JP2001233764A - N−置換−o−トルイジン誘導体からなる鎮痒剤 - Google Patents

N−置換−o−トルイジン誘導体からなる鎮痒剤

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JP2001233764A
JP2001233764A JP2000044961A JP2000044961A JP2001233764A JP 2001233764 A JP2001233764 A JP 2001233764A JP 2000044961 A JP2000044961 A JP 2000044961A JP 2000044961 A JP2000044961 A JP 2000044961A JP 2001233764 A JP2001233764 A JP 2001233764A
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Yukio Kojima
幸夫 小嶋
Hideyuki Mizuma
秀行 水間
Michiyori Sakai
美智順 境
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Hisamitsu Pharmaceutical Co Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 顕著な鎮痒(止痒)効果を有する化合物を有
効成分とする鎮痒剤と,その鎮痒剤を含有する外用製剤
を提供する。 【解決手段】 一般式(I) 【化1】 (式中、Rは炭素数1〜4の低級アルキル基を、R
は炭素数1〜8のアルキル基を意味する)で示されるN
−置換−o−トルイジン誘導体から選ばれる少なくとも
1種の化合物からなる鎮痒剤と、それを含有する外用製
剤。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、N−置換−o−ト
ルイジン誘導体からなる鎮痒剤とそれを含有する外用製
剤に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、痒みの治療薬(鎮痒剤)とし
て、ジフェンヒドラミン、マレイン酸クロルフェニラミ
ンなどの抗ヒスタミン剤、デキサメタゾン、ベタメタゾ
ンなどのステロイド剤、およびクロタミトンなどが、外
用剤あるいは経口剤などの剤形で使用されている。痒み
には、局所性掻痒と全身性掻痒とがあり、その原因ある
いは原疾患は、気候、特殊物質、昆虫類による刺咬、内
臓疾患、ウイルスによる感染症、精神的要因、皮脂欠乏
など多くの原因が挙げられるが、原因不明な場合も少な
くなく、痒みの発症のメカニズムについても未だ完全に
解明されていない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前述したステロイド剤
や抗ヒスタミン剤等は、場合により予期せぬ副作用など
も懸念され使用上において問題がある。また、クロタミ
トンの類縁化合物については、特開平7−112960
号公報により薬物溶解剤、再公表特許WO96/110
22号公報により薬物溶解剤及び吸収促進剤として知ら
れているものの、鎮痒作用については全く研究がなされ
ていない。本発明は、このような状況に鑑みて、クロタ
ミトンの類縁化合物の鎮痒作用効果について研究し、顕
著な鎮痒(止痒)効果を有する鎮痒剤を見出し、それを
有効成分とする鎮痒剤を提供することを課題とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記の課
題を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、下記一般式
(I)で示されるN−置換−o−トルイジン誘導体が特
に優れた鎮痒作用を有することを見いだし、本発明を完
成した。すなわち、本発明は、一般式(I)
【0005】
【化2】
【0006】(式中、Rは炭素数1〜4の低級アルキ
ル基を、Rは炭素数1〜8のアルキル基を意味する)
で示されるN−置換−o−トルイジン誘導体から選ばれ
る少なくとも1種の化合物からなる鎮痒剤と、その鎮痒
剤を含有することを特徴とする外用製剤である。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明について詳しく説明
する。前記一般式(I)における「アルキル基」とは、
飽和アルキル基を意味するものであり、例えば、メチ
ル、エチル、プロピル、ブチル、ペンチル、ヘキサン、
ヘプタン、オクタンの直鎖状または分岐状のアルキル基
を意味する。
【0008】一般式(I)の化合物のうち、特に、N−
アセチル−N−o−トルイジン(以下、「アセタミト
ン」と略記する)、N−プロパノイル−N−エチル−o
−トルイジン(以下、「プロパミトン」と略記する)、
N−ブタノイル−N−エチル−o−トルイジン(以下、
「ブタミトン」と略記する)が好ましく、鎮痒作用が優
れており、中でもアセタミトンは特に優れている。
【0009】一般式(I)で示されるN−置換−o−ト
ルイジン誘導体は、アミド骨格を有する化合物であり、
公知の化合物である。特開平2−11509号公報に
は、同化合物の育毛化粧料の配合剤としての使用例が記
載されているが、鎮痒作用を有することについては記載
も示唆もなく、全く知られていない。すなわち、N−置
換−o−トルイジン誘導体が鎮痒剤として優れた性能を
有することは、本発明者により初めて見い出された知見
である。
【0010】なお、本発明において、一般式(I)で示
されるN−置換−o−トルイジン誘導体は、公知のいず
れの製造方法によっても製造することができ、たとえ
ば、特開平7−112960号公報に記載の方法に準じ
て得ることができる。
【0011】本発明の外用製剤におけるN−置換−o−
トルイジン誘導体の含有量は、製剤の全重量に対し、
0.01〜20重量%で用いられることが好ましく、よ
り好ましくは0.1〜18重量%、特に好ましくは0.
