JPH06166619A - ケトロラック含有リザーバー型貼付剤 - Google Patents
ケトロラック含有リザーバー型貼付剤Info
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Abstract
ロイド系消炎鎮痛剤を含有してなるリザーバー型貼付剤
の提供を目的とする。 【構成】 ケトロラック又は医学的に許容される塩から
なる薬理活性物質とグリコール類、低級アルコール、水
および水溶性高分子からなるゲル基剤、又は脂肪族アル
コールと多価アルコールからなるゲル基剤、あるいはパ
ラフィン類又はシリコン類のゲル基剤からなる薬剤貯槽
と薬剤を皮膚面へ適用するための投与装置からなるリザ
ーバー型貼付剤。
Description
トロラックを含有し、顕著な炎症・鎮痛効果を有するリ
ザーバー型貼付剤に関する。
クの化学名は、(±)−5−ベンゾイル−2,3−ジヒ
ドロ−3H−ピロリジン−1−カルボン酸(別名:5−
ベンゾイル−1,2−ジヒドロ−3H−ピロロ〔1,2
−a〕ピロール−1−カルボン酸)である。ケトロラッ
クは米国のシンテックス社において最初に合成され、そ
の方法が特開昭62−54109号報に開示されてい
る。ケトロラックは、抗炎症作用および鎮痛作用に優れ
た化合物であり、慢性関節リウマチ、変形性関節症、筋
肉痛、外傷ならびに手術後の鎮痛等の治療等に優れた効
果を有する非ステロイド系の消炎鎮痛剤である。ケトロ
ラックまたはその塩を含有する製剤としては、特開昭6
1−191686号報に経口剤および注射剤が開示され
ている。また、特開昭58−172314号報には点眼
剤について記載されている。
ラック含有製剤において、まず、経口剤の場合には優れ
た抗炎症・鎮痛効果を有しているものの、連用による胃
腸、肝臓、腎臓障害等の副作用をまねく恐れが高く、か
かる副作用は安全性の面で好ましいものではなく解決す
べき重要な課題の一つである。注射剤においては、速効
性は期待できるものの患者は新たな苦痛を受けなければ
ならず、特に投与の回数が重なる場合や注射する部位に
よっては問題が多く解決されることが望まれる課題であ
る。また、点眼剤の場合には、所定の治療効果を得るた
めの薬剤投与量を厳密に設定することが困難であるとい
う製剤として基本的な課題を有している。
販されているが、患者の耽溺性の問題があり、また病院
での処方は麻酔医の支持に従わなければならない点での
制約がある。本発明は、経口剤、注射剤、点眼剤の有す
る問題点を克服し、さらに、処方上の制約を伴わない新
たな製剤を得ることにある。
解決すべく鋭意研究を重ねた結果、ケトロラックをリザ
ーバー型の貼付剤となし経皮適用することにより、顕著
な皮膚透過性と優れた抗炎症、鎮痛効果並びに安全性の
高い製剤となすことができることを見出し、本発明を完
成するに至った。すなわち、本発明のリザーバー型貼付
剤はケトロラック又は医学的に許容されるその塩からな
る薬理活性物質とグリコール類、低級アルコール、水お
よび水溶性高分子からなるゲル基剤、又は脂肪族アルコ
ールおよび多価アルコールからなるゲル基剤、又はパラ
フィン類、シリコン類のゲル基剤からなる薬物貯槽を有
するリザーバー型貼付剤に関するものである。
リザーバー型貼付剤は、薬理活性物質としてケトロラッ
ク又は医学的に許容される塩を含有し、優れた抗炎症作
用・鎮痛作用を有する経皮適用のリザーバー型貼付剤で
ある。尚、ケトロラックの医学的に許容される塩とは、
ナトリウム、カリウム、アンモニウム、カルシウム、マ
グネシウム、およびアルミニウム等の無機塩基、あるい
は、イソプロピルアミン、ジエチルアミン、エタノール
アミン、トロメタミン、リジン、アルギニン、ヒスチジ
ン、ピペリジン、ピペラジン、コリンおよびカフェイン
等の有機塩基の1種あるいは2種以上とから生成される
塩である。以下、医学的に許容される塩も含めてケトロ
ラックと総称する。
付剤1枚中における量として10〜100mgを含有さ
せることが好ましく、10mg未満では十分な鎮痛効果
およびその持続性が得られず、100mgを越えた場合
には消化管または皮膚における障害を発症する可能性が
あり好ましくない。ケトロラックを経皮的に投与する本
発明のリザーバー型貼付剤は、ケトロラック及びゲル基
剤からなる薬剤貯槽と、薬剤を皮膚面へ適用するための
投与装置から構成される。
ケトロラックの皮膚透過性が得られることが必要で、ま
