JPH06164958A - 水平偏向回路 - Google Patents
水平偏向回路Info
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- JPH06164958A JPH06164958A JP31165692A JP31165692A JPH06164958A JP H06164958 A JPH06164958 A JP H06164958A JP 31165692 A JP31165692 A JP 31165692A JP 31165692 A JP31165692 A JP 31165692A JP H06164958 A JPH06164958 A JP H06164958A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】本発明の目的は、IGBTを水平出力トランジ
スタに適用した水平偏向回路に好適な、過電流保護回路
を備えた水平偏向回路を提供することにある。 【構成】本発明の水平偏向回路では、出力トランスを介
して水平出力トランジスタに流れる電流を検出する電流
検出手段と、この電流検出手段に制御端子が接続され、
水平出力トランジスタのゲートに出力端子が接続された
スイッチ手段を設けている。 【効果】コレクタ電圧検出用の抵抗での損失の増加を招
くことなく、水平出力トランジスタの過電流による破壊
を防止する効果がある。
スタに適用した水平偏向回路に好適な、過電流保護回路
を備えた水平偏向回路を提供することにある。 【構成】本発明の水平偏向回路では、出力トランスを介
して水平出力トランジスタに流れる電流を検出する電流
検出手段と、この電流検出手段に制御端子が接続され、
水平出力トランジスタのゲートに出力端子が接続された
スイッチ手段を設けている。 【効果】コレクタ電圧検出用の抵抗での損失の増加を招
くことなく、水平出力トランジスタの過電流による破壊
を防止する効果がある。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、テレビジョン受像機,
ディスプレイ装置などに搭載される水平偏向回路に関す
る。
ディスプレイ装置などに搭載される水平偏向回路に関す
る。
【0002】
【従来の技術】通常、水平偏向回路の水平出力トランジ
スタには、バイポーラトランジスタを用いるのが一般的
である。しかしながら、バイポーラトランジスタは、ド
ライブ条件が、コレクタ電流の大きさやスイッチング周
波数に影響されやすいという問題がある。このため、水
平サイズ(上記コレクタ電流の大きさにほぼ比例)や、
水平周波数の異なる仕様に対応させるためには、ドライ
ブ条件の見直しを行う必要があった。
スタには、バイポーラトランジスタを用いるのが一般的
である。しかしながら、バイポーラトランジスタは、ド
ライブ条件が、コレクタ電流の大きさやスイッチング周
波数に影響されやすいという問題がある。このため、水
平サイズ(上記コレクタ電流の大きさにほぼ比例)や、
水平周波数の異なる仕様に対応させるためには、ドライ
ブ条件の見直しを行う必要があった。
【0003】これに対して、最近、パワーデバイスとし
て注目されているIGBT(Insurated Gate Bipolar T
ransistor)は、電圧駆動素子であるため、ドライブ条
件が、コレクタ電流の大きさやスイッチング周波数に影
響されにくいという特長を持っている。このIGBTを
水平出力トランジスタとして用いることにより、水平サ
イズや水平周波数の異なる仕様に対しても、ドライブ条
件の見直しを行う必要がなく、同一回路で様々な仕様に
対応させることができる。
て注目されているIGBT(Insurated Gate Bipolar T
ransistor)は、電圧駆動素子であるため、ドライブ条
件が、コレクタ電流の大きさやスイッチング周波数に影
響されにくいという特長を持っている。このIGBTを
水平出力トランジスタとして用いることにより、水平サ
イズや水平周波数の異なる仕様に対しても、ドライブ条
件の見直しを行う必要がなく、同一回路で様々な仕様に
対応させることができる。
【0004】しかしながら、IGBTは、バイポーラト
ランジスタに比べ、過電流による破壊が生じやすいとい
う問題点がある。これは、バイポーラトランジスに流せ
る最大コレクタ電流は、順方向ベース電流によって制限
