JP2002368593A - 半導体回路 - Google Patents

半導体回路

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JP2002368593A
JP2002368593A JP2001169478A JP2001169478A JP2002368593A JP 2002368593 A JP2002368593 A JP 2002368593A JP 2001169478 A JP2001169478 A JP 2001169478A JP 2001169478 A JP2001169478 A JP 2001169478A JP 2002368593 A JP2002368593 A JP 2002368593A
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Japan
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transistor
output
output transistor
circuit
overvoltage
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JP2001169478A
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Takeshi Miki
猛 三木
Hiroyuki Ban
伴  博行
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Denso Corp
Original Assignee
Denso Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 制御信号に対する出力トランジスタの応答速
度が速い半導体回路を提供する。 【解決手段】 半導体回路1は、出力端子15に閾値を
越える過電圧が印加されると、補助トランジスタ12が
オンすることにより制御信号のレベルに関わらず入力ト
ランジスタ12がオフし、これにより出力トランジスタ
6が確実にオンして過電圧によるサージ電流が接地部4
に放電され、出力トランジスタ6は保護される。通常動
作時には補助トランジスタ12はオフしており、制御信
号がハイレベルからロウレベルに切り替わった場合に、
出力トランジスタ6内の寄生容量に蓄積された電荷が入
力トランジスタ3を介して短時間で放電されるので、制
御信号に対して、速い応答速度で出力トランジスタ6の
スイッチング制御が行われる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、パワーエレクトロ
ニクス装置等に使用される出力トランジスタに所定の閾
値を越える過電圧が印加されてもこの出力トランジスタ
が破壊されないように過電圧保護回路が設けられた半導
体回路に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、パワーエレクトロニクス装置
等に使用される出力トランジスタには、所定の閾値例え
ば許容耐圧電圧を越える過電圧が印加された場合に電圧
破壊を起こさないように、過電圧保護回路が設けられて
半導体回路が構成されている。
【0003】図4は、この種の半導体回路100の一例
を示すものである。この図4において、ハイレベル/ロ
ウレベルの制御信号を入力するための制御信号入力端子
101には、npn型バイポーラトランジスタ(以下、
入力トランジスタと称す)102のベースが接続されて
いる。入力トランジスタ102のエミッタは接地部11
0に接地され、コレクタは定電流源103の出力端子、
及び、ダイオード104のアノードに接続されている。
定電流源103は、その電源入力端子に接続された直流
電圧電源105を駆動源として、一定量の駆動電流を出
力するように構成されている。
【0004】ダイオード104のカソードは、npn型
バイポーラトランジスタ(以下、出力トランジスタと称
す)106のベース、複数のツェナダイオード107a
が順方向に直列接続されて構成された過電圧検出回路1
07の一端のアノード、及び、抵抗108の一端に接続