た、皮膚に対する刺激性が少なく安全性に優れること、
保存中に実質的に化学的変質が起こらないことが望まし
い。薬剤貯槽はケトロラックを含有する他、基剤成分と
して必要に応じて経皮吸収促進剤、ゲル化剤、殺菌剤、
酸化防止剤、紫外線吸収剤、充填剤、増粘剤、乳化剤、
pH調整剤、皮膚刺激低減剤、防腐剤、保湿剤、水、溶
解剤等の外用剤として周知の添加剤を配合することがで
きる。
いては、ケトロラックの皮膚透過速度として、ケトロラ
ックの局所作用のみを期待する場合には、50〜200
μg/hrの速度に、全身性の治療効果を期待する場合
には、200〜2000μg/hrの速度となるように
設定する。ここにおいで、50μg/hr未満の透過速
度では十分な局所作用が得られず、2000μg/hr
を越える場合には皮膚や消化管における副作用発現の可
能性が高くなり好ましくない。経皮吸収促進剤の例とし
ては、エタノール、オレイン酸、1−ドデシルアザシク
ロヘプタン−2−オン、1−メントール、d−リモネン
等周知のものを使用することができる。
粘度が500〜20000cpsの範囲になるよう配合
することが望ましい。薬剤粘度が500cps未満の場
合、パッチ剤を皮膚面へ貼付すると薬剤が薬剤貯蔵槽か
ら漏出し易く好ましくない。薬剤粘度が20000cp
sを越える場合には必要な薬剤の皮膚透過性を得ること
が難しくなる。ゲル化剤ないしは増粘剤は、薬剤系に可
溶な高分子で例えば、アルギン酸、カルボキシメチルセ
ルロースナトリウム、寒天、ゼラチン、ヒドロキシプロ
ピルセルロース、ポリアクリル酸、ポリアクリル酸ナト
リウム、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリド
ン、メチルセルロース、メチルビニルエーテル−無水マ
レイン酸共重合体等を用いることができる。
〜8の範囲になるよう配合することが望ましい。系のp
Hが8より低い場合、皮膚刺激性の点で不利となる。ま
た、pHが7より高い場合にも皮膚刺激性の点で不利と
なり、薬剤成分の皮膚透過性の面でも好ましくなくな
る。pH調整剤は、例えば、クエン酸、酢酸、リン酸ナ
トリウム等周知のものを用いることができる。
として、グリコール類、低級アルコール、水、水溶性高
分子を含有するゲル基剤があげられる。ここにおいて、
グリコール類は皮膚に対し保湿作用をもたらして一般的
には薬剤の皮膚刺激性を緩和する他、主剤であるケトロ
ラックの薬剤中での溶解濃度を高め、あるいは、薬剤の
皮膚透過性を高める等の作用を有する。グリコール類と
は、具体的には、エチレングリコール、プロピレングリ
コール、ブチレングリコール、ポリエチレングリコー
ル、ポリプロピレングリコール等が好ましい。グリコー
ル類の配合量は、5〜90wt%の範囲であることが望
ましい。5wt%未満の場合には、皮膚刺激性の面で好
ましくなく、90wt%を越える場合薬剤の皮膚透過性
の面で十分ではない。
収性を高める目的で用いられる。低級アルコールとは、
具体的には、エタノール、プロパノール、ブタノール、
アミルアルコール、ヘキサノール等があげられる。低級
アルコールの配合量は、5〜50wt%の範囲が好まし
い。5wt%未満の場合には必要な薬剤の皮膚透過性が
得られない。50wt%を越える場合には、薬剤の皮膚
刺激性の点で不利となる。
ッチを皮膚に適用した際のパッチからの薬剤の漏出を防
ぐ為に用いられる。従ってこの場合、水溶性高分子とは
本実施態様の薬剤系に対して溶解する高分子を意味し、
外用剤として周知のものを用いることができるが、アル
ギン酸、カルボキシメチルセルロースナトリウム、寒
天、ゼラチン、ヒドロキシプロピルセルロース、ポリア
クリル酸、ポリアクリル酸ナトリウム、ポリビニルアル
コール、ポリビニルピロリドン、メチルセルロース、メ
チルビニルエーテル−無水マレイン酸共重合体などを好
適に使用することができる。
ば、まず、(a)水に水溶性高分子を膨潤させ、(b)
ケトロラック誘導体をグリコール類と低級アルコール中
に溶解させ、次いで(b)を(a)に加えた後pHをア
ルカリ性にしてゲル化することにより得ることができ
る。また、薬剤貯槽の基剤となる別の実施態様として、
脂肪族アルコールと多価アルコールを含有するゲル基剤
があげられる。
ル、ミリスチルアルコール、セチルアルコール、ステア
リルアルコール、イソステアリルアルコール、アラキル
