JPH0616592A - 新規なカルボン酸、その製造法及びそれからの誘導体の製造法 - Google Patents
新規なカルボン酸、その製造法及びそれからの誘導体の製造法Info
- Publication number
- JPH0616592A JPH0616592A JP9643493A JP9643493A JPH0616592A JP H0616592 A JPH0616592 A JP H0616592A JP 9643493 A JP9643493 A JP 9643493A JP 9643493 A JP9643493 A JP 9643493A JP H0616592 A JPH0616592 A JP H0616592A
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- cis
- production
- compound
- lower alkyl
- methyl
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Abstract
(57)【要約】
【構成】 一般式〔I〕
【化1】
(式中、R1 は低級アルキルを、R3 はアルキル、置換
されてもよいフェニル、置換されてもよいアラルキル、
又は置換されてもよい複素環を示す。)で表わされる化
合物及びその製造法並びに一般式〔I〕で表わされる化
合物からの一般式〔III〕 【化2】 (式中、R1 、R3 は前記と同じ意味を示す。)で表わ
される化合物の製造法。 【効果】 ビシクロ〔4.1.0〕ヘプタン−2,4−
ジオン誘導体のシクロプロパン環と5位の低級アルキル
がtrans である原料化合物から、cis 体の目的物を得る
ことができる。
されてもよいフェニル、置換されてもよいアラルキル、
又は置換されてもよい複素環を示す。)で表わされる化
合物及びその製造法並びに一般式〔I〕で表わされる化
合物からの一般式〔III〕 【化2】 (式中、R1 、R3 は前記と同じ意味を示す。)で表わ
される化合物の製造法。 【効果】 ビシクロ〔4.1.0〕ヘプタン−2,4−
ジオン誘導体のシクロプロパン環と5位の低級アルキル
がtrans である原料化合物から、cis 体の目的物を得る
ことができる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、新規なカルボン酸、そ
の製造法及びそれからの誘導体の製造法であり、本発明
の化合物は除草剤として有用である。
の製造法及びそれからの誘導体の製造法であり、本発明
の化合物は除草剤として有用である。
【0002】
【従来の技術】ビシクロ〔4.1.0〕ヘプタン−2,
4−ジオン誘導体は除草剤として有用であることは知ら
れている(WO91/00260)。ビシクロ〔4.
1.0〕ヘプタン−2,4−ジオン誘導体のビシクロ部
のシクロプロパン環と5位の置換基との間には、立体異
性体が存在する。シクロプロパン環と5位の低級アルキ
ルがcis である誘導体の方が選択性除草剤としての特性
が優れることから、cis 体を合成することは実用上有用
なことである。ビシクロ〔4.1.0〕ヘプタン−2,
4−ジオン誘導体のシクロプロパン環と5位の低級アル
キルがtrans である原料化合物からcis 体の目的物を得
る製造法は知られていない。
4−ジオン誘導体は除草剤として有用であることは知ら
れている(WO91/00260)。ビシクロ〔4.
1.0〕ヘプタン−2,4−ジオン誘導体のビシクロ部
のシクロプロパン環と5位の置換基との間には、立体異
性体が存在する。シクロプロパン環と5位の低級アルキ
ルがcis である誘導体の方が選択性除草剤としての特性
が優れることから、cis 体を合成することは実用上有用
なことである。ビシクロ〔4.1.0〕ヘプタン−2,
4−ジオン誘導体のシクロプロパン環と5位の低級アル
キルがtrans である原料化合物からcis 体の目的物を得
る製造法は知られていない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明においては、シ
クロプロパン環と5位の低級アルキルがtrans 体である
原料化合物から、cis 体の目的物を得ることである。
クロプロパン環と5位の低級アルキルがtrans 体である
原料化合物から、cis 体の目的物を得ることである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、一般式〔I〕
【化6】 (式中、R1 は低級アルキルを、R3 はアルキル、置換
されてもよいフェニル、置換されてもよいアラルキル、
又は置換されてもよい複素環を示す。)で表わされる化
合物及びその製造法並びに一般式〔III〕
されてもよいフェニル、置換されてもよいアラルキル、
又は置換されてもよい複素環を示す。)で表わされる化
合物及びその製造法並びに一般式〔III〕
【化7】 (式中、R1 、R3 は前記と同じ意味を示す。)で表わ
される化合物の製造法である。
される化合物の製造法である。
【0005】本発明の一般式〔I〕の製造法は、次の通
りである。溶媒としては、アルコール類、水、およびそ
の混合溶媒が用いられ、反応温度は室温から溶媒の沸点
まで好ましくは室温であり、NaOH、KOH、Na2
CO3 、K2 CO3 などアルカリを用いて加水分解す
る。
りである。溶媒としては、アルコール類、水、およびそ