5〜15重量%で用いられる。この含有量が0.01重
量%未満では、鎮痒剤としての効果が十分に発揮できな
い。一方、20重量%を超えて用いても、止痒作用効果
においては影響がないが、製剤処方する上で基剤に対す
る相溶性等の影響が見られ製剤上問題がある。なお、本
明細書において、「製剤の全重量」とは、テープ剤、パ
ップ剤のように、支持体上に有効成分を含む基剤成分を
展延してなる製剤の場合においては、当該支持体や剥離
被覆物の重量を除いた重量を意味するものとする。
【0012】なお、本発明の鎮痒剤を含む外用製剤は、
本発明の鎮痒剤の効果が損なわれない限り、他の薬効を
有する各種成分を適宜選択して含有させてもよく、例え
ば副腎皮質ステロイド剤、抗ヒスタミン剤、抗真菌剤、
局所麻酔剤、クロタミトン、あるいは消炎鎮痛剤などと
併用することができる。
【0013】その場合、副腎皮質ステロイド剤として
は、ヒドロコルチゾン、酢酸ヒドロコルチゾン、デキサ
メタゾン、酢酸デキサメタゾン、酢酸プレドニゾロン、
酪酸クロベタゾン、フルオシノロンアセトニドなどを例
示することができる。抗ヒスタミン剤としては、塩酸ジ
フェンヒドラミン、マレイン酸クロルフェニラミン、塩
酸イソチペンジル、メキタジン、塩酸プロメタジン、塩
酸シプロヘプタジン、塩酸イプロヘプチンなどを例示す
ることができる。抗真菌剤としては、硝酸ミコナゾ−
ル、塩酸クロコナゾ−ル、硝酸イソコナゾ−ル、硝酸エ
コナゾ−ル、硝酸オキシコナゾ−ル、硝酸スルコナゾ−
ル、ラノコナゾ−ル、塩酸テルビナフィン、塩酸アモロ
フィン、ビフォナゾ−ル、トルナフテ−ト、クロトリマ
ゾ−ル、塩酸ブテナフィンなどを例示することができ
る。局所麻酔剤としては、塩酸ジブカイン、リドカイ
ン、塩酸リドカインなどを例示することができる。ま
た、消炎鎮痛剤としては、l−メント−ル、dl−メン
ト−ル、グリチルレチン酸、グリチルリチン酸ジカリウ
ム、インドメタシン、ケトプロフェン、ジクロフェナク
ナトリウム、フルルビプロフェン、フェルビナク、ピロ
キシカムなどを例示することができる。その他、外用鎮
痒製剤に配合され得る公知の各種成分を広く使用するこ
とができる。
【0014】本発明の外用製剤の剤型は特に制限はな
く、従来より外用製剤として使用されている剤型であれ
ば、いずれの剤型にすることもできる。それらの剤型と
しては、例えば、パップ剤、テープ剤、軟膏剤、ゲル
剤、クリーム剤、ゲル状クリーム剤、ローション剤、ス
プレー剤、リザーバー型パッチ剤、リニメント剤、エア
ゾール剤等が例示され、これらに限定されない。
【0015】最初に、本発明の外用製剤のうち、パップ
剤とテープ剤を例に挙げて説明する。 (パップ剤)パップ剤については、本発明のN−置換−
o−トルイジン誘導体からなる薬物0.01〜20重量
%と、その基剤成分として、経時安定性、薬物放出性、
経皮吸収性、皮膚安全性を考慮して、例えば水溶性高分
子、多価アルコールと水を配合した親水性基剤が用いら
れる。
【0016】この親水性基剤に用いられる水溶性高分子
としては、ゼラチン、カゼイン、プルラン、デキストラ
ン、アルギン酸ナトリウム、可溶性デンプン、カルボキ
シデンプン、デキストリン、カルボキシメチルセルロー
ス、カルボキシメチルセルロースナトリウム、メチルセ
ルロース、エチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロ
ース、ポリビニルアルコール、ポリエチレンオキシド、
ポリアクリル酸、ポリアクリルアミド、ポリアクリル酸
ナトリウム、ポリビニルピロリドン、カルボキシビニル
ポリマー、ポリビニルエーテル、メトキシエチレン無水
マレイン酸共重合体、N−ビニルアセトアミド、N−ビ
ニルアセトアミドとアクリル酸および/またはアクリル
酸塩との共重合体等が例示され、これらの中から1種ま
たは2種以上を便宜選択して使用することができる。水
溶性高分子の配合量は、製剤の全重量の1〜30重量%
とすることが好ましく、より好ましくは1〜20重量
%、特に好ましくは1〜15重量%である。水溶性高分
子の上記配合量が1重量%より少ないと粘度が低くな
り、保型性が保てず、30重量%より多いと粘度が高く
なり、練合時や塗工時の作業性が低下する。
【0017】多価アルコールとしては、ポリエチレング
リコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコ
ール、ポリプロピレングリコール、1,3−ブチレング
リコール、1,4−ブチレングリコール、イソブチレン
グリコール、グリセリン、ジグリセリン、ソルビトール
等が例示され、これらの中から1種または必要に応じて
2種以上を適宜選択して使用することができる。多価ア
ルコールの配合量は、製剤の全重量の10〜90重量%
とすることが好ましく、より好ましくは10〜70重量
%、特に好ましくは20〜60重量%である。多価アル
コールの配合量が10重量%より少ないと保湿効果が不
足し、90重量%より多いと水溶性高分子の溶解性に影
響を及ぼす。
【0018】水の配合量は、製剤の全重量の10〜90
重量%とすることが好ましく、より好ましくは20〜8
0重量%である。水は水溶性高分子を溶解させ、増粘
