JPH06167767A - 写真印画紙用支持体 - Google Patents

写真印画紙用支持体

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JPH06167767A
JPH06167767A JP34157192A JP34157192A JPH06167767A JP H06167767 A JPH06167767 A JP H06167767A JP 34157192 A JP34157192 A JP 34157192A JP 34157192 A JP34157192 A JP 34157192A JP H06167767 A JPH06167767 A JP H06167767A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 抄紙工程におけるワイヤー上の紙料の水切れ
が良好であると共にロール汚れが発生しない上、現像時
における現像液の浸透が少ない写真印画紙用支持体を提
供すること。 【構成】 原紙の両面をフィルム形成能ある樹脂で被覆
してなる写真印画紙用支持体において、前記原紙が、平
均分子量200万〜500万の両性ポリアクリルアミド
を含有する事を特徴とする写真印画紙用支持体。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、写真印画紙用支持体に
関し、特に原紙の両面をフィルム形成能のある樹脂で被
覆した写真印画紙用支持体に関する。
【0002】
【従来技術】近年写真印画紙用支持体として、写真の現
像・定着処理における処理液の浸透を防止すると共に、
水洗や乾燥等に費す時間の短縮を図るために、原紙の両
面をポリエチレン等のポリオレフィンにより被覆した、
耐水性写真印画紙用支持体が好んで用いられている。
【0003】一方、原紙に関しては、抄紙工程において
アニオン性サイズ剤、アニオン性紙力増強剤、及びこれ
らアニオン性薬品をパルプに定着させることを目的とし
て、安価なアルミニウム塩が紙料に添加使用され、結果
的に酸性を示す、いわゆる酸性紙が従来用いられてき
た。しかしながら、原紙強度の保存性改善、抄紙工程に
おける白水のクローズド化、設備の腐食防止等の点で有
利な中性紙が、近年一般紙において広く使用されるよう
になった。
【0004】ところで、印画紙用支持体原紙において
は、現像処理時における該支持体の切断面からの現像液
の浸透を防ぐために、強サイズ紙であることが必要であ
る。従って、印画紙用支持体原紙として中性紙を使用す
る場合には、サイズ剤として自己定着性のあるアルキル
ケテンダイマーが使用されると共に、紙力剤としてカチ
オニックポリアクリルアミドを用いなければならない。
この場合、中性域(紙料pH=6.0以上、7.5以
下)での抄紙は、酸性域(紙料pH=3.5以上、6.
0未満)での抄紙と比べてワイヤー上での水切れが劣
り、乾燥負荷が増大するという問題が生ずる上、アルキ
ルケテンダイマーをサイズ剤として用いるためにプレス
ロール等のロール汚れが発生したり、抄紙された原紙の
表面が滑り易くなるという欠点を有している。
【0005】これらの欠点は、アクリルアミドとカチオ
ニックモノマーとの共重合により得られる、特定の分子
量と特定のカチオン価を有するカチオン性ポリアクリル
アミドを使用することにより改善される(特開平4−1
31843号公報)。しかしながら、上記の系には、更
に、エポキシ化高級脂肪酸アミドと共にアニオン性ポリ
アクリルアミドを使用することが好ましいことも判明し
ている。
【0006】そこで、本発明者らは更に紙力剤について
検討を進めた結果、従来良好な結果を与えるとは考えら
れていなかった、分子量が200万〜500万の両性ポ
リアクリルアミド(特開昭59−31949号公報)が
極めて有用であり、これを紙力剤として使用することに
より、容易に、中性域での抄紙工程におけるワイヤー上
での水切れを良好なものとすると共に工程汚れの発生を
防止することができること、及び得られた該原紙の両面
をポリオレフィン樹脂で被覆した印画紙用支持体は、そ
の切断面からの現像液の浸透が著しく少なくなることを