されている。出力トランジスタ106のコレクタは出力
端子109に接続され、エミッタは接地部110に接地
されている。過電流検出回路107の他端は出力端子1
09に接続され、抵抗108の他端は接地部110に接
地されている。尚、過電圧検出回路107は、各ツェナ
ダイオード107aの降伏電圧を足し合わせた値が閾値
として設定されている。以上のようにして半導体回路1
00が構成されている。
【0005】<通常動作時の作用説明>次に、この半導
体回路100の通常動作時における作用について説明す
る。まず、制御信号入力端子101にハイレベルの制御
信号が印加された場合には、入力トランジスタ102の
コレクタ、エミッタ間が導通(オン)し、駆動電流はこ
のコレクタ、エミッタ間を介して接地部110に放電さ
れる。このため、出力トランジスタ106のベースには
駆動電流が出力されず、そのコレクタ、エミッタ間は遮
断(オフ)された状態になり、出力端子109はオープ
ンになる。尚、一般的にこのようなオープン出力型の出
力端子109には、半導体回路100の外部において、
図示はしないが、抵抗を介して直流電圧電源が接続され
ており、その場合には出力端子109はハイレベルにな
る。
【0006】また、制御信号入力端子101にロウレベ
ルの制御信号が印加された場合には、入力トランジスタ
102のコレクタ、エミッタ間は遮断(オフ)され、駆
動電流はダイオード104を介して、出力トランジスタ
106のベースに出力される。この場合、そのコレク
タ、エミッタ間は導通(オン)した状態になり、出力端
子109はロウレベルになる。以上のようにして、通常
動作時には、制御信号に応じて入力トランジスタ102
をオンオフさせることにより、出力トランジスタ106
のスイッチング制御が行われる。
【0007】<過電圧印加時の作用説明>続いて、この
半導体回路100の出力端子109に閾値を越える過電
圧が印加された場合の作用について説明する。尚、この
場合の出力トランジスタ109の作用は、制御信号のレ
ベルに関わらず同様であるので、説明を簡単にするため
に制御信号はハイレベルに設定され、入力トランジスタ
102はオンし、出力トランジスタ106はオフしてい
るものとする。
【0008】出力端子109に閾値を越える過電圧が印
加されると、過電圧検出回路107を構成するツェナー
ダイオード107aが導通し、一端のアノードから検出
電流が出力される。これにより、出力トランジスタ10
6のベース電圧が順方向バイアス電圧(0.6V)とな
り、そのコレクタ、エミッタ間が導通し、前記過電圧に
よるサージ電流が前記コレクタ、エミッタ間を介して接
地部110に放電される。それ故、出力トランジスタ1
06のコレクタ、エミッタ間に印加される電圧は、許容
耐圧電圧よりも小さくなり、出力トランジスタ109は
電圧破壊を回避することができる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところで、ダイオード
104は、入力トランジスタ102のオン時に出力端子
109に閾値を越える過電圧が印加された場合に、検出
電流が入力トランジスタ102に流れ込むのを防止する
ためのものである。もし、このダイオード104が無い
と、検出電流が入力トランジスタ102に流れ込んでし
まい、その結果、出力トランジスタ106のベース電圧
が順方向バイアス電圧よりも小さな入力トランジスタ1
02のコレクタ、エミッタ間電圧まで低下してしまうた
め、出力トランジスタ106をオンさせることができず
に電圧破壊させてしまうことになる。即ち、このダイオ
ード104によって、出力トランジスタ106は、制御
信号のレベルに関わらず、閾値を越える過電圧から保護
されるようになっている。
【0010】その一方で、ダイオード104を設けたこ
とによって、通常動作時に、制御信号のレベル切り替え
動作(入力トランジスタ102のスイッチング動作)に
対する出力トランジスタ106のスイッチング動作の応
答速度が遅延してしまうという問題が発生していた。即
ち、通常動作時において、出力トランジスタ106をオ
ンからオフに切り替える際に、前記応答速度を速くする
ためには、出力トランジスタ106のベース、エミッタ