性、凝集性、保型性を引き出すために必要である。
【0019】さらに、基剤成分として、前記必須成分に
加え、必要に応じて架橋剤を加えることができる。架橋
剤としては多価金属化合物を用いることができ、具体的
には水酸化アルミニウム、塩化アルミニウム、水酸化カ
ルシウム、塩化カルシウム、硫酸アルミニウム、硫酸ア
ルミニウムアンモニウム、硫酸アルミニウムカリウム、
メタケイ酸アルミン酸マグネシウム、ジヒドロキシアル
ミニウムアミノアセテート等が例示される。また、その
他の架橋剤として、分子中に少なくとも2個以上のエポ
キシ基を有する化合物、具体的にはエチレングリコール
ジグリシジルエーテル、ポリエチレングリコールジグリ
シジルエーテル、プロピレングリコールジグリシジルエ
ーテル、ポリプロピレングリコールジグリシジルエーテ
ル、ポリテトラメチレングリコールジグリシジルエーテ
ル、グリセロールポリグリシジルエーテル、ポリグリセ
ロールポリグリシジルエーテル、ソルビトールポリグリ
シジルエーテル、ソルビタンポリグリシジルエーテル、
ペンタエリスリトールポリグリシジルエーテル、レゾル
シンジグリシジルエーテル、ネオペンチルグリコールジ
グリシジルエーテル、1,6−ヘキサンジオールジグリ
シジルエーテル等が例示される。これらの架橋剤は、1
種または2種以上を適宜配合することができる。
【0020】また、パップ剤には、その他の成分とし
て、カオリン、酸化亜鉛、二酸化チタン、タルク、ベン
トナイト、合成ケイ酸アルミニウム等の充填剤、チモー
ル、メチルパラベン、エチルパラベン等の防腐剤、アス
コルビン酸、ステアリン酸エステル、ジブチルヒドロキ
シトルエン、ブチルヒドロキシアニソール、ピロ亜硫酸
ナトリウム、没食子酸エステル、ビタミンE、ビタミン
E酢酸エステル、エデト酸二ナトリウム等の抗酸化剤、
2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、p−ア
ミノ安息香酸エチル、2−(2−ヒドロキシ−5−メチ
ルフェニル)ベンゾトリアゾール、サリチル酸グリコー
ル、サリチル酸メチル、サリチル酸フェニル等の紫外線
吸収剤、ソルビタン脂肪酸エステル、グリセリン脂肪酸
エステル、デカグリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシ
エチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリエチレングリ
コール脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンアルキルエ
ーテル等の乳化剤などを、1種または2種以上適宜配合
することもできる。
【0021】パップ剤の支持体としては、薬物の放出に
影響がない素材を選定することが重要であり、薬物との
相互作用、吸着がない支持体を用いることが望ましい。
そのような支持体の例としては、ポリエチレン、ポリプ
ロピレン、ポリ塩化ビニル、ポリエステル、ナイロン、
ポリウレタン等のフィルムまたはシート、あるいはこれ
らの多孔体、発泡体、布、不織布とのラミネート品が挙
げられ、これらを適宜選択して用いることができる。ま
た、剥離被覆物としてはポリエチレン、ポリプロピレ
ン、ポリエステル、またはこれらをシリコーンで離型処
理したものや剥離紙等を用いることができる。
【0022】次に、このパップ剤の製造法の一例を挙げ
て説明するが、これに限定されず、公知のいずれの製造
法によっても製造することができる。例えば、(A)N
−置換−o−トルイジン誘導体の薬物を加える。必要に
応じて抗酸化剤、紫外線吸収剤、防腐剤、抗菌剤等を加
えてもよい。(B)水溶性高分子を多価アルコール、水
に混合、分散、溶解し、均一な練合物とする。次いで
(A)を(B)に加え、(A)を均一に分散させて支持
体に直接展延するか、もしくは一旦剥離処理の施されて
いる紙あるいはフィルムに展延し、その後使用する支持
体に圧着転写して製造することもできる。なお、この製
造法における各基剤成分、薬物またはその他の成分を配
合する順序は、ほんの一例であり、これらに限定される
ものではない。
【0023】(テープ剤)テープ剤の粘着性基剤は、皮
膚安全性、薬物放出性、皮膚への付着性等を考慮した上
で、公知のものから適時選択することができる。好まし
い粘着剤としては、アクリル系粘着剤、ゴム系粘着剤、
シリコーン系粘着剤等が例示される。アクリル系粘着剤
としては、特に、アルキル基の炭素数4〜18の(メ
タ)アクリル酸アルキルエステルの単独重合体または共
重合体、あるいは上記(メタ)アクリル酸アルキルエス
テルとその他の官能性モノマーとの共重合体が好適に用
いられる。
【0024】上記(メタ)アクリル酸アルキルエステル
としては、アクリル酸ブチル、アクリル酸イソブチル、
アクリル酸ヘキシル、アクリル酸オクチル、アクリル酸
−2−エチルヘキシル、アクリル酸イソオクチル、アク
リル酸デシル、アクリル酸イソデシル、アクリル酸ラウ
リル、アクリル酸ステアリル、メタクリル酸メチル、メ
タクリル酸エチル、メタクリル酸ブチル、メタクリル酸
イソブチル、メタクリル酸−2−エチルヘキシル、メタ
クリル酸イソオクチル、メタクリル酸デシル、メタクリ
