JPH0843990A - 写真印画紙用支持体 - Google Patents

写真印画紙用支持体

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JPH0843990A
JPH0843990A JP19461294A JP19461294A JPH0843990A JP H0843990 A JPH0843990 A JP H0843990A JP 19461294 A JP19461294 A JP 19461294A JP 19461294 A JP19461294 A JP 19461294A JP H0843990 A JPH0843990 A JP H0843990A
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JP
Japan
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base paper
photographic
water
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JP19461294A
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English (en)
Inventor
Jun Naito
潤 内藤
Shinichiro Serizawa
慎一郎 芹澤
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
Application filed by Fuji Photo Film Co Ltd filed Critical Fuji Photo Film Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】自動現像処理に適した写真印画紙用支持体を提
供する。 【構成】 原紙の両面をフィルム形成能のある樹脂で被
覆してなる写真印画紙用支持体であって、前記原紙の内
部結合力X(kgf・cm)及び水に浸漬した後の原紙
の引っ張強度Y(kgf/15mm)、並びに前記写真
印画紙用支持体を水に浸漬した際の切断面からの水の浸
透量Z(mg)から計算されるS値が、下記の関係式で
表わされることを特徴とする写真印画紙用支持体。 50>S=2.17−1.09×X−0.143×Y+
0.335×Z

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、写真印画紙用支持体に
関し、特に原紙の両面をフィルム形成能のある樹脂で被
覆した、自動現像処理に適した写真印画紙用支持体に関
する。
【0002】
【従来の技術】近年、写真印画紙用支持体として、写真
の現像・定着処理における処理液の浸透を防止すると共
に、水洗や乾燥等に費す時間の短縮を図るために、原紙
の両面をポリエチレン等のポリオレフィンにより被覆し
た、耐水性写真印画紙用支持体が好んで用いられてい
る。
【0003】この場合、印画紙用支持体原紙において
は、現像処理時に該原紙の切断面から、処理液が浸透す
ることを防止することが必要であり、そのためには、原
紙が強サイズ紙であることが必要であるが、特に自動現
像機処理などのように、印画紙が動的な条件で現像処理
される場合には、印画紙を構成する原紙が強サイズであ
ることのみでは処理液の浸透を防止することができない
ことが知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする手段】それにもかかわらず、
他に、原紙のどのような物性に注目して写真印画紙用支
持体を設計すれば良いかは知られていない。従って、写
真印画紙支持体用原紙として、どのような性能のものを
提供すべきかという目標を立てることができず、その開
発は、極めて非効率的であった。そこで、本発明者らは
印画紙用支持体の切断面からの処理液浸透防止に関して
研究をすすめた結果、印画紙を構成する原紙の、内部結
合力及び水に浸漬した後の引っ張り強度、並びに、写真
印画紙用支持体を水に浸漬した際の切断面からの水の浸