できるのに対して、IGBTでは、このような制限を行
うことが難しいためである(仮に、IGBTのゲート電
圧によって、コレクタ電流を制限しようとすると、定常
状態におけるオン抵抗が増加し、損失の増大を招く)。
ランジスタに比べ、過電流による破壊が生じやすいとい
う問題点がある。これは、バイポーラトランジスに流せ
る最大コレクタ電流は、順方向ベース電流によって制限
できるのに対して、IGBTでは、このような制限を行
うことが難しいためである(仮に、IGBTのゲート電
圧によって、コレクタ電流を制限しようとすると、定常
状態におけるオン抵抗が増加し、損失の増大を招く)。
【0005】このような、IGBTの過電流による破壊
を防止するための従来技術としては、例えば、特開昭6
3−95724号公報に記載された方法がある。
を防止するための従来技術としては、例えば、特開昭6
3−95724号公報に記載された方法がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術(特開昭
63−95724号公報)によって、IGBTの過電流
による破壊を防止できると考えられる。しかしながら、
この従来技術を水平偏向回路に用いた場合、次のような
問題が生じる。以下、この点について、図2を用いて説
明する。
63−95724号公報)によって、IGBTの過電流
による破壊を防止できると考えられる。しかしながら、
この従来技術を水平偏向回路に用いた場合、次のような
問題が生じる。以下、この点について、図2を用いて説
明する。
【0007】図2は、水平出力トランジスタとして、I
GBTを用いた水偏向回路に、上記従来技術(特開昭6
3−95724号公報)を適用した場合の例である。図
2中、1はドライブパルス入力端子、2は電源電圧入力
端子、3は2次出力電圧出力端子、4は水平出力トラン
ジスタ、5はダンパダイオード、6は共振コンデンサ、
7は水平偏向コイル、8はS字補正コンデンサ、9は出
力トランス、10はダイオード、11はコンデンサ、6
0はトランジスタ、61はツェナダイオード、62,6
3は抵抗である。
GBTを用いた水偏向回路に、上記従来技術(特開昭6
3−95724号公報)を適用した場合の例である。図
2中、1はドライブパルス入力端子、2は電源電圧入力
端子、3は2次出力電圧出力端子、4は水平出力トラン
ジスタ、5はダンパダイオード、6は共振コンデンサ、
7は水平偏向コイル、8はS字補正コンデンサ、9は出
力トランス、10はダイオード、11はコンデンサ、6
0はトランジスタ、61はツェナダイオード、62,6
3は抵抗である。
【0008】図2中、IGBTの過電流による破壊を防
止する従来技術(特開昭63−95724号公報に示さ
れた方法)は、トランジスタ60、ツェナダイオード6
1、抵抗62,63から成る保護回路を設けた点であ
る。以下、この保護回路の働きについて述べる。
止する従来技術(特開昭63−95724号公報に示さ
れた方法)は、トランジスタ60、ツェナダイオード6
1、抵抗62,63から成る保護回路を設けた点であ
る。以下、この保護回路の働きについて述べる。
【0009】図2に示した水平偏向回路において、上記
保護回路がない場合、2次出力電圧出力端子3に接続さ
れた負荷が短絡されるなどの異常が生じた際、水平出力
トランジスタ4に、過電流が流れる。これに対し、上記
保護回路を接続した場合、抵抗62,63によって、水
平出力トランジスタ4がオン期間に流れるコレクタ電流
によって発生するコレクタ電圧を検出し、この検出され
たコレクタ電圧が一定以上になったとき、トランジスタ
60をオンさせている。この結果、水平出力トランジス
タ4に流れる電流が制限され、過電流による破壊を防止
することができる。
保護回路がない場合、2次出力電圧出力端子3に接続さ
れた負荷が短絡されるなどの異常が生じた際、水平出力
トランジスタ4に、過電流が流れる。これに対し、上記
保護回路を接続した場合、抵抗62,63によって、水
平出力トランジスタ4がオン期間に流れるコレクタ電流
によって発生するコレクタ電圧を検出し、この検出され
たコレクタ電圧が一定以上になったとき、トランジスタ
60をオンさせている。この結果、水平出力トランジス
タ4に流れる電流が制限され、過電流による破壊を防止
することができる。
【0010】しかしながら、上記保護回路を、水平偏向
回路に適用する上では、抵抗63での損失が問題にな