ル酸イソデシル、メタクリル酸ラウリル、メタクリル酸
ステアリル等が例示される。
【0025】上記官能性モノマーとしては、水酸基を有
するモノマー、カルボキシル基を有するモノマー、アミ
ド基を有するモノマー、アミノ基を有するモノマー、ピ
ロリドン環を有するモノマー等が例示される。水酸基を
有するモノマーとしては、2−ヒドロキシエチル(メ
タ)アクリレート、ヒドロキシプロピル(メタ)アクリ
レート等のヒドロキシアルキル(メタ)アクリレート等
が例示される。カルボキシル基を有するモノマーとして
は、アクリル酸、メタクリル酸等のα,β−不飽和カル
ボン酸:マレイン酸ブチル等のマレイン酸モノアルキル
エステル:マレイン酸:フマル酸:クロトン酸等が例示
される。また、無水マレイン酸もマレイン酸と同様に共
重合成分となる。アミド基を有するモノマーとしては、
アクリルアミド、ジメチルアクリルアミド、ジエチルア
クリルアミド等のアルキル(メタ)アクリルアミド:N
−ブトキシメチルアクリルアミド、N−エトキシメチル
アクリルアミド等のN−アルコキシメチル(メタ)アク
リルアミド、ジアセトンアクリルアミド等が例示され
る。アミノ基を有するモノマーとしては、ジメチルアミ
ノエチルアクリレート等が例示される。ピロリドン環を
有するモノマーとしてN−ビニル−2−ピロリドン等が
例示される。
【0026】ゴム系粘着剤としては、天然ゴム、合成イ
ソプレンゴム、ポリイソブチレン、ポリビニルエーテ
ル、ポリウレタン、ポリイソプレン、ポリブタジエン、
スチレン−ブタジエン共重合体、スチレン−イソプレン
共重合体、スチレン−イソプレン−スチレンブロック共
重合体等が例示される。シリコーン系粘着剤としては、
ポリオルガノシロキサン、ポリジメチルシロキサンを主
成分とするものが使用される。
【0027】テープ剤に配合される粘着付与剤として
は、ロジン系のものとしてロジンおよび水添、不均化、
重合またはエステル化されたロジン誘導体、α−ピネ
ン、β−ピネン等のテルペン樹脂、テルペン−フェノー
ル樹脂、脂肪族系、芳香族系、脂環族系、共重合系の石
油樹脂さらにアルキル−フェニル樹脂、キシレン樹脂等
が例示される。
【0028】テープ剤に配合される軟化剤は、ベースポ
リマーを可塑化、軟化させ、テープ剤の皮膚への適度な
付着性を維持させるものであり、ポリブテン、ポリイソ
ブチレン、流動パラフィン、イソプロピルミリスチレー
ト等の高級脂肪酸エステル類、シリコンオイルやアーモ
ンド油、オリーブ油、ツバキ油、パーシック油、ラッカ
セイ油等の植物油が例示される。
【0029】テープ剤の支持体としては、薬物の放出に
影響を与えないものが望ましく、伸縮性または非伸縮性
のものが好適に用いられる。例えば、合成樹脂膜として
ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリブタジエン、エチ
レン−酢酸ビニル共重合体、ポリ塩化ビニル、ポリエス
テル、ナイロン、ポリウレタン等のフィルムまたはシー
ト、あるいはこれらの積層体、多孔質膜、発泡体、紙、
布および不織布等から適宜選択して用いられる。
【0030】テープ剤は、従来公知の製造法によって容
易に製造できる。合成ゴム系のテープ剤の場合を、例に
挙げて説明すると、ニ−ダ−、ミキサ−等の混合機を用
い、120〜160℃で粘着性基剤と軟化剤および粘着
付与剤を加熱混合し、次いでN−置換−o−トルイジン
誘導体を添加混合し直接ポリプロピレンまたはポリエス
テルフィルムに展延するか、あるいは一旦、離型処理の
施された紙、もしくはフィルムに展延した後、所望の支
持体を覆い、圧着転写させてもよい。
【0031】合成ゴム系のテープ剤のベースポリマーと
しては、皮膚安全性、薬物放出性、皮膚への付着性等を
考慮して公知のものより適宜選択できるが、例えば非ス
テロイド消炎鎮痛薬の放出特性を考慮すると、特に極性
の低いスチレン−イソプレン−スチレンブロック共重合
体が好ましく、具体的にはカリフレックスTR−110
7、TR−1111、TR−1112、TR−1117
(商品名:シェル化学株式会社製)、ソルプレン428
(商品名:フィリップペトロリアル株式会社製)等が挙
げられる。また、スチレン−イソプレン−スチレンブロ
ック共重合体以外を、他のポリマー、例えば、ポリイソ
ブチレン等と併用して用いてもよい。ポリイソブチレン
としては、ビスタネックス(商品名:エクソン化学株式
会社製)が好適に使用できる。
【0032】合成ゴム系のテープ剤に配合される軟化剤
は、ベースポリマーである上記スチレン−イソプレン−
スチレンブロック共重合体を可塑化、軟化させ、テープ
剤の皮膚への適度な付着性を維持させるものである。こ
の軟化剤としては、アーモンド油、オリーブ油、ツバキ
油、パーシック油、ラッカセイ油、流動パラフィン等が
例示される。その配合比は、スチレン−イソプレン−ス
チレンブロック共重合体100重量部に対して150〜
350重量部とすることが好ましい。
【0033】また、N−置換−o−トルイジン誘導体、
スチレン−イソプレン−スチレンブロック共重合体、粘
着付与剤および軟化剤の製剤総量中の好ましい配合割合
は、次の通りである。すなわち、N−置換ーoートルイ
ジン誘導体0.01〜20重量%、スチレン−イソプレ