アルコール、オレイルアルコールなどがあげられる。こ
こで、ラウリルアルコールよりも炭素数の少ない脂肪族
アルコールは、皮膚刺激性が比較的強いために好ましく
ない。一方、アラキルアルコールよりも炭素数の多い脂
肪族アルコールについては、薬剤中にロウ状の塊状物を
生じるために好ましくない。脂肪族アルコールの配合量
は10〜50wt%の範囲が好ましい。10wt%より
も少ない場合には、薬剤の流動性が高すぎるために製剤
を皮膚に貼着している際に薬剤が適用面の外まで漏出す
る恐れがある。50wt%よりも多い場合には、薬剤の
皮膚刺激性が高くなり好ましくない。
ル、ブチレングリコール、ポリエチレングリコール、ポ
リプロピレングリコール、グリセリン、ポリグリセリン
などが皮膚に対する刺激性が少なく好ましい。多価アル
コールの配合量は、25〜60wt%の範囲が好まし
い。25wt%よりも少ない場合、薬剤の流動性が小さ
くなりすぎる為にケトロラックの放出性の点で不利とな
る。60wt%よりも多い場合には、逆に薬剤流動性が
高すぎるため薬剤漏出性の問題が生じる。本実施態様に
おいては、必要に応じてオリブ油、カルナウバロウ、硬
化油、ゴマ油、大豆油、ヒマシ油、ラノリン、流動パラ
フィン、ワセリン等の油脂類や、アジピン酸ジイソプロ
ピル、パルミチン酸イソプロピル、ミリスチン酸イソプ
ロピル、あるいは、モノオレイン、モノミリスチン、モ
ノラウリン等の脂肪酸エステル類を配合することができ
る。
ば、ケトロラックを脂肪族アルコールおよび多価アルコ
ールに加え60℃に加熱して均一に溶解する。続いて、
これを徐々に撹拌しながら冷却することで調整できる。
さらに、薬剤貯槽の基剤となる別の実施態様として、パ
ラフィン類、シリコン類を含有するゲル基剤があげられ
る。パラフィン類は、流動パラフィン(局方)、流動ポ
リイソブチレン、スクワラン、ワセリン(局方、粧原
基)などが安全性の上で好ましい。シリコン類は、特に
限定はないが、ポリジメチルシロキサンが安全性の上で
好ましい。本実施態様の配合比率については、ワセリン
やポリジメチルシロキサン等の軟ワックス成分と他の液
状成分の比率によって薬剤の粘性を調節する。軟ワック
ス成分と液状成分の比率は、5:1から2:3の間が好
ましい。また、必要に応じケトロラックの溶解剤として
エタノール、クロタミトン、ハッカ油等を配合すること
もできる。
ば、ケトロラックを溶解剤中に加熱溶解する。これをパ
ラフィン中に均一に混合し、さらに軟ワックス成分を加
えて混合することで調整できる。一方、薬剤を皮膚面へ
適用するためのリザーバー型の投与装置としては、特に
限定はないが、外用剤として周知のものを用いることが
できる。投与装置の構成は、一般的には、薬剤に対して
実質的に非透過性の裏打ち材層、薬剤層を皮膚面へと供
給させるための薬剤放出材層、装置を皮膚面へ接着させ
るための感圧性接着剤層、およびかかる感圧性接着剤層
を保護するための剥離ライナー層とから構成される。こ
こにおいて、薬剤は、裏打ち材層と薬剤放出材層との間
に封入され薬剤貯槽が形成される。また、装置の使用に
際しては、剥離ライナー層を剥して、装置を患者の皮膚
面へ貼着固定する。
るいわゆるバリア性が必要とされ、また、薬剤放出材層
と容易に接着可能であることが望ましい。具体的には、
アルミニウム、エチレン−ビニルアセテート共重合体、
セルロース、セルロースアセテート、ナイロン、ポリエ
ステル、ポリエチレン、ポリ塩化ビニリデン、ポリ塩化
ビニル、ポリプロピレンなどの素材があげられる。これ
らの素材は、必要に応じて積層し、フィルムとしての柔
軟性、薬剤放出材層との間の接着性、薬剤成分に対する
バリア性を調整することができる。
に保持して薬剤の投与面積を一定にすること、および薬
剤の皮膚透過性を調整することの為に用いられる。従っ
て、装置を皮膚面に適用した際に、薬剤が流動してしま
う恐れがないような固形性を保っていれば、必ずしも薬
剤放出材層を設ける必要はない。薬剤放出材層は、具体
的には、エチレン−ビニルアセテート共重合体、スチレ
ン−イソプレン−スチレンブロック共重合体、ヒドロキ
シメタアクリレート、ポリイソプレン、ポリエステル、
ポリエチレン、ポリブタジエン、ポリプロピレン、ポリ
ジメチルシロキサン等の素材が必要に応じて使用でき
る。なお、膜材は、非多孔性または多孔性の膜状、紙な
いしは不織布状の形態に加工することにより、薬剤の膜
材透過性を調整することができる。