の混合溶媒が用いられ、反応温度は室温から溶媒の沸点
まで好ましくは室温であり、NaOH、KOH、Na2
CO3 、K2 CO3 などアルカリを用いて加水分解す
る。
【0006】一般式〔I〕から一般式〔III〕の製造
法で、脱炭酸時に存在させる塩基としては、アンモニ
ア、(C1 −C6 )アルキルアミン、ジ(C1 −C6 )
アルキルアミン、トリ(C1 −C6 )アルキルアミン、
ピリジン、DBU等有機塩基を用い、アルコール類、エ
ーテル類、THF等の有機溶媒中、冷却下から溶媒の沸
点まで好ましくは室温で反応させることによって一般式
〔III〕が得られる。本発明化合物の構造は、IR、
NMR、MASSスペクトル等で決定した。
法で、脱炭酸時に存在させる塩基としては、アンモニ
ア、(C1 −C6 )アルキルアミン、ジ(C1 −C6 )
アルキルアミン、トリ(C1 −C6 )アルキルアミン、
ピリジン、DBU等有機塩基を用い、アルコール類、エ
ーテル類、THF等の有機溶媒中、冷却下から溶媒の沸
点まで好ましくは室温で反応させることによって一般式
〔III〕が得られる。本発明化合物の構造は、IR、
NMR、MASSスペクトル等で決定した。
【0007】
【実施例】次に実施例を挙げて、本発明を具体的に説明
する。 実施例1 3−(3−メトキシ−2−メチル−4−メチルスルホニ
ルベンゾイル)−cis−5−ヒドロキシカルボニル−tra
ns −5−メチル−cis −ビシクロ〔4.1.0〕ヘプ
タン−2,4−ジオンの合成
する。 実施例1 3−(3−メトキシ−2−メチル−4−メチルスルホニ
ルベンゾイル)−cis−5−ヒドロキシカルボニル−tra
ns −5−メチル−cis −ビシクロ〔4.1.0〕ヘプ
タン−2,4−ジオンの合成
【化8】 メタノール50ml中3−(3−メトキシ−2−メチル−
4−メチルスルホニルベンゾイル)−cis −5−エトキ
シカルボニル−trans −5−メチル−cis −ビシクロ
〔4.1.0〕ヘプタン−2,4−ジオン21.1g(5
0mmol)を溶かした溶液に水50ml中にNaOH6.0g
(150mmol)を溶かした液を室温で滴下し、その後一
夜攪拌を続けた。濃塩酸でpH2−3にすると白色結晶
が析出した。反応終了後、ジクロロメタンにより抽出、
水洗、乾燥し、溶媒留去することにより目的物18.7g
を得た。1H−NMR(200MHz)δ;1.1(1
H,m),1.6(3H,s),1.9(1H,m),2.2
(3H,s),2.1−2.3(2H,m),3.2(3H,
s),3.9(3H,s),6.9(1H,d,J=8H
z),7.8(1H,d,J=8Hz),17.6−17.8
(1H,brs)
4−メチルスルホニルベンゾイル)−cis −5−エトキ
シカルボニル−trans −5−メチル−cis −ビシクロ
〔4.1.0〕ヘプタン−2,4−ジオン21.1g(5
0mmol)を溶かした溶液に水50ml中にNaOH6.0g
(150mmol)を溶かした液を室温で滴下し、その後一
夜攪拌を続けた。濃塩酸でpH2−3にすると白色結晶
が析出した。反応終了後、ジクロロメタンにより抽出、
水洗、乾燥し、溶媒留去することにより目的物18.7g
を得た。1H−NMR(200MHz)δ;1.1(1
H,m),1.6(3H,s),1.9(1H,m),2.2
(3H,s),2.1−2.3(2H,m),3.2(3H,
s),3.9(3H,s),6.9(1H,d,J=8H
z),7.8(1H,d,J=8Hz),17.6−17.8
(1H,brs)
【0008】実施例2 3−(3−メトキシ−2−メチル−4−メチルスルホニ
ルベンゾイル)−cis−5−メチル−cis −ビシクロ
〔4.1.0〕ヘプタン−2,4−ジオンの合成
ルベンゾイル)−cis−5−メチル−cis −ビシクロ
〔4.1.0〕ヘプタン−2,4−ジオンの合成
【化9】 メタノール40ml中に3−(3−メトキシ−2−メチル
−4−メチルスルホニルベンゾイル)−cis −5−ヒド
ロキシカルボニル−trans −5−メチル−cis−ビシク
ロ〔4.1.0〕ヘプタン−2,4−ジオン3.9gを入
れ、さらにトリエチルアミンを室温で一滴加える。その
後6時間反応を続けた。反応終了後、溶媒を留去し、得
られた結晶をメタノールで再結晶することにより目的物
2.9gを得た。mp 150−153℃
−4−メチルスルホニルベンゾイル)−cis −5−ヒド
ロキシカルボニル−trans −5−メチル−cis−ビシク
ロ〔4.1.0〕ヘプタン−2,4−ジオン3.9gを入
れ、さらにトリエチルアミンを室温で一滴加える。その
後6時間反応を続けた。反応終了後、溶媒を留去し、得
られた結晶をメタノールで再結晶することにより目的物
2.9gを得た。mp 150−153℃
【0009】実施例3 3−(3−メトキシ−2−メチル−4−メチルスルホニ
ルベンゾイル)−cis−5−メチル−cis −ビシクロ
〔4.1.0〕ヘプタン−2,4−ジオンの合成
ルベンゾイル)−cis−5−メチル−cis −ビシクロ
〔4.1.0〕ヘプタン−2,4−ジオンの合成
【化10】 3−(3−メトキシ−2−メチル−4−メチルスルホニ
ルベンゾイル)−trans −5−エトキシカルボニル−ci
s −5−メチル−ビシクロ〔4.1.0〕ヘプタン−
2,4−ジオン及び3−(3−メトキシ−2−メチル−
4−メチルスルホニルベンゾイル)−cis −5−エトキ
シカルボニル−trans −5−メチル−ビシクロ〔4.