見い出し本発明を完成するに至った。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】従って本発明の第1の
目的は、現像時における現像液の浸透が少ない写真印画
紙用支持体を提供することにある。本発明の第2の目的
は、製造が容易で製造環境をも改善することのできる、
写真印画紙用支持体を提供することにある。本発明の第
3の目的は、抄紙工程におけるワイヤー上の紙料の水切
れが良好であると共にロール汚れが発生しない中性紙の
製造方法を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の上記の諸目的
は、原紙の両面をフィルム形成能ある樹脂で被覆してな
る写真印画紙用支持体において、前記原紙が、平均分子
量200万〜500万の両性ポリアクリルアミドを含有
する事を特徴とする写真印画紙用支持体によって達成さ
れた。
【0009】本発明におけるフィルム形成能ある樹脂に
は、ポリエチレンやポリプロピレン等のポリオレフィン
樹脂の他、ポリブテン、ポリスチレン、ポリ塩化ビニ
ル、ポリ塩化ビニリデン、ポリカーボネート、ポリエチ
レンテレフタレート、ポリアミド、ポリアクリル酸エス
テル等が包含されるが、これらの中でも、原紙に被覆す
る際の溶融押出し適性及び原紙との接着性の観点から、
特にポリエチレンを使用することが好ましい。
【0010】これらのフィルム形成能ある樹脂の分子量
は、押し出しコーティングした被覆層中に白色顔料や着
色顔料或いは蛍光増白剤を添加することが可能である限
り、特に制限はないが、通常は20,000〜200,
000の範囲の分子量のものが用いられる。樹脂被覆層
の厚さについては特に制限はなく、従来の印画紙支持体
用の樹脂層の厚さに準じて決めることができるが、一般
にその厚さは15〜50μmである。
【0011】樹脂被覆層中には、白色顔料、着色顔料或
いは蛍光増白剤、フェノール、ビスフェノール、チオビ
スフェノール、アミン類、ベンゾフェノン、サリチル酸
塩、ベンゾトリアゾール及び有機金属化合物といった安
定化剤を添加することができる。特に、写真乳剤がその
上に塗布される側の樹脂被覆層には、白色顔料及び着色
顔料を添加することが好ましい。尚、樹脂を押し出しコ
ーティングする際の押し出しコーティング設備として
は、通常のポリオレフィン用押し出し機とラミネーター
が使用される。
【0012】本発明において使用する両性ポリアクリル
アミドは、アクリルアミド又はメタクリルアミドを主要
なモノマー成分としながらアニオンモノマーとカチオン
モノマーを共重合して得られる両性の共重合体であり、
GPC法(ゲルパーミエーションクロマトグラフィ)に
よって測定される平均分子量が200万〜500万のも
のである。本発明においては、上記平均分子量は、特に
200万〜350万であることが好ましい。上記アニオ
ンモノマーとしては、例えばアクリル酸、メタクリル酸
及びイタコン酸等を挙げることができるが、これらの中
でも特にイタコン酸を使用することが好ましい。
【0013】アクリルアミドと共重合するカチオン性モ
ノマーとしては、下記化1で表されるジアルキルアミノ
アルキルメタクリレート及びその塩、
【化1】 並びに、下記化2で表されるジアルキルアミノアルキル
アクリルアミド及びその塩が好ましい。
【化2】 上式中、R1 は水素原子又は低級アルキル基を、R2
びR3 は低級アルキル基を、nは1〜5の整数を表す。
【0014】上記のカチオン性モノマーの具体例を次に
示すが、本発明はこれらによって限定されるものではな
い。 メタクリル酸ジメチルアミノエチル CH2=C(CH3)COOCH2CH2N(CH3)2 メタクリル酸ジエチルアミノエチル CH2=C(CH3)COOCH2CH2N(CH2CH3)2 メタクリル酸ジメチルアミノエチルメチルクロライド
塩 [CH2=C(CH3)COOCH2CH2N(CH3)3 ]・ Cl ジメチルアミノプロピルアクリルアミド CH2=CHCONHCH2CH2CH2N(CH3)2
【0015】平均分子量が200万〜500万の前記両
性ポリアクリルアミドの使用量は、パルプに対して0.