ン−スチレンブロック共重合体5〜40重量%、ロジン
エステル誘導体5〜70重量%、軟化剤10〜75重量
%の割合とすることが好ましい。
【0034】アクリル系テープ剤の場合について説明す
ると、粘着性基剤、薬物および吸収促進剤、さらに必要
に応じて各種配合剤を適度な溶媒に溶解ないし分散さ
せ、得られた溶液ないし分散液を支持体表面に直接塗
布、乾燥し、厚み30〜200μmの貼付層を形成す
る。また、この溶液ないし分散液を保護用の剥離紙上に
塗布し、乾燥後に得られた貼付層を支持体に密着させて
もよい。この製造法に用いられる溶剤は、粘着性基剤、
薬物等の配合成分の全てに相溶性のある有機溶媒であれ
ば特に限定されないが、例えば、トルエン、ベンゼンお
よびキシレン等の芳香族炭化水素類、並びに四塩炭素、
クロロホルムおよび塩化メチレン等のハロゲン化炭化水
素類が挙げられる。
【0035】次に、その他の外用製剤である軟膏剤、ゲ
ル剤、クリーム剤、ゲル状クリーム剤、ローション剤、
リザーバー型パッチ、リニメント剤、エアゾール剤の配
合処方例について簡単に説明する。
【0036】(軟膏剤)軟膏剤は、本発明のN−置換−
o−トルイジン誘導体の薬物と、ミリスチン酸等の高級
脂肪酸またはそのエステル、鯨ロウ等のロウ類、ポリオ
キシエチレン等の界面活性剤、親水ワセリン等の炭化水
素類を少なくとも配合してなるものである。軟膏剤の製
剤処方の例を挙げると、高級脂肪酸またはそのエステル
5〜15重量%、界面活性剤1〜10重量%、及びN−
置換−o−トルイジン誘導体0.01〜20重量%を室
温または加温下で混合し、ロウ類4〜10重量%、炭化
水素50〜90重量%を加え、加温または加熱融解し、
50〜100℃に保ち、全成分が透明溶解液になった
後、ホモミキサーで均一に混和する。その後、撹拌しな
がら室温まで下げることによって軟膏剤を得ることがで
きる。
【0037】(ゲル剤)ゲル剤は、本発明のN−置換−
o−トルイジン誘導体の薬物と、エタノール等の低級ア
ルコール、水、カルボキシビニル重合体等のゲル化剤、
トリエタノールアミン等の中和剤を少なくとも配合して
なるものである。このゲル剤の製剤処方の例を挙げる
と、水55重量%以下にゲル化剤0.5〜5重量%を加
えて膨張させる。一方、N−置換−o−トルイジン誘導
体0.01〜20重量%、グリコール類40重量%以下
と低級アルコール60重量%以下の混合物に溶解する。
これら両者を混合し、さらに中和剤を加えてpH4〜7
となるように調整することにより、ゲル化剤を得ること
ができる。
【0038】(クリーム剤)クリーム剤は、本発明のN
−置換−o−トルイジン誘導体の薬物に、ミリスチン酸
エステル等の高級脂肪酸エステル、水、流動パラフィン
等の炭化水素類、ポリオキシエチレンアルキルエーテル
類等の乳化剤を少なくとも配合してなるものである。ク
リーム剤の配合処方の例を挙げると、N−置換−o−ト
ルイジン誘導体0.01〜20重量%、高級脂肪酸エス
テル1〜30重量%、水、炭化水素類10〜30重量
%、乳化剤1〜10重量%を適量加え、混合、撹拌する
ことにより得ることができる。
【0039】(ゲル状クリーム剤)ゲル状クリーム剤
は、ゲル剤とクリーム剤の中間の性質を有するものであ
り、上記したクリーム剤の各成分に加えて、カルボキシ
ビニル重合体等のゲル化剤とジイソプロパノールアミン
等の中和剤を配合し、pH4〜8、好ましくは5〜6.
5に調整することにより製造することができる。このゲ
ル状クリーム剤の配合処方の例を挙げると、本発明のN
−置換−o−トルイジン誘導体の薬物0.01〜20重
量%、高級脂肪酸エステル25重量%以下と低級アルコ
ール40重量%以下の混合物に溶解し、さらに乳化剤5
重量%以下を加える。一方、水にゲル化剤0.5〜5重
量%を加えて膨張させる。次に、両者を混合しホモミキ
サーで均一に乳化させ、乳化後、中和剤を添加し、pH
を4〜8に調整して得ることができる。
【0040】(ローション剤)ローション剤は、本発明
のN−置換−o−トルイジン誘導体の薬物に、エタノー
ル等の低級アルコール、水および/またはグリコール類
を少なくとも配合するものである。このローション剤の
配合処方の例を挙げると、本発明のN−置換−o−トル
イジン誘導体、低級アルコール、水および/またはグリ
コール類を適量加えて混合、撹拌することにより得るこ
とができる。
【0041】(リザーバー型パッチ)リザーバー型パッ
チは、少なくとも、(1)裏打ち材層、(2)薬剤貯蔵
層、(3)薬剤放出層、及び(4)感圧接着剤層からな
る。上記(2)薬剤貯蔵層は、本発明のN−置換−o−
トルイジン誘導体の薬物に、(a)少なくともグリコー
ル類、低級アルコール、水、水溶性高分子、(b)少な
くとも脂肪族アルコールおよび多価アルコール、および
(c)少なくともパラフィン類、シリコン類、のいずれ
かを配合してなる基剤である。
【0042】(リニメント剤)リニメント剤は、本発明
のN−置換−o−トルイジン誘導体の薬物に、エタノー
ル、ポリエチレングリコール等のアルコール、水、アジ
ピン酸、セバシン酸等の脂肪酸エステルを少なくとも配
合してなるものである。リニメント剤の配合処方例を挙
げると、本発明のN−置換−o−トルイジン誘導体0.