る。この原因は、水平帰線期間において、水平出力トラ
ンジスタ4に発生するコレクタ電圧が、約1000V程
度の高電圧になるためである。また、この水平帰線期間
に発生する損失を低減するため、抵抗63の抵抗値を大
きくすると、抵抗63とトランジスタ60の寄生容量に
よって生じる時定数に基づいて、上記保護回路の応答速
度が遅延し、上記保護回路本来の目的を達成しない可能
性がある(過電流が流れ、破壊する可能性がある)。
回路に適用する上では、抵抗63での損失が問題にな
る。この原因は、水平帰線期間において、水平出力トラ
ンジスタ4に発生するコレクタ電圧が、約1000V程
度の高電圧になるためである。また、この水平帰線期間
に発生する損失を低減するため、抵抗63の抵抗値を大
きくすると、抵抗63とトランジスタ60の寄生容量に
よって生じる時定数に基づいて、上記保護回路の応答速
度が遅延し、上記保護回路本来の目的を達成しない可能
性がある(過電流が流れ、破壊する可能性がある)。
【0011】本発明の目的は、水平偏向回路に用いて
も、上記のような損失の問題がない過電流保護回路を備
えた水平偏向回路を提供することにある。
も、上記のような損失の問題がない過電流保護回路を備
えた水平偏向回路を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明の水平偏向回路で
は、上記出力トランスを介して水平出力トランジスタに
流れる電流を検出する電流検出手段と、この電流検出手
段に制御端子が接続され、水平出力トランジスタのゲー
トに出力端子が接続されたスイッチ手段を設けている。
は、上記出力トランスを介して水平出力トランジスタに
流れる電流を検出する電流検出手段と、この電流検出手
段に制御端子が接続され、水平出力トランジスタのゲー
トに出力端子が接続されたスイッチ手段を設けている。
【0013】
【作用】本発明の水平偏向回路では、上記電流検出手段
の働きにより、水平出力トランジスタに流れる電流を検
出し、この電流が予め設定された電流値より大きくなっ
た場合、上記スイッチ手段を導通させている。この結
果、水平出力トランジスタのゲート電圧を下げ、水平出
力トランジスタに流れるコレクタ電流を制限(または、
遮断)することができる。従って、従来技術を用いた場
合に問題となった抵抗63(図2参照)での損失の増加
を招くことなく、水平出力トランジスタの過電流による
破壊を防止することができる。
の働きにより、水平出力トランジスタに流れる電流を検
出し、この電流が予め設定された電流値より大きくなっ
た場合、上記スイッチ手段を導通させている。この結
果、水平出力トランジスタのゲート電圧を下げ、水平出
力トランジスタに流れるコレクタ電流を制限(または、
遮断)することができる。従って、従来技術を用いた場
合に問題となった抵抗63(図2参照)での損失の増加
を招くことなく、水平出力トランジスタの過電流による
破壊を防止することができる。
【0014】
【実施例】以下、図を用いて本発明の実施例について説
明する。なお、各図中、同じ働きをするものには、同じ
番号を付けて表す。
明する。なお、各図中、同じ働きをするものには、同じ
番号を付けて表す。
【0015】図1は、本発明の水平偏向回路における基
本原理を説明するための回路図である。図1中、1はド
ライブパルス入力端子、2は電源電圧入力端子、3は2
次出力電圧出力端子、4は水平出力トランジスタ(IG
BTを適用)、5はダンパーダイオード、6は共振コン
デンサ、7は水平偏向コイル、8はS字補正コンデン
サ、9は出力トランス、10はダイオード、11はコン
デンサ、50はスイッチ手段、51,52,53,54
は電流検出手段である。図1中、電流検出手段51は電
源電圧入力端子2と出力トランス9の間に接続され、電
流検出手段52は水平出力トランジスタ4のエミッタと
GNDとの間に接続され、電流検出手段53は水平出力
トランジスタ4のコレクタとダンパダイオードのカソー
ドとの間に接続され、電流検出手段54は出力トランス
9と水平偏向コイル7との間に接続されている。本発明
の基本原理を実現するためには、上記電流検出手段5
1,52,53,54,のうちの1つを用いれば良い。
以下、電流検出手段51を用いた場合について説明す
る。
本原理を説明するための回路図である。図1中、1はド
ライブパルス入力端子、2は電源電圧入力端子、3は2