接着固定するための接着性が必要であり、皮膚に対する
安全性に優れることが望ましい。具体的には、アクリル
酸エステル重合体、カルボキシメチルセルロースナトリ
ウム、スチレン−イソプレン−スチレンブロック共重合
体、天然ゴム、ビニルエーテル共重合体、ポリアクリル
酸ナトリウム、ポリジメチルシロキサン、メタクリル酸
エステル重合体等をベースポリマーとする感圧性接着剤
があげられ、接着性・安全性の調整のため必要に応じて
周知の添加剤を配合することができる。また、かかる感
圧性接着剤層中に薬剤組成物の一部をあらかじめ配合し
ておくことも問題ない。
素材を用いることが可能で、具体的には、アルミニウ
ム、セルロース、ポリエステル、ポリエチレン、ポリプ
ロピレン等が好ましく、必要に応じてこれらのフィルム
を積層してもよい。また、その表面をシリコン、界面活
性剤あるいはフルオロカーボン等で処理するか、また
は、剥離ライナー素材中に周知の添加剤を配合したり、
剥離ライナー表面に凹凸をつけたりすることにより、感
圧性接着剤から剥離する際の剥離性を調整してもよい。
必要に応じて投与装置の構成として、装置保存中におけ
る薬剤の漏出を防ぎ、安定性や装置の使用性等を改良す
るため、薬剤貯槽を密封するためのフィルムを追加する
ことも問題ない。
に支障がなければ特に限定しないが、例えば、円形、楕
円形、多角形等の形状が好ましい。角ばった形状は装置
の皮膚に対する接着性の上で好ましくない。また、装置
の寸法については、薬剤を放出する面の面積として2〜
200cm2の範囲であることが望ましい。面積が2c
m2よりも小さいと、剥離ライナーを剥離したり、装置
を皮膚面へ貼着したりする際のハンドリングが容易でな
くなり、面積が200cm2よりも大きいと装置の装着
感が悪くなる。
してケトロラックを含有し、連用による消化管等の障害
の恐れが少なく、注射剤のような投与の際の苦痛が少な
く、かつ、一定した薬物投与を行うことのできる抗炎症
・鎮痛作用を有する経皮投与製剤である。また、テープ
剤、パップ剤等の他の経皮投与剤型と比較して薬剤組成
の自由度が広く、高い経皮透過性が得られるため、局所
のみならず全身性の治療効果を期待することができる。
為の参考例、及び実施例を示すが、必ずしも下記の処方
に限定されるものではない。 実施例1 1)裏打ち材層 ポリエステル系フィルム 2)薬剤貯槽層 下記に示すゲル組成物4gを封入した。 ケトロラック 5部 1−メントール 3部 カルボキシビニルポリマー 2部 プロピレングリコール 30部 クエン酸トリエチル 19部 精製水 39.4部 2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン 0.5部 ジイソプロパノールアミン 1.1部 100重量% カルボキシビニールポリマー1部を精製水23部に膨潤
させ、これにプロピレングリコール30部、クエン酸ト
リエチル20部、ケトロラック5部、及び2−ヒドロキ
シ−4−メトキシベンゾフェノン0、5部を混合した溶
液を加え撹拌した。次に1−メントール3部とジイソプ
ロパノールアミン1.1部を精製水16.4部に溶解し
たものを加え、全体が均一になるまで充分に撹拌してゲ
ル剤を得た。 3)薬剤放出材層 ジュラガード 4)感圧接着剤層 アクリル系粘着剤(支持体周辺部) 1−4でこのリザーバー型貼付剤は構成され、剥離ライ
ナーを薬剤放出面およびその周囲の感圧接着剤面にあて
がい積層物を作成した。
した。 3)薬剤放出材層 ジュラガード 4)感圧接着剤層 シリコン粘着剤 1−4でこのリザーバー型貼付剤は構成され、剥離ライ
ナーを感圧接着剤面にあてがい積層物を作成した。
ナーを薬剤放出面および感圧性接着剤面にあてがい積層
物を作成した。
ナーを感圧性接着剤面にあてがい積層物を作成した。
部) 1−4でこのリザーバー型貼付剤は構成され、剥離ライ
ナーを感圧性接着剤面にあてがい積層物を作成した。
ナーを感圧性接着剤面にあてがい積層物を作成した。
ナーを薬剤放出面および感圧性接着剤面にあてがい積層
物を作成した。
ナーを感圧性接着剤面にあてがい積層物を作成した。
溶解、均一な分散液を得る。 次に予め調整しておいた 5)グリセリン 25部 6)ポリアクリル酸ソーダ 3部 の分散液、及び 7)精製水 10部 8) ポリアクリル酸 2.5部の溶解液を投入撹絆
混合し均一な練合物を得る。これに、ケトロラック0.