1.0〕ヘプタン−2,4−ジオン(3:1)の粗結晶
7.2gのメタノール溶液20mlを2.6N水酸化ナ
トリウム水溶液20mlに室温、0.5時間で滴下し
た。その後40℃で18時間攪拌してから、5℃にて1
0%酢酸水溶液30mlを1時間かけて滴下した。同温
度で1時間攪拌後、濃塩酸でpH2.2に調整した。ス
ラリー状になったこの反応液にさらに25%アンモニア
水0.25mlを加え室温で2日間攪拌を続けた。反応
終了後、濾過して得た結晶をメタノールで洗浄、乾燥し
目的化合物4.0gを得た。
ルベンゾイル)−trans −5−エトキシカルボニル−ci
s −5−メチル−ビシクロ〔4.1.0〕ヘプタン−
2,4−ジオン及び3−(3−メトキシ−2−メチル−
4−メチルスルホニルベンゾイル)−cis −5−エトキ
シカルボニル−trans −5−メチル−ビシクロ〔4.
1.0〕ヘプタン−2,4−ジオン(3:1)の粗結晶
7.2gのメタノール溶液20mlを2.6N水酸化ナ
トリウム水溶液20mlに室温、0.5時間で滴下し
た。その後40℃で18時間攪拌してから、5℃にて1
0%酢酸水溶液30mlを1時間かけて滴下した。同温
度で1時間攪拌後、濃塩酸でpH2.2に調整した。ス
ラリー状になったこの反応液にさらに25%アンモニア
水0.25mlを加え室温で2日間攪拌を続けた。反応
終了後、濾過して得た結晶をメタノールで洗浄、乾燥し
目的化合物4.0gを得た。
【0010】
【発明の効果】本発明においては、シクロプロパン環と
5位の低級アルキルがtrans 体である原料化合物から、
cis 体の目的物を工業的に有利に得ることができる。
5位の低級アルキルがtrans 体である原料化合物から、
cis 体の目的物を工業的に有利に得ることができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C07C 317/46 7419−4H
Claims (3)
- 【請求項1】 一般式〔I〕 【化1】 (式中、R1 は低級アルキルを、R3 はアルキル、置換
されてもよいフェニル、置換されてもよいアラルキル、
又は置換されてもよい複素環を示す。)で表わされる化
合物。 - 【請求項2】 一般式〔II〕 【化2】 (式中、R2 は低級アルキル、R1 、R3 は前記と同じ
意味を示す。)で表わされる化合物を加水分解すること
を特徴とする一般式〔I〕 【化3】 (式中、R1 、R3 は前記と同じ意味を示す。)で表わ
される化合物の製造法。 - 【請求項3】 一般式〔I〕 【化4】 (式中、R1 、R3 は前記と同じ意味を示す。)で表わ
される化合物を塩基の存在下脱炭酸させることを特徴と
する一般式〔III〕 【化5】 (式中、R1 、R3 は前記と同じ意味を示す。)で表わ
される化合物の製造法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9643493A JPH0616592A (ja) | 1992-04-10 | 1993-04-01 | 新規なカルボン酸、その製造法及びそれからの誘導体の製造法 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4-118333 | 1992-04-10 | ||
JP11833392 | 1992-04-10 | ||
JP9643493A JPH0616592A (ja) | 1992-04-10 | 1993-04-01 | 新規なカルボン酸、その製造法及びそれからの誘導体の製造法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0616592A true JPH0616592A (ja) | 1994-01-25 |
Family
ID=26437639
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9643493A Pending JPH0616592A (ja) | 1992-04-10 | 1993-04-01 | 新規なカルボン酸、その製造法及びそれからの誘導体の製造法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0616592A (ja) |
-
1993
- 1993-04-01 JP JP9643493A patent/JPH0616592A/ja active Pending
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