透量から計算される値と、自動現像機にかけたときの印
画紙の切断面から浸透する処理液の浸透深さとの間に密
接な関係がある事を見いだし本発明を完成させるに至っ
た。従って、本発明の目的は、自動現像処理に適した写
真印画紙用支持体を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の上記の目的は、
原紙の両面をフィルム形成能のある樹脂で被覆してなる
写真印画紙用支持体であって、前記原紙の内部結合力X
(kgf・cm)および水に浸漬した後の原紙の引っ張
強度Y(kgf/15mm)、並びに写真印画紙用支持
体を水に浸漬した際の切断面からの水の浸透量Z(m
g)から計算されるS値が、下記の関係式で表わされる
ことを特徴とする写真印画紙用支持体によって達成され
た。 1.50>S=2.17−1.09×X−0.143×
Y+0.335×Z
【0006】なお、原紙の内部結合力X(kgf・c
m)はTAPPI USEFUL METHOD 403 で規定されたものであ
り、水に浸漬した後の原紙の引っ張強度Y(kgf/1
5mm)は、15mm巾の原紙を水に90秒間浸漬した
後、引っ張り速度22mm/分で測定したときの値であ
る。また、写真印画紙用支持体の切断面からの水の浸透
量Z(mg)は、1.5×10cmの大きさに調整した
該支持体を3サンプルまとめて水に90秒間浸漬した際
の、浸漬前後の重量変化の平均値である。
【0007】以下、本発明の写真印画紙用支持体の製造
方法について詳述する。本発明に係る写真印画紙用支持
体に使用する原料は針葉樹、広葉樹等から選ばれる天然
パルプを主原料とし、後述する薬品を添加した紙料を抄
紙することによって得られる。パルプは針葉樹、広葉樹
をそれぞれ単独で使用しても、それらを任意の比率に混
合して使用してもよいが、叩解後の平均パルプ重合度を
800以上とすることが好ましく、特に1,000以上
とすることが好ましい。また、パルプのαセルロース含
有率が90%以上であることが好ましく、特に92%以
上であることが好ましい。
【0008】パルプの濾水度は、カナディアンフリーネ
スが450〜250mlの範囲である事が望ましい。本
発明においては、カチオンスターチを乾燥紙力増強剤と
して添加することが好ましい。このカチオンスターチと
しては、コーン、タピオカ、ポテト等を原料としたスタ
ーチを3級或いは4級カチオン変成したもの等が挙げら
れる。カチオン変成の置換度としては、0.02〜0.
06のものが好ましい。また、その添加量は、パルプに
対して0.5〜5.0重量%であることが好ましく、特
に1〜3重量%であることが好ましい。
【0009】また、本発明においては、カチオンスター
チ以外の乾燥紙力増強剤として、ポリアクリルアミドを
添加することが好ましい。このポリアクリルアミドとし
ては、アニオン性ポリアクリルアミド、カチオン性ポリ
アクリルアミド及び両性ポリアクリルアミド等が挙げら
れる。これらの中でも、特に両性ポリアクリルアミド
は、アクリルアミド又はメタクリルアミドを主要なモノ
マー成分としながら、アニオンモノマーとカチオンモノ
マーとを共重合して得られる両性の共重合体であり、G
PC法(ゲルパーミエーションクロマトグラフィ)によ
って測定される平均分子量が200万〜500万のもが
好ましく、特に200万〜350万であることが好まし
い。
【0010】前記両性ポリアクリルアミドの使用量は、
パルプに対して0.01〜5.0重量%の範囲であるこ
とが好ましく、特に0.1〜1.0重量%の範囲である
ことが好ましい。本発明においては、更にポリアミドポ
リアミンエピクロルヒドリンを湿潤紙力増強剤として添
加することが好ましい。このポリアミドポリアミンエピ
クロルヒドリンの添加量は、パルプに対して0.05〜
3.0重量%の範囲であることが好ましく、特に0.2
〜1.0重量%の範囲であることが好ましい。
【0011】本発明においては、更にエポキシ化高級脂
肪酸アミド及び/又はアルキルケテンダイマーを使用す
ることが好ましい。本発明で使用するエポキシ化高級脂
肪酸アミドはサイズ剤として作用するものであり、その
具体例としては、例えば特公昭38−20601号、同
39−4507号及び米国特許第3,692,092号