01%〜5.0量%であることが好ましく、特に0.3
量%〜3.0量%であることが好ましい。本発明におい
ては、写真印画紙に使用することのできる強サイズ紙と
する観点から、原紙を製造する紙料中に上記両性ポリア
クリルアミドに加え、更にエポキシ化高級脂肪酸アミド
及び/又はアルキルケテンダイマーを添加することが好
ましい。
【0016】本発明で使用するエポキシ化高級脂肪酸ア
ミドはサイズ剤として作用するものであり、その具体例
としては、例えば特公昭38−20601号、同39−
4507号及び米国特許第3,692,092号に記載
されているような脂肪酸と多価アミンの縮合により得ら
れるもの、特開昭51−1705号に記載されているよ
うなアルケニルコハク酸と多価アミンとの反応により得
られるもの等を挙げることができる。
【0017】本発明においては、上記脂肪酸の中でも炭
素数8ないし30の高級脂肪族モノカルボン酸及び多価
カルボン酸が好ましく、特に炭素数12〜25のものが
好ましい。このような脂肪族カルボン酸の具体例として
は、例えばステアリン酸、オレイン酸、ラウリン酸、パ
ルミチン酸、アラキン酸、ベヘン酸、トール油脂肪酸、
アルキルコハク酸、アルケニルコハク酸等を挙げること
ができるが、これらの中でも特にベヘン酸が好ましい。
脂肪酸は2種以上を併用しても良い。
【0018】又、前記多価アミンとしては、ポリアルキ
レンポリアミンが好ましく、中でもアミノ基の間にメチ
レン基を2乃至3個有するものが好ましい。具体例とし
てはジエチレントリアミン、トリエチレンテトラミン、
テトラエチレンペンタミン、ペンタエチレンヘキサミ
ン、ジプロピレントリアミン、トリプロピレンテトラミ
ン、アミノエチルエタノールアミン等が挙げられる。
【0019】本発明においては、機械的攪拌によってパ
ルプからサイズ剤が脱落しないように、特に脂肪族カル
ボン酸と多価アミンの反応物を、エピクロルヒドリンを
用いて4級塩として使用することが好ましい。本発明に
おけるエポキシ化高級脂肪族アミドの使用量は、パルプ
に対して0.1〜3.0重量%であることが好ましく、
特に0.3〜1.5重量%であることが好ましい。
【0020】本発明においては、パルプスラリーに多価
金属塩を添加することが好ましい。このような多価金属
塩としては、特に硫酸アルミニウム、塩化アルミニウム
等の水溶性アルミニウム塩が好ましい。これらの定着剤
は、紙料中に0.1〜1.0重量%添加することが好ま
しい。これ等の多価金属塩の添加によりパルプスラリー
のpHが酸性側になる場合には、例えば水酸化ナトリウ
ム、アルミン酸ナトリウム等のアルカリ性物質を添加し
てpHを6.0〜7.5の中性域にコントロールするこ
とが、原紙の保存性、ひいては写真印画紙用支持体の保
存性を良好にする上で好ましい。
【0021】本発明で使用するアルキルケテンダイマー
としては、炭素数が8〜30の高級脂肪酸からなるもの
が好ましく、特にベヘン酸からなるアルキルケテンダイ
マーを使用することが好ましい。添加量は、パルプに対
して0.1〜3.0重量%であることが好ましく、特に
0.3〜1.5%であることが好ましい。本発明におい
ては、更にポリアミドポリアミンエピクロルヒドリンを
湿潤紙力増強剤として、パルプに対して0.1〜0.7
重量%添加することが好ましい。
【0022】本発明においては、必要に応じてクレー、
タルク、カオリン、炭酸カルシウム、酸化チタン又は尿
素樹脂微粒子等の充填剤;ロジン、高級脂肪酸塩、パラ
フィンワックス、アルケニルコハク酸無水物、スチレン
アクリル酸共重合体等のサイズ剤;カチオンスターチ、
アニオンポリアクリルアミド、カチオンポリアクリルア
ミド、カルボキシメチルセルロース、ゼラチン等の紙力
剤;メラミンホルマリン縮合物等の湿潤紙力剤;その他
染料、蛍光増白剤、消泡剤等を添加しても良い。
【0023】紙料への各薬品の添加方法は、アニオン性
ポリアクリルアミド、水溶性アルミニウム塩、アルカリ
性物質、両性ポリアクリルアミドの順序で添加すること
が好ましい。アルカリ性物質は、紙料の最終のpHが
6.0〜7.5となるように調整しながら添加する。エ
ポキシ化高級脂肪酸アミド及びアルキルケテンダイマー
はいかなる添加順序においても良好なサイズ性を示す
が、特に上記添加順序における前半において添加した方
が分散が良く、サイズ性の点で好ましい。必要に応じて
加えるポリアミドポリアミンエピクロルヒドリン等の湿
潤紙力剤の添加順序も任意である。