01〜20重量%、アルコール10〜70重量%、水5
5重量%以下、脂肪酸エステル60重量%以下を混合、
撹拌することにより得ることができる。
【0043】(エアゾール剤)エアゾール剤は、本発明
のN−置換−o−トルイジン誘導体の薬物に、低級アル
コール、水、ジメチルエーテルおよび/または液化石油
ガスを少なくとも配合してなり、所望によりカンフル、
α−トコフェノール、メントール等の薬効補助剤、ある
いはヒドロキシプロピルメチルセルロ−ス、カルボキシ
ビニルポリマ−などのゲル化剤、あるいはPH調整剤を
配合してなるものである。エアゾール剤の具体的な製剤
処方例を挙げると、本発明のN−置換−o−トルイジン
誘導体0.01〜20重量%、低級アルコール、水を配
合し、エアゾール容器に充填し、さらに噴射剤としてジ
メチルエーテルおよび/または液化石油ガスを圧入する
ことにより得ることができる。
【0044】本発明の外用製剤には、薬理学上許容され
る各種添加剤、例えば安定化剤、抗酸化剤、香料、充填
剤、紫外線吸収剤、防腐剤、抗菌剤、あるいは吸収促進
剤などを適宜添加することができる。
【0045】なお、本発明のN−置換−o−トルイジン
誘導体からなる鎮痒剤は、体重、年齢、症状の程度、原
因疾患、性別などの多くの要因によって異なるが、成人
1日あたり、1mg〜3000mg程度を、一回または
数回に分けて投与することが好ましい。
【0046】
【実施例】以下、実施例および試験例を示し、本発明を
さらに具体的に説明する。 (実施例1)ローション剤 (重量%) エタノール 60.0 精製水 30.0 プロピレングリコール 3.0 L−メント−ル 2.0 N−アセチル−N−エチル−o−トルイジン 5.0 上記の各成分を撹拌混合し、ローション剤を調製した。
【0047】 (実施例2)リニメント剤 (重量%) エタノ−ル 85.0 リドカイン 2.0 グリチルリチン酸ジカルシウム 0.5 エチルセルロ−ス 0.2 ブチルヒドロキシトルエン 0.3 N−アセチル−N−エチル−o−トルイジン 7.0 精製水 残 量 上記の各成分を撹拌混合し、リニメント剤を調製した。
【0048】 (実施例3)クリーム剤 (重量%) 流動パラフィン 12.0 中鎖脂肪酸トリグリセライド 6.0 モノステアリン酸ポリエチレングリコール 4.0 カルボキシビニルポリマー 1.0 ジイソプロパノールアミン 0.4 メチルパラベン 0.1 N−プロパノイル−N−エチル−o−トルイジン 8.0 精製水 残 量 上記の各成分を撹拌混合し、クリーム剤を調製した。
【0049】 (実施例4)クリ−ム剤 (重量%) プロピレングリコ−ル 12.0 ポリソルベ−ト60 5.0 リドカイン 2.0 グリセリンモノステアレ−ト 23.0 アジピン酸ジイソプロピル 2.0 尿素 2.8 ブチルヒドロキシトルエン 0.2 N−プロパノイル−N−エチル−o−トルイジン 10.0 塩酸ブテナフィン 1.0 精製水 残 量 上記の各成分を撹拌混合し、クリ−ム剤を調製した。
【0050】 (実施例5)軟膏剤 (重量%) 白色ワセリン 38.0 セタノ−ル 12.0 セスキオレイン酸ソルビタン 5.0 サラシミツロウ 5.0 メチルパラベン 0.3 N−アセチル−N−エチル−o−トルイジン 10.0 精製水 残 量 上記の各成分を撹拌混合し、軟膏剤を調製した。
【0051】 (実施例6)軟膏剤 (重量%) 白色ワセリン 25.8 モノステアリン酸グリセリン 1.0 ステアリ−ルアルコ−ル 20.0 プロピレングリコ−ル 12.0 ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油 4.0 モノステアリン酸グリセリン 1.0 メチルパラベン 0.2 N−アセチル−N−エチル−o−トルイジン 5.0 精製水 残 量 上記各成分を撹拌混合し、軟膏剤を調製した。
【0052】 (実施例7)軟膏剤 (重量%) ミリスチン酸イソプロピル 5.0 セタノ−ル 6.0 流動パラフィン 5.0 モノステアリン酸グリセリド 10.0 ポリオキシエチレンセチルエ−テル 3.0 プロピルパラベン 0.3 N−プロパノイル−N−エチル−o−トルイジン 10.0 精製水 残 量 上記各成分を撹拌混合し、軟膏剤を調整した。
【0053】 (実施例8)ゲル剤 (重量%) エタノ−ル 35.0 カルボキシビニルポリマ− 1.2 ジイソプロパノ−ルアミン 0.3 N−プロパノイル−N−エチル−o−トルイジン 5.0 精製水 残 量 上記各成分を撹拌混合し、ゲル剤を得た。
【0054】 (実施例9)ゲル剤 (重量%) ポリエチレングリコ−ル300 13.0 カルボキシビニルポリマ− 0.5 エチルアルコ−ル 46.0 ジイソプロパノ−ルアミン 0.5 ブチルヒドロキシトルエン 0.1 L−メント−ル 2.0 リドカイン 2.0 N−アセチル−N−エチル−o−トルイジン 15.0 精製水 残 量 上記各成分を撹拌混合し、ゲル剤を得た。
【0055】 (実施例10)パップ剤 (重量%) N−アセチル−N−エチル−o−トルイジン 1.0 精製水 60.0 ゼラチン 7.0 カオリン 1.0 グリセリン 25.0 ポリアクリル酸ナトリウム 2.0 ポリビニルアルコール 3.0 水酸化アルミニウム 1.0 上記成分を溶解、撹拌し、均一な練合物を得た。この練
合物を、展延機を用いてポリプロピレン不織布上に厚さ
約1mmに塗布した後、ポリプロピレンフィルムにて覆
い、所定の大きさに切断し、パップ剤とした。