に記載されているような脂肪酸と多価アミンの縮合によ
り得られるもの、特開昭51−1705号に記載されて
いるようなアルケニルコハク酸と多価アミンとの反応に
より得られるもの等を挙げることができる。
【0012】本発明においては、上記脂肪酸の中でも炭
素原子数が8ないし30の高級脂肪族モノカルボン酸及
び多価カルボン酸が好ましく、特に炭素原子数が12〜
25のものが好ましい。このような脂肪族カルボン酸の
具体例としては、例えばステアリン酸、オレイン酸、ラ
ウリン酸、パルミチン酸、アラキン酸、ベヘン酸、トー
ル油脂肪酸、アルキルコハク酸、アルケニルコハク酸等
を挙げることができるが、これらの中でも特にベヘン酸
が好ましい。脂肪酸は2種以上を併用しても良い。
【0013】又、前記多価アミンとしては、ポリアルキ
レンポリアミンが好ましく、中でもアミノ基の間にメチ
レン基を2乃至3個有するものが好ましい。具体例とし
てはジエチレントリアミン、トリエチレンテトラミン、
テトラエチレンペンタミン、ペンタエチレンヘキサミ
ン、ジプロピレントリアミン、トリプロピレンテトラミ
ン、アミノエチルエタノールアミン等が挙げられる。
【0014】本発明においては、機械的攪拌によってパ
ルプからサイズ剤が脱落しないように、特に脂肪族カル
ボン酸と多価アミンとの反応物を、エピクロルヒドリン
を用いて4級塩として使用することが好ましい。本発明
におけるエポキシ化高級脂肪族アミドの使用量は、パル
プに対して0.1〜3.0重量%であることが好まし
く、特に0.3〜1.5重量%であることが好ましい。
【0015】本発明で使用するアルキルケテンダイマー
としては、炭素原子数が8〜30の高級脂肪酸を用いて
製造されるものが好ましく、特にベヘン酸を用いて製造
されるアルキルケテンダイマーを使用することが好まし
い。添加量は、パルプに対して0.1〜3.0重量%で
あることが好ましく、特に0.3〜1.5重量%である
ことが好ましい。
【0016】本発明においては、パルプスラリーに定着
剤として多価金属塩を添加することが好ましい。このよ
うな多価金属塩としては、特に硫酸アルミニウム、塩化
アルミニウム等の水溶性アルミニウム塩が好ましい。こ
れらの定着剤は、紙料中に0.1〜1.0重量%添加す
ることが好ましい。これ等の多価金属塩の添加によりパ
ルプスラリーのpHが酸性側になる場合には、例えば水
酸化ナトリウム、アルミン酸ナトリウム等のアルカリ性
物質を添加してpHを6.0〜7.5の中性域にコント
ロールすることが、原紙の保存性、ひいては写真印画紙
用支持体の保存性を良好にする上で好ましい。
【0017】本発明においては、このようにして得られ
るパルプスラリーのゼータ電位を−15〜+5mVの範
囲とすることが好ましく、特に−5〜+1mVの範囲と
することが好ましい。ゼータ電位が、−15mV未満に
なるか+5mVを超えると、原紙のサイズ性が低下する
ために使用に耐え得る写真印画紙が得られない。パルプ
スラリーのゼータ電位の調整は、パルプスラリー中にア
ニオン物質を添加することによって行なうことができ
る。これは、パルプは一般にアニオンであるが、印画紙
用中性原紙として必要な特性を得るために添加する紙力
剤やサイズ剤等は、カオチンであることが好ましい上添
加量も多いため、全薬品を添加した後のパルプスラリー
は、通常プラス電位になっているからである。
【0018】ゼータ電位の調整剤としては、カルボキシ
メチルセルロースの塩が好ましく、特にそのナトリウム
塩が好ましいが、更にカルボキシ変性ポリビニルアルコ
ールやポリアクリル酸ソーダ或いはそれらの塩等を併用
することもできる。本発明においては、必要に応じてク
レー、タルク、カオリン、炭酸カルシウム、酸化チタン
又は尿素樹脂の微粒子等の充填剤;ロジン、高級脂肪酸
塩、パラフィンワックス、アルケニルコハク酸無水物、
スチレンアクリル酸共重合体等のサイズ剤;ゼラチン等
の紙力剤;メラミンホルマリン縮合物等の湿潤紙力剤;
その他染料、蛍光増白剤、消泡剤等を添加しても良い。
【0019】アルカリ性物質は、紙料の最終のpHが
6.0〜8.5となるように調整しながら添加する。エ
ポキシ化高級脂肪酸アミド及びアルキルケテンダイマー
