540386A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006284664A (ja) * 2005-03-31 2006-10-19 Kyocera Mita Corp 画像形成装置
JP2018120066A (ja) * 2017-01-24 2018-08-02 キヤノン株式会社 画像形成装置

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