間に存在する寄生容量に蓄積された電荷をできるだけ短
時間に放電させる必要があるのだが、ダイオード104
があるために、前記寄生容量に蓄積された電荷を入力ト
ランジスタ102を介して放電させることができず、放
電時間の長い抵抗108を介して放電させなければなら
ず、前記寄生容量及び抵抗108からなる時定数に応じ
た遅延が生じ、応答速度が遅延していた。
【0011】この場合、応答速度を速くするために抵抗
108の値を小さくして前記時定数を小さくすることが
考えられるが、抵抗108の値が小さくなる分だけ抵抗
108に流れる電流量が増加し、出力トランジスタ10
6のベース電流が減少してしまうため、出力トランジス
タ106の出力電流能力を低下させてしまうことにな
り、従って、抵抗108の値を小さくするとによる応答
速度の改善には限界がある。
【0012】本発明は上述の事情に鑑みてなされたもの
であり、従ってその目的は、入力トランジスタにより出
力トランジスタのスイッチング制御を行い、出力トラン
ジスタに対する過電圧保護回路を備えた半導体回路にお
いて、制御信号に対する出力トランジスタの応答速度が
速い半導体回路を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記した目的を達成する
ために請求項1に記載した手段を採用できる。この手段
によれば、入力トランジスタと出力トランジスタの制御
端子との結線間にダイオードを設けずに済むので、出力
トランジスタをオンからオフに切り替える際に、出力ト
ランジスタ内の寄生容量に蓄積された電荷を入力トラン
ジスタを介して短時間で放電させることができる。これ
により、制御信号に対する出力トランジスタの応答速度
を速くすることができる。
【0014】また、レベル調整回路によって検出信号及
び駆動信号の降圧レベルを調整し、検出信号が出力され
た場合に補助トランジスタをオンさせるようにしたの
で、予め設定された閾値を越える過電圧が出力トランジ
スタに印加された場合に、補助トランジスタをオンさせ
ることによって入力トランジスタをオフさせることがで
きる。これにより、検出電流が入力トランジスタに流れ
込むのを防止して、確実に出力トランジスタからサージ
電流を流すことができ、出力トランジスタの電圧破壊を
防止することができる。
【0015】請求項2に記載した手段によれば、過電圧
検出回路は、ツェナーダイオードの降伏電圧値を利用し
て、過電圧を検出するための閾値を簡単に設定すること
ができる。
【0016】請求項3に記載した手段によれば、レベル
調整回路は、駆動信号によっては補助トランジスタがオ
ンしないように駆動信号の降圧レベルを調整する1つ以
上のダイオードを備えるようにしたので、前記ダイオー
ドの順方向バイアス電圧値を利用して、駆動信号の降圧
レベルの調整を簡単に行うことができる。
【0017】請求項4に記載した手段によれば、出力ト
ランジスタを熱破壊する可能性のある過大なサージ電流
が出力トランジスタの主端子間に流れたされた場合に、
そのサージ電流が緩和回路によって緩和されるので、過
大なサージ電流によって出力トランジスタが熱破壊され
るのを防止することができる。
【0018】
【発明の実施の形態】[第1の実施例]以下、本発明の
半導体回路の第1の実施例について、図1及び図2を参
照しながら説明する。尚、以下に示すnpn型バイポー
ラトランジスタのベースは制御端子に、コレクタは第1
の主端子に、エミッタは第2の主端子に相当するものと
する。
【0019】図1は、半導体回路1の回路構成を示すも
のである。この図1において、ハイレベル/ロウレベル
の制御信号を入力するための制御信号入力端子2には、
npn型バイポーラトランジスタ(以下、入力トランジ
スタと称す)3のベースが接続されている。入力トラン
ジスタ3のエミッタは接地部4に接地され、コレクタは
駆動信号生成回路たる定電流源5の出力端子に接続され
ている。定電流源5は、その電源入力端子に接続された
直流電圧電源6を駆動源として、駆動信号たる一定量の
駆動電流を出力するように構成されている。
【0020】また、入力トランジスタ3のコレクタは、
npn型バイポーラトランジスタ(以下、出力トランジ
スタと称す)6のベース、抵抗7を介した接地部4、お