【0024】上記の原紙基体には、各種の水溶性添加剤
を含有する液をサイズプレス、タブサイズ又はゲイトロ
ールコーター等で含浸・塗布しても良い。係る水溶性添
加剤としては、例えば、澱粉、ポリビニルアルコール、
カルボキシ変性ポリビニルアルコール、カルボキシメチ
ルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、アルギン
酸ナトリウム、セルロースサルフェート、ゼラチン、カ
ゼイン等の高分子化合物、塩化カルシウム、塩化ナトリ
ウム、硫酸ナトリウム等の金属塩がある。
【0025】上記水溶性添加剤を含有する液中には、更
にグリセリン、ポリエチレングリコール等の吸湿性物
質;染料、蛍光増白剤等の着色・増白物質;苛性ソー
ダ、アンモニウム水、塩酸、硫酸、炭酸ナトリウム等の
pHコントロール剤を添加しても良い。又、必要に応じ
て顔料等も該水溶液中に添加することができる。原紙基
体の種類及び厚さは特に限定されるものではないが、坪
量としては、50g/m2 〜250g/m2 が望まし
く、又、写真印画紙の平面性の観点から、表面の平滑性
及び平面性に優れた原紙が望ましく、マシンカレンダー
及びスーパーカレンダー等で熱及び圧力を加えて表面処
理することが好ましい。本発明の写真印画紙用支持体
は、その光沢面に写真乳剤層が塗布乾燥されて写真印画
紙となるが、他面に、例えば特開昭62−6256号に
開示されている印字保存層を設けることができる等様々
な態様が可能である。
【0026】
【発明の効果】本発明の写真印画紙用支持体は、高分子
量の両性ポリアクリルアミドと必要に応じて更にエポキ
シ化高級脂肪酸アミド及び/又はアルキルケテンダイマ
ーを併用して中性域で抄紙した原紙を用い、その両面を
フィルム形成能ある樹脂で被覆したものであるので、切
断面端部からの現像液の浸透を著しく低減させることが
できる。又、写真印画紙用支持体の製造工程におけるワ
イヤー上での水切れを改善することができる上、エポキ
シ化脂肪酸アミドをサイズ剤として使用することによ
り、製造コストを大巾に改善することもできる。
【0027】
【実施例】以下、実施例により本発明を更に詳述する
が、本発明はこれによって限定されるものではない。
【0028】実施例1 LBKPとLBSPの重量比LBKP/LBSPが80
/20である木材パルプを叩解し、カナディアンフリー
ネスが250ミリリットルのパルプスラリーを得た。得
られたパルプスラリーを攪拌しながら両性ポリアクリ
ルアミド(イタコン酸2モル%、ジメチルアミノプロピ
ルアクリルアミドの硫酸塩5モル%、及びアクリルアミ
ド93モル%からなる平均分子量250万の共重合体)
2.0重量%、硫酸アルミニウム0.2重量%、ポ
リアミドポリアミンエピクロルヒドリン0.3重量%、
エポキシ化ベヘン酸アミド0.5重量%及びベヘン酸
からなるアルキルケテンダイマー0.2重量%(いずれ
も絶乾パルプ重量に対する重量%)となるように各々加
えた後、pHが7となるように水酸化ナトリウムを加
えた。
【0029】得られた紙料につき、JISP9121に
準じて濾水度を測定したところ、290ミリリットルで
あり、脱水性が良好であった。次いで、このパルプスラ
リーから180g/m2 となるように抄造した原紙の表
面に、下記表1の組成の溶液をサイズプレスし、液の付
着量が30g/m2 となるように付着させた。
【表1】 ─────────────────────────────────── ポリビニルアルコール : 5.0重量% 塩化カルシウム : 4.0重量% 蛍光増白剤 : 0.5重量% 消泡剤 : 0.005重量% 水 : 90.495重量% ───────────────────────────────────
【0030】得られたサイズ液付着紙の厚みを、マシン
カレンダーを用いて173μmに調整した後、裏面にコ
ロナ放電処理を施し、次いで密度0.980g/m2
ポリエチレンを約30μmコーティングした。更におも
て面(写真乳剤塗布側)にコロナ放電処理を施した後、
10重量%の酸化チタンを含有する密度0.960g/
2 のポリエチレンを約30μmコーティングして、写
真印画紙用支持体を得た。得られた写真印画紙用支持体
にカラー乳剤を塗布して得たカラー印画紙を、自動現像
機を用いて現像処理した処理後の印画紙について、端部
からの処理液の浸透深さを測定したところ、浸透深さは
0.31mmと少なく、極めて良好な写真印画紙であっ