次出力電圧出力端子、4は水平出力トランジスタ(IG
BTを適用)、5はダンパーダイオード、6は共振コン
デンサ、7は水平偏向コイル、8はS字補正コンデン
サ、9は出力トランス、10はダイオード、11はコン
デンサ、50はスイッチ手段、51,52,53,54
は電流検出手段である。図1中、電流検出手段51は電
源電圧入力端子2と出力トランス9の間に接続され、電
流検出手段52は水平出力トランジスタ4のエミッタと
GNDとの間に接続され、電流検出手段53は水平出力
トランジスタ4のコレクタとダンパダイオードのカソー
ドとの間に接続され、電流検出手段54は出力トランス
9と水平偏向コイル7との間に接続されている。本発明
の基本原理を実現するためには、上記電流検出手段5
1,52,53,54,のうちの1つを用いれば良い。
以下、電流検出手段51を用いた場合について説明す
る。
【0016】図1中、スイッチ手段50は、制御端子が
上記電流検出手段51に接続され、出力端子が水平出力
トランジスタ4のゲートに接続されている。通常、この
スイッチ手段50はオフ状態になっており、水平出力ト
ランジスタ4は、ドライブパルス入力端子1から入力さ
れるドライブパルスに基づいてスイッチング動作を行っ
ている。これに対し、2次出力電圧出力端子3に接続さ
れた負荷が短絡するなどにより、水平出力トランジスタ
4に過電流が流れようとした場合には、スイッチ手段5
0がオン状態となり、水平出力トランジスタ4をオフ状
態にし、過電流が流れないようにしている。この際、電
流検出手段51では、出力トランス9を介して水平出力
トランジスタ4に流れる電流を検出し、この結果得られ
た検出電圧を、スイッチ手段50の制御電圧として、ス
イッチ手段50の制御端子へ供給する働きをしている。
上記電流検出手段51に接続され、出力端子が水平出力
トランジスタ4のゲートに接続されている。通常、この
スイッチ手段50はオフ状態になっており、水平出力ト
ランジスタ4は、ドライブパルス入力端子1から入力さ
れるドライブパルスに基づいてスイッチング動作を行っ
ている。これに対し、2次出力電圧出力端子3に接続さ
れた負荷が短絡するなどにより、水平出力トランジスタ
4に過電流が流れようとした場合には、スイッチ手段5
0がオン状態となり、水平出力トランジスタ4をオフ状
態にし、過電流が流れないようにしている。この際、電
流検出手段51では、出力トランス9を介して水平出力
トランジスタ4に流れる電流を検出し、この結果得られ
た検出電圧を、スイッチ手段50の制御電圧として、ス
イッチ手段50の制御端子へ供給する働きをしている。
【0017】以上説明した電流検出手段51、スイッチ
手段50の働きにより、出力トランス9を介して水平出
力トランジスタ4へ流れる電流が一定以上になった場
合、水平出力トランジスタ4をオフさせ、過電流による
破壊を防止することができる。また、この電流検出手段
51の代わりに、上記電流検出手段52,53,54を
用いた場合でも同様に、水平出力トランジスタの過電流
による破壊を防止することができる。
手段50の働きにより、出力トランス9を介して水平出
力トランジスタ4へ流れる電流が一定以上になった場
合、水平出力トランジスタ4をオフさせ、過電流による
破壊を防止することができる。また、この電流検出手段
51の代わりに、上記電流検出手段52,53,54を
用いた場合でも同様に、水平出力トランジスタの過電流
による破壊を防止することができる。
【0018】なお、上記出力トランス9として、フライ
バックトランスを用いた水平偏向高圧一体形回路では、
上記2次出力電圧出力端子3に、ブラウン管のアノード
へ供給する高圧電圧(20〜35kV程度)が発生す
る。従って、上記負荷短絡時に生じる水平出力トランジ
スタ4の過電流が非常に大きく、破壊に至る可能性が高
い。よって、本発明を適用する価値が、より大きい。
バックトランスを用いた水平偏向高圧一体形回路では、
上記2次出力電圧出力端子3に、ブラウン管のアノード
へ供給する高圧電圧(20〜35kV程度)が発生す
る。従って、上記負荷短絡時に生じる水平出力トランジ
スタ4の過電流が非常に大きく、破壊に至る可能性が高
い。よって、本発明を適用する価値が、より大きい。
【0019】次に、上記の基本原理を実現するための具
体的な実施例について説明する。
体的な実施例について説明する。
【0020】図3は、本発明の第1の実施例を示す図で