よび、抵抗8を介した過電圧検出回路(後述)9の一端
のアノードに接続されている。過電圧検出回路9は、n
個のツェナーダイオード9aが順方向に直列接続されて
構成されており、その他端のカソードは出力部たる出力
端子15に接続されている。そして、各ツェナーダイオ
ード9aの降伏電圧を足し合わせた値が過電圧を検出す
るための閾値に設定されている。
【0021】抵抗8と過電圧検出回路9との共通接続点
には、抵抗10を介してダイオード11のアノードが接
続されている。ダイオード11のカソードはnpn型バ
イポーラトランジスタ(以下、補助トランジスタと称
す)12のベース、及び、抵抗13を介した接地部4に
接続されている。そして、これら抵抗8及び10、及
び、ダイオード11でレベル調整回路14が構成されて
いる。また、補助トランジスタ12のエミッタは接地部
4に接地され、コレクタは入力トランジスタ3のベース
に接続されている。そして、これら過電圧検出回路9、
レベル調整回路14及び補助トランジスタ12で過電圧
保護回路16が構成され、以上のようにして半導体回路
1が構成されている。
【0022】尚、このレベル調整回路14は、過電圧検
出回路9から検出信号たる検出電流(後述)が出力され
た場合に、出力トランジスタ6及び補助トランジスタ1
2のベース電圧が順方向バイアス電圧(0.6V)にな
るように、降圧レベル(抵抗8及び10の抵抗値)が設
定されている。また、定電流源5から出力トランジスタ
6のベースに向かって駆動電流が出力された場合には、
出力トランジスタ6のベース電圧が順方向バイアス電圧
になり、補助トランジスタ12のベース電圧が接地電位
になるように、ダイオード11の順方向バイアス電圧
(0.6V)を利用して降圧レベルが設定されている。
即ち、補助トランジスタ12は、検出電流によってオン
し駆動電流によってはオンしないようになっている。
【0023】<通常動作時の作用説明>次に、この半導
体回路1の通常動作時における作用について説明する。
まず、制御信号入力端子2にハイレベルの制御信号が印
加された場合には、入力トランジスタ3のコレクタ、エ
ミッタ間が導通(オン)して、駆動電流はそのコレク
タ、エミッタ間を介して接地部4に放電される。このた
め、出力トランジスタ6のベース電圧は順方向バイアス
電圧より小さくなり、そのコレクタ、エミッタ間は遮断
(オフ)された状態になり、出力端子15はオープンに
なる。尚、一般的にこのようなオープン出力型の出力端
子15には、半導体回路1の外部において、図示はしな
いが、抵抗を介して直流電圧電源が接続されており、そ
の場合には出力端子15はハイレベルになる。また、補
助トランジスタ12のベース電圧も順方向バイアス電圧
より小さくなり、そのコレクタ、エミッタ間は遮断(オ
フ)された状態になる。
【0024】続いて、制御信号入力端子2にロウレベル
の制御信号が印加された場合には、入力トランジスタ3
のコレクタ、エミッタ間は遮断(オフ)され、駆動電流
は出力トランジスタ6のベースに向かって出力される。
これにより、出力トランジスタ6のベース電圧は順方向
バイアス電圧になり、そのコレクタ、エミッタ間は導通
(オン)した状態になり、出力端子15はロウレベルに
なる。そして、前記ベース電圧はレベル調整回路14に
よってその電圧値が接地電位まで降圧されるので、補助
トランジスタ12のベース電圧は順方向バイアス電圧よ
りも小さくなり、そのコレクタ、エミッタ間は遮断(オ
フ)された状態になる。以上のようにして、通常動作時
には、制御信号に応じて入力トランジスタ3をスイッチ
ングさせることにより、出力トランジスタのスイッチン
グ制御が行われる。
【0025】また、図2(a)及び(b)は、従来の半
導体回路100(図4参照)と本実施例の半導体回路1
(図1参照)とで、制御信号をロウレベルからハイレベ
ルに切り替えてから出力トランジスタ106及び6がロ
ウレベルからハイレベルに切り替わる迄の応答速度を比
較した場合の一例を示すものである。これら図2(a)
及び(b)を比較すると、従来例のものの応答速度は
6.2(μs)であり、本実施例のものの応答速度は
1.7(μs)であり、本実施例のものの方が従来例の
ものに比べて4.5(μs)も応答速度が短縮されてい