はいかなる添加順序においても良好なサイズ性を示す
が、特に上記添加順序における前半において添加した方
が、分散が良くサイズ性の点で好ましい。
【0020】上記の原紙には、各種の水溶性添加剤を含
有する液を、サイズプレス、タブサイズ又はゲイトロー
ルコーター等で含浸・塗布しても良い。斯る水溶性添加
剤としては、例えば、澱粉、ポリビニルアルコール、カ
ルボキシ変性ポリビニルアルコール、カルボキシメチル
セルロース、ヒドロキシエチルセルロース、アルギン酸
ナトリウム、セルロースサルフェート、ゼラチン、カゼ
イン等の高分子化合物、塩化カルシウム、塩化ナトリウ
ム、硫酸ナトリウム等の金属塩がある。
【0021】上記水溶性添加剤を含有する液中には、更
にグリセリン、ポリエチレングリコール等の吸湿性物
質;染料、蛍光増白剤等の着色・増白物質;苛性ソー
ダ、アンモニウム水、塩酸、硫酸、炭酸ナトリウム等の
pHコントロール剤を添加しても良い。又、必要に応じ
て顔料等も該水溶液中に添加することができる。本発明
の原紙の種類及び厚さは特に限定されるものではない
が、坪量としては、50g/m2 〜250g/m2 が望
ましく、又、写真印画紙の平面性の観点から、マシンカ
レンダー及びスーパーカレンダー等で熱及び圧力を加え
て表面処理し、表面の平滑性及び平面性を改善すること
が好ましい。
【0022】本発明におけるフィルム形成能ある樹脂に
は、ポリエチレンやポリプロピレン等のポリオレフィン
樹脂の他、ポリブテン、ポリスチレン、ポリ塩化ビニ
ル、ポリ塩化ビニリデン、ポリカーボネート、ポリエチ
レンテレフタレート、ポリアミド、ポリアクリル酸エス
テル等が包含されるが、これらの中でも、原紙に被覆す
る際の溶融押出し適性及び原紙との接着性の観点から、
特にポリエチレンを使用することが好ましい。
【0023】これらのフィルム形成能ある樹脂の分子量
は、押し出しコーティングした被覆層中に白色顔料や着
色顔料或いは蛍光増白剤を添加することが可能である限
り、特に制限はないが、通常は20,000〜200,
000の範囲の分子量のものが用いられる。樹脂被覆層
の厚さについては特に制限はなく、従来の、印画紙支持
体用の樹脂層の厚さに準じて決めることができるが、一
般に、その厚さは15〜50μmである。
【0024】樹脂被覆層中には、白色顔料、着色顔料或
いは蛍光増白剤、フェノール、ビスフェノール、チオビ
スフェノール、アミン類、ベンゾフェノン、サリチル酸
塩、ベンゾトリアゾール及び有機金属化合物といった安
定化剤を添加することができる。特に、写真乳剤がその
上に塗布される側の樹脂被覆層には、白色顔料及び着色
顔料を添加することが好ましい。
【0025】尚、樹脂を押し出しコーティングする際の
押し出しコーティング設備としては、通常のポリオレフ
ィン用押し出し機とラミネーターが使用される。本発明
の写真印画紙用支持体は、その光沢面に写真乳剤層が塗
布乾燥されて写真印画紙となるが、他面に、例えば特開
昭62−6256号に開示されている印字保存層を設け
ることができる等様々な態様が可能である。
【0026】
【発明の効果】本発明の写真印画紙用支持体は、静的な
印画紙用支持体のサイズ性のみならず原紙の内部結合力
と水に浸漬した後の原紙の引っ張り強度を考慮し、調製
されているので、自動現像機による処理のような、動的
条件下での支持体切断面からの処理液の浸透を著しく減
少させることができる。
【0027】
【実施例】以下、実施例により本発明を更に詳述する
が、本発明はこれによって限定されるものではない。 実施例1.LBKP/LBSPの重量比が70/30か
らなる木材パルプを叩解し、カナディアンフリーネスが
250ミリリットルのパルプスラリーを得た。得られた
パルプスラリーを攪拌しながら、パルプ100重量部に
対して、カチオンスターチ2重量部、エポキシ化ベ
ヘン酸アミド0.2重量部、ポリアミドポリアミンエ
ピクロルヒドリン0.3重量部、ベヘン酸からなるア
ルキルケテンダイマー0.4重量部をそれぞれ加えた
後、pHが7.5となるように水酸化ナトリウムを加
えた。次いで、このパルプスラリーから坪量180g/
2 となるように抄造して得た原紙の表面に、下記表1