ある。図3中、71,72,74,75は抵抗、73,
76はトランジスタである。図3中、電流検出手段51
は、抵抗71,72,74,75、トランジスタ73に
よって構成されており、スイッチ手段50は、トランジ
スタ76によって構成されている。以下、図3に示した
回路の動作を、図4に示した動作波形図を用いて説明す
る。
ある。図3中、71,72,74,75は抵抗、73,
76はトランジスタである。図3中、電流検出手段51
は、抵抗71,72,74,75、トランジスタ73に
よって構成されており、スイッチ手段50は、トランジ
スタ76によって構成されている。以下、図3に示した
回路の動作を、図4に示した動作波形図を用いて説明す
る。
【0021】図4中、(a)は電源電圧入力端子2から
入力される投入電流IEB波形、(b)は水平出力トラン
ジスタ4のゲート電圧VG波形、(c)は水平出力トラ
ンジスタ4のコレクタ電流ICP波形、(d)は水平出力
トランジスタのコレクタ電圧VCP波形を示している。ま
た、図4中、時刻t1以前は、通常動作時の動作波形を
示しており、時刻t1以降は、図3中の2次出力電圧出
力端子3に接続された負荷が短絡した場合の動作波形を
示している。
入力される投入電流IEB波形、(b)は水平出力トラン
ジスタ4のゲート電圧VG波形、(c)は水平出力トラ
ンジスタ4のコレクタ電流ICP波形、(d)は水平出力
トランジスタのコレクタ電圧VCP波形を示している。ま
た、図4中、時刻t1以前は、通常動作時の動作波形を
示しており、時刻t1以降は、図3中の2次出力電圧出
力端子3に接続された負荷が短絡した場合の動作波形を
示している。
【0022】図3に示した水平偏向回路において、2次
出力電圧出力端子3に接続された負荷が短絡した場合、
出力トランス9の2次巻線の両端が短絡したのと同様で
あるため、出力トランス9の1時側から見たインダクタ
ンスが下がる。この結果、電源電圧入力端子2から入力
され、出力トランス9を介して水平出力トランジスタ4
へ流れる投入電流IEBは、時刻t1以降、大幅に増加す
る(図4(a)参照)。この際、前記した電流検出手段
51、スイッチ手段50がない場合には、水平出力トラ
ンジスタ4のコレクタ電流ICPも、時刻t1以降、大幅
に増加する(図4(c)中の点線で示した波形)。ま
た、このような電流の増加により回路に蓄えられたエネ
ルギーは、水平出力トランジスタ4がオフ状態の水平帰
線期間において、電圧に変換されるため、時刻t1以
降、コレクタ電圧VCPも、大幅に増加する(図4(d)
中の点線で示した波形)。
出力電圧出力端子3に接続された負荷が短絡した場合、
出力トランス9の2次巻線の両端が短絡したのと同様で
あるため、出力トランス9の1時側から見たインダクタ
ンスが下がる。この結果、電源電圧入力端子2から入力
され、出力トランス9を介して水平出力トランジスタ4
へ流れる投入電流IEBは、時刻t1以降、大幅に増加す
る(図4(a)参照)。この際、前記した電流検出手段
51、スイッチ手段50がない場合には、水平出力トラ
ンジスタ4のコレクタ電流ICPも、時刻t1以降、大幅
に増加する(図4(c)中の点線で示した波形)。ま
た、このような電流の増加により回路に蓄えられたエネ
ルギーは、水平出力トランジスタ4がオフ状態の水平帰
線期間において、電圧に変換されるため、時刻t1以
降、コレクタ電圧VCPも、大幅に増加する(図4(d)
中の点線で示した波形)。
【0023】これに対し、本発明の水平偏向回路では、
上記電流検出手段51の働きにより、投入電流IEBを検
出し、この投入電流IEBが一定以上のなったとき、上記
スイッチ手段50をオンさせ、水平出力トランジスタ4
をオフさせている。この結果、時刻t1以降、水平出力
トランジスタ4のゲート電圧VG、コレクタ電流ICP、
コレクタ電圧VCPは、図4(b),(c),(d)の実
線で示したようになる。よって、水平出力トランジスタ
4の過電流(及び、過電圧)による破壊を防止すること
ができる。
上記電流検出手段51の働きにより、投入電流IEBを検
出し、この投入電流IEBが一定以上のなったとき、上記
スイッチ手段50をオンさせ、水平出力トランジスタ4
をオフさせている。この結果、時刻t1以降、水平出力
トランジスタ4のゲート電圧VG、コレクタ電流ICP、
コレクタ電圧VCPは、図4(b),(c),(d)の実