ることが分かる。
【0026】これは、本実施例のものは、入力トランジ
スタ3のコレクタと出力トランジスタ6のベースとの結
線間に、検出信号が入力トランジスタ3のコレクタに流
れ込まないようにするためのダイオードが無いために、
出力トランジスタ6をオンからオフに切り替える際に、
出力トランジスタ6内の寄生容量に蓄積された電荷を入
力トランジスタ3を介して短時間で放電させることがで
きるからである。
【0027】<過電圧印加時の作用説明>次に、この半
導体回路1の出力端子15に閾値を越える過電圧が印加
された場合の作用について説明する。尚、この場合の出
力トランジスタ6の作用は、制御信号のレベルに関わら
ず同様であるので、説明を簡単にするために制御信号は
ハイレベルに設定され、入力トランジスタ3はオンし、
出力トランジスタ6及び補助トランジスタ12はオフし
ているものとする。
【0028】出力端子15に閾値を越える過電圧が印加
された場合には、過電圧検出回路9を構成する各ツェナ
ーダイオード9aが導通し、一端のアノードから検出電
流が出力される。そして、検出電流の一部が出力トラン
ジスタ6のベースに流れ、該ベース電圧が順方向バイア
ス電圧になることによってそのコレクタ、エミッタ間が
導通し、前記過電圧によるサージ電流が前記コレクタ、
エミッタ間を介して接地部4に放電される。それ故、出
力トランジスタ6のコレクタ、エミッタ間に印加される
電圧は、許容耐圧電圧よりも小さくなり、出力トランジ
スタ6は電圧破壊を回避することができる。
【0029】また、検出電流の一部は補助トランジスタ
12のベースにも流れ、そのコレクタ、エミッタ間が導
通することによって、入力トランジスタ3のベース電圧
は順方向バイアス電圧よりも小さな値に降圧させられ
る。それ故、過電圧検出回路9から検出電流が出力され
ている期間は、入力トランジスタ3のコレクタ、エミッ
タ間は強制的に遮断され、制御信号によるスイッチング
制御が無効化される。
【0030】以上説明したように、本実施例によれば、
入力トランジスタ3のコレクタと出力トランジスタ6の
ベースとの結線間に、検出信号が入力トランジスタ3の
コレクタに流れ込まないようにするためのダイオードを
設けずに済むので、出力トランジスタ6をオンからオフ
に切り替える際に、出力トランジスタ6内の寄生容量に
蓄積された電荷を入力トランジスタ3を介して短時間で
放電させることができる。これにより、制御信号に対す
る出力トランジスタ6の応答速度を速くすることができ
る。
【0031】また、レベル調整回路9によって検出電流
及び駆動電流の降圧レベルを調整し、検出電流が出力さ
れた場合に補助トランジスタ12をオンさせるようにし
たので、予め設定された閾値を越える過電圧が出力トラ
ンジスタ6に印加された場合に、補助トランジスタ12
をオンさせることによって入力トランジスタ3をオフさ
せることができる。これにより、検出電流が入力トラン
ジスタ3に流れ込むのを防止して、確実に出力トランジ
スタ6からサージ電流を流すことができ、出力トランジ
スタ6の電圧破壊を防止することができる。
【0032】また、過電圧検出回路9は、n個のツェナ
ーダイオード9aを順方向に直列に多段接続して構成
し、これらツェナーダイオード9aの降伏電圧値を足し
合わせたものを過電圧を検出するための閾値として設定
するようにしたので、前記閾値の設定を簡単に行うこと
ができる。
【0033】また、レベル調整回路14は、補助トラン
ジスタ12が駆動信号によってオンしないように駆動信
号の降圧レベルを調整する1個のダイオード11を備え
るようにしたので、このダイオード11の順方向バイア
ス電圧値を利用して、駆動信号の降圧レベルの調整を簡
単に行うことができる。
【0034】[第2の実施例]次に、本発明の第2の実
施例について、図3を参照して説明する。尚、第1の実
施例と同一部分については同一符号を付して説明を省略
し、以下異なる部分についてのみ説明する。
【0035】図3は、本第2の実施例の半導体回路20
の回路構成を示すものである。この図3に示すように、
出力トランジスタ6のベースと接地部4との間には、抵
抗21及び22からなる直列回路が接続されている。ま