た。
【0031】実施例2 実施例1で用いた両性ポリアクリルアミドを0.5重量
%とすると共に、カチオンスターチを2.0重量%加え
た他は、実施例1と全く同様にして紙料を作製した。濾
水度は290ミリリットルと良好であった。次いで、実
施例1と全く同様にしてカラー印画紙を作製し、現像処
理後の端部からの処理液の浸透深さを測定したところ、
浸透深さは0.34mmと極めて良好であった。
【0032】実施例3 実施例1で用いた両性ポリアクリルアミドの代わりに、
イタコン酸4モル%、ジメチルアミノプロピルアクリル
アミドの硫酸塩6モル%及びアクリルアミド91モル%
からなる、平均分子量300万の両性ポリアクリルアミ
ドを用いた他は、実施例1と全く同様にして紙料を作製
した。濾水度は300ミリリットルと良好であった。次
いで、実施例1と全く同様にしてカラー印画紙を作製
し、現像処理後の端部からの処理液の浸透深さを測定し
たところ、浸透深さは0.29mmと極めて良好であっ
た。
【0033】比較例1.実施例1で用いた両性ポリアク
リルアミドの代わりに、カチオン性ポリアクリルアミド
(メタクリル酸ジメチルアミノエチル10モル%及びア
クリルアミド90モル%からなる平均分子量60万の共
重合体)を用いると共に、エポキシ化ベヘン酸アミドの
代わりにエポキシ化ステアリン酸アミド、また、ベヘン
酸からなるアルキルケテンダイマーの代わりにステアリ
ン酸からなるアルキルケテンダイマーを使用した他は、
実施例1と全く同様にして紙料を得た。実施例1と同様
にして測定した濾水度は300ミリリットルと良好であ
った。上記の紙料から、実施例1と全く同様にして原紙
を得、次いで印画紙を得た。得られた印画紙について実
施例1と全く同様にして測定した浸透深さは0.83m
mと大きく、使用に耐えるものではなかった。
【0034】比較例2.比較例1で使用したカオチン性
ポリアクリルアミドの代わりに、アニオン性ポリアクリ
ルアミド(アクリル酸10モル%、アクリルアミド90
モル%、平均分子料70万)を使用した他は、比較例1
と全く同様にして紙料を得た。得られた紙料について、
実施例1と全く同様にして原紙を得、次いで印画紙を得
た。実施例1と全く同様にして測定した濾水度は240
ミリリットルと低く、抄紙の際の水切れが不良であっ
た。また、実施例1と同様にして作製した写真印画紙の
現像処理後の処理液の浸透深さは0.66mmであり、
使用に耐えられるものではなかった。
【0035】比較例3.比較例1で使用したカオチン性
ポリアクリルアミドの代わりに、分子量の低い両性ポリ
アクリルアミド(アクリル酸2モル%、メタクリル酸ジ
メチルアミノエチル2モル%及びアクリルアミド96モ
ル%からなり、平均分子量が60万のもの)を使用した
他は、比較例1と全く同様にして紙料を得た。実施例1
と全く同様にして測定した濾水度は260ミリリットル
と低く、抄紙の際の水切れが不良であった。また、実施
例1と同様にして作製した写真印画紙の現像処理後の処
理液の浸透深さは0.73mmであり、使用に耐えられ
るものではなかった。
【0036】比較例4.実施例1で用いた両性ポリアク
リルアミドの代わりに分子量の低い両性ポリアクリルア
ミド(アクリル酸2モル%、メタクリル酸ジメルアミノ
エチル2モル%及びアクリルアミド96モル%からな
り、平均分子量60万のもの)を使用した他は、実施例
1と全く同様にして紙料を得た。実施例1と同様にして
測定した濾水度は260ミリリットルと低く抄紙の際の
水切れが不良であった。又、実施例1と同様にして作製
した写真印画紙の現像処理後の処理液の浸透深さは0.
60mmであり、使用に耐えられるものではなかった。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原紙の両面をフィルム形成能ある樹脂で
    被覆してなる写真印画紙用支持体において、前記原紙
    が、平均分子量200万〜500万の両性ポリアクリル
    アミドを含有する事を特徴とする写真印画紙用支持体。
  2. 【請求項2】 原紙が、更にエポキシ化高級脂肪酸アミ
    ド及び/又はアルキルケテンダイマーを含有すると共
    に、紙料のPHが6〜7.5の中性域で抄紙されてな
    る、請求項1に記載の写真印画紙用支持体。
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