線で示したようになる。よって、水平出力トランジスタ
4の過電流(及び、過電圧)による破壊を防止すること
ができる。
【0024】次に、図5を用いて、本発明の第2の実施
例について説明する。図5中、41は水平発振パルス入
力端子、42はドライブ電圧入力端子、43は水平ドラ
イブ回路、44は抵抗、45,46,47はトランジス
タである。図5中、水平ドライブ回路43は、抵抗4
4、トランジスタ45,46,47によって構成されて
いる。
例について説明する。図5中、41は水平発振パルス入
力端子、42はドライブ電圧入力端子、43は水平ドラ
イブ回路、44は抵抗、45,46,47はトランジス
タである。図5中、水平ドライブ回路43は、抵抗4
4、トランジスタ45,46,47によって構成されて
いる。
【0025】図5に示した本発明の第2の実施例では、
スイッチ手段50の出力端子(トランジスタ76のコレ
クタ)を、直接、水平出力トランジスタ4のゲートに接
続せず、水平ドライブ回路43内のトランジスタ46,
47を介して接続している。
スイッチ手段50の出力端子(トランジスタ76のコレ
クタ)を、直接、水平出力トランジスタ4のゲートに接
続せず、水平ドライブ回路43内のトランジスタ46,
47を介して接続している。
【0026】図5に示した本発明の第2の実施例を用い
た場合でも、図3に示した本発明の第1の実施例と同様
に、水平出力トランジスタ4の過電流による破壊を防止
することができる。このように、本発明の水平偏向回路
では、スイッチ手段50の出力端子を、水平出力トラン
ジスタ4のゲートに直接接続せず、トランジスタ等を介
して接続しても、同様の効果を上げることができる。、
次に、図6を用いて、本発明の第3の実施例について説
明する。図6中、20はドライブ電圧入力端子、21は
水平出力トランジスタ(IGBTを適用)、22はバラ
ンスコイル、80,81は抵抗、82はトランジスタ、
50’はスイッチ手段である。図6中、スイッチ手段5
0’は、トランジスタ80によって構成され、電流検出
手段51は、抵抗71,72,74,75,80,8
1、トランジスタ73によって構成されている。以下、
図6に示した回路の動作について説明する。
た場合でも、図3に示した本発明の第1の実施例と同様
に、水平出力トランジスタ4の過電流による破壊を防止
することができる。このように、本発明の水平偏向回路
では、スイッチ手段50の出力端子を、水平出力トラン
ジスタ4のゲートに直接接続せず、トランジスタ等を介
して接続しても、同様の効果を上げることができる。、
次に、図6を用いて、本発明の第3の実施例について説
明する。図6中、20はドライブ電圧入力端子、21は
水平出力トランジスタ(IGBTを適用)、22はバラ
ンスコイル、80,81は抵抗、82はトランジスタ、
50’はスイッチ手段である。図6中、スイッチ手段5
0’は、トランジスタ80によって構成され、電流検出
手段51は、抵抗71,72,74,75,80,8
1、トランジスタ73によって構成されている。以下、
図6に示した回路の動作について説明する。
【0027】図6に示した回路では、ドライブパルス入
力端子1、及び、ドライブパルス入力端子21から入力
されるドライブパルスによって、水平出力トランジスタ
4と水平出力トランジスタ21を同時にオン・オフする
並列動作を行っている。このようなIGBTを適用した
水平出力トランジスタの並列動作を行うことによって、
大出力の(水平偏向コイル7に流す水平偏向電流の大き
な)水平偏向回路を実現することができる。この際、バ
ランスコイル22では、この2つのトランジスタに流れ
るコレクタ電流をバランスさせる働きをしている。
力端子1、及び、ドライブパルス入力端子21から入力
されるドライブパルスによって、水平出力トランジスタ
4と水平出力トランジスタ21を同時にオン・オフする
並列動作を行っている。このようなIGBTを適用した
水平出力トランジスタの並列動作を行うことによって、
大出力の(水平偏向コイル7に流す水平偏向電流の大き
な)水平偏向回路を実現することができる。この際、バ
ランスコイル22では、この2つのトランジスタに流れ
るコレクタ電流をバランスさせる働きをしている。
【0028】この図6に示した回路では、電流検出手段
51で検出され投入電流が、一定以上大きくなった場
合、スイッチ手段50,50’をオンさせ、水平出力ト