た、出力トランジスタ6のベースには、npn型バイポ
ーラトランジスタ(以下、緩和トランジスタと称す)2
3のコレクタが接続され、この緩和トランジスタ23の
エミッタは接地され、ベースは抵抗21及び22の共通
接続点に接続されている。そして、これら抵抗21及び
22、及び、緩和トランジスタ23で緩和回路24が構
成されている。
【0036】尚、この緩和回路24は、出力トランジス
タ6のベース電圧が順方向バイアス電圧よりも大きな値
例えば1Vまで上昇したときに、緩和トランジスタ23
のベース電圧に順方向バイアス電圧が印加されて、その
コレクタ、エミッタ間が導通するように、抵抗21及び
22の分圧比が設定されている。
【0037】<通常動作時の作用説明>次に、この半導
体回路20の通常動作時における作用について、緩和回
路24の作用を中心に説明する。まず、制御信号入力端
子2にハイレベルの制御信号が印加された場合には、駆
動電流は入力トランジスタ3を介して接地部4に放電さ
れるので、緩和トランジスタ23はオンしない。そし
て、第1の実施例と同様にして、出力トランジスタ6の
コレクタ、エミッタ間は遮断された状態になり、出力端
子15はハイインピーダンス(又はハイレベル)にな
る。
【0038】また、制御信号入力端子2にロウレベルの
制御信号が印加された場合には、入力トランジスタ3は
オフするので、駆動電流は出力トランジスタ6のベース
に向かって出力される。これにより、第1の実施例と同
様にして、出力トランジスタ6はオンし、出力端子15
はロウレベルになる。このとき、緩和トランジスタ23
のベースには,抵抗21及び22によって分圧された電
圧が印加されるが、この電圧は順方向バイアス電圧より
も小さいので、緩和トランジスタ23はオンしない。
【0039】<過電圧印加時の作用説明>次に、この半
導体回路20の出力端子15に閾値を越える過電圧が印
加された場合の作用について、緩和回路24の作用を中
心に説明する。出力端子15に閾値を越える過電圧が印
加された場合には、過電圧検出回路9から検出電流が出
力され、第1の実施例と同様にして出力トランジスタ6
がオンする。
【0040】ところで、npn型バイポーラトランジス
タには、コレクタ電流が増加すると、それに応じてベー
ス、エミッタ間電圧が上昇するという性質がある。その
ため、出力端子15に印加された過電圧の大きさに応じ
て出力トランジスタ6のサージ電流(コレクタ電流)が
多くなると、そのベース、エミッタ間電圧が大きくな
り、即ち、そのベース電圧が上昇する。このとき、緩和
トランジスタ23は、出力トランジスタ6のベース電圧
が1Vよりも小さいときにはオンしないが、1V迄上昇
するとオンする。そして、緩和トランジスタ23がオン
した場合には、そのベースに流れ込んでいた検出電流の
一部が緩和トランジスタ23のコレクタ、エミッタ間を
介して接地部4に放電されるため、出力トランジスタ6
のコレクタ、エミッタ間に流れるサージ電流は出力トラ
ンジスタ6が熱破壊されないような所定値以下に抑制さ
れる。
【0041】以上説明したように、本第2の実施例によ
れば、出力トランジスタ6を熱破壊する可能性のある過
大なサージ電流が出力トランジスタ6のコレクタ、エミ
ッタ間に流れた場合には、緩和回路24によってそのサ
ージ電流を緩和するようにしたので、過大なサージ電流
によって出力トランジスタ6が熱破壊されるのを防止す
ることができる。
【0042】尚、本発明は、上記実施例に限定されるも
のではなく、次のような変形、拡張が可能である。本発
明の実施例では、駆動信号生成回路を定電流源に適用し
たが、これに限定されるものではなく、例えば、定電流
源の代わりに抵抗を設けるように構成してもよい。
【0043】本発明の実施例では、出力トランジスタ、
入力トランジスタ、補助トランジスタ及び緩和トランジ
スタをnpn型バイポーラトランジスタに適用したが、
これに限定されるものではなく、pnp型バイポーラト
ランジスタに適用してもよい。また、電界効果型トラン
ジスタに適用してもよく、例えば出力トランジスタを電
界効果型トランジスタに適用する場合には、そのゲート
にゲート保護回路を設けるとよい。本発明の実施例で
は、過電圧検出回路を構成するツェナーダイオードの数