【0056】 (実施例11)パップ剤 (重量%) N−アセチル−N−エチル−o−トルイジン 3.0 精製水 70.0 ゼラチン 3.0 酸化チタン 1.0 グリセリン 18.0 ポリアクリル酸ナトリウム 3.0 カルボキシメチルセルロース 1.0 エチレングリコールジグリシジルエーテル 1.0 上記成分を溶解、撹拌し、均一な練合物を得た。この練
合物を、展延機を用いてポリエステル不織布上に厚さ約
0.5mmに塗布した後、ポリエチレンフィルムにて覆
い、所定の大きさに切断し、パップ剤とした。
【0057】 (実施例12)パップ剤 (重量%) N−ブタノイル−N−エチル−o−トルイジン 5.0 エチルパラベン 0.2 精製水 42.3 メトキシエチレン無水マレイン酸共重合体 5.0 合成ケイ酸アルミニウム 3.0 グリセリン 38.5 ポリアクリル酸 2.0 ポリビニルアルコール 2.5 水酸化カルシウム 1.5 上記成分を溶解、撹拌し、均一な練合物を得た。この練
合物を、展延機を用いてポリウレタンフィルム上に厚さ
約1mmに塗布した後、ポリエステルフィルムにて覆
い、所定の大きさに切断し、パップ剤とした。
【0058】 (実施例13)パップ剤 (重量%) N−プロパノイル−N−エチル−o−トルイジン 10.0 精製水 57.0 N−ビニルアセトアミド 5.0 グリセリン 22.5 ポリアクリル酸 3.0 カルボキシメチルセルロース 1.0 メタケイ酸アルミン酸マグネシウム 1.5 上記成分を溶解、撹拌し、均一な練合物を得た。この練
合物を展延機を用いてポリエステルの不織布上に厚さ約
1mmに塗布した後、ポリエステルフィルムにて覆い、
所定の大きさに切断してパップ剤とした。
【0059】 (実施例14)テープ剤 (重量%) スチレン−イソプレン−スチレンブロック共重合体 23.5 ポリイソブチレン 4.0 ロジンエステル 15.0 流動パラフィン 50.0 N−アセチル−N−エチル−o−トルイジン 7.5 上記各成分を加熱撹拌したものを支持体上に延展し、テ
ープ剤を調製した。
【0060】(実施例15)テープ剤 (重量%) スチレン−イソプレン−スチレンブロック共重合体 25.0 流動パラフィン 60.0 脂環族飽和炭化水素樹脂 5.0 N−ブタノイル−N−エチル−o−トルイジン 10.0 上記各成分をニーダーにより混合後、直接PBT織布に
展延し、上部からライナーで覆いテープ剤を調製した。
【0061】 (実施例16)テープ剤 (重量%) スチレン−イソプレン−スチレンブロック共重合体 23.0 流動パラフィン 43.5 ポリイソブチレン 7.0 ロジンエステル 21.5 N−アセチル−N−エチル−o−トルイジン 5.0 上記各成分をミキサーにより混合し、予め剥離処理の施
されたプラスチックフィルム上に展延し、上部よりPE
T織布で覆い、圧着転写しテープ剤を調製した。
【0062】 (実施例17)テープ剤 (重量%) スチレン−イソプレン−スチレンブロック共重合体 25.0 流動パラフィン 23.0 ポリイソブチレン 17.0 ロジンエステル 20.0 N−ブタノイル−N−エチル−o−トルイジン 15.0 上記各成分をニーダーにて混合し、予め剥離処理の施さ
れたプラスチックフィルム上に展延し、上部からポリプ
ロピレン不織布で覆い、圧着転写し、テープ剤を調製し
た。
【0063】 (実施例18)テープ剤 (重量%) スチレン−イソプレン−スチレンブロック共重合体 23.0 流動パラフィン 65.0 ロジンエステル 7.0 N−プロパノイル−N−エチル−o−トルイジン 5.0 実施例10と同様の方法により、テープ剤を調製した。
【0064】 (実施例19)テープ剤 (重量%) スチレン−イソプレン−スチレンブロック共重合体 21.0 流動パラフィン 50.0 ロジンエステル 21.0 N−ブタノイル−N−エチル−o−トルイジン 8.0 上記各成分をニーダーにて混合し、予め剥離処理の施さ
れたプラスチックフィルム上に展延し、上部よりポリプ
ロピレン織布で覆い圧着転写し、テープ剤を調製した。
【0065】 (実施例20)テープ剤 (重量%) スチレン−イソプレン−スチレンブロック共重合体 25.0 ポリイソブチレン 8.0 流動パラフィン 43.0 ロジンエステル 14.0 N−ブタノイル−N−エチル−o−トルイジン 10.0 上記処方をニーダーにて混合し、予め剥離処理の施され
たプラスチックフィルム上に展延し、上部よりPBT不
織布で覆い圧着転写し、テープ剤を調製した。
【0066】 (実施例21)テープ剤 (重量%) スチレン−イソプレン−スチレンブロック共重合体 16.0 ポリイソブチレン 13.0 流動パラフィン 38.0 ロジンエステル 26.0 N−アセチル−N−エチル−o−トルイジン 7.0 上記各成分をニーダーにて混合し、予め剥離処理の施さ
れたプラスチックフィルム上に展延し、上部よりポリプ
ロピレン織布で覆い圧着転写し、テープ剤を調製した。
【0067】 (実施例22)テープ剤 (重量%) スチレン−イソプレン−スチレンブロック共重合体 30.0 流動パラフィン 52.0 ロジンエステル 7.0 N−プロパノイル−N−エチル−o−トルイジン 11.0 上記各成分をニーダーにて混合し、予め剥離処理の施さ
れたプラスチックフィルム上に展延し、上部からPET
フィルムで覆い圧着転写し、テープ剤を調製した。
【0068】 (実施例23)テープ剤 (重量%) アクリル樹脂系溶剤型感圧接着剤 88.0 (商品名 NISSETU PE−300) (固形分として) N−ブタノイル−N−エチル−o−トルイジン 12.0 上記各成分を混合したものを支持体上に延展し、溶剤を
蒸発させることで、テープ剤を調製した。