ランジスタ4,21をオフさせている(または、コレク
タ電流の最大値を制限している)。この結果、水平出力
トランジスタ4,21の過電流による破壊を防止するこ
とができる。
51で検出され投入電流が、一定以上大きくなった場
合、スイッチ手段50,50’をオンさせ、水平出力ト
ランジスタ4,21をオフさせている(または、コレク
タ電流の最大値を制限している)。この結果、水平出力
トランジスタ4,21の過電流による破壊を防止するこ
とができる。
【0029】次に、図7を用いて、本発明の第4の実施
例について説明する。図7中、91は電流検出コイル、
92,93は抵抗、94はトランジスタ、53は電流検
出手段(図1参照)である。また、図7中、電流検出手
段53は、電流検出コイル91、抵抗92,93によっ
て構成されており、スイッチ手段50は、トランジスタ
94によって構成されている。
例について説明する。図7中、91は電流検出コイル、
92,93は抵抗、94はトランジスタ、53は電流検
出手段(図1参照)である。また、図7中、電流検出手
段53は、電流検出コイル91、抵抗92,93によっ
て構成されており、スイッチ手段50は、トランジスタ
94によって構成されている。
【0030】図7に示した本発明の第4の実施例の特徴
は、水平出力トランジスタ4のコレクタ電流を検出する
電流検出手段53として、電流検出コイル91を用いて
いる点である。図7に示した回路では、この電流検出コ
イル91によって検出されるコレクタ電流が、一定以上
になった場合、トランジスタ94から成るスイッチ手段
50をオン状態にして、水平出力トランジスタ4をオフ
させている(または、コレクタ電流の最大値を制限して
いる)。この結果、水平出力トランジスタ4の過電流に
よる破壊を防止することができる。
は、水平出力トランジスタ4のコレクタ電流を検出する
電流検出手段53として、電流検出コイル91を用いて
いる点である。図7に示した回路では、この電流検出コ
イル91によって検出されるコレクタ電流が、一定以上
になった場合、トランジスタ94から成るスイッチ手段
50をオン状態にして、水平出力トランジスタ4をオフ
させている(または、コレクタ電流の最大値を制限して
いる)。この結果、水平出力トランジスタ4の過電流に
よる破壊を防止することができる。
【0031】次に、図8を用いて、本発明の第5の実施
例について説明する。図8中、100は電流検出コイ
ル、101,102,104,105は抵抗、103,
106はトランジスタ、54は電流検出手段(図1参
照)である。図8中、電流検出手段54は、電流検出コ
イル100、抵抗101,102,104,105によ
って構成されており、スイッチ手段50はトランジスタ
103によって構成されており、スイッチ手段50’は
トランジスタ106によって構成されている。
例について説明する。図8中、100は電流検出コイ
ル、101,102,104,105は抵抗、103,
106はトランジスタ、54は電流検出手段(図1参
照)である。図8中、電流検出手段54は、電流検出コ
イル100、抵抗101,102,104,105によ
って構成されており、スイッチ手段50はトランジスタ
103によって構成されており、スイッチ手段50’は
トランジスタ106によって構成されている。
【0032】図8に示した回路では、図6に示した回路
と同様、IGBTを適用した水平出力トランジスタ4,
21を、並列動作させている。図8に示した回路では、
電流検出コイル100によって検出される電流が、一定
以上になった場合、トランジスタ103,106から成
るスイッチ手段50,50’をオン状態にして、水平出
力トランジスタ4,21をオフさせている(または、コ
レクタ電流の最大値を制限している)。この結果、水平
出力トランジスタ4,21の過電流による破壊を防止す
ることができる。
と同様、IGBTを適用した水平出力トランジスタ4,
21を、並列動作させている。図8に示した回路では、
電流検出コイル100によって検出される電流が、一定
以上になった場合、トランジスタ103,106から成
るスイッチ手段50,50’をオン状態にして、水平出
力トランジスタ4,21をオフさせている(または、コ
レクタ電流の最大値を制限している)。この結果、水平
出力トランジスタ4,21の過電流による破壊を防止す
ることができる。
【0033】
【発明の効果】本発明の水平偏向回路では、電流検出手