3部を入れ混合溶解し均一な練合物を得る。これを展延
機を用いて140cm2当り10gになるように所定の
不織布に塗布し、この後ポリプロピレンフィルムにて覆
い、所定の大きさに裁断し製品とした。次に本発明の具
体的効果について試験例を挙げて詳細に説明する。
よって経口剤をコントロールとして、体重20g前後の
マウスを1群10匹に下記の条件で、被験薬剤(薬物放
出面積4cm2)を背部へ貼付し、その1時間後に0.
7%酢酸溶液(0.1ml/10g)を腹腔内注射し、
その5分後より10分間に発現するライジング数を測定
し、コントロール群と比較した。その試験結果を表1に
示す。
由給水下に24時間絶食した後、被験化合物を適用し
た。その際、実施例のリザーバー型貼付剤は電気カミソ
リで剃毛したラット背部に2.4cm四方の同剤を貼付
し、又、ケトロラック原末は0.5%トラガントガム生
理食塩液に懸濁して経口投与した。投与後6時間に動物
を屠殺して胃を摘出し、大湾に沿って切開した。胃粘膜
の潰瘍の有無を肉眼的に観察し、次式によって潰瘍発生
率を算出した。 潰瘍発生率(%)=(潰瘍発生動物数/実験に使用した
動物数)×100試験結果を表2に示す。
型貼付剤の全身的な鎮痛効果は試験例1の試験結果から
明らかなように通常の湿布製剤よりも高く、しかも静
注、経口と同等な効果を示す。又、試験例2の試験結果
からも明らかなように本発明のリザーバー型貼付剤は胃
粘膜に対する潰瘍形成は全くみられず、安全性の極めて
高い投与方法であることが判明した。又、その全身的な
鎮痛作用のみならず注射時の患者の疼痛苦痛軽減、肝臓
の初回通過効果の回避という観点からも社会に役立つ医
薬品製剤として有用である。
Claims (5)
- 【請求項1】 薬理活性物質として、ケトロラック又は
医学的に許容される塩を含有してなるリザーバー型貼付
剤。 - 【請求項2】 ケトロラック又は医学的に許容される塩
からなる薬理活性物質とグリコール類、低級アルコー
ル、水および水溶性高分子のゲル基剤からなる薬物貯槽
を有する請求項1記載のリザーバー型貼付剤。 - 【請求項3】 ケトロラック又は医学的に許容される塩
からなる薬理活性物質と脂肪族アルコールおよび多価ア
ルコールのゲル基剤からなる薬剤貯槽を有する請求項1
記載のリザーバー型貼付剤。 - 【請求項4】 ケトロラック又は医学的に許容される塩
からなる薬理活性物質とパラフィン類、又はシリコン類
のゲル基剤からなる薬剤貯槽を有する請求項1記載のリ
ザーバー型貼付剤。 - 【請求項5】 請求項2〜4記載の薬剤貯槽と薬剤を皮
膚面へ通用するための投与装置からなるリザーバー型貼
付剤。
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JP15567292A JP3477211B2 (ja) | 1992-05-22 | 1992-05-22 | ケトロラック含有リザーバー型貼付剤 |
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Publication Number | Publication Date |
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AU (1) | AU4089093A (ja) |
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JP2018162228A (ja) * | 2017-03-27 | 2018-10-18 | 株式会社アルビオン | 皮膚外用剤または化粧料用組成物 |
Families Citing this family (4)
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