【0069】 (実施例24)テープ剤 (重量%) シリコーン粘着剤 92.0 (商品名 BIO−PSA X7−2920) (固形分として) N−アセチル−N−エチル−o−トルイジン 8.0 上記各成分を混合したものを支持体上に延展し、溶剤を
蒸発させることで、テープ剤を調製した。
【0070】(実施例25)エアゾ−ル剤(重量%) 変性アルコ−ル 58.0 カルボキシビニルポリマ−(カ−ボポ−ル) 1.0 トリエタノ−ルアミン 1.0 L−メント−ル 1.0 N−アセチル−N−エチル−o−トルイジン 3.0 精製水 残 量 上記各成分からなる原液を調製し、原液と噴射剤の割合
を、原液70.0重量%に対し、ジメチルエ−テル3
0.0重量%として、エアゾ−ル剤を調製した。
【0071】(試験例1)試験方法 被験物質として用いるN−アセチル−N−エチル−o−
トルイジン(アセタミトン)、N−プロパノイル−N−
エチル−o−トルイジン(プロパミトン)及びN−ブタ
ノイル−N−エチル−o−トルイジン(ブタミトン)に
ついては、小川香料株式会社より入手したものを使用し
た。また、溶媒として用いるオリ−ブ油は和光純薬工業
株式会社、ヒスタミンリリーサーとして用いるComp
ound48/80はシグマ社(SIGMA社)より購
入したものを使用した。上記各被験物質は、用時に20
mlの褐色メスフラスコを用いてオリ−ブ油により、被
験物質が10%(W/V)の濃度になるように調製し
た。Compound48/80投与液は、これら1.
0mgに対して2mlの割合の生理食塩水(大塚製薬株
式会社)に溶解し、調製した。なお、試験動物について
は、5週齢の雄性ddY系マウス26.7〜31.9g
を使用した。実験前処理として、被験物質投与前日にマ
ウスの背部(約5cm2)を電気バリカンを用いて毛刈
り処理した。
【0072】被験物質の投与方法については、予め除毛
したマウスの背部に、上記の10%(W/V)濃度の被
験物質を0.1ml/bodyで1回塗布し、その60
分後に上記のCompound48/80(50μg/
body)を含む生理食塩水0.1mlを同部位に皮下
投与した。なお、被験物質塗布後は、動物番号を記載し
たポリカ−ボネ−ト製ゲ−ジに1匹ずつ収容した。マウ
スの掻痒行動の判定はマウスが後肢で注射部位を引っ掻
く行動を指標とし、注射5分後より15分間の総回数を
算出した。引っ掻き回数の結果は平均値±標準偏差で表
記した。解析方法としては、各群の引っ掻き回数につい
てkruskal−Wallisの検定を行った後、対
照群を基準としたSteel検定を行った。いずれもP
<0.01、P<0.05を有意とした。
【0073】試験結果としては、Compound48
/80の皮下投与によりマウスの引っ掻き行動が惹起さ
れ、溶媒投与群では71.5±46.4回であった。一
方、被験物質投与群では、アセタミトン投与群の回数が
最も少なく、6.5±5.6(P<0.01)、次いで
プロパミトン投与群の25.9±13.7(P<0.0
5)、ブタミトン投与群の35.0±17.8であっ
た。これらの引っ掻き回数に対する各被験物質の平均抑
制率は、アセタミトン91%、プロパミトン64%、ブ
タミトン51%であり、顕著な抑制作用が認められた。
このことより本発明のo−トルイジン誘導体は鎮痒剤と
して有用であることが判明した。
【0074】
【発明の効果】本発明の鎮痒剤は、人及び動物の全身性
および局所性の痒みに対して有効である。すなわち、本
発明の鎮痒剤は、皮膚掻痒症、汗も、しもやけ、虫ささ
れ、湿疹、肛門掻痒症、膣カンジダ症、トリコモナス
症、神経症に伴う痒み、老人性掻痒症、蕁麻疹、アトピ
−性皮膚炎およびウイルス感染症などに起因する種々の
皮膚疾患に伴う痒みに対する治療薬として有用である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 境 美智順 茨城県つくば市観音台1丁目25番11号 久 光製薬株式会社筑波研究所内 Fターム(参考) 4C206 GA01 GA02 GA03 GA31 MA01 MA04 MA33 MA37 MA48 MA52 MA83 NA14 ZA89

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式(I) 【化1】 (式中、Rは炭素数1〜4の低級アルキル基を、R
    は炭素数1〜8のアルキル基を意味する)で示されるN
    −置換−o−トルイジン誘導体から選ばれる少なくとも
    1種の化合物からなる鎮痒剤。
  2. 【請求項2】 N−置換−o−トルイジン誘導体が、N
    −アセチル−N−エチル−o−トルイジン、N−プロパ
    ノイル−N−エチル−o−トルイジンまたはN−ブタノ
    イル−N−エチル−o−トルイジンであることを特徴と
    する請求項1記載の鎮痒剤。
  3. 【請求項3】 請求項1または2に記載の鎮痒剤を含有
    することを特徴とする外用製剤。
  4. 【請求項4】 製剤の全重量における前記鎮痒剤の含有
    量が、0.1〜20重量%であることを特徴とする請求
    項3記載の外用製剤。
  5. 【請求項5】 剤型が、パップ剤、テープ剤、軟膏剤、
    ゲル剤、クリーム剤、ゲル状クリーム剤、ローション
    剤、スプレー剤、リザーバー型パッチ剤、リニメント剤
    またはエアゾール剤である請求項3または4に記載の外
    用製剤。
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