をn個にしたが、これは、閾値に応じて1個以上に調整
すればよい。また、過電圧検出回路は、ツェナーダイオ
ードで構成するものに限定されるものではなく、要は、
出力端子に印加された過電圧を検出してその検出信号を
出力することができるものであればよい。
【0044】本発明の実施例では、レベル調整回路を構
成するダイオードの数を1個にしたが、これに限定され
るものではなく、駆動信号及び検出信号の降圧レベルに
応じて1個以上に調整すればよい。また、レベル調整回
路は、ダイオードを備えたものに限定されるものではな
く、要は、検出信号及び駆動信号の降圧レベルが調整で
きるものであればよい。本発明の実施例では、出力トラ
ンジスタ6のベースと過電圧検出回路16のアノードと
を抵抗8を介して接続するように構成したが、この抵抗
8は必要に応じて設ければよい。ここで、抵抗8を設け
ないようにした場合には、レベル調整回路14はダイオ
ード11を無くして抵抗だけで構成するようにしてもよ
い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を示す半導体回路の電気
回路図
【図2】制御信号に対する出力トランジスタの応答特性
を示す波形図
【図3】本発明の第2の実施例を示す図1相当図
【図4】従来例を示す図1相当図
【符号の説明】
図面中、1,20は半導体回路、3は入力トランジス
タ、5は定電流源(駆動信号生成回路)、6は出力トラ
ンジスタ、9は過電圧検出回路、9aはツェナーダイオ
ード、11はダイオード、12は補助トランジスタ、1
4はレベル調整回路、16は過電圧保護回路、23は緩
和トランジスタ、24は緩和回路を示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5H740 AA04 AA05 BA11 KK01 MM01 5J055 AX03 AX34 BX16 BX17 CX23 DX04 DX52 EX06 EY01 EY12 EY13 EY17 EZ00 EZ03 EZ62 FX18 FX34 GX01 GX04

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の主端子が出力部を形成し第2の主
    端子が接地された出力トランジスタと、 駆動信号生成回路により生成された駆動信号を所定の制
    御信号に応じて前記出力トランジスタの制御端子に出力
    することにより、この出力トランジスタの主端子間を導
    通させる入力トランジスタと、 前記出力トランジスタの第1の主端子に所定の閾値を越
    える過電圧が印加された場合にこの出力トランジスタの
    主端子間を導通させてサージ電流を放電させる過電圧保
    護回路とを備え、 前記過電圧保護回路は、予め設定された閾値に基づいて
    過電圧を検出しその検出信号を出力する過電圧検出回路
    と、この検出信号にて自身の主端子間を導通することに
    より前記入力トランジスタの主端子間を遮断させる補助
    トランジスタと、この補助トランジスタの主端子間が前
    記検出信号により導通するように前記検出信号の降圧レ
    ベルを調整するレベル調整回路とで構成されていること
    を特徴とする半導体回路。
  2. 【請求項2】 前記過電圧検出回路は、1つ以上のツェ
    ナーダイオードで構成されていることを特徴とする請求
    項1記載の半導体回路。
  3. 【請求項3】 前記レベル調整回路は、前記補助トラン
    ジスタの主端子間が前記駆動信号によって導通しないよ
    うに前記駆動信号の降圧レベルを調整する1つ以上のダ
    イオードを備えていることを特徴とする請求項1又は2
    記載の半導体回路。
  4. 【請求項4】 前記出力トランジスタの制御端子には、
    この出力トランジスタの主端子間に過大なサージ電流が
    流れるのを緩和するための緩和回路が設けられているこ
    とを特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載の半導体
    回路。
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