の組成のサイズ液をサイズプレスし、液の付着量が30
g/m2 となるように付着させた。
【0028】
【表1】 ──────────────────────── ポリビニルアルコール : 5.0重量% 塩化カルシウム : 4.0重量% 蛍光増白剤 : 0.5重量% 消泡剤 : 0.005重量% 水 : 90.495重量% ────────────────────────
【0029】得られたサイズ液付着紙の厚みを、マシン
カレンダーを用いて173μmに調整した後、裏面にコ
ロナ放電処理を施し、次いで、密度0.980g/m2
のポリエチレンを約30μmコーティングした。更に、
おもて面(写真乳剤塗布側)にコロナ放電処理を施した
後、10重量%の酸化チタンを含有する密度0.960
g/m2 のポリエチレンを約30μmコーティングし
て、写真印画紙用支持体を得た。
【0030】得られた原紙について内部結合力及び水に
浸漬した後の引っ張り強度を測定し、さらに写真印画紙
用支持体について水に浸漬した際の切断面からの浸透量
を測定してS値を計算したところ1.3であった。ま
た、得られた写真印画紙用支持体にカラー乳剤を塗布し
て得たカラー印画紙を自動現像機を用いて現像処理した
処理後の印画紙について、端部からの処理液浸透深さを
測定したところ、浸透深さは0.45mmと少なく、極
めて良好な印画紙であった。
【0031】実施例2.実施例1で用いたポリアミドポ
リアミンエピクロルヒドリンの添加量を0.7部にする
とともに、最終的なパルプのゼータ電位が−4mVにな
るようにカルボキシメチルセルロースのナトリウム塩を
添加した他は、実施例1と全く同様に原紙及び印画紙を
得た。得られた原紙および印画紙について、実施例1と
全く同様にしてS値を計算したところ1.1であった。
また処理液の浸透深さは0.38mmと少なく、極めて
良好な写真印画紙であった。
【0032】比較例1.ベヘン酸を用いて製造したアル
キルケテンダイマーの添加量を0.2部とした他は、実
施例1と全く同様にして原紙及び印画紙を得た。得られ
た原紙および印画紙について実施例1と全く同様にして
S値を計算したところ、2.2であった。また処理液の
浸透深さは0.75mmと大きく、使用に耐えない写真
印画紙であった。
【0033】比較例2.ポリアミドポリアミンエピクロ
ルヒドリンを加えなかった他は、実施例1と全く同様に
して原紙及び印画紙をを得た。得られた原紙および印画
紙について実施例1と全く同様にしてS値を計算したと
ころ、1.9であった。また処理液の浸透深さは0.7
0mmと大きく、使用に耐えない写真印画紙であった。
【0034】比較例3.カナディアンフリーネスが36
0mlのパルプスラリーを用いた他は、実施例1と全く
同様にして原紙及び印画紙を得た。得られた原紙および
印画紙について実施例1と全く同様にしてS値を計算し
たところ、2.3であった。また処理液の浸透深さは
0.93mmと大きく、使用に耐えない写真印画紙であ
った。以上の実施例及び比較例の結果は、本発明の有効
性を実証するものである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 D21H 17/07 G03C 1/79

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原紙の両面をフィルム形成能のある樹脂
    で被覆してなる写真印画紙用支持体であって、前記原紙
    の内部結合力X(kgf・cm)及び水に浸漬した後の
    原紙の引っ張強度Y(kgf/15mm)、並びに前記
    写真印画紙用支持体を水に浸漬した際の切断面からの水
    の浸透量Z(mg)から計算されるS値が、下記の関係
    式で表わされることを特徴とする写真印画紙用支持体。 1.50>S=2.17−1.09×X−0.143×
    Y+0.335×Z
JP19461294A 1994-07-28 1994-07-28 写真印画紙用支持体 Pending JPH0843990A (ja)

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