段の働きにより、出力トランスを介して、水平出力トラ
ンジスタに流れる電流を検出し、この電流が予め設定さ
れた電流値より大きくなった場合、水平出力トランジス
タのゲートに接続されたスイッチ手段を導通させてい
る。この結果、水平出力トランジスタのゲート電圧を下
げ、水平出力トランジスタに流れるコレクタ電流を制限
(または、遮断)することができる。従って、従来技術
を用いた場合に問題となるコレクタ電圧検出用の抵抗
(図2中の抵抗63)での損失の増加を招くことなく、
水平出力トランジスタの過電流による破壊を防止するこ
とができる。
段の働きにより、出力トランスを介して、水平出力トラ
ンジスタに流れる電流を検出し、この電流が予め設定さ
れた電流値より大きくなった場合、水平出力トランジス
タのゲートに接続されたスイッチ手段を導通させてい
る。この結果、水平出力トランジスタのゲート電圧を下
げ、水平出力トランジスタに流れるコレクタ電流を制限
(または、遮断)することができる。従って、従来技術
を用いた場合に問題となるコレクタ電圧検出用の抵抗
(図2中の抵抗63)での損失の増加を招くことなく、
水平出力トランジスタの過電流による破壊を防止するこ
とができる。
【図1】本発明の原理を示す回路図である。
【図2】従来技術を用いた水平偏向回路の回路図であ
る。
る。
【図3】本発明の第1の実施例を示す図である。
【図4】各部の動作を説明するための動作波形図であ
る。
る。
【図5】本発明の第2の実施例を示す図である。
【図6】本発明の第3の実施例を示す図である。
【図7】本発明の第4の実施例を示す図である。
【図8】本発明の第5の実施例を示す図である。
4…水平出力トランジスタ、 7…水平偏向コイル、 9…出力トランス、 50…スイッチ手段、 51,52,53,54…電流検出手段、 71…抵抗、 91,100…電流検出コイル。
Claims (4)
- 【請求項1】水平出力トランジスタと、該水平出力トラ
ンジスタに接続された出力トランスを用いて構成された
水平偏向回路において、該水平出力トランジスタとして
IGBTを適用し、かつ、該出力トランスを介して該水
平出力トランジスタに流れる電流を検出する電流検出手
段と、該電流検出手段に制御端子が接続され、該水平出
力トランジスタのゲートに出力端子が接続されたスイッ
チ手段を設けたことを特徴とする水平偏向回路。 - 【請求項2】請求項1記載の水平偏向回路において、該
出力トランスがフライバックトランスであることを特徴
とする水平偏向回路。 - 【請求項3】請求項1又は請求項2記載の水平偏向回路
において、該電流検出手段が抵抗を用いて構成されてい
ることを特徴とする水平偏向回路。 - 【請求項4】請求項1又は請求項2記載の水平偏向回路
において、該電流検出手段が電流検出コイルを用いて構
成されていることを特徴とする水平偏向回路。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31165692A JPH06164958A (ja) | 1992-11-20 | 1992-11-20 | 水平偏向回路 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31165692A JPH06164958A (ja) | 1992-11-20 | 1992-11-20 | 水平偏向回路 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06164958A true JPH06164958A (ja) | 1994-06-10 |
Family
ID=18019909
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP31165692A Pending JPH06164958A (ja) | 1992-11-20 | 1992-11-20 | 水平偏向回路 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06164958A (ja) |
-
1992
- 1992-11-20 JP JP31165692A patent/JPH06164958A/ja active Pending
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